JPH06167681A - 剥離装置 - Google Patents

剥離装置

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JPH06167681A
JPH06167681A JP4320920A JP32092092A JPH06167681A JP H06167681 A JPH06167681 A JP H06167681A JP 4320920 A JP4320920 A JP 4320920A JP 32092092 A JP32092092 A JP 32092092A JP H06167681 A JPH06167681 A JP H06167681A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示パネルの構成部品を損傷することな
く、容易に液晶表示パネルからマイクロレンズ基板を剥
離することのできる剥離装置を得る。 【構成】 液晶表示パネル1を基台14上に位置決め固
定した後、液晶表示パネル1に乗載されるマイクロレン
ズ基板2の側部端面を押圧部材16で押圧する。押圧方
向の下流になるに従って上方に傾斜する傾斜面を備え、
先端面を鋭角に形成された当接片19の先端面を押圧部
材16に対して反対側の基板3の接着面上に当接させる
ことによって、押圧力によって変位されるマイクロレン
ズ基板2を容易に剥離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造段階において、マ
イクロレンズ基板が接着された投影型液晶表示装置から
マイクロレンズ基板を剥離する剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型画面表示を軽量な装置で実現するた
めに、透過型の表示素子に強い光を当て、投影レンズを
通してスクリーンに投影する投影型表示装置がある。こ
のような表示素子としては、カラー液晶表示素子、エレ
クトロクロミックディスプレイなどが知られている。特
にカラー液晶表示素子は完成度も高く、前記投影型液晶
表示装置としても商品化されている。
【0003】液晶表示装置の駆動方式としては、単純マ
トリクス方式、非線形2端子素子や薄膜トランジスタ
(TFT)などの3端子スイッチング素子を用いたアク
ティブマトリクス方式などが知られている。アクティブ
マトリクス方式の液晶表示素子においては、各画素につ
いてTFTなどのスイッチング素子を設け、またそれら
に駆動信号を供給するために各画素間に信号ラインを配
線しなければならず、画面内に占める画素領域の割合
(これを開口率という)が低下してしまう。さらに、鮮
明な画像を得るために画素領域以外の部分からの光漏れ
を防止する遮光マスクを設置する場合には、画素領域以
外に入射された光は、反射あるいは吸収され、スクリー
ンに達しない。このため、液晶表示素子の開口率が低下
すると、投影画面が暗くなってしまう。
【0004】このような問題点を解決するため、液晶表
示素子の光源側に、光源光を各画素に集光して照射する
ためのマイクロレンズを設置する。マイクロレンズに
は、表面に半球状の突部を有するマイクロレンズ、マイ
クロレンズ基板内に屈折率分布領域を形成することによ
ってレンズとして機能するものなどがあり、各マイクロ
レンズは各画素に対応して配列されマイクロレンズ基板
上に形成される。マイクロレンズ基板は、液晶表示素子
の光源側基板面上に紫外線硬化型接着剤などを塗布した
後、マイクロレンズ基板を乗載し、各マイクロレンズが
対応する各画素に対して正確に光源光を集光するよう両
基板を精度よく位置決めする。この後、紫外線を照射し
て接着剤を硬化させ、マイクロレンズ基板の接着を完了
する。
【0005】図8は、マイクロレンズ基板2を備える液
晶表示パネル1の断面図である。液晶表示パネル1は、
一対の透光性を有する基板3,4間に液晶層を介在して
形成され、液晶表示パネル1の表示領域に対応した開口
部を有する樹脂フレーム5に収納される。樹脂フレーム
5は、液晶表示パネル1の表示領域に対応した開口部を
有する金属フレーム8と、それに対向し、光源光の入射
領域に対応した開口部を有する上蓋9とによって固定さ
れる。樹脂フレーム5は長方形枠状に形成され、四隅に
ボス部7が形成される。前記各ボス部7にはピン孔10
が形成される。金属フレーム8およびそれに対向する上
蓋9の四隅には、それぞれ樹脂フレーム5のボス部7の
