JPH06166004A - 木材接合部のほぞ加工装置 - Google Patents
木材接合部のほぞ加工装置Info
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- JPH06166004A JPH06166004A JP34315392A JP34315392A JPH06166004A JP H06166004 A JPH06166004 A JP H06166004A JP 34315392 A JP34315392 A JP 34315392A JP 34315392 A JP34315392 A JP 34315392A JP H06166004 A JPH06166004 A JP H06166004A
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- work
- clamping means
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- tenon
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- Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 常に切削部付近をクランプ固定することによ
り、ビビリのない高精度のほぞ切削加工を行うこと。 【構成】 ワークWをクランプするクランプ手段A、B
を加工ヘッドEが侵入して移動する加工空間Cを隔て一
対配設する。クランプ手段A、Bにはそれぞれ油圧シリ
ンダ8a、8bを関連し、前後位置を調整できるように
する。クランプ手段A、Bの何れか一方を使用して、ワ
ークWの長手方向端部にほぞ加工を行うときは、上記の
クランプ手段A、Bの間隔を開く。またクランプ手段
A、Bの両方を使用して、ワークWの長手方向中間部に
ほぞ加工を行うときは、クランプ手段A、Bの間隔を狭
くする。
り、ビビリのない高精度のほぞ切削加工を行うこと。 【構成】 ワークWをクランプするクランプ手段A、B
を加工ヘッドEが侵入して移動する加工空間Cを隔て一
対配設する。クランプ手段A、Bにはそれぞれ油圧シリ
ンダ8a、8bを関連し、前後位置を調整できるように
する。クランプ手段A、Bの何れか一方を使用して、ワ
ークWの長手方向端部にほぞ加工を行うときは、上記の
クランプ手段A、Bの間隔を開く。またクランプ手段
A、Bの両方を使用して、ワークWの長手方向中間部に
ほぞ加工を行うときは、クランプ手段A、Bの間隔を狭
くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一台の機械でワーク
の長手方向端部と長手方向中間部とにほぞ加工を行うこ
とができる装置に係り、特に切削加工を順調に行うこと
ができる木材接合部のほぞ加工装置に関するものであ
る。
の長手方向端部と長手方向中間部とにほぞ加工を行うこ
とができる装置に係り、特に切削加工を順調に行うこと
ができる木材接合部のほぞ加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】在来建築工法においては、各木材接合部
に継手・仕口と呼ばれる種々のほぞ加工を行う必要があ
る。この種ほぞ加工は、近年の熟練技能者の不足と共に
次第に機械化されて来ている。切削加工された継手・仕
口の一例としては、次のようなものが挙げられる。すな
わち図8に示す腰掛けかまほぞ、図9に示す大入りあり
掛けほぞ、図10に示す腰掛けありほぞなどがあり、雄
ほぞmと雌ほぞnを対として土台、大引、母屋の接合、
胴差と根太の接合など目的に応じて適宜に使用してい
る。
に継手・仕口と呼ばれる種々のほぞ加工を行う必要があ
る。この種ほぞ加工は、近年の熟練技能者の不足と共に
次第に機械化されて来ている。切削加工された継手・仕
口の一例としては、次のようなものが挙げられる。すな
わち図8に示す腰掛けかまほぞ、図9に示す大入りあり
掛けほぞ、図10に示す腰掛けありほぞなどがあり、雄
ほぞmと雌ほぞnを対として土台、大引、母屋の接合、
胴差と根太の接合など目的に応じて適宜に使用してい
る。
【0003】上記の継手・仕口加工は、大別してワーク
の長手方向端部に行うもの(図8、図10参照)と、長
