JPH06161260A - 電子写真装置 - Google Patents
電子写真装置Info
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- JPH06161260A JPH06161260A JP5221782A JP22178293A JPH06161260A JP H06161260 A JPH06161260 A JP H06161260A JP 5221782 A JP5221782 A JP 5221782A JP 22178293 A JP22178293 A JP 22178293A JP H06161260 A JPH06161260 A JP H06161260A
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- JP
- Japan
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- developer
- toner
- photoconductor
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- electrode roller
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- Granted
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- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Developing For Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成が簡単で小型の電子写真装置を提供する
ものである。 【構成】 固定磁石を内包する感光体を用いる。感光体
をコロナ帯電と露光により静電潜像を形成した後、現像
剤溜め内で磁性現像剤と接触させ、現像剤を感光体表面
に磁力で吸着させる。この感光体を電圧を印加した電極
ローラに通過させると、画像部にのみトナーが残り現像
される。
ものである。 【構成】 固定磁石を内包する感光体を用いる。感光体
をコロナ帯電と露光により静電潜像を形成した後、現像
剤溜め内で磁性現像剤と接触させ、現像剤を感光体表面
に磁力で吸着させる。この感光体を電圧を印加した電極
ローラに通過させると、画像部にのみトナーが残り現像
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真装置に関するものである。
リ等に応用できる電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方法においては磁性現
像剤を用いた2成分現像方法が広く用いられている。こ
の現像方法として、現在まで種々の方式が提案されてい
るが、1953年に開発された磁気ブラシ現像法は、それま
でのカスケード現像法に比べて装置をコンパクトにでき
ることや、細線の再現性に比較的優れていることから、
文書コピー用として電子写真現像方式の主流を占めるに
いたっている。
像剤を用いた2成分現像方法が広く用いられている。こ
の現像方法として、現在まで種々の方式が提案されてい
るが、1953年に開発された磁気ブラシ現像法は、それま
でのカスケード現像法に比べて装置をコンパクトにでき
ることや、細線の再現性に比較的優れていることから、
文書コピー用として電子写真現像方式の主流を占めるに
いたっている。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
2成分現像方法の一例について説明する。図1は従来の
2成分現像方法を用いた電子写真装置を示すものであ
る。図1において、1はトナーとキャリアが混合された
2成分現像剤である。2は内部に磁石ローラ3を包含し
た現像ローラである。4は電子写真感光体、5は電子写
真感光体を帯電させるコロナ帯電器、6は信号を露光す
る露光光、7はトナー像を紙に転写するコロナ帯電器、
8は感光体上に残留したトナーを清掃するクリーニング
装置である。以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、感光体4
を帯電器5で帯電させる。信号光6で露光した後、静電
潜像を形成し、現像ローラ2上に担持した2成分磁気ブ
ラシ現像剤1によって現像する。こうして感光体4上に
得られたトナー像を、転写帯電器7を用いて紙に転写す
る。感光体上に残留したトナーは、クリーニング装置8
を用いて清掃し、ふたたび次の像形成工程に用いる。
2成分現像方法の一例について説明する。図1は従来の
2成分現像方法を用いた電子写真装置を示すものであ
る。図1において、1はトナーとキャリアが混合された
2成分現像剤である。2は内部に磁石ローラ3を包含し
た現像ローラである。4は電子写真感光体、5は電子写
真感光体を帯電させるコロナ帯電器、6は信号を露光す
る露光光、7はトナー像を紙に転写するコロナ帯電器、
8は感光体上に残留したトナーを清掃するクリーニング
装置である。以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、感光体4
を帯電器5で帯電させる。信号光6で露光した後、静電
潜像を形成し、現像ローラ2上に担持した2成分磁気ブ
ラシ現像剤1によって現像する。こうして感光体4上に
得られたトナー像を、転写帯電器7を用いて紙に転写す
る。感光体上に残留したトナーは、クリーニング装置8
を用いて清掃し、ふたたび次の像形成工程に用いる。
【0004】そのほか、従来の電子写真現像法として
は、カスケード現像法、タッチダウン現像法、ジャンピ
ング現像法などがある。
は、カスケード現像法、タッチダウン現像法、ジャンピ
ング現像法などがある。
【0005】そのなかで、感光体に直接現像剤を振りか
ける現像法として米国特許3105770号公報に示さ
れるカスケード現像法が知られている。カスケード現像
法は、電子写真法初の実用複写機に用いられた現像法で
ある。
ける現像法として米国特許3105770号公報に示さ
れるカスケード現像法が知られている。カスケード現像
法は、電子写真法初の実用複写機に用いられた現像法で
ある。
【0006】また、1成分トナーを飛翔させ現像する方
法として米国特許3866574号公報に示されるタッ
チダウン現像法がある。その現像ローラには、交流バイ
アスが印加される。この発明では現像ローラに印加する
交流バイアスはトナーの運動を活性化し、トナーは画像
部では飛翔到達し非画像部では途中で現像ローラに舞い
戻ると説明されている。
法として米国特許3866574号公報に示されるタッ
チダウン現像法がある。その現像ローラには、交流バイ
アスが印加される。この発明では現像ローラに印加する
交流バイアスはトナーの運動を活性化し、トナーは画像
部では飛翔到達し非画像部では途中で現像ローラに舞い
戻ると説明されている。
【0007】さらに、この交流バイアスを印加する技術
を改良したものとして、特公昭58−32375号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法はトナー層をトナー担持体に担持させ現像部に
運び、そのトナー担持体に交流バイアスを印加し感光体
の画像部にトナーを付着させる現像法である。この特公
昭58−32375号公報は、画像部および非画像部に
おいて静電的にトナーが往復運動するという点で先の米
国特許3866574号公報と技術思想が異なるもので
ある。
を改良したものとして、特公昭58−32375号公報
に示されるジャンピング現像法がある。このジャンピン
グ現像法はトナー層をトナー担持体に担持させ現像部に
運び、そのトナー担持体に交流バイアスを印加し感光体
の画像部にトナーを付着させる現像法である。この特公
昭58−32375号公報は、画像部および非画像部に
おいて静電的にトナーが往復運動するという点で先の米
国特許3866574号公報と技術思想が異なるもので
ある。
【0008】この特公昭58−32375号公報と類似
の技術に特公平3−30136号公報がある。これは、
帯電したトナーを一旦トナー担持体から感光体全面に静
電的に付着させ、その後別途設けた非接触の電極ローラ
に交流電圧を印加し不要トナーを回収するものである。
この特許は前述の特公昭58−32375号公報と異な
り、最初に帯電したトナーがトナー担持体から感光体に
静電的に移される工程があることが異なる。
の技術に特公平3−30136号公報がある。これは、
帯電したトナーを一旦トナー担持体から感光体全面に静
電的に付着させ、その後別途設けた非接触の電極ローラ
に交流電圧を印加し不要トナーを回収するものである。
この特許は前述の特公昭58−32375号公報と異な
り、最初に帯電したトナーがトナー担持体から感光体に
静電的に移される工程があることが異なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら磁気ブラ
シ現像法では、現像器の構成が大がかりで、装置が大型
複雑化するという問題点を有していた。また、感光体と
