JPH06167391A - 2光路測色計 - Google Patents
2光路測色計Info
- Publication number
- JPH06167391A JPH06167391A JP24460591A JP24460591A JPH06167391A JP H06167391 A JPH06167391 A JP H06167391A JP 24460591 A JP24460591 A JP 24460591A JP 24460591 A JP24460591 A JP 24460591A JP H06167391 A JPH06167391 A JP H06167391A
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- JP
- Japan
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- light
- optical path
- sample
- splitter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2光路測色計の光学系の光路分割手段に関す
るものである。 【構成】 光源2の光がレンズ3で集光され、複数枚の
透明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に
平行に組合わせて構成した積層光路分割器4に導かれる
ように、光源2、レンズ3、積層光路分割器4が配置さ
れている。光源の光は積層光路分割器4で一定の割合で
反射光と透過光に分割される。この反射光は参考側光束
5としてミラー6aで再度反射して参考白色板8を照射
し、透過光は試料側光束9としてミラー6bで反射して
試料10を照射する。又、参考側光束5と試料側光束9
とを切替えて交互に積分球7に導くために光路切替板1
1が上記両光束をまたいで配置されており、積分球7の
周囲には3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ
独立して設けてある。
るものである。 【構成】 光源2の光がレンズ3で集光され、複数枚の
透明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に
平行に組合わせて構成した積層光路分割器4に導かれる
ように、光源2、レンズ3、積層光路分割器4が配置さ
れている。光源の光は積層光路分割器4で一定の割合で
反射光と透過光に分割される。この反射光は参考側光束
5としてミラー6aで再度反射して参考白色板8を照射
し、透過光は試料側光束9としてミラー6bで反射して
試料10を照射する。又、参考側光束5と試料側光束9
とを切替えて交互に積分球7に導くために光路切替板1
1が上記両光束をまたいで配置されており、積分球7の
周囲には3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ
独立して設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は測定試料の反射光または
透過光を測定して、色の3刺激値X、Y、Z、を求めて
各種表色系に変換する2光路測色計の光学系の光路分割
手段に関するものである。
透過光を測定して、色の3刺激値X、Y、Z、を求めて
各種表色系に変換する2光路測色計の光学系の光路分割
手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の積分球方式の2光路測色計
の光学系1bの1例の要部構成図である。図において、
光源2の光はレンズ3で集光されてハーフミラー19に
導かれ、反射光と透過光に分割される。反射光は参考側
光束5としてミラー6aを介して積分球7に接して配し
た参考白色板8を垂直に照射し、透過光は試料側光束9
としてミラー6bを介して積分球7に接して配した試料
10を法線に対して8度傾いた角度で照射するように構
成されている。
の光学系1bの1例の要部構成図である。図において、
光源2の光はレンズ3で集光されてハーフミラー19に
導かれ、反射光と透過光に分割される。反射光は参考側
光束5としてミラー6aを介して積分球7に接して配し
た参考白色板8を垂直に照射し、透過光は試料側光束9
としてミラー6bを介して積分球7に接して配した試料
10を法線に対して8度傾いた角度で照射するように構
成されている。
【0003】又、参考側光束5と試料側光束9とを切替
えて交互に積分球7に導くために、それぞれの光束が十
分通過できる大きさの開口を有し、一方の光束を通過す
るときは他方の光束を遮断する光路切替板11が、ミラ