位置に対応して、それぞれ挿入孔が形成され、各挿入孔
に前記ボス部7が挿入されることによって樹脂フレーム
5が金属フレーム8および上蓋9に固定される。
【0006】さらに、液晶表示パネル1は図8の上方か
ら入射される光源光を液晶表示パネル1の各画素に集光
する複数のマイクロレンズ6が形成されたマイクロレン
ズ基板2が前述のように上蓋9の開口部から液晶表示素
子の基板3上に乗載され、接着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示パネル1の基
板3とマイクロレンズ基板2との接着面にゴミや接着剤
の気泡が混入した場合には、液晶表示パネル1の表示素
子が良品であっても、このような液晶表示パネル1は不
良品となってしまう。そこで、再度マイクロレンズ基板
2を接着しなおすために前述の液晶表示パネル1からマ
イクロレンズ基板2を剥離し、前記マイクロレンズ基板
2と前記基板3とを清掃することが必要となる。
【0008】しかし、紫外線硬化型接着剤を用いて接着
され、接着剤の硬化が進んだ状態にある液晶表示パネル
1の基板3とマイクロレンズ基板2とのせん断力は10
kgw以上であり、マイクロレンズ基板2を手や工具を
用いて剥離することは難しい。また、前記接着剤の硬化
があまり進んでいない場合には、手や工具を用いて液晶
表示パネル1の基板3とマイクロレンズ基板2とを剥離
することができるが、図8に示すように液晶表示パネル
1の基板3とマイクロレンズ基板2との接着面上部に、
上蓋9の開口端が位置するため、マイクロレンズ基板2
が上蓋9に当たってしまい、剥離することが難しい。こ
れを無理に剥離しようとすると、上蓋9の開口端にマイ
クロレンズ基板2がこすれてマイクロレンズ面に傷が付
いたり、硬化していない接着剤が上蓋9に付着してしま
う。
【0009】本発明の目的は、前記課題を解決し、マイ
クロレンズ基板を液晶表示パネルから容易に剥離するこ
とができる剥離装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の透光性
を有する基板間に液晶層を介在し、一方基板上にマイク
ロレンズ基板を乗載する液晶表示パネルからマイクロレ
ンズ基板を剥離する剥離装置において、液晶表示パネル
が位置決めされ固定される基台と、マイクロレンズ基板
の一端面を押圧する押圧手段と、前記押圧手段に対して
前記マイクロレンズ基板の反対側に配置され、前記押圧
手段による押圧方向の下流側になるに従って上方に傾斜
する傾斜面を有し、マイクロレンズ基板が乗載される基
板面上に鋭角に形成された先端が当接する当接片とを含
むことを特徴とする剥離装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、剥離装置は、マイクロレンズ
基板を乗載する液晶表示パネルからマイクロレンズ基板
を剥離する装置であって、剥離装置の基台上には、液晶
表示パネルが位置決めされ固定される。押圧手段は、前
記液晶表示パネルに乗載されるマイクロレンズ基板の一
方端面を押圧する。前記当接片は、押圧手段による押圧
方向の下流側になるに従って上方に傾斜する傾斜面を有
し、先端面がマイクロレンズ基板が乗載される基板面に
当接し、前記先端面は鋭角に形成される。該当接片がマ
イクロレンズ基板の押圧手段と反対側に配設されること
によって、押圧手段によって押圧され、押圧方向に変位
されるマイクロレンズ基板の押圧手段と反対側の端部を
容易に前記傾斜面上に乗載し、マイクロレンズ基板の接
着面を液晶表示パネルの基板面から容易に剥離すること
ができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例の剥離装置11の全
体の構成を示す斜視図であり、図2は図1に切断面線X
1で示す剥離装置11の断面の断面図である。図2にお
いて、液晶表示パネル1は、図8に示すように、一対の
透光性を有する基板3,4間に液晶層を介在して形成さ
れる液晶表示素子を樹脂フレーム5に収納し、金属フレ
ーム8と上蓋9とで樹脂フレーム5を固定したものであ
る。
【0013】本実施例の剥離装置11の基台14には4
つの脚部32が設けられ、該脚部32によって基台14
が支持される。基台14の表面上には、上方に向けて突
出する複数(本実施例では4)の位置決めピン13が形
成され、前記液晶表示パネル1の樹脂フレーム5に形成
されるピン孔10に位置決めピン13が挿入されること
