JPH06170610A - 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具 - Google Patents

耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具

Info

Publication number
JPH06170610A
JPH06170610A JP35126592A JP35126592A JPH06170610A JP H06170610 A JPH06170610 A JP H06170610A JP 35126592 A JP35126592 A JP 35126592A JP 35126592 A JP35126592 A JP 35126592A JP H06170610 A JPH06170610 A JP H06170610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
cutting
hard coating
hard material
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35126592A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kawamura
正雄 河村
Akira Yaguchi
亮 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP35126592A priority Critical patent/JPH06170610A/ja
Publication of JPH06170610A publication Critical patent/JPH06170610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料
製切削工具を提供する。 【構成】 WC基超硬合金を含むサーメット、セラミッ
クス、および高速度工具鋼のうちのいずれかからなる硬
質材料基体の表面に、単層または複層からなる硬質被覆
層を0.5〜20μmの平均層厚で形成してなる表面被
覆硬質材料製切削工具において、前記硬質被覆層のうち
の少なくとも1層を、0.2〜2μmの粒径をもったT
i,Zr,Hf,およびAl、並びにこれらの2種以上
の合金のうちの少なくとも1種からなる金属粒が5〜3
0%の縦断面面積率で分散分布した組織を有する金属粒
分散層で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続切削は勿論のこ
と、特に断続切削に用いた場合にすぐれた耐チッピング
性(耐微小クラック性)を発揮する表面被覆硬質材料製
切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、基体を炭化タングステン
(以下、WCで示す)基超硬合金や炭窒化チタン(以
下、TiCNで示す)基サーメットなどのサーメット、
酸化アルミニウム(以下、Al2 3 で示す)基セラミ
ックスなどのセラミックス、さらに高速度鋼で構成し、
この基体の表面に、物理蒸着法(PVD法)や化学蒸着
法(CVD法)を用い、Ti,Zr,Hf,およびAl
からなる金属の炭化物、炭窒化物、窒化物、酸化物、炭
酸化物、炭窒酸化物、および窒酸化物、並びにこれらの
2種以上の固溶体のうちの1種の単層または2種以上の
複層からなる硬質被覆層を0.5〜20μmの平均層厚
で形成してなる表面被覆硬質材料製切削工具が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
のFA化および省力化に対する要求は厳しく、これに伴
ない、連続切削は勿論のこと、断続切削にも実用に供す
ることができる切削工具が求められているが、上記の従
来表面被覆硬質材料製切削工具においては、耐チッピン
グ性が十分でないために、これを特に断続切削に用いた
場合には切刃にチッピング(微小欠け)が発生し易く、
実用に供することができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、連続切削は勿論のこと、断続切
削にも用いることができる表面被覆硬質材料製切削工具
を開発すべく、特に上記硬質被覆層について研究を行な
った結果、上記の表面被覆硬質材料製切削工具におい
て、これを構成する硬質被覆層のうちの少なくとも1層
を、0.2〜2μmの粒径をもったTi,Zr,Hf,
およびAl、並びにこれらの2種以上の合金のうちの少
なくとも1種からなる金属粒が縦断面でみて5〜30面
積%の割合で分散分布した組織を有する金属粒分散層と
すると、この結果の表面被覆硬質材料製切削工具は、耐
チッピング性が向上し、特に断続切削に用いても切刃に
欠けやチッピングの発生なく、すぐれた切削性能を長期
に亘って発揮するという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、WC基超硬合金を含むサーメッ
ト、セラミックス、および高速度鋼のうちのいずれかか
らなる硬質材料基体の表面に、Ti,Zr,Hf,およ
びAlからなる金属の炭化物、炭窒化物、および窒酸化
物、並びにこれらの2種以上の固溶体のうちの1種の単
層または2種以上の複層からなる硬質被覆層を0.5〜
20μmの平均層厚で形成してなる表面被覆硬質材料製