手方向中間部に行うもの(図9参照)とがある。これら
の加工は、従来それぞれ専用の加工機を二台以上ライン
接続して行っていたが、構成が複雑で大型化するという
問題があるため、小規模事業所などにおいては、導入を
見合わせるケースが多かった。
の長手方向端部に行うもの(図8、図10参照)と、長
手方向中間部に行うもの(図9参照)とがある。これら
の加工は、従来それぞれ専用の加工機を二台以上ライン
接続して行っていたが、構成が複雑で大型化するという
問題があるため、小規模事業所などにおいては、導入を
見合わせるケースが多かった。
【0004】そこで本発明者は、特開平4−25170
6号に係るコンパクトな「木材接合部のほぞ加工装置」
を市場に提供したものである。このほぞ加工装置は、ワ
ークの端部の加工の際には、何れか一方のクランプ手段
を使用し、加工ヘッドを加工空間内で移動制御して加工
を行ったものであり、また中間部に加工を行う際には、
両方のクランプ手段を使用し、これに跨って保持された
ワークを加工空間の側方において移動制御される加工ヘ
ッドで加工したものである。
6号に係るコンパクトな「木材接合部のほぞ加工装置」
を市場に提供したものである。このほぞ加工装置は、ワ
ークの端部の加工の際には、何れか一方のクランプ手段
を使用し、加工ヘッドを加工空間内で移動制御して加工
を行ったものであり、また中間部に加工を行う際には、
両方のクランプ手段を使用し、これに跨って保持された
ワークを加工空間の側方において移動制御される加工ヘ
ッドで加工したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の加工
機においては、加工ヘッドが加工空間内に入って移動す
る関係上、一対のクランプ手段の間隔を相当大きく開け
て設定する必要があった。このためワークの中間部にほ
ぞ加工するときは、保持スパンが大きく伸びてクランプ
力が弱くなり、ビビリを生ずるという欠点が見られた。
このビビリは、加工精度の低下、刃先の異常摩耗を発生
する原因となる。
機においては、加工ヘッドが加工空間内に入って移動す
る関係上、一対のクランプ手段の間隔を相当大きく開け
て設定する必要があった。このためワークの中間部にほ
ぞ加工するときは、保持スパンが大きく伸びてクランプ
力が弱くなり、ビビリを生ずるという欠点が見られた。
このビビリは、加工精度の低下、刃先の異常摩耗を発生
する原因となる。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点を着
目してなされたもので、常に切削部付近をクランプでき
るようにすることで、ビビリがなく高精度のほぞ加工を
行うことができる木材接合部のほぞ加工装置を提供しよ
うとするものである。
目してなされたもので、常に切削部付近をクランプでき
るようにすることで、ビビリがなく高精度のほぞ加工を
行うことができる木材接合部のほぞ加工装置を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るほぞ加工装置は次のように構成し
たものである。すなわち、その要旨とするところは、前
後方向に供給されるワークをクランプ固定するクランプ
手段を、加工空間を隔てて一対配設すると共に、上記加
工空間に対応して前後、左右及び上下の三軸方向に移動
制御される加工ヘッドを配設し、この加工ヘッドに放射
状に備えた切削工具を少なくとも前後又は左右方向に換
向して設定できるようにしたものにおいて、前記クラン
プ手段に、その前後方向の配設位置を調整する間隔調整
手段を設けたことにある。
めに、この発明に係るほぞ加工装置は次のように構成し
たものである。すなわち、その要旨とするところは、前
後方向に供給されるワークをクランプ固定するクランプ
手段を、加工空間を隔てて一対配設すると共に、上記加
工空間に対応して前後、左右及び上下の三軸方向に移動
制御される加工ヘッドを配設し、この加工ヘッドに放射
状に備えた切削工具を少なくとも前後又は左右方向に換
向して設定できるようにしたものにおいて、前記クラン
プ手段に、その前後方向の配設位置を調整する間隔調整
手段を設けたことにある。
【0008】
【作用】ワークの長手方向端部にほぞ加工を行うときに
は、両クランプ手段の間隔を開いて設定する。そして、
一方のクランプ手段によりワークをクランプして加工を