現像剤が接触する時間が短いために画質が悪いという問
題点を有していた。
シ現像法では、現像器の構成が大がかりで、装置が大型
複雑化するという問題点を有していた。また、感光体と
現像剤が接触する時間が短いために画質が悪いという問
題点を有していた。
【0010】さらに、カスケード現像法は、ベタ画像の
再現を苦手としていた。また、構成が大がかりで、装置
が大型複雑化するという問題点を有していた。
再現を苦手としていた。また、構成が大がかりで、装置
が大型複雑化するという問題点を有していた。
【0011】さらに、米国特許3866574号公報の
現像器は、装置に高い精度が要求され複雑でコストが高
いという欠点を有していた。
現像器は、装置に高い精度が要求され複雑でコストが高
いという欠点を有していた。
【0012】また、ジャンピング現像法はトナー層を担
持したトナー担持体により感光体の画像部だけを現像す
る構成のために、トナー担持体上のトナー層に前画像の
履歴が残り現像された画像に残像が現われる、いわゆる
スリーブゴースト現象が欠点であった。また装置が複雑
でコストが高いという欠点がある。
持したトナー担持体により感光体の画像部だけを現像す
る構成のために、トナー担持体上のトナー層に前画像の
履歴が残り現像された画像に残像が現われる、いわゆる
スリーブゴースト現象が欠点であった。また装置が複雑
でコストが高いという欠点がある。
【0013】最後の特公平3−30136号公報は電極
ローラを別途設けたためにスリーブゴーストは現われな
いが、ローラが2本になるために装置が複雑でコストが
高いという欠点を持つ。
ローラを別途設けたためにスリーブゴーストは現われな
いが、ローラが2本になるために装置が複雑でコストが
高いという欠点を持つ。
【0014】本発明は、構成が簡単でしかも高画質の電
子写真装置を得ることを目的とする。
子写真装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、静電潜像を形成し、固定磁石を内包す
る静電潜像保持体と、前記固定磁石の磁力により前記静
電潜像保持体表面に磁性現像剤を磁気的に付着させる現
像剤溜めと、前記静電潜像保持体の表面に付着した磁性
現像剤の層厚を一定値に規制する現像剤量規制板と、前
記静電潜像保持体表面に付着した現像剤を除去しトナー
像を残す交流電圧を印加した電極ローラと、を有する電
子写真装置である。
めに、本発明は、静電潜像を形成し、固定磁石を内包す
る静電潜像保持体と、前記固定磁石の磁力により前記静
電潜像保持体表面に磁性現像剤を磁気的に付着させる現
像剤溜めと、前記静電潜像保持体の表面に付着した磁性
現像剤の層厚を一定値に規制する現像剤量規制板と、前
記静電潜像保持体表面に付着した現像剤を除去しトナー
像を残す交流電圧を印加した電極ローラと、を有する電
子写真装置である。
【0016】
【作用】本発明は、内部に固定磁石を有する感光体を用
い、静電潜像を形成した静電潜像保持体に現像剤を振り
かけ磁気的に付着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、
電極ローラに交流バイアスを印加し、感光体の非画像部
の不要現像剤を静電力によって除去する構成である。す
なわち、本発明は、従来の電子写真現像法に、感光体内
部に現像剤吸着用の磁石を設置し、感光体外部に設けた
電極に電圧を印加するという改良を加え、より小型化・
高性能化したものである。これにより、現像器が簡略化
できるとともに、さらに感光体に接触する現像剤の現像
領域を広くすることができ、高画質を得ることができ
る。本発明では、最初に現像剤が感光体に振りかけられ
たときに、ほとんど現像は終了し、電極ローラ部は現像
剤を現像剤溜め内で循環させると同時に感光体静電潜像
の非画像部の現像剤を回収している。
い、静電潜像を形成した静電潜像保持体に現像剤を振り
かけ磁気的に付着させ、電極ローラ部まで担持搬送し、
電極ローラに交流バイアスを印加し、感光体の非画像部
の不要現像剤を静電力によって除去する構成である。す
なわち、本発明は、従来の電子写真現像法に、感光体内
部に現像剤吸着用の磁石を設置し、感光体外部に設けた
電極に電圧を印加するという改良を加え、より小型化・
高性能化したものである。これにより、現像器が簡略化
できるとともに、さらに感光体に接触する現像剤の現像
領域を広くすることができ、高画質を得ることができ
る。本発明では、最初に現像剤が感光体に振りかけられ
たときに、ほとんど現像は終了し、電極ローラ部は現像
剤を現像剤溜め内で循環させると同時に感光体静電潜像
の非画像部の現像剤を回収している。
【0017】本発明の電極ローラと従来の現像法に用い
られる現像ローラとの構成の違いを説明する。 (1)本発明では、現像剤を現像剤溜めから現像部まで
担持し運ぶのは磁石を内包した感光体であり、従来の静
電潜像保持体と現像剤担持体の概念を同一構成に具現化
したものである。この技術思想に基づく構成であるた
め、像形成方法は、画像部に現像剤を付着現像するので
はなく、非画像部の不要現像剤をはぎ取る方法になると
いう違いが生じる。 (2)本発明の電極ローラは裸の面が常に感光体に対向
し、電極ローラに回収された現像剤は、ローラの回転に
より直ちに現像部から除去される構成である。従来のよ
うに、現像ローラ上に形成された現像剤薄層により画像
部を現像する方法では、現像ローラ上の現像剤薄層の均
一性がそのまま画像に現れるため、現像剤層形成には高
い精度が要求される。しかし、本発明のように、先に過
剰の厚さの現像剤層を感光体上に形成し、後に裸の電極
ローラで現像剤を回収する構成にすると、現像剤層の不
均一部のほとんどが電極ローラ側に移動し、感光体上に
は平坦化して均一なトナー像を残せるようになる。
られる現像ローラとの構成の違いを説明する。 (1)本発明では、現像剤を現像剤溜めから現像部まで
担持し運ぶのは磁石を内包した感光体であり、従来の静
電潜像保持体と現像剤担持体の概念を同一構成に具現化
したものである。この技術思想に基づく構成であるた
め、像形成方法は、画像部に現像剤を付着現像するので
はなく、非画像部の不要現像剤をはぎ取る方法になると
いう違いが生じる。 (2)本発明の電極ローラは裸の面が常に感光体に対向
し、電極ローラに回収された現像剤は、ローラの回転に
より直ちに現像部から除去される構成である。従来のよ
うに、現像ローラ上に形成された現像剤薄層により画像
部を現像する方法では、現像ローラ上の現像剤薄層の均
一性がそのまま画像に現れるため、現像剤層形成には高
い精度が要求される。しかし、本発明のように、先に過
剰の厚さの現像剤層を感光体上に形成し、後に裸の電極
ローラで現像剤を回収する構成にすると、現像剤層の不
均一部のほとんどが電極ローラ側に移動し、感光体上に
は平坦化して均一なトナー像を残せるようになる。
【0018】本発明は、感光体内部空間を利用して磁石
を設け、現像剤の搬送移動を感光体の移動力と兼用でき
るために、現像器の構成が簡略化でき、さらに、電極ロ
ーラの裸の面で現像剤を回収する構成のためにスリーブ
ゴーストが発生しない特徴がある。
を設け、現像剤の搬送移動を感光体の移動力と兼用でき
るために、現像器の構成が簡略化でき、さらに、電極ロ
ーラの裸の面で現像剤を回収する構成のためにスリーブ
ゴーストが発生しない特徴がある。
【0019】
【実施例】本発明にはいわゆる2成分現像剤用のトナー
を用いることができる。これは、カーボンブラックやフ
タロシアニンなどの着色顔料を、スチレン樹脂やアクリ
ル樹脂などのバインダ樹脂に分散し粉砕後分級したもの
である。このトナーは噴霧乾燥によって得られる粉体で
もよいし、またパール重合法等で化学的に得られる粉体
であっても良い。この場合にこのトナーの表面にシリカ
微粒子を付着させると、トナーの流動性が良くなり、そ
の結果地かぶりがなくなる効果がある。トナー粒子はそ
のままキャリアに混合しても良いし、使用条件によって
は、フッ素樹脂微粉末、微細なプラスチック粉末、ステ
アリン酸亜鉛等をトナーの表面に付着させたものであっ
ても良い。用いるトナーの平均粒径は15μm以下が望
ましいが、12μm以下にするとさらにシャープな画像
が得られた。
を用いることができる。これは、カーボンブラックやフ
タロシアニンなどの着色顔料を、スチレン樹脂やアクリ
ル樹脂などのバインダ樹脂に分散し粉砕後分級したもの
である。このトナーは噴霧乾燥によって得られる粉体で
もよいし、またパール重合法等で化学的に得られる粉体
であっても良い。この場合にこのトナーの表面にシリカ
微粒子を付着させると、トナーの流動性が良くなり、そ
の結果地かぶりがなくなる効果がある。トナー粒子はそ
のままキャリアに混合しても良いし、使用条件によって
は、フッ素樹脂微粉末、微細なプラスチック粉末、ステ
アリン酸亜鉛等をトナーの表面に付着させたものであっ
ても良い。用いるトナーの平均粒径は15μm以下が望
ましいが、12μm以下にするとさらにシャープな画像
が得られた。
【0020】本発明の2成分現像剤に用いるキャリア
は、鉄粉やフェライト粉などの磁性体、あるいはそれら
の表面を樹脂コートしたもの、フェライト粉やマグネタ
