JPH06165577A - 3相リラクタンス型電動機 - Google Patents

3相リラクタンス型電動機

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JPH06165577A
JPH06165577A JP4350058A JP35005892A JPH06165577A JP H06165577 A JPH06165577 A JP H06165577A JP 4350058 A JP4350058 A JP 4350058A JP 35005892 A JP35005892 A JP 35005892A JP H06165577 A JPH06165577 A JP H06165577A
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armature
phase
armature coil
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JP4350058A
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Itsuki Ban
五紀 伴
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Secoh Giken Co Ltd
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Secoh Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きい出力トルクで振動の小さく、必要あれ
ば回生制動のできるリラクタンス型電動機を得ることが
目的である。 【構成】 n個(nは3以上の正整数)の等しい巾と等
しいピッチで配設された突極を有する回転子と、その外
周に6n個の3相片波通電の電機子コイルの装着された
磁極が対向して設けられた固定電機子と、3相の位置検
知信号により3相片波通電の電機子コイルを通電して、
突極のすべてより常時出力トルクを得る通電制御回路
と、回転子と固定電機子の振動を抑止する手段とより構
成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】大きい出力のリラクタンス型電動
機となるので、精密な回転制御が必要でない動力源とし
て利用される。例えば電気自動車、クレーンの動力源で
ある。
【従来の技術】リラクタンス型電動機は、出力トルクの
大きい特性があるが、回転速度がおそいこと、振動が発
生すること等の欠点の為に実用化された例はない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題 リラクタ
ンス型電動機の場合には、回転子の突極の数が多く、イ
ンダクタンスが大きいので、磁極と突極に蓄積され若し
くは放出される磁気エネギの量が大きく、又1回転毎の
蓄積と放出の回数が多い。従って、出力トルクは大きい
長所がある反面に低速となる問題点がある。大出力の電
動機となると上述した問題は解決することが更に困難と
なる。第2の課題 図1は周知の3相片波通電のリラク
タンス型電動機の平面図である。記号16は固定電機子
で、珪素鋼板積層体で作られ、磁極16a,16b,…
には電機子コイル17a,17b,…が装着される。回
転子1は矢印A方向に回転する。記号5は回転軸であ
る。電機子コイル17b,17eが通電されると、回転
子1は矢印A方向に回転し、電気角で120度回転する
と通電が停止され、次に電機子コイル16c,16fが
通電され、電気角で120度通電すると同じ角度回転す
る。上述したように、電機子コイル17a,17d→1
7b,17e→17c,17fの順の通電により矢印A
方向に回転する。上述した回転のトルクは、突極が2個
づつ関与し、他の4個は関与しない。6個の突極が同時
にトルクを発生すればトルクは3倍となるが、これが達
成できない問題点がある。第3の課題 電機子コイル1
7a,17dが通電されると、磁極16a,16dは突
極1a,1eに径方向に吸引されるので、固定電機子1
6は吸引力により変形歪曲する。回転して磁極16b,
16eと磁極16c,16fと対向突極との吸引により
固定電機子16は変形する。かかる変形により振動が発
生する問題点がある。又突極と磁極間の空隙を一定とす
ることが技術的に困難なので回転子1の受ける吸引力は
回転とともに変化して回転子1が径方向に振動する。従
って振動音を発生し、又回転子1の回転軸の軸受の耐用
時間を少なくする問題点がある。大型で大出力のものと
なると上述した問題点は解決が困難となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】第1の手段 磁性体固定
電機子と磁性体回転子を有する3相のリラクタンス型電
動機において、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等し
い離間角で配設されたn個(nは3以上の正整数)の突
極と、円筒状の固定電機子の内周部に等しい離間角で配
設された6n個のスロットと、該スロットに装着される
とともに位相が電気角で120度づつ順次にずらして装
着された第1,第2,第3の相の電機子コイルと、突極
の回転位置を検出して、電気角で120度の巾で互いに
240度離間した第1の相の位置検知信号ならびにこれ
等より位相が電気角で120度おくれた第2の相の位置
検知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度お
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の電機子コイルのそれぞれに
直列に接続された半導体スイッチング素子と、第1,第
2,第3の相の電機子コイルと半導体スイッチング素子
の直列接続体に供電する直流電源と、第1,第2,第3
の相の位置検知信号を介してそれぞれ第1,第2,第3
の相の電機子コイルに直列に接続した半導体スイッチン
グ素子を位置検知信号の巾だけ導通して電機子コイルを
通電する通電制御回路と、半導体スイッチング素子が位
置検知信号の末端で不導通に転化したときに、該半導体
スイッチング素子と電機子コイルとの接続点より、ダイ
オードを介して電機子コイルにより蓄積された磁気エネ
ルギを小容量のコンデンサに流入充電して保持すること
により電機子コイルの通電電流の降下を急速とする電気
回路と、設定された角度だけ磁性体回転子が回転して次
に通電される電機子コイルが位置検知信号によりその巾
だけ通電されるときに、その通電の開始されると同時に
前記した小容量のコンデンサに蓄積された静電エネルギ
を、該電機子コイルに流入せしめて、通電電流の立上が
りを急速とする電気回路と、第1,第2,第3の相の電
機子コイルの通電電流を検出して検出信号を得る電機子
電流検出装置と、該検出信号により、電機子電流が設定
値を越えると前記した半導体スイッチング素子を不導通
に転化し、電機子コイルの磁気エネルギの放出による電
流が所定値まで降下すると再び該半導体スイッチング素
子を導通して電機子電流を設定値に保持するチョッパ回
路とより構成されたものである。第2の手段 第1の手
段において、回転子の片側面の複数個の突極と固定電機
子内周面との間の空隙が他の突極と固定電機子内周面と
の間の空隙より大きく若しくは小さく構成されたもので
ある。第3の手段 第1の手段において、固定電機子の
内周部の片側面の複数個のスロットに装着される電機子
コイルのアンペヤターンが他のスロットに装着される電
機子コイルのアンペヤターンより大きく若しくは小さく
されたものである。第4の手段 3相両波通電のリラク
タンス型電動機において、磁性体回転子の外周面の両側
部に等しい巾と等しい離間角で配設されたn個(nは3
以上の正整数)の第1,第2の突極と、円筒状の第1の
固定電機子の内周部に等しい離間角で配設された6n個
のスロットに位相が電気角で120度づつ順次にずらし
て装着された第1,第2,第3の相の電機子コイルと、
第1の固定電機子と全く同じ構成で、そのスロットに
1,第2,第3の相の電機子コイルが装着された第2の
固定電機子と、第1の固定電機子のスロットと第1の突
極との対向位置と第2の固定電機子のスロットと第2の
突極との対向位置を電気角で180度ずらして配設する
手段と、第1の突極の回転位置を検出して、電気角で1
20度の巾で互いに240度離間した第1の相の位置検
知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度おく
れた第2の相の位置検知信号ならびにこれ等より位相が
電気角で120度おくれた第3の相の位置検知信号なら
びに第1,第2,第3の相の位置検知信号よりそれぞれ
位相が電気角で180度おくれた第1,第2,第3の相
の位置検知信号が得られる位置検知装置と、第1,第
2,第3,第1,第2,第3の相の電機子コイルのそれ
ぞれに直列接続された半導体スイッチング素子と、該電
機子コイルと半導体スイッチングとの直列接続体に供電
する直流電源と、第1,第2,第3,第1,第2,第3
の相の位置検知信号を介してそれぞれ第1,第2,第
3,第1,第2,第3の相の電機子コイルに直列に接続
した半導体スイッチング素子を位置検知信号の巾だけ導
通して電機子コイルを通電する通電制御回路と、半導体
スイッチング素子が位置検知信号の末端で不導通に転化
したときに、該半導体スイッチング素子と電機子コイル
との接続点より、ダイオードを介して電機子コイルによ
り蓄積された磁気エネルギを小容量のコンデンサに流入
充電して保持することにより電機子コイルの通電電流の
降下を急速とする電気回路と、設定された角度だけ磁性
体回転子が回転して次に通電される電機子コイルが位置
検知信号によりその巾だけ通電されるときに、その通電
の開始されると同時に前記した小容量のコンデンサに蓄
積された静電エネルギを、該電機子コイルに流入せしめ
て、通電電流の立上がりを急速とする電気回路と、第
1,第2,第3の相の電機子コイルの通電電流を検出し
て検出信号を得る電機子電流検出装置と、該検出信号に
より、電機子電流が設定値を越えると前記した半導体ス
イッチング素子を不導通に転化し、電機子コイルの磁気
