JPH061600A - 複数台のフォークリフト車の同調機構 - Google Patents
複数台のフォークリフト車の同調機構Info
- Publication number
- JPH061600A JPH061600A JP18059092A JP18059092A JPH061600A JP H061600 A JPH061600 A JP H061600A JP 18059092 A JP18059092 A JP 18059092A JP 18059092 A JP18059092 A JP 18059092A JP H061600 A JPH061600 A JP H061600A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- forklift truck
- sub
- forklift
- main cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単体でそれぞれが自由に作業できる複数台の
フォークリフト車をほぼ並列に配置した後、配管で油圧
回路を形成し、各フォークリフト車のそれぞれのフォー
クを同期して作動させることができる同調機構。 【構成】 それぞれが単独で荷役の機能を持つ複数台の
フォークリフト車11、21を配置し、それぞれのフォ
ークリフト車11、21にはフォーク16、26を上下
動させるための主シリンダー41、61と副シリンダー
42、62を設け、一つのフォークリフト車11、21
の主シリンダー41、61の排出側と他のフォークリフ
ト車11、21の副シリンダー42、62の圧力側を相
互に連通し、一つのフォークリフト車11、21の主シ
リンダー41、61の排出側から排出された圧力油を他
のフォークリフト車11、21の副シリンダー42、6
2の圧力側に供給しできるようにした。
フォークリフト車をほぼ並列に配置した後、配管で油圧
回路を形成し、各フォークリフト車のそれぞれのフォー
クを同期して作動させることができる同調機構。 【構成】 それぞれが単独で荷役の機能を持つ複数台の
フォークリフト車11、21を配置し、それぞれのフォ
ークリフト車11、21にはフォーク16、26を上下
動させるための主シリンダー41、61と副シリンダー
42、62を設け、一つのフォークリフト車11、21
の主シリンダー41、61の排出側と他のフォークリフ
ト車11、21の副シリンダー42、62の圧力側を相
互に連通し、一つのフォークリフト車11、21の主シ
リンダー41、61の排出側から排出された圧力油を他
のフォークリフト車11、21の副シリンダー42、6
2の圧力側に供給しできるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単体でそれぞれが自由
に作業できる複数台のフォークリフト車を用い、それら
をほぼ並列に配置した後、各フォークリフト車のそれぞ
れのフォークを同期して作動させることができる複数台
のフォークリフト車の同調機構に関するものである。
に作業できる複数台のフォークリフト車を用い、それら
をほぼ並列に配置した後、各フォークリフト車のそれぞ
れのフォークを同期して作動させることができる複数台
のフォークリフト車の同調機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より重量のある貨物を上下に移動さ
せ、貨物を車体に積込み、積降ろしさせたり、倉庫内で
の整理作業にはフォークリフト車が盛んに用いられてい
た。このフォークリフト車では、車体の前方にフォーク
を水平に突出させ、このフォークを油圧シリンダーで上
下に移動させる構造のものであった。このフォークリフ
ト車は、例えばパレットに乗せた貨物をパレットごと搬
送するのに便利であり、貨車からトラックへの移動や、
倉庫内に積み上げられた貨物から必要とする貨物だけを
取り出すために便利なものであった。
せ、貨物を車体に積込み、積降ろしさせたり、倉庫内で
の整理作業にはフォークリフト車が盛んに用いられてい
た。このフォークリフト車では、車体の前方にフォーク
を水平に突出させ、このフォークを油圧シリンダーで上
下に移動させる構造のものであった。このフォークリフ
ト車は、例えばパレットに乗せた貨物をパレットごと搬
送するのに便利であり、貨車からトラックへの移動や、
倉庫内に積み上げられた貨物から必要とする貨物だけを
