JPH06165679A - ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーター活性を有する領域を含有するdna - Google Patents

ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーター活性を有する領域を含有するdna

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JPH06165679A
JPH06165679A JP4322918A JP32291892A JPH06165679A JP H06165679 A JPH06165679 A JP H06165679A JP 4322918 A JP4322918 A JP 4322918A JP 32291892 A JP32291892 A JP 32291892A JP H06165679 A JPH06165679 A JP H06165679A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ヒト・エンドセリン−2遺伝子の5’上流域か
らプロモーター活性を有する約3Kbの領域をクローニ
ングした。該領域から制限酵素による切断、Bal31
処理等によって、更に短いDNA断片群を単離し、その
転写活性を調べたところ、転写開始点から上流45塩基
までの領域を含有するDNA断片がプロモーターとして
機能することを見いだした。 【効果】上記ヒト・エンドセリン−2のプロモーター
は、SV40由来のプロモーターなど公知のものと比較
して強力であり、動物細胞用のプロモーターとして極め
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト血管収縮ペプチド
であるヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーター活
性を有する領域をコードするDNAを含有するDNA、
該DNAを含有するベクター、該ベクターを含有する形
質転換体、及び該形質転換体を培養しプロモーター活性
を有するDNAの下流に接続した蛋白質またはペプチド
をコードする構造遺伝子を発現させることを特徴とする
蛋白質またはペプチドの製造方法に関する。本明細書に
おいてプロモーターとは、RNAポリメラーゼが結合
し、RNAの転写の開始のシグナルとなるDNAの領域
を指す。
【0002】
【従来の技術】内皮依存性の血管拡張反応と並んで、種
々の刺激に対する内皮依存性の血管収縮反応が報告され
ている。血管の伸張や内圧の亢進といった機械的負荷に
よる収縮、トロンビンによる収縮、血中酸素の減少によ
る収縮、さらにはニューロペプチドY[Proc.Natl.Acad.
Sci.,U.S.A.,79,5485(1982);同,81,4577(1984)]による
ノルアドレナリン収縮の増強などがその例である。アメ
リカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー(Amer.J.P
hysiol.),248,c550(1985)及びジャーナル・オブ・セル
・フィジオロジー(J.Cell.Physiol),132,263(1982)に
は、内皮細胞由来の冠血管収縮因子(分子量はそれぞれ
8500、3000)が記載されているが構造は不明で
ある。また、ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・ア
ンド・エクスペリメンタル・セラビューティクス(J.Ph
armach.Exp.Ther.),236,339(1985)にも内皮細胞由来の
ペプチド様物質が記載されているが、これも構造は不明
である。
【0003】また、血管収縮作用を有するペプチドとし
てバソプレッシン(Vasopressin)が知られておりそのア
ミノ酸配列も明らかにされているが、バソプレッシンが
哺乳類または鳥類の血管内皮細胞を起源として単離され
たという報告はない。更に、血管収縮作用を有するアン
ジオテンシン(Angiotenshin)がウシ大動脈の内皮細胞
から得られたという報告[Circulation Research,60,422
(1987)]があるが、アンジオテンシンは分子量約100
0のペプチドである。
【0004】本発明者らの一部は、血管収縮作用を有す
るペプチドとして、先にブタ大動脈内皮細胞よりブタ・
エンドセリンを単離することに成功し(特開平1−20
6997)、また本発明者らの一部は、ヒト・エンドセ
リンの単離、ブタ・エンドセリン及びヒト・エンドセリ
ンのcDNAのクローニングにも成功している(特開平
2−72877)。このブタ及びヒトのエンドセリンの
成熟ポリペプチドのアミノ酸配列は同一で、これをエン
ドセリン−1と呼ぶ。また、本出願人は、ラット・エン
ドセリンの単離、cDNAのクローニングに関しても出
願を行っており(特開平2−27983)、これをエン
ドセリン−3と呼ぶ。
【0005】更に、本出願人は、マウス・エンドセリン
の単離、cDNAのクローニングに関しても出願を行っ
ており(特開平2ー76583)、これをエンドセリン
Bと呼ぶ。更に、本出願人は、エンドセリン−1の一部
をコードする合成DNAをプローブとして使用して、ヒ
トゲノムDNAライブラリーからエンドセリン−1とは
異なるアミノ酸配列を有するエンドセリンをコードする
DNAをクローニングした(特開平2−27983)。
本発明者らはこのエンドセリンをエンドセリンー2と命
名した。エンドセリン−2は主に腎臓と小腸で生産され
ており、平滑筋収縮作用などの作用を有することが明ら
かになっている。ここでエンドセリンとは、分子量25
00±300でアミノ酸21個からなる血管収縮作用を
有するペプチドの総称であり、そのアミノ酸のN末端か
ら数えて第1番目、第3番目、第11番目、第15番目
に位置する4個のシステインが2組のジスルフィド結合
を形成している構造を有するものである。このジスルフ
ィド結合の組合せとしては、1−15、3−11の組合
せ、及び1−11、3−15の組合せがあるが、前者の
組合せを有するものの方が生成比が高く、また活性も大
きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記エンドセリンのう
ち、ヒト・エンドセリン−2の発現機序、特にヒト・エ
ンドセリン−2遺伝子のプロモーターについてはいまだ