ー6aに反射された参考側光束5とハーフミラー19を
透過した試料側光束9とをまたいで配置されている。こ
の光路切替板11はモーター12aなどで回転動作する
ようになっている。
えて交互に積分球7に導くために、それぞれの光束が十
分通過できる大きさの開口を有し、一方の光束を通過す
るときは他方の光束を遮断する光路切替板11が、ミラ
ー6aに反射された参考側光束5とハーフミラー19を
透過した試料側光束9とをまたいで配置されている。こ
の光路切替板11はモーター12aなどで回転動作する
ようになっている。
【0004】又、積分球7の周囲にはこの内部で拡散さ
れた参考白色板8または試料10の光を受光するため
に、3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ独立
して設けてある。
れた参考白色板8または試料10の光を受光するため
に、3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ独立
して設けてある。
【0005】尚、図3は参考側光束5が光路切替板11
の開口を通過(試料側光束9は遮断)し、参考白色板8
の反射光を測色する状態を示している。
の開口を通過(試料側光束9は遮断)し、参考白色板8
の反射光を測色する状態を示している。
【0006】図4は図3と同じく一般に用いられている
従来の積分球方式の2光路測色計の光学系1cの1例の
要部構成図で、図3とは光源2の光を参考側光束5と試
料側光束9とに切替える手段が異なるものである。
従来の積分球方式の2光路測色計の光学系1cの1例の
要部構成図で、図3とは光源2の光を参考側光束5と試
料側光束9とに切替える手段が異なるものである。
【0007】これは上記ハーフミラーの代りに、詳細図
示しないが、光源2からの光束が十分通過する例えば扇
形の開口を持つ反射ミラーとこれを回転するモーター1
2bとからなるセクター20を用いて、光源2の光を参
考側光束5と試料側光束9とに切替えるようにしたもの
である。従って、上記図3の光路切替板11は不要とな
る。又図4は、光源2からの光を試料側光束9としてセ
クター20を通過させ、試料10の反射光を測色する状
態を示している。
示しないが、光源2からの光束が十分通過する例えば扇
形の開口を持つ反射ミラーとこれを回転するモーター1
2bとからなるセクター20を用いて、光源2の光を参
考側光束5と試料側光束9とに切替えるようにしたもの
である。従って、上記図3の光路切替板11は不要とな
る。又図4は、光源2からの光を試料側光束9としてセ
クター20を通過させ、試料10の反射光を測色する状
態を示している。
【0008】尚、上記図3、4は試料10の反射光を測
定するための構成を図示しているが、試料の透過光を測
定する場合には、試料を積分球7に設けた参考側開口1
8の直近(両図に示した点線で囲った位置)に配置すれ
ばよい。
定するための構成を図示しているが、試料の透過光を測
定する場合には、試料を積分球7に設けた参考側開口1
8の直近(両図に示した点線で囲った位置)に配置すれ
ばよい。
【0009】又、図3、4には、試料10の正反射光を
除くための光トラップ16が設けてある。
除くための光トラップ16が設けてある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、参考側光
束と試料側光束との2光路に切替える手段として、ハー
フミラーまたはセクターを採用した従来の2光路測色計
には次のような問題点があった。
束と試料側光束との2光路に切替える手段として、ハー
フミラーまたはセクターを採用した従来の2光路測色計
には次のような問題点があった。
【0011】ハーフミラーには一般に誘電体を蒸着した
ものと半透明金属薄膜を用いたものとがある。誘電体を
蒸着したハーフミラーは温度によって反射光と透過光の
割合が変動するため長時間連続して正確な測定ができな
く、また半透明金属薄膜を用いたハーフミラーは光源の
照射光によって経時変化を生じ、誘電体を蒸着したハー
フミラーと同じく反射光と透過光の割合が変動し正確な
測定ができなくなる。
ものと半透明金属薄膜を用いたものとがある。誘電体を
蒸着したハーフミラーは温度によって反射光と透過光の
割合が変動するため長時間連続して正確な測定ができな
く、また半透明金属薄膜を用いたハーフミラーは光源の
照射光によって経時変化を生じ、誘電体を蒸着したハー
フミラーと同じく反射光と透過光の割合が変動し正確な
測定ができなくなる。
【0012】また、セクターはモーターなどで反射ミラ
ーを回転して光路を変換する方式であるため、回転によ
る反射面の振れや反射位置のずれにより、光量の変動が
生じて正確な測定ができなかった。
