JPS61227415A - 圧電共振部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、端子板の構造の改良により群遅延時間特性
が改善されている圧電共振部品に関する。

［従来の技術］ 圧電フィルタやＦＭ／ＰＭＩＢ１回路に用いられるセラ
ミック・ディスクリミネータなどの圧電共振部品におけ
る位相歪を低減するには、群遅延時間を改善する必要が
ある。従来より、この群遅延時間特性を改善するために
、下記の２種の方法が用いられてきている。

第１の方法は、低Ｑｍの圧電材料からなる圧電共振素子
を用いることにより、群遅延時間特性を改善するもので
ある。たとえば、５００〜１０００の通常のＱＩｌ値を
有する圧電共振素子を用いた場合には第７図に示す群遅
延時間特性が得られるが、該圧電共振素子に代えて１０
０〜２００の低Ｑｌｌ値の圧電材料からなる圧電共振素
子を用いれば、第８図に示すように群遅延時間特性が改
善される。

群遅延ＲＩＭ特性を改善する第２の方法は、共振素子を
たとえばゴムシートなどの弾性材料により機械的にダン
ピングするものである。このような機械的ダンピングを
施せば、たとえば第７図に示す群遅延時間特性が、第９
図に示すように改善される。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、第１の方法すなわち低Ｑｒｇの材料を用
いる場合にあっては、なるほど群遅延時間特性は改善さ
れるが、材料、を置換えるものであるため任意の群遅延
時間特性を実現することができない。のみならず、材料
の開発には、長期間にわたる実験と、多大の費用とを要
するため、所望の群遅延時間特性を有する圧電共振子を
直ちに実現することは極めて困難である。

他方、第２の方法すなわち弾性材料を用いて機械的にダ
ンピングする方法にあっては、介在される弾性材料の特
性によりＱ−が左右される。したがって、やはり任意の
群遅延時間特性を実現することは難しく、また弾性材料
としてのゴムシート等の経時的な劣化が問題となる。

それゆえに、この発明の目的は、群遅延時間特性が改善
されており、しかも任意の群遅延時間特性を容易に得る
ことが可能な圧電共振部品を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、共振素子に接触させる端子板の構造を改良
することにより、群遅延時間特性を改善するものである
。すなわち、この発明によれば、共振素子と、該共振素
子に接触されている端子板とを備え、該端子板には、複
数の突起が形成されており、この複数個の突起において
端子板が共振素子に接触されていることを特徴とする圧
電共振部品が提供される。

［作用］ この発明では、共振素子に接触される端子板に複数個の
突起が形成されており、したがって複数個の突起により
共振素子の振動がダンピングされることになる。このダ
ンピングは、複数個の突起により施されるので、該突起
の数および配置を変えることにより、ダンピングの割合
を様々に変化させることが可能とされている。

［実施例の説明］ 第１図は、この発明の一実施例に用いられる端子板の構
造を示す正ｉｆｉ図である。この端子板１は、圧電共振
部品として公知の圧電板の中央に振動ノード点を有する
拡がり振動モードを用いるラダー型フィルタにおいて用
いられるものである。端子板１は、ケース外へ引出すた
めの引出部１ｂを有し、また全体が比較的薄い金属板に
より構成されている。この端子板１の特徴は、端子板１
の共振素子と接触される面の中央近傍に複数個の突起２
゜２．２が設けられていることにある。この突起２゜２
．２は、端子板１を形成する際に、たとえばプレス等に
より形成され得る。

したがって、第１因に示した端子板１は、共振子と、複
数個の突起２．２．２により接触することになる。よっ
て、共振子の振動は、この複数個の突起２．２．２によ
り機械的にダンピングされることになる。

第１図に示した端子板１を用いた二端子型圧電共振部品
のアドミッタンス−周波数特性を第２図に示す。比較の
ために、第５図に示す従来の端子板１１、すなわち中央
に１個の突起１２のみを有し、該１個の突起１２のみで
共振素子に接触する構造の端子板１１を備える二端子型
圧電共振部品のアドミッタンス−周波数特性を第６図に
示す。

第２図と第６図に示したアドミッタンス−周波数特性の
比較により、第１図に示した端子板１を用いた二端子型
圧電共振部品では、複数個の突起２．２．２が設けられ
ているので、あたかも該複数個の突起２．２．２で囲ま
れる領域で共振素子が保持された形となる。よって、共
振素子が効果的にダンピングされていることがわかる。

なお、第３図に正面図で示すように、端子板１において
複数個の突起で囲まれる領域の面積を大きくするように
、すなわち突起３．３．３の間隔を拡げることにより、
第４図に示すように、機械的ダンピング量をより大きく
することが可能である。したがって、この発明では、端
子板に形成される複数個の突起の配置を変化させること
により、接触される共振子のダンピング量が変わるので
、所望の群遅延時間特性を端子板の変更により容易に得
ることができる。

なお、この発明における「複数個の突起」は、第１図お
よび第３図に示した突起に限らず、点接触的に共振素子
に接触され得る任意の形状の突起とすることができ、た
とえば第１０因に示すように、１個の突起が複数個の点
で共振素子を支持し得るような突起を用いてもよい。

したがって、このような端子板と共振素子とでラダー型
フィルタを構成すると群遅延時間特性が改善される。

また、この発明は、上記したラダー型フィルタに限らず
、種々の圧電フィルタ、あるいはＦＭ／ＰＭＩＩｍ回路
に用いられるセラミック・ディスクリミネータのような
圧電共振部品などにおいて位相差が問題になるものに適
用可能であることを指摘しておく。さらに、この発明が
適用される圧電共振部品における振動モードについても
特に限定されるものではなく、径方向振動モード、拡が
り振動モードあるいは長さ方向の振動を利用するものな
ど任意の振動モードを利用する共振素子を含む圧電共振
部品一般に適用し得る。

［発明の効果］ この発明では、端子板に複数個の突起を設け、該複数個
の突起において端子板を共振素子に接触させるものであ
るため、共振素子の振動がある程度ダンピングされるこ
とになる。したがって、ことさら低Ｑ■の材料からなる
共振素子を多大の時間および費用をかけて開発せずとも
、群遅延時間特性を極めて簡単に改善することが可能で
ある。

また、複数個の突起の数、形状および配置を工夫するこ
とにより、ダンピング量を簡単に変化させることができ
るので、端子板を置換えることにより任意の群遅延時間
特性を極めて容易に実現することができる。さらに、弾
性材料によりダンピングする場合のように、振幅特性の
劣化度合のコントロールが難しいといったこともなく、
しかも経時的な劣化も生じにくい。

のみならず、複数個の突起を、物理的に安定な支持位置
に配置すれば、たとえば３個の突起を正三角形の頂点に
配置すれば、共振素子を機械的に安定に支持することも
可能であり、それによって、たえず問題となっていた非
エネルギーとじこめ型圧電共振部品の耐１ｉ撃性をも向
上することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例の圧電共振部品に用いら
れる端子板を示す正面図である。第２図は、第１図に示
した端子板を用いた場合のアドミッタンス−周波数特性
を示す図である。第３図は、この発明の他の実施例に用
いられる端子板の構造を示す正面図である。第４図は、
第３図に示した端子板を用いた場合のアドミッタンス−
周波数特性を示す図である。第５図は、従来の圧電共振
部品に用いられる端子板の構造を示す正面図である。 第６図は、第５図に示した従来の端子板を用いた場合の
アドミッタンス−周波数特性を示す図である。第７図は
、ダンピングされていない圧電共振部品の減衰量および
群遅延時間特性を示す図である。第８図は、第７図に示
した特性を有する圧電共振部品において共振素子を低Ｑ
ｓのものとした場合の減衰量および群遅延時間特性を示
す図である。第９図は、第７図に示した特性を有する圧
電共振部品において弾性材料からなるシートを用いて機
械的にダンピングを施した場合の減衰量および群遅延時
間特性を示す図である。第１０図は、この発明の突起の
形状の他の例を示す正面図である。 °図において、１は端子板、２．３は突起を示す。 名８目　　　　　　　　第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　共振素子と、該共振素子に接触されている端子板とを
   備える圧電共振部品において、 前記端子板には、複数の突起が形成されており、該複数
   個の突起において端子板が前記共振素子に接触されてい
   ることを特徴とする圧電共振部品。