エネルギの放出による電流が所定値まで降下すると、再
び該半導体スイッチング素子を導通して電機子電流を設
定値に保持する第1のチョッパ回路と、第1,第2,第
3の電機子コイルの通電電流を設定値に保持する同じ構
成の第2のチョッパ回路とより構成されたものである。
【0004】
【作用】本発明装置では、回転子の突極のすべてが常時
出力トルクを発生しているので、大きい出力トルクが得
られる。図1に示した周知の手段の電動機の3倍に近い
出力トルクが得られる。電機子コイルの数が多いので小
型の電動機とすると問題があるが、大型の電動機例えば
電気自動用の10Kw以上の出力のものに利用すると有
効な手段となる。回転子の片側の突極と反対側の突極の
それぞれと対向する磁極間の空隙長を異ならしめると、
回転子の径方向の磁気吸引力の力のベクトルは常に外側
方向に向いて回転するベクトルとなり振動と軸受の損傷
が防止される。上述した構成により、固定電機子が磁極
と対向する突極を介して受ける回転中心方向の力もバラ
ンスするので、固定電機子が変形振動することも防止さ
れる。1個の回転子の両側に2組の固定電機子を載置す
ることにより3相両波通電の電動機とすることができる
ので、トルクリプルの少ない大出力の電動機を構成する
ことができる。電機子コイルの通電が停止されたとき
に、その磁気エネルギを小容量のコンデンサに充電して
電流の降下を急速とし、該コンデンサの高電圧を次に通
電される電機子コイルに印加して電流の立上りを急速と
しているので、減トルクと反トルクの発生が抑止されて
高速回転(毎分20000回転)で実用性のあるものが
得られる。
【0005】
【実施例】図2は本発明装置の固定電機子と回転子と電
機子コイルの展開図である。以降の角度表示は電気角で
行なう。図2において、回転子1は図1と同じ構成で図
示しない回転軸により外筺に設けた軸受により回動自在
に支持されている。回転子1の直径は10cm位とされ
て大型の電動機となっている。固定電機子は外筺の内側
に装着固定され、その電機子コイルのみが記号17a,
17b,17c,17a−1,17b−1,…として示
されている。
【0006】電機子コイルはスロットに装着されている
が、その1部が図3に示されている。図3において、回
転子1の突極1a,1bに対向する固定電機子16の磁
極16a,16b,…の部分のみが示されている。他の
突極、磁極も全く同じ構成となっている。回転子1,固
定電機子16はともに珪素鋼板積層体により作られてい
る。スロット4a,4b,…は、60度の離間角で内周
全面に配設される。スロット4a,4dには電機子コイ
ル17aが装着され、スロット4c,4fとスロット4
e,4hにはそれぞれ電機子コイル17bと17cが装
着される。他のスロットにも図2の各電機子コイルが装
着される。上述した回転子1,突極1a,1b,…,回
転軸5,スロット4a,4b,…,固定電機子16の平
面図が図4に示されている。
【0007】図2の電機子コイル17a,17a−1,
…は直列に接続されてその端子が記号3a,3a−1と
して示される。各電機子コイルは並列に接続される場合
もある。上述した電機子コイルを第1の相の電機子コイ
ルと呼称する。電機子コイル17b,17b−1,…と
電機子コイル17c,17c−1,…も直列に接続さ
れ、それぞれを第2,第3の相の電機子コイルと呼称す
る。第1,第2,第3の相の電機子コイルは順次に位相
が120度づつずれてスロットに装着される。図3の突
極1aが矢印Dの位置にあるときに、電機子コイル17
aが通電されると、図2の磁極16a,16b,16c
はともにN極に励磁されて、突極1aは矢印A方向に吸
引されて回転する。第1の相の電機子コイルの通電なの
で、突極1a,1b,…のすべてが矢印A方向のトルク
を発生する。120度回転したときに第1の相の電機子
コイルの通電を停止して第2の相の電機子コイル(記号
17b,17b−1,…)を通電すると、各突極は矢印
A方向のトルクが発生し、120度回転したときに第2
の相の通電を停止して第3の相の電機子コイル(記号1
7c,17c−1,…)を通電すると、各突極は矢印A
方向のトルクを発生する。更に120度回転したときに
再び第1の相の電機子コイルを通電すると引続いた回転
が行なわれる。
【0008】上述したように、第1,第2,第3,第
1,…の相の電機子コイルに120度の巾の通電を行な
うことにより矢印A方向に回転子1が回転する3相片波
通電のリラクタンス型電動機が得られる。出力トルクは
突極1a,1b,…のすべてより得られるので大きい出
力トルクの得られる作用効果がある。上述した構成より
判るように、スロット4a,4b,…の数が多くなるの
で、径の小さい電動機の場合には、電機子コイルの巻線
空間が小さくなり実用化が困難となる。本発明装置は径
の大きい電動機の場合に有効な手段となる。磁極16
a,16b,…が磁気的に飽和するまでは電流の次乗に
比例した出力トルクが得られ、その後は電流に正比例し
た出力トルクが得られることはリラクタンス型電動機で
周知である。従ってアンペアターンを大きくできるスロ
ット空間の大きい大型の電動機に本発明の手段を適用す
ると、同形の直流電動機の10倍位の出力トルクが得ら
れる効果がある。図2の突極数は3個以上のものであれ
ば本発明を実施できる。突極数をnとするとスロットの
数は6n個,磁極数も6n個となる。
【0009】従来の図1に示す電動機と比較すると、出
力トルクに寄与する突極数が3倍となるので出力トルク
が3倍となる効果がある。従来の図1に示す電動機の場
合には、突極1a,1eにより固定電機子16は磁気吸
引力を矢印4−1,4−4の方向に受けて変形し、12
0度回転すると、突極1b,1fにより矢印4−2,4
−5の方向の吸引力により変形し、次に120度回転す
ると、矢印4−3,4−6の方向の吸引力により変形す
る。従って固定電機子16は回転とともに変形の方向が
変化して振動を発生する欠点がある。本発明装置では、
図4に示す矢印4−1,4−2,4−3,…の吸引力は
同時に発生するので固定電機子16は同周方向の圧縮力
が発生するのみで変形がなく、従って振動の発生が抑止
される作用効果がある。
【0010】図4において、突極1a,1dはスロット
4a,スロット4b,4c,4d,4a−1,4b−
1,4c−1,4d−1(点線で示す)の間の磁極によ
り、矢印4−1,4−4と反対方向の磁気吸引力を受け
る。他の突極1b,1e,突極1c,1fも同様な磁気
吸引力を受ける。各突極と磁極間の空隙は完全に同じ空
隙長とすることは技術的に困難なので上述した磁気吸引
力は対称の位置にある突極で打消し合うことなく、従っ
て径方向の吸引力により、回転子1は回転中に振動を発
生し、回転軸5の軸受を損傷し、又振動を発生する欠点
がある。本発明装置では、片側にある突極1b,1cの
高さを他の突極の高さと異ならしめて、空隙長(矢印で
示す記号5a,5bの空隙長)を他の突極の空隙長より
所定長だけ小さく若しくは大きく構成する。従って回転
子1は、回転軸5が軸受に押し付けられて回転するので
上述した欠点が除去される作用効果がある。
【0011】図2の矢印Eの区間(機械角で180度近
傍の区間)にある電機子コイルの巻数を他の区間にある
電機子コイルの巻数より所定回数だけ大きく若しくは小
さくする。上述した手段により、磁極と突極間の磁気吸
引力は一定方向となり、回転子1が1方向にのみ吸引さ
れるので、振動の発生が防止される作用効果がある。電
機子コイルにより磁化される磁極の極性は、図2に示す
ようにN,S極となっている。次に第1,第2,第3の
相の電機子コイルの通電手段を説明する。第1,第2,
第3の相の電機子コイルは、図2の端子3a,3a−1
間の電機子コイル及び端子3b,3b−1間の電機子コ
イル及び端子3c,3c−1間の電機子コイルをそれぞ
れ示している。これ等をそれぞれ電機子コイル39a,
39b,39cと呼称する。
【0012】図2のコイル10a,10b,10cは、
突極1a,1b,…の位置を検出する為の位置検知素子
で、図示の位置で電機子16の側に固定され、コイル面
は、突極1a,1b,…の側面に空隙を介して対向して
いる。コイル10a,10b,10cは120度離間し
ている。コイルは5ミリメートル径で30ターン位の空
心のものである。図6に、コイル10a,10b,10
cより、位置検知信号を得る為の装置が示されている。
図6において、コイル10a,抵抗15a,15b,1
5cはブリッジ回路となり、コイル10aか突極1a,
1b,…に対向していないときには平衡するように調整
されている。従って、ダイオード11a,コンデンサ1
2aならびにダイオード11b,コンデンサ12bより
なるローパスフイルタの出力は等しく、オペアンプ13
の出力はローレベルとなる。記号10は発振器で1メガ
サイクル位の発振が行なわれている。コイル10aが突
極1a,1b,…に対向すると、鉄損(渦流損とヒステ
リシス損)によりインピーダンスが減少するので、抵抗
15aの電圧降下が大きくなり、オペアンプ13の出力
はハイレベルとなる。
【0013】ブロック回路18の入力は、図13のタイ
ムチヤートの曲線25a,25b,…となり、反転回路
13aを介する入力は、曲線25a,25b,…を反転
したものとなる。図6のブロック回路14a,14b
は、それぞれコイル10b,10cを含む上述したブロ
ック回路と同じ構成のものを示すものである。発振器1
0は共通に利用することができる。ブロック回路14a
の出力及び反転回路13bの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図13において、曲
線27a,27b,…,及び曲線27a,27b,…を
反転したものとなる。ブロック回路14bの出力及び反
転回路13cの出力は、ブロック回路18に入力され、
それらの出力信号は、図13において、曲線29a,2
9b,…及びこれを反転したものとなる。曲線25a,
25b,…に対して、曲線27a,27b,…は位相が
120度おくれ、曲線27a,27b,…に対して、曲
線29a,29b,…は位相が120度おくれている。
ブロック回路18は、3相Y型の半導体電動機の制御回
路に慣用されている回路で、上述した位置検知信号の入
力により端子18a,18b,…,18fより120度