取り出すために便利なものであった。
【0003】しかし、従来のフォークリフト車は、駅の
構内や倉庫の狭い通路内で作業させるのに適するよう
に、その形状が小振りであり、車幅が狭いものであっ
た。また、積荷を上下動させるためのフォーク自体も、
パレットを引っ掛けるために必要十分な幅に設定されて
いた。このため、例えばレール、長尺パイプ等のように
重量があり、かつ全長が長い形状の貨物を移動させるに
は適さないものであった。このような長尺で重量のある
貨物を一台のフォークリフト車で持ち上げるには、貨物
の重心とフォークの中心との位置設定が困難であり、持
ち上げた時にバランスを崩し易いものであり、作業が危
険となるものであった。
構内や倉庫の狭い通路内で作業させるのに適するよう
に、その形状が小振りであり、車幅が狭いものであっ
た。また、積荷を上下動させるためのフォーク自体も、
パレットを引っ掛けるために必要十分な幅に設定されて
いた。このため、例えばレール、長尺パイプ等のように
重量があり、かつ全長が長い形状の貨物を移動させるに
は適さないものであった。このような長尺で重量のある
貨物を一台のフォークリフト車で持ち上げるには、貨物
の重心とフォークの中心との位置設定が困難であり、持
ち上げた時にバランスを崩し易いものであり、作業が危
険となるものであった。
【0004】このため、従来では長尺で重量のある貨物
を移動させるためにはクレーンで吊上げる方法が一般的
であった。このクレーンで長尺物を吊上げる作業は比較
的安全に重量のある貨物を移動させることができるが、
作業する周辺にはクレーンのブームが自由に旋回できる
だけの空間を確保していなければならず、作業できる場
所に制限があった。このため、狭くて上方に障害物があ
るような作業現場ではクレーンによる吊り上げの作業が
出来にくい欠点があった。また、昨今の建築工事の作業
現場では重量があって長尺の形状をした梁や柱を運搬す
ることが多くなってきている。このような目的には、狭
い構内で移動できるフォークリフト車をそのまま用いて
長尺物の運搬に用いることができれば作業効率が向上す
るものである。しかしながら、フォークリフト車はそれ
自体単体で使用されており、長尺物を搬送するために用
いておらず、機能をそのままにして転用するのは困難な
ものであった。また、最近ではビル等の高層建築を施行
する前に、その基礎工事で逆打ち工法と称する地下室の
施行が行われている。この逆打ち工法では、地表に近い
階層から地下を堀り取り、順次地下一階、地下二階と下
方に堀り進みながら同時に地下室を形成させていく工法
である。この工法では、組み立てられた長尺の梁を地下
方向に順次送り込む作業が付随して発生するのである
が、すでに上層階が形成されているため、クレーンを用
いて長尺の梁を吊り下げることができないものであっ
た。
を移動させるためにはクレーンで吊上げる方法が一般的
であった。このクレーンで長尺物を吊上げる作業は比較
的安全に重量のある貨物を移動させることができるが、
作業する周辺にはクレーンのブームが自由に旋回できる
だけの空間を確保していなければならず、作業できる場
所に制限があった。このため、狭くて上方に障害物があ
るような作業現場ではクレーンによる吊り上げの作業が
出来にくい欠点があった。また、昨今の建築工事の作業
現場では重量があって長尺の形状をした梁や柱を運搬す
ることが多くなってきている。このような目的には、狭
い構内で移動できるフォークリフト車をそのまま用いて
長尺物の運搬に用いることができれば作業効率が向上す
るものである。しかしながら、フォークリフト車はそれ
自体単体で使用されており、長尺物を搬送するために用
いておらず、機能をそのままにして転用するのは困難な
ものであった。また、最近ではビル等の高層建築を施行
する前に、その基礎工事で逆打ち工法と称する地下室の
施行が行われている。この逆打ち工法では、地表に近い
階層から地下を堀り取り、順次地下一階、地下二階と下
方に堀り進みながら同時に地下室を形成させていく工法
である。この工法では、組み立てられた長尺の梁を地下
方向に順次送り込む作業が付随して発生するのである
が、すでに上層階が形成されているため、クレーンを用
いて長尺の梁を吊り下げることができないものであっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、新しい工
法の採用により、建築現場ではクレーンを用いずに長尺