によって液晶表示パネル1の位置決めが行われ液晶表示
パネル1が基台4に固定される。前記ピン孔10と位置
決めピン13との間隔が0.1mm以下になるように、
位置決めピン13を形成することによって、精度よく液
晶表示パネル1の位置決めを行うことができる。
【0014】剥離装置11の押圧部材16は、取付板2
2に案内溝41に沿って図2において矢符Aで示す方向
に変位自在に取付けられ、押圧面16aを液晶表示パネ
ル1に接着されているマイクロレンズ基板2の端面に当
接し、矢符Aa方向に押圧する。押圧部材16の押圧面
16aの反対側側面にはねじ取付部材51が取付けら
れ、ねじ部材20より小径に形成されたねじ部材20の
一方端部が取付けられる。該一方端部は、前記ねじ取付
部材51に形成された挿通孔を挿通し、ねじ部材20の
回転軸24のまわりに回転自在に取付けられる。ねじ部
材20の他方端部には、ローレット加工を施された操作
つまみ15が形成される。操作つまみ15を時計方向に
1回転するとねじ部材20も1回転し、押圧部材16は
ねじ部材20のピッチ分だけ矢符Aa方向に変位する。
【0015】本実施例の剥離装置11では、ねじ部材2
0をM16のねじ径とし、操作つまみ15の直径を60
mmとする。ねじ部材20には、ねじ部材20に当接す
る面上にめねじが形成される回り止めブッシュ21が取
付けられる。前記回り止めブッシュ21には、フランジ
23が形成され、このような回り止めブッシュ21が取
付板22に形成される穴に隙間なく嵌り込むことによっ
て、ねじ部材20を回転したときに回り止めブッシュ2
1が矢符Ab方向に変位されるのを防止し、押圧部材1
6を矢符Aa方向に変位させることができる。回り止め
ブッシュ21は、取付板22に固定されず、操作つまみ
15を矢符Aa方向に押圧することによって、矢符Aa
方向に変位可能である。押圧部材16と、ねじ部材20
と、操作つまみ15とは押圧手段31を構成する。
【0016】図3は、図2に切断面線X2で示す剥離装
置11の断面の断面図である。前記押圧面16aに液晶
表示パネル1を介して対向する基台14の端部には、L
字状の取付部材18が、押圧部材16の変位方向(図2
に矢符Aで示す方向)に直交する軸線方向に配置される
ピン17によって図2に示す矢符B方向に揺動自在に軸
支される。前記ピン17の軸線方向の両端部は基台14
の端部付近に立設される一対のブラケット12によって
支持される。
【0017】前記取付部材18の一方端部にはレバー2
5が形成される。取付部材18の他方端部には、レバー
25が図2に示す矢符Bの方向に揺動され取付部材18
の他方端部の端面が液晶表示パネル1の上蓋9に当接さ
れるとき、押圧方向の下流側になるにつれて上方に傾斜
する当接片19の先端面が液晶表示パネル1の基板3表
面上に当接するように当接片19が取付けられる。本実
施例においては当接片19には、板厚0.2mmのステ
ンレス板を用い、先端面を鋭角に形成し、潤滑性の高い
コーティングを施すことによってマイクロレンズ基板2
の当接片19に当接する部分に傷を生じることなく液晶
表示パネル1の基板3からマイクロレンズ基板2を剥離
することができる。
【0018】図4は、図2に切断面線X3で示す剥離装
置11の断面の断面図である。取付板22は、図2に矢
符Aaで示す押圧方向と平行な軸線方向に配置されるヒ
ンジピン28によって図4に示す矢符D方向に揺動自在
に軸支され、前記ヒンジピン28の軸線方向の両端部
は、基台14の端部付近に立設される一対のヒンジ片2
9によって支持される。前記取付板22には、ヒンジピ
ン28に取付けられた捩りばね36によって図4に矢符
Daで示す方向に力が加えられる。前記取付板22の前
記複数の位置決めピン13に対応する位置には、それぞ
れ複数(本実施例では4)のピンプランジャ26が取付
けられ、取付板22の遊端部には、把手30が取付けら
れる。基台14の一側部にはフランジ40を有する支持
柱27がフランジ40を挿通するボルトで固定され、取
付板22を矢符Db方向に揺動してピンプランジャ26
で液晶表示パネル1のボス部7を押圧するとき、取付板
22と支持柱27の上端部とが当接し、取付板22がほ
ぼ水平に支持される。基台14には、ねじ棒37の一方
端部がピン34とブラケット35とで矢符E方向に揺動
自在に軸支され、ねじ棒37の遊端部にはねじつまみ3
8が取付けられる。ねじ棒37は、矢符E方向に変位さ
せていくと支柱柱27の嵌合溝33にねじ棒37部分が
