JPH06170123A - 電気浸透加圧脱水機 - Google Patents
電気浸透加圧脱水機Info
- Publication number
- JPH06170123A JPH06170123A JP4359696A JP35969692A JPH06170123A JP H06170123 A JPH06170123 A JP H06170123A JP 4359696 A JP4359696 A JP 4359696A JP 35969692 A JP35969692 A JP 35969692A JP H06170123 A JPH06170123 A JP H06170123A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- plate
- electrically conductive
- cloth
- frames
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、スラッジを▲ろ▼過および圧搾して
脱水する加圧脱水機に、直流電流を通電して脱水する電
気浸透加圧脱水機を得ることを目的とするものである。 【構成】一対の▲ろ▼枠で仕切られた▲ろ▼室内のいず
れか一方の▲ろ▼枠に弾性膜を設け、且つ、各々の▲ろ
▼枠に相反する電極を接続した導電性材料を装着し、該
▲ろ▼枠のいずれか一方の陽極側導電性材料が原液と直
接接触するように▲ろ▼材を陰極側だけに配備し、この
両電極に直流電流を通電し脱水するようにしたものであ
り、上記陽極側導電性材料が▲ろ▼材を兼用する材料或
いは、陽極側導電性材料の原液側に導電性▲ろ▼材を配
備し、さらには、陰極側の▲ろ▼材自身を導電性材料と
するように構成したものである。
脱水する加圧脱水機に、直流電流を通電して脱水する電
気浸透加圧脱水機を得ることを目的とするものである。 【構成】一対の▲ろ▼枠で仕切られた▲ろ▼室内のいず
れか一方の▲ろ▼枠に弾性膜を設け、且つ、各々の▲ろ
▼枠に相反する電極を接続した導電性材料を装着し、該
▲ろ▼枠のいずれか一方の陽極側導電性材料が原液と直
接接触するように▲ろ▼材を陰極側だけに配備し、この
両電極に直流電流を通電し脱水するようにしたものであ
り、上記陽極側導電性材料が▲ろ▼材を兼用する材料或
いは、陽極側導電性材料の原液側に導電性▲ろ▼材を配
備し、さらには、陰極側の▲ろ▼材自身を導電性材料と
するように構成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラッジを▲ろ▼過お
よび圧搾して脱水する加圧脱水機に、直流電流を通電し
て脱水する電気浸透加圧脱水機に関するものである。
よび圧搾して脱水する加圧脱水機に、直流電流を通電し
て脱水する電気浸透加圧脱水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の先行技術としては、特開昭62
−121613号公報、特開昭62−57622号公
報、特開昭62−57623号公報等が知られている。
これらはいずれも▲ろ▼室を構成する一対の▲ろ▼布が
対向しており、夫々の▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に導電板
が具備され、さらに一方の▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に圧
搾膜等が設けられている電気浸透式脱水機である。これ
らの技術はいずれもスラッジに接する面が▲ろ▼布であ
り、これを図5により説明すると、▲ろ▼板51の中央
凹部に▲ろ▼液溝52があり、その上に▲ろ▼液通路5
3を開孔した導電板54が取付けられ、その▲ろ▼室5
6側に▲ろ▼布55が配置されている。また、これと対
向する圧搾膜側▲ろ▼板57の表面には圧搾膜58が取
付けられ、その表面には▲ろ▼液溝59があり、その上
に▲ろ▼液通路60を開孔した導電板61が取付けら
れ、その▲ろ▼室56側に▲ろ▼布62を夫々配置した
構成である。
−121613号公報、特開昭62−57622号公
報、特開昭62−57623号公報等が知られている。
これらはいずれも▲ろ▼室を構成する一対の▲ろ▼布が