行う。上記のクランプ手段の開放により、加工ヘッドが
移動する加工空間が広がるので、干渉の恐れがなく作業
を順調に行うことができる。また、ワークの長手方向中
間部にほぞ加工を行うときには、両クランプ手段の間隔
を閉じて設定する。これによりワークの保持スパンが小
さくなり、切削部付近をクランプ保持することができ、
ビビリがない高精度の加工を行うことができる。
は、両クランプ手段の間隔を開いて設定する。そして、
一方のクランプ手段によりワークをクランプして加工を
行う。上記のクランプ手段の開放により、加工ヘッドが
移動する加工空間が広がるので、干渉の恐れがなく作業
を順調に行うことができる。また、ワークの長手方向中
間部にほぞ加工を行うときには、両クランプ手段の間隔
を閉じて設定する。これによりワークの保持スパンが小
さくなり、切削部付近をクランプ保持することができ、
ビビリがない高精度の加工を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明に係る木材接合部のほぞ加工
装置を一実施例について具体的に説明する。図1は全体
構成を示す一部切欠き正面図 図2は同じく側面図であ
り、図中に記したX矢印方向を左右方向、Y矢印方向を
前後方向さらにZ矢印方向を上下方向として最初に設定
する。
装置を一実施例について具体的に説明する。図1は全体
構成を示す一部切欠き正面図 図2は同じく側面図であ
り、図中に記したX矢印方向を左右方向、Y矢印方向を
前後方向さらにZ矢印方向を上下方向として最初に設定
する。
【0010】図において、1はベース 2a及び2b
は、ベース1の前後に配設した取付フレーム 3a及び
3bは、スライドレール4、4に係合して取付フレーム
2a、2b上に設け移動ベース A及びBは移動ベース
3a、3bに設けたクランプ手段で、各々左右一対のバ
イス片5、5、このバイス片5、5を求心的に開閉作動
するねじ軸6、ねじ軸6を正逆駆動するモータ7によっ
て構成する。
は、ベース1の前後に配設した取付フレーム 3a及び
3bは、スライドレール4、4に係合して取付フレーム
2a、2b上に設け移動ベース A及びBは移動ベース
3a、3bに設けたクランプ手段で、各々左右一対のバ
イス片5、5、このバイス片5、5を求心的に開閉作動
するねじ軸6、ねじ軸6を正逆駆動するモータ7によっ
て構成する。
【0011】上記の移動ベース3a、3bにはワークW
の下面を受ける受面a(図1参照)を構成する。なお、
この受面aはクランプ手段A、Bに備えた従来周知の転
動コロに代えても良い。次に8a及び8bは、取付フレ
ーム2a、2bにそれぞれ前向き及び後向きに取りつけ
た油圧シリンダ 一方の油圧シリンダ8aは、ピストン
ロッドを前部の移動ベース3aに連結し、クランプ手段
Aを前後に位置調整する。また他方の油圧シリンダ8b
は、移動ベース3bに連係しクランプ手段Bを前後位置
調整する。
の下面を受ける受面a(図1参照)を構成する。なお、
この受面aはクランプ手段A、Bに備えた従来周知の転
動コロに代えても良い。次に8a及び8bは、取付フレ
ーム2a、2bにそれぞれ前向き及び後向きに取りつけ
た油圧シリンダ 一方の油圧シリンダ8aは、ピストン
ロッドを前部の移動ベース3aに連結し、クランプ手段
Aを前後に位置調整する。また他方の油圧シリンダ8b
は、移動ベース3bに連係しクランプ手段Bを前後位置
調整する。
【0012】上記のクランプ手段A、Bが互いに接近移
動するとき、両者間に形成される加工ヘッド(後で詳述
する)の侵入空間、すなわち加工空間Cは狭くなり、ま
た互いに離反移動するとき、加工空間Cは広くなる。9
は上記加工空間Cの下部位置において昇降自在に設けた
取付フレーム この取付フレーム9は、最も下位の没入
位置(図2参照)と、二つのクランプ手段A、Bを連結
する連結位置(図3参照)及びクランプ手段A、Bに対
応する対応位置(図4参照)の三つの位置に設定され
る。
動するとき、両者間に形成される加工ヘッド(後で詳述
する)の侵入空間、すなわち加工空間Cは狭くなり、ま
た互いに離反移動するとき、加工空間Cは広くなる。9
は上記加工空間Cの下部位置において昇降自在に設けた
取付フレーム この取付フレーム9は、最も下位の没入
位置(図2参照)と、二つのクランプ手段A、Bを連結
