JPH06165417A - 超音波信号変換装置 - Google Patents
超音波信号変換装置Info
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- JPH06165417A JPH06165417A JP4335640A JP33564092A JPH06165417A JP H06165417 A JPH06165417 A JP H06165417A JP 4335640 A JP4335640 A JP 4335640A JP 33564092 A JP33564092 A JP 33564092A JP H06165417 A JPH06165417 A JP H06165417A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電セラミック振動子を用いることにより、
回路Xから入力された電気信号を弾性振動に変換しその
弾性振動を再び電気信号に変換して回路Yに出力する超
音波信号変換装置を提供する。 【構成】 圧電セラミック振動子1および負荷抵抗RL
から成り、小型軽量で簡単な構造を有する超音波信号変
換装置である。電極DとFとは互いに絶縁されていて、
電極PとQとは互いに絶縁されている。電極DとFとの
間に圧電セラミック振動子1の共振周波数とほぼ等しい
周波数の電気信号が印加されると、圧電セラミック振動
子1が励振される。この圧電セラミック振動子1の励振
は再び電気信号に変換され、電極PとQとの間から出力
される。このとき、電極PおよびQの間には負荷抵抗R
Lが接続されていて、ほぼ正弦波に近い波形が出力され
る。
回路Xから入力された電気信号を弾性振動に変換しその
弾性振動を再び電気信号に変換して回路Yに出力する超
音波信号変換装置を提供する。 【構成】 圧電セラミック振動子1および負荷抵抗RL
から成り、小型軽量で簡単な構造を有する超音波信号変
換装置である。電極DとFとは互いに絶縁されていて、
電極PとQとは互いに絶縁されている。電極DとFとの
間に圧電セラミック振動子1の共振周波数とほぼ等しい
周波数の電気信号が印加されると、圧電セラミック振動
子1が励振される。この圧電セラミック振動子1の励振
は再び電気信号に変換され、電極PとQとの間から出力
される。このとき、電極PおよびQの間には負荷抵抗R
Lが接続されていて、ほぼ正弦波に近い波形が出力され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電セラミック振動子を
用いることにより入力された電気信号を弾性振動に変換
し、その弾性振動を再び電気信号に変換して出力する超
音波信号変換装置に関する。
用いることにより入力された電気信号を弾性振動に変換
し、その弾性振動を再び電気信号に変換して出力する超
音波信号変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波信号変換装置の応用例の1つとし
てスイッチング電源が挙げられる。スイッチング電源は
通信機器や情報機器などの電子機器の電源として広く用
いられている。従来のスイッチング電源は入力した直流
電源を半導体の高速スイッチング作用を利用することに
より高周波電力に変換し、さらに制御、整流して所定の
直流を得るものであった。スイッチング電源を小型化す
るには高周波化技術の促進、各種の部品のダウンサイジ
ング等の必要がある。スイッチング周波数の高周波化は
スイッチング用半導体の損失と電磁トランスの損失の増
加をもたらすことから、スイッチング電源の小型化は困
難であった。スイッチング周波数が1MHzを越える
と、スイッチング用半導体の損失と電磁トランスの損失
が著しく増加するので、これ以上の小型化は困難な状況
にある。スイッチング用半導体の損失を最少限に抑える
ためにはスイッチング回路に発生するスイッチ動作の遅
れを共振などの方法により改善する必要がある。電磁ト
ランスの損失を最少限に抑えるためには材料を改善する
必要があるが、大幅な改善は困難な状況にあった。
てスイッチング電源が挙げられる。スイッチング電源は
通信機器や情報機器などの電子機器の電源として広く用
いられている。従来のスイッチング電源は入力した直流
電源を半導体の高速スイッチング作用を利用することに
より高周波電力に変換し、さらに制御、整流して所定の
直流を得るものであった。スイッチング電源を小型化す
るには高周波化技術の促進、各種の部品のダウンサイジ
ング等の必要がある。スイッチング周波数の高周波化は
スイッチング用半導体の損失と電磁トランスの損失の増
加をもたらすことから、スイッチング電源の小型化は困
難であった。スイッチング周波数が1MHzを越える
と、スイッチング用半導体の損失と電磁トランスの損失
が著しく増加するので、これ以上の小型化は困難な状況
にある。スイッチング用半導体の損失を最少限に抑える
ためにはスイッチング回路に発生するスイッチ動作の遅
れを共振などの方法により改善する必要がある。電磁ト
ランスの損失を最少限に抑えるためには材料を改善する
必要があるが、大幅な改善は困難な状況にあった。
【0003】圧電トランスをスイッチング電源の電源回
路に応用するために様々な試みが行なわれてきた。従来
の圧電トランスとしては圧電セラミックによる分極変化
型圧電トランス(a)、LiNbO3単結晶による横効
果型圧電トランス(b)、積層セラミックによる縦振動
型圧電トランス(c)などが主に挙げられる。
路に応用するために様々な試みが行なわれてきた。従来
の圧電トランスとしては圧電セラミックによる分極変化
型圧電トランス(a)、LiNbO3単結晶による横効
果型圧電トランス(b)、積層セラミックによる縦振動
型圧電トランス(c)などが主に挙げられる。
【0004】(a)のタイプの圧電トランスは入力側と
出力側の電圧比を大きくするための手段として、分極方
向の異なる2つの圧電セラミックを使用するとともに電
極の配置を工夫している。高電圧発生用として小型で不
燃性の点で注目されるが、材料の弾性的な損失や電気的
および弾性的なヒステリシスなどのために大振幅動作が
困難であるという問題点を有する。
出力側の電圧比を大きくするための手段として、分極方
向の異なる2つの圧電セラミックを使用するとともに電
極の配置を工夫している。高電圧発生用として小型で不
燃性の点で注目されるが、材料の弾性的な損失や電気的
および弾性的なヒステリシスなどのために大振幅動作が
困難であるという問題点を有する。
【0005】(b)のタイプの圧電トランスは結晶の損
失が少なく構造が簡単なものの、結晶の側壁切断部の微
小クラックの影響を受けやすく伝送可能な電力が小さ
い。また、素子によるばらつきが大きいという問題点を
有する。
失が少なく構造が簡単なものの、結晶の側壁切断部の微
小クラックの影響を受けやすく伝送可能な電力が小さ
い。また、素子によるばらつきが大きいという問題点を
有する。
【0006】(c)のタイプの圧電トランスは入力側と
出力側の積層構造を変えて容量比を変化させたものであ
る。電源回路に応用する際、負荷抵抗の小さな場合の電
圧比を制御することが難しく、また大電力により破損し
やすいという問題点を有する。基板の支持方法も難し
く、電力増加とともに支持を強固にする必要もあって、
素子の損失を増加させる原因になっている。
出力側の積層構造を変えて容量比を変化させたものであ
る。電源回路に応用する際、負荷抵抗の小さな場合の電
圧比を制御することが難しく、また大電力により破損し
やすいという問題点を有する。基板の支持方法も難し
く、電力増加とともに支持を強固にする必要もあって、
素子の損失を増加させる原因になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スイッチング電源を小
型化するには高周波化技術の促進、各種の部品のダウン
サイジング等の必要がある。圧電トランスをスイッチン
グ電源の電源回路に応用するために様々な型の圧電トラ
ンスが提案されている。しかし従来型の圧電トランスで
は、素子の支持方法が難しい、圧電トランスの内部損失
抵抗が大きい、側壁切断部の微小トラックの影響で伝送
可能な電力が小さい等の問題点を有する。
型化するには高周波化技術の促進、各種の部品のダウン
サイジング等の必要がある。圧電トランスをスイッチン
グ電源の電源回路に応用するために様々な型の圧電トラ
ンスが提案されている。しかし従来型の圧電トランスで
は、素子の支持方法が難しい、圧電トランスの内部損失
抵抗が大きい、側壁切断部の微小トラックの影響で伝送
可能な電力が小さい等の問題点を有する。
【0008】本発明の目的は、回路Xから入力された電
気信号を高効率で回路Yに出力することができ、そのう
え回路Xと回路Yとを絶縁状態に保つことができ、小型
軽量化が可能なことから幅広い応用が可能で、たとえば
スイッチング電源などへも応用できる超音波信号変換装
置を提供することにある。
気信号を高効率で回路Yに出力することができ、そのう
え回路Xと回路Yとを絶縁状態に保つことができ、小型
軽量化が可能なことから幅広い応用が可能で、たとえば
スイッチング電源などへも応用できる超音波信号変換装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
信号変換装置は、柱状の圧電磁器の両端面aおよびbに
電極AおよびBをそれぞれ設けて成る圧電セラミック振
動子を有する超音波信号変換装置であって、前記圧電磁
器の分極軸は前記両端面に垂直であり、前記電極Aは互
いに絶縁された少なくとも2つの電極A1およびA2か
ら成り、前記電極Bは互いに絶縁された少なくとも2つ
の電極B1およびB2から成り、回路Xから高周波の電
気信号Mを入力されることにより励振され前記圧電セラ
ミック振動子の共振周波数で機械振動をし、該機械振動
をすることにより前記共振周波数とほぼ等しい周波数を
有する電気信号Nを回路Yに出力し、前記電気信号Mは
前記電極A1とA2との間に入力され、前記電気信号N
は前記電極B1とB2との間から出力されることを特徴
とする。
信号変換装置は、柱状の圧電磁器の両端面aおよびbに
電極AおよびBをそれぞれ設けて成る圧電セラミック振
動子を有する超音波信号変換装置であって、前記圧電磁
器の分極軸は前記両端面に垂直であり、前記電極Aは互
いに絶縁された少なくとも2つの電極A1およびA2か
ら成り、前記電極Bは互いに絶縁された少なくとも2つ
の電極B1およびB2から成り、回路Xから高周波の電
気信号Mを入力されることにより励振され前記圧電セラ
ミック振動子の共振周波数で機械振動をし、該機械振動
をすることにより前記共振周波数とほぼ等しい周波数を
有する電気信号Nを回路Yに出力し、前記電気信号Mは
前記電極A1とA2との間に入力され、前記電気信号N
は前記電極B1とB2との間から出力されることを特徴
とする。
【0010】請求項2に記載の超音波信号変換装置は、
前記電極B1とB2との間に負荷抵抗が接続されること
によって、該負荷抵抗の大きさに対応した電圧の前記電
気信号Nが前記回路Yに出力されることを特徴とする。
前記電極B1とB2との間に負荷抵抗が接続されること
によって、該負荷抵抗の大きさに対応した電圧の前記電
気信号Nが前記回路Yに出力されることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の超音波信号変換装置は、
前記圧電磁器が直径と高さとの寸法比がほぼ1に等しい
円柱であることを特徴とする。
前記圧電磁器が直径と高さとの寸法比がほぼ1に等しい
円柱であることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の超音波信号変換装置は、
前記電極A1およびA2が前記端面aの面積をほぼ1:
1に分割し該端面aの直径に対応する直線によって分割
されていて、前記電極B1およびB2は前記端面bの面
積をほぼ1:1に分割し該端面bの直径に対応する直線
によって分割されていることを特徴とする。
前記電極A1およびA2が前記端面aの面積をほぼ1:
1に分割し該端面aの直径に対応する直線によって分割
されていて、前記電極B1およびB2は前記端面bの面
積をほぼ1:1に分割し該端面bの直径に対応する直線
によって分割されていることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の超音波信号変換装置は、
前記圧電磁器が3辺のうち少なくとも2辺の寸法比がほ
ぼ1に等しい矩形角柱であることを特徴とする。
前記圧電磁器が3辺のうち少なくとも2辺の寸法比がほ
ぼ1に等しい矩形角柱であることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の超音波信号変換装置は、
前記電極A1およびA2が前記端面aの面積をほぼ1:
1に分割し前記端面aの1つの辺に平行な直線で分割さ
れていて、前記端面bは前記端面aに対面する端面で成
り、前記電極B1およびB2は前記端面bの面積をほぼ
1:1に分割し前記端面bの1つの辺に平行な直線で分
割されていることを特徴とする。
前記電極A1およびA2が前記端面aの面積をほぼ1:
1に分割し前記端面aの1つの辺に平行な直線で分割さ
れていて、前記端面bは前記端面aに対面する端面で成
り、前記電極B1およびB2は前記端面bの面積をほぼ
1:1に分割し前記端面bの1つの辺に平行な直線で分
割されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の超音波信号変換装置は、柱状の圧電磁
器の両端面aおよびbにそれぞれ電極AおよびBを設け
て成る簡単な構造の圧電セラミック振動子を有する。電
極Aは互いに絶縁された少なくとも2つの電極A1およ
びA2から成り、電極Bは互いに絶縁された少なくとも
2つの電極B1およびB2から成る。回路Xから高周波
の電気信号Mが電極A1とA2との間に印加されること
により、圧電セラミック振動子は励振され圧電セラミッ
ク振動子の共振周波数で機械振動をし、該機械振動をす
ることにより前記共振周波数とほぼ等しい周波数を有す
る電気信号Nを前記電極B1とB2との間から回路Yに
出力することができる。この際、回路Xと回路Yとを絶
縁状態に保つことが可能である。本発明の超音波信号変
換装置の応用例の1つとしてスイッチング電源が挙げら
れる。すなわち、本発明の超音波信号変換装置が回路X
として圧電セラミック振動子を励振するための回路を備
え、回路Yとして出力した電気信号Nを処理するための
回路を備えることによりスイッチング電源が形成され
る。本発明の超音波信号変換装置を備えたスイッチング
電源は入力電圧を高効率で昇圧して出力することを可能
にする。本発明の超音波信号変換装置の構造が簡単で小
型軽量であることから、スイッチング電源の小型軽量化
が可能となるばかりでなく、その昇圧効果も大きい。
器の両端面aおよびbにそれぞれ電極AおよびBを設け
て成る簡単な構造の圧電セラミック振動子を有する。電
極Aは互いに絶縁された少なくとも2つの電極A1およ
びA2から成り、電極Bは互いに絶縁された少なくとも
2つの電極B1およびB2から成る。回路Xから高周波
の電気信号Mが電極A1とA2との間に印加されること
により、圧電セラミック振動子は励振され圧電セラミッ
ク振動子の共振周波数で機械振動をし、該機械振動をす
ることにより前記共振周波数とほぼ等しい周波数を有す
る電気信号Nを前記電極B1とB2との間から回路Yに
出力することができる。この際、回路Xと回路Yとを絶
縁状態に保つことが可能である。本発明の超音波信号変
換装置の応用例の1つとしてスイッチング電源が挙げら
れる。すなわち、本発明の超音波信号変換装置が回路X
として圧電セラミック振動子を励振するための回路を備
え、回路Yとして出力した電気信号Nを処理するための
回路を備えることによりスイッチング電源が形成され
る。本発明の超音波信号変換装置を備えたスイッチング
電源は入力電圧を高効率で昇圧して出力することを可能
にする。本発明の超音波信号変換装置の構造が簡単で小
型軽量であることから、スイッチング電源の小型軽量化
が可能となるばかりでなく、その昇圧効果も大きい。
【0016】前記スイッチング電源の回路Xは圧電セラ
ミック振動子を効率的に励振する必要があり、このため
回路Xは高周波の高電圧を発生させしかも圧電セラミッ
ク振動子の共振周波数を追尾する機能を持つことが望ま
れる。つまり、回路Xは共振周波数、電圧、電力などの
諸元を満足すると同時に、共振周波数の自動追尾機能を
具備しなければならない。圧電セラミック振動子の共振
周波数に出力の周波数を自動的に追尾させるための有力
な手段として自励発振方式がある。自励発振方式は、発
振と電圧・電力増幅が一体となった回路構成を採用して
おり、内部に独自の発振回路を持つことなく圧電セラミ
ック振動子の共振を利用して発振させる方式である。本
発明の超音波信号変換装置では電極Aが互いに絶縁され
た少なくとも2つの電極A1およびA2に分割されてい
ることから、電極A1およびA2を自励式電源のための
電極として用いることができる。
ミック振動子を効率的に励振する必要があり、このため
回路Xは高周波の高電圧を発生させしかも圧電セラミッ
ク振動子の共振周波数を追尾する機能を持つことが望ま
れる。つまり、回路Xは共振周波数、電圧、電力などの
諸元を満足すると同時に、共振周波数の自動追尾機能を
具備しなければならない。圧電セラミック振動子の共振
周波数に出力の周波数を自動的に追尾させるための有力
な手段として自励発振方式がある。自励発振方式は、発
振と電圧・電力増幅が一体となった回路構成を採用して
おり、内部に独自の発振回路を持つことなく圧電セラミ
ック振動子の共振を利用して発振させる方式である。本
発明の超音波信号変換装置では電極Aが互いに絶縁され
た少なくとも2つの電極A1およびA2に分割されてい
ることから、電極A1およびA2を自励式電源のための
電極として用いることができる。
【0017】前記スイッチング電源の回路Yとして出力
した高周波電力を整流し直流電力を生成するための整流
回路を採用することにより、本発明の超音波信号変換装
置は前記スイッチング電源におけるトランスとしての機
能を果たし、入力電圧を昇圧して出力することを可能に
する。しかも、微弱な電圧でも効率よく昇圧することを
可能にする。
した高周波電力を整流し直流電力を生成するための整流
回路を採用することにより、本発明の超音波信号変換装
置は前記スイッチング電源におけるトランスとしての機
能を果たし、入力電圧を昇圧して出力することを可能に
する。しかも、微弱な電圧でも効率よく昇圧することを
可能にする。
【0018】電極B1とB2との間に負荷抵抗が接続さ
れることによって、該負荷抵抗の大きさに対応した電圧
の電気信号Nを回路Yに出力することができる。
れることによって、該負荷抵抗の大きさに対応した電圧
の電気信号Nを回路Yに出力することができる。
【0019】圧電磁器として直径と高さとの寸法比がほ
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電セ
ラミック振動子は効率よく励振される。従って、このよ
うな圧電セラミック振動子から成る超音波信号変換装置
をスイッチング電源に応用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この円柱状
構造を成す圧電セラミック振動子における電極A1およ
びA2が端面aの面積をほぼ1:1に分割し端面aの直
径に対応する直線によって分割され、電極B1およびB
2が端面bの面積をほぼ1:1に分割し端面bの直径に
対応する直線によって分割されていることにより、圧電
セラミック振動子はさらに効率よく励振される。また、
その励振は効率よく電気信号Nとして出力される。
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電セ
ラミック振動子は効率よく励振される。従って、このよ
うな圧電セラミック振動子から成る超音波信号変換装置
をスイッチング電源に応用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この円柱状
構造を成す圧電セラミック振動子における電極A1およ
びA2が端面aの面積をほぼ1:1に分割し端面aの直
径に対応する直線によって分割され、電極B1およびB
2が端面bの面積をほぼ1:1に分割し端面bの直径に
対応する直線によって分割されていることにより、圧電
セラミック振動子はさらに効率よく励振される。また、
その励振は効率よく電気信号Nとして出力される。
【0020】圧電磁器として3辺のうち少なくとも2辺
の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用するこ
とにより、圧電セラミック振動子は効率よく励振され
る。従って、このような圧電セラミック振動子から成る
超音波信号変換装置をスイッチング電源に応用すること
により、入力電圧の昇圧効果を増大させることができ
る。また、この矩形角柱状構造を有する圧電セラミック
振動子の電極A1およびA2は端面aの面積をほぼ1:
1に分割し端面aの1つの辺に平行な直線で分割された
構造を成す。また、端面bは端面aに対面する端面で成
り、電極B1およびB2は端面bの面積をほぼ1:1に
分割し端面bの1つの辺に平行な直線で分割された構造
を成す。従って、圧電セラミック振動子はさらに効率よ
く励振される。また、その励振は効率よく電気信号Nと
して出力される。
の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用するこ
とにより、圧電セラミック振動子は効率よく励振され
る。従って、このような圧電セラミック振動子から成る
超音波信号変換装置をスイッチング電源に応用すること
により、入力電圧の昇圧効果を増大させることができ
る。また、この矩形角柱状構造を有する圧電セラミック
振動子の電極A1およびA2は端面aの面積をほぼ1:
1に分割し端面aの1つの辺に平行な直線で分割された
構造を成す。また、端面bは端面aに対面する端面で成
り、電極B1およびB2は端面bの面積をほぼ1:1に
分割し端面bの1つの辺に平行な直線で分割された構造
を成す。従って、圧電セラミック振動子はさらに効率よ
く励振される。また、その励振は効率よく電気信号Nと
して出力される。
【0021】
【実施例】図1は本発明の超音波信号変換装置の第1の
実施例を示す斜視図である。本実施例は圧電セラミック
振動子1および負荷抵抗RLから成る。圧電セラミック
振動子1は圧電磁器2と、圧電磁器2の両端面に設けら
れた電極とから成る。本実施例においては圧電磁器2は
直径と高さがともに10mmのものと、直径と高さがと
もに5mmのものとの2種類を使用している。圧電磁器
2はTDK製91A材で成り、直径と高さが10mmの
圧電磁器2の共振周波数は約138kHzであり、直径
と高さが5mmの圧電磁器2の共振周波数は約277k
Hzである。圧電磁器2の両端面に設けられた電極はそ
れぞれ1:1に2分割され、電極D,Fおよび電極P,
Qを形成している。電極DとFとは互いに絶縁されてい
て、電極PとQとは互いに絶縁されている。電極Dはド
ライブ電極として使用され、電極Fはフィードバック電
極として使用される。電極DとFとの間に圧電セラミッ
ク振動子1の共振周波数とほぼ等しい周波数の電気信号
が印加されると、圧電セラミック振動子1が励振され
る。この圧電セラミック振動子1の励振は再び電気信号
に変換され、電極PとQとの間から出力される。このよ
うにして、圧電セラミック振動子1に入力される電気信
号はいったん弾性振動に変換され、その弾性振動は再び
電気信号に変換されて出力される。このとき、電極Pお
よびQの間には負荷抵抗RLが接続されていて、ほぼ正
弦波に近い波形が出力される。このようにして、本発明
の超音波信号変換装置は電気信号を変換する機能を有す
る。
実施例を示す斜視図である。本実施例は圧電セラミック
振動子1および負荷抵抗RLから成る。圧電セラミック
振動子1は圧電磁器2と、圧電磁器2の両端面に設けら
れた電極とから成る。本実施例においては圧電磁器2は
直径と高さがともに10mmのものと、直径と高さがと
もに5mmのものとの2種類を使用している。圧電磁器
2はTDK製91A材で成り、直径と高さが10mmの
圧電磁器2の共振周波数は約138kHzであり、直径
と高さが5mmの圧電磁器2の共振周波数は約277k
Hzである。圧電磁器2の両端面に設けられた電極はそ
れぞれ1:1に2分割され、電極D,Fおよび電極P,
Qを形成している。電極DとFとは互いに絶縁されてい
て、電極PとQとは互いに絶縁されている。電極Dはド
ライブ電極として使用され、電極Fはフィードバック電
極として使用される。電極DとFとの間に圧電セラミッ
ク振動子1の共振周波数とほぼ等しい周波数の電気信号
が印加されると、圧電セラミック振動子1が励振され
る。この圧電セラミック振動子1の励振は再び電気信号
に変換され、電極PとQとの間から出力される。このよ
うにして、圧電セラミック振動子1に入力される電気信
号はいったん弾性振動に変換され、その弾性振動は再び
電気信号に変換されて出力される。このとき、電極Pお
よびQの間には負荷抵抗RLが接続されていて、ほぼ正
弦波に近い波形が出力される。このようにして、本発明
の超音波信号変換装置は電気信号を変換する機能を有す
る。
【0022】図2は図1の超音波信号変換装置によって
形成されるスイッチング電源の一実施例を示す構成図で
ある。圧電セラミック振動子1には2端子方式の自励発
振回路Aが接続されている。自励発振回路Aは直流電源
から電力を供給され、圧電セラミック振動子1を励振す
る。圧電セラミック振動子1の励振は再び電力に変換さ
れ、負荷抵抗RLの両端から出力させることができる。
このとき、圧電セラミック振動子1は昇圧効果をもたら
す。なお、この負荷抵抗RLの大きさを変えることによ
って、昇圧の大きさを変えることが可能となる。
形成されるスイッチング電源の一実施例を示す構成図で
ある。圧電セラミック振動子1には2端子方式の自励発
振回路Aが接続されている。自励発振回路Aは直流電源
から電力を供給され、圧電セラミック振動子1を励振す
る。圧電セラミック振動子1の励振は再び電力に変換さ
れ、負荷抵抗RLの両端から出力させることができる。
このとき、圧電セラミック振動子1は昇圧効果をもたら
す。なお、この負荷抵抗RLの大きさを変えることによ
って、昇圧の大きさを変えることが可能となる。
【0023】図3は本発明の超音波信号変換装置の第2
の実施例を示す斜視図である。本実施例は圧電磁器2、
圧電磁器2の両端面に設けられた電極および2つの負荷
抵抗RLから成る。圧電磁器2の一方の端面に設けられ
た電極は圧電磁器2の直径を1:1に2分割した構造
を、圧電磁器2のもう一方の端面に設けられた電極は圧
電磁器2の直径を1:1:1に3分割した構造をしてい
て、電極D,Fおよび電極P,Q,Rを形成している。
電極DとFとは互いに絶縁されていて、電極PとQとR
とは互いに絶縁されている。電極Dはドライブ電極とし
て、電極Fはフィードバック電極として使用される。電
極PとQとの間、並びにQとRとの間にはそれぞれ負荷
抵抗RLが接続されていて、ほぼ正弦波に近い波形が出
力される。図3に示す超音波信号変換装置をスイッチン
グ電源に応用する場合、この負荷抵抗RLの大きさを変
えることによって昇圧の大きさを変えることが可能とな
る。また、その昇圧した電圧を電極PとQとの間だけで
なく電極QとRとの間からも同時に出力することが可能
となる。すなわち、図3に示すような超音波信号変換装
置を採用したスイッチング電源は入力電圧を昇圧して2
ヶ所から出力することが可能となる。
の実施例を示す斜視図である。本実施例は圧電磁器2、
圧電磁器2の両端面に設けられた電極および2つの負荷
抵抗RLから成る。圧電磁器2の一方の端面に設けられ
た電極は圧電磁器2の直径を1:1に2分割した構造
を、圧電磁器2のもう一方の端面に設けられた電極は圧
電磁器2の直径を1:1:1に3分割した構造をしてい
て、電極D,Fおよび電極P,Q,Rを形成している。
電極DとFとは互いに絶縁されていて、電極PとQとR
とは互いに絶縁されている。電極Dはドライブ電極とし
て、電極Fはフィードバック電極として使用される。電
極PとQとの間、並びにQとRとの間にはそれぞれ負荷
抵抗RLが接続されていて、ほぼ正弦波に近い波形が出
力される。図3に示す超音波信号変換装置をスイッチン
グ電源に応用する場合、この負荷抵抗RLの大きさを変
えることによって昇圧の大きさを変えることが可能とな
る。また、その昇圧した電圧を電極PとQとの間だけで
なく電極QとRとの間からも同時に出力することが可能
となる。すなわち、図3に示すような超音波信号変換装
置を採用したスイッチング電源は入力電圧を昇圧して2
ヶ所から出力することが可能となる。
【0024】図4は自励発振回路Aの一実施例を示す図
である。本実施例は電流検出部11、電圧増幅部12お
よび電力増幅部13から構成される。自励発振回路Aで
は圧電セラミック振動子1からのフィードバック信号を
増幅してスイッチング用半導体に入力するために電源用
IC(IC3)を使用している。但し、図4ではIC3は
省いて描かれている。図4の回路では電源の電圧が12
Vのときに圧電セラミック振動子1の駆動電圧として5
0Vp−pの値が得られた。このようにして、電源電圧
の4倍のピーク電圧で圧電セラミック振動子1を駆動で
きる。
である。本実施例は電流検出部11、電圧増幅部12お
よび電力増幅部13から構成される。自励発振回路Aで
は圧電セラミック振動子1からのフィードバック信号を
増幅してスイッチング用半導体に入力するために電源用
IC(IC3)を使用している。但し、図4ではIC3は
省いて描かれている。図4の回路では電源の電圧が12
Vのときに圧電セラミック振動子1の駆動電圧として5
0Vp−pの値が得られた。このようにして、電源電圧
の4倍のピーク電圧で圧電セラミック振動子1を駆動で
きる。
【0025】電力増幅部13はQ1、L1、C3およびR3
から構成される逆起電圧回路である。トランジスタQ1
はスイッチング用であり、スイッチング速度とドライブ
の簡単なことを考慮しパワーMOS FETを使用して
いる。L1は逆起電圧を発生させ圧電セラミック振動子
1に電源電圧Vccより高い電圧の電力を供給するため
のものであり、C3は逆起電圧の時定数調整用である。
C3を大きくすると時定数が延びるが最大電圧が低くな
る。C3を小さくした場合はその逆である。
から構成される逆起電圧回路である。トランジスタQ1
はスイッチング用であり、スイッチング速度とドライブ
の簡単なことを考慮しパワーMOS FETを使用して
いる。L1は逆起電圧を発生させ圧電セラミック振動子
1に電源電圧Vccより高い電圧の電力を供給するため
のものであり、C3は逆起電圧の時定数調整用である。
C3を大きくすると時定数が延びるが最大電圧が低くな
る。C3を小さくした場合はその逆である。
【0026】電流検出部11は検波整流用ダイオードD
1およびD2から構成され、圧電セラミック振動子1に流
れる電流の位相を検出することを目的としている。図4
の回路図に示すように電流検出部11は圧電セラミック
振動子1と直列に接続されており、電流検出部11のイ
ンピーダンスが大きいほど圧電セラミック振動子1に分
圧される電圧は小さくなる。このため電流検出部11の
条件としてはインピーダンスが低い方がよい。しかし、
インピーダンスが低すぎると検出される電圧も小さくな
り自励の立ちがり時間が遅くなる。
1およびD2から構成され、圧電セラミック振動子1に流
れる電流の位相を検出することを目的としている。図4
の回路図に示すように電流検出部11は圧電セラミック
振動子1と直列に接続されており、電流検出部11のイ
ンピーダンスが大きいほど圧電セラミック振動子1に分
圧される電圧は小さくなる。このため電流検出部11の
条件としてはインピーダンスが低い方がよい。しかし、
インピーダンスが低すぎると検出される電圧も小さくな
り自励の立ちがり時間が遅くなる。
【0027】電流検出部11においてはダイオードが使
用されている。ダイオードは電流電圧特性から明らかな
ように、自励発振の立ち上がり時の電圧の低い時は高抵
抗として動作し、自励が安定し電圧が高い時は低抵抗と
して動作するから、電流検出部11の素子として好都合
である。
用されている。ダイオードは電流電圧特性から明らかな
ように、自励発振の立ち上がり時の電圧の低い時は高抵
抗として動作し、自励が安定し電圧が高い時は低抵抗と
して動作するから、電流検出部11の素子として好都合
である。
【0028】電圧増幅部12はIC1、C1、C2、R1お
よびR2で構成され、電流検出部11で検出した微小な
電圧信号を増幅し次段の電力増幅部13をドライブする
ことを目的としている。圧電セラミック振動子1の駆動
に十分な高周波電力を得るには、電力増幅手段がトラン
ジスタ等で構成される場合、高速で大きな利得を得るた
めに複数の電圧増幅器で成る電圧増幅部を使用しなけれ
ばならない。この実施例では電圧増幅部12にCMOS
ロジックICで成るインバータIC1が使用されてい
る。この電圧増幅部12はCMOS ICのインバータ
IC1に抵抗R1で帰還をかけるとスレシホールド付近で
止まった状態となり、アナログアンプとして動作するこ
とを利用したものである。この電圧増幅部12の回路に
は高速でゲインが大きいという特徴があるが、電源の電
圧に制限があるから、図4の回路では5.1Vのツェナ
ーダイオードZD1を使用してインバータIC1に所定の
電圧を得ている。なお、C1及びC2は直流カット用のコ
ンデンサである。
よびR2で構成され、電流検出部11で検出した微小な
電圧信号を増幅し次段の電力増幅部13をドライブする
ことを目的としている。圧電セラミック振動子1の駆動
に十分な高周波電力を得るには、電力増幅手段がトラン
ジスタ等で構成される場合、高速で大きな利得を得るた
めに複数の電圧増幅器で成る電圧増幅部を使用しなけれ
ばならない。この実施例では電圧増幅部12にCMOS
ロジックICで成るインバータIC1が使用されてい
る。この電圧増幅部12はCMOS ICのインバータ
IC1に抵抗R1で帰還をかけるとスレシホールド付近で
止まった状態となり、アナログアンプとして動作するこ
とを利用したものである。この電圧増幅部12の回路に
は高速でゲインが大きいという特徴があるが、電源の電
圧に制限があるから、図4の回路では5.1Vのツェナ
ーダイオードZD1を使用してインバータIC1に所定の
電圧を得ている。なお、C1及びC2は直流カット用のコ
ンデンサである。
【0029】図4の回路では、低電圧駆動を可能にする
昇圧手段としてスイッチング用のトランジスタQ1 とコ
イルL1 を用いている。同じ程度に昇圧するのにトラン
ジスタ+コイルの組み合せとトランスとを比べると、ト
ランジスタ+コイルの方がトランスより小型、軽量、安
価である。また、電力増幅部13の負荷回路がコイルL
1 およびコンデンサC3 で成り抵抗器を含まないことか
ら、電源の電力利用効率、すなわち電力効率において優
れている。
昇圧手段としてスイッチング用のトランジスタQ1 とコ
イルL1 を用いている。同じ程度に昇圧するのにトラン
ジスタ+コイルの組み合せとトランスとを比べると、ト
ランジスタ+コイルの方がトランスより小型、軽量、安
価である。また、電力増幅部13の負荷回路がコイルL
1 およびコンデンサC3 で成り抵抗器を含まないことか
ら、電源の電力利用効率、すなわち電力効率において優
れている。
【0030】図5は電源から入力される入力電圧(Vd
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電セラミック振
動子1が5mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが10k
ohmを示すときの値である。出力電圧は入力電圧のほ
ぼ4.5倍の値を示すことがわかる。
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電セラミック振
動子1が5mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが10k
ohmを示すときの値である。出力電圧は入力電圧のほ
ぼ4.5倍の値を示すことがわかる。
【0031】図6は電源から入力される入力電圧(Vd
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電セラミック振
動子1が10mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが1k
ohmを示すときの値である。出力電圧は入力電圧のほ
ぼ3倍の値を示すことがわかる。
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電セラミック振
動子1が10mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが1k
ohmを示すときの値である。出力電圧は入力電圧のほ
ぼ3倍の値を示すことがわかる。
【0032】電源電圧が5Vのロジック回路の中で少数
個の15V電源のOPアンプ等を使用する場合や、小電
力で高い電圧を必要とするセラミックセンサ等を使用す
る場合に、電源の昇圧が問題となる。トランスを使用し
た電源回路は回路規模が大きく、また、昇圧用のICは
高価であるという問題がある。本発明の超音波信号変換
装置を用いたスイッチング電源は小型軽量で、昇圧効果
が高い。
個の15V電源のOPアンプ等を使用する場合や、小電
力で高い電圧を必要とするセラミックセンサ等を使用す
る場合に、電源の昇圧が問題となる。トランスを使用し
た電源回路は回路規模が大きく、また、昇圧用のICは
高価であるという問題がある。本発明の超音波信号変換
装置を用いたスイッチング電源は小型軽量で、昇圧効果
が高い。
【0033】
【発明の効果】本発明の超音波信号変換装置において
は、回路Xから高周波の電気信号Mが電極A1とA2と
の間に印加されることにより、圧電セラミック振動子は
励振され圧電セラミック振動子の共振周波数で機械振動
をし、該機械振動をすることにより前記共振周波数とほ
ぼ等しい周波数を有する電気信号Nを前記電極B1とB
2との間から回路Yに出力することができる。この際、
回路Xと回路Yとを絶縁状態に保つことが可能である。
本発明の超音波信号変換装置が回路Xとして圧電セラミ
ック振動子を励振するための回路と、回路Yとして出力
した電気信号を処理するための回路とを備えることによ
りスイッチング電源を形成することができる。本発明の
超音波信号変換装置を備えたスイッチング電源は入力電
圧を高効率で昇圧して出力することを可能にするばかり
でなく、構造が簡単で小型軽量であることから、スイッ
チング電源の小型軽量化を可能とする。しかもその昇圧
効果が大きい。
は、回路Xから高周波の電気信号Mが電極A1とA2と
の間に印加されることにより、圧電セラミック振動子は
励振され圧電セラミック振動子の共振周波数で機械振動
をし、該機械振動をすることにより前記共振周波数とほ
ぼ等しい周波数を有する電気信号Nを前記電極B1とB
2との間から回路Yに出力することができる。この際、
回路Xと回路Yとを絶縁状態に保つことが可能である。
本発明の超音波信号変換装置が回路Xとして圧電セラミ
ック振動子を励振するための回路と、回路Yとして出力
した電気信号を処理するための回路とを備えることによ
りスイッチング電源を形成することができる。本発明の
超音波信号変換装置を備えたスイッチング電源は入力電
圧を高効率で昇圧して出力することを可能にするばかり
でなく、構造が簡単で小型軽量であることから、スイッ
チング電源の小型軽量化を可能とする。しかもその昇圧
効果が大きい。
【0034】本発明の超音波信号変換装置を用いたスイ
ッチング電源において、圧電セラミック振動子を効率的
に励振するための回路は、高周波の高電圧を発生させし
かも圧電セラミック振動子の共振周波数を追尾する機能
を持つことが望まれる。つまり、該回路は共振周波数、
電圧、電力などの諸元を満足すると同時に、共振周波数
の自動追尾機能を具備しなければならない。本発明の超
音波信号変換装置では電極Aが互いに絶縁された少なく
とも2つの電極A1およびA2に分割されていることか
ら、電極A1およびA2を自励式電源のための電極とし
て用いることができる。
ッチング電源において、圧電セラミック振動子を効率的
に励振するための回路は、高周波の高電圧を発生させし
かも圧電セラミック振動子の共振周波数を追尾する機能
を持つことが望まれる。つまり、該回路は共振周波数、
電圧、電力などの諸元を満足すると同時に、共振周波数
の自動追尾機能を具備しなければならない。本発明の超
音波信号変換装置では電極Aが互いに絶縁された少なく
とも2つの電極A1およびA2に分割されていることか
ら、電極A1およびA2を自励式電源のための電極とし
て用いることができる。
【0035】本発明の超音波信号変換装置を用いたスイ
ッチング電源において、圧電セラミック振動子から出力
した電気信号Nを処理するための回路が電極B1とB2
との間に接続されることにより、本発明の超音波信号変
換装置はスイッチング電源におけるトランスとしての機
能を果たし、入力電圧を昇圧して出力することを可能に
する。しかも、微弱な電圧でも効率よく昇圧することを
可能にする。また、電極B1とB2との間に負荷抵抗が
接続されることによって、該負荷抵抗の大きさに対応し
た電圧の電気信号Nを出力することができる。
ッチング電源において、圧電セラミック振動子から出力
した電気信号Nを処理するための回路が電極B1とB2
との間に接続されることにより、本発明の超音波信号変
換装置はスイッチング電源におけるトランスとしての機
能を果たし、入力電圧を昇圧して出力することを可能に
する。しかも、微弱な電圧でも効率よく昇圧することを
可能にする。また、電極B1とB2との間に負荷抵抗が
接続されることによって、該負荷抵抗の大きさに対応し
た電圧の電気信号Nを出力することができる。
【0036】圧電磁器として直径と高さとの寸法比がほ
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電セ
ラミック振動子は効率よく励振される。従って、このよ
うな圧電セラミック振動子から成る超音波信号変換装置
をスイッチング電源に応用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この圧電セ
ラミック振動子における電極A1およびA2が端面aの
面積をほぼ1:1に分割し端面aの直径に対応する直線
によって分割され、電極B1およびB2が端面bの面積
をほぼ1:1に分割し端面bの直径に対応する直線によ
って分割されていることにより、圧電セラミック振動子
はさらに効率よく励振される。また、その励振は効率よ
く電気信号Nとして出力される。
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電セ
ラミック振動子は効率よく励振される。従って、このよ
うな圧電セラミック振動子から成る超音波信号変換装置
をスイッチング電源に応用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この圧電セ
ラミック振動子における電極A1およびA2が端面aの
面積をほぼ1:1に分割し端面aの直径に対応する直線
によって分割され、電極B1およびB2が端面bの面積
をほぼ1:1に分割し端面bの直径に対応する直線によ
って分割されていることにより、圧電セラミック振動子
はさらに効率よく励振される。また、その励振は効率よ
く電気信号Nとして出力される。
【0037】圧電磁器として3辺のうち少なくとも2辺
の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用するこ
とにより、圧電セラミック振動子は効率よく励振され
る。従って、このような圧電セラミック振動子から成る
超音波信号変換装置をスイッチング電源に応用すること
により、入力電圧の昇圧効果を増大させることができ
る。また、この圧電セラミック振動子の電極A1および
A2は端面aの面積をほぼ1:1に分割し端面aの1つ
の辺に平行な直線で分割された構造を成す。また、端面
bは端面aに対面する端面で成り、電極B1およびB2
は端面bの面積をほぼ1:1に分割し端面bの1つの辺
に平行な直線で分割された構造を成す。従って、圧電セ
ラミック振動子はさらに効率よく励振される。また、そ
の励振は効率よく電気信号Nとして出力される。
の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用するこ
とにより、圧電セラミック振動子は効率よく励振され
る。従って、このような圧電セラミック振動子から成る
超音波信号変換装置をスイッチング電源に応用すること
により、入力電圧の昇圧効果を増大させることができ
る。また、この圧電セラミック振動子の電極A1および
A2は端面aの面積をほぼ1:1に分割し端面aの1つ
の辺に平行な直線で分割された構造を成す。また、端面
bは端面aに対面する端面で成り、電極B1およびB2
は端面bの面積をほぼ1:1に分割し端面bの1つの辺
に平行な直線で分割された構造を成す。従って、圧電セ
ラミック振動子はさらに効率よく励振される。また、そ
の励振は効率よく電気信号Nとして出力される。
【図1】本発明の超音波信号変換装置の第1の実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】図1の超音波信号変換装置によって形成される
スイッチング電源の一実施例を示す構成図。
スイッチング電源の一実施例を示す構成図。
【図3】本発明の超音波信号変換装置の第2の実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図4】自励発振回路Aの一実施例を示す図。
【図5】電源から入力される入力電圧(Vdc)と電極
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
【図6】電源から入力される入力電圧(Vdc)と電極
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
1 圧電セラミック振動子 2 圧電磁器 A 自励発振回路 RL 負荷抵抗 11 電流検出部 12 電圧増幅部 13 電力増幅部 D,F 電極 P,Q 電極 IC1 CMOS IC インバータ Vcc 電源電圧 L1 昇圧用コイル Q1 トランジスタ ZD1 ツェナーダイオード D1、D2 ダイオード C1、C2、C3 コンデンサ R1、R2、R3、R4 抵抗
Claims (6)
- 【請求項1】 柱状の圧電磁器の両端面aおよびbに電
極AおよびBをそれぞれ設けて成る圧電セラミック振動
子を有する超音波信号変換装置であって、 前記圧電磁器の分極軸は前記両端面に垂直であり、 前記電極Aは互いに絶縁された少なくとも2つの電極A
1およびA2から成り、 前記電極Bは互いに絶縁された少なくとも2つの電極B
1およびB2から成り、 回路Xから高周波の電気信号Mを入力されることにより
励振され前記圧電セラミック振動子の共振周波数で機械
振動をし、該機械振動をすることにより前記共振周波数
とほぼ等しい周波数を有する電気信号Nを回路Yに出力
し、 前記電気信号Mは前記電極A1とA2との間に入力さ
れ、 前記電気信号Nは前記電極B1とB2との間から出力さ
れることを特徴とする超音波信号変換装置。 - 【請求項2】 前記電極B1とB2との間に負荷抵抗が
接続されることによって、該負荷抵抗の大きさに対応し
た電圧の前記電気信号Nが前記回路Yに出力されること
を特徴とする請求項1に記載の超音波信号変換装置。 - 【請求項3】 前記圧電磁器は直径と高さとの寸法比が
ほぼ1に等しい円柱であることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の超音波信号変換装置。 - 【請求項4】 前記電極A1およびA2は前記端面aの
面積をほぼ1:1に分割し該端面aの直径に対応する直
線によって分割されていて、 前記電極B1およびB2は前記端面bの面積をほぼ1:
1に分割し該端面bの直径に対応する直線によって分割
されていることを特徴とする請求項3に記載の超音波信
号変換装置。 - 【請求項5】 前記圧電磁器は3辺のうち少なくとも2
辺の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱であることを特徴
とする請求項1または2に記載の超音波信号変換装置。 - 【請求項6】 前記電極A1およびA2は前記端面aの
面積をほぼ1:1に分割し前記端面aの1つの辺に平行
な直線で分割されていて、 前記端面bは前記端面aに対面する端面で成り、前記電
極B1およびB2は前記端面bの面積をほぼ1:1に分
割し前記端面bの1つの辺に平行な直線で分割されてい
ることを特徴とする請求項5に記載の超音波信号変換装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335640A JPH06165417A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 超音波信号変換装置 |
US08/151,138 US5389852A (en) | 1992-11-20 | 1993-11-12 | Ultrasonic signal converter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335640A JPH06165417A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 超音波信号変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06165417A true JPH06165417A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18290863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4335640A Pending JPH06165417A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 超音波信号変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06165417A (ja) |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP4335640A patent/JPH06165417A/ja active Pending
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