未知であり、プロモーター活性を有する最小の領域、プ
ロモーター活性の強さなどは解明されていない。本発明
は、ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーター領域
を含むDNAをクローニングし、プロモーター活性を有
する最小の領域、プロモーター活性の強さなどを解明
し、遺伝子組換え技術を用いた蛋白質またはペプチドの
生産に役立てることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンドセ
リン−1のゲノムDNAの一部をコードする合成DNA
からなるDNAをプローブとして使用して、ヒトゲノム
DNAライブラリーからヒト・エンドセリン−2遺伝子
を単離した。そして、ヒト・エンドセリン−2遺伝子の
様々な長さの5’末端領域のDNA断片をクローニング
し、該断片をクロラムフェニコールアセチルトランスフ
ェラーゼ、ルシフェラーゼなどの構造遺伝子の上流に接
続して、該DNA断片のプロモーター活性を確認した。
そして、プロモーター活性を有するのに必要なDNA領
域を決定し、この領域を含有するDNAを、遺伝子組換
え技術を利用した蛋白質またはペプチドの大量生産に供
することに成功した。
【0008】本発明のヒト・エンドセリン−2遺伝子の
プロモーターは、配列番号1または図2に示される塩基
配列を含有するものであるか或はその一部であり、公知
のものとは異なる新規なものである。本発明におけるヒ
ト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーターを含有する
発現ベクターは、例えば(i)ヒト細胞からゲノムDN
Aを分離し、このDNAをファージまたはプラスミドに
組み込み、(ii)得られた組み換えファージまたはプラ
スミドで宿主を形質転換し、(iii)得られた形質転換
体を培養後、形質転換体から適当な方法(例えばヒト・
エンドセリン−2の一部をコードするDNAプローブと
のハイブリタリゼーション)により、目的とするDNA
を含有するファージあるいはプラスミドを単離し、(i
v)その組み換えDNAから目的とするDNAを切り出
し、(v)該DNAまたはその一部を公知の動物細胞用
の発現ベクター中のプロモーター領域と置換することに
より製造することができる。
【0009】ヒト細胞からゲノムDNAを調製する方法
としては、例えばマニアティス(T.Maniatis)らの方法
[Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory
(1982),p.280-285]などが挙げられる。このようにして
得られたゲノムDNAをコリンス(J.Collins)とホーン
(B.Hohn)の方法[Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.,71,2442
(1978)]に従いファージまたはプラスミドに組み込む。
DNAを組み込むファージベクターとしては、例えばλ
gt11(Proc. Natl. Acid.Sci.,U.S.A.,80,1194(198
3)]などが挙げられるが、その他のものであっても、宿
主内で複製増殖されるものであれば用いることができ
る。ファージベクターにDNAを組み込む方法として
は、例えばヒューン(HyunhT.V.)らの方法(DNA Cloni
ng, A Practical Approuch,1,49(1985)]などが挙げられ
る。
【0010】DNAを組み込むプラスミドとしては、例
えば大腸菌由来のpBR322[Gene,2,95(1977)]、p
BR325[Gene,4,121(1978)]、pUC12[Gene,19,2
59(1982)]、pUC13[Gene,19,259(1982)]、枯草菌由
来のpUB110[Biochemical and Biophisical Resea
rch Communication,112,678(1983)]などが挙げられる
が、その他のものであっても、宿主内で複製増殖される
ものであればいずれをも用いることができる。プラスミ
ドにDNAを組み込む方法としては、メッソズ・イン・
モレキュラ−・バイオロジ−に記載の方法[Methods in
Moleculer Biorogy,Elsevier(1986),p222-226]などが挙
げられる。このようにして得られたファージベクターま
たはプラスミドは、適当な宿主例えばエシェリキア(Es
cherichia)属菌などに導入する。
【0011】上記エシェリキア属菌の例としては、エシ
ェリキア・コリ(Escherichia coli)の菌株K12DH
1(Proc. Natl. Acid. Sci. U.S.A.,60,160(1968)]、
M103[(Nucleic Acids Research,9,309(1981)]、J
A221[Journal of Molecular Biology,120,517(197
8)]、HB101[Journal of Molecular Biology,41,45
9(1969)]、C600[Genetics,39,440(1954)]などが挙
げられる。ファージベクターで宿主を形質転換する方法
としては、例えばインビトロパッケージング法[Molecul
ar Cloning, Cold Spring Harbor Laboratory(1982),p.
256-268]などが挙げられる。
【0012】またプラスミドで宿主を形質転換する方法
としては、例えばマニアティス(T.Maniatis)らのカルシ
ウムクロライド法あるいはカルシウムクロライド/ルビ
ジウムクロライド法[Molecular Cloning, Cold Spring
Harbor Laboratory(1982),p.249-255]などが挙げられ
る。また ヒト・エンドセリン−2遺伝子を含有するヒ
トゲノムDNAライブラリ−は上記の方法などで得るこ
とができるが、市販品として購入することも可能であ
り、例えばクローンテクラボレトリーズ社(Clonetech L
aboratories Inc.,米国)から入手することができる。
【0013】ヒトゲノムDNAライブラリーからヒト・
エンドセリン−2遺伝子をクローニングする方法として
は、例えば、ファージベクタ−EMBL3にヒトゲノム
DNA断片を挿入したDNAライブラリーから、ヒト・
エンドセリン−2のアミノ酸配列に基づいて化学合成し
