JPH06165552A - サーボ回路の位相補償装置 - Google Patents

サーボ回路の位相補償装置

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JPH06165552A
JPH06165552A JP43A JP32990592A JPH06165552A JP H06165552 A JPH06165552 A JP H06165552A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32990592 A JP32990592 A JP 32990592A JP H06165552 A JPH06165552 A JP H06165552A
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JP
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cpu
phase
circuit
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motor
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JP43A
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Tsuguo Sato
嗣雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUを用いてモータの停止サーボをかける
場合において、CPUのサンプリングレートを高くする
ことなく位相進み遅れ補償できるようにする。 【構成】 CPUの演算処理により位相遅れ補償を行
い、CPU外部に設けた微分手段により位相進み補償を
行う。この構成により、CPUは高域の補償である位相
進み補償を行う必要がなくなるのでCPUのサンプリン
グレートを高くする必要がなくなり、安価なCPUを使
用できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR等に用いられる
リールモータもしくはキャプスタンモータ等をコントロ
ールする際に有効なサーボ回路の位相補償装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】VTR等に用いられるリールモータもし
くはキャプスタンモータのサーボ回路を所望の通り動作
させるにはいくつかの条件をサーボ回路が満足しなけれ
ばならない。この満足すべきサーボ回路の条件として
は、 1、応答が速いこと(速応性) 2、安定であること(安定度) 3、制御精度がよいこと(定常偏差) などであるが、これらの条件を全て満足させることは一
般に困難である。
【0003】したがって、サーボ回路の使用目的に応じ
て、その動作に支障をきたさない範囲でこれらの条件を
適当に折衷することが必要となる。このため、サーボ回
路の動作特性を補償回路を用いて改善することにより、
使用目的に応じた条件を満足出来るようにすることが従
来から行われている。従来の、補償回路を用いて動作特
性の改善をしたサーボ回路の一例を図4に示す。図4に
おいて、41は伝達関数がGcである補償回路のブロッ
クであり、42は伝達関数がGである制御対象のブロッ
クであり、43は目標値を正、制御量を負にして加え合
わせて操作量を演算する加算点である。
【0004】図4において、目標値Vrefと制御対象
42の制御された量である制御量Vcとの差分である操
作量が加算点43で演算され、その操作量信号は補償回
路41に入力される。
【0005】補償回路41において使用目的に応じて所
定の補償を施された操作量信号は、制御対象42に印加
され制御対象42は操作量信号に応じて制御され、制御
対象42が目標値に達するまでこの制御動作は繰り返し
行われる。
【0006】なお、補償回路41は図4に示すように制
御ループ内に直列に挿入するのが一般的である。
【0007】前記図4に示す補償回路41には次に上げ
るような種類があり、使用目的に応じて適宜選択して用
いられている。 1、位相進み補償 安定度、速応性の改善 2、位相遅れ補償 定常偏差の改善 3、位相進み遅れ補償 安定度、速応性、偏差を同時
に改善
【0008】次に、前記1〜3の補償について説明を行
う。補償回路41を位相進み補償とした場合の位相進み
補償回路の回路例を図5に示す。図5においてR1、R
2は抵抗、C1はコンデンサであり、入力信号Viの周
波数が低いときはコンデンサC1のインピーダンスが高
いため、抵抗R1とR2で分圧された入力信号が出力信
号Voとして出力され、入力信号Viの周波数が高くな
ってくるとコンデンサC1のインピーダンスが次第に低
くなり入力信号Viはそのまま出力信号Voとして出力