イトなどの微粉末を30〜80%程度の割合で、スチレ
ン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンアクリル樹脂等に分散
混合し粉砕分級した磁性粉などが用いられる。キャリア
の平均粒径は300μm以下が好ましいが、特に150
μm以下にするとトナーを均一に帯電することができ
る。
は、鉄粉やフェライト粉などの磁性体、あるいはそれら
の表面を樹脂コートしたもの、フェライト粉やマグネタ
イトなどの微粉末を30〜80%程度の割合で、スチレ
ン樹脂、エポキシ樹脂、スチレンアクリル樹脂等に分散
混合し粉砕分級した磁性粉などが用いられる。キャリア
の平均粒径は300μm以下が好ましいが、特に150
μm以下にするとトナーを均一に帯電することができ
る。
【0021】本発明の磁性現像剤として絶縁性1成分ト
ナーを用いることができる。1成分トナーを用いると装
置構成が簡略化できる。本発明に用いる1成分トナー
は、マグネタイトやフェライトの粉末を帯電制御剤と共
にスチレン樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分
散し粉砕後分級したものである。このトナーは噴霧乾燥
によって得られる粉体でもよいし、またパール重合法等
で化学的に得られる粉体であっても良い。この現像方法
では、一度感光体の全面にトナーを付着させ、後に電極
ローラにより非画像部のトナーを除去する構成である
が、この方法では、トナーの流動性が悪いと、非画像部
のトナーが感光体に強く付着し除去できず、地かぶりと
なって画像を劣化させる。このトナーの表面にシリカ微
粒子を外添すると、トナーの流動性が良くなり、感光体
への非静電的付着力が小さくなり、地かぶりがなくなる
効果がある。このとき、シリカ粒子は流動性の向上に寄
与するだけでなく、トナーの帯電にも寄与している。こ
の現像方法では、1成分トナーの場合ではトナーを帯電
させる帯電部材を特に設ける必要はなく、トナーにシリ
カ粒子を加えておけば、帯電した感光体と接触した時
に、電荷が感光体側からトナー側に移動し、トナーは感
光体と同極性に帯電することがわかった。このシリカ微
粒子は、コロイダルシリカともよばれる。
ナーを用いることができる。1成分トナーを用いると装
置構成が簡略化できる。本発明に用いる1成分トナー
は、マグネタイトやフェライトの粉末を帯電制御剤と共
にスチレン樹脂やアクリル樹脂などのバインダ樹脂に分
散し粉砕後分級したものである。このトナーは噴霧乾燥
によって得られる粉体でもよいし、またパール重合法等
で化学的に得られる粉体であっても良い。この現像方法
では、一度感光体の全面にトナーを付着させ、後に電極
ローラにより非画像部のトナーを除去する構成である
が、この方法では、トナーの流動性が悪いと、非画像部
のトナーが感光体に強く付着し除去できず、地かぶりと
なって画像を劣化させる。このトナーの表面にシリカ微
粒子を外添すると、トナーの流動性が良くなり、感光体
への非静電的付着力が小さくなり、地かぶりがなくなる
効果がある。このとき、シリカ粒子は流動性の向上に寄
与するだけでなく、トナーの帯電にも寄与している。こ
の現像方法では、1成分トナーの場合ではトナーを帯電
させる帯電部材を特に設ける必要はなく、トナーにシリ
カ粒子を加えておけば、帯電した感光体と接触した時
に、電荷が感光体側からトナー側に移動し、トナーは感
光体と同極性に帯電することがわかった。このシリカ微
粒子は、コロイダルシリカともよばれる。
【0022】本発明に使用する感光体には、酸化亜鉛、
セレン、硫化カドミウム、フタロシアニンやアゾ顔料を
用いた有機感光体等を用いることができる。本発明は、
磁石を内包する電子写真感光体ドラムを用いる。この磁
石は回転せず感光体のみが回転する。
セレン、硫化カドミウム、フタロシアニンやアゾ顔料を
用いた有機感光体等を用いることができる。本発明は、
磁石を内包する電子写真感光体ドラムを用いる。この磁
石は回転せず感光体のみが回転する。
【0023】本発明には、感光体表面に対し開口部を有
する現像剤溜めを用いる。現像剤は現像剤溜めから直接
感光体に接触する構成である。このような構成の感光体
が現像剤溜め内を通過すると、現像剤が磁力により感光
体に付着し、感光体の動きと共に移動する。このとき現
像剤が1成分トナーのときは、現像剤は磁場を離れて
も、静電引力といわゆるファンデルワールス力で感光体
に付着したままの状態を保つ。
する現像剤溜めを用いる。現像剤は現像剤溜めから直接
感光体に接触する構成である。このような構成の感光体
が現像剤溜め内を通過すると、現像剤が磁力により感光
体に付着し、感光体の動きと共に移動する。このとき現
像剤が1成分トナーのときは、現像剤は磁場を離れて
も、静電引力といわゆるファンデルワールス力で感光体
に付着したままの状態を保つ。
【0024】この感光体表面に付着する現像剤の量は、
現像剤量規制板によって規制される。この現像剤量規制
板は、例えばゴム板の様な弾性体を用いることができ
る。このとき、ウレタンやシリコーンのゴム板を柔らか
く感光体表面に直接接触させれば、感光体表面には均一
な現像剤の薄層が形成される。また、現像剤量規制板に
軟鉄、ニッケル、磁性ステンレススチール(SUS43
0)等の磁性体を用いてもよい。このときには、現像剤
量規制板を感光体に内包された1磁極と対向する位置に
距離を開けて設置すると、両者を結ぶ磁力によって現像
剤の流出が一部遮弊された状態になり、均一な現像剤層
を感光体に形成できるようになる。また、現像剤量規制
板を導電体にして直流電圧を印加すると、さらに現像剤
層形成が容易になる。例えば、感光体の表面電位と略同
電位あるいはそれより高い直流電圧を印加すると、現像
剤が現像剤量規制板から感光体側に押しやられ、密度の
濃い均一な現像剤薄層が形成される。磁性体の現像剤量
規制板と感光体表面の距離は100μmから4mmが適
切である。こうして形成された現像剤薄層の厚みは10
0μmから4mm程度になり、特に1成分トナーの場合
は、現像剤層厚を約50μmにするとシャープなライン
画像が得られた。この現像剤量規制板に印加する電源
は、専用高圧電源を別途設けてもよいが、感光体を帯電
する帯電器がグリッド電極を有するスコロトロンのとき
には、グリッド電極と現像剤量規制板を電気的に接続す
ることにより、容易に目的を達成することができる。
現像剤量規制板によって規制される。この現像剤量規制
板は、例えばゴム板の様な弾性体を用いることができ
る。このとき、ウレタンやシリコーンのゴム板を柔らか
く感光体表面に直接接触させれば、感光体表面には均一
な現像剤の薄層が形成される。また、現像剤量規制板に
軟鉄、ニッケル、磁性ステンレススチール(SUS43
0)等の磁性体を用いてもよい。このときには、現像剤
量規制板を感光体に内包された1磁極と対向する位置に
距離を開けて設置すると、両者を結ぶ磁力によって現像
剤の流出が一部遮弊された状態になり、均一な現像剤層
を感光体に形成できるようになる。また、現像剤量規制
板を導電体にして直流電圧を印加すると、さらに現像剤
層形成が容易になる。例えば、感光体の表面電位と略同
電位あるいはそれより高い直流電圧を印加すると、現像
剤が現像剤量規制板から感光体側に押しやられ、密度の
濃い均一な現像剤薄層が形成される。磁性体の現像剤量
規制板と感光体表面の距離は100μmから4mmが適
切である。こうして形成された現像剤薄層の厚みは10
0μmから4mm程度になり、特に1成分トナーの場合
は、現像剤層厚を約50μmにするとシャープなライン
画像が得られた。この現像剤量規制板に印加する電源
は、専用高圧電源を別途設けてもよいが、感光体を帯電
する帯電器がグリッド電極を有するスコロトロンのとき
には、グリッド電極と現像剤量規制板を電気的に接続す
ることにより、容易に目的を達成することができる。
【0025】電極ローラは、感光体と100μmから4
mmの距離を開け設置される。この距離を、感光体上に
形成された現像剤層厚よりも広く設定すると、シャープ
なライン画像が得られる。一方、より濃いベタ画像濃度
を得るときには、現像剤層の厚みよりも感光体と電極ロ
ーラの距離を狭く設定すれば良い。すなわち、このとき
は感光体上の現像剤層の先端部は電極ローラに接触す
る。現像剤電極ローラの材質は導電性のものであればい
かなるものでも良く、例えば、ステンレススチール、ア
ルミニウムなどがある。現像剤電極ローラの表面は、研
磨されたものでもよく、またサンドブラスト加工等によ
り表面に凹凸をつけたものでもよい。さらにはグラファ
イト等をエナメル等に分散した導電性樹脂を導電性支持
体の上にコートしたものであっても良い。この様な選択
は、用いる現像剤の流動性等を考慮して決定される。こ
の電極ローラには、交流電圧を印加する。この交流電圧
の周波数は、像形成のプロセス速度によっても変わる
が、おおよそ50Hzから5000Hzの範囲、好まし
くは300から3000Hzの範囲が良い。交流電圧の
値は、ゼロ・ツー・ピークの値で、感光体の帯電電位の
おおよそ0.5から3倍の値が良く、さらには0.5か
ら1.5倍の値が好ましい。交流電圧に重畳する直流電