する連結位置(図3参照)及びクランプ手段A、Bに対
応する対応位置(図4参照)の三つの位置に設定され
る。
【0013】図3及び図4において、10は取付フレー
ム9の昇降動作を案内する昇降ガイド 11は取付フレ
ーム9を連結位置に作動するように上向きに設けた第1
の昇降シリンダ 12は取付フレーム9を対応位置に作
動するように第1の昇降シリンダ11に連結した第2の
昇降シリンダ Dは取付フレーム9の上面に配設した遊
転コロ式のコンベヤ手段で、連結位置において、二つの
クランプ手段A、Bを連結する。
ム9の昇降動作を案内する昇降ガイド 11は取付フレ
ーム9を連結位置に作動するように上向きに設けた第1
の昇降シリンダ 12は取付フレーム9を対応位置に作
動するように第1の昇降シリンダ11に連結した第2の
昇降シリンダ Dは取付フレーム9の上面に配設した遊
転コロ式のコンベヤ手段で、連結位置において、二つの
クランプ手段A、Bを連結する。
【0014】13a及び13bは取付フレーム9の両端
部に設けたストッパー手段で、図4のようにクランプ手
段A又はBに保持されるワークWの先端に当接し、この
先端位置を規制する。なお、前記クランプ手段A、Bの
受面a、aの外方にはワークWの搬送コンベヤF、Fを
備えるものとする。この搬送コンベヤF、Fは遊転コロ
によって構成する。
部に設けたストッパー手段で、図4のようにクランプ手
段A又はBに保持されるワークWの先端に当接し、この
先端位置を規制する。なお、前記クランプ手段A、Bの
受面a、aの外方にはワークWの搬送コンベヤF、Fを
備えるものとする。この搬送コンベヤF、Fは遊転コロ
によって構成する。
【0015】次に17はベース1の四隅部に樹立したコ
ラム 18はコラム17、17を連結して構成した枠状
の上部フレーム 19は上部フレーム18の上面部に設
けた左右方向のレール 20はベアリングを介してレー
ル19にスライド自在に配設したX軸移動ベース 21
はX軸移動ベース20に関連した送りねじ軸 22は送
りねじ軸21を制御駆動するX軸サーボモータである。
ラム 18はコラム17、17を連結して構成した枠状
の上部フレーム 19は上部フレーム18の上面部に設
けた左右方向のレール 20はベアリングを介してレー
ル19にスライド自在に配設したX軸移動ベース 21
はX軸移動ベース20に関連した送りねじ軸 22は送
りねじ軸21を制御駆動するX軸サーボモータである。
【0016】23はX軸移動ベース20の上部に設けた
前後方向のレール 24はベアリングを介してレール2
3にスライド自在に配設したY軸移動ベース 25はY
軸移動ベース24に関連した送りねじ軸 26は送りね
じ軸25を制御駆動するY軸サーボモータ 27はY軸
移動ベース24の内側に取りつけた上下方向のベアリン
グ 28はレール29を上記ベアリング27に係合して
上下動自在としたZ軸移動ベース 30はZ軸移動ベー
ス28に関連した送りねじ軸 31は送りねじ軸30を
制御駆動するZ軸サーボモータ 32はZ軸移動ベース
28のバランス用シリンダである。
前後方向のレール 24はベアリングを介してレール2
3にスライド自在に配設したY軸移動ベース 25はY
軸移動ベース24に関連した送りねじ軸 26は送りね
じ軸25を制御駆動するY軸サーボモータ 27はY軸
移動ベース24の内側に取りつけた上下方向のベアリン
グ 28はレール29を上記ベアリング27に係合して
上下動自在としたZ軸移動ベース 30はZ軸移動ベー
ス28に関連した送りねじ軸 31は送りねじ軸30を
制御駆動するZ軸サーボモータ 32はZ軸移動ベース
28のバランス用シリンダである。
【0017】上記移動ベース28の下部に配設した加工
ヘッドEの構成を図5〜図7を参照して説明する。33
はZ軸移動ベース28の下端に、ベアリング34を介し
て取りつけたフランジ状の旋回体 上記の旋回体33
は、上下すなわち垂直軸線回りを回動するようになって
いる。35は旋回体33に固定したギヤ 36はギヤ3
5に噛み合うピニオンで、Z軸移動ベース28に設けた
旋回用モータ37の出力軸に固定する。
ヘッドEの構成を図5〜図7を参照して説明する。33
はZ軸移動ベース28の下端に、ベアリング34を介し
て取りつけたフランジ状の旋回体 上記の旋回体33
は、上下すなわち垂直軸線回りを回動するようになって