で重量のある梁、柱を搬送させる必要性が生じてきた。
このような目的のために、クレーンを用いずに長尺物を
運搬する方法が考えられてきた。しかし、専用の機械を
開発するとなれば多大な費用が掛かることになり、その
長尺物だけの運搬に用いる専用機となれば使用してる時
間が少なくなり、運用効率が低下するものである。この
ような理由から、従来から重量物を運搬するために用い
られているフォークリフト車を利用し、梁、柱のような
長尺物を運搬することのできる装置の開発が望まれてい
た。
法の採用により、建築現場ではクレーンを用いずに長尺
で重量のある梁、柱を搬送させる必要性が生じてきた。
このような目的のために、クレーンを用いずに長尺物を
運搬する方法が考えられてきた。しかし、専用の機械を
開発するとなれば多大な費用が掛かることになり、その
長尺物だけの運搬に用いる専用機となれば使用してる時
間が少なくなり、運用効率が低下するものである。この
ような理由から、従来から重量物を運搬するために用い
られているフォークリフト車を利用し、梁、柱のような
長尺物を運搬することのできる装置の開発が望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれが単
独で荷役の機能を持つ複数台のフォークリフト車を配置
し、それぞれのフォークリフト車にはフォークを上下動
させるために主シリンダーと副シリンダーを設け、一つ
のフォークリフト車の主シリンダーの排出側と他のフォ
ークリフト車の副シリンダーの圧力側を相互に連通し、
一つのフォークリフト車の主シリンダーの排出側から排
出された圧力油を他のフォークリフト車の副シリンダー
の圧力側に供給し、フォークリフト車のフォークを同期
して作動させることを特徴とする複数台のフォークリフ
ト車の同調機構を提供するものである。
独で荷役の機能を持つ複数台のフォークリフト車を配置
し、それぞれのフォークリフト車にはフォークを上下動
させるために主シリンダーと副シリンダーを設け、一つ
のフォークリフト車の主シリンダーの排出側と他のフォ
ークリフト車の副シリンダーの圧力側を相互に連通し、
一つのフォークリフト車の主シリンダーの排出側から排
出された圧力油を他のフォークリフト車の副シリンダー
の圧力側に供給し、フォークリフト車のフォークを同期
して作動させることを特徴とする複数台のフォークリフ
ト車の同調機構を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明は、通常はそれら単体で構内や倉庫で貨
物のフォークリフト車を複数台用い、それらをほぼ並列
に配置し、各フォークリフト車の間を同調ホースで接続
することによって油圧回路を形成させるようにし、各フ
ォークリフト車のフォークを同時に作動させることがで
きるものである。各フォークリフト車のマストには同時
に作動する主シリンダーと副シリンダーを設けておき、
それぞれのフォークリフト車の主シリンダーと副シリン
ダーを相互に接続し、同期の油圧回路を形成しておく。
このため、複数台のフォークリフト車の間には、同調の
ための油圧回路が形成されたことになる。この状態で、
各主シリンダーを同時に伸長させるとそれぞれのフォー
クが同時に持ち上げられるが、主シリンダーから排出さ
れた圧力油は、他のフォークリフト車の副シリンダーの
圧力側に流入し、それぞれの副シリンダーを伸長させ
る。この副シリンダーの圧力側の断面積は主シリンダー
の排出側の断面積と同一にしてあるため、主シリンダー
と副シリンダーの伸長は相互に抑制しあうことになり、
各フォークリフト車のフォークは同一速度で上昇する。
並列に配置した複数台のフォークリフト車の各フォーク
上に長尺物を搭載しておけば、フォークが同時に同期し
て上昇するために長尺物は水平を維持したまま上方に持
ち上げられることになる。こうして、長尺物はその中央
及び両端で保持されて持ち上げらるので、安全にしかも
確実に持ち上げられて搬送することが可能となる。
物のフォークリフト車を複数台用い、それらをほぼ並列
に配置し、各フォークリフト車の間を同調ホースで接続
することによって油圧回路を形成させるようにし、各フ
ォークリフト車のフォークを同時に作動させることがで
きるものである。各フォークリフト車のマストには同時
に作動する主シリンダーと副シリンダーを設けておき、
それぞれのフォークリフト車の主シリンダーと副シリン
ダーを相互に接続し、同期の油圧回路を形成しておく。