圧の値は、感光体の帯電電位と同等かあるいはそれより
数10%低い値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像
が得られる。正規現像の場合には、逆極性のトナーを用
いて感光体の露光電位とほぼ同等の電圧を印加すればよ
いことはいうまでもない。この様な電圧を電極ローラに
印加すると、感光体表面に付着した現像剤は、感光体と
電極ローラの間を運動し、しだいに感光体の非画像部の
現像剤は電極ローラ側に移動し、画像部にのみ現像剤像
が残るようになる。この電極ローラの外周移動方向は、
感光体の外周移動方向と同方向がよく、かつその移動速
度を略同一にすると、電子写真特有のエッジ効果が現れ
ず、均一なベタ部現像が得られた。しかし、逆に文字再
現を良くするためにエッジを強調するときには逆方向回
転にすればよい。また感光体上の現像剤を効率よく回収
するために、電極ローラの内部に磁石を入れておくこと
が効果的である。
mmの距離を開け設置される。この距離を、感光体上に
形成された現像剤層厚よりも広く設定すると、シャープ
なライン画像が得られる。一方、より濃いベタ画像濃度
を得るときには、現像剤層の厚みよりも感光体と電極ロ
ーラの距離を狭く設定すれば良い。すなわち、このとき
は感光体上の現像剤層の先端部は電極ローラに接触す
る。現像剤電極ローラの材質は導電性のものであればい
かなるものでも良く、例えば、ステンレススチール、ア
ルミニウムなどがある。現像剤電極ローラの表面は、研
磨されたものでもよく、またサンドブラスト加工等によ
り表面に凹凸をつけたものでもよい。さらにはグラファ
イト等をエナメル等に分散した導電性樹脂を導電性支持
体の上にコートしたものであっても良い。この様な選択
は、用いる現像剤の流動性等を考慮して決定される。こ
の電極ローラには、交流電圧を印加する。この交流電圧
の周波数は、像形成のプロセス速度によっても変わる
が、おおよそ50Hzから5000Hzの範囲、好まし
くは300から3000Hzの範囲が良い。交流電圧の
値は、ゼロ・ツー・ピークの値で、感光体の帯電電位の
おおよそ0.5から3倍の値が良く、さらには0.5か
ら1.5倍の値が好ましい。交流電圧に重畳する直流電
圧の値は、感光体の帯電電位と同等かあるいはそれより
数10%低い値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像
が得られる。正規現像の場合には、逆極性のトナーを用
いて感光体の露光電位とほぼ同等の電圧を印加すればよ
いことはいうまでもない。この様な電圧を電極ローラに
印加すると、感光体表面に付着した現像剤は、感光体と
電極ローラの間を運動し、しだいに感光体の非画像部の
現像剤は電極ローラ側に移動し、画像部にのみ現像剤像
が残るようになる。この電極ローラの外周移動方向は、
感光体の外周移動方向と同方向がよく、かつその移動速
度を略同一にすると、電子写真特有のエッジ効果が現れ
ず、均一なベタ部現像が得られた。しかし、逆に文字再
現を良くするためにエッジを強調するときには逆方向回
転にすればよい。また感光体上の現像剤を効率よく回収
するために、電極ローラの内部に磁石を入れておくこと
が効果的である。
【0026】この電極ローラに付着した現像剤は、現像
剤溜め内に設けられたスクレーパによりかきとり、再び
現像剤を現像剤溜め内に戻す。このスクレーパは、電極
ローラに影響を与えないようにするため電気的に絶縁さ
れていることが望ましい。そのため、例えばこのスクレ
ーパには、ポリエステルフィルムなどのプラスチックが
よい。このスクレーパには、ステンレススチールや燐青
銅板などを用いることもできるが、そのときは、電極ロ
ーラに電気的に影響を与えないようにするため、電極ロ
ーラ以外には電気的に接触しないように絶縁する必要が
ある。このスクレーパと前述の現像剤量規制板は、装置
の構成上一体構成にすることが好ましい。この様な構成
にすると、装置の構成が簡単になり小型化することがで
きるようになる。
剤溜め内に設けられたスクレーパによりかきとり、再び
現像剤を現像剤溜め内に戻す。このスクレーパは、電極
ローラに影響を与えないようにするため電気的に絶縁さ
れていることが望ましい。そのため、例えばこのスクレ
ーパには、ポリエステルフィルムなどのプラスチックが
よい。このスクレーパには、ステンレススチールや燐青
銅板などを用いることもできるが、そのときは、電極ロ
ーラに電気的に影響を与えないようにするため、電極ロ
ーラ以外には電気的に接触しないように絶縁する必要が
ある。このスクレーパと前述の現像剤量規制板は、装置
の構成上一体構成にすることが好ましい。この様な構成
にすると、装置の構成が簡単になり小型化することがで
きるようになる。
【0027】(具体的実施例1)以下本発明の電子写真
現像装置について、図2を参照しながら説明する。
現像装置について、図2を参照しながら説明する。
【0028】1成分トナーとして、スチレンアクリル樹
脂に帯電制御剤のオキシカルボン酸金属錯体(3%)と
磁性体のマグネタイト(40%)を混練分散し、粉砕分
級した平均粒径12μm(密度1.3)のトナーを用い
た。この1成分トナーは、現像剤溜めや感光体と接触す
るとマイナスに帯電した。図2において、9はフタロシ
アニンをバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、1
0は感光体9と同軸で固定された2極の磁極よりなる回
転しない磁石、11は感光体をマイナスに帯電するコロ
ナ帯電器、12はレーザ露光による信号光、13は現像
剤溜め、14は前述のマイナスに帯電する1成分トナ
ー、15は感光体と300μmの距離を開けて設置され
た対向電極ローラ、16は電極ローラ15に電圧を印加
する高圧電源、17は軟鉄でできた現像剤量規制板であ
り、一端は感光体9表面とは240μmの距離を開け、
またもう一端は電極ローラ15とは接触して設置され
る。これは感光体9上への現像剤付着量を規制するとと
もに、電極ローラ15に付着した現像剤をかきとる目的
を有する。18は感光体上のトナーを紙に転写する転写
コロナ帯電器である。感光体9の表面位置での磁束密度
は800Gsである。感光体9の直径は31mmで、周
速30mm/sで回転させた。
脂に帯電制御剤のオキシカルボン酸金属錯体(3%)と
磁性体のマグネタイト(40%)を混練分散し、粉砕分
級した平均粒径12μm(密度1.3)のトナーを用い
た。この1成分トナーは、現像剤溜めや感光体と接触す
るとマイナスに帯電した。図2において、9はフタロシ
アニンをバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、1
0は感光体9と同軸で固定された2極の磁極よりなる回
転しない磁石、11は感光体をマイナスに帯電するコロ
ナ帯電器、12はレーザ露光による信号光、13は現像
剤溜め、14は前述のマイナスに帯電する1成分トナ
ー、15は感光体と300μmの距離を開けて設置され
た対向電極ローラ、16は電極ローラ15に電圧を印加
する高圧電源、17は軟鉄でできた現像剤量規制板であ
り、一端は感光体9表面とは240μmの距離を開け、
またもう一端は電極ローラ15とは接触して設置され
る。これは感光体9上への現像剤付着量を規制するとと
もに、電極ローラ15に付着した現像剤をかきとる目的
を有する。18は感光体上のトナーを紙に転写する転写
コロナ帯電器である。感光体9の表面位置での磁束密度
は800Gsである。感光体9の直径は31mmで、周
速30mm/sで回転させた。
【0029】感光体9をコロナ帯電器11(印加電圧−
4kV)で−700Vに帯電させた。この感光体9にレ
ーザ光12を照射し静電潜像を形成した。この感光体9
に現像剤溜め13内で前述の1成分トナー14を付着さ
せ、現像剤量規制板17を通過させると、感光体全面に
厚さ約30μmのトナー層が付着した。電極ローラ15
に、高圧電源16により−650Vの直流電圧に、電圧
1kVo-p、周波数1kHzの交流バイアスを重畳した
電圧を印加し、この感光体9を電極ローラ15の前を通
過させた。トナーは感光体9と電極ローラ15の間を運
動し、結果的に感光体9上には潜像部のみにトナーが残
り、その他のトナーは電極ローラ15側に転移した。こ
うして感光体9上に得られたトナー像を、紙(図示せ
ず)に、転写帯電器18によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、再びコ
ロナ帯電器11で感光体9を帯電し、次の像形成工程に
用いた。その結果、得られた画像は、画線周辺にトナー
の飛び散りなどのないシャープなライン画像と共に、ベ
タ部も濃度1.5の濃い画像であった。
4kV)で−700Vに帯電させた。この感光体9にレ
ーザ光12を照射し静電潜像を形成した。この感光体9
に現像剤溜め13内で前述の1成分トナー14を付着さ
せ、現像剤量規制板17を通過させると、感光体全面に
厚さ約30μmのトナー層が付着した。電極ローラ15
に、高圧電源16により−650Vの直流電圧に、電圧
1kVo-p、周波数1kHzの交流バイアスを重畳した
電圧を印加し、この感光体9を電極ローラ15の前を通
過させた。トナーは感光体9と電極ローラ15の間を運
動し、結果的に感光体9上には潜像部のみにトナーが残
り、その他のトナーは電極ローラ15側に転移した。こ
うして感光体9上に得られたトナー像を、紙(図示せ
ず)に、転写帯電器18によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、再びコ
ロナ帯電器11で感光体9を帯電し、次の像形成工程に
用いた。その結果、得られた画像は、画線周辺にトナー
の飛び散りなどのないシャープなライン画像と共に、ベ
タ部も濃度1.5の濃い画像であった。
【0030】ここでは、1成分トナーを用いたことによ
り、現像剤の寿命がなく高信頼性で小型の現像装置が得
られた。また電極ローラに交流電圧を印加したことによ
り、地かぶりの少ない画像が得られた。
り、現像剤の寿命がなく高信頼性で小型の現像装置が得
られた。また電極ローラに交流電圧を印加したことによ
り、地かぶりの少ない画像が得られた。
【0031】(具体的実施例2)図3は本発明の電子写
真装置の1実施例を示すものである。図3において、1
9はフタロシアニンをバインダ樹脂に分散した有機感光
体ドラム、20は感光体19と同軸で固定された2極の
磁極よりなる回転しない磁石、21は感光体をマイナス
に帯電するコロナ帯電器、22は感光体の帯電電位を制
御するグリッド電極、23は信号光、24は現像剤溜
め、25は平均粒径約12μmのマイナス帯電性磁性1
成分トナー、26は軟鉄製の現像剤量規制板、27はア
ルミニウム製の電極ローラ、28は電極ローラに電圧を
印加する交流高圧電源、29は電極ローラ上のトナーを
かきおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、30
は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器
である。感光体19表面での磁束密度は800Gsであ
る。感光体19の直径は31mmで、周速30mm/sで回
転させた。
真装置の1実施例を示すものである。図3において、1
9はフタロシアニンをバインダ樹脂に分散した有機感光
体ドラム、20は感光体19と同軸で固定された2極の
磁極よりなる回転しない磁石、21は感光体をマイナス
に帯電するコロナ帯電器、22は感光体の帯電電位を制
御するグリッド電極、23は信号光、24は現像剤溜
め、25は平均粒径約12μmのマイナス帯電性磁性1
成分トナー、26は軟鉄製の現像剤量規制板、27はア
ルミニウム製の電極ローラ、28は電極ローラに電圧を
印加する交流高圧電源、29は電極ローラ上のトナーを
かきおとすポリエステルフィルム製のスクレーパ、30
は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器
である。感光体19表面での磁束密度は800Gsであ
る。感光体19の直径は31mmで、周速30mm/sで回
転させた。
【0032】感光体19をコロナ帯電器21(印加電圧
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め24内で、磁性1
成分トナー25をこの感光体19表面上に磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量規
制板26を通過させると、感光体19上には厚さ約50
μmのトナー層が形成された。このときトナーはおおよ
そ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付着
した感光体19を電極ローラ27の前を通過させた。電
極ローラ27には高圧電源28により、−450Vの直
流電圧を重畳した700V0-pの交流電圧(周波数1k
Hz)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体1
9と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のト
ナーは電極ローラ27側に移り、感光体19上には画像
部のみにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ロー
ラ27上に付着したトナーは、スクレーパ29によって
かきとり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用
いた。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのな
いシャープな画像が得られた。
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め24内で、磁性1
成分トナー25をこの感光体19表面上に磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量規
制板26を通過させると、感光体19上には厚さ約50
μmのトナー層が形成された。このときトナーはおおよ
そ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付着
した感光体19を電極ローラ27の前を通過させた。電
極ローラ27には高圧電源28により、−450Vの直
流電圧を重畳した700V0-pの交流電圧(周波数1k
Hz)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体1
9と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のト
ナーは電極ローラ27側に移り、感光体19上には画像
部のみにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ロー
ラ27上に付着したトナーは、スクレーパ29によって
かきとり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用
いた。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのな
いシャープな画像が得られた。
【0033】(具体的実施例3)図4は本発明の実施例
における電子写真装置の1実施例を示すものである。図
4の構成は図3の構成と現像剤量規制板の構成が異なる
他は、すべて同じである。現像剤量規制板31は、ポリ
エステル支持体32にウレタン製の厚さ1mmの弾性ブレ
ード33を接着した構成である。この弾性ブレードによ
る現像剤量規制板31を用い、感光体上に付着するのト
ナー層の厚さが30μmになるように軽く感光体に圧接
した。
における電子写真装置の1実施例を示すものである。図
4の構成は図3の構成と現像剤量規制板の構成が異なる
他は、すべて同じである。現像剤量規制板31は、ポリ
エステル支持体32にウレタン製の厚さ1mmの弾性ブレ
ード33を接着した構成である。この弾性ブレードによ
る現像剤量規制板31を用い、感光体上に付着するのト
ナー層の厚さが30μmになるように軽く感光体に圧接
した。
【0034】この装置を用いて具体的実施例2と同じ条
件で像形成を行ったところ、画線周辺にトナーの飛び散
りなどのない、ベタ部濃度1.5の美しい画像が得られ
た。
件で像形成を行ったところ、画線周辺にトナーの飛び散
りなどのない、ベタ部濃度1.5の美しい画像が得られ
た。
【0035】(具体的実施例4)図5の構成は図3の構
成と磁性現像剤がトナーとキャリアを混合した2成分現
像剤であることが異なる。その他の構成は図3と同じで
ある。現像剤溜め24内には、表面をシリコーン樹脂で
コートした粒径100μmの鉄粉キャリア34とカーボ
ンブラックで着色したトナー35を混合した2成分現像
剤36をいれ、磁力により感光体19表面に付着させ
た。この現像剤36に静電潜像を担持した感光体19を
通過させると、2成分現像剤36は磁石20に吸着され
動かないが、トナー35のみが感光体19と共に移動
し、感光体19上には約30μmのトナー層が得られ
た。このあと、具体的実施例2に述べたのと同じように
電極ローラ27による顕像化工程を経て、感光体19上
にトナー像を得た。得られたトナー像を、紙(図示せ
ず)に、転写帯電器30によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、再びコ
ロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形成工程
に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのないシャ
ープな画像が得られた。
成と磁性現像剤がトナーとキャリアを混合した2成分現
像剤であることが異なる。その他の構成は図3と同じで
ある。現像剤溜め24内には、表面をシリコーン樹脂で
コートした粒径100μmの鉄粉キャリア34とカーボ
ンブラックで着色したトナー35を混合した2成分現像
剤36をいれ、磁力により感光体19表面に付着させ
た。この現像剤36に静電潜像を担持した感光体19を
通過させると、2成分現像剤36は磁石20に吸着され
動かないが、トナー35のみが感光体19と共に移動