切削工具において、上記硬質被覆層の構成層のうちの少
なくとも1層を、0.2〜2μmの粒径をもった上記T
i,Zr,Hf,およびAl、並びにこれらの2種以上
の合金のうちの少なくとも1種からなる金属粒が5〜3
0%の縦断面面積率で分散分布した組織を有する金属粒
分散層とすることにより耐チッピング性を向上せしめた
表面被覆硬質材料製切削工具に特徴を有するものであ
る。
【0006】なお、この発明の切削工具の硬質被覆層を
構成する金属粒分散層における金属粒の粒径および面積
率は実験的に得られた結果にもとづいて定められたもの
で、0.2〜2μmの粒径を有する金属粒が縦断面でみ
て5〜30面積%存在した場合にすぐれた耐チッピング
性が得られるようになるものであり、したがって0.2
μm未満の粒径のものが5〜30面積%存在しても、さ
らに0.2〜2μmの粒径の割合が5面積%未満でも、
すぐれた耐チッピング性を確保することができず、また
その割合が5〜30面積%であっても粒径に2μmを越
えて大きなものがあったり、粒径が0.2〜2μmであ
っても、その割合が30面積%を越えて多くなったりす
ると、耐摩耗性が急激に低下するようになるものであ
る。
【0007】また、硬質被覆層の平均層厚を0.5〜2
0μmとしたのは、その平均層厚が0.5μm未満では
所望の耐摩耗性が得られず、一方その平均層厚が20μ
mを越えると切刃に欠けチッピングが発生し易くなると
いう理由にもとづくものである。
【0008】さらに、この発明の切削工具の硬質被覆層
は、図1に示されるイオンプレーティング装置を用いて
形成するのが望ましい。すなわち、図1の装置において
は、(a) 回転機構6に基体5を取付け、(b) 陰
極に硬質被覆層の金属成分、例えばTi,Ti−Al,
Ti−Hf合金,Ti−Zr合金,あるいはTi−Al
−Zr合金などで構成されたターゲット1を装着し、
(c) 装置内を、例えば1×10-4torrまで真空排気
し、(d) 回転する基体5をヒーター7にて、例えば
500℃に60分間加熱し、(e) ついで、例えばア
ーク電流:100A、収束コイル4によるターゲット表
面磁力:40ガウス、バイアス電圧:1000Vに設定
してアーク電源8、収束コイル電源9、およびバイアス
電源10をONにして、トリガー2にてターゲット表面
にアークを点火し、これによってターゲット表面のボン
バードクリーニングを、例えば2分間行ない、(f)
引続いて、例えばバイアス電圧:100V、収束コイ
ル:20ガウスに設定して約3分間のサイクルにてアー
クが消滅・点火を繰り返すようにし、この間ガス導入口
12からは装置内の圧力が、例えば2×10-2torrに維
持されるように、N2 ガスまたはCH4 などの反応ガス
を導入することにより、TiN層(Tiターゲット+N
2 ガス)やTiCN層(Tiターゲット+N2 ガス+C
4 )、さらに(Ti,Al)N層(Ti−Al合金タ
ーゲット+N2 )などの硬質被覆層の構成層がそれぞれ
形成される。
【0009】また、図1の装置においては、 (1) トリガー2にてターゲット1にアーク放電を点
火した初期に金属粒が発生する。 (2) 収束コイル4の磁場をターゲット表面上におい
て通常35〜50ガウスに保持するとアーク放電が安定
化する。 (3) 収束コイル4の磁場を、30ガウス以下にする
と、アーク放電は散乱し、ターゲットの周りの絶縁碍子
13に散乱してアーク放電は消滅する。 (4) アーク放電が消滅した時に、直ちにトリガー2
に再び点火するとアーク放電がターゲット1に発生す
る。 以上(1)〜(4)の現象を発生させることができるこ
とから、上記(1)〜(4)の一連の現象が、例えば収
束コイルの磁場を20ガウスに設定して約3分間を1サ
イクルとして繰り返し起るようにすると、3分間に1度
金属粒がイオンプレーティングされることになるので、
基体5が回転機構6にて回転していることと相まって、
金属粒が分散分布した組織を有する金属粒分散層が形成
されるようになる。なお、上記金属粒分散層における金
属粒の粒径および面積率は、例えばアーク放電の強弱
や、収束コイルの磁場、さらに回転機構の回転数などに
よって自由に調整することができる。
【0010】
【実施例】つぎに、この発明の切削工具を実施例により
具体的に説明する。 実施例1 基体として、材質:ISO規格P20(WC−10%T
iC−5%TaC−9%Coの組成)、形状:同TNG
A160408(スローアウェイチップ)のWC基超硬
合金基体を用意し、この基体の表面に、図1に示される
装置を用い、表1,2に示される組成および平均層厚の
硬質被覆層(これら硬質被覆層のうちの*印を付す構成
層がいずれも0.2〜2μmの粒径を有する金属粒が分
散分布する組織を有する金属粒分散層であり、この金属
粒分散層の金属粒の面積割合が表3,4に示されてい
る)を形成することにより本発明表面被覆硬質材料製切
削工具(以下、本発明被覆切削工具という)A−1〜A
−15および比較表面被覆硬質材料製切削工具(以下、
比較被覆切削工具)A−16〜A−20をそれぞれ製造
した。
【0011】なお、上記比較被覆切削工具A−16〜A
−20はいずれも金属粒分散層における金属粒の面積率
がこの発明の範囲から外れたものである。また、比較の
目的で、後述する図2のイオンプレーティング装置を用
い、上記WC基超硬合金基体の表面に同じく表2に示さ
れる組成および平均層厚の硬質被覆層を形成することに