いる。35は旋回体33に固定したギヤ 36はギヤ3
5に噛み合うピニオンで、Z軸移動ベース28に設けた
旋回用モータ37の出力軸に固定する。
【0018】38はギヤ35の周面部に設けた4つの受
孔で、この受孔38は同一円周上に等ピッチ(90°の
単位)で配設される。39はZ軸移動ベース28に下向
きに配設した位置決め用シリンダで、ピストンロッド端
に上記受孔38に挿入する嵌合ピン40を設ける。41
は旋回体33の下部に設けたギヤボックス 42はギヤ
ボックス41の下端に垂直軸線回りを回動するように配
設したタレットヘッドである。
孔で、この受孔38は同一円周上に等ピッチ(90°の
単位)で配設される。39はZ軸移動ベース28に下向
きに配設した位置決め用シリンダで、ピストンロッド端
に上記受孔38に挿入する嵌合ピン40を設ける。41
は旋回体33の下部に設けたギヤボックス 42はギヤ
ボックス41の下端に垂直軸線回りを回動するように配
設したタレットヘッドである。
【0019】上記のタレットヘッド42には放射状に多
数(実施例では6基)の主軸ヘッド43を突設するもの
で、このヘッド43にチャックを介して種々の切削工具
T1〜T6を取りつける。44はタレットヘッド40を
所定の回転角度(実施例では60°単位)で旋回操作す
る割出し用モータ 45はギヤボックス41内のギヤ手
段(図示省略)を介して上記切削工具を回転する駆動用
モータ 上記の切削工具T1〜T6は、前記した嵌合ピン
40が何れかの受孔38に嵌合するとき、前後方向又は
左右方向の何れかに設定されるもので、この切削工具が
唯一回転駆動するようになっている。
数(実施例では6基)の主軸ヘッド43を突設するもの
で、このヘッド43にチャックを介して種々の切削工具
T1〜T6を取りつける。44はタレットヘッド40を
所定の回転角度(実施例では60°単位)で旋回操作す
る割出し用モータ 45はギヤボックス41内のギヤ手
段(図示省略)を介して上記切削工具を回転する駆動用
モータ 上記の切削工具T1〜T6は、前記した嵌合ピン
40が何れかの受孔38に嵌合するとき、前後方向又は
左右方向の何れかに設定されるもので、この切削工具が
唯一回転駆動するようになっている。
【0020】一実施例に係るほぞ加工装置の構成は上記
の通りであり、次のようにして種々のほぞ加工を行う。
まず、ワークWの長手方向端部に図8の雌ほぞ加工を行
う場合は、油圧シリンダ8a、8bによりクランプ手段
A、Bを互いに離反する方向に作動し、加工空間Cを広
げて設定する。そして、図4のように第1及び第2の昇
降シリンダ11、12を動作して、取付フレーム9を最
上位の対応位置に設定する。これにより、ストッパー手
段13a、13bがクランプ手段A、Bに対応して前側
に突出する。
の通りであり、次のようにして種々のほぞ加工を行う。
まず、ワークWの長手方向端部に図8の雌ほぞ加工を行
う場合は、油圧シリンダ8a、8bによりクランプ手段
A、Bを互いに離反する方向に作動し、加工空間Cを広
げて設定する。そして、図4のように第1及び第2の昇
降シリンダ11、12を動作して、取付フレーム9を最
上位の対応位置に設定する。これにより、ストッパー手
段13a、13bがクランプ手段A、Bに対応して前側
に突出する。
【0021】このようにしたならば、例えば搬送コンベ
ヤF上のワークWを後部のクランプ手段Bのバイス間隔
を通して供給し、先端を上記のストッパー手段13bに
当接して位置決めする。ワークWの位置決め後は、バイ
ス片5、5を閉じてワークWを中心基準として固定す
る。また取付フレーム9は、第1及び第2の昇降シリン
ダ11、12の動作により没入位置に設定する。
ヤF上のワークWを後部のクランプ手段Bのバイス間隔
を通して供給し、先端を上記のストッパー手段13bに
当接して位置決めする。ワークWの位置決め後は、バイ
ス片5、5を閉じてワークWを中心基準として固定す
る。また取付フレーム9は、第1及び第2の昇降シリン
ダ11、12の動作により没入位置に設定する。
【0022】一方加工ヘッド側においては、割出しモー
タ44を駆動し、所要の切削工具T1を所定位置へ回動
し、駆動用モータ45に連係して回転する。選択された
切削工具T1が後部のワークWに対応する場合はそのま
まで良いが、他の左右方向又は前方に向く場合は、嵌合
