JPH0616444A - ロックウ−ルの色相調整方法 - Google Patents
ロックウ−ルの色相調整方法Info
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- JPH0616444A JPH0616444A JP19485592A JP19485592A JPH0616444A JP H0616444 A JPH0616444 A JP H0616444A JP 19485592 A JP19485592 A JP 19485592A JP 19485592 A JP19485592 A JP 19485592A JP H0616444 A JPH0616444 A JP H0616444A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
[目的] 高炉からの溶融スラグを原料としてロックウ
−ルを製造する際に、製綿化されたロックウ−ルの色相
などを建築材料などで要求される厳格な基準値内に調整
する方法を提案する。 [構成] 1次電気炉で溶融高炉スラグに成分調整用の
副原料を加えて溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉
で温度調整後、製綿化してロックウ−ルを製造する際
に、2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の炭素
量を制御して、製綿されたロックウ−ルの色相などを調
整する。
−ルを製造する際に、製綿化されたロックウ−ルの色相
などを建築材料などで要求される厳格な基準値内に調整
する方法を提案する。 [構成] 1次電気炉で溶融高炉スラグに成分調整用の
副原料を加えて溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉
で温度調整後、製綿化してロックウ−ルを製造する際
に、2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の炭素
量を制御して、製綿されたロックウ−ルの色相などを調
整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロックウ−ルの色相調整
方法に係り、詳しくは、製綿されたロックファイバの色
相などを厳格に調整する方法に係る。
方法に係り、詳しくは、製綿されたロックファイバの色
相などを厳格に調整する方法に係る。
【0002】
【従来の技術】最近、石綿などの公害問題に端を発して
その代替品としてロックウ−ルおよびその加工品が注目
を集めている。すなわち、ロックウ−ルそのものは吹付
け断熱材や、天井吸音板用原料として用いられ、加工品
は工業用断熱材、建築用断熱材などの用途に供せられて
いる。これら用途に供せられる関係から、ロックウ−ル
の性質の一つとして表面の色、つまり、色相や明度が重
要視され、仮りに他の性質がきわめて優れていても色相
などが一定の範囲から外れ、バラツキが僅かでもある
と、上記の内装材などの用途に供することができない。
その代替品としてロックウ−ルおよびその加工品が注目
を集めている。すなわち、ロックウ−ルそのものは吹付
け断熱材や、天井吸音板用原料として用いられ、加工品
は工業用断熱材、建築用断熱材などの用途に供せられて
いる。これら用途に供せられる関係から、ロックウ−ル
の性質の一つとして表面の色、つまり、色相や明度が重
要視され、仮りに他の性質がきわめて優れていても色相
などが一定の範囲から外れ、バラツキが僅かでもある
と、上記の内装材などの用途に供することができない。
【0003】しかし、溶融高炉スラグを原料とする場合
には、ロックウ−ルの色相などは製綿化などの製造条件
のほかにスラグ組成や高炉の操業条件によって左右され
る。このため、きわめて厳格に色相などの許容範囲内に
適合するよう、製品のロックウ−ルの色相などを調整す
ることはきわめてむづかしい。
には、ロックウ−ルの色相などは製綿化などの製造条件
のほかにスラグ組成や高炉の操業条件によって左右され
る。このため、きわめて厳格に色相などの許容範囲内に
適合するよう、製品のロックウ−ルの色相などを調整す
ることはきわめてむづかしい。
【0004】ロックウ−ルは玄武岩、安山岩等のケイ酸
塩鉱石を原料として、キュ−ポラや電気炉などで溶解
し、これを遠心力を利用して製綿化して製造されていた
が、ケイ酸塩鉱石に組成的に高炉スラグに近似している
ことから、高炉スラグがロックウ−ルの原料として用い
られている。また、省エネルギ−の観点から、高炉スラ
グが溶融状態で得られる製鉄所内にロックウ−ル製造設
備を配置し、高炉から出滓される高炉スラグを、冷却す
ることなく、溶融状態でロックウ−ル製造設備にホット
チャ−ジし、これを製綿、繊維化されて製造されること
が行なわれている。この方法では、溶融状態のままの高
炉スラグには、一旦、電気炉において、例えば、ケイ砂
などの副原料を加えて、溶解、成分調整し、この溶融高
炉スラグを、例えば遠心力を利用して繊維化する製綿機
などを用いて繊維化している。
塩鉱石を原料として、キュ−ポラや電気炉などで溶解
し、これを遠心力を利用して製綿化して製造されていた
が、ケイ酸塩鉱石に組成的に高炉スラグに近似している
ことから、高炉スラグがロックウ−ルの原料として用い
られている。また、省エネルギ−の観点から、高炉スラ
グが溶融状態で得られる製鉄所内にロックウ−ル製造設
備を配置し、高炉から出滓される高炉スラグを、冷却す
ることなく、溶融状態でロックウ−ル製造設備にホット
チャ−ジし、これを製綿、繊維化されて製造されること
が行なわれている。この方法では、溶融状態のままの高
炉スラグには、一旦、電気炉において、例えば、ケイ砂
などの副原料を加えて、溶解、成分調整し、この溶融高
炉スラグを、例えば遠心力を利用して繊維化する製綿機
などを用いて繊維化している。
【0005】したがって、製綿機などの製綿条件や繊維
化の度合によってロックウ−ルの色相などが左右される
が、このほかに、スラグ組成や高炉操業条件にも左右さ
れ、一定の色相のものが仲々得られない。
化の度合によってロックウ−ルの色相などが左右される
が、このほかに、スラグ組成や高炉操業条件にも左右さ
れ、一定の色相のものが仲々得られない。
【0006】また、高炉からの溶融高炉スラグを電気炉
で成分調整することが行なわれており、特開昭62−6
5950号に開示されているように、この成分調整は主
として、製綿に必要な性質として例えば粘性を与えるも
ので、前記特開昭62−65950号でも色調の調整の
上からスラグ組成を調整することは行なわれていない。
で成分調整することが行なわれており、特開昭62−6
5950号に開示されているように、この成分調整は主
として、製綿に必要な性質として例えば粘性を与えるも
ので、前記特開昭62−65950号でも色調の調整の
上からスラグ組成を調整することは行なわれていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題の解
決を目的とし、具体的には、1次電気炉で溶融高炉スラ
グを溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉で温度調整
してから、製綿化してロックウ−ルを製造する際に、こ
の2次電気炉から出滓された溶融スラグ中の炭素量を制
御して、ロックウ−ルの色相などを調整する方法を提案
する。
決を目的とし、具体的には、1次電気炉で溶融高炉スラ
グを溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉で温度調整
してから、製綿化してロックウ−ルを製造する際に、こ
の2次電気炉から出滓された溶融スラグ中の炭素量を制
御して、ロックウ−ルの色相などを調整する方法を提案
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明方法
は、1次電気炉で溶融高炉スラグに成分調整用の副原料
を加えて溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉で温度
調整後、製綿化してロックウ−ルを製造する際に、2次
電気炉から出滓された溶融高炉スラグ中の炭素量を制御
して、製綿されたロックウ−ルの色相などを調整するこ
とを特徴とする。
は、1次電気炉で溶融高炉スラグに成分調整用の副原料
を加えて溶解、成分調整し、次いで、2次電気炉で温度
調整後、製綿化してロックウ−ルを製造する際に、2次
電気炉から出滓された溶融高炉スラグ中の炭素量を制御
して、製綿されたロックウ−ルの色相などを調整するこ
とを特徴とする。
【0009】また、溶融高炉スラグ中の炭素量が少なく
加炭する必要のあるときには、1次電気炉および/また
は2次電気炉内の溶融高炉スラグに炭素を含む炭素源を
吹込んで2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の
炭素量を調整することを特徴とする。
加炭する必要のあるときには、1次電気炉および/また
は2次電気炉内の溶融高炉スラグに炭素を含む炭素源を
吹込んで2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の
炭素量を調整することを特徴とする。
【0010】また、溶融高炉スラグ中の炭素量が許容範
囲以上で炭素量を低減させる必要のあるときには、1次
電気炉の前に設けられる取鍋内において、溶融高炉スラ
グ中の炭素成分を酸化させて脱炭し、2次電気炉から出
滓される溶融高炉スラグ中の炭素量を調整することを特
徴とする。
囲以上で炭素量を低減させる必要のあるときには、1次
電気炉の前に設けられる取鍋内において、溶融高炉スラ
グ中の炭素成分を酸化させて脱炭し、2次電気炉から出
滓される溶融高炉スラグ中の炭素量を調整することを特
徴とする。
【0011】また、1次電気炉から出滓する際、2次電
気炉への溶融高炉スラグ出滓速度を低下もしくは出滓中
の溶融高炉スラグへ酸素吹きを施し、溶融高炉スラグ中
の炭素成分を酸化させて脱炭し、2次電気炉から出滓さ
れる溶融高炉スラグ中の炭素量を調整することを特徴と
する。
気炉への溶融高炉スラグ出滓速度を低下もしくは出滓中
の溶融高炉スラグへ酸素吹きを施し、溶融高炉スラグ中
の炭素成分を酸化させて脱炭し、2次電気炉から出滓さ
れる溶融高炉スラグ中の炭素量を調整することを特徴と
する。
【0012】また、2次電気炉から出滓される溶融高炉
スラグ中の炭素量を0.1〜0.2%に調整することを
特徴とする。
スラグ中の炭素量を0.1〜0.2%に調整することを
特徴とする。
【0013】以下、これら手段たる構成ならびにその作
用を、図面により、更に詳しく説明すると、次の通りで
ある。
用を、図面により、更に詳しく説明すると、次の通りで
ある。
【0014】なお、図1は本発明方法を実施する際に用
いられる装置の一例のフロ−シ−トであり、図2は2次
電気炉から出滓された溶融高炉スラグ中の炭素量とロッ
クウ−ルの色相との関係を示すグラフである。
いられる装置の一例のフロ−シ−トであり、図2は2次
電気炉から出滓された溶融高炉スラグ中の炭素量とロッ
クウ−ルの色相との関係を示すグラフである。
【0015】まず、図1において、符号1は高炉、2は
1次電気炉、3は2次電気炉、4は溶融高炉スラグを供
給する装入口、5は取鍋、7は1次電気炉と2次電気炉
を結ぶ出滓樋を示し、2次電気炉3の装入口8に溶融高
炉スラグが排出される。すなわち、従来例の通り、高炉
1には鉄鉱石が装入されて高炉1を下降する間に製錬さ
れ、製錬の結果得られる高炉銑は溶融状態で出銑される
一方、高炉スラグは溶融状態のままで出滓される。出滓
された溶融高炉スラグは、例えば、60トン容量の台車
6にうけ、取鍋5を介して装入口4より1次電気炉2に
供給される。9はシ−ル弁を示し、装入時のみ開とされ
る。1次電気炉2においては、溶融高炉スラグに対して
ケイ酸塩鉱石やその他のケイ酸を含むものなどの副原料
を例えば窒素ガスなどの不活性ガスをキャリヤガスとし
て吹込み供給し、スラグ組成を調整する。
1次電気炉、3は2次電気炉、4は溶融高炉スラグを供
給する装入口、5は取鍋、7は1次電気炉と2次電気炉
を結ぶ出滓樋を示し、2次電気炉3の装入口8に溶融高
炉スラグが排出される。すなわち、従来例の通り、高炉
1には鉄鉱石が装入されて高炉1を下降する間に製錬さ
れ、製錬の結果得られる高炉銑は溶融状態で出銑される
一方、高炉スラグは溶融状態のままで出滓される。出滓
された溶融高炉スラグは、例えば、60トン容量の台車
6にうけ、取鍋5を介して装入口4より1次電気炉2に
供給される。9はシ−ル弁を示し、装入時のみ開とされ
る。1次電気炉2においては、溶融高炉スラグに対して
ケイ酸塩鉱石やその他のケイ酸を含むものなどの副原料
を例えば窒素ガスなどの不活性ガスをキャリヤガスとし
て吹込み供給し、スラグ組成を調整する。
【0016】組成を調整された高炉スラグは2次電気炉
3に出滓される。7は出滓樋であり、装入口8のシ−ル
弁10が開放され、2次電気炉3に出滓される。2次電
気炉3において高炉スラグは保温されて脱気、熟成さ
れ、その後製綿機に供給されて製綿、繊維化される。
3に出滓される。7は出滓樋であり、装入口8のシ−ル
弁10が開放され、2次電気炉3に出滓される。2次電
気炉3において高炉スラグは保温されて脱気、熟成さ
れ、その後製綿機に供給されて製綿、繊維化される。
【0017】そこで、以上の通りに溶融高炉スラグを製
綿・繊維化する際に、2次電気炉3から出滓されるとき
の溶融高炉スラグ中の炭素量を制御し、製綿化された後
のロックウ−ルの色相などを調整する。
綿・繊維化する際に、2次電気炉3から出滓されるとき
の溶融高炉スラグ中の炭素量を制御し、製綿化された後
のロックウ−ルの色相などを調整する。
【0018】すなわち、本発明者等は溶融高炉スラグの
成分調整ならびに温度保持を、1次と2次の電気炉に分
けて行なって、ロックウ−ルを製造する場合に、この製
造プロセスが製綿されたロックウ−ルの色相など影響す
ることに着目し、はじめに、この色相などを支配する製
造プロセス中の因子を吟味検討した。この結果、製造プ
ロセス中の因子のうち、ロックウ−ルの色相など主とし
て支配するのは従来繊維強度を低下させ極力低いとされ
ていた2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ、つま
り、製綿化前の溶融高炉スラグ中の炭素量であることか
わかった。
成分調整ならびに温度保持を、1次と2次の電気炉に分
けて行なって、ロックウ−ルを製造する場合に、この製
造プロセスが製綿されたロックウ−ルの色相など影響す
ることに着目し、はじめに、この色相などを支配する製
造プロセス中の因子を吟味検討した。この結果、製造プ
ロセス中の因子のうち、ロックウ−ルの色相など主とし
て支配するのは従来繊維強度を低下させ極力低いとされ
ていた2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ、つま
り、製綿化前の溶融高炉スラグ中の炭素量であることか
わかった。
【0019】更に詳しく説明すると、製綿したロックウ
−ルの色相などは、成分調整を経て2次電気炉から出滓
される溶融高炉スラグ中に含まれる炭素量の影響が大き
く、この炭素量の増減によって、例えば内装材その他の
建築材料で許容できる範囲にロックウ−ルの色相などが
調整できる。
−ルの色相などは、成分調整を経て2次電気炉から出滓
される溶融高炉スラグ中に含まれる炭素量の影響が大き
く、この炭素量の増減によって、例えば内装材その他の
建築材料で許容できる範囲にロックウ−ルの色相などが
調整できる。
【0020】この炭素量の調整は、高炉の操業条件の中
に含めて行なうこともできるが、高炉操業条件に含める
ことは溶銑の組成などに影響して好ましくない。
に含めて行なうこともできるが、高炉操業条件に含める
ことは溶銑の組成などに影響して好ましくない。
【0021】そこで、炭素量の制御方法についても検討
したところ、炭素量を増加する場合には高炉から出滓後
製綿機に供給される間であれば、いずれの過程でも加炭
することができるが、1次又は2次、1次ならびに2次
の電気炉で不活性ガスのキャリヤガスと共に吹込むのが
好ましい。このようにすると、キャリヤガスの吹込みエ
ネルギ−によって炭素源が均一に分散されて吹込まれ、
加えた炭素源によって各電気炉の電極の消耗を低くおさ
えられる。
したところ、炭素量を増加する場合には高炉から出滓後
製綿機に供給される間であれば、いずれの過程でも加炭
することができるが、1次又は2次、1次ならびに2次
の電気炉で不活性ガスのキャリヤガスと共に吹込むのが
好ましい。このようにすると、キャリヤガスの吹込みエ
ネルギ−によって炭素源が均一に分散されて吹込まれ、
加えた炭素源によって各電気炉の電極の消耗を低くおさ
えられる。
【0022】一方、炭素量を減少させる場合には、同様
に高炉出滓後から製綿機供給前のいずれのプロセスでも
減少させることができるが、1次又は2次の電気炉で炭
素を酸化させて減少させるのは好ましくない。この理由
は、電気炉は密閉式で、炉内での酸化は電極の酸化につ
ながり、過剰の酸化は電極の消耗が大きくなるからであ
る。
に高炉出滓後から製綿機供給前のいずれのプロセスでも
減少させることができるが、1次又は2次の電気炉で炭
素を酸化させて減少させるのは好ましくない。この理由
は、電気炉は密閉式で、炉内での酸化は電極の酸化につ
ながり、過剰の酸化は電極の消耗が大きくなるからであ
る。
【0023】このため、炭素量減少の場合は、1次電気
炉に入る前、例えば、取鍋中で溶融高炉スラグを酸化
し、炭素量を低減するのが好ましい。
炉に入る前、例えば、取鍋中で溶融高炉スラグを酸化
し、炭素量を低減するのが好ましい。
【0024】または、前記1次電気炉から出滓する際、
2次電気炉への溶融高炉スラグの出滓速度を低下もしく
は出滓中の溶融高炉スラグへ酸素吹きを施すことによ
り、溶融高炉スラグを出滓樋7上で酸化雰囲気に暴露
し、前記溶融高炉スラグ中の炭素成分を酸化して、炭素
量を低減するのが好ましい。
2次電気炉への溶融高炉スラグの出滓速度を低下もしく
は出滓中の溶融高炉スラグへ酸素吹きを施すことによ
り、溶融高炉スラグを出滓樋7上で酸化雰囲気に暴露
し、前記溶融高炉スラグ中の炭素成分を酸化して、炭素
量を低減するのが好ましい。
【0025】さらに、上記の如く、炭素量を増加あるい
は減少させて調整する溶融高炉スラグ中の炭素量は0.
1〜0.2%に調整することにより、繊維強度の低下な
く色相調整が可能である。
は減少させて調整する溶融高炉スラグ中の炭素量は0.
1〜0.2%に調整することにより、繊維強度の低下な
く色相調整が可能である。
【0026】なお、色相などは官能検査方式によって行
なわれているが、JIS Z 8722定義のD−O法
に準拠して設けられた色差計により測定して決めれば十
分である。
なわれているが、JIS Z 8722定義のD−O法
に準拠して設けられた色差計により測定して決めれば十
分である。
【0027】次に、実施例について説明する。
【0028】
【実施例】図1に示すように、高炉1からの溶融高炉ス
ラグを60トン台車6にうけ、これを6トンの取鍋5に
移し、1次ならびに2次電気炉2、3で溶解、成分調
整、温度保持して、製綿機に供給し、ロックウ−ルを製
造した。この際の2次電気炉3から出滓された溶融高炉
スラグ中の炭素量%と色差計によって求めたロックウ−
ルの色相との関係を調べたところ、図2の関係が得られ
た。
ラグを60トン台車6にうけ、これを6トンの取鍋5に
移し、1次ならびに2次電気炉2、3で溶解、成分調
整、温度保持して、製綿機に供給し、ロックウ−ルを製
造した。この際の2次電気炉3から出滓された溶融高炉
スラグ中の炭素量%と色差計によって求めたロックウ−
ルの色相との関係を調べたところ、図2の関係が得られ
た。
【0029】なお、図2において(イ)は色相の上限管
理値、(ロ)は下限管理値である。
理値、(ロ)は下限管理値である。
【0030】したがって、上限管理値(イ)を外れたA
状態の場合は炭素粉末を2次電気炉中にキャリヤガスと
ともに吹込み、また、色相の下限管理値(ロ)を外れた
B状態の場合は、1次電気炉からの出滓速度を基準の5
0%程度に低下させ、大気中の滞留時間を延長させて酸
化させて炭素量を低減させた。この結果、製綿後のロッ
クウ−ルの色相は上下限の管理値(イ)、(ロ)の範囲
内に調整できた。なお、取鍋5中へ酸素を吹込み酸化さ
せることでも炭素量を低減できた。
状態の場合は炭素粉末を2次電気炉中にキャリヤガスと
ともに吹込み、また、色相の下限管理値(ロ)を外れた
B状態の場合は、1次電気炉からの出滓速度を基準の5
0%程度に低下させ、大気中の滞留時間を延長させて酸
化させて炭素量を低減させた。この結果、製綿後のロッ
クウ−ルの色相は上下限の管理値(イ)、(ロ)の範囲
内に調整できた。なお、取鍋5中へ酸素を吹込み酸化さ
せることでも炭素量を低減できた。
【0031】色相の測定は製綿された綿をサンプリング
し、反射屈折による色測定誤差をなくすため、所定量を
アクリルケ−スに入れて色差計で3〜5ヶ所で色相を測
定した。また、色差計はJIS Z 8722に定義さ
れるD−O法に準拠したもので、D−O法はアクリルケ
−ス内の測定試料に対して、あらゆる方向から照明し、
垂直方向の反射光を受光し測定するようにしたものであ
る。すなわち、光源であるパルスキセノンランプからの
光は拡散室で拡散され、更に、拡散板を通過して測定径
8mmで測定試料面を照射し、測定試料面で反射した光
のうち垂直方向の光が試料測定用ファイバに導かれ、測
定ヘッドのセンサ部に入り測定値がデ−タプロセッサに
表示した。
し、反射屈折による色測定誤差をなくすため、所定量を
アクリルケ−スに入れて色差計で3〜5ヶ所で色相を測
定した。また、色差計はJIS Z 8722に定義さ
れるD−O法に準拠したもので、D−O法はアクリルケ
−ス内の測定試料に対して、あらゆる方向から照明し、
垂直方向の反射光を受光し測定するようにしたものであ
る。すなわち、光源であるパルスキセノンランプからの
光は拡散室で拡散され、更に、拡散板を通過して測定径
8mmで測定試料面を照射し、測定試料面で反射した光
のうち垂直方向の光が試料測定用ファイバに導かれ、測
定ヘッドのセンサ部に入り測定値がデ−タプロセッサに
表示した。
【0032】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は、
1次電気炉でロックウ−ル原料の溶融高炉スラグに成分
調整材を加えて溶融調整し、次いで、2次電気炉で温度
調整、脱気、熟成して、製綿する際に、2次電気炉から
出滓される溶融高炉スラグ中の炭素量を制御して、ロッ
クウ−ルの色相を一定に制御する。
1次電気炉でロックウ−ル原料の溶融高炉スラグに成分
調整材を加えて溶融調整し、次いで、2次電気炉で温度
調整、脱気、熟成して、製綿する際に、2次電気炉から
出滓される溶融高炉スラグ中の炭素量を制御して、ロッ
クウ−ルの色相を一定に制御する。
【0033】したがって、溶融高炉スラグ中に含まれる
炭素含有量を制御すると、色相が建築材料で許される管
理値に調整でき、色相などにバラツキが少ないロックウ
−ル製品が得られる。
炭素含有量を制御すると、色相が建築材料で許される管
理値に調整でき、色相などにバラツキが少ないロックウ
−ル製品が得られる。
【図1】本発明方法を実施する際に用いられる装置の一
例のフロ−シ−トである。
例のフロ−シ−トである。
【図2】2次電気炉から出滓された溶融高炉スラグ中の
炭素量とロックウ−ルの色相との関係を示すグラフであ
る。
炭素量とロックウ−ルの色相との関係を示すグラフであ
る。
1 高炉 2 1次電気炉 3 2次電気炉 5 取鍋 6 台車
Claims (5)
- 【請求項1】 1次電気炉で溶融高炉スラグに成分調整
用の副原料を加えて溶解、成分調整し、次いで、2次電
気炉で温度調整後、製綿化してロックウ−ルを製造する
際に、 前記2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の炭素
量を制御して、製綿されたロックウ−ルの色相などを調
整することを特徴とするロックウ−ルの色相調整方法。 - 【請求項2】 前記1次電気炉および/または前記2次
電気炉内の溶融高炉スラグに炭素を含む炭素源を吹込ん
で前記2次電気炉から出滓される溶融高炉スラグ中の炭
素量を調整することを特徴とする請求項1記載のロック
ウ−ルの色相調整方法。 - 【請求項3】 前記1次電気炉の前に設けられる取鍋内
において、前記溶融高炉スラグ中の炭素成分を酸化させ
て脱炭し、前記2次電気炉から出滓される溶融高炉スラ
グ中の炭素量を調整することを特徴とする請求項1記載
のロックウ−ルの色相調整方法。 - 【請求項4】 前記1次電気炉から出滓する際、2次電
気炉への溶融高炉スラグ出滓速度を低下もしくは出滓中
の溶融高炉スラグへ酸素吹きを施し、前記溶融高炉スラ
グ中の炭素成分を酸化させて脱炭し、前記2次電気炉か
ら出滓される溶融高炉スラグ中の炭素量を調整すること
を特徴とする請求項1記載のロックウ−ルの色相調整方
法。 - 【請求項5】 前記2次電気炉から出滓される溶融高炉
スラグ中の炭素量を0.1〜0.2%に調整することを
特徴とする請求項1、2、3または4記載のロックウ−
ルの色相調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19485592A JPH0616444A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ロックウ−ルの色相調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19485592A JPH0616444A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ロックウ−ルの色相調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616444A true JPH0616444A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16331410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19485592A Pending JPH0616444A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ロックウ−ルの色相調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616444A (ja) |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP19485592A patent/JPH0616444A/ja active Pending
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