JPH0616541Y2 - 複列グリッパ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、アイスキャンデー製造装置におけるスティ
ックのグリッパ装置の改良に関するものである。

［従来の技術］ アイスキャンデー製造装置においては、上部が開放され
た氷缶中に原料ジュースを注入し、スティックを差し込
み、冷却して凝固させた後、前記スティックの上端をグ
リッパで掴み、製品を抜き取る工程がある。（その一例
として、特公昭５２−６７１６公報参照） 従来公知のグリッパ装置は、第３図および第４図に示す
ように、モールド１に一列に整列された氷缶２内で凝固
した製品３の上方に、チェーンコンベヤ（図示せず）に
支持された昇降自在のグリッパ４を臨ませ、グリッパ本
体５の一側にバネで付勢されたブレード６を配設し、両
者５，６の間でスティック上端を掴んで引き上げ、チェ
ーンコンベヤによって搬送するようになっていた。

そのため、引き上げ時および搬送時にグリッパ本体５の
一側に偏荷重がかかり、多数の製品を一挙に掴んで吊り
上げると、吊り下げた製品３が傾きやすく、搬送が円滑
に行われないという問題点があり、１ラインで同時に掴
んで吊り上げる個数はせいぜい１０〜１２個程度に制限
され、非能率であった。

［この考案が解決しようとする課題］ この考案は、上記問題点を解決し能率を倍増させること
を課題とするものであって、グリッパ本体に偏荷重がか
からず、同時に多数の製品を掴み吊り上げ搬送すること
ができるグリッパを提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ この考案は上記課題を解決するための手段を提供するも
のであって、モールド１に多数の氷缶２を２列に整列さ
せると共に、その上方に昇降自在のグリッパ４を臨ま
せ、該グリッパ４は、グリッパ本体５の左右両側に内側
に向かってバネで付勢されたブレード６，７を配設して
なることを特徴とするアイスキャンデーのグリッパ装置
を考案要旨とするものである。

［実施例］ 第１図および第２図に本考案の実施例を示す。

図中１はアイスキャンデー製造用のモールドであって、
多数（例えば２４個）の氷缶２が２列に整列されてい
る。

この２列の氷缶２の上方に臨むようにチェーンコンベヤ
（図示せず）に取り付けられた昇降自在のグリッパ４が
１列に配設されている。

図面においては単一のグリッパ４を示したが、氷缶２の
数に対応する多数のグリッパ４が、紙面に直交する方向
に移動するチェーンコンベヤに、１列に整列して取り付
けられている。

グリッパ４は、２列の氷缶２の中央上部に位置するグリ
ッパ本体５の左右両側に、それぞれバネで内側に向かっ
て付勢されたブレード６，７が取り付けられている。

［作用］ グリッパ本体５を下降させ、該本体５と左右のブレード
６，７との間で製品アイスキャンデー３のスティック上
端を掴んだ後、本体５を引き上げれば、グリッパ本体５
の左右両側に製品３を吊り下げて引き上げることができ
る。

このように、１列のグリッパ４で２列の製品をグリップ
することができるので、単純に計算しても能率は倍増す
るが、グリッパ本体５の左右に均等に荷重がかかるの
で、偏荷重がかかることなく従来の２倍以上の製品をグ
リップすることも可能である。

［効果］ この考案によれば、モールド１の多数の氷缶２を２列に
整列させると共に、その上方に昇降自在のグリッパ４を
臨ませ、グリッパ本体５の左右両側に内側に向かってバ
ネで付勢されたブレード６，７を配設してなることによ
り、１列のグリッパで２列の製品アイスキャンデー３を
掴んで引き上げることが可能となり、しかも、グリッパ
に偏荷重がかかることがないので、同時に多数の製品を
吊り上げ、かつ円滑に搬送することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のグリッパの断面図、第２図はモールド
の平面図、第３図は従来例のグリッパの断面図、第４図
は従来例のモールドの平面図である。 １：モールド ２：氷缶 ３：製品 ４：グリッパ ５：グリッパ本体 ６：ブレード ７：ブレード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】モールド(1)に多数の氷缶(2)を２列に整列
   させると共に、その上方に昇降自在のグリッパ(4)を臨
   ませ、該グリッパ(4)は、グリッパ本体(5)の左右両側に
   内側に向かってバネで付勢されたブレード(6),(7)を配
   設してなることを特徴とするアイスキャンデーのグリッ
   パ装置。