このため、複数台のフォークリフト車の間には、同調の
ための油圧回路が形成されたことになる。この状態で、
各主シリンダーを同時に伸長させるとそれぞれのフォー
クが同時に持ち上げられるが、主シリンダーから排出さ
れた圧力油は、他のフォークリフト車の副シリンダーの
圧力側に流入し、それぞれの副シリンダーを伸長させ
る。この副シリンダーの圧力側の断面積は主シリンダー
の排出側の断面積と同一にしてあるため、主シリンダー
と副シリンダーの伸長は相互に抑制しあうことになり、
各フォークリフト車のフォークは同一速度で上昇する。
並列に配置した複数台のフォークリフト車の各フォーク
上に長尺物を搭載しておけば、フォークが同時に同期し
て上昇するために長尺物は水平を維持したまま上方に持
ち上げられることになる。こうして、長尺物はその中央
及び両端で保持されて持ち上げらるので、安全にしかも
確実に持ち上げられて搬送することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。本実施例では、2台のフォークリフト車によって長
尺のレールを持ち上げて搬送する作業について説明す
る。図1は、2台のフォークリフト車をそれぞれ単独で
使用している状態を示したものであり、通常の荷役作業
に用いられている状態である。そして、図2は両フォー
クリフト車を同調ホースにより接続し、油圧回路により
同調回路を形成させ、両者のフォークを同調させる状態
を示したものである。
る。本実施例では、2台のフォークリフト車によって長
尺のレールを持ち上げて搬送する作業について説明す
る。図1は、2台のフォークリフト車をそれぞれ単独で
使用している状態を示したものであり、通常の荷役作業
に用いられている状態である。そして、図2は両フォー
クリフト車を同調ホースにより接続し、油圧回路により
同調回路を形成させ、両者のフォークを同調させる状態
を示したものである。
【0009】先ず、フォークリフト車11、21は従来
から用いられている構造のものである。フォークリフト
車11には、エンジン、制御機器等を収納した車体12
が中央にあり、その車体12の前側左右には前輪13を
軸支しており、車体12の後側左右には後輪14を軸支
してある。これらの前輪13、後輪14を駆動制御する
ことにより、車体12は自由に地面を移動することがで
きる。この車体12の前側には、やや垂直に立てられた
コの字形をしたマスト15が連結してあり、このマスト
15の前側には上下方向に移動できるフォーク16が設
けてある。このフォーク16はL字形に形成されてい
て、その一端はほぼ水平に配置してあり、このフォーク
16にパレット等を載置して、パレットごと貨物を持ち
上げさせる作用をするものである。
から用いられている構造のものである。フォークリフト
車11には、エンジン、制御機器等を収納した車体12
が中央にあり、その車体12の前側左右には前輪13を
軸支しており、車体12の後側左右には後輪14を軸支
してある。これらの前輪13、後輪14を駆動制御する
ことにより、車体12は自由に地面を移動することがで
きる。この車体12の前側には、やや垂直に立てられた
コの字形をしたマスト15が連結してあり、このマスト
15の前側には上下方向に移動できるフォーク16が設
けてある。このフォーク16はL字形に形成されてい
て、その一端はほぼ水平に配置してあり、このフォーク
16にパレット等を載置して、パレットごと貨物を持ち
上げさせる作用をするものである。
【0010】また、フォークリフト車21においても同
様に、車体22の前後には前輪23、後輪24が軸支し
てあり、この前輪23、後輪24を制御することによっ
て車体22を自由に移動させることができる。そして、
車体22の前側には、やや垂直に立てられたコの字形を
したマスト25が連結してあり、このマスト25の前側
には同様に上下方向に移動できるフォーク26が設けて
ある。このフォーク26はL字形に形成されていて、そ
の一端はほぼ水平に配置してあり、このフォーク26に
パレット等を載置して、パレットごと貨物を持ち上げさ
せる作用をするものである。そして、この車体12の側
面には、その内部の油圧回路と連結した接続プラグ1
7、18、19、20が設けてあり、車体22において
も同様にその側面には内部の油圧回路と連結した接続プ
ラグ27、28、29、30が設けてある。これら接続
プラグ17、18、19、、2027、28、29、3