ピン40を受孔38から抜去して旋回用モータ37を操
作し、切削工具T1の換向制御を行う。
タ44を駆動し、所要の切削工具T1を所定位置へ回動
し、駆動用モータ45に連係して回転する。選択された
切削工具T1が後部のワークWに対応する場合はそのま
まで良いが、他の左右方向又は前方に向く場合は、嵌合
ピン40を受孔38から抜去して旋回用モータ37を操
作し、切削工具T1の換向制御を行う。
【0023】次にX軸サーボモータ22及びY軸サーボ
モータ26をそれぞれ制御駆動して、切削工具T1をワ
ークWの幅方向中心に合わせ、さらに長手方向の切削位
置を設定する。そしてZ軸サーボモータ31により切削
工具T1を下降移動して切削加工を行う。切込み深さは
ワークWの上面を基準とするもので、これは上面を予め
検出するセンサー手段(図示省略)によって適宜に設定
される。なお上記の雌ほぞ加工は、切削工具T1のZ軸
方向の運動だけで行うことができる。
モータ26をそれぞれ制御駆動して、切削工具T1をワ
ークWの幅方向中心に合わせ、さらに長手方向の切削位
置を設定する。そしてZ軸サーボモータ31により切削
工具T1を下降移動して切削加工を行う。切込み深さは
ワークWの上面を基準とするもので、これは上面を予め
検出するセンサー手段(図示省略)によって適宜に設定
される。なお上記の雌ほぞ加工は、切削工具T1のZ軸
方向の運動だけで行うことができる。
【0024】上記の加工の際に、図2のようにタレット
ヘッド42を含む加工ヘッドEが一対のクランプ手段
A、Bの間に侵入するが、両者間隔は開いており充分な
スペースがあるので、干渉などの心配がない。なおワー
クWは、後部のクランプ手段Bに限らず前部のクランプ
手段Aに取りつけても良い。この場合、旋回用モータ3
7によりタレットヘッド42を180°換向し、切削工
具を前向きにして行えば良い。さらに上記の例では雌ほ
ぞ加工について説明しているが、切削工具にU字形のプ
ログラム運動を与えれば、図8〜図10の雄ほぞ加工を
行うことがことができる。
ヘッド42を含む加工ヘッドEが一対のクランプ手段
A、Bの間に侵入するが、両者間隔は開いており充分な
スペースがあるので、干渉などの心配がない。なおワー
クWは、後部のクランプ手段Bに限らず前部のクランプ
手段Aに取りつけても良い。この場合、旋回用モータ3
7によりタレットヘッド42を180°換向し、切削工
具を前向きにして行えば良い。さらに上記の例では雌ほ
ぞ加工について説明しているが、切削工具にU字形のプ
ログラム運動を与えれば、図8〜図10の雄ほぞ加工を
行うことがことができる。
【0025】次に、ワークWの長手方向中間部に図9の
雌ほぞ加工を行う場合は、図3のように油圧シリンダ8
a、8bによりクランプ手段A、Bを接近する方向に作
動し、加工空間Cを狭く設定する。そして、同図のよう
に第1の昇降シリンダ11により取付フレーム9を連結
位置に設定し、上部のコンベヤ手段Dをクランプ手段
A、Bに一致して連結する。
雌ほぞ加工を行う場合は、図3のように油圧シリンダ8
a、8bによりクランプ手段A、Bを接近する方向に作
動し、加工空間Cを狭く設定する。そして、同図のよう
に第1の昇降シリンダ11により取付フレーム9を連結
位置に設定し、上部のコンベヤ手段Dをクランプ手段
A、Bに一致して連結する。
【0026】このようにしたならば、一方の搬送コンベ
ヤFからワークWを送り込み、このワークWを両方のク
ランプ手段A、Bに跨って保持する。このワークWの位
置決めは、ワークWの上面に記した墨付線(図示省略)
と、投光器によって照射される光線(図示省略)によっ
て行う。ワークWの位置決め後は、両方のクランプ手段
A、BによりワークWをクランプ固定する。またコンベ
ヤ手段Dは、取付フレーム9の下降により退避する。
ヤFからワークWを送り込み、このワークWを両方のク
ランプ手段A、Bに跨って保持する。このワークWの位
置決めは、ワークWの上面に記した墨付線(図示省略)
と、投光器によって照射される光線(図示省略)によっ
て行う。ワークWの位置決め後は、両方のクランプ手段
A、BによりワークWをクランプ固定する。またコンベ
ヤ手段Dは、取付フレーム9の下降により退避する。
【0027】加工ヘッドE側においては、割出し用モー
タ37により切削工具を選択し、旋回用モータ44によ
りこの切削工具T4を右向きに設定する。(図1参照)
そして、X軸サーボモータ22及びY軸サーボモータ2
6をそれぞれ制御して、切削工具T4の中心位置を設定
する。この後にZ軸サーボモータ31により切削工具T
4を下降移動する。この場合の切込み深さ基準の取り方
は、前述した端部のほぞ加工と同様に上面を基準として
行うようにする。
タ37により切削工具を選択し、旋回用モータ44によ
りこの切削工具T4を右向きに設定する。(図1参照)
そして、X軸サーボモータ22及びY軸サーボモータ2
6をそれぞれ制御して、切削工具T4の中心位置を設定
する。この後にZ軸サーボモータ31により切削工具T
4を下降移動する。この場合の切込み深さ基準の取り方
は、前述した端部のほぞ加工と同様に上面を基準として
行うようにする。
【0028】このようにして中間側面の一側の加工が終
了したならば、旋回用モータ37により旋回体33を1
80°回動操作して切削工具T4を左向きに設定する。
そして、図1の仮想線のようにX軸サーボモータ22に
よりタレットヘッド42をワークWの右側に移して設定
し、切削工具T4を下降して切削加工を行う。このよう
にすることで、ワークWの両側に所要の雌ほぞ加工を行
うことができる。
了したならば、旋回用モータ37により旋回体33を1
80°回動操作して切削工具T4を左向きに設定する。
そして、図1の仮想線のようにX軸サーボモータ22に
よりタレットヘッド42をワークWの右側に移して設定
し、切削工具T4を下降して切削加工を行う。このよう
にすることで、ワークWの両側に所要の雌ほぞ加工を行
うことができる。
【0029】上記の中間部の加工の場合においては、加
工ヘッドEが加工空間C内へ侵入しないので両クランプ
手段A、Bの間隔を可及的に接近することができる。こ
のため、切削部付近をクランプ保持してビビリのない切
削加工を行うことができる。なお上記の加工時におい
て、切削工具がコンベヤ手段Dに干渉しないようであれ
ば、取付フレーム9をわざわざ没入位置に退避する必要
はない。
工ヘッドEが加工空間C内へ侵入しないので両クランプ
手段A、Bの間隔を可及的に接近することができる。こ
のため、切削部付近をクランプ保持してビビリのない切
削加工を行うことができる。なお上記の加工時におい
て、切削工具がコンベヤ手段Dに干渉しないようであれ
ば、取付フレーム9をわざわざ没入位置に退避する必要
はない。
【0030】なお上記の一実施例では、ワークWの上面
を基準として切削加工を行ったものであるが、下面を基
準とすることもできる。この場合、下面位置はワークの
大きさに関係なく常に一定であるので、基準位置の検出
用センサー手段を不要とすることができる。またタレッ
トヘッド42の工具数を6本として説明したが、加工域
での干渉のない範囲でそれ以上のものを使用することが
できる。さらに一実施例では、両方のクランプ手段A、
Bをそれぞれ移動できるようにしたが、一方を固定し他
方を移動できる構成としてもよい。
を基準として切削加工を行ったものであるが、下面を基
準とすることもできる。この場合、下面位置はワークの
大きさに関係なく常に一定であるので、基準位置の検出
用センサー手段を不要とすることができる。またタレッ
トヘッド42の工具数を6本として説明したが、加工域
での干渉のない範囲でそれ以上のものを使用することが
できる。さらに一実施例では、両方のクランプ手段A、
Bをそれぞれ移動できるようにしたが、一方を固定し他
方を移動できる構成としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明に係るほぞ加工装置
によれば、クランプ手段の配設間隔を調整することによ
って、常に切削部付近に接近した強固なワーククランプ
を行うことができる。このため、ビビリのない高精度の
切削加工を行うことができるという優れた効果を発揮す
る。
によれば、クランプ手段の配設間隔を調整することによ
って、常に切削部付近に接近した強固なワーククランプ
を行うことができる。このため、ビビリのない高精度の
切削加工を行うことができるという優れた効果を発揮す
る。
【図1】この発明に係るほぞ加工装置を一部縦断して示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】クランプ手段の構成を示す側面図である。
【図4】同じくクランプ手段の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図5】加工ヘッドの構成を示す一部縦断側面図であ
る。
る。
【図6】同じく一部横断平面図である。
【図7】切削工具の取付状態を示す底面図である。
【図8】腰掛かまほぞの構成を示す斜視図である。
【図9】大入れありほぞの構成を示す斜視図である。
【図10】腰掛ありほぞの構成を示す斜視図である。
3a 移動ベース 3b 移動ベース A クランプ手段 B クランプ手段 5 バイス片 8a 油圧シリンダ(間隔調整手段) 8b 油圧シリンダ(間隔調整手段) C 加工空間 D コンベヤ手段 13a ストッパー手段 13b ストッパー手段 W ワーク 20 X軸移動ベース 22 X軸サーボモータ 24 Y軸移動ベース 26 Y軸左サーボモータ 28 Z軸移動ベース 31 Z軸左サーボモータ E 加工ヘッド 37 旋回用モータ 42 タレットヘッド 44 割出し用モータ
Claims (1)
- 前後方向に供給されるワークをクランプ固定するクラン
プ手段を、加工空間を隔てて一対配設すると共に、上記
加工空間に対応して前後、左右及び上下の三軸方向に移
動制御される加工ヘッドを配設し、この加工ヘッドに放
射状に備えた切削工具を少なくとも前後又は左右方向に
換向して設定できるようにした加工機械において、前記
クランプ手段に、その前後方向の配設位置を調整する間
隔調整手段を設けたことを特徴とする木材接合部のほぞ
加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34315392A JPH06166004A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 木材接合部のほぞ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34315392A JPH06166004A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 木材接合部のほぞ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166004A true JPH06166004A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18359331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34315392A Pending JPH06166004A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 木材接合部のほぞ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166004A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108161672A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-06-15 | 常州市德速机械有限公司 | 多轴主轴芯轴磨削工艺及其专用磨削机床 |
CN114474288A (zh) * | 2022-04-01 | 2022-05-13 | 界面科技(东莞)有限公司 | 一种实木家具组件加工工艺 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34315392A patent/JPH06166004A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108161672A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-06-15 | 常州市德速机械有限公司 | 多轴主轴芯轴磨削工艺及其专用磨削机床 |
CN114474288A (zh) * | 2022-04-01 | 2022-05-13 | 界面科技(东莞)有限公司 | 一种实木家具组件加工工艺 |
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