たオリゴヌクレオチドをプローブとして使用するプラー
クハイブリダイゼーション法[Molecular Cloning Cold
Spring Harbor La-boratory(1982),p.320-328]によって
単離する方法などが挙げられる。このようにしてクロー
ニングされたヒト・エンドセリン−2遺伝子は必要があ
ればプラスミド、例えばpBR322、pUC12、p
UC13、pUC18、pUC19、pUC118、p
UC119などにサブクローニングすることができる。
このようにして得られたDNAの塩基配列を、例えばマ
キサム・ギルバート(Maxam-Gilbert)法[Proc. Natl. Ac
id. Sci.,U.S.A.,74,560(1977)]あるいはジデオキシ法
[Nucleic Acids Research,9,309(1981)]によって決定
し、既知のアミノ酸配列との比較からヒト・エンドセリ
ン−2遺伝子の存在を確認する。以上のようにして、ヒ
ト・エンドセリン−2の遺伝子が得られる。
【0014】後述の実施例2で得られたヒト・エンドセ
リン−2の遺伝子断片の制限酵素地図を図1に示す。ま
たジデオキシ法で決定したDNAの塩基配列を図2ない
し図4に示す。以上のようにしてクローニングされたヒ
ト・エンドセリン−2遺伝子は目的によりそのまま、ま
たは所望により制限酵素で消化して使用することができ
る。クローニングされたDNAからプロモーターとして
使用する領域を切り出し、発現に適したベクター中のプ
ロモーターと置換し、更に該エンドセリン−2由来のプ
ロモーターを含むDNA断片の下流に発現させたい構造
遺伝子を連結して、発現ベクターを得ることができる。
発現ベクターを作成する際の原料となるベクターとして
はレトロウイルス、ワクシニアウイルスなどの動物ウイ
ルスなどが挙げられる。
【0015】動物ウイルス由来の発現ベクターにおいて
SV−40由来のプロモーター、レトロウイルスのプロ
モーター、メタロチオネインプロモーター、ヒートショ
ックプロモーターなどの代わりに、このヒト・エンドセ
リン−2遺伝子のプロモーターを使用することができ
る。このようにして構築されたヒト・エンドセリン−2
遺伝子プロモーターを含有するベクターを用いて、形質
転換体を製造する。宿主としては、例えばエシェリキア
属菌、動物細胞などが挙げられる。上記エシェリキア属
菌としては、前記したものと同様のものが挙げられる。
【0016】動物細胞としては、例えばサル細胞COS
−7、Vero、チャイニーズハムスター細胞CHO、
マウスL細胞、ヒトFL細胞などが挙げられる。上記エ
シェリキア属菌の形質転換は、例えばプロシージング・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス
[Proc.Natl.Acid.Sci.U.S.A.,69,2110(1972)]やジーン
[Gene,17,107(1982)]に記載の方法に従って行うことが
できる。動物細胞の形質転換は、例えばヴィロロジー[V
irology,52,456(1973)]に記載の方法によって行うこと
ができる。このようにして、ヒト・エンドセリン−2遺
伝子のプロモーターを含有する発現ベクターで形質転換
された形質転換体が得られる。
【0017】宿主がエシェリキア属菌である形質転換体
を培養する際、培養に使用される培地としては液体培地
が適当であり、その中には該形質転換体の生成に必要な
炭素源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭
素源としては、例えばグルコース、デキストリン、可溶
性澱粉、ショ糖など、窒素源としては、例えばアンモニ
ウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプト
ン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液な
どの無機または有機物質、無機物としては例えば塩化カ
ルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウム
などが挙げられる。また、酵母抽出物、ビタミン類、生
長促進因子などを添加してもよい。培地のpHは約5.
8が望ましい。
【0018】宿主が動物細胞である形質転換体を培養す
る際、培地としては、例えば5〜20%の牛胎児血清を
含むMEM培地[Science,122,501(1952)]、DMEM培
地[Virology,8,396(1959)]、RPMI1640培地[The
Journal of the American Medical Association,199,5
19(1967)]、199培地[Proceeding of the Society fo
r the Biological Medicine,73,1(1950)]などが挙げら
れる。pHは約6.8であるのが好ましい。培養は、通
常約30〜40℃で約15〜60時間行い、必要に応じ
て通気や撹拌を加える。上記培養物から、ヒト・エンド
セリン−2遺伝子のプロモーターの下流に結合した構造
遺伝子から発現した生成物を分離精製するには、例えば
下記の方法により行うことができる。
【0019】発現された蛋白質またはペプチドを培養菌
体あるいは細胞から抽出するに際しては、培養後公知の
方法で菌体あるいは細胞を集め、これを適当な緩衝液に
懸濁し、超音波、リゾチーム及び/または凍結融解など
によって菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離や
ろ過により蛋白質またはペプチドの粗抽出液を得る方法
などが適宜用いうる。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジ
ンなどの蛋白質変性剤や、トリトンX−100などの界
面活性剤が含まれていてもよい。培養液中に蛋白質や成
熟ペプチドが分泌される場合には、培養終了後、それ自
体公知の方法で菌体あるいは細胞と上清とを分離し、上
清を集める。
【0020】このようにして得られた培養上清あるいは
抽出液中に含まれる蛋白質や成熟ペプチドは、公知の分
離、精製法を適切に組み合わせて精製、分離することが
できる。これらの公知の分離、精製法としては、塩析や
溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方法、透析法限外ろ
