JPH06170219A - 吸脱着剤の被覆方法及び吸脱着剤によって被覆された 吸脱着エレメント並びにこれを備える吸着式冷凍装置 - Google Patents

吸脱着剤の被覆方法及び吸脱着剤によって被覆された 吸脱着エレメント並びにこれを備える吸着式冷凍装置

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JPH06170219A
JPH06170219A JP4350580A JP35058092A JPH06170219A JP H06170219 A JPH06170219 A JP H06170219A JP 4350580 A JP4350580 A JP 4350580A JP 35058092 A JP35058092 A JP 35058092A JP H06170219 A JPH06170219 A JP H06170219A
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Japan
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adsorption
desorption
adsorptive
colloidal silica
adsorbent
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Katsuzo Horibe
勝三 堀部
Yoshio Miyairi
嘉夫 宮入
Toshio Hattori
敏夫 服部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着式冷凍装置の吸脱着カラムに内臓される
吸脱着エレメントの新規な構成及びこの表面へのコロイ
ダルシリカの被覆方法を提供し、もって、吸脱着エレメ
ントの吸脱着性能を向上して小型量化するとともに加
熱源、冷熱源の消費量を低減する。 【構成】 チューブ32の表面よりフィン34を削り起
こしてなる吸脱着エレメントの表面を清浄化して酸化皮
膜を形成した後、150℃〜200℃の加熱雰囲気中で
コロイダルシリカを付着させることによって吸脱着剤の
皮膜35を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸着式冷凍装置及びその
吸脱着エレメント並びにこの表面を被覆するのに好適な
吸脱着剤の被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フロンがオゾン層を破壊すること
が判明したため、フロンの代わりに水の潜熱を利用した
吸着式冷凍装置が開発されつつある。
【0003】従来の吸着式冷凍装置の系統図が図2に示
されている。6a及び6b吸脱着カラムで、これらの中には
吸脱着エレメント1a、1bが内臓されている。一方の吸脱
着カラム6aで水蒸気を脱着し、他方の吸脱着カラム6Bで
水蒸気を吸着する場合には湿排熱等からなる加熱源3か
らの加熱流体がバルブ11a を経て吸脱着カラム6a内に入
り、この中に内臓された吸脱着エレメント1aを流過する
と同時に水、空気等からなる冷熱源4からの冷却流体が
バルブ12b を経て吸脱着カラム6b内に入り、この中に内
臓された吸脱着エレメント1bを流過する。
【0004】すると、吸脱着エレメント1aに充填された
粒状シリカゲルからなる吸脱着剤から脱着された水蒸気
がバルブ10a を経て凝縮器7に入り、ここで冷熱源4か
ら供給される冷却流体に放熱することによって凝縮液化
する。この水はバッファー13を経て蒸発器8に入り、こ
こで冷水、冷風等の利用側流体5を冷却することによっ
て蒸発気化する。次いで、この水蒸気はバルブ9bを経て
吸脱着カラム6b内に入り、その吸脱着エレメント1bに充
填されている吸脱着剤に吸着される。
【0005】水蒸気の吸着及び脱着量が飽和すると、各
バルブ9a、9b、10a 、10b 、11a 、11b 、12a 、12b が
上記と逆に切り換えられる。かくして、吸脱着エレメン
ト1aで水蒸気が吸着され、吸脱着エレメント1bで水蒸気
が脱着される。以後、上記が交互に繰り返される。
【0006】吸脱着エレメント1a、1bは、図3に示され
るように、微小間隔を隔てて互いに平行に配設された多
数のフィン25と、所定ピッチを隔ててフィン25を貫通、
かつ、固定された伝熱管24と、これらフィン25及び伝熱
