JPH06165840A - クロロフロロカーボンの回収方法及びその再生方法 - Google Patents

クロロフロロカーボンの回収方法及びその再生方法

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JPH06165840A
JPH06165840A JP29107292A JP29107292A JPH06165840A JP H06165840 A JPH06165840 A JP H06165840A JP 29107292 A JP29107292 A JP 29107292A JP 29107292 A JP29107292 A JP 29107292A JP H06165840 A JPH06165840 A JP H06165840A
Authority
JP
Japan
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hydrocarbon compound
chlorofluorocarbon
polymer
absorbing polymer
cfc
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Pending
Application number
JP29107292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Shiino
徹 椎野
Kenichi Shinoda
健一 信田
Tokihiko Shimizu
時彦 清水
Yoshikazu Yamagata
芳和 山縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH06165840A publication Critical patent/JPH06165840A/ja
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロロフロロカーホ゛ンを簡単に回収し、大気への放出
量を抑制するとともに、回収されたクロロフロロカーホ゛ンを容易
に再生する方法を提供する。 【構成】 冷蔵庫1のホ゛ンヘ゛2を炭化水素系化合物吸収ホ゜リ
マー5を充填したカラム4に直結し、ホ゛ンヘ゛2中のCFCl2をホ゜リマー5
に接触固定化し、クロロフロロカーホ゛ンを回収した。固定化したC
FCl2は、40℃に加温することによって容易に再生でき
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器に充填されたフロ
ンの回収及び再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロロフロロカーボンは非常に安定な物
質であるため、特別な処置を施さない限り自然に分解す
ることはない。そのため、大気中に放出されると成層圏
にまで拡散し、成層圏中にあるオゾン層において、はじ
めて分解される。この分解において、成層圏中のオゾン
が消費され、オゾンに吸収されている紫外線が、直接地
表にたどりつくことになる。その結果、生物にとっては
多量の紫外線が照射されることになり、生体系に悪影響
を及ぼすことがわかっている。さらに、クロロフロロカ
ーボンは、地球温暖化の原因となる物質でもある。した
がって、これらのクロロフロロカーボンを大気中に大量
に放出しない方策が強く望まれ、クロロフロロカーボン
を容易に回収技術の開発や分解技術の開発等が進められ
ている。
【0003】ここでいうクロロフロロカーボン(以下フ
ロンと称する)は、塩素化フッ素化炭素化合物(以下C
FCと略す)、水素化塩素化フッ素化炭素化合物(以下
HCFCと略す)、水素化フッ素化炭素化合物(以下H
FCと略す)のいずれかを示すものであり、洗浄用およ
び冷媒用等に従来多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのフロンの回収及び分解方法は特に常温で気体のもの
の場合、比較的大がかりな装置を必要とすることが多
く、かつ回収効率、分解効率が低い等、フロンを使用す
る現場においての装置の導入が困難な場合が多く実用性
がないといった課題を有していた。また、再生する場合
も同様の課題を有していた。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、フロンを使用する現場においても非常に簡単に回収
することによって、フロンの大気への放出量を抑制する
とともに、回収されたフロンを容易に再生する方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の方法は、フロンを炭化水素系化合物吸収ポリ