の巾の矩形波の電気信号が得られる論理回路である。端
子18a,18b,18cの出力は、図13において、
それぞれ曲線36a,36b,…,曲線37a,37
b,…,曲線38a,38b,…として示されている。
端子18d,18e,18fの出力は、それぞれ曲線4
3a,43b,…,曲線44a,44b,…,曲線45
a,45b,…として示されている。端子18aと18
dの出力信号、端子18bと18eの出力信号,端子1
8cと18fの出力信号の位相差は180度である。又
端子18a,18b,18cの出力信号は、順次に12
0度おくれ、端子18d,18e,18fの出力信号も
同じく順次に120度おくれている。コイル10a,1
0b,10cの対向する突極1a,1b…の代りに、図
2の回転子1と同期回転する同じ形状のアルミニユーム
板を用いても同じ効果がある。
【0014】電機子コイルの通電手段を図10につき次
に説明する。電機子コイル39a,39b,39cの両
端には、それぞれトランジスタ20a,20b及び20
c,20d及び20e,20fが挿入されている。トラ
ンジスタ20a,20b,20c,…は、スイッチング
素子となるもので、同じ効果のある他の半導体素子でも
よい。直流電源正負端子2a,2bより供電が行なわれ
ている。アンド回路41aの下側の入力がハイレベルの
ときに、端子42aよりハイレベルの電気信号が入力さ
れると、トランジスタ20a,20bが導通して、電機
子コイル39aが通電される。同様に端子42b,42
cよりハイレベルの電気信号が入力されると、トランジ
スタ20c,20d及びトランジスタ20e,20fが
導通して、電機子コイル39b,39cが通電される。
端子40は励振電流を指定する為の基準電圧である。端
子40の電圧を変更することにより、出力トルクを変更
することができる。電源スイッチ(図示せず)を投入す
ると、オペアンプ40bの−端子の入力は+端子のそれ
より低いので、オペアンプ40bの出力はハイレベルと
なり、トランジスタ20a,20bが導通して、電圧が
電機子コイル39aの通電制御回路に印加される。抵抗
22aは、電機子コイル39aの励磁電流を検出する為
の抵抗である。記号30aは絶対値回路である。
【0015】端子42aの入力信号は、図13の位置検
知信号36a,36b…又端子42b,42cの入力信
号は、位置検知信号37a,37b,…及び38a,3
8b,…となっている。上述した位置検知信号曲線の1
つが図8のタイムチヤートの1段目に曲線36aとして
示されている。この曲線36aの巾だけ電機子コイル3
9aが通電される。矢印23aは通電角120度を示し
ている。通電の初期では、電機子コイルのインダクタン
スの為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積さ
れた磁気エネルギが、図10のダイオード49aが除去
されていると、ダイオード21a,21bを介して電源
に還流放電されるので、点線Kの右側の曲線25の後半
部のように降下する。正トルクの発生する区間は、矢印
23で示す180度の区間なので、反トルクの発生があ
り、出力トルクと効率を減少する。高速回転となるとこ
の現象は著しく大きくなり使用に耐えられぬものとな
る。
【0016】反トルク発生の時間巾は、高速となっても
変化しないが、正トルク発生の区間23の時間巾は回転
速度に比例して小さくなるからである。他の位置検知信
号37a,38aによる電機子コイル39b,39cの
通電についても上述した事情は同様である。曲線25の
立上がりもおくれるので、出力トルクが減少する。即ち
減トルクが発生する。これは、磁極と突極により磁路が
閉じられているので大きいインダクタンスを有している
からである。リラクタンス型の電動機は大きい出力トル
クを発生する利点がある反面に回転速度を上昇せしめる
ことができない欠点があるのは、上述した反トルクと減
トルクの発生の為である。かかる欠点を除去する為の周
知の手段は、突極が磁極に侵入する以前に進相して、電
機子コイルの通電を始めることである。
【0017】進相通電をすると、磁極のインダクタンス
が著しく小さいので、急速に立上がるが、出力トルクの
発生する点即ち突極が磁極に侵入し始めると、インダク
タンスが急速に大きくなり、電流も急速に降下する。従
って出力トルクが減少する欠点がある。正逆転の運転を
する場合には、位置検知素子の数が2倍必要となる欠点
がある。本発明装置は、図10の逆流防止用のダイオー
ド49a,49b,49cとコンデンサ47a,47
b,47cを付設することにより、上述した欠点を除去
したことに特徴を有するものである。曲線36aの末端
で通電が断たれると、電機子コイル39aに蓄積された
磁気エネルギは、逆流防止用ダイオード49aにより、
直流電源側に還流しないでダイオード21b,21aを
介して、コンデンサ47aを図示の極性に充電して、こ
れを高電圧とする。従って、磁気エネルギは急速に消滅
して電流が急速に降下する。
【0018】図8のタイムチヤートの1段目の曲線26
a,26b,26cは、電機子コイル39aを流れる電
流曲線でその両側の点線26−1,26−2間が120
度となっている。通電電流は曲線26bのように急速に
降下して反トルクの発生が防止され、コンデンサ47a
は高電圧に充電して保持される。次に位置信号曲線36
bにより、トランジスタ20a,20bが導通して再び
電機子コイル39aが通電されるが、このときの印加電
圧は、コンデンサ47aの充電電圧と電源電圧(端子2
a,2bの電圧)が加算されるので、電機子コイル39
aの電流の立上がりが急速となる。この現象により、曲
線26aのように急速に立上がる。以上の説明のよう
に、減トルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に
近い通電となるので、出力トルクが増大する。
【0019】次にチョッパ回路について説明する。電機
子コイル39aの電流が増大して、その検出の為の抵抗
22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40bの+端子の入力電圧)を越えると、
アンド回路41aの下側の入力がローレベルとなるの
で、トランジスタ20a,20bは不導通に転化し、励
磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステリシス特
性により、所定値の減少により、オペアンプ40bの出
力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20a,20
bを導通して励磁電流が増大する。かかるサイクルを繰
返して、励磁電流は設定値に保持される。図8の曲線2
6cで示す区間がチョッパ制御の行なわれている区間で
ある。曲線26cの高さは基準電圧端子40の電圧によ
り規制される。図10の電機子コイル39bは、端子4
2bより入力される位置検知信号曲線37a,37b,
…により、その巾だけトランジスタ20c,20dの導
通により通電され、オペアンプ40c,抵抗22b,絶
対値回路30b,アンド回路41bによりチョッパ制御
が行なわれる。ダイオード49b,コンデンサ47bの
作用効果も電機子コイル39aの場合と同様である。電
機子コイル39cについても上述した事情は全く同様
で、端子42cに図13の位置検知信号曲線38a,3
8b,…が入力されて電機子コイル39cの通電制御が
行なわれる。トランジスタ20e,20f,アンド回路
41c,オペアンプ40d,抵抗22c,絶対値回路3
0c,ダイオード49c,コンデンサ47cの作用効果
も前述した場合と全く同様である。
【0020】各電機子コイルの通電は、突極が磁極に侵
入する点若しくは30度の区間を経過した点のいずれで
もよい。回転速度、効率、出力トルクを考慮して調整
し、位置検知素子となるコイル10a,10b,10c
の固定電機子側に固定する位置を変更する。以上の説明
より理解されるように3相片波通電の電動機として効率
良く、大きい出力と高速回転を行なうことができるので
本発明の目的が達成される。3相全波通電の場合には、
図5につき後述するように片波づつを上述した手段によ
り構成すれば同じ目的が達成できる。
【0021】図8の1段目の曲線26a,26b,26
cは電機子コイルの通電曲線を示し、点線26−1と2
6−2の間隔は位置検知信号の120度の巾で、点線2
6−1と26−3の間隔は180度で出力トルクのある
区間である。曲線9−1,9−2,9−3は出力トルク
曲線で、点線26−1の点で通電が開始され、同時に突
極が磁極に侵入し始める。曲線9−1は電機子コイルの
電流が小さいときで、トルクは平坦であるが、電流の増
大とともにトルクピーク値は、曲線9−2,9−3に示
すように左方に移動し、ピーク値の巾もせまくなる。通
電の開始される点は、上述したトルク特性と通電電流値
を考慮して位置検知コイル10a,10b,10cの固
定位置を調整することがよい。コンデンサ47a,47
b,47cは小容量の方が充電電圧が高電圧となるの
で、通電曲線の立上がりと降下を急速とし、高速回転の
電動機を得ることができ、リラクタンス型電動機の欠点
となっている低速度となる欠点が除去できる。上述した
コンデンサの容量は充電電圧が回路のトランジスタを破
損しない範囲で小容量のものを使用することがよい。
【0022】界磁マグネットがないので、減速若しくは
停止せしめる為の電磁制動を行なうことが不可能とな
り、また、回生制動もできない欠点がある。従って、サ
ーボ電動機、電動車用の駆動電動機として使用すること
ができない。本発明により上述した欠点が除去される。
次にその詳細を説明する。図10において、ダイオード
49a,49b,49cには、半導体スイッチング素子
となるトランジスタ28a,28b,28cが並列に接
続されている。端子4a−1,4b−1,4c−1よ
り、それぞれ端子42a,42b,42cに入力される
位置検知信号が入力される。従って、トランジスタ24
a,28aは、曲線36a,36b,…の巾だけ導通さ
れる。トランジスタ24b,28b及びトランジスタ2
4c,28cはそれぞれ図13の曲線37a,37b,
…及び曲線38a,38b,…の巾の区間のみがそれぞ
れ導通される。電機子コイル39a,39b,39cは
それぞれ120度の巾だけ連続して通電されているの
で、トランジスタ20b,20d,20fのエミッタ側
を接続し、絶対値回路30b,30c及び抵抗22b,
22c及びオペアンプ40c,40dを除去しても同じ
作用効果がある。電機子コイルの通電角を120度以上
とすると、上述した手段を採用することはできない。
【0023】逆転をする場合には、端子42a,42
b,42cの入力信号を図13の位置検知信号曲線43
a,43b,…,曲線44a,44b,…,曲線45
a,45b,…にそれぞれ切換える。電動機を逆転せし
めたときには、図13の上から3段目までの位置検知信
号曲線は、位相が180度左方に移動するので、反転し
た曲線となる。従って曲線43a,43b,…を得る為
には、1段目の曲線と2段目の曲線を反転した曲線を2
つの入力とするアンド回路の出力が使用される。曲線4
4a,44b,…,曲線45a,45b,…を得る為に
も同様な手段が使用される。正転中に逆転モードとして
制動する場合には上述した手段は必要ない。
【0024】次に正転中に逆転モードに転化して回生制
動を行う場合につき説明する。正転のときの電機子コイ
ル39aの通電の説明をする。グラフ図9において、曲
線36aは端子42aの入力位置検知信号である。矢印
38−1は120度の巾を示している。図10のトラン
ジスタ28aの導通角も矢印38−1となっている。電
機子コイル39aの電流の立上がり部は、曲線32aに
示すように、コンデンサ47aの高電圧により急速とな
る。曲線32aの前半部では、蓄積静電エネルギは電機
子コイル39aの磁気エネルギに転換される。曲線32
aの後半部では、電源より磁気エネルギが補充される。
オペアンプ40bの出力がローレベルに転化すると、ト
ランジスタ20a,20bは不導通に転化するので、曲
線32bに示すように、トランジスタ28aを介して磁
気エネルギが電源側に還流され電機子コイル39aの電
流が減少し、所定まで減少すると、オペアンプ40bの
ヒステリシス特性により出力がハイレベルとなり、トラ
ンジスタ20a,20bが導通して曲線32cのように
電流が増大する。かかるサイクルを繰返すチョッパ回路
となる。かかるチョッパ回路は他の周知の手段でもよ
い。
【0025】曲線36aの末端でトランジスタ20a,
20b,28aが不導通となるので、蓄積磁気エネルギ
の放出による電流は、ダイオード49aにより電源に還
流することが阻止されて、コンデンサ47aを充電する
ので急速に降下する。従って前述したように、減トルク
と反トルクの発生が防止されて高速高効率の電動機が得
られる。励磁電流値は基準電圧端子40の電圧により制
御することができる。他の電機子コイル39b,39c
についても上述した事情は全く同様である。正転中に逆
転モードに転換して減速する場合を図9の下段の曲線に
ついて説明する。出力の大きい電動機の場合には、回生
制動を行ない、回転子及び負荷の運動エネルギを電源に
帰還する必要がある。次にその手段を説明する。正転中
に減速若しくは停止の為に、逆転モードに転換すること
によりその目的が達成される構成となっている。逆転モ
ードの場合の電機子コイル39aについて説明すると、
起電力は矢印30の方向となり、電機子コイル39aに
印加される電圧は、V+Eとなる。Vは端子2a,2b
の電圧,Eは逆起電力即ち電機子コイル39aに鎖交す
る磁束量が回転とともに減少することによる起電力であ
る。従って、図9のタイムチヤートの2段目の曲線43
aの位置検知信号により、点線35a,35c,…のよ
うに急速に設定値まで増大する。オペアンプ40bの出
力がローレベルとなると、トランジスタ20a,20b
が不導通に転化し、電機子コイル39aの蓄積磁気エネ
ルギ放出による通電方向と逆起電力の方向は同方向とな
る。正転中には、上記した通電方向は反対方向となって
いるが、逆転モードの為に、制動トルクが発生している
ので、通電方向が同方向となるものである。従って、ダ
イオード21a,21bを介して流れる電流は、V−E
の電圧に転化した電源電圧に蓄積磁気エネルギをトラン
ジスタ28aを介して還流することになるので、通電電
流の減少度合は、正回転時の場合より小さく、降下部の
巾が大きくなる。従って、図9の点線35b,35dに
示すようになる。所定値まで減少すると、オペアンプ4
0bのヒステリシス特性により、その出力がハイレベル
となり、再びトランジスタ20a,20bが導通して励
磁電流は急速に増大する。かかるサイクルを繰返すチョ
ッパ回路となる。各位置検知信号の始端と末端における
ダイオード49a及びトランジスタ28a,コンデンサ
47aの作用効果は正転時の場合と全く同様である。図
9の点線35a,35c,…の巾は、点線35b,35
d,…の巾より小さくなっている。点線35a,35
c,…の区間では、電力を消費するが、時間巾が小さい
ので電力は小量である。点線35b,35d,…では、
回転子と負荷のエネルギが電力に変換されて電源に還流
されている。この時間巾は大きいので回生制動が行なわ
れる効果がある。所定の減速が完了したときに、正転に
復帰すると正常な正転の運転に復帰することができる。
印加電圧を上昇せしめると、例えば毎分3万回転位とす
ることができる。図10のトランジスタ28a,ダイオ
ード49a,コンデンサ47aは電源正極2a側に設け
られているが、電源負極2b側に設けても同じ目的が達
成される。
【0026】上述した作用効果は、電機子コイル39
b,39cの場合にも全く同様である。次に、突極と磁
極による180度の区間の出力トルクを説明する。図1
3のタイムチヤートにおいて、最下段の曲線42,42
−1は矢印34a(180度)の出力トルクを示してい
る。励磁電流が小さいときには、曲線42−1で示すよ
うに出力トルクは対称形で、平坦なトルク特性となる。
励振電流が大きく磁束が飽和値に近づくと、曲線42で
示すように非対称のトルク曲線となる。即ち突極が磁極
に侵入し始めると急速にトルクが増大し、次に平坦とな
り、次に漸減する。更に励磁電流が増大すると平坦部が
殆ど消滅する。前述した正逆転のモードのときに、中央
部の巾の電機子コイルの通電の場合に、トルク曲線が対
称形(曲線42−1)のときには、正逆転時の出力トル
ク特性は変化しない。しかし、非対称の場合には、出力
トルク特性が変化する不都合がある。しかし逆転モード
の減速時に減速トルクが減少するのみなので実用上差支
えはない。120度の通電の場合に、正転モードのとき
には、矢印34bの巾だ電機子コイルの通電をすること
が一般的手段であるが、位置検知信号の始端部より矢印
34cの巾だけ通電する場合もある。回生制動をして電
動機を減速して停止せしめるにはオペアンプ40b,4
0c,40dの+端子め入力を回転速度に比例する電気
信号とすればよい。この為にブロック回路40−1の出
力が切換スイッチ40aを介して端子40の出力と切換
えられる。ブロック回路40−1は回転速度に比例した
電圧を発生する周知の回路である。
【0027】次に図11につき3相全波通電の場合につ
いて説明する。図5において、金属製の外筺(円筒状)
25−1の右側には円形の側板25−2の外周折曲部が
嵌着され、両側の中央部に設けたボール軸受29a,2
9bには回転軸5が回動自在に支持される。回転軸5に
は回転子1が支持体5aを介して固定される。回転子1
の突極(図示せず)は、図2の回転子1の突極と同じ構
成となっている。突極に磁極が対向する固定電機子Cは
外筺25−1の内側に固定され、その構成は図3,図4
の固定電機子16と同じ構成となっている。回転子1の
右側面には同形の外周部の突出部を有するアルミニユー
ム製の回転子29が固着し回転子1と同期回転する。外
周部にはコイル10a,10b,10cが対向している
ので、図6で前述したように図13に示される位置検知
信号を得ることができる。
【0028】固定電機子Cと同じ構成で位相を回転子1
の突極に対して相対的に180度ずらして(軸方向のま
わりに180度回転する)固定電機子C−1が外筺25
−1の内側に固定され、その磁極は回転子1の外周突極
と空隙を介して対向する。固定電機子C−1の磁極の電
機子コイルは3相となり、これ等を電機子コイル39
d,39e,39fと呼称する。電機子コイル39d,
39e,39fを図10と同様な電気回路により、図1
3の位置検知信号43a,43b,…,44a,44
b,…,45a,45b,…を介して電機子コイル39
d,39e,39fの通電制御を行なうことにより3相
片波通電の電動機として運転することができる。固定電
機子C,C−1の両者により3相全波通電の電動機とな
る。
【0029】図11につき前記した電機子コイル39
a,39b,…,39fの通電制御の説明をする。図5
の固定電機子Cに装着された第1,第2,第3の相の電
機子コイルに対応する固定電機子C−1に装着された電
機子コイルを第1,第2,第3の相の電機子コイルと呼
称する。両者それぞれ片波の通電となっているので図5
の電動機は3相両波通電となっている。
【0030】1相の電機子コイルは第1,第1の電機子
コイルで構成され、2,3相の電機子コイルは、それぞ
れ第2,第2の電機子コイルと第3,第3の電機子コイ
ルにより構成される。位置検知信号曲線36a,36
b,…,37a,37b,…,38a,38b,…をそ
れぞれ第1,第2,第3の相の位置検知信号と呼称し、
位置検知信号曲線43a,43b,…,曲線44a,4
4b,…,曲線45a,45b…をそれぞれ第1,第
2,第3の相の位置検知信号と呼称する。
【0031】図11において、端子42a,42b,4
2cより入力される位置検知信号はそれぞれ第1,第
2,第3の相の位置検知信号となり、端子42d,42
e,42fより入力される位置検知信号はそれぞれ
1,第2,第3の位置検知信号となる。又電機子コイル
39a,39dはそれぞれ第1の相の第1,第1の電機
子コイル、電機子コイル39b,39eと電機子コイル
39c,39fはそれぞれ第2と第3の相の第2,第2
の電機子コイル、第3,第3の電機子コイルとなる。端
子42aの入力信号があるとトランジスタ20a,20
bが導通して、順方向に接続したダオード49aを介し
て電機子コイル39aが通電され、入力信号(曲線36
a)の末端でトランジスタ20a,20bは不導通に転
化する。電機子コイル32aの蓄積磁気エネルギは、ダ
イオード21a,21bを介して電源(端子2a,2
b)に還流することがダイオード49aにより防止され
て、コンデンサ47aに充電される。従って急速に蓄積
磁気エネルギによる放電電流が消滅する。
【0032】コンデンサ47aの容量を調整して、突極
が60度回転する時間即ち図13の曲線36aの右端と
曲線43aの左端の区間内に上記した放電電流が消滅す
るように小さい容量のものが使用される。容量が小さす
ぎると充電電圧が高すぎて、トランジスタ20a,20
b,20c,20dの耐電圧を越えるからである。従っ
て反トルクの発生が防止される作用がある。突極が60
度回転すると、端子42dに曲線43aの位置検知信号
が入力されるので、トランジスタ20c,20dが導通
して電機子コイル32dの通電が開始される。このとき
の印加電圧は、コンデンサ47aの高電圧なので電流は
急速に立上がる。図8のタイムチヤートの3段目の曲線
31bで示すように立上がる。その後は、後述するチョ
ッパ回路により設定された電流値で通電され、曲線43
aの末端で、トランジスタ20c,20dが不導通に転
化するので電機子コイルに蓄積された磁気エネルギは、
逆流防止用のダイオード49aにより電源側に還流する
ことが阻止されて、コンデンサ47aに流入充電されて
高電圧に充電する。次に端子42aより曲線36bの入
力信号があるので、電機子コイル39aの通電電流は急
速に立上がる。上述した説明より判るように、電機子コ
イル39a,39dの蓄積磁気エネルギは、通電の停止
とともに、コンデンサ47aに充電されるので急速に消
滅して反トルクの発生が防止される。従って、トルクの
減少することを防止する作用がある。電機子コイル39
dの通電が断たれると、その蓄積磁気エネルギは急速に
コンデンサ47aに充電されて、その放出による電流も
急速に減少して高速度の回転でも60度以内に消滅す
る。所定時間後に電機子コイル39aの通電が開始さ
れ、コンデンサ47aの高電圧により電流は急速に増大
する。その時間巾も60度突極が回転する時間内とな
る。
【0033】次にチョッパ作用のある場合につき説明す
る。アンド回路41a,41d,オペアンプ40b,基
準電圧端子40,抵抗22a,絶対値回路30aによ
り、トランジスタ20a,20b,20c,20dをオ
ンオフするチョッパ作用は前実施例と同様である。かか
るチョッパ作用により、図8の通電曲線31a,31
b,31cは方形に近い曲線となる。点線部がチョッパ
作用により設定された電流値となった区間である。端子
42b,42eの入力,ダイオード49b,コンデンサ
47b,アンド回路41b41e,トランジスタ20
e,20f…,抵抗22b,オペアンプ40c,絶対値
回路30bにより、電機子コイル39b,39eの通電
が制御される作用は、前述した電機子コイル39a,3
9dと全く同様である。又端子42c,42fの入力、
ダイオード49c,コンデンサ47c,アンド回路41
c,41f,トランジスタ20i,20j,…,オペア
ンプ40d,抵抗22c,絶対値回路30cにより、電
機子コイル39c,39fの通電が制御される作用も上
述した場合と全く同様である。従って、3相全波通電の
行なわれるリラクタンス型電動機が得られ、出力トルク
の大きい長所を保存し、回転速度が小さいという重欠点
を除去する作用がある。又リプルトルクも小さくなる。
【0034】図8の曲線31d,31eはそれぞれ位置
検知信号37a,44aによる電機子コイル39b,3
9eの通電曲線である。曲線31g,31h,31fは
それぞれ位置検知信号38a,45a,45bによる電
機子コイル39c,39fの通電曲線である。コンデン
サ47a,47b,47cを、ダイオード49a,49
b,49cと電源に並列に並置して設けても本発明を実
施することができる。チョッパ作用の区間中に電機子コ
イルの通電が断たれたときに、磁気エネルギによりコン
デンサ47a,47b,47cの電圧が上昇する。従っ
て電機子コイルが次に通電されたときに通電の立上がり
を良好とする作用効果がある。
【0035】電動機を逆転せしめる手段について次に説
明する。端子42a,42b,42cに入力される位置
検知信号をそれぞれ端子42d,42e,42fに入力
せしめ、端子42d,42e,42fに入力される位置
検知信号をそれぞれ端子42a,42b,42cに入力
すると電動機は逆転する。上述した入力切換え手段を図
7につき説明する。図7において、端子8a,8b,
…,8fには、それぞれ図13の位置検知信号曲線36
a,36b,…,曲線37a,37b,…,曲線38
a,38b,…,曲線43a,43b,…,曲線44
a,44b,…,曲線45a,45b,…が入力されて
いる。端子66の入力がハイレベルのときには、アンド
回路66a,66c,66e,66g,66i,66k
の下側の入力がハイレベルとなり、オア回路65a,6
5b,…,65fを介して、端子9a,9b,…,9f
より正転する為の位置検知信号が得られる。端子9a,
9b,…,9fの出力信号は、図11の端子42a,4
2b,…,42fにそれぞれ入力されているものであ
る。端子66の入力をローレベルとすると、反転回路6
6aによりハイレベルの電気信号がアンド回路66b,
66d,…,66iの下側に入力されるので、オア回路
65a,65b,…,65fを介して、端子9a,9
b,…,9fより逆転する為の位置検知信号が得られ
る。従って、端子66の入力信号により正逆転を行なう
ことができる。正転中に、端子66の入力をローレベル
とすると逆転トルクが発生し、チョッパ回路による励磁
電流の上昇部の時間巾は、降下部の時間巾より小さくな
り、回生制動が行なわれることは、図10の実施例と全
く同様で、その作用効果も同様である。図11の端子2
8−1,28−2,28−3はそれぞれ端子31−1,
31−2,31−3に接続されている。端子4a−1,
4b−1,4c−1の入力信号はそれぞれ端子42a,
42dと端子42b,42eと端子42c,42fの入
力信号と同じ信号となっている。従って前実施例と同様
に、正転中に逆転モードに転化することにより回生制動
を行なうことができる。
【0036】突極が磁極に侵入して、30度の点で電機
子コイルの通電が開始され、120度回転して通電が停
止されるように、位置検知素子となるコイル10a,1
0b,10cの位置が調整されて電機子側に固定されて
いる。従って、正逆転のいずれの場合でも、突極が磁極
に侵入して、30度の点で電機子コイルが通電され、1
20度回転して通電が停止されるので、正逆転時の出力
トルクがほぼ等しくなる効果がある。出力トルクを規制
するのは基準電圧(図11の端子40の電圧)のみなの
で、印加電圧に無関係となる。従って、電源端子2a,
2bのリプル電圧は余り関係がないので、交流電源の場
合に、その整流の為のコンデンサは大容量の必要がな
く、又交流電源が3相の場合には、コンデンサは更に小
容量となり、電源を簡素化できる特徴がある。
【0037】図10,図11では電機子コイルの両端に
設けたトランジスタにより通電制御が行なわれている
が、電機子コイルの負電圧側にトランジスタを1個のみ
使用しても本発明を実施できる。図12につきその説明
をする。図12において、電機子コイル39a,39
b,39cの下端には、それぞれトランジスタ20a,
20b及び20cが挿入されている。トランジスタ20
a,20b,20cは、スイッチング素子となるもの
で、同じ効果のある他の半導体素子でもよい。直流電源
正負端子2a,2bより供電が行なわれている。本実施
例では、トランジスタ20a,20b,20cは電機子
コイルの下端即ち電源負極側にあるので、その導通制御
の入力回路は簡素化される特徴がある。
【0038】端子42a,42b,42cより、図13
の位置検知信号曲線36a,36b,…,曲線37a,
37b,…,曲線38a,38b,…が入力される。上
述した入力信号により、トランジスタ20a,20b,
20cがアンド回路41a,41b,41cを介してべ
ース入力が得られて導通して、電機子コイル39a,3
9b,39cが導通される。端子40は励磁電流を指定
する為の基準電圧である。端子40の電圧を変更するこ
とにより、出力トルクを変更することができる。電源ス
イッチ(図示せず)を投入すると、オペアンプ40bの
−端子の入力は+端子のそれより低いので、オペアンプ
40bの出力はハイレベルとなり、トランジスタ20a
が導通して、電圧が電機子コイルの通電制御回路に印加
される。抵抗22,絶対値回路30aは、電機子コイル
39a,39b,39cの励磁電流を検出する為の抵抗
である。
【0039】本実施例では、前述した反トルクと減トル
クの発生を防止して高速高トルクとする為に次の手段が
採用される。図12の小容量のコンデンサ47a及びダ
イオード21a及び半導体素子19a,19b,19c
等を付設して上述した欠点を除去し、又電機子コイルの
通電制御のスイッチング素子(記号20a,20b,2
0c)を電源負電圧側に1個のみ使用したことに特徴を
有するものである。位置検知信号曲線36aの末端で通
電が断たれると、電機子コイル39aに蓄積された磁気
エネルギは、直流電源側に還流しないでダイオード21
a,33aを介して、コンデンサ47aを図示の極性に
充電して、これを高電圧とする。従って、磁気エネルギ
は急速に消滅して電流が急速に降下する。
【0040】図8のタイムチヤートの1段目の曲線26
a,26b,26cは、電機子コイル39aを流れる電
流曲線でその両側の点線26−1と26−2間が120
度となっている。通電電流は曲線26bのように急速に
降下して反トルクの発生が防止され、コンデンサ47a
は高電圧に充電して保持される。電機子コイル39b,
39cが端子42b,42cより入力される位置検知信
号により通電され、次に通電が停止されると、それぞれ
ダイオード33b,33c,21b,21cを介してコ
ンデンザ47b,47cが高電圧に充電されて電流は急
速に低下する。次に位置信号曲線38bにより、トラン
ジスタ20cが導通して再び電機子コイル39cが通電
されるが、このときの印加電圧は、コンデンサ47aの
充電電圧と電源電圧(端子2a,2bの電圧)の両者と
なるので、電機子コイル39cの電流の立上がりが急速
となる。この現象により、曲線26aのように急速に立
上がる。この理由を次に説明する。図12のブロック回
路4により位置検知信号38bの始端部の微分パルスが
得られ、これを入力とする単安定回路によりみじかい巾
の電気パルスが得られる。この電気パルスによりトラン
ジスタ34b,34a,ScR19aが導通するので、
コンデンサ47aの高電圧が電機子コイル39cに印加
されて立上がりの電流を急速とし、その後は直流電源の
電圧により曲線26a(図8)の電流が得られる。コン
デンサ47aの放電の終了とともに、SCR19aは不
導通に転化する。以上の説明のように、減トルクと反ト
ルクの発生が除去され、又矩形波に近い通電となるの
で、出力トルクが増大する。他の電機子コイル39a,
39bとコンデンサ47b,47cとSCR19b,1
9cの作用についても上述した事情は全く同様である。
端子19d,19eより、対応する位置検知信号の始端
部で得られる電気パルスの巾だけの電気信号が入力され
るものである。
【0041】次にチョッパ回路の説明をする。電機子コ
イル39aの励磁電流が増大して、その検出の為の抵抗
22、絶縁値回路30aの電圧が増大し、基準電圧端子
40の電圧(オペアンプ40bの+端子の入力電圧)を
越えると、アンド回路41aの下側の入力がローレベル
となるので、トランジスタ20aは不導通に転化し、励
磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステリシス特
性により、所定値の減少により、オペアンプ40bの出
力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20aを導通
して励磁電流が増大する。かかるサイクルを繰返して、
励磁電流は設定値に保持される。図8の曲線26cで示
す区間がチョッパ制御の行なわれている区間である。曲
線26cの高さは基準電圧端子40の電圧により規制さ
れる。図12の電機子コイル39bは、端子42bより
入力される位置検知信号曲線37a,37b,…によ
り、その巾だけのトランジスタ20bの導通により通電
され、オペアンプ40b、抵抗22、絶対値回路30
a、アンド回路41bによりチョッパ制御が行なわれ
る。電機子コイル39cについても上述した事情は全く
同様で、端子42cに図13の位置検知信号曲線38
a,38b,…が入力されて電機子コイル39cの通電
制御が行なわれる。トランジスタ20c、アンド回路4
1c、オペアンプ40b、抵抗22、絶対値回路30a
の作用効果も前述した場合と全く同様である。
【0042】電機子コイルの通電は、突極が磁極に侵入
する点若しくは30度の区間のいずれの点でもよい。回
転速度、効率、出力トルクを考慮して調整し、位置検知
素子となるコイル10a,10b,10cの固定電機子
側に固定する位置を変更する。以上の説明より理解され
るように3相片波通電の電動機として効率良く、大きい
出力と高速回転を行なうことができるので本発明の目的
が達成される。
【0043】コンデンサ47a,47b,47cは小容
量の方が充電電圧が高電圧となるので、通電曲線の立上
がりと降下を急速とし、高速回転の電動機を得ることが
でき、リラクタンス型電動機の欠点となっている低速度
となる欠点が除去できる。上述したコンデンサの容量は
充電電圧が回路のトランジタを破損しない範囲で小容量
のものを使用することがよい。界磁マグネットがないの
で、減速若しく停止せしめる為の電磁制動を行なうこと
が不可能となり、また、回生制動もできない欠点があ
る。従って、サーボ電動機、電動車用の駆動電動機とし
て使用することができない。本発明により上述した欠点
が除去される。次にその詳細を説明する。回生制動の為
に、図12において、コンデンサ47a,47b,47
c,には、半導体スイッチング素子となるトランジスタ
28a,28b,28cが直列に接続され、トランジス
タGが挿入される。
【0044】正転中に制動の為に逆転する為には、端子
42a,42b,42cの入力信号を図13の位置検知
信号曲線43a,43b,…、曲線44a,44b,
…、曲線45a,45b,…にそれぞれ切換える。次に
正転中に逆転モードとして回生制動を行なうときの詳細
を説明する。正転モードのときの電機子コイル39a,
の通電の説明をする。図9において、曲線36aは端子
42aの入力位置検知信号である。矢印38−1は12
0度の巾を示している。図12のトランジスタ28a,
24aはべース端子4a−1の入力により導通される。
他のトランジスタ28b,24bのベース端子4a−2
の入力信号ならびにトランジスタ28c,24cのベー
ス端子4a−3の入力信号もそれぞれ対応する位置検知
信号となる。上述したトランジスタ28a,28b,2
8cの制御は回生制動時の逆転モードのときに行なわ
れ、正転モードのときには、べース端子4a−1,4a
−2,4a−3はアースレベルに保持され各トランジス
タは不導通に保持しても若しくは正転モードのときにも
逆転モードと同じ導通制御をしても本発明の目的を達成
することができる。端子4a−1,4a−2,4a−3
の入力信号はそれぞれ端子42a,42b,42cの入
力位置検知信号となっている。
【0045】電機子コイル39aの電流の立上がり部
は、コンデンサ47bの高電圧により急速となる。オベ
アンプ40bの出力がローレベルに転化すると、トラン
ジスタ20aは不導通に転化するので、トランジスタ2
8aを介して磁気エネルギが電源側に還流され電機子コ
イル39aの電流が減少し、所定値まで減少すると、オ
ペアンプ40bのヒステリシス特性により出力がハイレ
ベルとなり、トランジスタ20aが導通して電流が増大
する。かかるサイクルを繰返すチョッパ回路となる。か
かるチョッパ回路は他の周知の手段でもよい。
【0046】曲線36aの末端でトランジスタ20a,
28aが不導通となるので、蓄積磁気エネルギの放出に
よる電流は、コンデンサ47aを充電するので急速に降
下する。従って前述したように、減トルクと反トルクの
発生が防止されて高速高効率の電動機が得られる。励磁
電流値は基準電圧端子40の電圧により制御することが
できる。他の電機子コイル39b,39cについても上
述した事情は全く同様である。正転中に逆転モードに転
換して減速する場合を図9の下段の曲線について説明す
る。出力の大きい電動機の場合には、回生制動を行な
い、回転子及び負荷の運動エネルギを電源に帰還する必
要がある。次にその手段を説明する。正転中に減速若し
くは停止の為に、逆転モードに転換することによりその
目的が達成される構成となっている。逆転モードの場合
の、電機子コイル39aについて説明すると、起電力は
矢印30の方向となり、電機子コイル39aに印加され
る電圧は、V+Eとなる。Vは端子2a,2bの電圧、
Eは逆起電力即ち電機子コイル39aに鎖交する磁束量
が回転とともに減少することによる起電力である。従っ
て、図9のタイムチャートの2段目の曲線43aの位置
検知信号により、点線35a,35c,…のように急速
に設定値まで増大すると、オペアンプ40bの出力がロ
ーレベルとなるので、トランジスタ20aが不導通に転
化し、電機子コイル39aの蓄積磁気エネルギ放出によ
る通電方向と逆起電力の方向は同方向となる。正転中に
は、上記した通電方向は反対方向となっているが、逆転
モードの為に、制動トルクが発生しているので、通電方
向が同方向となるものである。従って、ダイオード21
a,33aを介して流れる電流は、V−Eの電圧に転化
した電源電圧に蓄積磁気エネルギをトランジスタ28a
を介して還流することになるので、通電電流の減少度合
は、正回転時の場合より小さく、降下部の巾が大きくな
る。従って、図9の点線35b,35dに示すようにな
る。所定値まで減少すると、オペアンプ40bのヒステ
リシス特性により、その出力がハイレベルとなり、再び
トランジスタ20aが導通して励磁電流は急速に増大す
る。かかるサイクルを繰返すチョッパ回路となる。位置
検知信号の始端と末端におけるコンデンサ47aの作用
効果は正転時の場合と全く同様である。図9の点線35
a,35c,…の巾は、点線35b,35d,…の巾よ
り小さくなっている。点線35a,35c,…の区間で
は、電力を消費するが、時間巾が小さいので電力は小量
である。点線35b,35d,…では、回転子と負荷の
エネルギが電力に変換されて電源に還流されている。こ
の時間巾は大きいので回生制動が行なわれる効果があ
る。所定の減速が完了したときに、正転に復帰すると正
常な正転の運転に復帰することができる。
【0047】上述した作用効果は、電機子コイル39
b,39cの場合にも全く同様である。正転モードのと
きには、トランジスタGのベース端子は導通するように
その入力が保持され、逆転モードに転化すると、図9の
曲線35a,35c,…の時間巾のみだけトランジスタ
Gが導通するようにベース制御されるので、電源より電
機子コイル39aの供電が行なわれ、曲線35b,35
d,…の巾だけトランジスタGは不導通となり、トラン
ジスタ28aを介して電力が電源側に回生することがで
きる。他の電機子コイル39b,39cについても上述
した事情は同様である。
【0048】次に回生制動でなく電磁制動の場合につい
て説明する。この場合にはトランジスタGは除去され
る。逆転モードの場合に、図9の曲線35a,35c,
…の立上がりが急速となり、曲線35b,35d,…の
巾が大きくなり、この区間においては、各電機子コイル
の蓄積磁気エネルギは、ダイオード21a,21b,2
1cとトランジスタ28a,28b,28cを介して、
各電機子コイルのジュール損失となり、一部が電源に回
生される。次に、突極と磁極による180度の区間の出
力トルクを説明する。図13のタイムチャートにおい
て、最下段の曲線42,42−1は矢印34a(180
度)の出力トルクを示している。励磁電流が小さいとき
には、曲線42−1で示すように出力トルクは対称形
で、平坦なトルク特性となる。励磁電流が大きく磁束が
飽和値に近づくと、曲線42で示すように非対称のトル
ク曲線となる。即ち突極が磁極に侵入し始めると急速に
トルクが増大し、次に平坦となり、次に漸減する。更に
励磁電流が増大すると平坦部が殆ど消滅する。前述した
正逆転のモードのときに、中央部の巾の励磁コイルの通
電の場合に、トルク曲線が対称形(曲線42−1)のと
きには、正逆転時の出力トルク特性は変化しない。しか
し、非対称の場合には、出力トルク特性が変化する不都
合がある。しかし逆転モードの減速時に減速トルクが減
少するのみなので実用上差支えはない。120度の通電
の場合に、正転モードのときには、矢印34bの巾だけ
励磁コイルの通電をすることが一般的手段であるが、位
置検知信号の始端部より矢印34cで示すように120
度の通電をする場合もある。後者の場合は毎分数万回転
の高速度回転の場合に有効である。
【0049】上述した説明より理解されるように、正転
中に逆転モードとすることにより回生制動が行なわれて
電動機が減速することができる。減速のトルクは図12
の端子40の電圧により規制することができる。減速し
て停止せしめる為には次の手段が採用される。減速モー
ドにすると同時に端子40の電圧を回転速度に比例する
電圧とすると、減速するに従って減速トルクが減少し、
停止すると電機子コイルの電流も零となり、停止せしめ
ることができる。図12のブロック回路28は、電動機
の回転速度に比例して+端子40cの入力電圧を変更す
る回路である。回生制動の為に逆転モードに変更したと
きに、同時に切換スイッチ40aを切換えて、ブロック
回路28の出力電圧がオペアンプ40bに入力されるよ
うにすると、電動機の減速とともに端子40cの電圧が
降下し、従って励磁電流も減少する。かかる制動により
電動機は停止する。マグネット回転子を有する電動機の
電機子コイルを短絡した場合の制動停止作用と相似した
停止特性を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】回転子の突極のすべてが回転中に出力ト
ルクを発生しているので、大きい出力トルクが得られ
る。特に径の大きい電動機の場合に有効な技術手段とな
る。上述した構成の為に、固定電機子の歪曲による振動
と回転子の径方向の振動を除去することができる。又必
要あれば回生制動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のリラクタンス型電動機の固定電機子と回
転子の平面図
【図2】本発明装置の固定電機子と回転子の展開図
【図3】図2の一部の拡大図
【図4】本発明装置の固定電機子と回転子の平面図
【図5】3相両波通電のリラクタンス型電動機の断面図
【図6】位置検知信号を得る電気回路図
【図7】正逆転をする為の位置検知信号を得る電気回路
【図8】位置検知信号、通電曲線、トルク曲線のタイム
チャート
【図9】励磁電流曲線のグラフ
【図10】電機子コイルの通電制御回路図
【図11】電機子コイルの通電制御回路の他の実施例
【図12】電機子コイルの通電制御回路の他の実施例
【図13】位置検知信号のタイムチャート
【符号の説明】
1,1a,1b,…回転子と突極 c,c−1,16,16a,16b,… 固定電機子と
磁極 17a,17b,17c,17a−1,… 電機子コイ
ル 10a,10b,10c 位置検知コイル 4a,4b,… スロット 25−1,25−2 外筐 29a,29b 軸受 10 発振器 18,14a,14b,G,B ブロック回路 25,26a,26b,26c,31a,31b,…
励磁電流曲線 9−1,9−2,9−3 トルク曲線 32a,32b,…、35a,35b,… チョッパ回
路による励磁電流曲線 39a,39b,…電機子コイル 30a,30b,…絶対値回路 40−1,28 回転速度検出回路 42,42−1 トルク曲線 40 基準電圧端子 2a,2b 直流電源正負端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題 リラクタ
ンス型電動機の場合には、回転子の突極の数が多く、イ
ンダクタンスが大きいので、磁極と突極に蓄積され若し
くは放出される磁気エネギの量が大きく、又1回転毎の
蓄積と放出の回数が多い。従って、出力トルクは大きい
長所がある反面に低速となる問題点がある。大出力の電
動機となると上述した問題は解決することが更に困難と
なる。第2の課題 図1は周知の3相片波通電のリラク
タンス型電動機の平面図である。記号16は固定電機子
で、珪素鋼板積層体で作られ、磁極16a,16b,…
には電機子コイル17a,17b,…が装着される。回
転子1は矢印A方向に回転する。記号5は回転軸であ
る。電機子コイル17b,17eが通電されると、回転
子1は矢印A方向に回転し、電気角で120度回転する
と通電が停止され、次に電機子コイル17c,17fが
通電され、電気角で120度通電すると同じ角度回転す
る。上述したように、電機子コイル17a,17d→1
7b,17e→17c,17fの順の通電により矢印A
方向に回転する。上述した回転のトルクは、突極が2個
づつ関与し、他の4個は関与しない。6個の突極が同時
にトルクを発生すればトルクは3倍となるが、これが達
成できない問題点がある。第3の課題 電機子コイル1
7a,17dが通電されると、磁極16a,16dは突
極1a,1eに径方向に吸引されるので、固定電機子1
6は吸引力により変形歪曲する。回転して磁極16b,
16eと磁極16c,16fと対向突極との吸引により
固定電機子16は変形する。かかる変形により振動が発
生する問題点がある。又突極と磁極間の空隙を一定とす
ることが技術的に困難なので回転子1の受ける吸引力は
回転とともに変化して回転子1が径方向に振動する。従
って振動音を発生し、又回転子1の回転軸の軸受の耐用
時間を少なくする問題点がある。大型で大出力のものと
なると上述した問題点は解決が困難となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【課題を解決するための手段】第1の手段 磁性体固定
電機子と磁性体回転子を有する3相のリラクタンス型電
動機において、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等し
い離間角で配設されたn個(nは3以上の正整数)の突
極と、円筒状の固定電機子の内周部に等しい離間角で配
設された6n個のスロットと、該スロットに装着される
とともに位相が電気角で120度づつ順次にずらして装
着された第1,第2,第3の相の電機子コイルと、突極
の回転位置を検出して、電気角で120度の巾で互いに
240度離間した第1の相の位置検知信号ならびにこれ
等より位相が電気角で120度おくれた第2の相の位置
検知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度お
くれた第3の相の位置検知信号が得られる位置検知装置
と、第1,第2,第3の相の電機子コイルのそれぞれに
直列に接続された半導体スイッチング素子と、第1,第
2,第3の相の電機子コイルと半導体スイッチング素子
の直列接続体に供電する直流電源と、第1,第2,第3
の相の位置検知信号を介してそれぞれ第1,第2,第3
の相の電機子コイルに直列に接続した半導体スイッチン
グ素子を位置検知信号の巾だけ導通して電機子コイルを
通電する通電制御回路と、半導体スイッチング素子が位
置検知信号の末端で不導通に転化したときに、該半導体
スイッチング素子と電機子コイルとの接続点より、ダイ
オードを介して電機子コイルにより蓄積された磁気エネ
ルギを小容量のコンデンサに流入充電して保持すること
により電機子コイルの通電電流の降下を急速とする電気
回路と、設定された角度だけ磁性体回転子が回転して次
に通電される電機子コイルが位置検知信号によりその巾
だけ通電されるときに、その通電の開始されると同時に
前記した小容量のコンデンサに蓄積された静電エネルギ
を、該電機子コイルに流入せしめて、通電電流の立上が
りを急速とする電気回路と、第1,第2,第3の相の電
機子コイルの通電電流を検出して検出信号を得る電機子
電流検出装置と、該検出信号により、電機子電流が設定
値を越えると前記した半導体スイッチング素子を不導通
に転化し、電機子コイルの磁気エネルギの放出による電
流が所定値まで降下すると再び該半導体スイッチング素
子を導通して電機子電流を設定値に保持するチョッパ回
路とより構成されたものである。第2の手段 第1の手
段において、回転子の片側面の複数個の突極と固定電機
子内周面との間の空隙が他の突極と固定電機子内周面と
の間の空隙より大きく若しくは小さく構成されたもので
ある。第3の手段 第1の手段において、固定電機子の
内周部の片側面の複数個のスロットに装着される電機子
コイルのアンペヤターンが他のスロットに装着される電
機子コイルのアンペヤターンより大きく若しくは小さく
されたものである。第4の手段 3相両波通電のリラク
タンス型電動機において、磁性体回転子の外周面の両側
部に等しい巾と等しい離間角で配設されたn個(nは3
以上の正整数)の第1,第2の突極と、円筒状の第1の
固定電機子の内周部に等しい離間角で配設された6n個
のスロットに位相が電気角で120度づつ順次にずらし
て装着された第1,第2,第3の相の電機子コイルと、
第1の固定電機子と全く同じ構成で、そのスロットに
第2第3の相の電機子コイルが装着された第2の
固定電機子と、第1の固定電機子のスロットと第1の突
極との対向位置と第2の固定電機子のスロットと第2の
突極との対向位置を電気角で180度ずらして配設する
手段と、第1の突極の回転位置を検出して、電気角で1
20度の巾で互いに240度離間した第1の相の位置検
知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度おく
れた第2の相の位置検知信号ならびにこれ等より位相が
電気角で120度おくれた第3の相の位置検知信号なら
びに第1,第2,第3の相の位置検知信号よりそれぞれ
位相が電気角で180度おくれた第1第2第3の相
の位置検知信号が得られる位置検知装置と、第1,第
2,第3,第1第2第3の相の電機子コイルのそれ
ぞれに直列接続された半導体スイッチング素子と、該電
機子コイルと半導体スイッチングとの直列接続体に供電
する直流電源と、第1,第2,第3,第1第2第3
の相の位置検知信号を介してそれぞれ第1,第2,第
3,第1第2第3の相の電機子コイルに直列に接続
した半導体スイッチング素子を位置検知信号の巾だけ導
通して電機子コイルを通電する通電制御回路と、半導体
スイッチング素子が位置検知信号の末端で不導通に転化
したときに、該半導体スイッチング素子と電機子コイル
との接続点より、ダイオードを介して電機子コイルによ
り蓄積された磁気エネルギを小容量のコンデンサに流入
充電して保持することにより電機子コイルの通電電流の
降下を急速とする電気回路と、設定された角度だけ磁性
体回転子が回転して次に通電される電機子コイルが位置
検知信号によりその巾だけ通電されるときに、その通電
の開始されると同時に前記した小容量のコンデンサに蓄
積された静電エネルギを、該電機子コイルに流入せしめ
て、通電電流の立上がりを急速とする電気回路と、第
1,第2,第3の相の電機子コイルの通電電流を検出し
て検出信号を得る電機子電流検出装置と、該検出信号に
より、電機子電流が設定値を越えると前記した半導体ス
イッチング素子を不導通に転化し、電機子コイルの磁気
エネルギの放出による電流が所定値まで降下すると、再
び該半導体スイッチング素子を導通して電機子電流を設
定値に保持する第1のチョッパ回路と、第1第2
の相の電機子コイルの通電電流を設定値に保持する同
じ構成の第2のチョッパ回路とより構成されたものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】次に回生制動でなく電磁制動の場合につい
て説明する。この場合にはトランジスタGは除去され
る。逆転モードの場合に、図9の曲線35a,35c,
…の立上がりが急速となり、曲線35b,35d,…の
巾が大きくなり、この区間においては、各電機子コイル
の蓄積磁気エネルギは、ダイオード21a,21b,2
1cとトランジスタ28a,28b,28cを介して、
各電機子コイルのジュール損失となり、一部が電源に回
生される。突極と磁極による180度の区間の出力トル
クは、図13につき前述したトルク発生と全く同様とな
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体固定電機子と磁性体回転子を有する
    3相のリラクタンス型電動機において、磁性体回転子の
    外周面に等しい巾と等しい離間角で配設されたn個(n
    は3以上の正整数)の突極と、円筒状の固定電機子の内
    周部に等しい離間角で配設された6n個のスロットと、
    該スロットに装着されるとともに位相が電気角で120
    度づつ順次にずらして装着された第1,第2,第3の相
    の電機子コイルと、突極の回転位置を検出して、電気角
    で120度の巾で互いに240度離間した第1の相の位
    置検知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度
    おくれた第2の相の位置検知信号ならびにこれ等より位
    相が電気角で120度おくれた第3の相の位置検知信号
    が得られる位置検知装置と、第1,第2,第3の相の電
    機子コイルのそれぞれに直列に接続された半導体スイッ
    チング素子と、第1,第2,第3の相の電機子コイルと
    半導体スイッチング素子の直列接続体に供電する直流電
    源と、第1,第2,第3の相の位置検知信号を介してそ
    れぞれ第1,第2,第3の相の電機子コイルに直列に接
    続した半導体スイッチング素子を位置検知信号の巾だけ
    導通して電機子コイルを通電する通電制御回路と、半導
    体スイッチング素子が位置検知信号の末端で不導通に転
    化したときに、該半導体スイッチング素子と電機子コイ
    ルとの接続点より、ダイオードを介して電機子コイルに
    より蓄積された磁気エネルギを小容量のコンデンサに流
    入充電して保持することにより電機子コイルの通電電流
    の降下を急速とする電気回路と、設定された角度だけ磁
    性体回転子が回転して次に通電される電機子コイルが位
    置検知信号によりその巾だけ通電されるときに、その通
    電の開始されると同時に前記した小容量のコンデンサに
    蓄積された静電エネルギを、該電機子コイルに流入せし
    めて、通電電流の立上がりを急速とする電気回路と、第
    1,第2,第3の相の電機子コイルの通電電流を検出し
    て検出信号を得る電機子電流検出装置と、該検出信号に
    より、電機子電流が設定値を越えると前記した半導体ス
    イッチング素子を不導通に転化し、電機子コイルの磁気
    エネルギの放出による電流が所定値まで降下すると再び
    該半導体スイッチング素子を導通して電機子電流を設定
    値に保持するチョッパ回路とより構成されたことを特徴
    とする3相リラクタンス型電動機。
  2. 【請求項2】請求項1の特許請求の範囲において、回転
    子の片側面の複数個の突極と固定電機子内周面との間の
    空隙が他の突極と固定電機子内周面との間の空隙より大
    きく若しくは小さく構成されたことを特徴とする3相リ
    ラクタンス型電動機。
  3. 【請求項3】請求項1の特許請求の範囲において、固定
    電機子の内周部の片側面の複数個のスロットに装着され
    る電機子コイルのアンペヤターンが他のスロットに装着
    される電機子コイルのアンペヤターンより大きく若しく
    は小さくされたことを特徴とする3相リラクタンス型電
    動機。
  4. 【請求項4】3相両波通電のリラクタンス型電動機にお
    いて、磁性体回転子の外周面の両側部に等しい巾と等し
    い離間角で配設されたn個(nは3以上の圧整数)の第
    1,第2の突極と、円筒状の第1の固定電機子の内周部
    に等しい離間角で配設された6n個のスロットに位相が
    電気角で120度づつ順次にずらして装着された第1,
    第2,第3の相の電機子コイルと、第1の固定電機子と
    全く同じ構成で、そのスロットに第1,第2,第3の相
    の電機子コイルが装着された第2の固定電機子と、第1
    の固定電機子のスロットと第1の突極との対向位置と第
    2の固定電機子のスロットと第2の突極との対向位置を
    電気角で180度ずらして配設する手段と、第1の突極
    の回転位置を検出して、電気角で120度の巾で互いに
    240度離間した第1の相の位置検知信号ならびにこれ
    等より位相が電気角で120度おくれた第2の相の位置
    検知信号ならびにこれ等より位相が電気角で120度お
    くれた第3の相の位置検知信号ならびに第1,第2,第
    3の相の位置検知信号よりそれぞれ位相が電気角で18
    0度おくれた第1,第2,第3の相の位置検知信号が得
    られる位置検知装置と、第1,第2,第3,第1,第
    2,第3の相の電機子コイルのそれぞれに直列接続され
    た半導体スイッチング素子と、該電機子コイルと半導体
    スイッチングとの直列接続体に供電する直流電源と、第
    1,第2,第3,第1,第2,第3の相の位置検知信号
    を介してそれぞれ第1,第2,第3,第1,第2,第3
    の相の電機子コイルに直列に接続した半導体スイッチン
    グ素子を位置検知信号の巾だけ導通して電機子コイルを
    通電する通電制御回路と、半導体スイッチング素子が位
    置検知信号の末端で不導通に転化したときに、該半導体
    スイッチング素子と電機子コイルとの接続点より、ダイ
    オードを介して電機子コイルにより蓄積された磁気エネ
    ルギを小容量のコンデンサに流入充電して保持すること
    により電機子コイルの通電電流の降下を急速とする電気
    回路と、設定された角度だけ磁性体回転子が回転して次
    に通電される電機子コイルが位置検知信号によりその巾
    だけ通電されるときに、その通電の開始されると同時に
    前記した小容量のコンデンサに蓄積された静電エネルギ
    を、該電機子コイルに流入せしめて、通電電流の立上が
    りを急速とする電気回路と、第1,第2,第3の相の電
    機子コイルの通電電流を検出して検出信号を得る電機子
    電流検出装置と、該検出信号により、電機子電流が設定
    値を越えると前記した半導体スイッチング素子を不導通
    に転化し、電機子コイルの磁気エネルギの放出による電
    流が所定値まで降下すると、再び該半導体スイッチング
    素子を導通して電機子電流を設定値に保持する第1のチ
    ョッパ回路と、第1,第2,第3の電機子コイルの通電
    電流を設定値に保持する同じ構成の第2のチョッパ回路
    とより構成されたことを特徴とする3相リラクタンス型
    電動機。
JP4350058A 1992-01-27 1992-11-16 3相リラクタンス型電動機 Pending JPH06165577A (ja)

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EP93902507A EP0577843B1 (en) 1992-01-27 1993-01-20 High-speed reluctance motor
PCT/JP1993/000066 WO1993015550A1 (en) 1992-01-27 1993-01-20 Reluctance motor and rotor of high-speed reluctance motor
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113922540A (zh) * 2021-10-12 2022-01-11 珠海格力电器股份有限公司 一种电机及其控制方法、装置和车辆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113922540A (zh) * 2021-10-12 2022-01-11 珠海格力电器股份有限公司 一种电机及其控制方法、装置和车辆
CN113922540B (zh) * 2021-10-12 2022-12-09 珠海格力电器股份有限公司 一种电机及其控制方法、装置和车辆

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