JPH06168008A - 数値制御方式 - Google Patents

数値制御方式

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JPH06168008A
JPH06168008A JP34134692A JP34134692A JPH06168008A JP H06168008 A JPH06168008 A JP H06168008A JP 34134692 A JP34134692 A JP 34134692A JP 34134692 A JP34134692 A JP 34134692A JP H06168008 A JPH06168008 A JP H06168008A
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JP
Japan
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value
control
laser beam
controlled
speed
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JP34134692A
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English (en)
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Yoshiki Tanaka
善喜 田中
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御値を算出する過程において、数値の大小
関係を判定するサブプロセスを無くし、かつ、制御動作
における被制御値を取得してから制御値の算出が完了す
るまでの時間を一定にし、安定した高速な制御を可能に
する数値制御方式を提供する。 【構成】 制御動作中のあるステップにおいて、被制御
値xを取得すると(#3)、この被制御値xに対応した
制御値yを図示した関係式を用いて求め(#4)、算出
された値yを用いて次のステップを制御する(#5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御方式に係り、制
御動作のあるステップで得られた値例えば被制御値xに
基づいて、以後のステップを制御するための値例えば被
制御値yを求める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、極めて多くの複雑なプロセス
を遂行させる高度化された様々な制御装置が実用化され
ている。例えば、図4に示すような制御動作部と制御演
算部からなる制御装置において、とりわけ処理が繁雑で
あり所要時間が長くかかるステップは、ある値xに対応
する値yを求めるステップである。このステップの最も
単純なものは、値xと値yとの解析学的関係が判明し、
関数y=f(x)が定義できる場合であり、この場合は
関数y=f(x)において値xを決めることにより容易
に値yが求められる。
【0003】ところが、実際の制御においては、上記の
ような解析学的関数が不明であるか、もしくは、解明さ
れていても非常に複雑な関係式であり、計算時間が長く
かかり過ぎるので、そのまま用いるのが難しいことが多
い。そこで、従来は、近似式法や補間法などによって値
xと値yとの関係を定める方式が用いられている。上記
近似式法とは、近似的に成立する比較的単純な解析学的
関数を用いて値xから値yを計算する方法である。ま
た、上記補間法は、予めある値xとそれに対応する値y
との組み合せ(xi ,yi )を有限個数求めておき、こ
れを例えば表として作製しておき、制御プロセスにおい
て、あるステップで値xが与えられた場合に、この値x
が上記組み合せ表のどの位置にあるか、すなわち値xが
どのxi-1とxi との間にあって、それらxi-1 ,xi
とどのような位置関係にあるか判定し、この位置関係に
基づいて、値xに対応する値yを上記の組み合せ表にお
けるyi-1 ,yi の値から算出するものである。
【0004】上記の補間法の中で、最も単純で、よく知
られるものに1次補間法がある。この1次補間法では、
上記組み合せ表において、値xを挟む値xi-1 ,xi
選び、これら値xi-1 ,xi と、それぞれに対応する値
i-1 ,yi とを用いて、関係式
【0005】
【数1】 y=yi-1 +(x−xi-1 )×(yi −yi-1 )/(xi −xi-1 ) ・・・・・・・・・・・・(1)
【0006】によって値xに対応する値yを求める。補