過法、ゲルろ過法、及びSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法などの主として分子量の差を利用する方
法、イオン交換クロマトグラフィーなどの荷電の差を利
用する方法、アフィニティークロマトグラフィーなどの
特異的親和性を利用する方法、逆相高速液体クロマトグ
ラフィーなどの疎水性の差を利用する方法、等電点電気
泳動法などの等電点の差を利用する方法などが挙げられ
る。
【0021】このようにして得られたヒト・エンドセリ
ン−2遺伝子のプロモーター下流に結合した構造遺伝子
がコードする蛋白質またはペプチドは、エンザイムイム
ノアッセイなどにより測定することができる。また生成
物が生理活性を有する場合は、該活性を指標にして測定
することができる。本明細書及び図面において、塩基な
どを略号で記載する場合、IUPAC−IUB Commisi
on on Biochemical Nomenclature による略号あるいは
当該分野における慣用記号に基づくものであり、その例
を以下に挙げる。
【0022】DNA :デオキシリボ核酸 cDNA:相補的デオキシリボ核酸 RNA :リボ核酸 mRNA:メッセンジャーリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン なお、本発明のヒト・エンドセリン−2のプロモーター
DNAにおいては、その塩基配列の一部が修飾(付加、
除去、その他の塩基の置換など)されていてもよい。
【0023】
【実施例】以下の実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例3で得られた形質転換体エシェリキア・コ
リ(Escherichia Coli)DH10B/pHGET2は、
平成4年11月26日から通商産業省微生物工業技術研
究所(FRI)に受託番号FERM BP−4083と
して寄託されている。
【0024】実施例1 ヒト・エンドセリン−2の遺伝
子の一部をコ−ドするDNAプロ−ブの作成 ヒト・エンドセリン−2のcDNAの5´末端側の配列
である、配列番号4の塩基配列のDNAを化学合成し、
T4ポリヌクレオチヂキナ−ゼを用いて常法に従って[M
olecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory(198
2),p.122-127に記載] DNAの5´末端を32Pでラベル
し、ヒト・ゲノムDNAライブラリ−のスクリ−ニング
に用いた。
【0025】実施例2 ヒト・エンドセリン−2遺伝子
の単離とその塩基配列の決定 大腸菌Y1090にヒト白血球由来のゲノムDNAライ
ブラリ−(Clontech Laboratories Inc.製)を感染させ
てプレ−ティングし、ファ−ジプラ−クを出現させた。
ベントンとデ−ビス(benton W.,Davis R.) の方法[Sci
ence,196,180(1977)] に従って、プラ−クを形成したフ
ァ−ジDNAの一部をナイロン膜にレプリカし、32Pで
標識した実施例1記載のDNAプロ−ブとプラ−クハイ
ブリダイゼ−ションを行った。ハイブリダイゼ−ション
は20%ホルムアミドの存在下42℃で行い、該膜は2
×SSC、0.1%SDS中で40℃で洗浄した。プロ
−ブとハイブリダイズしたクロ−ンを単離し、そのうち
の1クロ−ンからヒトゲノムDNAインサ−トを制限酵
素HindIIIで切り出して、プラスミドpUC11
8にサブクロ−ニングし、pHGEH1を得た。このプ
ラスミドで大腸菌DH5αを形質転換し、形質転換体エ
シェリキア・コリ(Eschrichia Coli)DH5α/pH
GEH1を得た。
【0026】このプラスミドに含有されるヒト・エンド
セリン−2遺伝子の制限酵素地図を図1に示す。図中の
□の区域は、ヒト・エンドセリン−2成熟体の一部のコ
−ド領域を示す。また、図1中、HはHindIII、
PはPstI、BはBamHI、EはEcoRI、Sm
はSmaI、SaはSacI、SpはSphI、Acは
AccI、HcはHincIIの切断部位を表す。ま
た、この成熟体のコ−ド領域とその周辺の塩基配列をサ
ンガ−(Sanger) の方法[Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.,
74,5463(1977)]によって決定した。この塩基配列の一部
を図2ないし図4(配列番号1)及び図5ないし図6に
示す。図5ないし図6中、矢印の起点(G)は転写開始
点を、TATAboxで示した□の区域は真核細胞のプ
ロモーターのコンセンサス配列であるTATAボックス
を、負の数字は転写開始点からの距離を示す。
【0027】実施例3 ヒト・エンドセリン−2遺伝子
のプロモ−タ−領域の決定(1) (i)実施例2においてプラスミドpHGEH1にサブ
クロ−ニングされたヒト・エンドセリン−2の遺伝子の
塩基配列(ii)ヒト・エンドセリン−2をコ−ドするc
DNAの塩基配列(特開平3−143127に記載)を
比較して、プラスミドpHGEH1にサブクロ−ニング
したヒト・エンドセリン−2の遺伝子の塩基配列中に、
ヒト・エンドセリン−2の前駆体のエクソンが存在する
ことを確認し、ヒト・エンドセリン−2遺伝子の5´上
流領域の3´末端側の境界(エクソンIの5’末端に相
当)を決定した。
【0028】図1に示すように、プラスミドpHGEH
1にサブクロ−ニングされたヒト・エンドセリン−2遺
伝子の5´上流には制限酵素HindIII、BamH
I、EcoRI切断部位が存在する。pHGEH1をB
amHIまたはEcoRIで部分分解したのち、大腸菌
DNAポリメラ−ゼI処理により粘着末端(staggered-
end )を平滑末端(blant-end)に変換した[Molecular
Cloning,Cold SpringHarbor Laboratory(1982),p.113-1
14 記載の方法による] 。その後、形成した平滑末端に
T4DNAリガ−ゼによりHindIIIリンカ−を接
続した。引き続きBssIで更にDNA切断を行った後
(BssII切断部位はヒト・エンドセリン−2のエク
ソンIのすぐ下流に存在する)、同様の方法でBssI
I切断部位を平滑末端化し、SalIリンカ−を接続し
た。これらの操作により、5´末端にHindIII切
断部位、3´末端にSalI切断部位を有し、異なる長
さのヒト・エンドセリン−2遺伝子の5´上流領域のD
NAからなる3種類のDNA断片が得られた(それぞれ