より従来表面被覆硬質材料製切削工具(以下、従来被覆
切削工具という)A−21〜A−25を製造した。
【0012】ついで、この結果得られた各種の被覆切削
工具A−1〜A−25について、 被削材:SNCM439(硬さ:HB 300)の丸棒、 切削速度:160m/min.、 送り:0.25mm/rev.、 切り込み:1.5mm、 切削時間:25分、 の条件での鋼の乾式連続切削試験、並びに、 被削材:SCM440(硬さ:HB 220)の長さ方向
等間隔4本縦溝入丸棒、 切削速度:100m/min.、 送り:0.21mm/rev.、 切り込み:1mm、 切削時間:5分、 の条件での鋼の乾式断続切削試験を行ない、それぞれ切
刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結果を表
3,4に示した。
【0013】実施例2 基体として、TiCN−10%WC−10%Mo2 C−
8%TaC−4%TiN−8%Coの組成、およびSN
GA120408のスローアウェイチップ形状を有する
TiCN基サーメット基体を用い、同じく図1に示され
る装置にて、前記基体の表面に、表5に示される組成お
よび平均層厚を有する硬質被覆層(同じく*印を付す構
成層が金属粒分散層で、この金属粒分散層の金属粒の面
積率が表6に示されている)を形成することにより本発
明被覆切削工具B−1〜B−7および比較被覆切削工具
B−8〜B−10をそれぞれ製造した。また、同じく比
較の目的で、後述する図2の装置を用い、上記TiCN
基サーメット基体の表面に、表5に示される組成および
平均層厚の硬質被覆層を形成することにより従来被覆切
削工具B−11〜B−13をそれぞれ製造した。
【0014】つぎに、これらの被覆切削工具B−1〜B
−13について、 被削材:SNCM439(硬さ:HB 300)の丸棒、 切削速度:180m/min.、 送り:0.3mm/rev.、 切り込み:1.5mm、 切削時間:30分、 の条件での鋼の乾式断続切削試験、並びに、 被削材:SCM440(硬さ:HB 220)の長さ方向
等間隔4本縦溝入丸棒、 切削速度:200m/min.、 送り:0.21mm/rev.、 切り込み:1mm、 切削時間:5分、 の条件での鋼の乾式断続切削試験を行ない、それぞれ切
刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結果を表6
に示した。
【0014】実施例3 基体として、Al2 3 −15%TiCNの組成、およ
びSNGA120408のスローアウェイチップ形状を
有するAl2 3 基セラミックス基体を用い、同じく図
1に示される装置にて、前記基体の表面に、表7,8に
示される組成および平均層厚の硬質被覆層(同じく*印
の構成層が金属粒分散層で、この金属粒分散層における
金属粒面積率を表8に示す)を形成することにより本発
明被覆切削工具C−1〜C−7および比較被覆切削工具
C−8〜C−10をそれぞれ製造した。また、同じく図
2の装置を用い、上記Al2 3 基セラミックス基体の
表面に、表7,8に示される組成および平均層厚の硬質
被覆層を形成することにより従来被覆切削工具C−11
〜C−13を製造した。
【0015】つぎに、これらの被覆切削工具C−1〜C
−13について、 被削材:SNCM439(硬さ:HB 300)の丸棒、 切削速度:350m/min.、 送り:0.3mm/rev.、 切り込み:1.5mm、 切削時間:20分、 の条件での鋼の乾式連続切削試験、並びに、 被削材:SCM440(硬さ:HB 220)の長さ方向
等間隔4本縦溝入丸棒、 切削速度:250m/min.、 送り:0.1mm/rev.、 切り込み:1mm、 切削時間:15分、 の条件での鋼の乾式断続切削試験を行ない、いずれの試
験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結
果を表9に示した。
【0016】実施例4 基体として、Fe−18.3%W−4.12%Cr−
0.104%V−0.76%Cの組成およびSNGA1
20408のスローアウェイチップ形状を有する高速度
鋼基体を用意し、同じく図1に示される装置を用い、前
記基体の表面に、表10に示される組成および平均層厚
の硬質被覆層(同じく*印を付す構成層が金属粒分散層
にして、この金属粒分散層における金属粒面積率が表1
1に示されている)を形成することにより本発明被覆切
削工具D−1〜D−4、および比較被覆切削工具D−5
〜D−7をそれぞれ製造した。また、同じく図2の装置
を用い、上記高速度鋼基体の表面に、表11に示される
組成および平均層厚の硬質被覆層を形成することにより
従来被覆切削工具D−8〜D−10を製造した。
【0017】ついで、これらの被覆切削工具D−1〜D
−10について、 被削材:S45C(硬さ:HB 190)の丸棒、 切削速度:60m/min.、 送り:0.15mm/rev.、 切り込み:1mm、 切削時間:20分、 の条件での鋼の乾式連続切削試験、並びに、 被削材:S45C(硬さ:HB 190)の長さ方向等間
隔4本縦溝入丸棒、 切削速度:50m/min.、 送り:0.1mm/rev.、 切り込み:1mm、 切削時間:5分、 の条件での鋼の乾式断続切削試験を行ない、いずれの試
験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結