マーに接触させて、フロンを炭化水素系化合物吸収ポリ
マーに固定化しフロンを回収する回収方法、および、固
定化したフロンを加温することによって容易に再生する
という再生方法である。
【0007】
【作用】本発明で言う炭化水素系化合物吸収ポリマ−と
は、炭化水素系化合物を吸収する性質を有するポリマ−
である。炭化水素系化合物を吸収するポリマ−は、フロ
ンも吸収し、吸収されたフロンはポリマ−中で物理吸着
で固定化される。従って、フロンが回収できる。
【0008】また、固定化されたフロンは、加温によっ
て物理吸着の吸着サイトの吸着平衡が損なわれ、容易に
フロン単体として再生できる。
【0009】
【実施例】本発明で使用される炭化水素系化合物吸収ポ
リマ−としては、例えばアクリル系架橋ポリマ−、ウレ
タン系架橋ポリマ−、エステル系架橋ポリマ−等が挙げ
られ、このような架橋ポリマ−が親油基を有すると吸油
性が高いため好ましい。特に、親油基を有するアクリル
系架橋ポリマ−(例えば(株)日本触媒の商品名オレオ
ソープ等)が望ましい。
【0010】本発明のフロン回収方法及びフロン再生方
法は、フロンを炭化水素系化合物吸収ポリマ−に吸収す
る点では一致する。炭化水素系化合物吸収ポリマ−にフ
ロンを吸収する方法は、例えば炭化水素系化合物吸収ポ
リマ−を充填したカラムにフロンを等す方法、例えば壁
面に炭化水素系化合物吸収ポリマ−を有するボンベにフ
ロンを導入する等、フロント吸収ポリマ−とを接触する
だけでよい。なお、フロンが常温で気体の場合には、加
圧または冷却で液化すると吸収効率が向上するため好ま
しい。但し、一般的には冷却よりも加圧する方が、炭化
水素系化合物吸収ポリマ−の吸収活性が損なわないため
望ましい。
【0011】本発明のクロロフロロカーボンの回収方法
及び再生方法に適用されるフロンとしては、CFC1
2、CFC11、CFC112、CFC113、HCF
C22、HCFC123、HCFC141b、HCFC
225、HFC134a等いわゆる洗浄用、発泡用もし
くは冷媒用に専ら使用されているフロンがすべて適用で
きる。
【0012】以下本発明の実施例を説明するが本実施例
は一具体例でありこの限りではない。
【0013】(実施例1)図1に本発明のフロンの回収
方法の概念図を示す。以後、図1にしたがって、本発明
の実施例を説明する。冷蔵庫1の背面に冷媒用のCFC
12が充填されているボンベ2がある。そのボンベ2に
ポリテトラフルオロエチレンでできたホース3の一端を
装着し、さらに反対側を内径8cm高さ30cmのステ
ンレスでできたカラム4を装着する。このカラム4の内
部に炭化水素系化合物吸収ポリマー5があらかじめ充填
されている。炭化水素系化合物吸収ポリマーとして、親
油基を有するアクリル系架橋性ポリマーが適し、本実施
例では(株)日本触媒のオレオソーブを用いた。
【0014】CFC12の場合、常温で液化するために
5気圧以上の圧力をかける必要があるため、ホース4に
ポンプ6を設ける。その時にふたまたコック8を使用し
て、加圧を迅速に行うため空気も同時に吸入する。
【0015】その結果、炭化水素系化合物吸収ポリマー
5を充填したカラムには、CFC12を炭化水素系化合
物吸収ポリマー1gあたり20g吸収させることができ
た。
【0016】なお、CFC12を冷蔵庫内部に循環させ
るために使用されている鉱物性潤滑油も、CFCl2の
吸収と同時に炭化水素系化合物吸収ポリマーに吸収され
た。従って、フロンの回収に際して、潤滑油も同時に回
収でき、より自然に優しい回収装置が達成できた。
【0017】更にカラム4にのがし弁7を設け、空気を
逃し大気圧にまでカラム4内の圧力を下げた場合、炭化
水素系化合物吸収ポリマー5に吸着されたCFC12は
カラム4内に固定化されていた。
【0018】なお、本実施例ではカラムの材質をステン
レスにしたが、炭化水素系化合物吸収ポリマー5を充填
でき、かつ5気圧程度の圧力に耐えられる材質であれば
この限りではない。また、常温で液体のフロンの場合
は、炭化水素系化合物吸収ポリマー5を充填できる材質
であればよく、5気圧程度の圧力に耐えうる材質である
必要はない。
【0019】(実施例2)再生方法の一実施例として行
った本実施例の実験装置図を図2に示す。実施例1によ
って、炭化水素系化合物吸収ポリマー5を充填したカラ
ム4にはCFC12と鉱物性潤滑油が、炭化水素系化合
物吸収ポリマーに固定化されている。このカラム4を温
度40℃に加温した恒温水槽10にカラム4上部にホー
ス11を装着し、反対側をフロン回収再生装置12に装
着する。1時間の加温後にカラム4内のCFC12はす
べてフロン回収再生装置12によって回収再生され、カ
ラム4内には鉱物性潤滑油及び炭化水素系化合物吸収ポ