嵌合し、また取付板22が前述のように、支柱柱27の
上端部に当接するとき、ねじ棒37部分はさらに、取付
板22に形成された切欠部である嵌合溝39に嵌合す
る。ねじつまみ38の当接部38aはねじ棒37部分よ
りも大径に形成され、取付板22の上方表面に当接し、
取付板22が捩りばね36の弾発力によって矢符Da方
向に変位されるのを固定する。
【0019】図5は、図2に切断面線X4で示す剥離装
置11の押圧部材16の断面の断面図である。押圧部材
16は、上板16cと下板16dとから構成される。上
板16cにはボルト挿通孔43が設けられ、下板16d
にはねじ孔44が設けられる。上板16cは案内突部4
7を有し、案内突部47が取付板22の案内溝46に嵌
合されたのち、上板16cの下面48と下板16dの上
面49とで取付板22を挟持するようにボルト45で螺
合される。
【0020】図6は、図2に切断面線X5で示す剥離装
置11の回り止めブッシュ21の断面の断面図である。
回り止めブッシュ21は、ねじ部材20の軸24方向に
円筒状の形状であり、回り止めブッシュ21の円筒側面
にねじ部材20の軸24方向に平行に設けられた嵌合溝
50に取付板22の取付部22aに配設される回り止め
ピン42の先端部が嵌合することによって、回り止めブ
ッシュ21の回転が防止され、操作つまみ15を回転し
たときに押圧部材16が回り止めブッシュ21に対して
相対的に押圧方向に変位される。
【0021】図7は、マイクロレンズ基板2を当接片1
9に乗載した状態を示す断面図である。以降、図1、図
2、図4および図7を用いて、液晶表示パネル1の基板
3からマイクロレンズ基板2を剥離する手順を説明す
る。まず、図4に示すように液晶表示パネル1のピン孔
10に位置決めピン13を挿入して液晶表示パネル1の
位置決めを行い、取付板22を矢符D方向に角変位させ
て取付板22が基台14の立上り部27の上端部に当接
するまでピンプランジャ26で樹脂フレーム5のボス部
7を押圧する。さらにねじ棒37を嵌合溝33および3
9に嵌合させ、ねじつまみ38を回して取付板22を固
定する。前述のように、ピンプランジャ26で樹脂フレ
ーム5のボス部7に荷重を加えることによって該荷重が
位置決めピン13に直接加えられるようにし、これによ
ってマイクロレンズ基板2を押圧するときに液晶表示パ
ネル1を構成する液晶表示素子およびマイクロレンズ基
板2などの部品に変形や応力が生じないようにすること
ができる。次に、図2に矢符Bで示すようにレバー25
を揺動し、当接片19の先端面を液晶表示パネル1の基
板3表面上に当接させた後、操作つまみ15を時計まわ
りに回転させ、あるいは、操作つまみ15を矢符Aa方
向に押圧し、押圧面16aをマイクロレンズ基板2の端
面に当接させる。
【0022】接着剤の硬化が進んでいる場合には、液晶
表示パネル1の基板3とマイクロレンズ基板2とのせん
断力は10kgw以上あり、操作つまみ15を手で押圧
しただけではマイクロレンズ基板2を液晶表示パネル1
の基板3から剥離することは難しい。したがって、前記
マイクロレンズ基板2が抵抗なく動くようになるまで操
作つまみ15を時計まわりに回転し、該マイクロレンズ
基板2が動き始めたら、操作つまみ15を矢符Aa方向
に押圧し、図3に示すように押圧部材16の押圧面16
aが当接するマイクロレンズ基板2の反対側端部が当接
片19の傾斜面に乗上げるまで操作つまみ15を矢符A
a方向に押圧する。
【0023】前述のように、本実施例では、ねじ部材2
0のねじ径をM16に、操作つまみ15の直径を60m
mに選ぶ。この場合、ねじ部材20のねじピッチをp、
ねじ外径をdとすると、p=2mm、d=16mmであ
る。ねじ部材20の円周に働く接線力をPkgwとする
と、2kgwで直径60mmの操作つまみ15をまわす
場合には、P={(60/2)×2}/(16/2)=
7.5となり、すなわち、ねじ部材20の接線方向に働
く力Pは7.5kgwとなる。ねじ部材20の摩擦角を
φとし、ピッチ角をθとすると、操作つまみ15をまわ
したときの押圧部材16の押圧力Wkgwは、以下に示
す数式(1)で与えられる。
【0024】 W=P/tan(θ+φ) …(1) ねじ部材の摩擦係数をμとすると、前記摩擦角φはμ=
tanφから求められ、ピッチ角θはtanθ=p/π
dから求められる。本実施例では、摩擦係数μは、μ=
0.1に選ばれ、p=2,d=16であるから、tan
φ=0.1,tanθ=2/(3.14×16)=0.
0398となり、φ=5°40′,θ=2°17′が求
められる。さらに前述のように、操作つまみ15を2k
gwの接線力でまわしたときには、押圧部材16の押圧
力Wkgwは、数式(1)からW=7.5/tan(5
°40′+2°17′)≒53kgwとなる。したがっ
て、液晶表示パネル1とマイクロレンズ基板2とのせん
断力が10kgw以上である場合にも、2kgwの力で
操作つまみ15をまわしたとしても、充分にマイクロレ
ンズ基板2を液晶表示パネル1から剥離することができ
る。
【0025】以上のように本実施例によれば、剥離装置
11は基台14表面上に突出して形成される複数の位置
決めピン13を、液晶表示パネル1の樹脂フレーム5に
形成される複数の対応するピン孔10に挿入することに
よって液晶表示パネル1を位置決めし、基台14上に固
定する。前記樹脂フレーム5の各ピン孔10と位置決め
ピン13との間隔が0.1mm以下になるように位置決
めピン13を形成することによって、精度よく液晶表示
パネル1の位置決めを行うことができる。
【0026】また、剥離装置11は、基台14上に位置
決めされた液晶表示パネル1の各ボス部7に、基台14
に対して反対の方向から垂直に荷重をかけて液晶表示パ
ネル1を固定する。したがって前記荷重が位置決めピン
13に直接加えられ、これによって、マイクロレンズ基
板2の側部端面を押圧して液晶表示パネル1から剥離す
る際に、液晶表示パネル1を構成する部品などに変形や
応力が生じることを防止することができる。
【0027】さらに、マイクロレンズ基板2の側部端面
を押圧する際に、押圧力をねじ部材20の操作つまみ1
5を回転させることによって得るので、小さい力でマイ
クロレンズ基板2を液晶表示パネル1から剥離すること
ができる。
【0028】さらにまた、押圧部材16に対してマイク
ロレンズ基板2の反対側に、押圧方向の下流側になるに
従って上方に傾斜する傾斜面を有し、先端面が鋭角に形
成され、潤滑性の高いコーティングを施された当接片1
9を配設することによって、押圧部材16によって押圧
され押圧方向に変位されたマイクロレンズ基板2の当接
片側端部を当接片19の傾斜面に乗載し、マイクロレン
ズ基板2の接着面を液晶表示パネル1の基板3から剥離
する。
【0029】これによって、マイクロレンズ基板2が液
晶表示パネル1の上蓋9に接触することを防止すること
ができ、マイクロレンズ基板2に形成されるマイクロレ
ンズに傷が付いたり上蓋9に接着剤が付着することを防
止することができる。また、先端面が鋭角に形成され、
潤滑性の高いコーティングを施されることによって、マ
イクロレンズ基板2端部が抵抗なく当接片19の傾斜面
に乗載され、マイクロレンズ基板2の当接片19に当接
する面に傷が付くことを防止することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、剥離装置
は、基台に液晶表示パネルを位置決めし、固定して、液
晶表示パネルに乗載されるマイクロレンズ基板の一端面
を押圧手段で押圧する。さらに、押圧手段に対して前記
マイクロレンズ基板の反対側に、前記押圧手段の押圧方
向の下流側になるに従って上方に傾斜する傾斜面を有
し、先端が鋭角に形成された当接片を配置する。
【0031】したがって、押圧手段によって押圧され、
押圧方向に変位されるマイクロレンズ基板を容易に前記
傾斜面に乗載し、マイクロレンズ基板を液晶表示パネル
から剥離することができる。また、当接片の先端は鋭角
に形成されているので、さらに容易に接着面を剥離する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の剥離装置11の全体の構成
を示す斜視図である。
【図2】図1に切断面線X1で示す剥離装置11の断面
の断面図である。
【図3】図2に切断面線X2で示す剥離装置11の断面
の断面図である。
【図4】図2に切断面線X3で示す剥離装置11の断面
の断面図である。
【図5】図2に切断面線X4で示す剥離装置11の押圧
部材16の断面の断面図である。
【図6】図2に切断面線X5で示す剥離装置11の回り
止めブッシュ21の断面の断面図である。
【図7】マイクロレンズ基板2を当接片19に乗載した
状態を示す断面図である。
【図8】マイクロレンズ基板2を備える液晶表示パネル
1の断面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示パネル 2 マイクロレンズ基板 11 剥離装置 13 位置決めピン 14 基台 16 押圧部 19 当接片 20 ねじ部 21 回り止めブッシュ 22 取付板 26 ピンプランジャ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透光性を有する基板間に液晶層を
    介在し、一方基板上にマイクロレンズ基板を乗載する液
    晶表示パネルからマイクロレンズ基板を剥離する剥離装
    置において、 液晶表示パネルが位置決めされ固定される基台と、 マイクロレンズ基板の一端面を押圧する押圧手段と、 前記押圧手段に対して前記マイクロレンズ基板の反対側
    に配置され、前記押圧手段による押圧方向の下流側にな
    るに従って上方に傾斜する傾斜面を有し、マイクロレン
    ズ基板が乗載される基板面上に鋭角に形成された先端が
    当接する当接片とを含むことを特徴とする剥離装置。
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