果を表11に示した。
【0018】なお、図2に概略説明図で示されるイオン
プレーティング装置は、上記の通り従来被覆切削工具A
−21〜A−25、B−11〜B−13、C−11〜C
−13、およびD−8〜D−10の硬質被覆層を形成す
るのに用いられたものであり、この装置においては、
(a) 装置内の上方位置に基体5を装着し、(b)
同下方位置のるつぼ14内に、硬質被覆層の金属成分で
あるTiやTi−Zr合金、あるいはTi−Zr−Hf
−Al合金などを充填し、(c) 装置内を、例えば5
×10-5torrまで真空排気し、(d) 上記基体3をヒ
ーター7にて、例えば500℃に加熱して60分間保持
し、(e) ついで、ガス導入口12よりArガスを供
給して装置内圧を、例えば5×10-2torrに保持し、一
方バイアス電源10をONにして、1500Vの電圧で
15分間のボンバードクリーニングを行ない、(f)
るつぼ14内の上記金属成分を電子ビーム15にて溶解
蒸発させ、かつイオン化電極電源16をONにして、前
記金属蒸気をイオン化電極17上でイオン化し、同時に
ガス導入口12によりN2 やC2 2 などの反応ガスを
導入して、装置内の圧力を、例えば2×10-4torrに維
持することにより、TiN層やTiC層、さらにTiC
N層などの硬質被覆層が形成される。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【表7】
【0026】
【表8】
【0027】
【表9】
【0028】
【表10】
【0029】
【表11】
【0030】
【発明の効果】表1〜11に示される結果から、本発明
被覆切削工具A−1〜A−15、B−1〜B−7、C−
1〜C−7、およびD−1〜D−4はいずれも連続切削
では従来被覆切削工具A−21〜A−25、B−11〜
B−13、C−11〜C−13、およびD−8〜D−1
0に比してすぐれた耐摩耗性を示し、かつ断続切削でも
切刃に欠損やチッピングの発生なく、すぐれた耐摩耗性
を示し、一方上記従来被覆切削工具は、いずれも切刃に
欠損やチッピングが発生し、実用に供することができな
いことが明らかである。また、上記比較被覆切削工具A
−16〜A−20、B−8〜B−10、C−8〜C−1
0、およびD−5〜D−7に見られるように、硬質被覆
層のうちの少なくとも1層を金属粒分散層で構成して
も、これの金属粒、すなわち粒径:0.2〜2μmの金
属粒の縦断面面積率がこの発明の範囲から外れると、所
定のすぐれた耐チッピング性確保が困難であったり、耐
摩耗性の著しい劣化を招いたりすることが明らかであ
る。
【0031】上述のように、この発明の表面被覆硬質材
料製切削工具は、特にすぐれた耐チッピング性を有する
ので、これを断続切削に用いた場合に切刃に欠損やチッ
ピングの発生なく、すぐれた耐摩耗性を示し、さらに連
続切削でもすぐれた切削性能を長期に亘って発揮するな
ど、きわめて汎用性のあるものであり、切削加工のFA
化および省力化に十分に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明被覆切削工具および比較被覆切削工具の
硬質被覆層形成に用いられたイオンプレーティング装置
の概略説明図である。
【図2】従来被覆切削工具の硬質被覆層形成に用いられ
たイオンプレーティング装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 ターゲット 2 トリガー 3 収束コイル 5 基体 6 回転機構 7 ヒーター 8 アーク電源 9 収束コイル電源 10 バイアス電源 11 ヒーター電源 12 ガス導入口 13 絶縁碍子 14 るつぼ 15 電子ビーム 16 イオン化電極電源 17 イオン化電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーメット、セラミックス、および高速
    度工具鋼のうちのいずれかからなる硬質材料基体の表面
    に、Ti,Zr,Hf,およびAlからなる金属の炭化
    物、炭窒化物、窒化物、酸化物、炭酸化物、炭窒酸化
    物、および窒酸化物、並びにこれらの2種以上の固溶体
    のうちの1種の単層または2種以上の複層からなる硬質
    被覆層を0.5〜20μmの平均層厚で形成してなる表
    面被覆硬質材料製切削工具において、 上記硬質被覆層の構成層のうちの少なくとも1層を、
    0.2〜2μmの粒径をもった上記Ti,Zr,Hf,
    およびAl、並びにこれらの2種以上の合金のうちの少
    なくとも1種からなる金属粒が5〜30%の縦断面面積
    率で分散分布した組織を有する金属粒分散層としたこと
    を特徴とする耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材
    料製切削工具。