間法としてはこの他に、多項式補間法(ラグランジュ
法、ニュートン法、ネヴィル法)や連分数補間法、スプ
ライン補間法などが知られているが、一般的な数値制御
方式には、算出時間が短く、高速な制御動作が可能な1
次補間法がよく用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記1次補間法を用い
て制御値を算出する方式では、例えば、予め求めた値
x,yの組み合せが(x0 ,y0 ),(x1 ,y1 ),
(x2 ,y2 ),(x3 ,y3 ),(x4 ,y4 )であ
る場合、図5に示すようなサブステップ#31〜#36
を経て制御値yを算出する。制御値yを求める過程で
は、組み合せに含まれるx0 〜x4 の各値と制御中に得
られた被制御値xとの大小を順次比較する処理を繰り返
し(#31〜#35)、値xがx0 〜x4 の中のある値
i より小さいと判定されたとき、(xi-1
i-1 ),(xi ,yi )を用いて上記(1)式により
値yを求める(#36)。同図により明らかなように、
上記大小関係の判定処理がどのサブステップで完了する
かは、値xの大きさによって異なる。例えば、値xが比
較的小さい値である時は、図5に示すサブステップの中
の早い時点で大小関係の判定処理が完了するが、値xが
大きい時は、多数のサブステップを経るまで判定処理が
完了しない。
【0008】このように、被制御値xを得てから、制御
値yを算出するまでの時間が一定しないと、安定した高
速な制御動作が行えない。このため、例えば、制御の対
象となる機器に制御信号を発するタイミングが遅れない
ように、制御用の値を求めるための最多ステップ数すな
わち最長処理時間に合せたCPUを制御装置に搭載し、
値xの大小による算出時間の差はダミーステップを実行
して調整するなどの方式が提案されているが、高性能の
CPUが必要となるので、制御装置の組み立てコストが
高くなる。
【0009】一方、図5に示したように、制御値yの算
出過程に多数のサブステップが含まれ、複雑であるほ
ど、制御プロセスにおける障害発生の頻度が増加するの
で、制御系が不安定になる。このことは、上述した高速
制御動作を行うための対策としてダミーステップを設け
る場合にも当てはまることである。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、制御値を算出する過程において、
数値の大小関係を判定するサブプロセスを無くし、か
つ、制御動作における被制御値を取得してから制御値の
算出が完了するまでの時間を一定にし、安定した高速な
制御を可能にする数値制御方式を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、被制御値xと、この被制御値xに対応す
る制御値yとが予め有限個数の(xi ,yi )なる組み
合せで与えられており、制御動作中のあるステップで取
得する被制御値xに対応する制御値yを1次補間法によ
って求め、制御値yを用いて次のステップを実行する数
値制御方式において、a0 ,a1 ,a2 ,・・・・・,
i を定数として与えられる関係式 y=a0 |x−x0 |+a1 |x−x1 |+・・・・・
+ai |x−xi | を用いて上記制御動作中のあるステップで取得する被制
御値xに対応する制御値yを求めるものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、予め与えられる、被制御値
xと、この被制御値xに対応する制御値yとの有限個数
の(xi ,yi )なる組み合せから、定数であるa0
1 ,a2 ,・・・・・,ai のそれぞれの値を計算
し、関係式 y=a0 |x−x0 |+a1 |x−x1 |+・・・・・
+ai |x−xi | を用いて、制御動作中のあるステップで取得する被制御
値xに対応した次のステップを制御するための制御値y
を算出する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を説明す
る。図1は、本実施例による数値制御方式を適用した制
御システム1の構成と処理手順を示すブロック図であ
る。同システム1は、予め制御動作の被制御値xと、こ
のxに対応する制御値yとの有限個数の組み合せ
(x0 ,y0 ),(x1 ,y1 ),・・・,(xi ,y
i )を取得しておき(#1)、この組み合せに基づい
て、関係式
【0014】
【数2】 y=a0 |x−x0 |+a1 |x−x1 |+・・・・・+ai |x−xi | ・・・・・・・(2)
【0015】における係数a0 ,a1 ,a2 ,・・・・
・,ai を計算する(#2)。そして、制御動作中のあ