0は、常時は閉鎖しており、圧力油が外部に漏れないよ
うになっているが、内部の制御機構を操作することによ
り圧力油を車体12、22の外部に流出させることがで
きる。
様に、車体22の前後には前輪23、後輪24が軸支し
てあり、この前輪23、後輪24を制御することによっ
て車体22を自由に移動させることができる。そして、
車体22の前側には、やや垂直に立てられたコの字形を
したマスト25が連結してあり、このマスト25の前側
には同様に上下方向に移動できるフォーク26が設けて
ある。このフォーク26はL字形に形成されていて、そ
の一端はほぼ水平に配置してあり、このフォーク26に
パレット等を載置して、パレットごと貨物を持ち上げさ
せる作用をするものである。そして、この車体12の側
面には、その内部の油圧回路と連結した接続プラグ1
7、18、19、20が設けてあり、車体22において
も同様にその側面には内部の油圧回路と連結した接続プ
ラグ27、28、29、30が設けてある。これら接続
プラグ17、18、19、、2027、28、29、3
0は、常時は閉鎖しており、圧力油が外部に漏れないよ
うになっているが、内部の制御機構を操作することによ
り圧力油を車体12、22の外部に流出させることがで
きる。
【0011】これらフォークリフト車11、21は、通
常はそれぞれ単独で使用することができて貨物の運搬に
用いることができるものであり、それぞれ車体12、2
2の座席に運転手が搭乗し、ハンドルなどの操作を行う
ことで倉庫や構内で自走して、貨物や重量物を運搬する
ことができるものである。従って、フォークリフト車1
1、21はそれぞれがほぼ同一の大きさ、規格のもので
あり、単独で機能することができるものである。
常はそれぞれ単独で使用することができて貨物の運搬に
用いることができるものであり、それぞれ車体12、2
2の座席に運転手が搭乗し、ハンドルなどの操作を行う
ことで倉庫や構内で自走して、貨物や重量物を運搬する
ことができるものである。従って、フォークリフト車1
1、21はそれぞれがほぼ同一の大きさ、規格のもので
あり、単独で機能することができるものである。
【0012】次に、図2は本発明を実現させるために、
2台のフォークリフト車11、21をほぼ並列に配置
し、同期して制御し、長尺でかつ重量のある長尺物35
(この場合はレールである)を持ち上げて運搬する場合
の結合状態を示すものである。この場合、前述の接続プ
ラグ17には同調ホース31の一端を接続し、同調ホー
ス31の他端は接続プラグ29に接続させ、接続プラグ
18には同調ホース32の一端を接続し、同調ホース3
2の他端は接続プラグ28に接続させる。更に、接続プ
ラグ19には同調ホース33の一端を接続し、同調ホー
ス33の他端は接続プラグ27に接続させ、接続プラグ
20には同調ホース34の一端を接続し、同調ホース3
4の他端は接続プラグ30に接続させる。このような結
線を行った後で、フォークリフト車11もしくは21の
何れか一方を作動させることにより、フォーク16、2
6を同時に上下動させ、しかも両者を同期させて移動さ
せることができる。このため、重量のある長尺物35
は、水平を維持されたままで上下に移動が可能となり、
建築物への組み込み、組立てが可能となる。
2台のフォークリフト車11、21をほぼ並列に配置
し、同期して制御し、長尺でかつ重量のある長尺物35
(この場合はレールである)を持ち上げて運搬する場合
の結合状態を示すものである。この場合、前述の接続プ
ラグ17には同調ホース31の一端を接続し、同調ホー
ス31の他端は接続プラグ29に接続させ、接続プラグ
18には同調ホース32の一端を接続し、同調ホース3
2の他端は接続プラグ28に接続させる。更に、接続プ
ラグ19には同調ホース33の一端を接続し、同調ホー
ス33の他端は接続プラグ27に接続させ、接続プラグ
20には同調ホース34の一端を接続し、同調ホース3
4の他端は接続プラグ30に接続させる。このような結
線を行った後で、フォークリフト車11もしくは21の
何れか一方を作動させることにより、フォーク16、2
6を同時に上下動させ、しかも両者を同期させて移動さ
せることができる。このため、重量のある長尺物35
は、水平を維持されたままで上下に移動が可能となり、
建築物への組み込み、組立てが可能となる。
【0013】また、図3は本実施例における車体12、
22の内部に収納させた油圧回路の構成、及び車体1