し、感光体19上には約30μmのトナー層が得られ
た。このあと、具体的実施例2に述べたのと同じように
電極ローラ27による顕像化工程を経て、感光体19上
にトナー像を得た。得られたトナー像を、紙(図示せ
ず)に、転写帯電器30によって転写した後、定着器
(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、再びコ
ロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形成工程
に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのないシャ
ープな画像が得られた。
【0036】(具体的実施例5)図3の装置を用いてプ
リントを得た。感光体19の直径は30mmで、周速3
0mm/sで回転させた。用いた磁性1成分トナーの構成
は、ポリエステル樹脂70%、フェライト25%、カー
ボンブラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%から
なり、さらにコロイダルシリカを0.4%外添して用い
た(いずれも重量%)。
リントを得た。感光体19の直径は30mmで、周速3
0mm/sで回転させた。用いた磁性1成分トナーの構成
は、ポリエステル樹脂70%、フェライト25%、カー
ボンブラック3%、オキシカルボン酸金属錯体2%から
なり、さらにコロイダルシリカを0.4%外添して用い
た(いずれも重量%)。
【0037】感光体19をコロナ帯電器21(印加電圧
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は
−100Vであった。この感光体19表面上に、磁性1
成分トナー25を現像剤溜め24内で磁力により付着さ
せ、感光体19と240μmの距離を開け−500Vの
電圧を印加した現像剤量規制板26を通過させた。する
と、感光体19上には厚さ約80μmのトナー層が形成
された。このときトナーはおおよそ−3μC/gに帯電し
ていた。次にこのトナー層が付着した感光体19を電極
ローラ27の前を通過させた。この電極ローラ27は感
光体19と300μmの距離を開け設置した。電極ロー
ラ27には高圧電源28により、図6に示す波形の、−
300Vの直流電圧を重畳した400V0-p(ピーク・
ツー・ピーク800V)の交流電圧(周波数300H
z)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体19
と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のトナ
ーは電極ローラ27側に移り、感光体19上には画像部
のみにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ローラ
27上に付着したトナーは、スクレーパ29によってか
きとり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのな
いシャープな画像が得られた。
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は
−100Vであった。この感光体19表面上に、磁性1
成分トナー25を現像剤溜め24内で磁力により付着さ
せ、感光体19と240μmの距離を開け−500Vの
電圧を印加した現像剤量規制板26を通過させた。する
と、感光体19上には厚さ約80μmのトナー層が形成
された。このときトナーはおおよそ−3μC/gに帯電し
ていた。次にこのトナー層が付着した感光体19を電極
ローラ27の前を通過させた。この電極ローラ27は感
光体19と300μmの距離を開け設置した。電極ロー
ラ27には高圧電源28により、図6に示す波形の、−
300Vの直流電圧を重畳した400V0-p(ピーク・
ツー・ピーク800V)の交流電圧(周波数300H
z)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体19
と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のトナ
ーは電極ローラ27側に移り、感光体19上には画像部
のみにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ローラ
27上に付着したトナーは、スクレーパ29によってか
きとり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、トナーの飛び散りなどのな
いシャープな画像が得られた。
【0038】(具体的実施例6)図7の装置を用いてプ
リントした。図7は図3と異なり、感光体19と同軸で
固定された回転しない磁石37が4極の磁極より構成さ
れている。この磁石の感光体19表面での磁束密度は1
000Gsである。感光体19の直径は30mmで、周
速30mm/sで回転させた。1成分トナーには平均粒径約
10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナーを用いた。
用いた磁性1成分トナーの構成は、ポリエステル樹脂6
1%、マグネタイト37%、オキシカルボン酸金属錯体
2%からなり、さらにコロイダルシリカを1.0%外添
して用いた(いずれも重量%)。
リントした。図7は図3と異なり、感光体19と同軸で
固定された回転しない磁石37が4極の磁極より構成さ
れている。この磁石の感光体19表面での磁束密度は1
000Gsである。感光体19の直径は30mmで、周
速30mm/sで回転させた。1成分トナーには平均粒径約
10μmのマイナス帯電性磁性1成分トナーを用いた。
用いた磁性1成分トナーの構成は、ポリエステル樹脂6
1%、マグネタイト37%、オキシカルボン酸金属錯体
2%からなり、さらにコロイダルシリカを1.0%外添
して用いた(いずれも重量%)。
【0039】感光体19をコロナ帯電器21(印加電圧
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。このとき感光体19の露光電
位は−100Vであった。この感光体19表面上に、磁
性1成分トナー25を現像剤溜め24内で磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加し、感光体19
表面と150μmの距離を開け設置した現像剤量規制板
26を通過させると、感光体19上には厚さ約200μ
mのトナー層が形成された。このときトナーはおおよそ
−5μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付着し
た感光体19を電極ローラ27の前を通過させた。この
とき電極ローラ27と感光体19との距離は150μm
に設定した。電極ローラ27には高圧電源28により、
−400Vの直流電圧を重畳した450V0-p(ピーク
・ツー・ピーク900V)の交流電圧(周波数600H
z)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体19
と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のトナ
ーは電極ローラ27側に移り、感光体19上の画像部の
みにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ローラ2
7上に付着したトナーは、スクレーパ29によってかき
とり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、ベタ画像部の反射濃度が
1.7の濃い画像が得られた。
−4kV、グリッド22の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体19にレーザ光23を照
射し静電潜像を形成した。このとき感光体19の露光電
位は−100Vであった。この感光体19表面上に、磁
性1成分トナー25を現像剤溜め24内で磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加し、感光体19
表面と150μmの距離を開け設置した現像剤量規制板
26を通過させると、感光体19上には厚さ約200μ
mのトナー層が形成された。このときトナーはおおよそ
−5μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付着し
た感光体19を電極ローラ27の前を通過させた。この
とき電極ローラ27と感光体19との距離は150μm
に設定した。電極ローラ27には高圧電源28により、
−400Vの直流電圧を重畳した450V0-p(ピーク
・ツー・ピーク900V)の交流電圧(周波数600H
z)を印加した。感光体19上のトナー層は感光体19
と電極ローラ27の間を運動し、次第に非画像部のトナ
ーは電極ローラ27側に移り、感光体19上の画像部の
みにネガポジ反転したトナー像が残った。電極ローラ2
7上に付着したトナーは、スクレーパ29によってかき
とり、再び現像剤溜め24内に戻し次の像形成に用い