るステップにおいて、被制御値xを取得すると(#
3)、この被制御値xに対応した制御値yを上記関係式
(2)を用いて求め(#4)、算出された値yを用いて
次のステップを制御する(#5)。なお、図1は、予め
取得しておく被制御値xi と制御値yi との組み合せ
が、(x0 ,y0 ),(x1 ,y1 ),(x2
2 ),(x3 ,y3 ),(x4 ,y4 )の5個の場合
を例示したものであり、この場合の関係式(2)は、
【0016】
【数3】 y=a0 |x−x0 |+a1 |x−x1 |+a2 |x−x2 | +a3 |x−x3 |+a4 |x−x4 | ・・・・・・・・・(3)
【0017】として設定される。
【0018】上記の式(3)における係数a0 ,a1
2 ,a3 ,a4 を求める方法について説明する。予め
取得した組み合せ(x0 ,y0 ),(x1 ,y1 ),
(x2,y2 ),(x3 ,y3 ),(x4 ,y4 )は、
式(3)を満足するので、これらを式(3)に代入する
ことにより、下記の5つの式からなる連立1次方程式が
得られる。
【0019】
【数4】 y0 = a1 |x0 −x1 |+a2 |x0 −x2 +a3 |x0 −x3 |+a4 |x0 −x4 | y1 = a0 |x1 −x0 |+a2 |x1 −x2 +a3 |x1 −x3 |+a4 |x1 −x4 | y2 = a0 |x2 −x0 |+a1 |x2 −x1 +a3 |x2 −x3 |+a4 |x2 −x4 | y3 = a0 |x3 −x0 |+a1 |x3 −x1 +a2 |x3 −x2 |+a4 |x3 −x4 | y4 = a0 |x4 −x0 |+a1 |x4 −x1 +a2 |x4 −x2 |+a3 |x4 −x3 |・・・・・・・・(4)
【0020】この連立方程式をa0 ,a1 ,a2
3 ,a4 について解けば、それぞれを定数として容易
に得ることができる。この計算は例えばコンピュータな
どを用いて行えばよい。
【0021】上記のように、本制御システム1の方式
は、図5に示した従来の方式のように、1次補間法を用
いて数値の大小関係を判定するサブステップを含まず、
被制御値xがいかなる大きさであっても、式(3)によ
る計算を実行するだけで、所望する制御値yを算出する
ことができる。従って、従来方式と比べて、高速な算出
処理がおこなえ、また、算出速度も常に一定であるの
で、制御系が安定したものになる。
【0022】次に、制御システム1を用いた装置の具体
例を示す。図2は、感光性樹脂を表面に塗布して180
0rpmの一定速度で回転する円盤上に、直径約0.7
μmに絞ったレーザビームを照射し、円盤の表面を1.
3μmピッチで螺旋状に露光する回転露光装置2の構成
図である。
【0023】装置2は、図示しない回転機構によって回
転される円盤3と、この円盤3に露光用レーザビームA
を照射するレーザビーム照射ヘッド4と、レーザビーム
照射ヘッド4を支持しつつ所定の一方向へ移動させる移
動テーブル5と、移動テーブル5の移動速度を制御する
移動テーブル速度制御部6と、露光用レーザビームAを
調節してレーザビーム照射ヘッド4へ入射させるレーザ
ビーム調節器7と、レーザビーム調節器7を制御するレ
ーザビームパワー制御部8と、レーザビーム照射ヘッド
4に距離測定用レーザビームBを照射してレーザビーム
照射ヘッド4の位置を測定するヘッド位置測定器9と、
CPU10と、このCPU10と上記移動テーブル速度
制御部6、レーザビームパワー制御部8、及びヘッド位
置測定器9との間の入出力インタフェース11と、デー
タを表示するためのディスプレイ12と、データや指令
を入力するためのキーボード13とから構成されてい
る。
【0024】この装置2において、円盤3の表面に正確
に1.3μmピッチで螺旋を描くようにレーザビーム照
射ヘッド4からレーザビームを照射するためには、円盤
3を正確に一定速度で回転させるとともに、レーザビー
ム照射ヘッド4を支持する移動テーブル5も正確に一定
速度で移動して、適切なタイミングでレーザビーム照射
ヘッド4を円盤3上方の特定の箇所に配置しなければな
らない。円盤3の回転速度は、一般によく知られている
エンコーダを用いたスピンドル制御などの方法によって
十分な正確さでコントロールできるが、移動テーブル5
の移動速度は、常時一定に制御することが困難であっ
た。なぜなら、通常、移動テーブル5の駆動機構として
は、長いスクリューネジが架設され、このスクリューネ
ジとの係合部を移動テーブル5に設けて、回転するスク
リューネジとの係合関係によって移動テーブル5を移動
させるものが多く、このスクリューネジの工作精度に限