2、22間の同調ホース31、32、33、34による
結線状態を示すものである。
22の内部に収納させた油圧回路の構成、及び車体1
2、22間の同調ホース31、32、33、34による
結線状態を示すものである。
【0014】先ず、車体12の前記マスト15内には、
主シリンダー41と副シリンダー42が収納してあり、
両者は油圧によって伸縮する構造であり、従来から周知
のものである。そして、両主シリンダー41、副シリン
ダー42のシリンダーロッドには両者を連動させるよう
に固定する連結体43が接続してある。さて、車体12
の内部には、原動機46で駆動される油ポンプ45が設
けてあり、この油ポンプ45の吸引側は圧力油を貯留し
ている油タンク44に接続してある。この油ポンプ45
の吐出側は切換弁47に接続してあり、切換弁47の戻
り側は油タンク44に連通させてある。そして、切換弁
47の出力側は主シリンダー41の圧力側に接続してあ
り、切換弁47の他方は副シリンダー42の排出側に接
続してある。この主シリンダー41の排出側と副シリン
ダー42の圧力側とは開閉弁48を介して接続してあ
る。この開閉弁48は常時は開通しており、制御コイル
に信号が入力すると閉鎖する構造である。そして、主シ
リンダー41の排出側と接続プラグ17とは開閉弁51
を介して接続してある。また、主シリンダー41の圧力
側と接続プラグ18とは開閉弁50を介して接続してあ
る。さらに、副シリンダー42の圧力側と接続プラグ1
9とは開閉弁49を介して接続してある。同様に、副シ
リンダー42の排出側と接続プラグ20とは開閉弁58
を介して接続してある。これら開閉弁49、50、5
1、58は電気信号により制御させられるものであり、
それぞれは常時は閉鎖しているが制御コイルに信号が入
力すると開通する構造である。
主シリンダー41と副シリンダー42が収納してあり、
両者は油圧によって伸縮する構造であり、従来から周知
のものである。そして、両主シリンダー41、副シリン
ダー42のシリンダーロッドには両者を連動させるよう
に固定する連結体43が接続してある。さて、車体12
の内部には、原動機46で駆動される油ポンプ45が設
けてあり、この油ポンプ45の吸引側は圧力油を貯留し
ている油タンク44に接続してある。この油ポンプ45
の吐出側は切換弁47に接続してあり、切換弁47の戻
り側は油タンク44に連通させてある。そして、切換弁
47の出力側は主シリンダー41の圧力側に接続してあ
り、切換弁47の他方は副シリンダー42の排出側に接
続してある。この主シリンダー41の排出側と副シリン
ダー42の圧力側とは開閉弁48を介して接続してあ
る。この開閉弁48は常時は開通しており、制御コイル
に信号が入力すると閉鎖する構造である。そして、主シ
リンダー41の排出側と接続プラグ17とは開閉弁51
を介して接続してある。また、主シリンダー41の圧力
側と接続プラグ18とは開閉弁50を介して接続してあ
る。さらに、副シリンダー42の圧力側と接続プラグ1
9とは開閉弁49を介して接続してある。同様に、副シ
リンダー42の排出側と接続プラグ20とは開閉弁58
を介して接続してある。これら開閉弁49、50、5
1、58は電気信号により制御させられるものであり、
それぞれは常時は閉鎖しているが制御コイルに信号が入
力すると開通する構造である。
【0015】このような構造により、図1で示す通常の
状態では(フォークリフト車11が単体で操作される場
合)、開閉弁48は開通し、開閉弁49、50、51、
58は閉鎖している。従って、油ポンプ45からの圧力
油が切換弁47を介して主シリンダー41に流入すると
主シリンダー41内のピストンが移動し、連結体43を
持ち上げることになる。この作用と同時に、主シリンダ
ー41の排出側から流出した圧力油は開閉弁48を介し
て副シリンダー42の圧力側に流入し、副シリンダー4
2のシリンダーロッドを押し上げることになる。この主
シリンダー41の排出側の断面積と副シリンダー42の
圧力側の断面積は一致させてあるため、主シリンダー4
1、副シリンダー42のシリンダーロッドは同じ速度で
押し上げられ、連結体43を両者が共同して上方に持ち
上げることになる。そして、副シリンダー42からの排
出側から排出された圧力油は、切換弁47を介して油タ
ンク44に戻り回収される。
状態では(フォークリフト車11が単体で操作される場
