JPH06164307A - 梯子型電気濾波器 - Google Patents
梯子型電気濾波器Info
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- JPH06164307A JPH06164307A JP43A JP33546592A JPH06164307A JP H06164307 A JPH06164307 A JP H06164307A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33546592 A JP33546592 A JP 33546592A JP H06164307 A JPH06164307 A JP H06164307A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 梯子型電気濾波器の薄型化を達成すること。
【構成】 出力端子板８の短尺状直列共振子Ｓ2 に接続
する短冊状端子片８ｂを、接続足杆８ａ等に比して薄肉
化した。このため、梯子型電気濾波器Ｆを可及的に薄型
化できると共に、接続足杆８ａは所定の強度が維持さ
れ、外部電路との接続にも支障がない。
する短冊状端子片８ｂを、接続足杆８ａ等に比して薄肉
化した。このため、梯子型電気濾波器Ｆを可及的に薄型
化できると共に、接続足杆８ａは所定の強度が維持さ
れ、外部電路との接続にも支障がない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用移動無線機、自
動車電話等の無線通信機の濾波回路に使用され、プリン
ト板上に実装されて所要の濾波回路を構築するものであ
って、単位濾波回路を構成する直列共振子と並列共振子
をケース内に収納してなる梯子型電気濾波器に関する。
動車電話等の無線通信機の濾波回路に使用され、プリン
ト板上に実装されて所要の濾波回路を構築するものであ
って、単位濾波回路を構成する直列共振子と並列共振子
をケース内に収納してなる梯子型電気濾波器に関する。
【０００２】
【従来の技術】梯子型電気濾波器は直列共振子の片側電
極を入力側と接続し、並列共振子の片側電極をアース側
と接続し、さらに直列共振子の他側電極と、並列共振子
の他側電極とを出力側に接続して構成される。そしてこ
の種の梯子型電気濾波器として、４５５ＫＨｚの中心周
波数で動作するように、一辺が約５ｍｍの正方形として
輪郭振動モードを利用した直列共振子と並列共振子を用
いたもの、あるいは直径が約５ｍｍの円形として径方向
の振動モードを利用した直列共振子と並列共振子を用い
たものが知られている。
極を入力側と接続し、並列共振子の片側電極をアース側
と接続し、さらに直列共振子の他側電極と、並列共振子
の他側電極とを出力側に接続して構成される。そしてこ
の種の梯子型電気濾波器として、４５５ＫＨｚの中心周
波数で動作するように、一辺が約５ｍｍの正方形として
輪郭振動モードを利用した直列共振子と並列共振子を用
いたもの、あるいは直径が約５ｍｍの円形として径方向
の振動モードを利用した直列共振子と並列共振子を用い
たものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、無線通信機の軽
量化、小型化が図られ、これにともないフィルタ回路に
用いられる当該梯子型濾波器にあっては0.01mmを単位と
する薄型化が競われている。ところで、各共振子を積層
した従前の濾波器にあっては、ケースを含めた全高が大
きくなり、薄型化は到底望め得ないものであった。
量化、小型化が図られ、これにともないフィルタ回路に
用いられる当該梯子型濾波器にあっては0.01mmを単位と
する薄型化が競われている。ところで、各共振子を積層
した従前の濾波器にあっては、ケースを含めた全高が大
きくなり、薄型化は到底望め得ないものであった。
【０００４】そこで、構造上総厚を可及的に薄くする手
段として、図１で示すように、輪郭振動モードを使用す
る正方形状の二枚の並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 を上下方向に
積層して、該積層面の夫々の電極をアース端子板に接続
し、さらに上部の並列共振子Ｐ2 上に絶縁板を介して、
長さ方向振動モードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ
1 ，Ｓ2 を左右に並列して配設し、前記共振子Ｓ1 ，Ｓ
2 の下面電極を最下部の並列共振子Ｐ1 の下面電極に端
子板を介して接続し、前記共振子Ｓ1 の上面電極を入力
端子板と接続し、前記共振子Ｓ2 の上面電極を並列共振
子Ｐ2 の上面電極と出力端子板を介して接続するように
して、夫々をケース内に収納し、さらに、前記入力端子
板，出力端子板及びアース端子板に夫々形成した接続足
杆をケース外に突出して外部電路と接続するようにして
なる梯子型電気濾波器が提案された。かかる構成では、
共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が並列状に配設されて、厚みとしては
一枚分となり、その総厚が減少する。本発明は、かかる
構成を前提として、さらに薄型化を可能とし得る梯子型
電気濾波器の提供を目的とするものである。
段として、図１で示すように、輪郭振動モードを使用す
る正方形状の二枚の並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 を上下方向に
積層して、該積層面の夫々の電極をアース端子板に接続
し、さらに上部の並列共振子Ｐ2 上に絶縁板を介して、
長さ方向振動モードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ
1 ，Ｓ2 を左右に並列して配設し、前記共振子Ｓ1 ，Ｓ
2 の下面電極を最下部の並列共振子Ｐ1 の下面電極に端
子板を介して接続し、前記共振子Ｓ1 の上面電極を入力
端子板と接続し、前記共振子Ｓ2 の上面電極を並列共振
子Ｐ2 の上面電極と出力端子板を介して接続するように
して、夫々をケース内に収納し、さらに、前記入力端子
板，出力端子板及びアース端子板に夫々形成した接続足
杆をケース外に突出して外部電路と接続するようにして
なる梯子型電気濾波器が提案された。かかる構成では、
共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が並列状に配設されて、厚みとしては
一枚分となり、その総厚が減少する。本発明は、かかる
構成を前提として、さらに薄型化を可能とし得る梯子型
電気濾波器の提供を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の構成の
梯子型電気濾波器において、プレス成形により所定の外
形とした後に、少なくとも接続足杆を除いて表面処理液
によりエッチング加工を施して形成して出力端子板を適
用したものである。
梯子型電気濾波器において、プレス成形により所定の外
形とした後に、少なくとも接続足杆を除いて表面処理液
によりエッチング加工を施して形成して出力端子板を適
用したものである。
【０００６】この出力端子板としては、前記出力端子板
が、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 に接続する端子片と、直列共
振子Ｓ1 ，Ｓ2 に接続する端子片とを有し、前記並列共
振子の端子片から接続足杆を突成してなる外形を備えて
なるものが適用される。そしてかかる構成にあっては、
プレス成形により前記外形とした後に、前記直列共振子
の端子片のみを、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 との接続部を残
してエッチング加工を施すことにより、該端子片を薄肉
状とした。
が、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 に接続する端子片と、直列共
振子Ｓ1 ，Ｓ2 に接続する端子片とを有し、前記並列共
振子の端子片から接続足杆を突成してなる外形を備えて
なるものが適用される。そしてかかる構成にあっては、
プレス成形により前記外形とした後に、前記直列共振子
の端子片のみを、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 との接続部を残
してエッチング加工を施すことにより、該端子片を薄肉
状とした。
【０００７】また、前記出力端子板を、肉厚部と、肉薄
部とからなる金属板材を、前記肉薄部を直列共振子の端
子片に対応させて打ち抜き加工することにより、該端子
片を薄肉状とした。
部とからなる金属板材を、前記肉薄部を直列共振子の端
子片に対応させて打ち抜き加工することにより、該端子
片を薄肉状とした。
【０００８】
【作用】出力端子板の直列共振子の端子片が薄肉状とな
り、梯子型電気濾波器の薄厚化をもたらす。一方、前記
接続足杆は、外方へ突出し、屈曲されてプリント基板の
所要電路に接続される。このため、接続足杆は所要の強
度が必要であり、あまり薄くすることができない。そこ
で、接続足杆を除いて薄肉化を図っている。
り、梯子型電気濾波器の薄厚化をもたらす。一方、前記
接続足杆は、外方へ突出し、屈曲されてプリント基板の
所要電路に接続される。このため、接続足杆は所要の強
度が必要であり、あまり薄くすることができない。そこ
で、接続足杆を除いて薄肉化を図っている。
【０００９】
【実施例】本発明が適用される梯子型電気濾波器Ｆを図
１〜図４に従って説明する。１は一面に開口２が形成さ
れた合成樹脂材料からなる薄型の矩形状ケースであっ
て、該ケース１の収納空隙３内には正方形状の並列共振
子Ｐ1 ，Ｐ2 と、短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が、後
述するように積層状に配設される。ここで直列共振子Ｓ
1 ，Ｓ2 を、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 に対して静電容量を
小さくするために、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を肉厚とし、
並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 を肉薄とすると共に並列共振子Ｐ
1 ，Ｐ2 を後述するように輪郭振動モードを使用して正
方形状とし、その電極面積を大きくしている。
１〜図４に従って説明する。１は一面に開口２が形成さ
れた合成樹脂材料からなる薄型の矩形状ケースであっ
て、該ケース１の収納空隙３内には正方形状の並列共振
子Ｐ1 ，Ｐ2 と、短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が、後
述するように積層状に配設される。ここで直列共振子Ｓ
1 ，Ｓ2 を、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 に対して静電容量を
小さくするために、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を肉厚とし、
並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 を肉薄とすると共に並列共振子Ｐ
1 ，Ｐ2 を後述するように輪郭振動モードを使用して正
方形状とし、その電極面積を大きくしている。
【００１０】すなわち、かかる構成にあって、前記直列
共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を短冊状として、その長手方向の縦振
動モードの主共振周波数を梯子型濾波器の中心周波数に
合致させている。そして、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 は従前
通り輪郭振動モードの反共振周波数を濾波器の中心周波
数に合致させており、而して、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2及
び並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 により、所要の単位濾波回路が
構成されることとなる。
共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を短冊状として、その長手方向の縦振
動モードの主共振周波数を梯子型濾波器の中心周波数に
合致させている。そして、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 は従前
通り輪郭振動モードの反共振周波数を濾波器の中心周波
数に合致させており、而して、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2及
び並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 により、所要の単位濾波回路が
構成されることとなる。
【００１１】上述の構成にあって直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2
は、例えば幅1.5mm ，長さ3.8mm ，厚さ0.50mmの形状と
し、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 は縦横4.65mmの形状で厚さを
0.32mmの形状としている。
は、例えば幅1.5mm ，長さ3.8mm ，厚さ0.50mmの形状と
し、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 は縦横4.65mmの形状で厚さを
0.32mmの形状としている。
【００１２】前記収納空隙３内の各部材の基本配列を、
図１に従って説明すると、輪郭振動モードを使用する正
方形状の二枚の並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 をアース端子板１
０と、接続端子板１１とを介して上下方向に積層し、該
積層面の夫々の電極をアース端子板１０に接続してい
る。このアース端子板１０は、端縁から接続足杆１０ａ
を延成してなり、アース端子板１０と並列共振子Ｐ2 間
に正方形状の接続端子板１１が配設される。この接続足
杆１０ａは、モールド成形によりケース１内を貫通して
外方へ突出する。
図１に従って説明すると、輪郭振動モードを使用する正
方形状の二枚の並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 をアース端子板１
０と、接続端子板１１とを介して上下方向に積層し、該
積層面の夫々の電極をアース端子板１０に接続してい
る。このアース端子板１０は、端縁から接続足杆１０ａ
を延成してなり、アース端子板１０と並列共振子Ｐ2 間
に正方形状の接続端子板１１が配設される。この接続足
杆１０ａは、モールド成形によりケース１内を貫通して
外方へ突出する。
【００１３】また上部の並列共振子Ｐ2 上に絶縁板１２
と、接続端子板１３の端子片１３ａを介して、長さ方向
振動モードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が
上述した収納室３により左右に並列して配設される。こ
の位置決めは、収納室３内に隔壁４ｃで左右に区分した
収納室４ａ，４ｂを形成することによりなされ得る。前
記接続端子板１３は、平行な二枚の端子片１３ａ，１３
ｂを接続部１３ｃで接続してなり、前記端子片１３ｂを
並列共振子Ｐ1 の下面に配設し、これにより、接続端子
板１３を介して前記直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 の下面電極を
並列共振子Ｐ1の下面電極と接続するようにしている。
尚、接続部１３ｃは、モールド成形によりケース１内に
埋入される。
と、接続端子板１３の端子片１３ａを介して、長さ方向
振動モードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 が
上述した収納室３により左右に並列して配設される。こ
の位置決めは、収納室３内に隔壁４ｃで左右に区分した
収納室４ａ，４ｂを形成することによりなされ得る。前
記接続端子板１３は、平行な二枚の端子片１３ａ，１３
ｂを接続部１３ｃで接続してなり、前記端子片１３ｂを
並列共振子Ｐ1 の下面に配設し、これにより、接続端子
板１３を介して前記直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 の下面電極を
並列共振子Ｐ1の下面電極と接続するようにしている。
尚、接続部１３ｃは、モールド成形によりケース１内に
埋入される。
【００１４】さらには、前記直列共振子Ｓ1 の上面電極
上には入力端子板７が配設され、該入力端子板７の端縁
から延出した接続足杆７ａをケース１の開口２から外方
へ突出させている。すなわち、直列共振子Ｓ1 の上面電
極を入力側外部電路に接続可能としている。
上には入力端子板７が配設され、該入力端子板７の端縁
から延出した接続足杆７ａをケース１の開口２から外方
へ突出させている。すなわち、直列共振子Ｓ1 の上面電
極を入力側外部電路に接続可能としている。
【００１５】次に、前記直列共振子Ｓ2 の上面電極と、
並列共振子Ｐ2 の上面電極とは、出力端子板８により電
気的に接続され、該出力端子板８に形成した接続足杆８
ａをケース１の開口２から外方へ突出させ、直列共振子
Ｓ2 ，並列共振子Ｐ2 の上面電極を出力側外部電路と接
続可能としている。かかる出力端子板８は、本発明の要
部であり、後に詳述する。
並列共振子Ｐ2 の上面電極とは、出力端子板８により電
気的に接続され、該出力端子板８に形成した接続足杆８
ａをケース１の開口２から外方へ突出させ、直列共振子
Ｓ2 ，並列共振子Ｐ2 の上面電極を出力側外部電路と接
続可能としている。かかる出力端子板８は、本発明の要
部であり、後に詳述する。
【００１６】その他、前記入力端子板７及び出力端子板
８とケース１の天井面間には緩衝板１５ａ，１５ｂが介
装される。
８とケース１の天井面間には緩衝板１５ａ，１５ｂが介
装される。
【００１７】前記構成にあって、ケース１を、モールド
成形により、アース端子板１０及び接続端子板１３と一
体化して形成し、然る後に、開口２から上述の各部材を
所定位置に挿入し、該開口２から接続足杆７ａ，８ａを
突出した後に、前記開口２に底板４を嵌着し、エポキシ
樹脂等の封止樹脂５を注入することにより、梯子型電気
濾波器Ｆが完成される。そしてさらに、接続足杆７ａ，
８ａ及びアース端子板１０の接続足杆１０ａを夫々ケー
ス１に沿って二度折曲して、その端部をケース１の底面
に位置させる。これにより、プリント基板への表面実装
が可能となる。
成形により、アース端子板１０及び接続端子板１３と一
体化して形成し、然る後に、開口２から上述の各部材を
所定位置に挿入し、該開口２から接続足杆７ａ，８ａを
突出した後に、前記開口２に底板４を嵌着し、エポキシ
樹脂等の封止樹脂５を注入することにより、梯子型電気
濾波器Ｆが完成される。そしてさらに、接続足杆７ａ，
８ａ及びアース端子板１０の接続足杆１０ａを夫々ケー
ス１に沿って二度折曲して、その端部をケース１の底面
に位置させる。これにより、プリント基板への表面実装
が可能となる。
【００１８】而して、梯子型電気濾波器Ｆはその下部に
入力端子板７，出力端子板８及びアース端子板１０が露
出し、このため、所要のプリント基板上に形成された導
電路に各端子板の露出端を半田付け等によって電気的に
接続することにより、濾波回路を構築し得る。
入力端子板７，出力端子板８及びアース端子板１０が露
出し、このため、所要のプリント基板上に形成された導
電路に各端子板の露出端を半田付け等によって電気的に
接続することにより、濾波回路を構築し得る。
【００１９】次に本発明の要部に係る、出力端子板８の
構成につき説明する。出力端子板８は、図５に示すよう
に、直列共振子Ｓ2 の上面電極上に密接する短冊状端子
片８ｂと、並列共振子Ｐ2 の上面電極上に密接する正方
形状端子片８ｃとを両端子片８ｂ，８ｃの側縁間に差し
渡される接続部８ｄにより接続し、さらに、正方形状端
子片８ｃの前端縁隅部から接続足杆８ａを突出して構成
される。かかる構成の出力端子板８は、図６で示すよう
に金属板の打ち抜きプレス加工により平板状に成形され
る。そして、接続部８ｄの両端の延出基部を90度屈曲す
ることにより、端子片８ｂ，８ｃは所定間隔を維持され
て平行となる。また前記端子片８ｂ，８ｃの下面には、
直列共振子Ｓ2 ，並列共振子Ｐ2 の上面電極との電気的
接続を確保し、振動の節となる圧接隆部ｘ，ｙが形成さ
れている。
構成につき説明する。出力端子板８は、図５に示すよう
に、直列共振子Ｓ2 の上面電極上に密接する短冊状端子
片８ｂと、並列共振子Ｐ2 の上面電極上に密接する正方
形状端子片８ｃとを両端子片８ｂ，８ｃの側縁間に差し
渡される接続部８ｄにより接続し、さらに、正方形状端
子片８ｃの前端縁隅部から接続足杆８ａを突出して構成
される。かかる構成の出力端子板８は、図６で示すよう
に金属板の打ち抜きプレス加工により平板状に成形され
る。そして、接続部８ｄの両端の延出基部を90度屈曲す
ることにより、端子片８ｂ，８ｃは所定間隔を維持され
て平行となる。また前記端子片８ｂ，８ｃの下面には、
直列共振子Ｓ2 ，並列共振子Ｐ2 の上面電極との電気的
接続を確保し、振動の節となる圧接隆部ｘ，ｙが形成さ
れている。
【００２０】この出力端子板８にあって、梯子型電気濾
波器Ｆの総厚を薄くするため、短冊状端子片８ｂは、正
方形状端子片８ｃ及び接続足杆８に比して、厚みを小さ
くするようにしている。すなわち、前記接続足杆８は、
外方へ突出し、二度屈曲されてプリント基板の所要電路
に接続される。このため、接続足杆８は所要の強度を要
求され、あまり薄くすることはできない。またこれに伴
って、接続足杆８を突出させている正方形状端子片８ｃ
も薄肉化することができない。そこで、次の手段によ
り、短冊状端子片８ｂの薄肉化を達成している。
波器Ｆの総厚を薄くするため、短冊状端子片８ｂは、正
方形状端子片８ｃ及び接続足杆８に比して、厚みを小さ
くするようにしている。すなわち、前記接続足杆８は、
外方へ突出し、二度屈曲されてプリント基板の所要電路
に接続される。このため、接続足杆８は所要の強度を要
求され、あまり薄くすることはできない。またこれに伴
って、接続足杆８を突出させている正方形状端子片８ｃ
も薄肉化することができない。そこで、次の手段によ
り、短冊状端子片８ｂの薄肉化を達成している。
【００２１】・第一手段 まず、0.08mm程度の金属板を上述のようにプレス加工に
よって打ち抜き、所定外形とすると共に、正方形状端子
片８ｃの圧接隆部ｙを同時形成して、0.03mm程度突出す
る。次に、短冊状端子片８ｂの圧接隆部ｘの部分と、接
続足杆８ａ及び正方形状端子片８ｃをマスキングして、
薬液中に浸漬し、短冊状端子片８ｂをエッチング処理
し、これにより、図７で示すように、圧接隆部ｘを残し
て、短冊状端子片８ｂを腐食させることにより約0.03mm
程度のエッチング除去を施して、厚みを約0.05mmとし、
かつ圧接隆部ｘの突出度を0.03mmとした。ここで、前記
短冊状端子片８ｂの圧接隆部ｘを含めた厚は0.08mmであ
り、正方形状端子片８ｃの圧接隆部ｙを含めた厚が0.11
mmで在り、全体として、従来構成に比して、0.03mmの薄
肉化を達成できた。
よって打ち抜き、所定外形とすると共に、正方形状端子
片８ｃの圧接隆部ｙを同時形成して、0.03mm程度突出す
る。次に、短冊状端子片８ｂの圧接隆部ｘの部分と、接
続足杆８ａ及び正方形状端子片８ｃをマスキングして、
薬液中に浸漬し、短冊状端子片８ｂをエッチング処理
し、これにより、図７で示すように、圧接隆部ｘを残し
て、短冊状端子片８ｂを腐食させることにより約0.03mm
程度のエッチング除去を施して、厚みを約0.05mmとし、
かつ圧接隆部ｘの突出度を0.03mmとした。ここで、前記
短冊状端子片８ｂの圧接隆部ｘを含めた厚は0.08mmであ
り、正方形状端子片８ｃの圧接隆部ｙを含めた厚が0.11
mmで在り、全体として、従来構成に比して、0.03mmの薄
肉化を達成できた。
【００２２】・第二手段 第二手段は、図８で示すように薄肉部３１ａ，厚肉部３
１ｂを段状に形成してなる肉厚差のある金属板３０を用
いたものである。ここで薄肉部３１ａを約0.05mm、厚肉
部３１ｂを約0.08mmとする。そして、打ち抜き型Ｐを前
記短冊状端子片８ｂに対応する部分を３１ａに配設し、
接続足杆８ａ，正方形状端子片８ｃに対応する部分を厚
肉部３１ｂに一致させて打ち抜き加工を施し、所定の外
形とすると共に、圧接隆部ｘ，ｙを同時形成し、0.03mm
程度突出させる。ここで、図８のＨは打ち抜き孔位置を
示す。かかる手段によっても、図９で示すように、前記
薄肉部３１ａにより短冊状端子片８ｂの薄肉化を達成で
きる。而して、前記短冊状端子片８ｂの薄肉化により、
梯子型電気濾波器Ｆの総厚を小さくできる。
１ｂを段状に形成してなる肉厚差のある金属板３０を用
いたものである。ここで薄肉部３１ａを約0.05mm、厚肉
部３１ｂを約0.08mmとする。そして、打ち抜き型Ｐを前
記短冊状端子片８ｂに対応する部分を３１ａに配設し、
接続足杆８ａ，正方形状端子片８ｃに対応する部分を厚
肉部３１ｂに一致させて打ち抜き加工を施し、所定の外
形とすると共に、圧接隆部ｘ，ｙを同時形成し、0.03mm
程度突出させる。ここで、図８のＨは打ち抜き孔位置を
示す。かかる手段によっても、図９で示すように、前記
薄肉部３１ａにより短冊状端子片８ｂの薄肉化を達成で
きる。而して、前記短冊状端子片８ｂの薄肉化により、
梯子型電気濾波器Ｆの総厚を小さくできる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、上述のように、出力端子板８
の短尺状直列共振子Ｓ2 に接続する短冊状端子片８ｂ
を、接続足杆８ａ等に比して薄肉化したから、梯子型電
気濾波器Ｆを可及的に薄型化できて無線器，携帯用電話
機等の小型化に貢献し得ると共に、接続足杆８ａを従来
通りの厚さにすることにより、その強度を維持するよう
にしたから、外部電路との接続にも支障がない等の優れ
た効果がある。
の短尺状直列共振子Ｓ2 に接続する短冊状端子片８ｂ
を、接続足杆８ａ等に比して薄肉化したから、梯子型電
気濾波器Ｆを可及的に薄型化できて無線器，携帯用電話
機等の小型化に貢献し得ると共に、接続足杆８ａを従来
通りの厚さにすることにより、その強度を維持するよう
にしたから、外部電路との接続にも支障がない等の優れ
た効果がある。
【図１】本発明の梯子型電気濾波器Ｆの概念図である。
【図２】本発明の梯子型電気濾波器Ｆの図３Ａ−Ａであ
る。
る。
【図３】図２のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】図３のＣ−Ｃ断面図である。
【図５】出力端子板８の斜視図である。
【図６】出力端子板８を展開した状態の平面図である。
【図７】第一手段により形成した出力端子板８の縦断側
面図である。
面図である。
【図８】第二手段の打ち抜き加工を示す概要斜視図であ
る。
る。
【図９】第二手段により形成した出力端子板８の縦断側
面図である。
面図である。
【図１０】本発明の梯子型電気濾波器Ｆの回路図であ
る。
る。
Ｆ 梯子型電気濾波器 １ ケース ３ 収納空隙 Ｓ1 ，Ｓ2 直列共振子 Ｐ1 ，Ｐ2 並列共振子 ７ 入力端子板 ８ 出力端子板 ８ａ 接続足杆 ８ｂ 短冊状端子片 ８ｃ 正方形状端子片 １０ アース端子板 ３０ 金属板 ３１ａ 薄肉部 ３１ｂ 厚肉部
Claims (3)
- 【請求項１】 輪郭振動モードを使用する正方形状の二
枚の並列共振子Ｐ1，Ｐ2 を上下方向に積層して、該積
層面の夫々の電極をアース端子板に接続し、さらに上部
の並列共振子Ｐ2 上に絶縁板を介して、長さ方向振動モ
ードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を左右に
並列して配設し、前記共振子Ｓ1 ，Ｓ2 の下面電極を最
下部の並列共振子Ｐ1 の下面電極に端子板を介して接続
し、前記共振子Ｓ1 の上面電極を入力端子板と接続し、
前記共振子Ｓ2 の上面電極を並列共振子Ｐ2 の上面電極
と出力端子板を介して接続するようにして、夫々をケー
ス内に収納し、さらに、前記入力端子板，出力端子板及
びアース端子板に夫々形成した接続足杆をケース外に突
出して外部電路と接続するようにしてなる梯子型電気濾
波器において、 前記出力端子板が、プレス成形により所定の外形とした
後に、少なくとも接続足杆を除いて表面処理液によりエ
ッチング加工を施して形成してなることを特徴とする梯
子型電気濾波器。 - 【請求項２】 前記出力端子板が、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ
2 に接続する端子片と、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 に接続す
る端子片とを有し、前記並列共振子の端子片から接続足
杆を突成してなる外形を備えてなり、プレス成形により
前記外形とした後に、前記直列共振子の端子片のみを、
直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 との接続部を残してエッチング加
工を施すことにより、該端子片を薄肉状としてなること
を特徴とする請求項１記載の梯子型電気濾波器。 - 【請求項３】 輪郭振動モードを使用する正方形状の二
枚の並列共振子Ｐ1，Ｐ2 を上下方向に積層して、該積
層面の夫々の電極をアース端子板に接続し、さらに上部
の並列共振子Ｐ2 上に絶縁板を介して、長さ方向振動モ
ードを使用する短冊状の直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 を左右に
並列して配設し、前記共振子Ｓ1 ，Ｓ2 の下面電極を最
下部の並列共振子Ｐ1 の下面電極に端子板を介して接続
し、前記共振子Ｓ1 の上面電極を入力端子板と接続し、
前記共振子Ｓ2 の上面電極を並列共振子Ｐ2 の上面電極
と出力端子板を介して接続するようにして、夫々をケー
ス内に収納し、さらに、前記入力端子板，出力端子板及
びアース端子板に夫々形成した接続足杆をケース外に突
出して外部電路と接続するようにしてなる梯子型電気濾
波器において、 前記出力端子板が、並列共振子Ｐ1 ，Ｐ2 に接続する端
子片と、直列共振子Ｓ1 ，Ｓ2 に接続する端子片とを有
し、前記並列共振子の端子片から接続足杆を突成してな
る外形を備えてなり、肉厚部と、肉薄部とからなる金属
板材を、前記肉薄部を直列共振子の端子片に対応させて
打ち抜き加工することにより、該端子片を薄肉状として
なることを特徴とする梯子型電気濾波器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06164307A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 梯子型電気濾波器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06164307A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 梯子型電気濾波器 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03293694A Division JP3188802B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 梯子型電気濾波器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06164307A true JPH06164307A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18288872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06164307A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 梯子型電気濾波器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06164307A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5548179A (en) * | 1994-10-17 | 1996-08-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip-type piezoelectric resonance component |
| US5572173A (en) * | 1994-02-15 | 1996-11-05 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Ladder type filter with adjustable resonator positioning member |
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| US5701048A (en) * | 1993-05-31 | 1997-12-23 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip-type piezoelectric resonance component |
| US6121858A (en) * | 1998-05-11 | 2000-09-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric ladder filter with series resonators having a pair of grooves and method of forming same |
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-
1992
- 1992-11-20 JP JP43A patent/JPH06164307A/ja active Pending
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