JP35126592A 1992-12-07 1992-12-07 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具 Pending JPH06170610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35126592A JPH06170610A (ja) 1992-12-07 1992-12-07 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35126592A JPH06170610A (ja) 1992-12-07 1992-12-07 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06170610A true JPH06170610A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18416151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35126592A Pending JPH06170610A (ja) 1992-12-07 1992-12-07 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06170610A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001915A (ja) * 2008-09-22 2009-01-08 Ulvac Japan Ltd 蒸着方法
JP2013527807A (ja) * 2010-04-23 2013-07-04 スルザー メタプラス ゲーエムベーハー 金属の機械加工用のpvdコーティング

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001915A (ja) * 2008-09-22 2009-01-08 Ulvac Japan Ltd 蒸着方法
JP2013527807A (ja) * 2010-04-23 2013-07-04 スルザー メタプラス ゲーエムベーハー 金属の機械加工用のpvdコーティング
US9856556B2 (en) 2010-04-23 2018-01-02 Oerlikon Surface Solutions Ag, Pfaeffikon PVD coating for metal machining

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3269479B1 (en) Surface-coated cutting tool and method for manufacturing same
US7901796B2 (en) Coated cutting tool and manufacturing method thereof
JP2011517733A (ja) 被覆方法、工作物または工具、ならびにその使用
JP3480086B2 (ja) 硬質層被覆切削工具
EP3763466A1 (en) Surface-coated cutting tool and method for producing same
JPH059511B2 (ja)
JPH0911004A (ja) 硬質層被覆切削工具
JP3928480B2 (ja) 高速切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具
JP2002239810A (ja) 切粉に対する表面潤滑性にすぐれた表面被覆超硬合金製切削工具
JPH06170610A (ja) 耐チッピング性にすぐれた表面被覆硬質材料製切削工具
JP5241538B2 (ja) 切削工具
JP4375527B2 (ja) 高速重切削条件で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具
JPH07108404A (ja) 表面被覆切削工具
JP3198636B2 (ja) 傾斜硬質層被覆超硬合金製切削工具
JP2005028474A (ja) 高速切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具
JP2867605B2 (ja) 切削工具・耐摩工具用表面被覆硬質部材
JP5376374B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5113414B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP2008049454A (ja) 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性と耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具
JPH0919806A (ja) 硬質層被覆切削工具
JP2002126913A (ja) 高密着性硬質膜被覆工具およびその製造方法
JP3489224B2 (ja) 硬質層被覆切削工具
JP2005022044A (ja) 高速切削加工で表面被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具
JP4029323B2 (ja) 高速重切削条件で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具
JP4150916B2 (ja) 高速切削条件で硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆超硬合金製切削工具およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020226