管24の間隙内に充填された粒状シリカゲル等の吸脱着剤
23とからなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸脱着エレ
メント1a、1bにおいては、吸脱着剤23は粒状でフィン25
及び伝熱管24に点接触するので、伝熱効率が悪い気体と
固体間の伝熱が支配的となる。また、伝熱管24はこれを
拡管することによってフィン25に密接させているため伝
熱抵抗が大きい。従って、吸脱着エレメント1a、1bにお
ける伝熱性能が悪いため、水蒸気の吸脱着速度が遅くな
り、実用的な吸脱着時間内に吸脱着機能を果たせる吸着
剤は1部に限られる。この結果、所定の冷凍能力を出す
ためには多量の吸脱着剤を充填しなければならないので
吸脱着エレメントが大型となるのみならず吸脱着に必要
な温熱及び冷熱の消費量が増大するという不具合があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、基材の表面を粗面化した後、酸化皮膜を形成
し、しかる後、150 ℃〜200 ℃の加熱雰囲気中で吸脱水
作用のあるコロイダルシリカを付着させたことを特徴と
する吸脱着剤の被覆方法にある。
【0009】上記基材がアルミニウム又はアルミニウム
合金の場合には、酸化皮膜を熱水により形成する。
【0010】上記基材が銅又は銅合金の場合には、酸化
皮膜を硝酸により形成する。
【0011】チューブの表面よりフィンを削り起こして
なるフィンチューブの表面を吸脱着剤の皮膜で被覆する
ことにより脱着エレメントを構成する。
【0012】上記フィンチューブの表面にコロイダルシ
リカを上記方法により付着させて吸脱着エレメントを構
成することができる。
【0013】上記吸脱着エレメントを吸着カラムに内臓
して吸着式冷凍装置を構成することができる。
【0014】
【実施例】本発明による吸脱着エレメントの1例が図1
に示されている。アルミニウム、アルミニウム合金、
銅、銅合金等からなる偏平状のチューブ32の表裏両面を
削り起こすことによって多数のフィン34が形成されてい
る。このチューブ32の内部には複数の流体通路33が形成
されている。そして、これらチューブ32及びフィン34の
表面は吸脱水作用のあるコロイダルシリカからなる吸脱
着剤の皮膜35によって被覆されている。
【0015】なお、コロイダルシリカの吸脱着性能及び
その被覆性に影響を与える因子は以下の通りとされてい
る。 フィン間隔(ピッチ) 2〜10mm フィン高さ 20mm以下 フィン肉厚 2mm以下 皮膜の厚さ 1〜10mm
【0016】アルミニウム、アルミニウム合金からなる
チューブ32及びフィン34の表面にコロイダルシリカの皮
膜35を形成するには、先ず、チューブ32及びフィン34の
表面をヤスリ等により粗面化( #80〜150 ) した後、こ
の表面を塩化メチレン超音波洗浄(2〜4分)によって
清浄とする。次いで、95〜100 ℃の熱水中で(2〜4分
間)ベーマイト酸化処理することによってベーマイト酸
化皮膜を形成する。しかる後、これを150 〜200 ℃の加
熱雰囲気中で市販のコロイダルシリカ( 日産化学製スノ
ーテックスO型)の水溶液(20%wt) を吹き付けること
によってコロイダルシリカの皮膜35を形成する。コロイ
ダルシリカの皮膜の一層目は極めて薄くし、その上に多
層の皮膜を形成することによって2〜3mm厚さとする。
種々の供試体の試験結果が表1に示されている。
【表1】
【0017】なお、上記スノーテックスO型をUP型に
代えて同様の試験を行ったが、同様な結果が得られた。
また、150 ℃及び250 ℃の加熱雰囲気中でコロイダルシ
リカを付着させたが、良好な結果は得られなかった。
【0018】銅及び銅合金からなるチューブ32及びフィ
ン33の表面にコロイダルシリカの皮膜35を形成する場合
には、これらの表面を粗面化した後、塩化メチレン超音
波洗浄によって清浄とする。次いで、常温下でPH1.0 の
硝酸水溶液に浸漬して硝酸化皮膜を形成する。そして、
150 〜200 ℃の加熱雰囲気中で市販のコロイダルシリカ
( 日産化学製スノーテックスUP型)の水溶液( 20%w
t) を繰り返し吹き付けることによって2〜3mm厚さの
皮膜35を形成した。種々の供試体の試験結果が表2に示
されている。
【表2】
【0019】なお、加熱雰囲気温度100 ℃及び250 ℃で
は良好な結果は得られなかった。また、スノーテックス
UP型をO型に代えて試験を行ったが、UP型程良好な