界があるために、スクリューピッチにむらが生じて移動
テーブル5の速度が安定しないためである。
【0025】そこで本実施例では、ヘッド位置測定器9
を設け、このヘッド位置測定器9からレーザビーム照射
ヘッド4に距離測定用レーザビームBを照射してレーザ
ビーム照射ヘッド4の位置を正確に測定し、レーザビー
ム照射ヘッド4を配置させる位置と現時点における位置
とのずれを算出し、この算出結果に応じて移動テーブル
5の移動速度を修正することにより、移動テーブル5が
常時一定の速度で移動するようにした。
【0026】一方、移動テーブル5の移動により、これ
に支持されるレーザビーム照射ヘッド4が移動すると、
露光用レーザビームAを出射するレーザビーム調節器7
とレーザビーム照射ヘッド4との距離が変わり、レーザ
ビーム照射ヘッド4へ入射される露光用レーザビームA
のパワーが変化する。そのため、上記のように移動テー
ブル5の移動速度を制御すると同時に、レーザビーム調
節器7からレーザビーム照射ヘッド4へ出射される露光
用レーザビームAのパワー(以下、単にレーザパワーと
いう)を、レーザビーム照射ヘッド4の位置に応じ、予
め準備されたパワー制御プログラムに従って正確に、か
つ高速に変更する必要がある。レーザパワーの変更は、
レーザビームパワー制御部8へ出力するパワー制御電圧
yのレベルを変えることによってなされる。しかしなが
ら、パワー制御電圧yと、実際に出射されるレーザパワ
ーxとの関係は、簡単な解析学的関数では表わすことが
できない。そこで、このレーザパワーを正確に制御する
ために、上記制御システム1を用いた。
【0027】装置2における制御システム1の処理手順
について図3のフローチャートに従って説明する。装置
2を用いて露光動作する直前に、初期設定として、制御
システム1には、予め測定したレーザパワーxとそれに
対応するパワー制御電圧yとの5つの組み合せデータを
キーボード13から入力しておく(#11)。制御シス
テム1は、入力された組み合せデータを前記の方程式
(4)に代入することにより、係数a0 ,a1 ,a2
3 ,a4 を解として求める(#12)。組み合せデー
タと、これに基づいて算出された係数の一覧を以下に示
す。
【0028】
【数5】 組み合せデータ(xi ,yi ) ( x0 = 0.00000 , y0 = 8.81875 ) ( x1 = 5.00000 , y1 = 9.20625 ) ( x2 = 15.00000 , y2 = 14.40625 ) ( x3 = 25.00000 , y3 = 19.60625 ) ( x4 = 30.00000 , y4 = 24.40625 ) 係数ai0 = 0.59250 a1 = 0.22125 a2 = 0.00000 a3 = 0.22000 a4 = 0.07375
【0029】上記の手順で係数a0 〜a4 を求め、装置
2におけるレーザパワーxとパワー制御電圧yとの関係
式を以下のように設定する(#13)。
【0030】
【数6】 y= 0.59250×|x − 0.00000| +0.22125×|x − 5.00000| +0.00000×|x −15.00000| +0.22000×|x −25.00000| +0.07375×|x −30.00000|・・・・・・(6)
【0031】上記の式(6)が設定された後、露光動作
を開始する。円盤3が回転され、レーザビーム照射ヘッ
ド4の移動が始まると、ヘッド位置測定器9によってレ
ーザビーム照射ヘッド4までの距離を測定する(#1
4)。この測定結果に基づいてCPU10によりレーザ
ビーム照射ヘッド4の位置のずれを算出し(#15)、
さらに、この位置ずれを修正するために必要な移動テー
ブル5の移動速度を算出する(#16)。算出された移
動速度を移動テーブル速度制御部6へ出力して(#1
7)、移動テーブル5の移動速度を修正する。続いて、
レーザビーム照射ヘッド4の位置に応じたレーザパワー
xをCPU10により算出し(#18)、このレーザパ
ワーxに対応するパワー制御電圧yを上記式(6)によ
って算出する(#19)。算出したパワー制御電圧yを
レーザビームパワー制御部8へ出力することにより(#
20)、レーザビーム調節器7から出射される露光用レ
ーザビームAのパワーが変更される。以上の#14乃至
#20までの動作を露光動作中に繰り返す(#21)。
【0032】上記のパワー制御電圧yを従来の1次補間
法を用いたシステムで算出した場合は、レーザパワーx
を得てからパワー制御電圧yを算出するまでの時間が長
く、しかも一定でないので、レーザパワーの変更と同時
に行う移動テーブル5の速度修正のタイミングが一定で