ーを回転して光路を変換する方式であるため、回転によ
る反射面の振れや反射位置のずれにより、光量の変動が
生じて正確な測定ができなかった。
【0013】このような問題点を解決した2光路測色計
を提供することが本発明が解決しようとする課題であ
る。
を提供することが本発明が解決しようとする課題であ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、光源の光を、参考白色板を照射する参考側光束と試
料を照射する試料側光束とに分割する2光路測色計にお
いて、光源の光を一定の割合で反射光と透過光とに分割
するために、光路中に複数枚の透明板ガラスをそれぞれ
若干の間隙を設けて相互に平行に積層して一体に構成し
てなる積層光路分割器を固定して設け、分割光の一方を
前記参考側光束、他方を試料側光束とすることを手段と
した。
に、光源の光を、参考白色板を照射する参考側光束と試
料を照射する試料側光束とに分割する2光路測色計にお
いて、光源の光を一定の割合で反射光と透過光とに分割
するために、光路中に複数枚の透明板ガラスをそれぞれ
若干の間隙を設けて相互に平行に積層して一体に構成し
てなる積層光路分割器を固定して設け、分割光の一方を
前記参考側光束、他方を試料側光束とすることを手段と
した。
【0015】
【作用】上記の様に、複数枚の透明板ガラスをそれぞれ
若干の間隙を設けて相互に平行に積層してなる積層光路
分割器を用いて、参考側光束と試料側光束との2光束に
分割するため、誘電体を蒸着したハーフミラーや半透明
金属薄膜を用いたハーフミラーと異なり、温度による変
化や照射光による経時変化を生じず、常に安定して一定
の割合で反射光と透過光とに分割できる。また、この積
層光路分割器は固定してあるため、反射ミラーを回転し
て光路を変換するセクター等を用いた方式とも異なり、
回転による反射面の振れや反射位置のずれによる光量の
変動が生じない。
若干の間隙を設けて相互に平行に積層してなる積層光路
分割器を用いて、参考側光束と試料側光束との2光束に
分割するため、誘電体を蒸着したハーフミラーや半透明
金属薄膜を用いたハーフミラーと異なり、温度による変
化や照射光による経時変化を生じず、常に安定して一定
の割合で反射光と透過光とに分割できる。また、この積
層光路分割器は固定してあるため、反射ミラーを回転し
て光路を変換するセクター等を用いた方式とも異なり、
回転による反射面の振れや反射位置のずれによる光量の
変動が生じない。
【0016】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0017】図1は本発明の1実施例を示す積分球方式
の2光路測色計の光学系1aの要部構成図である。
の2光路測色計の光学系1aの要部構成図である。
【0018】図において、光源2と対向して複数枚の透
明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に平
行に積層して一体に構成した積層光路分割器4(詳細後
述)が配してある。又、この積層光路分割器4は、光源
2の略中心を通る直線に対して透明板ガラス4aの表面
が45度の角度でかつこの直線がこのガラス4a表面の
中心を通る様に固定して配してある。さらに、レンズ3
がこの両者間で光源2の光を積層光路分割器4上に集光
する位置に配してある。このため、光源2の光はレンズ
3で集光されて積層光路分割器4に導かれ、ここで反射
光と透過光とに分割される。
明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に平
行に積層して一体に構成した積層光路分割器4(詳細後
述)が配してある。又、この積層光路分割器4は、光源
2の略中心を通る直線に対して透明板ガラス4aの表面
が45度の角度でかつこの直線がこのガラス4a表面の
中心を通る様に固定して配してある。さらに、レンズ3
がこの両者間で光源2の光を積層光路分割器4上に集光
する位置に配してある。このため、光源2の光はレンズ
3で集光されて積層光路分割器4に導かれ、ここで反射
光と透過光とに分割される。
【0019】又、上記反射光と透過光とが相互に平行光
束となるように、反射光に対して45度の角度で固定し
たミラー6aが配してあり、反射光は参考側光束5とし
てこのミラー6aで再度反射して積分球7に接して配し
た参考白色板8を垂直に照射する。又、この透過光に対
して所定の角度(本実施例では積分球7に接して配した
試料10を法線に対して8度傾いた角度で照射する角
度)に固定してミラー6bが配してあり、透過光は試料
側光束9としてこのミラー6bで反射して試料10を法
線に対して8度傾いた角度で照射する。
束となるように、反射光に対して45度の角度で固定し
たミラー6aが配してあり、反射光は参考側光束5とし
てこのミラー6aで再度反射して積分球7に接して配し
た参考白色板8を垂直に照射する。又、この透過光に対
して所定の角度(本実施例では積分球7に接して配した
試料10を法線に対して8度傾いた角度で照射する角
度)に固定してミラー6bが配してあり、透過光は試料
側光束9としてこのミラー6bで反射して試料10を法
線に対して8度傾いた角度で照射する。
【0020】又、ミラー6aに反射された参考側光束5
と積層光路分割器4を透過した試料側光束9とを切替え
て交互に積分球7に導くために、それぞれの光束が十分
通過できる大きさの開口を有し、一方の光束を通過する
ときは他方の光束を遮断する円盤状の光路切替板11が
上記両光束をまたいで配置されている。この光路切替板
11はモーター12aで回転動作するようになってい
る。
と積層光路分割器4を透過した試料側光束9とを切替え
て交互に積分球7に導くために、それぞれの光束が十分
通過できる大きさの開口を有し、一方の光束を通過する
ときは他方の光束を遮断する円盤状の光路切替板11が
上記両光束をまたいで配置されている。この光路切替板
11はモーター12aで回転動作するようになってい
る。
【0021】又、積分球7の周囲にはこの内部で拡散さ
れた参考白色板8または試料10の光を受光するため
に、3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ独立
して設けてある。
れた参考白色板8または試料10の光を受光するため
に、3刺激値X、Y、Zの各受光器13がそれぞれ独立
して設けてある。
【0022】尚、図示しないがこの光学系1a全体は暗
箱状の筐体で覆われており、図示しない計測部に接続さ
れている。又、本図も図3と同じく参考側光束5が光路
切替板11の開口を通過(試料側光束9は遮断)し、参
考白色板8の反射光を測色する状態を示している。さら
に、試料の透過光を測色する場合には、図3、4と同じ
く試料を参考側開口18の直近(図中点線で囲った位
置)に配置すればよい。
箱状の筐体で覆われており、図示しない計測部に接続さ
れている。又、本図も図3と同じく参考側光束5が光路
切替板11の開口を通過(試料側光束9は遮断)し、参
考白色板8の反射光を測色する状態を示している。さら
に、試料の透過光を測色する場合には、図3、4と同じ
く試料を参考側開口18の直近(図中点線で囲った位
置)に配置すればよい。
【0023】さて、積層光路分割器4は複数枚の透明板
ガラス4a(本実施例では4枚の屈折率の高いほう珪酸
ガラスを用いた)をそれぞれ若干の間隙を設けて互いに
平行に組合わせて一体に構成したものである。この間隙
は中側に位置する2枚のガラスの周囲にスペーサーを介
して、それぞれ0.1mmの間隙としている。
ガラス4a(本実施例では4枚の屈折率の高いほう珪酸
ガラスを用いた)をそれぞれ若干の間隙を設けて互いに
平行に組合わせて一体に構成したものである。この間隙
は中側に位置する2枚のガラスの周囲にスペーサーを介
して、それぞれ0.1mmの間隙としている。
【0024】ところで、1枚の透明ガラスの45度位置
における表面反射率は、ガラスの厚みに関係なく一般に
10%以下であるため、透明板ガラス1枚の反射光を上
記両光束のいずれに用いても積分球7に導かれる光量が
少なすぎ正確な測定は不可能であった。
における表面反射率は、ガラスの厚みに関係なく一般に
10%以下であるため、透明板ガラス1枚の反射光を上
記両光束のいずれに用いても積分球7に導かれる光量が
少なすぎ正確な測定は不可能であった。
【0025】本発明の積層光路分割器4では、複数枚の
透明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に
平行に組合わせ、いわゆるガラスの多重反射作用を利用
して反射率を増大させ、積分球7に導く光量を増加する
ようにしたものである。ここで、上記と異なり各ガラス
4a間に間隙を設けずに積層した場合には、1枚の厚い
ガラスを形成することと同じになるため、ガラス表面の
反射率は増大しない。
透明板ガラス4aをそれぞれ若干の間隙を設けて相互に
平行に組合わせ、いわゆるガラスの多重反射作用を利用
して反射率を増大させ、積分球7に導く光量を増加する
ようにしたものである。ここで、上記と異なり各ガラス
4a間に間隙を設けずに積層した場合には、1枚の厚い
ガラスを形成することと同じになるため、ガラス表面の
反射率は増大しない。
【0026】
【数1】 透明板ガラスの表面反射率ρは、上記フレネルの式で表
される。ここでηはガラスの屈折率、θは反射角度、λ
は光源の波長である。
される。ここでηはガラスの屈折率、θは反射角度、λ
は光源の波長である。
【0027】例えばガラスの屈折率ηを1.5187、
反射角度θを45度、波長λを546.1nmとする
と、反射率R(%)、透過率T(%)は下記表1のよう
になり、透明板ガラスを間隙を開けて相互に平行に複数
枚重ねることによって、反射光と透過光の割合を変える
ことができ、この最適な割合を設定することができる。
反射角度θを45度、波長λを546.1nmとする
と、反射率R(%)、透過率T(%)は下記表1のよう
になり、透明板ガラスを間隙を開けて相互に平行に複数
枚重ねることによって、反射光と透過光の割合を変える
ことができ、この最適な割合を設定することができる。
【0028】
【表1】 この反射光と透過光の割合は、透明ガラスが保有する本
来の性質に起因するもので、上記のようにガラスの枚数
により決定できるものであるため、温度による変化や照
射光による経時変化を生じず、常に安定してガラス枚数
に応じた一定の割合で反射光と透過光とに分割するもの
である。さらにこの光路分割器は固定して用いるため、
回転などによる反射面の振れや反射位置のずれによる光
量の変動が生じることはない。
来の性質に起因するもので、上記のようにガラスの枚数
により決定できるものであるため、温度による変化や照
射光による経時変化を生じず、常に安定してガラス枚数
に応じた一定の割合で反射光と透過光とに分割するもの
である。さらにこの光路分割器は固定して用いるため、
回転などによる反射面の振れや反射位置のずれによる光
量の変動が生じることはない。
【0029】又、本実施例の積分球7には、これに配置
した試料10を照射するための試料開口14の中心と積
分球7の中心を通る中心軸を中心にして、試料側光束9
が入射する入射開口15と対称位置に、日本工業規格J
IS Z8722「物体色の測定方法」に記載の0−d
方式の測定(試料の正反射光を除いた測定)を行うため
の光トラップ16として開口を設けてある。又、この光
トラップ16には、前記JIS Z8722記載の0−
D方式の測定(試料の正反射光を除かない場合の測定)
を行うために、積分球7内壁と同一拡散面を有した蓋状
のd/D切替白板17が積分球7外壁に開閉自在に固定
してある。このため必要に応じてこの光トラップ16を
塞いで0−D方式の測定が容易にできることになる。
した試料10を照射するための試料開口14の中心と積
分球7の中心を通る中心軸を中心にして、試料側光束9
が入射する入射開口15と対称位置に、日本工業規格J
IS Z8722「物体色の測定方法」に記載の0−d
方式の測定(試料の正反射光を除いた測定)を行うため
の光トラップ16として開口を設けてある。又、この光
トラップ16には、前記JIS Z8722記載の0−
D方式の測定(試料の正反射光を除かない場合の測定)
を行うために、積分球7内壁と同一拡散面を有した蓋状
のd/D切替白板17が積分球7外壁に開閉自在に固定
してある。このため必要に応じてこの光トラップ16を
塞いで0−D方式の測定が容易にできることになる。
【0030】図2は、本実施例で説明した光学系と図3
で説明した従来の光学系を用いて、それぞれ同一の白色
ホウロー板の同一箇所を、1分間に1回の割合で30回
連続して測定し、装置の安定性を調べた結果のグラフで
ある。図に於いて、実線は本実施例、点線は従来の光学
系を用いたものであり、色差(CIEΔE)で示したも
のである。
で説明した従来の光学系を用いて、それぞれ同一の白色
ホウロー板の同一箇所を、1分間に1回の割合で30回
連続して測定し、装置の安定性を調べた結果のグラフで
ある。図に於いて、実線は本実施例、点線は従来の光学
系を用いたものであり、色差(CIEΔE)で示したも
のである。
【0031】図から本発明は、測定値の安定性、変動幅
ともに従来に比べて明らかに優れていることがわかる。
ともに従来に比べて明らかに優れていることがわかる。
【0032】
【発明の効果】積層光路分割器の反射光と透過光の割合
は、透明ガラスが保有する本来の性質に起因するもので
あり、ガラスの枚数により任意の割合に容易に決定でき
る。又、誘電体を蒸着したハーフミラーや半透明金属薄
膜を用いたハーフミラーと異なり、温度による変化や照
射光による経時変化を生じず、常に安定して一定の割合
で反射光と透過光とに分割できるものである。
は、透明ガラスが保有する本来の性質に起因するもので
あり、ガラスの枚数により任意の割合に容易に決定でき
る。又、誘電体を蒸着したハーフミラーや半透明金属薄
膜を用いたハーフミラーと異なり、温度による変化や照
射光による経時変化を生じず、常に安定して一定の割合
で反射光と透過光とに分割できるものである。
【0033】さらにこの積層光路分割器は固定して用い
るため、反射ミラーを回転して光路を変換するセクター
と異なり、回転による反射面の振れや反射位置のずれに
よる光量の変動が生じず、この面からも安定した測定が
可能である。
るため、反射ミラーを回転して光路を変換するセクター
と異なり、回転による反射面の振れや反射位置のずれに
よる光量の変動が生じず、この面からも安定した測定が
可能である。
【0034】従って、光源の光を常に安定して一定の割
合で反射光と透過光とに分割でき、機械的な光量の変動
が生じないため、測定値の安定性が大幅に向上した。
合で反射光と透過光とに分割でき、機械的な光量の変動
が生じないため、測定値の安定性が大幅に向上した。
【図1】本発明の実施例の光学系の要部構成図。
【図2】本発明の実施例の光学系と従来の光学系を用
い、同一試料を連続して測定した結果のグラフである。
い、同一試料を連続して測定した結果のグラフである。
【図3】従来技術の光学系で、ハーフミラーを用いたも
のの要部構成図。
のの要部構成図。
【図4】従来技術の光学系で、セクターを用いたものの
要部構成図。
要部構成図。
1a 光学系 1b 光学系 1c 光学系 2 光源 3 レンズ 4 積層光路分割器 4a 透明板ガラス 5 参考側光束 6a ミラー 6b ミラー 7 積分球 8 参考白色板 9 試料側光束 10 試料 11 光路切換板 12aモーター 12bモーター 13 受光器 14 試料開口 15 入射開口 16 光トラップ 17 d/D切換白板 18 参考側開口 19 ハーフミラー 20 セクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 哲也 東京都新宿区新宿5丁目4番14号スガ試験 機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 光源の光を、参考白色板を照射する参考
側光束と試料を照射する試料側光束とに分割する2光路
測色計において、光源の光を一定の割合で反射光と透過
光とに分割するために、光路中に複数枚の透明板ガラス
をそれぞれ若干の間隙を設けて相互に平行に積層して一
体に構成してなる積層光路分割器を固定して設け、分割
光の一方を前記参考側光束、他方を試料側光束とするこ
とを特徴とする2光路測色計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24460591A JPH06167391A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 2光路測色計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24460591A JPH06167391A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 2光路測色計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06167391A true JPH06167391A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=17121219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24460591A Pending JPH06167391A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 2光路測色計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06167391A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56122936A (en) * | 1980-02-29 | 1981-09-26 | Shimadzu Corp | Reflection factor measuring device |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP24460591A patent/JPH06167391A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56122936A (en) * | 1980-02-29 | 1981-09-26 | Shimadzu Corp | Reflection factor measuring device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950530 |