結果は得られなかった。
【0020】上記最適条件でコロイダルシリカを付着さ
せたアルミニウム板及び銅板の試験片を1mmHg、105 ℃
±1℃×15h の条件下で脱水した後、吸着試験器中で30
℃±1℃、大気圧×24h の条件下に放置して水分を吸着
させた結果が表3に示されている。なお、対比のため市
販の粒状シリカゲル(青)(5〜10mesh) の水分吸着量
が示されている。
【表3】
【0021】この試験結果から判るように、水分の吸着
性能はコーティング厚さ1〜5mmの範囲に亘って無関係
であった。また、コロイダルシリカのO型とUP型との
間に殆ど差はなく、粒状シリカゲルと同等の特性を示し
た。吸脱着試験を50回以上繰り返したが、吸着性能に変
化はなかった。
【0022】上記最適条件でコロイダルシリカを付着さ
せたアルミニウム板及び銅板の熱履歴によるコロイダル
シリカの皮膜の密着性又は剥離性を把握するため、下記
条件でヒートサイクルテストを行った。 1サイクル18分;100 サイクル実施 20〜25℃×5分→昇温2分→80〜90℃×10分→降温1分 この結果、コロイダルシリカの皮膜の剥離は認められな
かった。
【0023】図1に示す吸脱着エレメント(一体形フィ
ンチューブの表面にコロイダルシリカ( 日産化学製スノ
ーテックスUP型)を付着させたもの)と図1に示す一体
形フィンチューブの表面にコロイダルシリカを付着させ
ないでこれらフィンチューブの間隙に10〜20メッシュの
粒状シリカゲル( 富士デビソン社製JISA型) を充填した
吸脱着エレメント及び図3に示す従来の吸脱着エレメン
トを図2に示す吸着式冷凍装置に組み込んで性能評価試
験を実施した結果が表4に示されている。
【表4】
【0024】なお、吸着式冷凍装置の概要は次の通りで
ある。 加熱源 ; 温水 70〜90℃ 冷熱源 ; 市水 約20℃ 発生冷熱; 冷風 冷凍能力; 300Kcal /h( 公称)
【0025】表4から判るように、図1に示す吸脱着エ
レメントを採用すると、図3に示す従来の吸脱着エレメ
ントに比し約17倍の冷凍能力が得られた。なお、吸脱着
を連続して50回繰り返したが、図1に示す吸脱着エレメ
ントからコロイダルシリカの剥離は見られず、また、冷
凍能力に変化はなかった。
【0026】80℃の温水を用いて平衡脱着状態にしてお
いた吸脱着カラムを吸脱着状態に切り換えてから30℃の
空気が15℃の冷風になるまでの所要時間を測定した結果
は次の通りであった。 図1に示す吸脱着エレメント 約30秒 図3に示す従来の吸脱着エレメント 約3分
【0027】以上、コロイダルシリカを吸着式冷凍装置
の吸脱着エレメントの表面に付着させた例について説明
したが、本発明の皮膜方法は任意の基材の表面にコロイ
ダルシリカを付着させる場合に適用できることは勿論で
ある。
【0028】
【発明の効果】本発明方法によって、コロイダルシリカ
をアルミニウムや銅等の基材の表面に付着させれば、コ
ロイダルシリカの皮膜は密着性に秀れ、かつ、熱サイク
ル及び吸脱着サイクルを繰り返しても剥離することはな
い。
【0029】チューブの表面よりフィンを削り起こして
なるフィンチューブの表面にコロイダルシリカを付着さ
せてなる吸脱着エレメントを吸着式冷凍装置の吸脱着カ
ラムに内臓すれば、吸脱着エレメントの吸脱着能力が向
上するので、これを小型化できるとともに加熱源又は冷
熱源の消費量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸脱着エレメントの1例を示し
(A) は部分的に省略した側面図、(B) は(A) のB−B矢
に沿う矢視図である。
【図2】吸着式冷凍装置の回路図である。
【図3】従来の吸脱着エレメントの部分的断面図であ
る。
【符号の説明】
32 チューブ 34 フィン 35 コロイダルシリカの皮膜 36 加熱又は冷却流体流路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】従来の吸着式冷凍装置の系統図が図2に示
されている。6a及び6b吸脱着カラムで、これらの中
には吸脱着エレメント1a、1bが内臓されている。一
方の吸脱着カラム6aで水蒸気を脱着し、他方の吸脱着
カラム6Bで水蒸気を吸着する場合には温排熱等からな
る加熱源3からの加熱流体がバルブ11aを経て吸脱着
カラム6a内に入り、この中に内臓された吸脱着エレメ
ント1aを流過すると同時に水、空気等からなる冷熱源
4からの冷却流体がバルブ12bを経て吸脱着カラム6
b内に入り、この中に内臓された吸脱着エレメント1b
を流過する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】すると、吸脱着エレメント1aに充填され
た粒状シリカゲルからなる吸脱着剤から脱着された水蒸
気がバルブ10aを有する配管14を経て凝縮器7に入
り、ここで冷熱源4から供給される冷却流体に放熱する
ことによって凝縮液化する。この水はバッファー13を
経て蒸発器8に入り、ここで冷水、冷風等の利用側流体
5を冷却することによって蒸発気化する。次いで、この
水蒸気はバルブ9bを有する配管15を経て吸脱着カラ
ム6b内に入り、その吸脱着エレメント1bに充填され
ている吸脱着剤に吸着される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】水蒸気の吸着及び脱着量が飽和に近づく
と、各バルブ9a、9b、10a、10b、11a、1
1b、12a、12bが上記と逆に切り換えられる。か
くして、吸脱着エレメント1aで水蒸気が吸着され、吸
脱着エレメント1bで水蒸気が脱着される。以後、上記
が交互に繰り返される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】吸脱着エレメント1a、1bは、通常、
3に示されるように、微小間隔を隔てて互いに平行に配
設された多数のフィン25と、所定ピッチを隔ててフィ
ン25を貫通、かつ、固定された伝熱管24と、これら
フィン25及び伝熱管24の間隙内に充填された粒状シ
リカゲル等の吸脱着剤23とからなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸脱着エレ
メント1a、1bにおいては、吸脱着剤23は粒状でフ
ィン25及び伝熱管24に点接触となるので、伝熱効率
が悪い気体と固体間の伝熱が支配的となる。また、伝熱
管24はこれを拡管することによってフィン25に密接
させているため伝熱抵抗が大きい。従って、吸脱着エレ
メント1a、1bにおける伝熱性能が悪く、水蒸気の吸
脱着に伴う多量の除熱、給熱が不十分になるため、水蒸
気の吸脱着速度が遅くなり、実用的な吸脱着時間内に吸
脱着機能を果たせる吸着剤は1部に限られる。この結
果、所定の冷凍能力を出すためには多量の吸脱着剤を充
填しなければならないので吸脱着エレメントが大型とな
るのみならず吸脱着に必要な温熱及び冷熱の消費量が増
大するという不具合があった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】なお、上記スノーテックスO型をUP型に
代えて同様の試験を行ったが、同様な結果が得られた。
また、100℃及び250℃の加熱雰囲気中でコロイダ
ルシリカを付着させたが、良好な結果は得られなかっ
た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】銅及び銅合金からなるチューブ32及びフ
ィン33の表面にコロイダルシリカの皮膜35を形成す
る場合には、これらの表面を粗面化した後、塩化メチレ
ン超音波洗浄(2分)によって清浄とする。次いで、常
温下でPH1.0の硝酸水溶液に浸漬(4〜6分)して
硝酸化皮膜を形成する。そして、150〜200℃の加
熱雰囲気中で市販のコロイダルシリカ(日産化学製スノ
ーテックスUP型)の水溶液(20%wt)を繰り返し
吹き付けることによって2〜3mm厚さの皮膜35を形
成した。種々の供試体の試験結果が表2に示されてい
る。
【表2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】上記最適条件でコロイダルシリカを付着さ
せたアルミニウム板及び銅板の熱履歴によるシリカゲル
の皮膜の密着性又は剥離性を把握するため、下記条件で
ヒートサイクルテストを行った。 1サイクル18分;100サイクル実施 20〜25℃×5分→昇温2分→80〜90℃×10分
→降温1分 この結果、シリカゲルの皮膜の剥離は認められなかっ
た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】表4から判るように、図1に示す吸脱着エ
レメントを採用すると、図3に示す従来の吸脱着エレメ
ントに比し約17倍の冷凍能力が得られた。なお、吸脱
着を連続して50回繰り返したが、図1に示す吸脱着エ
レメントからシリカゲルの剥離は見られず、また、冷凍
能力に変化はなかった。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】80℃の温水を用いて平衡脱着状態にして
おいた吸脱着カラムを吸着状態に切り換えてから30℃
の空気が15℃の冷風になるまでの所要時間を測定した
結果は次の通りであった。 図1に示す吸脱着エレメント 約30秒 図3に示す従来の吸脱着エレメント 約3分
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】以上、コロイダルシリカを用いてシリカゲ
を吸着式冷凍装置の吸脱着エレメントの表面に付着さ
せた例について説明したが、本発明の皮方法は任意の
基材の表面にコロイダルシリカを付着させる場合に適用
できることは勿論である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】本発明方法によって、コロイダルシリカ
をアルミニウムや銅等の基材の表面に付着させれば、
リカゲルの皮膜は密着性に秀れ、かつ、熱サイクル及び
吸脱着サイクルを繰り返しても剥離することはない。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 32 チューブ 34 フィン 35 コロイダルシリカを用いることにより形成された
シリカゲルの皮膜 36 加熱又は冷却流体流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/26 D 8014−4D 53/28 8014−4D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面を粗面化した後、酸化皮膜を
    形成し、しかる後、150 ℃〜200 ℃の加熱雰囲気中で吸
    脱水作用のあるコロイダルシリカを付着させたことを特
    徴とする吸脱着剤の被覆方法。
  2. 【請求項2】 上記基材がアルミニウム又はアルミニウ
    ム合金であり、上記酸化皮膜を熱水により形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の吸脱着剤の被覆方法。
  3. 【請求項3】 上記基材が銅又は銅合金であり、上記酸
    化皮膜を硝酸により形成したことを特徴とする請求項1
    記載の吸脱着剤の被覆方法。
  4. 【請求項4】チューブの表面よりフィンを削り起こして
    なるフィンチューブの表面を吸脱着剤の皮膜によって被
    覆したことを特徴とする吸脱着エレメント。
  5. 【請求項5】 上記吸脱着剤がコロイダルシリカである
    ことを特徴とする請求項4記載の吸脱着エレメント。
  6. 【請求項6】 上記コロイダルシリカを請求項1記載の
    方法により付着させたことを特徴とする請求項5記載の
    吸脱着エレメント。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の吸脱着エレメントを内臓
    する吸脱着カラムを備えていることを特徴とする吸着式
    冷凍装置。
JP4350580A 1992-12-04 1992-12-04 吸脱着剤の被覆方法及び吸脱着剤によって被覆された 吸脱着エレメント並びにこれを備える吸着式冷凍装置 Withdrawn JPH06170219A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005291592A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Daikin Ind Ltd 熱交換器
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WO2015104719A3 (en) * 2014-01-10 2015-09-17 Bry Air (Asia) Pvt. Ltd. Hybrid adsorber heat exchanging device and method of manufacture
CN109821346A (zh) * 2019-03-21 2019-05-31 常州大学 一种吸附剂吸附-活化复活-再吸附油气回收系统

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