JPH06163557A - シリコンウェーハ - Google Patents
シリコンウェーハInfo
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Abstract
き、信頼性の高い半導体デバイスを製造することができ
るシリコンウェーハを提供する。 【構成】 チョクラルスキー法により引き上げられたシ
リコン単結晶から切り出されたシリコンウェーハを、水
素ガスを60%以上含み、炭素を含む成分が5%未満、
窒素が5%未満である非酸化性雰囲気中において、80
0〜1350℃で20分〜32時間の高温熱処理を施す
ことにより製造され、ウェーハ表面から5μmまでの格
子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3 以下であ
り、表面に付着したSiNまたはSiCの膜厚が10オ
ングストローム以下である。
Description
用いられる基板として優れたシリコンウェーハに関す
る。
ンウェーハの金属汚染が問題となる。このような汚染金
属をゲッター(捕獲)してその影響を低減するために、
種々のゲッタリング技術が開発されている。
ーハの裏面に汚染金属をゲッターするためのバックサイ
ド・ダメージ(BSD)またはバックサイド・ポリシリ
コンを形成するエクストリンシック・ゲッタリング(E
G)法が知られている。
り、デバイス活性領域となる表層部に欠陥のないden
uded zoneを、バルク部にゲッター・サイトと
して酸素析出核から成長した微小欠陥(Bulk Mi
cro Defect、以下BMDと記す)を形成する
イントリンシック・ゲッタリング(IG)法が知られて
いる。さらに、ウェーハ表面にエピタキシャル層を形成
したエピタキシャルウェーハを用いる場合もある。
イド・ダメージでは、エッチング後にホーニングするた
めウェーハをよごすおそれがあり、しかも不適切なホー
ニングによるウェーハ裏面からのSiクズの発塵の危険
性がある。同様にバックサイド・ポリシリコンでも、発
塵が問題視されている。また、これらのシリコンウェー
ハでは格子間酸素濃度は表層部でもバルク部でも同一で
あり、表層部にも結晶育成に依存する微小欠陥が存在し
ているため、良好な特性のデバイスを得るには不都合で
ある。
酸素を外方拡散させるが、バルク部に十分な量のBMD
などのゲッター・サイトを形成するという要求と、表層
部の格子間酸素濃度を十分低下させるという要求とを同
時に満たすことは極めて困難である。このため、バルク
部に十分な量のBMDを形成するような条件では表層部
にもBMDなどが形成され、デバイス活性領域で汚染金
属がゲッターされるという問題が生じる。また、これま
でに提案されている高温非酸化性雰囲気で表層部の欠陥
核を除去することに主眼をおいたIG法は再現性に乏し
く、実用化されるまでには至っていない。
ャル層を形成しなければならないため、必然的に製造コ
ストが高騰する。しかも、エピタキシャル成長層に特有
の各種結晶欠陥が残存する。
デバイス活性領域において金属汚染に対する影響を十分
になくすことはできない。特に、64MbitDRAM
や、E2 PROMあるいはフラッシュメモリに代表され
る高集積かつ微細な次世代の半導体デバイスでは、ウェ
ーハ表面に形成される薄い絶縁膜に汚染金属が取り込ま
れる結果、信頼性が大幅に低下するという問題が生じ
る。
になされたものであり、金属汚染の影響を十分に除去す
ることができ、信頼性の高い半導体デバイスを製造する
ことができるシリコンウェーハを提供することを目的と
する。
ウェーハは、チョクラルスキー法により引き上げられた
シリコン単結晶から切り出されたシリコンウェーハを、
水素ガスを60%以上含み、炭素を含む成分が5%未
満、窒素が5%未満である非酸化性雰囲気中において、
800〜1350℃で20分〜32時間の高温熱処理を
施すことにより製造され、ウェーハ表面から5μmまで
の格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3 以下
であり、表面に付着したSiNまたはSiCの膜厚が1
0オングストローム以下であることを特徴とするもので
ある。
を60%以上含む非酸化性雰囲気を用いて高い温度で熱
処理することにより、被処理ウェーハ表面に形成されて
いた酸化膜が極めて短時間のうちに分解・除去される。
この結果、処理プロセスの初期にシリコンの表面が露出
し、処理プロセスを通してのウェーハから酸素が効率よ
く外方拡散する。ウェーハ表面から5μmまでの格子間
酸素濃度が6×1017atoms/cm3 を超えると、
このウェーハをデバイスプロセスに投入した際に、デバ
イス活性領域に結晶欠陥が生じることがあり、良好な特
性が得られない。本発明に係る処理プロセスでは、処理
バッチ、ロット内、ウェーハ面内でのばらつきが非常に
小さい。したがって、先端LSIデバイス材料として必
要な均一性、再現性を確保できる。
以上含む場合には、処理プロセス中にウェーハ表面の窒
化が進行するため、ウェーハの表面に膜厚10オングス
トローム以上のSiNが形成され、表面の品質が著しく
低下する。
%以上含む場合には、処理プロセス中にウェーハ表面に
膜厚10オングストローム以上のSiCが形成されると
ともに、ウェーハ表層中に拡散侵入して欠陥核を形成す
るため、ウェーハ特性が劣化する。炭素を含む成分の濃
度を規定した理由は、雰囲気ガスに炭素を含む成分を意
図的に導入することはないが、反応管としてSiCを用
い、処理排ガスを分析・モニターすると、不安定ではあ
るが炭化水素成分が検出されることがあるためである。
ストローム以上のSiNおよび/またはSiCが形成さ
れていると、このウェーハをデバイスプロセス中に投入
した際に、洗浄、酸化などが不均一になるため、良好な
特性が得られない。
シリコン単結晶から、直径6インチ、n型、面方位(1
00)のシリコンウェーハを切り出した。これらのシリ
コンウェーハの格子間酸素濃度は1.65×1018at
oms/cm3 である。これらのシリコンウェーハを、
800〜1200℃の間を3℃/分で徐熱し、表1に示
すように100%H2 、60%H2 /40%Arまたは
100%Arの雰囲気中において1200℃で1時間熱
処理した後、1200〜800℃まで徐冷した。実験は
それぞれの雰囲気で、6ロットから4ピースずつ合計2
4個のウェーハについて実施した。得られたウェーハに
ついて、酸素濃度がほぼ5×1017atoms/cm3
となる表面から深さとそのばらつきを調べた結果を表1
に示す。
未満であると、ばらつきが大きく、特に最小値が小さく
なり、不都合である。 実施例2 実施例1と同様に、80%H2 /20%Arの雰囲気中
で熱処理した後、徐冷過程において表2に示すような割
合でN2 ガスを導入した。得られたウェーハについて、
表面の曇り発生率を調べた結果を表2に示す。
が大幅に低下することがわかる。 実施例3 反応管としてSiCを用いた場合に、処理排ガスを分析
・モニターときの炭化水素成分の最大値と、表面の曇り
発生率を調べた結果を表3に示す。
と良品率が大幅に低下することがわかる。
では量産上許容できない程度の不良(ウェーハ表面のく
もり、破壊検査によらなければ判別できない酸素濃度深
さ分布の大きなばらつき)が発生していたが、本発明で
はこれらの不良を解消できる。
が得られるのは以下のような条件である。すなわち、雰
囲気ガスとしては、100%水素から80%水素/20
%Ar(またはHe)の範囲のガスを用い、混入ガスは
処理系のリークなどを除いて1%未満に抑える。830
℃未満の温度から徐熱し、1150℃では1時間以上、
1200℃では30分以上アニールした後、830℃未
満の温度まで徐冷する。この際、1100℃未満の温度
領域での徐熱/徐冷は、ウェーハにスリップなどの欠陥
が生じないという条件を満たす範囲で、極力短時間で行
うことが好ましい。これらの条件を満たせば、より安定
した特性と生産性の向上を達成できる。
染の影響を十分に除去することができ、信頼性の高い半
導体デバイスを製造することができるシリコンウェーハ
を提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 チョクラルスキー法により引き上げられ
たシリコン単結晶から切り出されたシリコンウェーハ
を、水素ガスを60%以上含み、炭素を含む成分が5%
未満、窒素が5%未満である非酸化性雰囲気中におい
て、800〜1350℃で20分〜32時間の高温熱処
理を施すことにより製造され、ウェーハ表面から5μm
までの格子間酸素濃度が6×1017atoms/cm3
以下であり、表面に付着したSiNまたはSiCの膜厚
が10オングストローム以下であることを特徴とするシ
リコンウェーハ。
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JP31844192A JP3238957B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | シリコンウェーハ |
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JP31844192A JP3238957B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | シリコンウェーハ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06163557A true JPH06163557A (ja) | 1994-06-10 |
JP3238957B2 JP3238957B2 (ja) | 2001-12-17 |
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---|---|---|---|
JP31844192A Expired - Fee Related JP3238957B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | シリコンウェーハ |
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JP (1) | JP3238957B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002027778A1 (fr) * | 2000-09-27 | 2002-04-04 | Shin-Etsu Handotai Co.,Ltd. | Procédé de traitement thermique d'une plaquette de silicium |
TWI410537B (zh) * | 2009-08-27 | 2013-10-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | Silicon carbide single crystal wafer and its manufacturing method |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31844192A patent/JP3238957B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002027778A1 (fr) * | 2000-09-27 | 2002-04-04 | Shin-Etsu Handotai Co.,Ltd. | Procédé de traitement thermique d'une plaquette de silicium |
TWI410537B (zh) * | 2009-08-27 | 2013-10-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | Silicon carbide single crystal wafer and its manufacturing method |
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Publication number | Publication date |
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JP3238957B2 (ja) | 2001-12-17 |
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