約3Kb、2Kb、1Kb)。
【0029】この3種のDNA断片を、クロラムフェニ
コ−ルアセチルトランスフェラ−ゼ(CAT)をコ−ド
するDNAを含有するプラスミドpCAT−basic
(Promega社)のCAT遺伝子の直上流に位置するマル
チクロ−ニング部位内のHindIII切断部位とSa
lI切断部位との間に挿入し、3種のプラスミド(それ
ぞれA、D、E)を得た(図7)。このプラスミドA
は、形質転換体エシェリキア・コリ(Escherichia Col
i)DH10B/pGET2(FERM BP−408
3)に保持されている。図7中、HはHindIII、
BはBamHI、EはEcoRI、SmはSmaI、S
alはSalIの切断部位を表す。また、■で示される
領域はヒト・エンドセリン−2遺伝子の5´上流領域の
DNAを、CATと記された□で示される領域はクロラ
ムフェニコ−ルアセチルトランスフェラ−ゼをコ−ドす
るDNAを、SV40と記された□で示される領域はS
V40の複製開始点を含むDNAをそれぞれ表す。プラ
スミドAは約3Kbのインサ−トを、プラスミドDは約
2Kbのインサ−トを、プラスミドEは約1Kbのイン
サ−トを有している。なおこのプラスミドAは、形質転
換体エシェリキア・コリ(Escherichia Coli)DH10
B/pHGET2(FERM BP−4083)に保持
されている。
【0030】これらのプラスミドを精製した後[Molecul
ar Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory(1982),p88
-96記載の方法による] 、これらのプラスミドを、6cm
シャ−レ(Falcon社製)中で培養したヒト腎臓細
胞ACHN(ATCC CRL1611)に燐酸カルシ
ウム法[Methods in Molecular Biology,Elsevier(1986)
p.286-289 ] により導入した。形質転換から48時間後
に細胞を回収し、CATアッセイを行った[Proc.Natl.A
cad.Sci.,U.S.A.,83,1598(1986) 記載の方法による] 。
【0031】図8に示すオ−トラジオグラムは、プラス
ミドA、プラスミドD、プラスミドEで形質転換した細
胞はいずれもクロラムフェニコ−ルを産生したことを示
している。即ち、ヒト・エンドセリン−2遺伝子から単
離された上記3種類のDNA断片はいずれもプロモ−タ
−活性を有することが判明した。なお、図5中、A、
D、EはそれぞれプラスミドA、プラスミドD、プラス
ミドEで形質転換した細胞に対するCATアッセイのレ
ーンを、Bはネガティブコントロールとしてのプラスミ
ドBで形質転換した細胞に対するCATアッセイのレー
ンを、Cはポジティブコントロールとしてのプラスミド
Cで形質転換した細胞に対するCATアッセイのレーン
を示す。
【0032】実施例4 ヒト・エンドセリン−2遺伝子
のプロモ−タ−領域の決定(2) 実施例3で得られたプロモ−タ−活性を有するDNA断
片のうち、プラスミドEにクロ−ニングされた最も短い
約1Kbの断片について、プロモ−タ−活性を有する領
域をさらに限定するために、該断片に含まれるより短い
DNA断片がプロモ−タ−活性を有するかどうかを検討
した。実施例3で使用したクロラムフェニコ−ルアセチ
ルトランスフェラ−ゼ(CAT)をコ−ドするDNAに
代えて、ホタル・ルシフェラ−ゼをコ−ドするDNAを
プロモ−タ−活性を測定するDNA断片の下流に接続し
たプラスミドを構築した。構築方法は以下の通りであ
る。
【0033】プラスミドEをHindIIIで切断し、
切断されたDNAに対してエキソヌクレア−ゼBal3
1を用いて5´末端側からDNAの消化を行った[Molec
ularCloning,Cold Spring Harbor Laboratory(1982),p.
135-139 記載の方法による]。T4DNAポリメラ−ゼ
を用いてDNAの末端を平滑化した後、SacIリンカ
−を接続した。その後SalI(SalI切断部位は、
ヒト・エンドセリン−2のエクソンIのすぐ下流に存在
する)でDNAを切断し、T4DNAポリメラ−ゼを用
いてDNAの末端を平滑化した後、BglIIのリンカ
−を接続した。これらの操作により、5´末端にSac
I切断部位、3´末端にBglII切断部位を有し、プ
ラスミドEにクロ−ニングされた約1Kbのヒト・エン
ドセリン−2遺伝子の5´上流領域のDNAの一部分か
らなる、様々な長さのDNA断片が得られた。
【0034】これらのDNA断片をルシフェラ−ゼ発現
ベクタ−pGVのSacI−BglII部位に組み込
み、pGV(−1173/+69LUC)、pGV(−
658/+69LUC)、pGV(−355/+69L
UC)を構築した(図9)。図9中、lucはホタル・
ルシフェラ−ゼをコ−ドするDNAを示す。上記断片よ
りさらに大きく5´領域を欠損したDNA断片はPCR
法を利用して合成した。DNAの5´末端にMluI認
識配列、3´末端にBglII認識配列が存在するよう
に合成を行った。合成した種々の長さのDNA断片をp
GVのMluI−BglII部位に組み込み、pGV
(−201/+69LUC)、pGV(−147/+6
9LUC)、pGV(−117/+69LUC)、pG
V(−45/+69LUC)、pGV(−25/+69
LUC)、pGV(+1/+69LUC)を構築した
(図9)。
【0035】これらのプラスミドを精製した後[Molecul
ar Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory(1982),p88
-96記載の方法による] 、これらのプラスミドを、6cm
シャ−レ(Falcon社製)中で培養したヒト腎臓細胞AC
HNに燐酸カルシウム法[Methods in Molecular Biolog
y,Elsevier(1986)p.286-289 ] により導入した。その
後、発現されたルシフェラ−ゼ活性を測定した[Mol.Cel
l.Biol.,725(1987)記載の方法による]。その結果、ヒト
・エンドセリン−2の遺伝子の転写開始部位から上流4
5塩基までの領域を有するDNA断片をルシフェラ−ゼ
遺伝子の上流に結合したpGV(−45/+69LU
C)もルシフェラ−ゼ遺伝子を発現することが判明した
(図10)。即ち、ヒト・エンドセリン−2の遺伝子の
転写開始部位から上流45塩基までの領域が、プロモ−
タ−活性を有する最小単位であることが示された。
【0036】更に、ヒト・エンドセリン−2の遺伝子の
転写開始部位から上流1173塩基までの領域を有する
DNA断片をルシフェラ−ゼ遺伝子の上流に結合したp
GV(−1173/+69LUC)は、SV40のプロ
モ−タ−の下流にルシフェラ−ゼ構造遺伝子を結合した
プラスミドpGV−Pに比べて約4倍の発現量を示して
おり(図10)、該領域を有するDNA断片は、動物細
胞用プロモ−タ−として非常に有用であることが判明し
た。なお、上記pGV(−1173/+69LUC)
は、ヒト腎臓由来のACNH細胞のみならずサル腎臓由
来のCOS7細胞中でも発現が認められ、ヒト・エンド
セリン−2の遺伝子のプロモ−タ−は、動物細胞の腎臓
由来の細胞で広く活性を有することが判明した。
【0037】
【発明の効果】本発明のヒト・エンドセリン−2遺伝子
のプロモーターと製造したい蛋白質またはペプチドをコ
ードする構造遺伝子とを結合した発現ベクターによって
形質転換された細胞は、大量の目的とする蛋白質または
ペプチドを産生するので、目的とする蛋白質またはペプ
チドの生産を効率よく行うことができる。また、ここに
製造されるヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモータ
ーを含有するベクターは、他の遺伝子のプロモーター
(例えばヒト・エンドセリン−1遺伝子のプロモータ
ー、ヒト・エンドセリン−3遺伝子のプロモーター)と
同じく、プロモーター活性を増減させる物質の検索にも
利用することができる。更に、ここに製造されるヒト・
エンドセリン−2遺伝子のプロモーターを含有するベク
ターを用いて、生体におけるヒト・エンドセリン−2の
発現機構の解析や、ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプ
ロモーターの制御物質の解明が可能となる。
【0038】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:3367 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:No 起源: 生物名:Homo sapiens 細胞の種類:白血球 配列の特徴 特徴を表す記号:promoter 存在位置:3323..3367 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:TATA signal 存在位置:3338..3344 特徴を決定した方法:S 配列: AAGCTTCCTG GTCCAGGGCC TCGATTGCAA TCCCAGGCAC CTGCTGCAGC CCAGCCCTGT 60 TGTGTCAGGC ATCACTAGGA GACTTAGTCT TCACTCCCAT GCAACCTCCA TTCAGCTCAG 120 TGTCCACAGC TGCTGGACAG CTGCTTGACG GGACCATATT TGCTCTTAGA GCTGGGACTA 180 TAGAGGGAGC TTTGGGGTGC ACAGAGAGAC AGCCTAACCT CATCCCAATG CCCCAGCCTT 240 CCTGCCAGTG GGGTCCTTCC TGACGGCCTT TCTCCAAGGG ACCCAGGATC CTGGGCTCAG 300 TTTGGACCCC TGGGAGAGCT TCACGGGTGT ACAGGAAAGG GTGAGGCAGG TTAGGAACCA 360 AGAGAACACA CCCAGCCCCA TCAGTGTCTT GAGCCAGTTG CTCCTCCTCT TGCACCTCAG 420 TTATCTCATC TACCAAATGG GAGTGGAGAC GGGGATTTCT AGGGGGAAGT TTCTAGCCCA 480 GTGTCTGACT CAGAAATACA CTCAACTGCT CTCTTCTGCC AGCCCTCCCT CCCCATACAT 540 CCCTCTTTCT TGGATTGGGC TGCTGCAAGC ATAAGGGAAA CAAATCGCTT AGCGAGTAAA 600 GCAATTCTCT TCAAATTCTG AGAGGGTGAC CTTCGGTGGC TCCCTGCCCT TCCCCCTGCA 660 GCCTCAACAA ACTCGGGCAG GTGCCAGGGC CAGAGAAGTG GGGCCAGGGG GTCGTGAAGC 720 CAGGCCACCT AGAAAGGACA GGGACAGTGA GGCCAGGACA GTTATAGGTG GCAGGGTCAT 780 GCAGTCCGAC CAGCCACGAG GGGCAGAGGC AACGGACAGA GGCCCAGGCT AAGCGACCCA 840 GGGAGATGGG GCTATTTTTA ACTCAGCTTA ATTTTCCCTA CCTGGAAACT AACTCTTGTC 900 AGTGGAGCAG CGCTGTTCCG GGAATGGCTT CATCCCCTAA GATCTGTGCT CGCTTAGGTT 960 CCTGGGCCAG TCCTCTCCAT TTCACAGGAG CCCTGCTTGT TCAGCTCAGG CAGAGGGCAG 1020 AGAAGGAGAG AAACCGGAGC CCGGCCCAGC TCGCAGCTGG CTGTGCTGAC CCTGCGGGGC 1080 TCGGGCAGCA GCCCCTGCCT TGTAGTCACC CTTCTTTCAC ACCCGGGAGG GATCCTGTCT 1140 CTGGGTTCAT TTAATGCTTC TATTATGTTT CCCCGGCTCG GAGCCTCTGG TTCCCTATTG 1200 TCTTGAGCAG GCGTTTTGCA TTTGTGTAAA GATTAGACGC TTTATAACCT TCCCTCTTCT 1260 CCCTATGGTT TCCCTCTTTT ACTTTCTCAA ATCTGAGTTC TTTCTTTCTG GCTACGCACT 1320 GCTTCCTCAT TCTCCCCCTC TCTCCCTGCC TGTCTTTATC TGCCTCCCTG TTTGTTTTCC 1380 TCCCCACCAT GACCCCCTCC GTCTCCCCGC TGACCTGCTT TTCCTTCTTT CTTCTCTTCA 1440 CGGTCCAGCG ATTTGAATTC TCTATCCACC CCCAAGCAGC CCCCAGCCCT GCTTAATTCC 1500 GTATTCATAT TCTTGCAGAG GCTGATAGAA ATGACTGTGA GTATTGCTCA CCTCATTCCA 1560 GAAATACTCT TCTAAATTCT TCGAGAGGCA CGACGTGGGA GGGCAGAGAG CACCTCACGG 1620 GGAGTCCCTT GTGCTTTGCT TGATAGACCA AGCCACCTGC CCGCTGGGTG GCCTTGACCA 1680 GGCCCTGCTC CTCTCTGAGC CTCGTGGGCA GTCCTGAGCT GACTCCCCTG TGATAATAGC 1740 TGCCTCCTGG GGTTGTGGTG AGGAAGAGTC GATAGTGCTC CAAGCACGTA GTAGGTGCTC 1800 AGGAAACATT TGTTTGTTTT TTTCACAGGA GCCAGCTCAG TCTCCAGGAA GGAAGATCCT 1860 GCTCTCACCC TCCATCAGTT CTGCCAGTTT CTCCAGGATT TCACACATGC ACGCTTGCTC 1920 TGGGCACACC CTAGGAAGAT GCAAACTTGC CTGTTCCTGG TGGTCACCTA CTGTCCCCTT 1980 CATAAATGTC CAAGGACAAA GGAGCTGCTG AATACAGGAA CTGAGCATTG GGCATCCTGG 2040 GTTCTGTAAG TGGAAAGCCA GGTGTGCATC TCTTGACCCC CCTGCCCTCA GGAAGCACTC 2100 GCAAGGCCCC TACTGTGTGC AGGGTAGGTG TCAGGCCCTG CCTCCTCTGG GGCTCTGGAC 2160 CTTGAGATTG CAGGGGAGAT AAGTGCAATG GGATGAGTCA GGCAGGCACG AGAGGCACAG 2220 GCCCTGGGAA TTCCAAGAAA CGAGAGGGCC TTTCCTGTTG TGCCTGGAGA CAGGGTCCCT 2280 GAGAAGACTC CAGCAGGAAG TGGACTCTCA GCCAGGGCAG GAACAGAGGG TGCCTGCCAG 2340 TTCCCTGAGC TGCTCAGCAC AGCTGTGGTT CATCCCTGCT TTCCCCTCCC CGGCAAGGCT 2400 TCTGGGCCAG CAGAGGGGCA GGAGCAGAAT GCCAGTCCCC AGAGAAGTCC CCTGGCTTAC 2460 TTCTTTTGCA GACAGTAGCC CCCGGTGGAA GCCAAGACAT CCTGTCATGG CCAGGACAGG 2520 AGACTGTTCA AGGGGCGCTT TGTGTGTGTG TCCTCAGGGA CATCTTTCTG GAAAGGGGTC 2580 TGAAGCCACC TTCTTAGTCT CAAAGGAGCC TGTAAGCCAA GCAGGTGAAG TACCTTCTTG 2640 TTTTGGCCTT GTTTGCAAAC AAGGAAACAG GCCCAGGAAG GATGCCCTTG GCCATGGCTG 2700 CATAGCTGAA CAGCTTCTGG AAGGGACTAG AACTCCTGCC CCAGGCCCTG GGGTGACAGG 2760 GCAGGGGTTG AGGGGGGCAT TTCCTGGGTG AGGTGGGGAT GAAGCAGTTC CAGGCTTGTC 2820 AGAAGTCAGG CATGAGCTGT GTCCTTCACA GAGGGAGGCA GGCCCAGAGA GGGCTCTGAC 2880 TCGCCCAAGG CCACACAGCC TTGCGTGGGC CTTTCACATC CCACACAACA GAGGGGCATC 2940 CTCAGCCTGG TTGGCAGAGG GCAGGCAGGA TAGATGGCAG AGTCTTCTCC GAGGAGAGGG 3000 GTTTTGCTCA TGGAACCTCC TCCTCCACAC TCACAGCCCT GGGCGAGACC TGTGGAGCAG 3060 CCGCCAACAG AGTGAGGGAG GGGGCTCGGG GCAGCTGGGG GTGACTTGAG GAAGTCCAGC 3120 TGGACTGCGA GGGGCCCCTG GGGACTGCCA GGGAGCCTCA GGACTCCCAG AGGTGCTCCA 3180 GGCACAGAGG GAGGAATGGG CCTTCCATCT CCCTCCCCCC TTCACTGCAG AGGCTGGGTC 3240 GGGCCAGGTG CCCGGGGAGG AGGCGGTGTC CCTGGCTCCC AGCCCGCCGG TGCAGCGGGG 3300 CAGGGCTGGA CCAGAAGGGG TGGGGCACCG TGCCTGGTAT AAGAGGCAGC CAGGGCACCG 3360 AGGCAAT 3367 配列番号:2 配列の長さ:1173 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:No 起源: 生物名:Homo sapiens 細胞の種類:白血球 配列の特徴 特徴を表す記号:promoter 存在位置:1129..1173 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:TATA signal 存在位置:1144..1150 特徴を決定した方法:S 配列: GAGTCAGGCA GGCACGAGAG GCACAGGCCC TGGGAATTCC AAGAAACGAG AGGGCCTTTC 60 CTGTTGTGCC TGGAGACAGG GTCCCTGAGA AGACTCCAGC AGGAAGTGGA CTCTCAGCCA 120 GGGCAGGAAC AGAGGGTGCC TGCCAGTTCC CTGAGCTGCT CAGCACAGCT GTGGTTCATC 180 CCTGCTTTCC CCTCCCCGGC AAGGCTTCTG GGCCAGCAGA GGGGCAGGAG CAGAATGCCA 240 GTCCCCAGAG AAGTCCCCTG GCTTACTTCT TTTGCAGACA GTAGCCCCCG GTGGAAGCCA 300 AGACATCCTG TCATGGCCAG GACAGGAGAC TGTTCAAGGG GCGCTTTGTG TGTGTGTCCT 360 CAGGGACATC TTTCTGGAAA GGGGTCTGAA GCCACCTTCT TAGTCTCAAA GGAGCCTGTA 420 AGCCAAGCAG GTGAAGTACC TTCTTGTTTT GGCCTTGTTT GCAAACAAGG AAACAGGCCC 480 AGGAAGGATG CCCTTGGCCA TGGCTGCATA GCTGAACAGC TTCTGGAAGG GACTAGAACT 540 CCTGCCCCAG GCCCTGGGGT GACAGGGCAG GGGTTGAGGG GGGCATTTCC TGGGTGAGGT 600 GGGGATGAAG CAGTTCCAGG CTTGTCAGAA GTCAGGCATG AGCTGTGTCC TTCACAGAGG 660 GAGGCAGGCC CAGAGAGGGC TCTGACTCGC CCAAGGCCAC ACAGCCTTGC GTGGGCCTTT 720 CACATCCCAC ACAACAGAGG GGCATCCTCA GCCTGGTTGG CAGAGGGCAG GCAGGATAGA 780 TGGCAGAGTC TTCTCCGAGG AGAGGGGTTT TGCTCATGGA ACCTCCTCCT CCACACTCAC 840 AGCCCTGGGC GAGACCTGTG GAGCAGCCGC CAACAGAGTG AGGGAGGGGG CTCGGGGCAG 900 CTGGGGGTGA CTTGAGGAAG TCCAGCTGGA CTGCGAGGGG CCCCTGGGGA CTGCCAGGGA 960 GCCTCAGGAC TCCCAGAGGT GCTCCAGGCA CAGAGGGAGG AATGGGCCTT CCATCTCCCT 1020 CCCCCCTTCA CTGCAGAGGC TGGGTCGGGC CAGGTGCCCG GGGAGGAGGC GGTGTCCCTG 1080 GCTCCCAGCC CGCCGGTGCA GCGGGGCAGG GCTGGACCAG AAGGGGTGGG GCACCGTGCC 1140 TGGTATAAGA GGCAGCCAGG GCACCGAGGC AAT 1173 配列番号:3 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:No 起源: 生物名:Homo sapiens 細胞の種類:白血球 配列の特徴 特徴を表す記号:promoter 存在位置:1..45 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:TATA signal 存在位置:16..22 特徴を決定した方法:S 配列: GGGCACCGTG CCTGGTATAA GAGGCAGCCA GGGCACCGAG GCAAT 45 配列番号:4 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA ハイポセティカル配列:No 配列: AAAGAGTGTG TCTACTTCTG CCACCTGGAC ATCATCTGGG TCAAC 45
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト・エンドセリン−2の前駆体の一部をコー
ドするDNAを含むゲノムDNAの制限酵素地図であ
る。
【図2】 ヒト・エンドセリン−2遺伝子の5’上流域
の塩基配列を示す図である。
【図3】 ヒト・エンドセリン−2遺伝子の5’上流域
の塩基配列を示す図である。
【図4】 ヒト・エンドセリン−2遺伝子の5’上流域
の塩基配列を示す図である。
【図5】図2の塩基配列の一部で、TATAAボックス
などの転写シグナルの位置を示す図である。
【図6】図2の塩基配列の一部で、TATAAボックス
などの転写シグナルの位置を示す図である。
【図7】ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモーター
を含むDNA断片及び該DNA断片の下流に接続された
CAT遺伝子を含有するプラスミドである、プラスミド
A、プラスミドD、プラスミドEの構成を示す図であ
る。
【図8】プラスミドA、プラスミドD、プラスミドEで
形質転換されたヒト腎臓細胞のCATアッセイのオート
ラジオグラムを示す。
【図9】発現ベクターに含有されるヒト・エンドセリン
−2のプロモーターを含む種々のDNA断片とその下流
に結合されたルシフェラーゼ遺伝子とを示す図である。
【図10】図9に示されるDNA断片を含有するプラス
ミドでACNH細胞を形質転換した後、発現されるルシ
フェラーゼの活性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/70 15/85 C12P 21/02 C 8214−4B // A61K 37/02 ABT 8314−4C C07K 13/00 8517−4H (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト・エンドセリン−2遺伝子のプロモー
    ター活性を有する領域を含有するDNA。
  2. 【請求項2】配列番号2の塩基配列を有するDNAを含
    有する請求項1記載のDNA。
  3. 【請求項3】配列番号3の塩基配列を有するDNAを含
    有する請求項1記載のDNA。
  4. 【請求項4】ヒトゲノムDNA由来の請求項1記載のD
    NA。
  5. 【請求項5】ヒトゲノムDNAが配列番号1の塩基配列
    を有するDNAである請求項4記載のDNA。
  6. 【請求項6】請求項1記載のDNAを含有するベクタ
    ー。
  7. 【請求項7】請求項6記載のベクターを保持する形質転
    換体。
  8. 【請求項8】細菌である請求項7記載の形質転換体。
  9. 【請求項9】動物細胞である請求項7記載の形質転換
    体。
  10. 【請求項10】請求項7記載の形質転換体を培養し、プ
    ロモーター活性を有するDNAの下流に接続した蛋白質
    またはペプチドをコードする構造遺伝子を発現させるこ
    とを特徴とする該蛋白質またはペプチドの製造方法。
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