されるように動作する。このように、位相進み補償回路
は微分動作をする回路で構成されている。
【0009】例えば、このような位相進み補償回路の伝
達関数の利得特性が図6(a)のCに、位相特性が図6
(c)に示されるようであったとし、また制御対象42
の伝達関数の利得特性が図6(a)のAに、位相特性が
図6(b)のDに示されるようであったとする。
【0010】すると、位相進み補償回路41と制御対象
42は直列に接続されている関係から、位相進み補償回
路41で補償された伝達関数の利得特性は図6(a)の
Bに示すように同図のAとCに示す利得特性を総合した
特性となり、位相特性は図6(b)のEに示すように同
図(b)のDと(c)に示す位相特性を総合した特性と
なる。
【0011】従って、このような位相進み補償を施した
結果、図6の(b)に示すように補償前は約18゜の位
相余裕であったものが補償後は約45゜の位相余裕とな
り、安定性が改善されるようになる。また、高域の利得
が上昇することによって速応性すなわち過渡特性が改善
される事にもなる。
【0012】次に、補償回路41を位相遅れ補償回路と
した場合の位相遅れ補償回路の回路例を図7に示す。図
7においてR1、R2は抵抗、C1はコンデンサであ
り、入力信号Viの周波数が低いときはコンデンサC2
のインピーダンスが大きいため入力信号Viはそのまま
出力信号Voとして出力されるが、入力信号の周波数が
高くなってくるとコンデンサC2のインピーダンスが次
第に小さくなって、抵抗R1とR2とで分圧された入力
信号Viが出力信号Voとして出力されるように動作す
る。このように位相遅れ補償回路は積分動作をする回路
で構成されている。
【0013】例えば、このような位相遅れ補償回路41
の伝達関数の利得特性が図8(a)のCに、位相特性が
同図(c)に示されるようであったとし、制御対象42
の伝達関数の利得特性が図8(a)のAに、位相特性が
同図(b)のDに示されるようであったとする。
【0014】すると、位相遅れ補償回路41と制御対象
42は直列に接続されている関係から、位相遅れ補償回
路によって補償された伝達関数の利得特性は図8(a)
のAとCに示す利得特性を総合した同図Bに示す利得特
性となり、位相特性は図8(b)のDと同図(c)に示
す位相特性とを総合した同図(b)のBに示す特性とな
る。
【0015】従って、このような位相遅れ補償を施した
結果、低域(高域)の利得が上昇(下降)することによ
り定常偏差が小さくなるように改善される。また、位相
余裕も50゜と大きくなるので位相遅れ補償回路42に
よって安定度が損なわれることはない。
【0016】次に、補償回路41を図9にその回路例を
示すような位相進み遅れ補償回路とした場合につき説明
する。図9において、R1、R2は抵抗、C1、C2は
コンデンサであり、入力信号Viの周波数が低いときは
コンデンサC1、C2のインピーダンスが大きく入力信
号Viはそのまま出力信号Voとして出力され、入力信
号Viの周波数が高くなってくるとコンデンサC2のイ
ンピーダンスが次第に小さくなって入力信号Viは抵抗
R1とR2で分圧されて出力信号として出力されるよう
動作する。
【0017】さらに、入力信号Viの周波数が高くなる
と今度はコンデンサC1のインピーダンスも次第に小さ
くなって入力信号Viはそのまま出力信号Voとして出
力されるよう動作する。このように、この補償回路は積
分動作の回路と微分動作の回路とを総合した回路で構成
されている。
【0018】例えば、このような位相遅れ進み補償回路
41の伝達関数の利得特性が図10の(a)のCに、位
相特性が同図(c)に示されるようであったとし、制御
対象42の伝達関数の利得特性が図10(a)のAに、
位相特性が同図(b)のDに示すようであったとする。
【0019】すると、位相遅れ進み補償回路と制御対象
42は直列に接続されている関係から、位相遅れ進み補
償された伝達関数の利得特性は図10(a)のAとCの
特性を総合した同図(a)のBに示されるようになり、
その位相特性は図10(b)のDと同図(c)の特性を
総合した同図(b)のEに示されるようになる。
【0020】従って、このような位相遅れ進み補償を施
した結果、低域の利得は上昇することにより定常偏差は
改善され、さらに位相余裕を70゜とすることができる
ので安定性も改善されるようになる。
【0021】以上説明したような補償回路のうち、従来
は使用目的にあった補償回路を挿入してサーボ回路の動
作特性を改善しているわけであるが、前記説明したよう
な補償回路を挿入したVTRのリールモータもしくはキ
ャプスタンモータの従来のサーボ回路を図11に示す。
【0022】図11において、111は設定対象である
モータ8を設定された目標値にサーボ制御するデジタル
操作量信号を出力するCPU、2はモータ8を設定すべ
き目標値の電圧をデジタル信号で発生するデジタル電圧
発生器、3はデジタル電圧発生器2の発生するデジタル
電圧とモータ8の回転速度あるいは回転角度等を処理し
たデジタル値との差分を演算する加算器、5はCPU1
11が出力するデジタル操作量信号をアナログ制御信号
に変換するD/A変換器、7はアナログ操作量信号を増
幅しモータ8に印加するするアンプ、8は目標値に制御
される設定対象であるモータ、9はモータ8の回転角度
を検出する回転角度検出器(FG)、11は回転角度検
出器9のアナログ出力をCPU111が取り込めるよう
にデジタル信号に変換するA/D変換器、44はサーボ
回路の安定度を損なうことなく定常偏差及び過渡特性を
改善するために積分(I)動作及び微分(D)動作によ
る位相進み遅れ補償をするための比例積分微分(PI
D)動作手段を示している。
【0023】図11に示す従来のサーボ回路において、
モータ8はアンプ7の出力である操作量に応じて回転し
ており、そのモータ8の制御量を知るためにモータ8の
回転角度がFG9で検出される。FG9の出力はモータ
8の回転角度に応じて正弦波状に変化する図12に示す
ような波形となっている。
【0024】FG9の正弦波状の出力信号はA/D変換
器11でデジタル信号Diに変換されてCPU111に
入力される。
【0025】CPU111ではA/D変換器11で変換
されたデジタル信号Diとデジタル電圧発生器2から発
生される目標値電圧Vrefとの差分である操作量が加
算器3で演算されて、演算されたデジタルの操作量信号
はPID44に印加される。PID44は入力された操
作量信号に位相進み遅れ補償の演算処理を行い、その演
算結果である位相進み遅れ補償されたデジタル値の操作
量信号DoがCPU111から出力される。
【0026】デジタル操作量信号DoはD/A変換器5
でアナログ信号の操作量に変換され、増幅器7を介して
モータ8にこの操作量信号が印加されることによりモー
タ8は設定された目標値になるように制御される。
【0027】このように制御されたモータ8の制御量は
再びFG9で検出され、以下前記と同様な制御動作が繰
り返し行われ、モータ8は目標値に達するようになる。
なお、CPU111が出力するデジタル操作量信号Do
はCPU111の演算処理のサンプリングタイムTの周
期となっている。
【0028】次に、図11に示すサーボ回路の伝達特性
について以下に説明する。まず、CPU111がI動作
及びD動作の機能を持っていないとき、すなわち位相進
み遅れ補償をしていないときのCPU111の伝達特性
はCPU111のサンプリングタイムをTとすると、例
えば図13に示すようになる。
【0029】図13において、利得特性は1/Tの整数
倍の周波数をヌルポイントとし、周波数が高くなるに従
い降下する特性であり、位相特性は周波数が高くなるに
従い遅れていき、1/Tの周波数で180゜遅れる特性
となっている。
【0030】CPU111のPID44のI動作及びD
動作による位相進み遅れ補償は前記した図9の位相進み
遅れ補償回路による補償と何ら異なることはなく、PI
D44の伝達関数は、利得特性が図10(a)のCに、
位相特性が同図(c)に示される特性と同様の図14
(a)、(b)に示されるような伝達関数となる。
【0031】したがって、CPU111がPID44に
より位相進み遅れ補償を行っているときの伝達関数は、
図13と図14に示される伝達特性を総合した特性とし
て求められ、この総合した特性を図15に示す。
【0032】図15を参照すると、位相特性は同図
(b)の点線のような特性になることが望ましいにもか
かわらず、CPU111のサンプリングによる位相遅れ
で位相進み補償が相殺されるため(b)の実線で示すよ
うな位相進み補償の効果が少ない位相特性となってしま
うことが理解できる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すサーボ回
路で、例えば目標値電圧をVref1としてモータ8角
度θ1(図12参照)で停止サーボをかけるとき、サー
ボ回路は2次系の伝達関数となるので一般にサーボ回路
に位相進み遅れ補償をすることが必要であるが、図15
に示されるように位相進み補償の効果が少なくなると、
過渡特性の改善がなされなくなると共に、位相余裕が小
さくなることにより制御系の動作が不安定になるという
問題点があった。
【0034】また、CPU111のサンプリングによる
位相遅れを解決する手段として、CPU111のサンプ
リングレートを上げる方法があるが、サンプリングレー
トを上げると動作速度の速い高価なCPUが必要となる
こと、あるいはCPU111の処理時間の全てがサーボ
制御のために費やされサーボ制御以外の仕事が出来なく
なって、CPU111の動作効率が低下するという問題
があった。
【0035】そこで、本発明はCPUのサンプリングレ
ートを上げることなく位相進み遅れ補償を十分行え、所
望のモータ角度で停止サーボをかけられるサーボ回路を
提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のサーボ回路においては位相遅れ補償だけを
CPU内部で行うようにして、位相進み補償は外部に設
けた位相進み補償手段により位相進み補償を行うように
したものである。
【0037】
【作用】前記のように構成されたサーボ回路は、サンプ
リングレートを上げることなく補償できる低域の補償で
ある位相遅れ補償だけをCPU内部で行い、サンプリン
グレートを上げなければ補償できない高域の補償である
位相進み補償を、外部に設けた位相進み補償手段で行う
ようにしたためCPUのサンプリングレートを上げるこ
となく位相進み遅れ補償を十分行えるようになり、所望
のモータ角度で停止サーボをかけられるサーボ回路とす
ることが出来る。また、所望の角度で停止サーボをかけ
る場合もCPUの動作速度を上げる必要がないので安価
なCPUを使用することが出来る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に本発明の実施例を示す。図1において図1
1と同一符号の部分は同一の部分を示し詳細な説明は省
略する。この図で、1は入力された制御量と設定された
目標値とから操作量を演算処理し、さらにこの操作量に
位相遅れ補償の演算処理を行うCPU、4は積分(I)
演算動作により位相遅れ補償を行うCPU1内の位相遅
れ補償手段(PI)、6は位相進み補償を行うためにD
/A変換器5のアナログ出力と微分回路10の出力とを
加算する第2の加算器、10はFG9の出力を微分して
進み位相補償を行う微分回路である。
【0039】図1に示す実施例のサーボ回路は次のよう
に動作する。制御対象であるモータ8はアンプ7の出力
する操作量に応じて回転している。FG9はモータ8の
回転角度に応じた出力電圧を出力(図12参照)し、モ
ータ8の制御量はFG9から検出される。
【0040】この検出された制御量はA/D変換器11
でデジタル制御量信号Diに変換されCPU1に取り込
まれる。CPU1内において、取り込まれたデジタル制
御量Diと目標値であるデジタルの目標値電圧Vref
との差分が加算器3で演算されて操作量が求められ、求
められた操作量はPI4に印加される。
【0041】PI4は該操作量信号に積分演算により位
相遅れ補償を行い、位相遅れ補償された操作量信号Do
はCPU1のデジタル出力として出力される。CPU1
から出力されたデジタル操作量信号DoはD/A変換器
5でアナログの操作量に変換され、アンプ7を介してモ
ータ8に印加されることにより制御対象であるモータ8
は目標値に向かって制御される。
【0042】また、FG9の出力は微分回路10にも加
わり、該微分回路10で微分されて第2の加算器6に印
加される。この微分回路は図5に示す回路と同様の回路
であり、微分回路であることから出力信号の位相は進め
られ、この位相の進められた出力信号が第2の加算器6
に印加されることになる。
【0043】従って、微分回路10と第2の加算回路6
とで位相進み補償をすることが出来る。なお、CPU1
のデジタル出力はCPU1のサンプリングタイムT毎に
出力され、またCPU1内の処理は全てデジタルで行わ
れていることは図11に示されるCPU111と同様の
ことである。
【0044】ここで、図1に示されるサーボ回路の伝達
関数を求めてみる。図1に示すCPU1がPI4の積分
機能を持っていないときの裸のCPU1の伝達関数は、
前記したように図13に示されているとおりであること
は容易に理解できるところである。
【0045】次に、CPU1がPI4の積分機能を持つ
ときの伝達関数を求めてみる。PI4の積分機能による
位相遅れ補償は、図7に示される位相補償回路と何ら異
なるところはなく、PI4の伝達関数は図7に示される
位相遅れ補償回路の伝達関数と同様の図2(a)及び
(b)に示されるような特性となる。
【0046】従って、この時のCPU1の伝達関数は図
13(a)、(b)に示される利得及び位相特性と、図
2(a)、(b)に示される利得及び位相特性とを総合
した特性である図2(c)、(d)に示される特性とし
て求められる。図2(c)に示される伝達関数の利得の
特性を見ると、低域(高域)の利得が上昇(下降)して
おり定常偏差が改善されていることが判る。
【0047】そして、図1に示すサーボ回路全体の伝達
関数は前記したCPU1の伝達関数と微分回路10によ
る位相進み補償回路の伝達関数とを総合した伝達関数と
して求められることになる。ここで、微分回路10は例
えば図5に示されるような位相進み補償回路と同様の回
路であるから、その伝達関数は図3(a)、(b)に示
されるように、図5に示される位相進み補償回路の伝達
関数の特性と同様の特性となっている。
【0048】したがって、図1に示すサーボ回路の伝達
関数の利得特性は、図2(c)に示される特性と図3
(a)に示される特性とを総合した図3(c)に示され
るようになり、位相特性は図2(d)に示される特性と
図3(b)に示される特性とを総合した図3(d)に示
されるような特性となる。図3(a)に示される伝達関
数の利得特性を見ると、低域の利得は上昇されているの
で、定常偏差を改善できる。
【0049】また、図(b)に示される伝達関数の位相
特性を見ると、高域の位相が進められているので過渡特
性が改善されていると共に、位相余裕が減少していない
ことから安定性が損なわれていないことが判る。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、CPUのサンプリングレートを上げることなく位相
進み遅れ補償を十分行えるので、所望のモータ角度で停
止サーボをかけることが出来る。また、所望の角度で停
止サーボをかける場合もCPUの動作速度を上げる必要
がないので安価なCPUを使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサーボ回路の概略を示す図で
ある。
【図2】位相遅れ補償手段を含むCPUの伝達関数の特
性を説明する図である。
【図3】本発明の実施例のサーボ回路の伝達関数を説明
する図である。
【図4】従来のサーボ回路のブロック図である。
【図5】位相進み補償回路の一例を示す図である。
【図6】位相進み補償された伝達関数の特性図である。
【図7】位相遅れ補償回路の一例を示す図である。
【図8】位相遅れ補償された伝達関数の特性図である。
【図9】位相進み遅れ補償回路の一例を示す図である。
【図10】位相進み遅れ補償された伝達関数の特性図で
ある。
【図11】従来のサーボ回路の概略を示す図である。
【図12】回転角度検出器の出力波形を示す図である。
【図13】CPUの伝達特性の特性図である。
【図14】位相進み遅れ補償の伝達関数の特性図であ
る。
【図15】従来のサーボ回路の伝達関数の特性図であ
る。
【符号の説明】
1、111 CPU 2 デジタル電圧発生器 3、6 加算器 4 位相遅れ補償手段 5 D/A変換器 7 アンプ 8 モータ 9 回転角度検出器 10 位相進み補償用微分回路 11 A/D変換器 41 補償回路のブロック 42 制御対象のブロック 44 位相進み遅れ補償手段 R1、R2 抵抗 C1、C2 コンデンサ T CPUのサンプリングタイム Vref、Vref1 目標値電圧 Vi 入力信号 Vo 出力信号 θ1 回転角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象であるモータの操作量を目標値と
    制御量とから演算処理し、さらにこの操作量に位相遅れ
    補償の演算処理を行うCPUと、 前記モータの制御量を微分する微分手段とを備え、 該微分手段の出力を前記CPUの演算出力に加算するこ
    とにより、前記操作量に位相進み補償を施すようにした
    ことを特徴とするサーボ回路の位相補償装置。
  2. 【請求項2】制御対象であるモータの操作量を出力する
    アンプと、 前記モータの制御量を検出する回転角度検出器と、 該回転角度検出器の出力をデジタル信号に変換するA/
    D変換器と、 該A/D変換器のデジタル信号出力と目標値とを演算処
    理することにより前記モータの操作量を演算処理し、さ
    らにこの操作量に位相遅れ補償の演算処理を行うCPU
    と、 該CPUの演算出力をアナログ信号に変換するD/A変
    換器と、 前記回転角度検出器の出力を微分する微分器と、 該微分器の出力と前記D/A変換器の出力とを加算する
    加算器とからなり、この加算器の加算出力を前記アンプ
    に印加することを特徴とするサーボ回路の位相補償装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7145638B2 (en) 2003-09-22 2006-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Alignment apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method

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US7145638B2 (en) 2003-09-22 2006-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Alignment apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method

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