た。こうして感光体19上に得られたトナー像を、紙
(図示せず)に、転写帯電器30によって転写した後、
定着器(図示せず)により熱定着した。一方、転写後、
再びコロナ帯電器21で感光体19を帯電し、次の像形
成工程に用いた。その結果、ベタ画像部の反射濃度が
1.7の濃い画像が得られた。
【0040】(具体的実施例7)図8において、38は
フタロシアニンをバインダ樹脂に分散した有機感光体ド
ラム、39は感光体38と同軸で固定された4極の磁極
よりなる回転しない磁石、40は感光体をマイナスに帯
電するコロナ帯電器、41は感光体の帯電電位を制御す
るグリッド電極、42は信号光、43は現像剤溜め、4
4は平均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分ト
ナー、45はステンレス製の現像剤量規制板、46はア
ルミニウム製の電極ローラ、47は電極ローラ46と同
軸で固定された4極の磁極よりなる磁石、48は電極ロ
ーラに電圧を印加する交流高圧電源、49は電極ローラ
46上の現像剤をかきおとすポリエステルフィルム製の
スクレーパ、50は感光体上のトナー像を紙に転写する
転写コロナ帯電器である。感光体38表面および電極ロ
ーラ46表面での磁束密度は800Gsである。感光体
38の直径は30mmで、周速30mm/sで回転させた。
フタロシアニンをバインダ樹脂に分散した有機感光体ド
ラム、39は感光体38と同軸で固定された4極の磁極
よりなる回転しない磁石、40は感光体をマイナスに帯
電するコロナ帯電器、41は感光体の帯電電位を制御す
るグリッド電極、42は信号光、43は現像剤溜め、4
4は平均粒径約10μmのマイナス帯電性磁性1成分ト
ナー、45はステンレス製の現像剤量規制板、46はア
ルミニウム製の電極ローラ、47は電極ローラ46と同
軸で固定された4極の磁極よりなる磁石、48は電極ロ
ーラに電圧を印加する交流高圧電源、49は電極ローラ
46上の現像剤をかきおとすポリエステルフィルム製の
スクレーパ、50は感光体上のトナー像を紙に転写する
転写コロナ帯電器である。感光体38表面および電極ロ
ーラ46表面での磁束密度は800Gsである。感光体
38の直径は30mmで、周速30mm/sで回転させた。
【0041】感光体38をコロナ帯電器40(印加電圧
−4kV、グリッド41の電圧ー500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体38にレーザ光42を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め43内で、磁性1
成分トナー44をこの感光体38表面上に磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量規
制板45を通過させると、感光体38上には厚さ約15
0μmのトナー層が形成された。このときトナーはおお
よそ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付
着した感光体38を電極ローラ46の前を通過させた。
このとき感光体38と電極ローラ46の距離は200μ
mに設定した。電極ローラ46には高圧電源48によ
り、−450Vの直流電圧を重畳した700V0-pの交
流電圧(周波数1kHz)を印加した。感光体38上の
トナー層は感光体38と電極ローラ46の間を運動し、
次第に非画像部のトナーは電極ローラ46側に移り、感
光体38上には画像部のみにネガポジ反転したトナー像
が残った。電極ローラ46上に付着したトナーは、内部
の磁石47によって電極ローラ46に付着し搬送され、
スクレーパ49によってかきとり、再び現像剤溜め43
内に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体38上に
得られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器5
0によって転写した後、定着器(図示せず)により熱定
着した。一方、転写後、再びコロナ帯電器40で感光体
38を帯電し、次の像形成工程に用いた。その結果、ト
ナーの飛び散りなどのないシャープな画像が得られた。
−4kV、グリッド41の電圧ー500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体38にレーザ光42を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め43内で、磁性1
成分トナー44をこの感光体38表面上に磁力により付
着させ、さらに−500Vの電圧を印加した現像剤量規
制板45を通過させると、感光体38上には厚さ約15
0μmのトナー層が形成された。このときトナーはおお
よそ−3μC/gに帯電していた。次にこのトナー層が付
着した感光体38を電極ローラ46の前を通過させた。
このとき感光体38と電極ローラ46の距離は200μ
mに設定した。電極ローラ46には高圧電源48によ
り、−450Vの直流電圧を重畳した700V0-pの交
流電圧(周波数1kHz)を印加した。感光体38上の
トナー層は感光体38と電極ローラ46の間を運動し、
次第に非画像部のトナーは電極ローラ46側に移り、感
光体38上には画像部のみにネガポジ反転したトナー像
が残った。電極ローラ46上に付着したトナーは、内部
の磁石47によって電極ローラ46に付着し搬送され、
スクレーパ49によってかきとり、再び現像剤溜め43
内に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体38上に
得られたトナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器5
0によって転写した後、定着器(図示せず)により熱定
着した。一方、転写後、再びコロナ帯電器40で感光体
38を帯電し、次の像形成工程に用いた。その結果、ト
ナーの飛び散りなどのないシャープな画像が得られた。
【0042】(具体的実施例8)図9において、51は
アゾ顔料をバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、
52は感光体51と同軸で固定された4極の磁極よりな
る回転しない磁石、53は感光体をマイナスに帯電する
コロナ帯電器、54は感光体の帯電電位を制御するグリ
ッド電極、55は信号光、56は現像剤溜め、57は表
面をシリコーン樹脂でコートした粒径100μmの鉄粉
キャリア58とカーボンブラックで着色したトナー59
を混合した2成分現像剤、60は感光体51と1mmの距
離を開け設置したステンレス製の現像剤量規制板、61
は感光体51と1mmの距離を開けて設置されたアルミニ
ウム製の電極ローラ、62は電極ローラ61と同軸で固
定された3極の磁極よりなる磁石、63は電極ローラに
電圧を印加する交流高圧電源、64は電極ローラ上の現
像剤をかきおとすポリエステルフィルム製のスクレー
パ、65は使用済みの現像剤を排出するドレイン、66
は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器
である。感光体51表面および電極ローラ61表面での
磁束密度は800Gsである。感光体51の直径は30
mmで、周速30mm/sで回転させた。
アゾ顔料をバインダ樹脂に分散した有機感光体ドラム、
52は感光体51と同軸で固定された4極の磁極よりな
る回転しない磁石、53は感光体をマイナスに帯電する
コロナ帯電器、54は感光体の帯電電位を制御するグリ
ッド電極、55は信号光、56は現像剤溜め、57は表
面をシリコーン樹脂でコートした粒径100μmの鉄粉
キャリア58とカーボンブラックで着色したトナー59
を混合した2成分現像剤、60は感光体51と1mmの距
離を開け設置したステンレス製の現像剤量規制板、61
は感光体51と1mmの距離を開けて設置されたアルミニ
ウム製の電極ローラ、62は電極ローラ61と同軸で固
定された3極の磁極よりなる磁石、63は電極ローラに
電圧を印加する交流高圧電源、64は電極ローラ上の現
像剤をかきおとすポリエステルフィルム製のスクレー
パ、65は使用済みの現像剤を排出するドレイン、66
は感光体上のトナー像を紙に転写する転写コロナ帯電器
である。感光体51表面および電極ローラ61表面での
磁束密度は800Gsである。感光体51の直径は30
mmで、周速30mm/sで回転させた。
【0043】感光体51をコロナ帯電器53(印加電圧
−4kV、グリッド54の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体51にレーザ光55を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め56内で、トナー
濃度10%の2成分磁性現像剤57をこの感光体51表
面上に磁力により付着させ、現像剤量規制板60を通過
させると、感光体51上には厚さ約1.2mmの現像剤層
が形成された。次にこの現像剤層が付着した感光体51
を電極ローラ61の前を通過させた。電極ローラ61に
