JPH0616374Y2 - 磁気シールドケース - Google Patents

磁気シールドケース

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JPH0616374Y2
JPH0616374Y2 JP3507489U JP3507489U JPH0616374Y2 JP H0616374 Y2 JPH0616374 Y2 JP H0616374Y2 JP 3507489 U JP3507489 U JP 3507489U JP 3507489 U JP3507489 U JP 3507489U JP H0616374 Y2 JPH0616374 Y2 JP H0616374Y2
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JP
Japan
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magnetic
cover
magnetic shield
rotation
shield case
Prior art date
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Application number
JP3507489U
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JPH02128596U (ja
Inventor
扶佐夫 幸坂
俊雄 飯野
良昭 工藤
康弘 坂巻
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、磁気シールドケースに関し、更に詳しくは、
磁気バブルを用いた回転数検出器における外部磁気シー
ルドケースの改良に関する。
〈従来の技術〉 多回転アブソリュートエンコーダの一種に、1回転以内
の回転角を測定するアブソリュートエンコーダとこのア
ブソリュートエンコーダの回転数を検出する回転数検出
器とを組み合わせて1回転以上の回転角を測定するよう
に構成されたものがある。
本考案の出願人は、このような多回転アブソリュートエ
ンコーダとして、アブソリュートエンコーダのコード板
などと共に永久磁石を回転させ、この永久磁石の回転磁
界により磁気バブルの転送を制御するように構成された
ものを先に出願している。
第6図は、この磁気バブルを用いた多回転アブソリュー
トエンコーダの構成図である。図において、100は回
転角が測定される回転軸、200は回転軸100の1回
転以内の回転角を高精度に測定するアブソリュートエン
コーダである。アブソリュートエンコーダ200は、回
転軸100に取り付けられたコード板201、光源23
0、コード板201に設けられたスリット列を通過した
光を検出するフォトセンサ240などで構成されてい
る。コード板201には例えばピッチの異なる2つのス
リット列が設けられており、これらのスリット列の変位
をそれぞれ位相信号に変換すると共に、この位相信号間
の位相差からコード板201のアブソリュートな回転角
を測定する。300は回転軸100(アブソリュートエ
ンコーダ200)の回転数を測定する回転数検出器であ
る。該回転数検出器300は、その外周が円周方向に沿
って交互に着磁されて回転軸100に環装された円筒形
の永久磁石310、磁気バブル素子320、永久磁石3
10により磁気バブル素子320に加えられる磁界の強
さを検出する磁界センサ330、これら磁気バブル素子
320および磁界センサ330を支持し永久磁石310
の外周に配置される支持基板などで構成されている。
磁気バブル素子320は駆動磁界の回転に応じて磁気バ
ブルを順次転送するものであり、永久磁石310により
発生される磁界をその駆動磁界とするように永久磁石3
10の外周に配置されている。このため、回転軸100
と共に永久磁石310が回転すると磁気バブル素子32
0に回転磁界が印加され、磁気バブル素子320におい
て磁気バブルの転送が行われる。従って、図のように永
久磁石310の極数を4とした場合、回転軸100が1
回転すると駆動磁界は2回転することになり、磁気バブ
ル素子320における磁気バブルはその転送パターン上
をステップだけ移動することになる。これらから、転送
パターン上の磁気バブルの位置を検出することによって
それまでの回転軸100の回転数を知ることができる。
第7図は回転軸100(永久磁石310)の回転に応じ
て磁気バブル素子320に印加される磁界の様子を示し
たものである。図中、φ1は永久磁石310の法線方向
の磁界成分、φ2はその外周に沿った接線方向の磁界成
分である。磁気バブル素子320に印加される磁界はこ
れらの合成されたものであるが、回転軸100の回転に
応じた真円に近い回転磁界となる。
このように構成することにより、磁気バブル素子320
において磁気バブル発生パターンにより転送パターン中
に発生された磁気バブルは、保持用の永久磁石でバイア
ス磁界を与えておけば消滅せず、しかも駆動磁界が回転
すれば転送が行われるので電源が遮断された状態におい
ても動作することができ、回転数に応じた信号を得るこ
とができる。
従って、回転軸100の1回転以内の回転角をアブソリ
ュートエンコーダ200により測定すると共に回転軸1
00(アブソリュートエンコーダ200)の回転数をこ
の回転数検出器300で検出することにより、測定の途
中で電源が遮断されたような場合においても回転軸10
0の回転数を検出しておくことができ、1回転以上の回
転角に対しても常にアブソリュートな測定出力を得るこ
とができる。
また、回転軸100に環装された永久磁石310により
磁気バブル素子320の駆動磁界を発生させ、その回転
に応じて磁気バブルを転送させているので、簡単な構成
で高い信頼性を得ることができる。
ところで、このような多回転アブソリュートエンコーダ
で用いる回転数検出器は、外部磁界に対して磁気シール
ドする必要がある。
そこで、従来は、第8図に示すような断面形状の磁気シ
ールドケースが用いられていた。図において、1は円形
のベース、2はカップ形のカバーであり、いずれも高透
磁率材で形成されている。そして、これらは所定の形状
に成形加工された後、磁気特性を回復させるために焼き
なまし処理が施されている。カバー2の内部には前述の
回転数検出器が配置され、開口部にはベース1が嵌め合
わされている。なお、図では、回転数検出器300を構
成する永久磁石310と磁気バブル素子による検出位置
P示している。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、このような従来の構成において、カバー2を鉄
の1層とすると、鉄は透磁率があまり高くない(μ≦5
000)ことから、十分な磁気シールド効果を得るため
にはかなり厚い部材を用いなければならず、相当重いも
のになってしまう。
また、カバー2を透磁率の高いパーマロイで作ると、飽
和磁束密度が低いことから結果的には鉄と同程度の厚さ
が必要になってしまう。
さらに、焼きなましをすることから寸法公差が出なくな
ってベース1とカバー2の間隙が制御できず、磁気抵抗
が大きくなって磁気シールド効果が低下するという問題
もある。
本考案はこのような点に着目してなされたものであり、
その目的は、軽量で効率の高い磁気シールド効果が得ら
れる磁気シールドケースを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決する本考案は、ベースとカバーとで磁気
バブルを用いた回転数検出器を収納するように構成され
た外部磁気シールドケースにおいて、少なくとも前記カ
バーは多層に形成され、外層の磁気シールド材が飽和磁
束密度の高い磁気材料で、内層の磁気シールド材が高透
磁率材料により空隙を含んで形成されたことを特徴とす
るものである。
〈作用〉 本考案の磁気シールドケースを構成するカバーの磁気抵
抗は小さくなり、外部からケース内部に侵入する磁束は
少なくなる。
〈実施例〉 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例を示す一部断面構成図であ
り、第2図は第1図の要部拡大断面図である。図におい
て、カップ形に形成された外側カバー3の内部には空隙
4を形成するようにして段付きのカップ形に形成された
内側カバー5が圧入され、これらカバー3,5の開口部
にはベース6が圧入されている。外側カバー3は飽和磁
束密度の高いSUYなどで形成され、内側カバー5はパ
ーマロイなどの高透磁率の部材で形成される。なお、カ
バー3,5の開口端部には複数のスリット7,8が設け
られ、ベース6の圧力面にはテーパ9が形成されてい
る。また、これらカバー3,5およびベース6には、第
3図に示すように、回転軸を回転自在な状態で通すため
の直径がケースの外周の直径(外径)の1/3以下の穴
10,11が設けられている。そして、磁気バブル素子
による測定点Pは、中心からケースの外径の1/4およ
びケースの高さhの1/2の点に位置するように設定さ
れている。
このような構成において、カバー部分は空隙を挾んだ2
層構造になっているので、従来の単層構造に比べて軽量
でありながら同等の磁気シールド効果が得られる。各カ
バーの開口端部には複数のスリット7,8を設け、ベー
ス6の圧入面にはテーパ9を形成しているので、寸法精
度が低くても密着度の高い接触状態が実現でき、高い磁
気シールド効果が得られる。なお、回転軸を通すための
穴10,11の直径の最大の大きさは、実験的に確認し
た値である。
第4図は、第1図の等化磁気回路図である。図中、Rは
それぞれ磁気抵抗を表している。すなわち、Rは外側
カバー3と内側カバー5の空隙4の磁気抵抗を表し、R
は外側カバー3の磁気抵抗を表し、Rは内側カバー
5の磁気抵抗を表し、Rはベース6の磁気抵抗を表
し、Rinは内側カバー5とベース6との間に形成され
る空間部分の磁気抵抗を表し、R0rは外側カバー3と
内側カバー5の圧入部の磁気抵抗を表し、R1rは外側
カバー3とベース6の圧入部の磁気抵抗を表している。
このような等化磁気回路において、外部磁気に対するシ
ールド効果を高めるためにはRinに流れる磁束を少な
くすればよい。ここで、外側カバー3と内側カバー5の
空隙4の磁気抵抗Rは比較的大きな値になることか
ら、外側カバー3を流れる磁束が多くなり、Rinに流
れる磁束は少なくなる。また。各圧入部の磁気抵抗R
0r,R1rが高くなると周囲へ逃げる磁束が減って磁
気シールド効果が低下することになるが、本考案では外
側カバー3に内側カバー5およびベース6を圧入してい
るので磁気抵抗R0r,R1rは十分小さな値になって
いると考えられる。
第5図は本考案の他の実施例を示す構成図であり、カッ
プ形のカバー12とベース13を交互に重ね合わせて多
層構造にしている。このように構成することによって
も、同じ厚さの従来の単層構造と比べた場合、より高い
磁気シールド効果が得られる。なお、このようなカップ
形の部材を3個以上の交互に重ね合わせてもよい。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案によれば、磁気バブ
ル素子を用いた回転数検出器の磁気シールドに好適な、
軽量で効率の高い磁気シールド効果が得られる磁気シー
ルドケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部断面構成図、第2
図は第1図の要部拡大断面図、第3図は第1図の寸法関
係説明図、第4図は第1図の等価磁気回路図、第5図は
本考案の他の実施例を示す構成図、第6図は多回転アブ
ソリュートエンコーダの構成図、第7図は第6図の動作
説明図、第8図は従来の磁気シールドケースの一例を示
す構成図である。 3……外側カバー、4……空隙 5……内側カバー、6……ベース 7,8……スリット、9……テーパ 10,11……穴、12……カバー 13……ベース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースとカバーとで磁気バブルを用いた回
    転数検出器を収納するように構成された外部磁気シール
    ドケースにおいて、少なくとも前記カバーは多層に形成
    され、外層の磁気シールド材が飽和磁束密度の高い磁気
    材料で、内層の磁気シールド材が高透磁率材料により空
    隙を含んで形成されたことを特徴とする磁気シールドケ
    ース。
JP3507489U 1989-03-28 1989-03-28 磁気シールドケース Expired - Lifetime JPH0616374Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3507489U JPH0616374Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 磁気シールドケース

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JP3507489U JPH0616374Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 磁気シールドケース

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Publication Number Publication Date
JPH02128596U JPH02128596U (ja) 1990-10-23
JPH0616374Y2 true JPH0616374Y2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=31540115

Family Applications (1)

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JP3507489U Expired - Lifetime JPH0616374Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 磁気シールドケース

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JP6218318B2 (ja) * 2013-11-15 2017-10-25 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
JP6426903B2 (ja) * 2014-03-27 2018-11-21 株式会社トーキン 零相変流器

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JPH02128596U (ja) 1990-10-23

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