リマーが残った。したがって、図2に示す実験装置を用
いて、CFC12と鉱物性潤滑油の分離がされた。
【0020】なお、本実験の条件は加温する操作を行う
ことができる装置すべてに適用することができ、実施例
はこの限りではない。
【0021】なお、本実験では一実施例としてCFC1
2の場合について述べたが、炭化水素系化合物吸収ポリ
マーはCFC11、CFC112、CFC113、HC
FC22、HCFC123、HCFC141b、HCF
C225、HFC134aについてもCFC12と同様
の吸収性を示したので、本方法は回収する必要があるフ
ロンすべてに適用できた。(表1)に各フロンの実施例
1及び2で使用した炭化水素化合物吸収ポリマーの1g
あたりの吸収量を示す。
【0022】
【表1】
【0023】また、フロンの分解方法として高温による
燃焼方法があるが、本発明で得られたフロンが固定化さ
れた炭化水素化合物吸収ポリマーは炭化水素化合物吸収
ポリマー自身が助燃剤として作用するため、燃焼による
フロンの分解率をあげることもできる。
【0024】さらに本発明の構成によって、フロンを使
用する現場において容易に回収し、大気中へのフロンの
放出を大幅に削減することができる。また、従来回収の
際に必要とされた高圧ボンベを取り扱う必要がなく、危
険性の少ない作業を行うことができる。さらに、フロン
の再生も容易に行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、容器中のクロロ
フロロカ−ボンを炭化水素系化合物吸収ポリマーに接触
させ、クロロフロロカ−ボンを炭化水素系化合物吸収ポ
リマーに固定化して回収し、また、適当な温度で炭化水
素系化合物吸収ポリマーを加温することにより、クロロ
フロロカ−ボンを再生するため、フロンを使用する現場
において容易に回収できるとともに、再生または分解を
容易にすることができるので、大気中へのフロンの放出
を大幅に削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回収方法の概念図
【図2】本発明の一実施例における回収再生装置図
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2 CFC12が充填されたボンベ 3 ホース 4 カラム 5 炭化水素系化合物吸収ポリマー 6 ポンプ 7 のがし弁 8 ふたまたコック 9 圧力計 10 恒温水槽 11 ホース 12 フロン回収再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山縣 芳和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器中のクロロフロロカーボンを炭化水素
    系化合物吸収ポリマーに接触させ、前記クロロフロロカ
    ーボンを前記炭化水素系化合物吸収ポリマーに固定化す
    ることを特徴とするクロロフロロカーボンの回収方法。
  2. 【請求項2】炭化水素系化合物吸収ポリマ−が、アクリ
    ル系架橋ポリマ−であることを特徴とする、請求項1記
    載のクロロフロロカーボンの回収方法。
  3. 【請求項3】炭化水素系化合物吸収ポリマーに固定化さ
    れたクロロフロロカーボンを加温操作を行い、前記炭化
    水素系化合物吸収ポリマーと前記クロロフロロカーボン
    を分離再生することを特徴とするクロロフロロカーボン
    の再生方法。
  4. 【請求項4】炭化水素系化合物吸収ポリマ−が、アクリ
    ル系架橋ポリマ−であることを特徴とする、請求項3記
    載のクロロフロロカ−ボンの再生方法。
JP29107292A 1992-10-29 1992-10-29 クロロフロロカーボンの回収方法及びその再生方法 Pending JPH06165840A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992006949A1 (fr) * 1990-10-23 1992-04-30 Nippon Shokubai Co., Ltd. Procede de production de sels d'acide aminocarboxylique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992006949A1 (fr) * 1990-10-23 1992-04-30 Nippon Shokubai Co., Ltd. Procede de production de sels d'acide aminocarboxylique

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