JPH06162496A - 磁気ディスク検査装置 - Google Patents

磁気ディスク検査装置

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JPH06162496A
JPH06162496A JP18199393A JP18199393A JPH06162496A JP H06162496 A JPH06162496 A JP H06162496A JP 18199393 A JP18199393 A JP 18199393A JP 18199393 A JP18199393 A JP 18199393A JP H06162496 A JPH06162496 A JP H06162496A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度記録の磁気ディスクを効率よくテスト
することができる磁気ディスクの検査装置を提供するこ
とにある。 【構成】 この発明の磁気ディスク検査装置は、バーニ
ッシュやグライドテストのいずれかのヘッドとサーティ
ファイテストを行うヘッドとをヘッドを移動させる方向
に対して直角な方向に並べて取付けたヘッド移動機構を
2つ備えていて、ヘッド切換えのための各ヘッドの移動
をヘッド移動機構側ではなしに、スピンドル側をヘッド
の移動方向に対して直角に移動させることで行うように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高密度記録の磁気デ
ィスクを効率よくテストすることができるような磁気デ
ィスクの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの外部記憶装置の1つであ
るハードディスクデバイス(HDD)には、その記録媒
体として磁気ディスクが使用される。磁気ディスクは、
アルミニュームやガラスなどの円板をベースとし、その
表面に磁性膜が塗布され、さらに、その上に保護膜がコ
ーテングされている。磁性膜,保護膜が塗布されたその
表面は、突起などの凹凸ができるだけ少ない平滑な平面
であることが望ましく、また、これは、記録性能が良好
なことが要求される。そこで、その平滑度はグライドテ
スターにより、また、その記録性能はサーティファイヤ
によりそれぞれ検査される。
【0003】図3は、従来から行われている磁気ディス
クの製造と検査の工程の概要を示す。まず、アルミニュ
ームなどのディスクに対して磁性膜,保護膜が塗布など
によって形成される磁性膜形成工程があり、その次に
磁性膜,保護膜が形成されたディスク(磁気ディスク)
の表面の凹凸をできるだけ少なくするために、表面が研
磨(グライド)されるグライド工程がある。工程で
磁気ディスクが研磨されても、なお、磁気ディスクの表
面には凹凸が残留する。そこでその次の工程で、バーニ
ッシュヘッドとよばれるヘッドを、回転する磁気ディス
クの表面に対して微小な高さで浮上させ、残留した突起
を削り取る。これがバーニッシュ工程である。これが
一応終了すると、グライドテスト工程において、グラ
イドテストヘッドにより突起の存在とその数とが検査さ
れる。この検査の結果、所定数量以上の突起がまだ残留
しているときには、検査結果はNGとなり、再びバーニ
ッシュ工程に戻る。ここで再びバーニッシュが行わ
れ、再びグライドテスト工程になる。
【0004】一方、前記の検査の結果が良好(OK)で
あるときには、その次のサーティファイテスト工程に
移る。この工程では、サーティファイテストヘッドによ
り磁性膜の記録性能が検査される。その結果として磁気
ディスクの品質が保証(サーティファイ)される。
【0005】さて、前記のグライド工程では、研磨ク
ズが発生して周囲の環境を汚染する。そこで、従来は、
この工程の処理を行う室と、バーニッシュ工程、グ
ライドテスト工程の各工程を行う室とを分けている。
後者は、別室で1台の検査装置によって一括して処理が
行なわれている。さらに、記録性能を検査するサーティ
ファイテスト工程は、後者の工程とは検査内容が相違
し、さに後者の工程でもバーニッシュによる突起の削り
クズが発生するので後者の室とは別室でサーティファイ
ヤによりサーティファイテストが行われる。
【0006】図4は、バーニッシュ工程とグライドテ
スト工程とを一括して行うグライドテスターの要部の
構成を示している。この構成は、特開昭63-175228 です
でに公知である。検査対象となる磁気ディスク1はスピ
ンドル2に装着されてθ方向に回転する。スピンドル2
の回転中心Oに対して、例えば、互いに直角方向に2組
のヘッドポジショナ(ヘッドキャリッジ機構3A,3
B)が設けられている。これらヘッドキャリッジ機構
(以下単にキャリッジ)3A,3Bには、それぞれバー
ニッシュヘッドBH(以下単にヘッドBH)と、グライ
ドテストヘッドGH(以下単にヘッドGH)が取り付け
られている。
【0007】そして、各キャリッジ3A,3Bにより、
ヘッドBH,ヘッドGHを磁気ディスク1の半径R1
2 に沿ってその表面からヘッドを浮上させて移動させ
る。これにより上記のバーニッシュ工程とグライドテ
スト工程とが1つの装置で実施できる。この場合、工
程と工程とを別工程とはせずに、ヘッドBHとヘッ
ドGHとが同一のトラックTR 上をトレースして工程
に続いて工程が実施されることも行われる。この場合
には、バーニッシュの結果についてただちにグイドテス
トができるので検査処理のスループットが向上する。
【0008】サーティファイテスト工程は、磁気ディ
スクを検査するのに比較的長い時間を要する。この検査
時間を短縮するために、磁気ディスク1の表面を半径R
の方向に2分割して並列に検査することが行われてい
る。
【0009】図5は、この分割並列方法で検査行うサー
ティファイヤの要部を示している。この構成は、特開昭
62-163581 ですでに公知である。磁気ディスク1の表面
は、磁気記録媒体として半径方向に有効に利用できる範
囲のほぼ中央を境とし、この境を示す中央線Cで半径方
向に領域1a と1b とに2分割して磁気ディスク1の検
査が行われる。そのためにスピンドル2の回転中心Oに
関して、対称的に2組のキャリッジ4A,4Bが設けら
れ、これらキャリッジにそれぞれ第1のサーティファイ
テストヘッドCHA (以下単にヘッドCHA )と第2の
サーティファイテストヘッドCHB (以下単にヘッドC
B )とが取付けられている。ヘッドCHA とヘッドC
B とは、それぞれ領域1a と領域1b 内で独立に移動
する。そしてそれぞれの領域の検査が並列に行われる。
【0010】ところで、最近では、磁気ディスクの磁性
膜の形成を塗布に代わってスパッタやメッキなどの方法
で行うようになってきている。後者の方法により形成さ
れた磁性膜は、凹凸が非常に少なく良質である。そのた
め、グライド工程が省略できる。また、バーニッシュ
工程で発生する突起の削りクズは非常に少ない。そこ
で、サーティファイテスト工程を特に別室とする必要
がなくなる。
【0011】この種の磁気ディスクの検査装置では、前
記の工程〜が同一装置で一元的に実施され、かつ、
分割並列方法によるサーティファイテストが可能であ
る。この種の検査装置としてすでに公知となっているP
roQuip,Inc.社(米国の会社)の製品のカタ
ログを参考にした装置の概要を図6に示す。
【0012】図6において、例えば、スピンドル2の回
転中心Oを原点とし、図示する方向にX,Yの座標軸を
採ったとする。この装置には、それぞれX方向とY方向
に移動する一対のキャリッジ5Aと5Bが設けられる。
さらに、キャリッジ5AにはY方向に対するY移動機構
6yが、またキャリッジ5BにはX方向に対するX移動
機構6xが、それぞれのキャリッジの上に積み上げられ
た状態で設けらている。そして、Y移動機構6yの移動
台にはヘッド固定板61aが固定され、これにヘッドB
HとヘッドCHA とが距離Y1 の間隔で取り付けられて
いる。X移動機構6xの移動台にはヘッド固定板61b
が固定され、これにヘッドGHとヘッドCHB とが距離
1 の間隔で取り付けられている。
【0013】この検査装置の動作を説明すると、まず、
ヘッドBHとヘッドGHの位置を、原点Oを通る線上に
なる、図示する位置とし、キャリッジ5A,5Bにより
ヘッドBHをX方向に、ヘッドGHをY方向にそれぞれ
移動する。そして、バーニッシュ工程とグライドテス
ト工程とを順次繰り返して行う。グライドテストの
結果が良好(OK)になると、Y移動機構6yによりヘ
ッドCHA を距離Y1だけ移動しかつX移動機構6xに
よりヘッドCHB を距離X1 だけ移動する。これにより
それぞれのヘッドを切り替える。この状態で原点Oを通
る線上にそれぞれのヘッドを位置付けて、キャリッジ5
A,5BによりヘッドCHA とヘッドCHB とをX、Y
方向にそれぞれ移動する。これにより図5に示すように
2分割された各領域1a,1bに対してサーティファイ
テストが実施される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高密度記録
の磁気ディスクは、トラック数や記録密度が高い。そし
て、磁気ディスクの記録密度が向上するにつれて検査効
率は低下する傾向にある。この検査効率を向上させる、
強い要請が磁気ディスク検査装置を使用するユーザから
ある。そのためには前記のヘッドは、高速かつ高精度に
位置決めできることが必要であるが、それが難しい。す
なわち、前記の図6に示す検査装置の構成では、各キャ
リッジ5A,5Bの負荷が大きいので、キャリッジを高
速に移動させると、ヘッドの位置決めが高精度にできな
い問題がある。逆に、ヘッドの位置決めを高精度にする
と、キャリッジの高速移動が制限されて検査効率が低下
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】図6に示すような検査装
置にあっては、キャリッジ5Aには、Y移動機構6yが
その上に積まれ、キャリッジ5Bには、X移動機構6x
がその上に積まれている。その結果、キャリッジの移動
方向とヘッドの移動方向とが直角方向になる。このよう
に、ヘッドの位置決めがキャリッジの移動方向ではな
く、これに対し直角な方向の移動により決定されると、
ヘッドを高速移動させた際にヘッドの位置決めにずれが
生じ易い。しかも、前記の関係では移動機構の構成がや
や複雑になる。
【0016】また、検査効率を向上させるために、領域
分割してサーティファイテストを行う場合には、高記録
密度の磁気ディスクでは前記のずれが生じると、分割し
たそれぞれの領域での各トラックの中心の基準がずれた
りする。また、それぞれの領域相互間で、各トラックの
中心の基準がそれぞれ相違する危険性が高くなる。これ
により高密度記録の磁気ディスクのサーティファイテス
トにおける品質保証が低下する。
【0017】また、記録密度が高くなるにつれてヘッド
も小さくなり、磁気ディスクとヘッドとのギャップも微
少になってきている。ヘッドを支持する板ばねも薄くな
り、ヘッドを高速かつ高精度に位置決めするためには、
ヘッドがキャリッジの移動方向と直角な方向に移動する
のは好ましくない。なぜなら、ヘッドを直角方向に高速
に移動させると、ヘッドが横ブレし易く、精度の高いテ
ストができない虞があるからである。
【0018】したがって、この発明の目的は、高密度記
録の磁気ディスクを効率よくテストすることができる磁
気ディスクの検査装置を提供することにある。また、こ
の発明の他の目的は、信頼性の高い高密度記録の磁気デ
ィスクをユーザに供給することができる磁気ディスクの
検査装置を提供することにある。
【0019】このような目的を達成する磁気ディスク検
査装置の特徴は、バーニッシュやグライドテストのいず
れかのヘッドとサーティファイテストを行うヘッドとを
ヘッドを移動させる方向に対して直角な方向に並べたヘ
ッド移動機構を2つ備えていて、ヘッド切換えのための
各ヘッドの移動をヘッド移動機構側ではなしに、スピン
ドル側をヘッドの移動方向に対して直角に移動させるこ
とで行うようにしたものである。
【0020】その具体的な構成として、この検査装置
は、磁気ディスクが装着されるスピンドルと、第1の方
向、例えばY方向にこのスピンドルをある位置から一定
の距離Y1 だけ移動させかつ元の位置に戻すスピンドル
移動機構と、ヘッドBHとヘッドCHA とが前記距離Y
1 だけ離れて固定されていてこれら固定された2つのヘ
ッドを前記第1の方向に対して直角な第2の方向、例え
ばX方向に進退させる第1のヘッド移動機構(例えばキ
ャリッジあるいはヘッドポジショナ)と、ヘッドGHと
ヘッドCHB とが前記距離Y1 だけ離れて固定されてい
てこれら固定された2つのヘッドを前記第2の方向に進
退させる、前記スピンドルを間にして前記第1のヘッド
移動機構に対向して設けられた第2のヘッド移動機構と
を備えていて、前記スピンドルが前記元の位置にあると
きには前記第1及び第2のヘッド移動機構それぞれの2
つのヘッドのいずれか一方が前記磁気ディスクの半径に
沿って移動する位置に配置され、前記スピンドルが前記
距離Y1 だけ移動した位置にあるときには前記第1及び
第2のヘッド移動機構それぞれの2つのヘッドのいずれ
か他方が前記磁気ディスクの半径方向に沿って移動する
位置に配置されるものである。
【0021】
【作用】このような検査装置にあっては、各ヘッド移動
機構の上にヘッド切り替えのためのヘッド移動機構を載
置しないで済む。そこで、ヘッド移動機構の移動部分の
負荷が低減し、磁気ディスクの半径に沿って高速にかつ
高精度でヘッドを移動させることができる。また、ヘッ
ドがヘッド移動機構に直接搭載でき、しかも対向するヘ
ッドがスピンドルの両側に配置されるので、各ヘッド移
動機構に搭載されたヘッドをスピンドルに対して一度精
度よく位置決めして固定すれば、その精度の関係は特別
な事情がない限り、保持される。したがって、各ヘッド
とトラックとの位置ずれが少ない。
【0022】そこで、例えば、第1の位置において、ヘ
ッドBHとヘッドGHとがスピンドルに対向していてそ
れぞれのヘッドがそれぞれのヘッド移動機構により磁気
ディスクの半径方向にその表面に沿って移動させること
によりこの第1の位置において磁気ディスクの表面に対
するバーニッシュとグライドテストとを順次繰り返して
行うことができる。このグライドテストの終了後に、ス
ピンドル移動機構によりスピンドルを距離Y1 だけシフ
トさせて第2の位置に設定すると、今度は、第2の位置
においてヘッドCHA とヘッドCHB とがスピンドルに
対向する。そこで、それぞれのヘッド移動機構によりそ
れぞれのヘッドを磁気ディスクの半径方向にその表面に
沿って移動させることにより2分割された各領域をアク
セスして各領域に対するサーティファイテストを精度よ
く並列に行うことができる。
【0023】しかも、この検査装置では、ヘッドを切り
替えるための移動機構がスピンドル移動機構1つに簡略
化されているので、機構部分が簡単になりかつ高精度の
ヘッド位置決めが可能になる。また、ヘッド切り替えの
ためのヘッドの移動がないのでヘッドの横ブレもなく、
磁気ディスクに対して高速で高精度の検査ができる。
【0024】
【実施例】図1(a) は、この発明の一実施例の磁気ディ
スク検査装置の平面図、図1(b)はそのI−I断面図で
ある。図1において、10は、磁気ディスク検査装置で
あって、そのベース7の中央部には矩形の開口70が設
けられ、スピンドル2がこの開口70の上部に配置され
ている。図(b)に示すように、スピンドル2は、駆動
モータ21の軸に結合されていて、駆動モータ21の下
側がその下側に設けられたスピンドル移動機構8に固定
されている。スピンドル移動機構8は、開口70より一
回り大きな函形の固定部材71の底部にその下面で固定
されている。固定部材71は、その上部の開放側におい
てその周囲がベース7の裏面に固定されている。
【0025】駆動モータ21の外形は、開口70の幅よ
り小さい径の円筒形をしていて、開口70との間には間
隙72がある。スピンドル2には、磁気ディスク1の中
心部に設けられた孔の内径に係合するチャックが設けら
れているが、これは、発明に直接関係していないので省
略してある。スピンドル2は、スピンドル移動機構8に
よりその回転中心が点O1 と点O2 で示す第1及び第2
の位置の間を往復移動する。点O1 ,O2 の距離は、距
離Y1 であり、これを矢印で示す。
【0026】一対のキャリッジ9A,9Bは、スピンド
ル2の両側でスピンドル2の回転中心に対してほぼ対称
に配置され、X方向にヘッドを移動させる。これらは、
点O1 ,O2 を結ぶ線分(矢印の線Y1 参照)の中点を
キャリッジの移動中心の線Mが通るように位置付けら
れ、ベース7に固定されている。ヘッドBHとヘッドC
A は、線Mに対して対称で距離Y1 の間隔を保持して
キャリッジ9Aの移動台91aに固定されている。ま
た、ヘッドGHと第2のヘッドCHB は、同様に線Mに
対して対称で距離Y1 の間隔を保持してキャリッジ9B
の移動台91bに固定されている。
【0027】ここで、距離Y1 は、キャリッジ9Aある
いは9Bの一方のヘッドが磁気ディスクの半径方向にそ
の表面に沿って中心に向かって移動したときに、同一キ
ャリッジの他方のヘッドが磁気ディスクの外周の近傍に
位置するような距離である。なお、発明に直接関係ない
ので、図ではキャリッジ9A,9Bの内部構造を省略し
ているが、内部には、例えばボイスコイルモータ等のア
クチュエータが内蔵されていて、このアクチュエータに
より移動台91a,91bが駆動される。スピンドル移
動機構8は、スピンドル2の回転中心が正確に点O1
2 に位置決めされるように、突当て部材を設けてベー
ス7又はこれに結合した部材の壁面に突き当てることで
位置決めする構成を採る。その詳細を示すのが図2であ
る。
【0028】図2に見るスピンドル移動機構8は、比較
的幅と厚みのあるベースブロック80を有していて、こ
のブロック80の中央部に階段状に下る2段の切込み溝
81が設けられている。このそれぞれの1段目の床面に
は、リニア軸受機構82,82が固定されている。82
aは、そのガイドレールであり、82bがこのガイドレ
ール82aを跨ぐ形で設けられた移動台である。ガイド
レール82aの両側壁面には、三角形(<)の切り溝が
設けられ、これに対応して移動台82bの内側の壁面に
も三角形の切り溝(>)が設けられている。そして、こ
れらの切り溝の間(<>)にはベアアングが装着されて
いる。
【0029】83は、ほぼ正方形のモータ取付プレート
であって、リニア軸受機構82,82の2つの移動台8
2bに橋渡しされそれらに固定されている。取付プレー
ト83の中央部には、駆動モータ21(点線部参照)の
外形より少し大きな円形の開口83aが設けらている。
駆動モータ21の円筒の筐体部分が開口83aに挿入さ
れ、取付プレート83に取付けられる。その取付は、ス
ピンドル2の回転中心があらかじめ決められた中心位置
に一致するように駆動モータ21の位置が微調整されて
断面L字形のリンク形状をしたブラケット部材84(点
線で示す)により駆動モータ21が、例えば、その筐体
部分が締め付けて支持され、調整用の長孔を介してねじ
にて取付プレート83に固定される。
【0030】取付プレート83の左右の側面には、それ
ぞれアーム84a,84b,84c,84dが固定され
ている。これらアームは、それぞれブロック80の側壁
面から所定の距離離れて側壁面に沿ってほぼ平行に横方
向外側に延びている。そして、ここでの所定の距離は、
1 /2の距離にさらに調整分の距離だけ加えたもので
ある。図面左側の前後のアーム84a,84bには、停
止位置調整用の調整ねじ85a,85bが埋め込まれて
いる。このねじに対応するブロック80の側壁面には調
整ねじの受け座85c,85dが固定されている。
【0031】また、アーム84c,84dに対向するブ
ロック80の側壁面には、ショックアブソーバ85e,
85fが埋め込まれていて、そのピン85g,85hが
ブロック80の側壁面より突出している。さらに、アー
ム84c,84dの先端側には、ホトインタラプタの光
を遮るためのプレート86a,86bがそれぞれ取付け
られ、これらに対応してブロック80側の側壁面にはホ
トインタラプタ86c,86dが設けられている。な
お、このホトインタラプタに替えて他のホトセンサが使
用されてもよい。
【0032】87は、エアーシリンダであって、そのピ
ストンロッド87aは、ブロック80の側面の貫通孔8
0aを貫通して反対側まで突出している。前記したアー
ム84aには、その先端側にブラケット86eが取付け
られている。このブラケット86eは、ブロック80の
側壁面に沿って貫通孔80aの開口部分を覆うところま
で下側に延びている。このブラケット86eに前記のピ
ストンロッド87aの先端が埋め込まれて固定されてい
る。そこで、エアーシリンダ87が進退駆動されると、
そのピストンロッド87aが進退してアーム84aが進
退する。アーム84aの進退は、取付プレート83に伝
達される。その結果、駆動モータ21が距離Y1 分の往
復移動をする。
【0033】この往復移動に応じてアーム84a,84
bにそれぞれ固定された調整ねじ85a,85bのいず
れかが一方がブロック80の側壁面の受け座85c,8
5dの一方に突き当たり、スピンドル2が正確に位置決
めされる。すなわち、スピンドル2の回転中心が点O1
と点O2 の位置に正確な位置決めされるための位置調整
は、停止位置調整ねじ85a,85bによりなされる。
また、ブロック80は、ベース7におけるあらかじめ定
められた基準位置にスピンドル2の回転中心が一致する
ように正確に位置決めされて図1(b) に示す固定部材7
1に取付けられる。
【0034】ところで、スピンドル移動機構8の駆動モ
ータ21あるいはスピンドル2そのものの距離Y1 分の
シフトは、この実施例に示すエアーシリンダによる必要
はない。他のアクチュエータを使用することもできる。
例えば、モータ等の駆動機構とスライダ・クランク機構
や直動カムとリンク機構などを用いても前記のスピンド
ル2のシフトは可能である。しかし、これらの場合、ス
ピンドル2の回転中心を高い精度で点O1 ,O2 に高速
かつ高精度に位置決めしかつ往復運動させる機構が必要
になる。
【0035】図1の100は、コントローラであって、
エアーシリンダ87の切り替え弁を制御する。それによ
りスピンドル移動機構8を駆動してスピンドル2の回転
中心を点O1 ,O2 に位置付け、かつこれらの間をシフ
トさせる。また、コントローラ100は、キャリッジ9
A,9Bの駆動も制御する。キャリッジ9A,9Bは、
これにより磁気ディスク1に対して各ヘッドを移動さ
せ、あるいは、磁気ディスク1から退避させて図1に示
す状態に戻す。
【0036】この検査装置10の動作を説明すると、ス
ピンドル2の回転中心が点O1 の位置(第1の位置)に
あるとすると、スピンドル2に装着された検査対象の磁
気ディスク1が一点鎖線で示す位置になる。コントロー
ラ6の制御により、各キャリッジ9A,9Bによりヘッ
ドBHとヘッドGHをそれぞれX方向において磁気ディ
スク1の半径方向にその表面に沿って移動させて図4ま
たは図6の場合と同様に、同一のトラックTR をトレー
スして、バーニッシュとグライドテストを順次繰り返し
て行う。グライドテストの結果が良好(OK)となった
ときヘッドBHとヘッドGHを後退させて、コントロー
ラ6の制御により移動機構8を駆動してスピンドル2を
距離Y1 分シフトさせて点O2 の位置(第2の位置)に
設定する。これにより磁気ディスク1の位置は、二点鎖
線で図示する位置になる。コントローラ6によりキャリ
ッジ9A,9Bが制御され、ヘッドCHA ,ヘッドCH
B とが磁気ディスク1の半径方向にその表面に沿って移
動して図4に示す中央線Cで2分割された各領域につい
てサーティファイテストが並列に実施される。
【0037】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、ヘッドを切り替えるための移動機構がスピンドル移
動機構1つに簡略化されているので、機構部分が簡単に
なりかつ高精度のヘッド位置決めが可能になる。また、
ヘッド切り替えのためのヘッドの移動がないのでヘッド
の横ブレもなく、磁気ディスクに対して高速で高精度の
検査ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は、この発明の一実施例の磁気ディス
ク検査装置の平面図、図1(b)はそのI−I断面図であ
る。
【図2】図2は、スピンドル移動機構の概要を示す斜視
図である。
【図3】図3は、従来から行われている磁気ディスクの
製造と検査の工程の説明図である。
【図4】図4は、バーニッシュとグライドテストを一括
して行うグライドテスターの要部の説明図である。
【図5】図5は、分割並列方法によるサーティファイヤ
の要部の説明図である。
【図6】図6は、この発明の従来技術となる磁気ディス
ク検査装置の説明図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、1a,1b…2分割されたテスト領
域、2…スピンドル、21…駆動モータ、3A,3B,
4A,4B,5A,5B,9A,9B…キャリッジ機
構、6x…X移動機構、6y…Y移動機構、61a,6
1b,91a,91b…ヘッド固定板、7…ベース、7
1…固定部材、8…スピンドル移動機構、10…磁気デ
ィスク検査装置、BH…バーニッシュ・ヘッド、GH…
グライドテスト・ヘッド、CHA,CHB …サーティファ
イテスト・ヘッド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクが装着されるスピンドルと、 バーニッシュヘッド及びグライドテストヘッドの一方と
    第1のサーティファイテストヘッドとがこれらヘッドを
    移動させる方向に対して直角な方向に並べられた第1の
    ヘッド移動機構と、 前記バーニッシュヘッド及び前記グライドテストヘッド
    の他方と第2のサーティファイテストヘッドとがこれら
    ヘッドを移動させる方向に対して直角な方向に並べられ
    た第2のヘッド移動機構と、とを備えていて、 前記一方のヘッド及び前記他方のヘッドから前記第1及
    び第2のサーティファイテストヘッドへヘッド切替を行
    うものであって、前記ヘッド切替を前記各ヘッドの移動
    方向に対して直角な方向に前記スピンドル側を移動させ
    ることにより行う磁気ディスク検査装置。
  2. 【請求項2】第1及び第2のヘッド移動機構はそれぞれ
    ヘッドポジショナであり、これらは、スピンドルを間に
    して対向して配置されていて、さらに前記スピンドルを
    一定距離往復移動させるスピンドル移動機構を備え、前
    記スピンドルの移動は、スピンドル移動機構により行わ
    れる請求項1記載の磁気ディスク検査装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2のヘッド移動機構それぞ
    れの前記2つのヘッドは、前記一定の距離だけはなれて
    並べられ、前記スピンドル移動機構は、前記スピンドル
    に回転軸が結合されたモータを前記一定距離移動させる
    プレートを有し、前記一定距離が前記プレートに結合さ
    れた部材をベースあるいはこれに結合された部材に付き
    当てることで決定される請求項2記載の磁気ディスク検
    査装置。
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JP2002367102A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Kyodo Denshi System Kk ディスク特性評価装置のディスク駆動装置
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