なく、結果的に移動テーブル5の移動速度を修正しきれ
ずに速度むらが生じ、円盤上の螺旋ピッチが一定でなく
なることがある。本実施例で用いた円盤3と同等のもの
を従来の装置で露光した場合、螺旋ピッチの最大と最小
の差が0.15μmであった。しかしながら、本実施例
では、パワー制御電圧yを算出するために上記制御シス
テム1を用いたので、算出時間が短く、かつ、一定にな
り、それに伴って、移動テーブル5の速度を修正する動
作を一定の速いタイミングで行える。本実施例の装置2
を用いて露光した円盤3上の螺旋ピッチを測定すると、
最大と最小の差が0.03μmであり、移動テーブル5
の速度を一定に制御できたことにより、上記従来例と比
べて螺旋ピッチのむらが極めて小さくなっていた。な
お、移動テーブル5の速度修正は、円盤3の1回転につ
き2回であった。
【0033】以上、本発明の一実施例について説明した
が、上記に限られるものではなく、様々な変形が可能で
ある。例えば、上記の制御システム1の構成として、値
i,yi の有限個数の組み合せデータを入力し、それ
に基づいて、システム内部で連立方程式を解くことによ
り、係数ai を求めて関係式(2)を設定するものを示
したが、予め、システムの外部で上記連立方程式を解い
て係数ai を求めておき、値xi と係数ai からなる組
み合せデータを入力するような構成であってもよい。ま
た、上記実施例では、円盤の表面を螺旋状に露光する回
転露光装置に本発明を用いた例を示したが、本発明は、
あらゆる産業分野における制御プロセスに対して適用す
ることが可能である。特に、取得される被制御値と制御
に用いられる値との解析学的な関係が複雑であり、ま
た、精密で高速な制御動作が必要とされる場合に本発明
を適用する効果が大きい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の数値制御方式によ
れば、制御動作中のあるステップで被制御値を取得し、
その被制御値に基づいて、次のステップで用いる制御値
を求める場合に、1次補間法を用いた従来の方式のよう
に数値の大小関係を判定するサブステップを含まず、被
制御値がいかなる大きさであっても、関係式による計算
を実行することにより、所望する制御値を算出すること
ができる。これにより、簡潔な手順で速やかに、かつ、
常に一定の所要時間で、被制御値から制御値を算出でき
るので、本発明を用いた制御系は、高速で安定した制御
動作が可能となる。また、制御値の算出過程に多数のサ
ブステップが含まれて複雑であるほど、制御プロセスに
おける障害発生の頻度が増加して制御動作が不安定にな
るが、本発明は、一つの関係式を主とした簡素な手順で
実行されるので、制御系における障害発生が低減でき、
かつ、メンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による数値制御方式を適用し
た制御システムの機能を示すブロック図である。
【図2】同制御システムを用いた回転露光装置の構成図
である。
【図3】同回転露光装置における制御手順を示すフロー
チャートである。
【図4】制御プロセスにおける各機能の関連を示す概念
図である。
【図5】従来の1次補間法による数値制御方式を適用し
た制御システムの機能を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御システム 2 回転露光装置 3 円盤 7 レーザビーム調節器 8 レーザビームパワー制御部 10 CPU A 露光用レーザビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御値xと、この被制御値xに対応す
    る制御値yとが予め有限個数の(xi ,yi )なる組み
    合せで与えられており、制御動作中のあるステップで取
    得する被制御値xに対応する制御値yを1次補間法によ
    って求め、制御値yを用いて次のステップを実行する数
    値制御方式において、 a0 ,a1 ,a2 ,・・・・・,ai を定数として与え
    られる関係式 y=a0 |x−x0 |+a1 |x−x1 |+・・・・・
    +ai |x−xi | を用いて上記制御動作中のあるステップで取得する被制
    御値xに対応する制御値yを求めることを特徴とした数
    値制御方式。
JP34134692A 1992-11-27 1992-11-27 数値制御方式 Withdrawn JPH06168008A (ja)

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Effective date: 20000201