は高圧電源63により、−450Vの直流電圧を重畳し
た700V0-pの交流電圧(周波数1kHz)を印加し
た。感光体51上の現像剤層は感光体51と電極ローラ
61の間を運動し、感光体51上には画像部のみにネガ
ポジ反転したトナー像が残り、その他の現像剤は電極ロ
ーラ61側に移った。電極ローラ61上に付着した現像
剤は、内部の磁石62によって電極ローラ61に付着し
搬送され、スクレーパ64によってかきとり、ドレイン
65に排出された。こうして感光体51上に得られたト
ナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器66によって
転写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。そ
の結果、トナーの飛び散りなどのないシャープな画像が
得られた。
−4kV、グリッド54の電圧−500V)で、−50
0Vに帯電させた。この感光体51にレーザ光55を照
射し静電潜像を形成した。現像剤溜め56内で、トナー
濃度10%の2成分磁性現像剤57をこの感光体51表
面上に磁力により付着させ、現像剤量規制板60を通過
させると、感光体51上には厚さ約1.2mmの現像剤層
が形成された。次にこの現像剤層が付着した感光体51
を電極ローラ61の前を通過させた。電極ローラ61に
は高圧電源63により、−450Vの直流電圧を重畳し
た700V0-pの交流電圧(周波数1kHz)を印加し
た。感光体51上の現像剤層は感光体51と電極ローラ
61の間を運動し、感光体51上には画像部のみにネガ
ポジ反転したトナー像が残り、その他の現像剤は電極ロ
ーラ61側に移った。電極ローラ61上に付着した現像
剤は、内部の磁石62によって電極ローラ61に付着し
搬送され、スクレーパ64によってかきとり、ドレイン
65に排出された。こうして感光体51上に得られたト
ナー像を、紙(図示せず)に、転写帯電器66によって
転写した後、定着器(図示せず)により熱定着した。そ
の結果、トナーの飛び散りなどのないシャープな画像が
得られた。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、固定磁石を内包
する静電潜像保持体と、静電潜像保持体に対向し設置し
た電極と、磁性現像剤とを有し、静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、静電潜像保持体の表面に磁性現像剤
を磁気的に付着させ、その後電極により非画像部の磁性
現像剤を除去することを特徴とする構成にしたことによ
り、構成が簡単で高画質の電子写真装置を得ることがで
きる。
する静電潜像保持体と、静電潜像保持体に対向し設置し
た電極と、磁性現像剤とを有し、静電潜像保持体に静電
潜像を形成した後、静電潜像保持体の表面に磁性現像剤
を磁気的に付着させ、その後電極により非画像部の磁性
現像剤を除去することを特徴とする構成にしたことによ
り、構成が簡単で高画質の電子写真装置を得ることがで
きる。
【図1】従来の電子写真現像装置の概略図
【図2】本発明の第1の実施例における電子写真現像装
置の構成図
置の構成図
【図3】本発明の第2および第5の実施例における電子
写真装置の構成図
写真装置の構成図
【図4】本発明の第3の実施例における電子写真装置の
構成図
構成図
【図5】本発明の第4の実施例における電子写真装置の
構成図
構成図
【図6】本発明の第4の実施例に用いる交流電圧の波形
を示す概略図
を示す概略図
【図7】本発明の第6の実施例における電子写真装置の
構成図
構成図
【図8】本発明の第7の実施例における電子写真装置の
構成図
構成図
【図9】本発明の第8の実施例における電子写真装置の
構成図
構成図
19 感光体 20 磁石 21 コロナ帯電器 22 グリッド電極 23 レーザ露光 24 現像剤溜め 25 磁性現像剤 26 現像剤量規制板 27 電極ローラ 28 交流高圧電源 29 スクレーパ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 113
Claims (8)
- 【請求項1】静電潜像を形成し、固定磁石を内包する静
電潜像保持体と、 前記固定磁石の磁力により前記静電潜像保持体表面に磁
性現像剤を磁気的に付着させる現像剤溜めと、前記静電
潜像保持体の表面に付着した磁性現像剤の層厚を一定値
に規制する現像剤量規制板と、前記静電潜像保持体表面
に付着した現像剤を除去しトナー像を残す交流電圧を印
加した電極ローラと、を有する電子写真装置。 - 【請求項2】現像剤量規制板が弾性体である請求項1記
載の電子写真装置。 - 【請求項3】現像剤量規制板が磁性体である請求項1記
載の電子写真装置。 - 【請求項4】現像剤量規制板が、静電潜像保持体に内包
された固定磁石の磁極と対向する位置に設置された請求
項1記載の電子写真装置。 - 【請求項5】現像剤量規制板が導電体である請求項1記
載の電子写真装置。 - 【請求項6】現像剤量規制板に直流電圧が印加される請
求項5記載の電子写真装置。 - 【請求項7】直流電圧が静電潜像保持体の表面電位と略
同電位である請求項6記載の電子写真装置。 - 【請求項8】帯電器が、グリッド電極を有するスコロト
ロンであって、前記グリッド電極と現像剤量規制板が同
電位になるように電気的に接続されることを特徴とする
請求項7記載の電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5221782A JP2517203B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5221782A JP2517203B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電子写真装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4018624A Division JP2517188B2 (ja) | 1991-04-16 | 1992-02-04 | 電子写真方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06161260A true JPH06161260A (ja) | 1994-06-07 |
JP2517203B2 JP2517203B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=16772122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5221782A Expired - Fee Related JP2517203B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517203B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4868237A (ja) * | 1971-11-24 | 1973-09-18 | ||
JPS545730A (en) * | 1977-06-15 | 1979-01-17 | Ricoh Co Ltd | Developing method of electrostatic latent image |
JPS55105267A (en) * | 1979-02-06 | 1980-08-12 | Canon Inc | Method and device for developing |
JPH0222682A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-25 | Hitachi Metals Ltd | 記録方法 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP5221782A patent/JP2517203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4868237A (ja) * | 1971-11-24 | 1973-09-18 | ||
JPS545730A (en) * | 1977-06-15 | 1979-01-17 | Ricoh Co Ltd | Developing method of electrostatic latent image |
JPS55105267A (en) * | 1979-02-06 | 1980-08-12 | Canon Inc | Method and device for developing |
JPH0222682A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-25 | Hitachi Metals Ltd | 記録方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2517203B2 (ja) | 1996-07-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |