JPH06189533A - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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JPH06189533A
JPH06189533A JP35431692A JP35431692A JPH06189533A JP H06189533 A JPH06189533 A JP H06189533A JP 35431692 A JP35431692 A JP 35431692A JP 35431692 A JP35431692 A JP 35431692A JP H06189533 A JPH06189533 A JP H06189533A
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voltage
electrodes
power supply
piezoelectric vibrator
face
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JP35431692A
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Koji Toda
耕司 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力した電圧を高効率で昇圧して出力するこ
とができ、高周波駆動が可能で、スイッチング用半導体
の損失を抑えることができ、回路構成が簡単で小型軽量
なスイッチング電源を提供する。 【構成】 円柱状の圧電振動子1、負荷抵抗RLおよび
圧電振動子励振回路Aから成る回路構成が簡単で小型軽
量なスイッチング電源である。圧電振動子励振回路Aは
直流電源から電力を供給され、圧電振動子1を励振す
る。圧電振動子1の励振は再び電力に変換され、負荷抵
抗RLの両端から出力させることができる。このとき、
圧電振動子1は昇圧効果をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力した直流電源を高周
波電力に変換し、さらに制御、整流して所定の直流を得
るスイッチング電源に関する。
【0002】
【従来の技術】通信機器や情報機器などの電子機器の電
源としてスイッチング電源が用いられている。従来のス
イッチング電源は入力した直流電源を半導体の高速スイ
ッチング作用を利用することにより高周波電力に変換
し、さらに制御、整流して所定の直流を得るものであっ
た。スイッチング電源を小型化するには高周波化技術の
促進、各種の部品のダウンサイジング等の必要がある。
スイッチング周波数の高周波化はスイッチング用半導体
の損失と電磁トランスの損失の増加をもたらすことか
ら、スイッチング電源の小型化は困難であった。スイッ
チング周波数が1MHzを越えると、スイッチング用半
導体の損失と電磁トランスの損失が著しく増加するの
で、これ以上の小型化は困難な状況にある。スイッチン
グ用半導体の損失を最少限に抑えるためにはスイッチン
グ回路に発生するスイッチ動作の遅れを共振などの方法
により改善する必要がある。電磁トランスの損失を最少
限に抑えるためには材料を改善する必要があるが、大幅
な改善は困難な状況にあった。
【0003】圧電トランスをスイッチング電源の電源回
路に応用するために様々な試みが行なわれてきた。従来
の圧電トランスとしては圧電セラミックによる分極変化
型圧電トランス(a)、LiNbO3単結晶による横効
果型圧電トランス(b)、積層セラミックによる縦振動
型圧電トランス(c)などが主に挙げられる。
【0004】(a)のタイプの圧電トランスは入力側と
出力側の電圧比を大きくするための手段として、分極方
向の異なる2つの圧電セラミックを使用するとともに電
極の配置を工夫している。高電圧発生用として小型で不
燃性の点で注目されるが、材料の弾性的な損失や電気的
および弾性的なヒステリシスなどのために大振幅動作が
困難であるという問題点を有する。
【0005】(b)のタイプの圧電トランスは結晶の損
失が少なく構造が簡単なものの、結晶の側壁切断部の微
小クラックの影響を受けやすく伝送可能な電力が小さ
い。また、素子によるばらつきが大きいという問題点を
有する。
【0006】(c)のタイプの圧電トランスは入力側と
出力側の積層構造を変えて容量比を変化させたものであ
る。電源回路に応用する際、負荷抵抗の小さな場合の電
圧比を制御することが難しく、また大電力により破損し
やすいという問題点を有する。基板の支持方法も難し
く、電力増加とともに支持を強固にする必要もあって、
素子の損失を増加させる原因になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スイッチング電源を小
型化するには高周波化技術の促進、各種の部品のダウン
サイジング等の必要がある。圧電トランスをスイッチン
グ電源の電源回路に応用するために様々な型の圧電トラ
ンスが提案されている。しかし従来型の圧電トランスで
は、素子の支持方法が難しい、圧電トランスの内部損失
抵抗が大きい、側壁切断部の微小トラックの影響で伝送
可能な電力が小さい等の問題点を有する。
【0008】本発明の目的は、入力した電圧を高効率で
昇圧して出力することができ、そのうえ高周波での小型
軽量化が可能なことからスイッチング用半導体の損失を
抑えることができ、しかも回路構成が簡単なスイッチン
グ電源を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のスイッ
チング電源は、柱状の圧電磁器の両端面aおよびbに電
極AおよびBをそれぞれ設けて成る圧電振動子と、該圧
電振動子に高周波の電圧V1を加えることにより該圧電
振動子を励振する回路と、前記圧電振動子から出力され
る電圧V2の高周波電力を整流し直流電力を生成する整
流回路とを有するスイッチング電源において、前記圧電
磁器の分極軸は前記両端面に垂直であり、前記電極Aは
互いに絶縁された少なくとも2つの電極A1およびA2
から成り、前記電極Bは互いに絶縁された少なくとも2
つの電極B1およびB2から成り、前記電圧V1は前記
電極A1とA2との間に入力され、前記電圧V2は前記
電極B1とB2との間から出力され、前記電圧V2は前
記電圧V1よりも大きいことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載のスイッチング電源は、前
記電極B1とB2との間に負荷抵抗が接続され、前記電
圧V2の大きさが該負荷抵抗の大きさに対応しているこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3に記載のスイッチング電源は、前
記圧電振動子励振回路が前記電圧V1の電力として交流
パルス電力を出力し、該交流パルス電力のパルス幅およ
びパルス繰り返し周波数を調節する手段と、前記電圧V
1の値を調節する手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載のスイッチング電源は、前
記圧電磁器は直径と高さとの寸法比がほぼ1に等しい円
柱であることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載のスイッチング電源は、前
記電極A1およびA2が前記端面aの面積をほぼ1:1
に分割し該端面aの直径に対応する直線によって分割さ
れていて、前記電極B1およびB2は前記端面bの面積
をほぼ1:1に分割し該端面bの直径に対応する直線に
よって分割されていることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載のスイッチング電源は、前
記圧電磁器が3辺のうち少なくとも2辺の寸法比がほぼ
1に等しい矩形角柱であることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載のスイッチング電源は、前
記電極A1およびA2が前記端面aの1つの辺に平行な
直線によって前記端面aの面積をほぼ1:1に分割した
形を成しており、前記端面bは前記端面aに対面する端
面で成り、前記電極B1およびB2は前記端面bの1つ
の辺に平行な直線によって前記端面bの面積をほぼ1:
1に分割した形を成していることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明のスイッチング電源は、柱状の圧電磁器
の両端面aおよびbにそれぞれ電極AおよびBを設けて
なる簡単な構造の圧電振動子を用いることにより、入力
電圧を高効率で昇圧して出力することを可能にする。本
発明のスイッチング電源は、圧電振動子に高周波の電圧
V1を入力することにより圧電振動子を励振する回路
と、圧電振動子から出力される電圧V2の高周波電力を
整流し直流電力を生成する整流回路とを有する。圧電振
動子の構造が簡単で小型軽量であることから、本発明の
スイッチング電源は小型軽量化が可能となる。その上、
本発明のスイッチング電源は昇圧効果が大きい。
【0017】圧電振動子を励振するための回路は、高周
波の高電圧を発生させしかも圧電振動子の共振周波数を
追尾することが望ましい。これは圧電振動子の共振周波
数が温度などの影響によって変化するからである。従っ
て、効率的に圧電振動子を励振するための回路は共振周
波数を追尾する機能を持つことが望まれる。つまり、該
回路は共振周波数、電圧、電力などの諸元を満足すると
同時に、共振周波数の自動追尾機能を具備しなければな
らない。本発明のスイッチング電源における圧電振動子
励振回路はこのような共振周波数の自動追尾機能を備え
ている。従って、効率よく圧電振動子を励振することが
できる。
【0018】電極B1とB2との間には負荷抵抗が接続
されている。電圧V2の大きさは該負荷抵抗の大きさに
対応している。つまり、負荷抵抗の値を変えることによ
り電圧V2の大きさを変えることが可能となる。圧電振
動子励振回路を駆動させると圧電振動子が励振され、そ
の励振は整流回路によって電気信号として出力される。
すなわち電極A1,A2間に印加される電気信号を弾性
振動に変換し、その弾性振動を電極B1,B2間から再
び電気信号として出力することが可能になる。このよう
にして、圧電振動子励振回路から出力される高周波電力
を電極B1,B2間から取り出すことができ、その上、
電極B1,B2間から取り出される高周波電力を整流回
路によって直流電力とすることができる。このとき、圧
電振動子はトランスとしての機能を果たし、入力電圧を
昇圧して出力することを可能にする。
【0019】圧電振動子に供給する電力として交流パル
ス電力を出力し、その交流パルス電力のパルス幅および
パルス繰り返し周波数を調節する手段と、交流パルス電
力の電圧値(すなわち電圧V1の値)を調節する手段と
を圧電振動子励振回路に備えることにより、圧電振動子
を効率よく励振できる。従って、微弱な電圧でも効率よ
く昇圧することが可能となる。
【0020】圧電磁器として直径と高さとの寸法比がほ
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電振
動子を効率よく励振することが可能となる。従って、こ
のような圧電振動子を採用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この円柱状
構造を成す圧電振動子における電極A1およびA2が端
面aの面積をほぼ1:1に分割し端面aの直径に対応す
る直線によって分割され、電極B1およびB2が端面b
の面積をほぼ1:1に分割し端面bの直径に対応する直
線によって分割されていることにより、圧電振動子をさ
らに効率よく励振することができるだけでなく、その励
振を効率よく電気信号として出力することが可能とな
る。
【0021】圧電磁器は3辺のうち少なくとも2辺の寸
法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用することに
より、圧電振動子を効率よく励振することが可能とな
る。従って、このような圧電振動子を採用することによ
り、入力電圧の昇圧効果を増大させることができる。ま
た、この矩形角柱状構造を有する圧電振動子の電極A1
およびA2は端面aの面積をほぼ1:1に分割し端面a
の1つの辺に平行な直線で分割された構造を成す。ま
た、端面bは端面aに対面する端面で成り、電極B1お
よびB2は端面bの面積をほぼ1:1に分割し端面bの
1つの辺に平行な直線で分割された構造を成す。従っ
て、圧電振動子をさらに効率よく励振することができる
だけでなく、その励振を効率よく電気信号として出力す
ることが可能となる。
【0022】
【実施例】図1は本発明のスイッチング電源の一実施例
を示す構成図である。本実施例は円柱状の圧電振動子
1、負荷抵抗RLおよび圧電振動子励振回路Aから成
る。圧電振動子励振回路Aにおいては2端子方式の自励
発振回路が採用されている。圧電振動子励振回路Aは直
流電源から電力を供給され、圧電振動子1を励振する。
圧電振動子1の励振は再び電力に変換され、負荷抵抗R
Lの両端から出力させることができる。このとき、圧電
振動子1は昇圧効果をもたらす。
【0023】図2は圧電振動子1を示す斜視図である。
本実施例においては圧電振動子1は直径と高さがともに
10mmのものと、直径と高さがともに5mmのものと
の2種類を使用している。圧電振動子1は圧電磁器2
と、圧電磁器2の両端面に設けられた電極とから成る。
圧電磁器2はTDK製91A材で成り、直径と高さが1
0mmの圧電磁器2の共振周波数は約138kHzであ
り、直径と高さが5mmの圧電磁器2の共振周波数は約
277kHzである。圧電磁器2の両端面に設けられた
電極はそれぞれ1:1に2分割され、電極D,Fおよび
電極P,Qを形成している。電極DとFとは互いに絶縁
されていて、電極PとQとは互いに絶縁されている。圧
電振動子励振回路Aは直流電源から電力を供給され、電
極DおよびFには圧電振動子励振回路Aからの電圧が印
加される。このとき、圧電振動子1には圧電振動子1の
共振周波数とほぼ等しい周波数の電気信号が印加され
る。なお、電極Dはドライブ電極として使用され、電極
Fはフィードバック電極として使用される。電極Pおよ
びQの間には負荷抵抗RLが接続されていて、ほぼ正弦
波に近い波形が出力される。この負荷抵抗RLの大きさ
を変えることによって、昇圧の大きさを変えることが可
能となる。
【0024】図3は本発明のスイッチング電源に用いら
れる圧電振動子のもう1つの実施例を示す斜視図であ
る。本実施例は圧電磁器2と、圧電磁器2の両端面に設
けられた電極とから成る。圧電磁器2の一方の端面に設
けられた電極は圧電磁器2の直径を1:1に2分割した
構造を、圧電磁器2のもう一方の端面に設けられた電極
は圧電磁器2の直径を1:1:1に3分割した構造をし
ていて、電極D,Fおよび電極P,Q,Rを形成してい
る。電極DとFとは互いに絶縁されていて、電極PとQ
とRとは互いに絶縁されている。電極Dはドライブ電極
として、電極Fはフィードバック電極として使用され
る。電極PとQとの間、並びにQとRとの間にはそれぞ
れ負荷抵抗RLが接続されていて、ほぼ正弦波に近い波
形が出力される。この負荷抵抗RLの大きさを変えるこ
とによって、昇圧の大きさを変えることが可能となる。
また、その昇圧した電圧を電極PとQとの間だけでなく
電極QとRとの間からも同時に出力することが可能とな
る。すなわち、このような圧電振動子を採用することに
より入力電圧を昇圧して2ヶ所から出力することが可能
となる。
【0025】図4は図1の圧電振動子励振回路Aの一実
施例を示す図である。本実施例は電流検出部11、電圧
増幅部12および電力増幅部13から構成される。圧電
振動子励振回路Aでは圧電振動子1からのフィードバッ
ク信号を増幅してスイッチング用半導体に入力するため
に電源用IC(IC3)を使用している。但し、図4で
はIC3は省いて描かれている。図4の回路では電源の
電圧が12Vのときに圧電振動子1の駆動電圧として5
0Vp−pの値が得られた。このようにして、電源電圧
の4倍のピーク電圧で圧電振動子1を駆動できる。
【0026】電力増幅部13はQ1、L1、C3およびR3
から構成される逆起電圧回路である。トランジスタQ1
はスイッチング用であり、スイッチング速度とドライブ
の簡単なことを考慮しパワーMOS FETを使用して
いる。L1は逆起電圧を発生させ圧電振動子1に電源電
圧Vccより高い電圧の電力を供給するためのものであ
り、C3は逆起電圧の時定数調整用である。C3を大きく
すると時定数が延びるが最大電圧が低くなる。C3を小
さくした場合はその逆である。
【0027】電流検出部11は検波整流用ダイオードD
1およびD2から構成され、圧電振動子1に流れる電流の
位相を検出することを目的としている。図4の回路図に
示すように電流検出部11は圧電振動子1と直列に接続
されており、電流検出部11のインピーダンスが大きい
ほど圧電振動子1に分圧される電圧は小さくなる。この
ため電流検出部11の条件としてはインピーダンスが低
い方がよい。しかし、インピーダンスが低すぎると検出
される電圧も小さくなり自励の立ちがり時間が遅くな
る。
【0028】電流検出部11においてはダイオードが使
用されている。ダイオードは電流電圧特性から明らかな
ように、自励発振の立ち上がり時の電圧の低い時は高抵
抗として動作し、自励が安定し電圧が高い時は低抵抗と
して動作するから、電流検出部11の素子として好都合
である。
【0029】電圧増幅部12はIC1、C1、C2、R1お
よびR2で構成され、電流検出部11で検出した微小な
電圧信号を増幅し次段の電力増幅部13をドライブする
ことを目的としている。圧電振動子1の駆動に十分な高
周波電力を得るには、電力増幅手段がトランジスタ等で
構成される場合、高速で大きな利得を得るために複数の
電圧増幅器で成る電圧増幅部を使用しなければならな
い。この実施例では電圧増幅部12にCMOSロジック
ICで成るインバータIC1が使用されている。この電
圧増幅部12はCMOS ICのインバータIC1に抵抗
R1で帰還をかけるとスレシホールド付近で止まった状
態となり、アナログアンプとして動作することを利用し
たものである。この電圧増幅部12の回路には高速でゲ
インが大きいという特徴があるが、電源の電圧に制限が
あるから、図4の回路では5.1Vのツェナーダイオー
ドZD1を使用してインバータIC1に所定の電圧を得て
いる。なお、C1及びC2は直流カット用のコンデンサで
ある。
【0030】図4の回路では、低電圧駆動を可能にする
昇圧手段としてスイッチング用のトランジスタQ1 とコ
イルL1 を用いている。同じ程度に昇圧するのにトラン
ジスタ+コイルの組み合せとトランスとを比べると、ト
ランジスタ+コイルの方がトランスより小型、軽量、安
価である。また、電力増幅部13の負荷回路がコイルL
1 およびコンデンサC3 で成り抵抗器を含まないことか
ら、電源の電力利用効率、すなわち電力効率において優
れている。
【0031】図5は電源から入力される入力電圧(Vd
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電振動子1が5
mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが10kohmを示
すときの値である。出力電圧は入力電圧のほぼ4.5倍
の値を示すことがわかる。
【0032】図6は電源から入力される入力電圧(Vd
c)と電極P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)
との関係を示す特性図である。但し、圧電振動子1が1
0mmの円柱状を成し、負荷抵抗RLが1kohmを示
すときの値である。出力電圧は入力電圧のほぼ3倍の値
を示すことがわかる。
【0033】電源電圧が5Vのロジック回路の中で少数
個の15V電源のOPアンプ等を使用する場合や、小電
力で高い電圧を必要とするセラミックセンサ等を使用す
る場合に、電源の昇圧が問題となる。トランスを使用し
た電源回路は回路規模が大きく、また、昇圧用のICは
高価であるという問題がある。本実施例における圧電振
動子を用いた本発明のスイッチング電源は小型軽量で、
昇圧効果が高い。
【0034】
【発明の効果】本発明のスイッチング電源は、圧電振動
子に高周波の電圧V1を入力することにより圧電振動子
を励振する回路と、圧電振動子から出力される電圧V2
の高周波電力を整流し直流電力を生成する整流回路とを
有する。圧電振動子励振回路を駆動し電極A1,A2間
に電気信号を印加すると圧電振動子が励振される。その
励振は電極B1,B2間から再び電気信号として出力す
ることが可能になる。このとき、圧電振動子はトランス
としての機能を果たし、入力電圧を昇圧して出力するこ
とを可能にする。しかも、その昇圧効果が大きい。その
上、圧電振動子の構造が簡単で小型軽量であることか
ら、本発明のスイッチング電源は全体として回路構成が
簡単で、小型軽量化が可能となる。
【0035】効率的に圧電振動子を励振するための回路
は共振周波数を追尾する機能を持つことが望まれる。つ
まり、該回路は共振周波数、電圧、電力などの諸元を満
足すると同時に、共振周波数の自動追尾機能を具備しな
ければならない。本発明のスイッチング電源における圧
電振動子励振回路はこのような共振周波数の自動追尾機
能を備えている。従って、効率よく圧電振動子を励振す
ることができる。
【0036】電極B1とB2との間に負荷抵抗が接続さ
れることによって、該負荷抵抗の大きさに対応した電圧
の電気信号を出力することができる。つまり、負荷抵抗
の値を変えることにより電圧V2の大きさを変えること
が可能となる。圧電振動子励振回路を駆動させると圧電
振動子が励振され、その励振は整流回路によって電気信
号として出力される。すなわち電極A1,A2間に印加
される電気信号を弾性振動に変換し、その弾性振動を電
極B1,B2間から再び電気信号として出力することが
可能になる。このようにして、圧電振動子励振回路から
出力される高周波電力を電極B1,B2間から取り出す
ことができ、その上、電極B1,B2間から取り出され
る高周波電力を整流回路によって直流電力とすることが
できる。
【0037】圧電振動子に供給する電力として交流パル
ス電力を出力し、その交流パルス電力のパルス幅および
パルス繰り返し周波数を調節する手段と、交流パルス電
力の電圧値(すなわち電圧V1の値)を調節する手段と
を圧電振動子励振回路に備えることにより、圧電振動子
を効率よく励振できる。従って、微弱な電圧でも効率よ
く昇圧することが可能となる。
【0038】圧電磁器として直径と高さとの寸法比がほ
ぼ1に等しい円柱状構造を採用することにより、圧電振
動子を効率よく励振することが可能となる。従って、こ
のような圧電振動子を採用することにより、入力電圧の
昇圧効果を増大させることができる。また、この圧電振
動子における電極A1およびA2が端面aの面積をほぼ
1:1に分割し端面aの直径に対応する直線によって分
割され、電極B1およびB2が端面bの面積をほぼ1:
1に分割し端面bの直径に対応する直線によって分割さ
れていることにより、圧電振動子をさらに効率よく励振
することができるだけでなく、その励振を効率よく電気
信号として出力することが可能となる。
【0039】圧電磁器として3辺のうち少なくとも2辺
の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱状構造を採用するこ
とにより、圧電振動子を効率よく励振することが可能と
なる。従って、このような圧電振動子を採用することに
より、入力電圧の昇圧効果を増大させることができる。
また、この圧電振動子の電極A1およびA2は端面aの
面積をほぼ1:1に分割し端面aの1つの辺に平行な直
線で分割された構造を成す。また、端面bは端面aに対
面する端面で成り、電極B1およびB2は端面bの面積
をほぼ1:1に分割し端面bの1つの辺に平行な直線で
分割された構造を成す。従って、圧電振動子をさらに効
率よく励振することができるだけでなく、その励振を効
率よく電気信号として出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング電源の一実施例を示す構
成図。
【図2】圧電振動子1を示す斜視図。
【図3】本発明のスイッチング電源に用いられる圧電振
動子のもう1つの実施例を示す斜視図。
【図4】図1の圧電振動子励振回路Aの一実施例を示す
図。
【図5】電源から入力される入力電圧(Vdc)と電極
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
【図6】電源から入力される入力電圧(Vdc)と電極
P,Q間に出力される出力電圧(Vp−p)との関係を
示す特性図。
【符号の説明】
1 圧電振動子 2 圧電磁器 A 圧電振動子励振回路 RL 負荷抵抗 11 電流検出部 12 電圧増幅部 13 電力増幅部 D,F 電極 P,Q 電極 IC1 CMOS IC インバータ Vcc 電源電圧 L1 昇圧用コイル Q1 トランジスタ ZD1 ツェナーダイオード D1、D2 ダイオード C1、C2、C3 コンデンサ R1、R2、R3、R4 抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の圧電磁器の両端面aおよびbに電
    極AおよびBをそれぞれ設けて成る圧電振動子と、該圧
    電振動子に高周波の電圧V1を加えることにより該圧電
    振動子を励振する回路と、前記圧電振動子から出力され
    る電圧V2の高周波電力を整流し直流電力を生成する整
    流回路とを有するスイッチング電源において、 前記圧電磁器の分極軸は前記両端面に垂直であり、 前記電極Aは互いに絶縁された少なくとも2つの電極A
    1およびA2から成り、 前記電極Bは互いに絶縁された少なくとも2つの電極B
    1およびB2から成り、 前記電圧V1は前記電極A1とA2との間に入力され、 前記電圧V2は前記電極B1とB2との間から出力さ
    れ、 前記電圧V2は前記電圧V1よりも大きいことを特徴と
    するスイッチング電源。
  2. 【請求項2】 前記電極B1とB2との間に負荷抵抗が
    接続され、前記電圧V2の大きさが該負荷抵抗の大きさ
    に対応していることを特徴とする請求項1に記載のスイ
    ッチング電源。
  3. 【請求項3】 前記圧電振動子励振回路は前記電圧V1
    の電力として交流パルス電力を出力し、該交流パルス電
    力のパルス幅およびパルス繰り返し周波数を調節する手
    段と、前記電圧V1の値を調節する手段とを備えること
    を特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電
    源。
  4. 【請求項4】 前記圧電磁器は直径と高さとの寸法比が
    ほぼ1に等しい円柱であることを特徴とする請求項1,
    2または3に記載のスイッチング電源。
  5. 【請求項5】 前記電極A1およびA2は前記端面aの
    面積をほぼ1:1に分割し該端面aの直径に対応する直
    線によって分割されていて、 前記電極B1およびB2は前記端面bの面積をほぼ1:
    1に分割し該端面bの直径に対応する直線によって分割
    されていることを特徴とする請求項4に記載のスイッチ
    ング電源。
  6. 【請求項6】 前記圧電磁器は3辺のうち少なくとも2
    辺の寸法比がほぼ1に等しい矩形角柱であることを特徴
    とする請求項1,2または3に記載のスイッチング電
    源。
  7. 【請求項7】 前記電極A1およびA2は前記端面aの
    1つの辺に平行な直線によって前記端面aの面積をほぼ
    1:1に分割した形を成しており、 前記端面bは前記端面aに対面する端面で成り、前記電
    極B1およびB2は前記端面bの1つの辺に平行な直線
    によって前記端面bの面積をほぼ1:1に分割した形を
    成していることを特徴とする請求項6に記載のスイッチ
    ング電源。
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