対向しており、夫々の▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に導電板
が具備され、さらに一方の▲ろ▼布の反▲ろ▼室側に圧
搾膜等が設けられている電気浸透式脱水機である。これ
らの技術はいずれもスラッジに接する面が▲ろ▼布であ
り、これを図5により説明すると、▲ろ▼板51の中央
凹部に▲ろ▼液溝52があり、その上に▲ろ▼液通路5
3を開孔した導電板54が取付けられ、その▲ろ▼室5
6側に▲ろ▼布55が配置されている。また、これと対
向する圧搾膜側▲ろ▼板57の表面には圧搾膜58が取
付けられ、その表面には▲ろ▼液溝59があり、その上
に▲ろ▼液通路60を開孔した導電板61が取付けら
れ、その▲ろ▼室56側に▲ろ▼布62を夫々配置した
構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成では、▲ろ▼板51側の表面には▲ろ▼布55、圧搾
膜側の表面には▲ろ▼板57▲ろ▼布62が夫々配置さ
れており、夫々の裏側に導電板54、導電板61が具備
されているため導電板間に電流を流して電気浸透脱水を
行った場合、夫々の▲ろ▼布55、57の電気抵抗によ
りその効率が著しく低下するものであり、また、圧搾膜
58への導電板61の取付部が破損して、該圧搾膜58
の寿命が短い等の欠点があった。この電気浸透の原理は
周知の通り、直流電圧をスラッジに通電し、陽極側から
陰極側ヘの電流の流れに応じ、液が陰極側へ移動する現
象であり、電流の大きさに液の流量が比例する。したが
って、電極間の電気抵抗を極力少なくすることが、電気
浸透の効率向上につながるものである。特に液の移動方
向と反対側に位置する陽極側は、電気浸透の進行に連れ
て、水分が低下し、固形分が密になるため、厚み方向に
空隙を有する▲ろ▼材の電極とスラッジ間への介在は、
電気浸透の効率を大きく阻害する要因となるものであ
る。そこで、本発明は、上記先行技術の欠点に鑑み、こ
れを解決したものであって、陽極側が必ずスラッジに直
接接触していることによって、非導電性の▲ろ▼材を意
図的に陽極側から排除することで電気浸透の効率を著し
く向上させることができるようにすることを目的として
ものである。
成では、▲ろ▼板51側の表面には▲ろ▼布55、圧搾
膜側の表面には▲ろ▼板57▲ろ▼布62が夫々配置さ
れており、夫々の裏側に導電板54、導電板61が具備
されているため導電板間に電流を流して電気浸透脱水を
行った場合、夫々の▲ろ▼布55、57の電気抵抗によ
りその効率が著しく低下するものであり、また、圧搾膜
58への導電板61の取付部が破損して、該圧搾膜58
の寿命が短い等の欠点があった。この電気浸透の原理は
周知の通り、直流電圧をスラッジに通電し、陽極側から
陰極側ヘの電流の流れに応じ、液が陰極側へ移動する現
象であり、電流の大きさに液の流量が比例する。したが
って、電極間の電気抵抗を極力少なくすることが、電気
浸透の効率向上につながるものである。特に液の移動方
向と反対側に位置する陽極側は、電気浸透の進行に連れ
て、水分が低下し、固形分が密になるため、厚み方向に
空隙を有する▲ろ▼材の電極とスラッジ間への介在は、
電気浸透の効率を大きく阻害する要因となるものであ
る。そこで、本発明は、上記先行技術の欠点に鑑み、こ
れを解決したものであって、陽極側が必ずスラッジに直
接接触していることによって、非導電性の▲ろ▼材を意
図的に陽極側から排除することで電気浸透の効率を著し
く向上させることができるようにすることを目的として
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを達成する手段とし
て、本発明は、一対の▲ろ▼枠で仕切られた▲ろ▼室内
のいずれか一方の▲ろ▼枠に弾性膜を設け、且つ、各々
の▲ろ▼枠に相反する電極を接続した電導性材料を装着
し、該▲ろ▼枠のいずれか一方の陽極側導電性材料が原
液と直接接触するように▲ろ▼材を陰極側だけに配備
し、この両電極に直流電流を通電し脱水するようにした
ものであり、上記陽極側導電性材料が▲ろ▼材を兼用す
る材料或いは、陽極側導電性材料の原液側に導電性▲ろ
▼材を配備し、さらには、陰極側の▲ろ▼材自身を導電
性材料とするように構成したものである。
て、本発明は、一対の▲ろ▼枠で仕切られた▲ろ▼室内
のいずれか一方の▲ろ▼枠に弾性膜を設け、且つ、各々
の▲ろ▼枠に相反する電極を接続した電導性材料を装着
し、該▲ろ▼枠のいずれか一方の陽極側導電性材料が原
液と直接接触するように▲ろ▼材を陰極側だけに配備
し、この両電極に直流電流を通電し脱水するようにした
ものであり、上記陽極側導電性材料が▲ろ▼材を兼用す
る材料或いは、陽極側導電性材料の原液側に導電性▲ろ
▼材を配備し、さらには、陰極側の▲ろ▼材自身を導電
性材料とするように構成したものである。
【0005】
【実施例】本発明の構成を図面に示す実施例について以
下詳細に説明する。本発明の第1実施例の▲ろ▼布走行
型の概略を図1および図2で説明すると、左右に間隔を
おいて一対の脚1、1を立設し、左側の脚1の上に固定
フレーム2を取付け、右側の脚1の上にシリンダーフレ
ーム3を取付け、固定フレーム2とシリンダーフレーム
3との間に水平方向の主梁4を架設する。シリンダーフ
レーム3には締付けシリンダー5を取付けると共に、該
締付けシリンダー5の左側に突出するロッドの左端にル
ーズヘッド6を取付け、該ルーズヘッド6と上記固定フ
レーム2との間には▲ろ▼布側の▲ろ▼板7と圧搾膜側
の▲ろ▼板8を交互に多数組み込む。この▲ろ▼板7と
▲ろ▼板8の構成は後記する図3において詳細に説明す
る。そして▲ろ▼板7および▲ろ▼板8の側面には夫々
ガイドローラ9が取付けられ、該ガイドローラ9が主梁
4上を走行することによって▲ろ▼板7および▲ろ▼板
8を開閉作動する。▲ろ▼板7には▲ろ▼布10が取付
けられ、該▲ろ▼布10はリタンロール11に巻き掛け
た後、巻取ロール12に巻取るようにしてある。▲ろ▼
板7の上部には▲ろ▼布10を引き上げるためワイヤー
ロープ13を巻付けたワイヤーシーブ14を▲ろ▼布駆
動装置(図示省略)の駆動用減速機15により駆動され
る駆動用シャフト16に軸線方向に移動可能で一体に回
転するように嵌挿し、該駆動用シャフト16の回転によ
り▲ろ▼布10を引き上げたり、下降し得るように構成
されている。
下詳細に説明する。本発明の第1実施例の▲ろ▼布走行
型の概略を図1および図2で説明すると、左右に間隔を
おいて一対の脚1、1を立設し、左側の脚1の上に固定
フレーム2を取付け、右側の脚1の上にシリンダーフレ
ーム3を取付け、固定フレーム2とシリンダーフレーム
3との間に水平方向の主梁4を架設する。シリンダーフ
レーム3には締付けシリンダー5を取付けると共に、該
締付けシリンダー5の左側に突出するロッドの左端にル
ーズヘッド6を取付け、該ルーズヘッド6と上記固定フ
レーム2との間には▲ろ▼布側の▲ろ▼板7と圧搾膜側
の▲ろ▼板8を交互に多数組み込む。この▲ろ▼板7と
▲ろ▼板8の構成は後記する図3において詳細に説明す
る。そして▲ろ▼板7および▲ろ▼板8の側面には夫々
ガイドローラ9が取付けられ、該ガイドローラ9が主梁
4上を走行することによって▲ろ▼板7および▲ろ▼板
8を開閉作動する。▲ろ▼板7には▲ろ▼布10が取付
けられ、該▲ろ▼布10はリタンロール11に巻き掛け
た後、巻取ロール12に巻取るようにしてある。▲ろ▼
板7の上部には▲ろ▼布10を引き上げるためワイヤー
ロープ13を巻付けたワイヤーシーブ14を▲ろ▼布駆
動装置(図示省略)の駆動用減速機15により駆動され
る駆動用シャフト16に軸線方向に移動可能で一体に回
転するように嵌挿し、該駆動用シャフト16の回転によ
り▲ろ▼布10を引き上げたり、下降し得るように構成
されている。
【0006】つぎに、本発明の主要部である▲ろ▼板お
よびダイアフラム枠部分の第1実施例を図3によつて説
明する。▲ろ▼板7の表裏には▲ろ▼液溝17があり、
▲ろ▼液通路18を通じて▲ろ▼液ヘッダー19(図2
参照)を通り、外部へ▲ろ▼液を排出するようになって
いる。この▲ろ▼板7の表面に陰極側導電板20に▲ろ
▼液孔21を開孔したものを取付けてあり、その表面に
▲ろ▼布10が張設してある。また、これと相対する▲
ろ▼板8側には圧搾膜22の▲ろ▼室24側に陽極側電
極板23が張設されている。この実施例では、陽極側に
は▲ろ▼布は設けていない片面▲ろ▼過式である。
よびダイアフラム枠部分の第1実施例を図3によつて説
明する。▲ろ▼板7の表裏には▲ろ▼液溝17があり、
▲ろ▼液通路18を通じて▲ろ▼液ヘッダー19(図2
参照)を通り、外部へ▲ろ▼液を排出するようになって
いる。この▲ろ▼板7の表面に陰極側導電板20に▲ろ
▼液孔21を開孔したものを取付けてあり、その表面に
▲ろ▼布10が張設してある。また、これと相対する▲
ろ▼板8側には圧搾膜22の▲ろ▼室24側に陽極側電
極板23が張設されている。この実施例では、陽極側に
は▲ろ▼布は設けていない片面▲ろ▼過式である。
【0007】このように構成されているので、これを運
転操作するには、まず、締付けシリンダー5に油圧をか
けてルーズヘッド6を前進させ、各▲ろ▼板7と▲ろ▼
板8を密着させた状態とする。ここで供給ヘッダー25
からスラッジを供給し、スラッジ流入孔26からスラッ
ジ流入孔27を経由して▲ろ▼室24に流入する。▲ろ
▼布10にはこのスラッジ流入孔27に合致する部分が
開孔28されており、その下部に▲ろ▼布金具29が設
けられ、▲ろ▼布10の裏ヘのスラッジの流入を防止し
ている。この時、▲ろ▼液は▲ろ▼布10を通過して▲
ろ▼液溝17から▲ろ▼液通路18を通じて▲ろ▼液ヘ
ッダー19により外部へ排出される。一定時間スラッジ
を供給した後、圧水ヘッダー30(図2参照)より圧力
水を供給し、圧水通路31を通じて圧搾膜22の▲ろ▼
板8側との間に送入されスラッジを圧搾脱水する。その
後に陰極側導電板20と導電性圧搾膜22間に陰極側導
電板20側に−、陽極側電極板23側に+となるように
直流電流を流して電気浸透脱水を行う。または、スラッ
ジ供給中および圧搾と併行して通電して電気浸透脱水を
行う。以上により、脱水ケーキが▲ろ▼室に形成され
る。次に締付けシリンダー5によりルーズヘッド6を後
退させ、ルーズヘッド6により順次▲ろ▼板7、▲ろ▼
板8をタイボルトにより牽引して▲ろ▼板7、▲ろ▼板
8間を等間隔に開枠する。その後に▲ろ▼布駆動減速機
15により駆動軸16を回転させ、ワイヤーシーブ14
に巻き込まれていたワイヤーロープ13をほどいてい
く。これにより下部の巻取ロール12によりリタンロー
ル11を経由した▲ろ▼布10を巻取り、▲ろ▼布10
は下方向ヘ移動し、▲ろ▼布表面に付着した脱水ケーキ
を排出する。▲ろ▼布10が下限に達すると、▲ろ▼布
駆動原速機を逆転させ、ワイヤーシーブにワイヤーロー
プを巻き取ることにより、ワイヤーロープ13の先端に
固定されていた▲ろ▼布ハンガーにより▲ろ▼布10を
引き上げる。▲ろ▼布10が上限の所定位置に達する
と、再び締付けシリンダー5により▲ろ▼板7、▲ろ▼
板8の締付けを行い、次の工程に入る。▲ろ▼布10を
引き上げる際、▲ろ▼布洗浄ノズルにより▲ろ▼布10
を洗浄することもある。
転操作するには、まず、締付けシリンダー5に油圧をか
けてルーズヘッド6を前進させ、各▲ろ▼板7と▲ろ▼
板8を密着させた状態とする。ここで供給ヘッダー25
からスラッジを供給し、スラッジ流入孔26からスラッ
ジ流入孔27を経由して▲ろ▼室24に流入する。▲ろ
▼布10にはこのスラッジ流入孔27に合致する部分が
開孔28されており、その下部に▲ろ▼布金具29が設
けられ、▲ろ▼布10の裏ヘのスラッジの流入を防止し
ている。この時、▲ろ▼液は▲ろ▼布10を通過して▲
ろ▼液溝17から▲ろ▼液通路18を通じて▲ろ▼液ヘ
ッダー19により外部へ排出される。一定時間スラッジ
を供給した後、圧水ヘッダー30(図2参照)より圧力
水を供給し、圧水通路31を通じて圧搾膜22の▲ろ▼
板8側との間に送入されスラッジを圧搾脱水する。その
後に陰極側導電板20と導電性圧搾膜22間に陰極側導
電板20側に−、陽極側電極板23側に+となるように
直流電流を流して電気浸透脱水を行う。または、スラッ
ジ供給中および圧搾と併行して通電して電気浸透脱水を
行う。以上により、脱水ケーキが▲ろ▼室に形成され
る。次に締付けシリンダー5によりルーズヘッド6を後
退させ、ルーズヘッド6により順次▲ろ▼板7、▲ろ▼
板8をタイボルトにより牽引して▲ろ▼板7、▲ろ▼板
8間を等間隔に開枠する。その後に▲ろ▼布駆動減速機
15により駆動軸16を回転させ、ワイヤーシーブ14
に巻き込まれていたワイヤーロープ13をほどいてい
く。これにより下部の巻取ロール12によりリタンロー
ル11を経由した▲ろ▼布10を巻取り、▲ろ▼布10
は下方向ヘ移動し、▲ろ▼布表面に付着した脱水ケーキ
を排出する。▲ろ▼布10が下限に達すると、▲ろ▼布
駆動原速機を逆転させ、ワイヤーシーブにワイヤーロー
プを巻き取ることにより、ワイヤーロープ13の先端に
固定されていた▲ろ▼布ハンガーにより▲ろ▼布10を
引き上げる。▲ろ▼布10が上限の所定位置に達する
と、再び締付けシリンダー5により▲ろ▼板7、▲ろ▼
板8の締付けを行い、次の工程に入る。▲ろ▼布10を
引き上げる際、▲ろ▼布洗浄ノズルにより▲ろ▼布10
を洗浄することもある。
【0008】
【表1】
【0009】この表1に示す実験結果は、上水道のスラ
ッジを本発明の第1実施例の装置および従来の電気浸透
加圧脱水機並びに従来のフイルタプレスにより脱水し、
水分が同等のケーキを得た場合の運転条件を表記した。
この場合、従来のフイルタプレスでは圧搾時間17分で
あったが、電気浸透式では、直流電圧40Vを▲ろ▼過
終了後の圧搾工程で印加(電圧をかける)した。同等の
ケーキ水分を得るには、従来の電気浸透に比べ印加時間
が1/2となり、▲ろ▼過速度は約1.7倍の効果が認
められた。他方、印加時間を同じにすると、ケーキ水分
は約5%以下の低減が認められる。以上の如くこの第1
実施例は、圧搾膜側を陽極とし、非圧搾膜側を陰極とし
て陰極側に▲ろ▼材を張設したのが特徴であり、これは
陽極側が水分が低く陰極側が水分が高いケーキになる原
理を応用し、陰極側に▲ろ▼材を張設して水分の多い側
が▲ろ▼材に付着し易くなる性質を利用したもので、さ
らに圧搾膜により圧搾することにより、▲ろ▼材側への
脱水ケーキの付着を助けることをねらったものである。
ッジを本発明の第1実施例の装置および従来の電気浸透
加圧脱水機並びに従来のフイルタプレスにより脱水し、
水分が同等のケーキを得た場合の運転条件を表記した。
この場合、従来のフイルタプレスでは圧搾時間17分で
あったが、電気浸透式では、直流電圧40Vを▲ろ▼過
終了後の圧搾工程で印加(電圧をかける)した。同等の
ケーキ水分を得るには、従来の電気浸透に比べ印加時間
が1/2となり、▲ろ▼過速度は約1.7倍の効果が認
められた。他方、印加時間を同じにすると、ケーキ水分
は約5%以下の低減が認められる。以上の如くこの第1
実施例は、圧搾膜側を陽極とし、非圧搾膜側を陰極とし
て陰極側に▲ろ▼材を張設したのが特徴であり、これは
陽極側が水分が低く陰極側が水分が高いケーキになる原
理を応用し、陰極側に▲ろ▼材を張設して水分の多い側
が▲ろ▼材に付着し易くなる性質を利用したもので、さ
らに圧搾膜により圧搾することにより、▲ろ▼材側への
脱水ケーキの付着を助けることをねらったものである。
【0010】つぎに、本発明の第2実施例を図4によっ
て説明すると、▲ろ▼板7の表面には陽極側導電板41
が取付けてあり、▲ろ▼室42を隔てた反対側の圧搾膜
側の▲ろ▼板8には、▲ろ▼液通路44を設けた圧搾膜
43が取付けられ、その表面に▲ろ▼液孔46を開孔し
た陰極側導電板45が配設し、さらに、その表面に▲ろ
▼布10を張設してこの圧搾膜側を陰極としたものであ
る。この構成のものは、圧搾膜側を陰極とし、この圧搾
膜側に▲ろ▼布を張設し、陽極側は直接原液に接するよ
うにしたものであるが、電気浸透の原理から陽極側の水
分が低く陰極側の水分が高いことを応用し、陰極側に▲
ろ▼布を張設して水分の多い側が付着し易い性質を利用
したものである。第1実施例の方がこの第2実施例の構
造と比較して脱水ケーキが▲ろ▼布に付着させ易いが、
この第2実施例の方が構造がシンプルで製作し易い特徴
がある。
て説明すると、▲ろ▼板7の表面には陽極側導電板41
が取付けてあり、▲ろ▼室42を隔てた反対側の圧搾膜
側の▲ろ▼板8には、▲ろ▼液通路44を設けた圧搾膜
43が取付けられ、その表面に▲ろ▼液孔46を開孔し
た陰極側導電板45が配設し、さらに、その表面に▲ろ
▼布10を張設してこの圧搾膜側を陰極としたものであ
る。この構成のものは、圧搾膜側を陰極とし、この圧搾
膜側に▲ろ▼布を張設し、陽極側は直接原液に接するよ
うにしたものであるが、電気浸透の原理から陽極側の水
分が低く陰極側の水分が高いことを応用し、陰極側に▲
ろ▼布を張設して水分の多い側が付着し易い性質を利用
したものである。第1実施例の方がこの第2実施例の構
造と比較して脱水ケーキが▲ろ▼布に付着させ易いが、
この第2実施例の方が構造がシンプルで製作し易い特徴
がある。
【0011】なお、上記第1実施例の非圧搾膜側の▲ろ
▼板7の表面に設けた陰極側導電板20と▲ろ▼布10
に代えて導電性材料の▲ろ▼材を張設して陰極側として
も良い。また、上記第2実施例では、陽極側に▲ろ▼布
を設けていない片面▲ろ▼過式であるが、この陽極側導
電板41を▲ろ▼材41と兼用したものとして両面▲ろ
▼過にする構造としても良い。さらに、陽極側の陽極側
導電板41の表面に新たに導電性▲ろ▼材を張設して両
面▲ろ▼過とする構造としても良い。また、陰極側▲ろ
▼布10を導電性材料とし、さらに効率向上を図る構造
としても良い。
▼板7の表面に設けた陰極側導電板20と▲ろ▼布10
に代えて導電性材料の▲ろ▼材を張設して陰極側として
も良い。また、上記第2実施例では、陽極側に▲ろ▼布
を設けていない片面▲ろ▼過式であるが、この陽極側導
電板41を▲ろ▼材41と兼用したものとして両面▲ろ
▼過にする構造としても良い。さらに、陽極側の陽極側
導電板41の表面に新たに導電性▲ろ▼材を張設して両
面▲ろ▼過とする構造としても良い。また、陰極側▲ろ
▼布10を導電性材料とし、さらに効率向上を図る構造
としても良い。
【0012】
【発明の効果】以上、各種実施例について詳述したよう
に、本発明は、陽極側が直接スラッジに接することによ
り、陰極側の▲ろ▼布に脱水ケーキが付着することが確
認されており、片面▲ろ▼過によりケーキが生成し、片
側の▲ろ▼布のみ走行させる構造が可能なため、非常に
シンプルで安価な▲ろ▼布走行型電気浸透加圧脱水機が
提供できる物である。また、これにより従来のように非
導電性の▲ろ▼布を陽極、陰極側ともに、介在させて電
気浸透脱水したものより▲ろ▼過速度も1.5〜1.8
倍もアップし、消費電力も少なくてすむ等の効果を生ず
るのである。
に、本発明は、陽極側が直接スラッジに接することによ
り、陰極側の▲ろ▼布に脱水ケーキが付着することが確
認されており、片面▲ろ▼過によりケーキが生成し、片
側の▲ろ▼布のみ走行させる構造が可能なため、非常に
シンプルで安価な▲ろ▼布走行型電気浸透加圧脱水機が
提供できる物である。また、これにより従来のように非
導電性の▲ろ▼布を陽極、陰極側ともに、介在させて電
気浸透脱水したものより▲ろ▼過速度も1.5〜1.8
倍もアップし、消費電力も少なくてすむ等の効果を生ず
るのである。
【図1】本発明の第1実施例の▲ろ▼布走行型の概略全
体側面図
体側面図
【図2】図1A−A線における断面図
【図3】第1実施例の▲ろ▼板の縦断側面図
【図4】第2実施例の▲ろ▼板の縦断側面図
【図5】従来例の▲ろ▼板の縦断側面図
1 脚 2 固定フレーム 3 シリンダーフレーム 4 主梁 5 締付けシリンダー 6 ルーズヘッド 7 ▲ろ▼布側の▲ろ▼板 8 圧搾膜側の▲ろ▼板 10 ▲ろ▼布 20 陰極側導電板 21 ▲ろ▼液孔 22 圧搾膜 23 陽極側電極板 24 ▲ろ▼室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 啓一郎 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 佐藤 教子 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 隣接した▲ろ▼枠間に▲ろ▼室を形成
し、▲ろ▼室内に原液を圧入充満させ、弾性膜で圧搾脱
水する加圧脱水機において、一対の▲ろ▼枠で仕切られ
た▲ろ▼室内のいずれか一方の▲ろ▼枠に弾性膜を設
け、且つ、各々の▲ろ▼枠に相反する電極を接続した導
電性材料を装着し、該▲ろ▼枠のいずれか一方の陽極側
導電性材料が原液と直接接触するように非導電性の▲ろ
▼材を陰極側だけに配備し、この両電極に直流電流を通
電して脱水することを特徴とする電気浸透加圧脱水機。 - 【請求項2】 請求項1の陽極側導電性材料が▲ろ▼材
を兼用する材料であることを特徴とする電気浸透加圧脱
水機。 - 【請求項3】 請求項1の陽極側導電性材料には原液側
に導電性▲ろ▼材を配備することを特徴とする電気浸透
加圧脱水機。 - 【請求項4】 請求項1の陰極側の▲ろ▼材が導電性材
料であることを特徴とする電気浸透加圧脱水機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35969692A JP3298021B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 電気浸透加圧脱水機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35969692A JP3298021B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 電気浸透加圧脱水機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06170123A true JPH06170123A (ja) | 1994-06-21 |
JP3298021B2 JP3298021B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18465828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35969692A Expired - Fee Related JP3298021B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 電気浸透加圧脱水機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3298021B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5891342A (en) * | 1994-10-06 | 1999-04-06 | Scapa Group Plc | Dewatering process |
FR2805199A1 (fr) * | 2000-02-22 | 2001-08-24 | Gradient Ass | Procede d'extraction de liquide d'un materiau cellulaire, et dispositifs de mise en oeuvre dudit procede |
JP2009247945A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Japan Envirotic Industry Co Ltd | フィルタープレス装置 |
CN105797483A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-07-27 | 上海同臣环保有限公司 | 电动污泥脱水设备用石墨烯导电复合材料滤布及其制作方法和安装使用方法 |
CN106925006A (zh) * | 2017-03-23 | 2017-07-07 | 成都易态科技有限公司 | 压滤单元、压滤装置以及污泥脱水方法 |
CN113491890A (zh) * | 2020-04-07 | 2021-10-12 | 北京建筑大学 | 板框压滤电动深度脱水用滤板以及采用其的一体化装置 |
CN110282857B (zh) * | 2019-06-17 | 2023-12-15 | 河南工程学院 | 螺旋推进结合生物质电渗透污泥脱水装置及方法 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP35969692A patent/JP3298021B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5891342A (en) * | 1994-10-06 | 1999-04-06 | Scapa Group Plc | Dewatering process |
FR2805199A1 (fr) * | 2000-02-22 | 2001-08-24 | Gradient Ass | Procede d'extraction de liquide d'un materiau cellulaire, et dispositifs de mise en oeuvre dudit procede |
WO2001062482A1 (fr) * | 2000-02-22 | 2001-08-30 | Association Gradient | Procede d'extraction de liquide d'un materiau cellulaire, et dispositifs de mise en oeuvre dudit procede |
JP2009247945A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Japan Envirotic Industry Co Ltd | フィルタープレス装置 |
CN105797483A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-07-27 | 上海同臣环保有限公司 | 电动污泥脱水设备用石墨烯导电复合材料滤布及其制作方法和安装使用方法 |
CN106925006A (zh) * | 2017-03-23 | 2017-07-07 | 成都易态科技有限公司 | 压滤单元、压滤装置以及污泥脱水方法 |
CN110282857B (zh) * | 2019-06-17 | 2023-12-15 | 河南工程学院 | 螺旋推进结合生物质电渗透污泥脱水装置及方法 |
CN113491890A (zh) * | 2020-04-07 | 2021-10-12 | 北京建筑大学 | 板框压滤电动深度脱水用滤板以及采用其的一体化装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3298021B2 (ja) | 2002-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE60110223T2 (de) | Vorrichtung zur elektro-entwässerung | |
JPH06170123A (ja) | 電気浸透加圧脱水機 | |
CN1948613A (zh) | 用于高速薄页卫生纸机的夹网真空辊筒成形器 | |
CN110117147A (zh) | 一种连续深度脱水设备 | |
JP3141542B2 (ja) | 電気浸透式脱水機 | |
JP3298022B2 (ja) | 電気浸透式脱水機 | |
CN204939238U (zh) | 一种电渗透脱水机滤板 | |
CN107381996A (zh) | 电渗透压滤协同污泥脱水装置 | |
JPH0687925B2 (ja) | 電気浸透式脱水機の電極 | |
CN107382023A (zh) | 节能型电渗透污泥高干度脱水系统 | |
CN109650698A (zh) | 一种间歇式电渗透带式压榨污泥脱水装备 | |
CN203715471U (zh) | 一种用于电渗透污泥脱水处理设备的复合滤带 | |
CN207418545U (zh) | 一种电渗透压滤协同污泥脱水装置 | |
DE1761505C3 (de) | Papiermaschine | |
DE2320811A1 (de) | Elektrostatischer wandler | |
JP3616882B2 (ja) | 電気浸透脱水用電極板 | |
EP0863252B1 (de) | Verfahren und Vorrichtung zum Entwässern einer Faserstoffsuspension | |
JP3234333B2 (ja) | 電気浸透脱水機における電極複合ダイヤフラム | |
JPS6257623A (ja) | 電気浸透脱水装置 | |
JPH0722660B2 (ja) | 電気浸透式脱水機 | |
CN212283041U (zh) | 一种高效节能型压滤机 | |
CN220116840U (zh) | 一种棉质面料高效染色成型设备 | |
CN219098965U (zh) | 一种具有防溢出功能的高干度污泥挤压组件 | |
CN219897255U (zh) | 一种新型的脱水机预排水过滤装置 | |
JPH10202068A (ja) | 電気浸透脱水機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |