JPH0616209U - 包装用箱体自動組立機における自動サイズ変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装箱体のサイズ・形状に合わせて送りピッ
チ、フラップの折り込み、及び差し込み等の保持爪、輪
送爪、押込棒等の動作機構を自動的に移動させてサイズ
変更を自動的に行う。 【構成】 包装用箱体の自動組立ラインにフラップ等の
折曲げ、差し込み等の各行程にてガイド１・折曲片２，
３・差込片４・押込片５を配設する。そして各ガイド１
・折曲片２，３・差込片４・押込片５をそれぞれモータ
６２にて回動するスクリューロッド６５にて移動するア
タッチメント６７に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

物品を包装する箱対の自動的組立機において、包装箱体のサイズ・形状が変わ る場合、包装箱体のサイズ・形状に合わせて送りピッチ、フラップの折り込み、 及び差し込み等の保持爪、輪送爪、押込棒等の動作機構を自動的に移動させてサ イズ変更を自動的に行う装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

薬品その他の物品を容器、例えば紙製の箱体内に装填する場合、この包装用箱 体は偏平状態に折り畳まれた状態で製作・輸送され、自動組立機にて所要の立体 形に組み立てられる。 この自動組立機は包装箱体の形状、及びサイズに合わせ、各フラップの折曲げ 及び、その差し込み等の各動作を一定ピッチづつ移送して各ステーションで予め 定めた作動をし、順次各ステーションを経ることにより箱体は偏平状態より立体 形としている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、包装用箱体の形状及びサイズは一定ではない。物品の大きさ等により このサイズは変更されている。同一の組立ラインで、サイズの異なる箱体を立体 形に組み立てるには、各ステーションでの各動作片の移動量を箱体サイズに合わ せて調整し、かつステーション間、すなわち一ピッチの送り量も調整する必要が ある。 従来この箱体サイズの変更にて各ステーションでの動作量・移動量の調整は作 業者がその都度、手作業にて行っている。このため、サイズ変更に伴う調整に多 大な労力と時間を要し、このサイズ変更調整中、組立ラインは完全に停止し、こ のために組立機の稼働率が低下している。しかも設定に誤差が生じやすく、この ため製品の均一性に欠けることがある。

【０００４】 本考案はこのサイズ変更に伴う調整動作を自動的に行うことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するためになしたもので、包装用箱体の自動組立ライ ンにおいて、フラップ等の折曲げ、差し込み等の各行程にてガイド折曲片・差込 片・押込片を配設すると共に、各ガイド・折曲片・差込片・押込片をそれぞれモ ータにて回動するスクリューロッドにて移動するアタッチメントに取り付けたこ とを要旨とする。

【０００６】

【作用】

送り位置・各フラップの折り曲げ、差し込み等の各動作を行う保持爪・輸送爪 ・押込棒・カートン保管枠等を直線的に移動する調整機構に取り付けることによ り箱体サイズが変更された時、このサイズ変更に合わせて、各調整機構を作動さ せることによって自動的にサイズチェンジが行え、このサイズチェンジの時間を 短縮することができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案包装用箱体自動組立機における自動サイズ変換装置を図示の実施例 にもとづいて説明する。 一般に包装用箱体（カートン）を偏平な折畳状態より自動的に組み立てるには 図２に示すように組立ラインに沿って予め定めたピッチで、間歇駆動によりカー トンを搬送すると共に、この組立ラインにそれぞれ定位置で、フラップの折曲げ 、差込フラップの折曲げ、フラップの差し込み、フラップの押し込み、及びこれ らのフラップ折曲げ・差し込み時、空カートンを保持させる保管枠等が配設され 、カートンの間歇移送にて順次フラップの折曲げ・差し込みが行われて自動的に 組み立てられる。

【０００８】 この各定位置でのフラップの折曲げは図３，図４に示すようにラインＬ上に載 置されたカートンＫを送り爪Ｎにて搬送されるとき、このカートンＫの両側、ま たは片側にフラップガイド１、折曲片２及び差込フラップＦの折曲片３を前後進 させて行う。

【０００９】 また前記行程で折曲げられたフラップを差し込み、または押し込みを行う位置 には図７，図８に示すようにフラップ差込片４及び押込片５が配設され、フラッ プの差し込み・押し込みがなされる。

【００１０】 このフラップガイド１、折曲片２，３、差込片４、押込片５はカートンのサイ ズ・形状に合わせて調整する必要がある。このためこれらの各片は図１に示すよ うに本体フレームの所定位置に取り付けられた調整装置６に設けられる。この調 整装置６は本体フレームに固定されたフレーム６１にモータ６２と、このモータ ６２にてギヤ６３，６４を介して回動されるスクリューロッド６５とを取り付け 、このスクリューロッド６５に上記フラップガイド１、折曲片２，３、差込片４ 、押込片５等をそれぞれ取り付ける。

【００１１】 スクリューロッド６５には螺合体６６を螺合せしめると共に、この螺合体６６ にアタッチメント６７を突設する。このアタッチメント６７は、これに取り付け るガイド１、折曲片２，３、差込片４、押込片５等に応じて、これらを取り付け やすい形状となっている。そしてこれらの折曲片・差込片・押込片等の移動調整 方向に合わせて移動可能にして調整装置６が取り付けられる。

【００１２】 上述の如くフラップの折曲げ・差し込み・押し込み等を各定位置にて行ってカ ートンを組み立てる際、カートンの形状やサイズが異なるとき、それぞれ折曲片 ・差込片等を取り付けた各調整装置６をカートンの形状・サイズに合わせてモー タによりスクリューロッドを回動させ、移動調整するものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案包装用箱体自動組立機における自動サイズ変換装置はカートンの大きさ 、サイズに合わせてフラップの折曲げ・差し込み・押し込み等を調整する場合、 各折曲片・差込片・押込片等をモータにて回動するスクリューロッドに螺合した アタッチメントにて取り付けているので自動的に移動でき、簡易・迅速に正確な 調整ができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案包装用箱体自動組立機における自動サイ
ズ変換装置の説明図である。

【図２】包装用箱体の自動組立ラインの説明図である。

【図３】フラップ折曲差込部の外観図である。

【図４】同説明図である。

【図５】フラップの押込部の外観図である。

【図６】同説明図である。

【図７】フラップの差込・押込部の異なる方法を示す外
観図である。

【図８】同説明図である。

【符号の説明】

１ フラップガイド ２ 折曲片 ３ 折曲片 ４ 差込片 ５ 押込片 ６ 調整装置 ６１ フレーム ６２ モータ ６５ スクリューロッド ６７ アタッチメント Ｋ カートン Ｆ フラップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装用箱体の自動組立ラインにおいて、
   フラップ等の折曲げ、差し込み等の各行程にてガイド・
   折曲片・差込片・押込片を配設すると共に、各ガイド・
   折曲片・差込片・押込片をそれぞれモータにて回動する
   スクリューロッドにて移動するアタッチメントに取り付
   けてなる包装用箱体自動組立機における自動サイズ変換
   装置。