合)、開閉弁48は開通し、開閉弁49、50、51、
58は閉鎖している。従って、油ポンプ45からの圧力
油が切換弁47を介して主シリンダー41に流入すると
主シリンダー41内のピストンが移動し、連結体43を
持ち上げることになる。この作用と同時に、主シリンダ
ー41の排出側から流出した圧力油は開閉弁48を介し
て副シリンダー42の圧力側に流入し、副シリンダー4
2のシリンダーロッドを押し上げることになる。この主
シリンダー41の排出側の断面積と副シリンダー42の
圧力側の断面積は一致させてあるため、主シリンダー4
1、副シリンダー42のシリンダーロッドは同じ速度で
押し上げられ、連結体43を両者が共同して上方に持ち
上げることになる。そして、副シリンダー42からの排
出側から排出された圧力油は、切換弁47を介して油タ
ンク44に戻り回収される。
【0016】また、車体22の内部においても前述の車
体12の内部と同様の構造となっている。車体22の前
記マスト25内には、主シリンダー61と副シリンダー
62が収納してあり、両者は油圧によって伸縮する構造
であり、従来から周知のものである。そして、両主シリ
ンダー61、副シリンダー62のシリンダーロッドには
両者を連動させるように固定する連結体63が接続して
ある。この車体22の内部には、原動機66で駆動され
る油ポンプ65が設けてあり、この油ポンプ65の吸引
側は圧力油を貯留している油タンク64に接続してあ
る。この油ポンプ65の吐出側は切換弁67に接続して
あり、切換弁67の戻り側は油タンク64に連通させて
ある。そして、切換弁67の出力側は主シリンダー61
の圧力側に接続してあり、切換弁67の他方は副シリン
ダー62の排出側に接続してある。この主シリンダー6
1の排出側と副シリンダー62の圧力側とは開閉弁68
を介して接続してある。この開閉弁68は常時は開通し
ており、制御コイルに信号が入力すると閉鎖する構造で
ある。そして、主シリンダー61の排出側と接続プラグ
27とは開閉弁71を介して接続してあり、主シリンダ
ー61の圧力側と接続プラグ28とは開閉弁70を介し
て接続してある。また、副シリンダー62の圧力側と接
続プラグ29とは開閉弁69を介して接続してあり、副
シリンダー62の排出側と接続プラグ30とは開閉弁7
8を介して接続してある。これら開閉弁69、70、7
1、78は電気信号により制御させられるものであり、
それぞれは常時は閉鎖しているが制御コイルに信号が入
力すると開通する構造である。
体12の内部と同様の構造となっている。車体22の前
記マスト25内には、主シリンダー61と副シリンダー
62が収納してあり、両者は油圧によって伸縮する構造
であり、従来から周知のものである。そして、両主シリ
ンダー61、副シリンダー62のシリンダーロッドには
両者を連動させるように固定する連結体63が接続して
ある。この車体22の内部には、原動機66で駆動され
る油ポンプ65が設けてあり、この油ポンプ65の吸引
側は圧力油を貯留している油タンク64に接続してあ
る。この油ポンプ65の吐出側は切換弁67に接続して
あり、切換弁67の戻り側は油タンク64に連通させて
ある。そして、切換弁67の出力側は主シリンダー61
の圧力側に接続してあり、切換弁67の他方は副シリン
ダー62の排出側に接続してある。この主シリンダー6
1の排出側と副シリンダー62の圧力側とは開閉弁68
を介して接続してある。この開閉弁68は常時は開通し
ており、制御コイルに信号が入力すると閉鎖する構造で
ある。そして、主シリンダー61の排出側と接続プラグ
27とは開閉弁71を介して接続してあり、主シリンダ
ー61の圧力側と接続プラグ28とは開閉弁70を介し
て接続してある。また、副シリンダー62の圧力側と接
続プラグ29とは開閉弁69を介して接続してあり、副
シリンダー62の排出側と接続プラグ30とは開閉弁7
8を介して接続してある。これら開閉弁69、70、7
1、78は電気信号により制御させられるものであり、
それぞれは常時は閉鎖しているが制御コイルに信号が入
力すると開通する構造である。
【0017】このような構造により、図1で示す通常の
状態では(フォークリフト車21が単体で操作される場
合)、開閉弁68は開通し、開閉弁69、70、71、
78は閉鎖している。従って、油ポンプ65からの圧力
油が切換弁67を介して主シリンダー61に流入すると
主シリンダー61内のピストンが移動し、連結体63を
持ち上げることになる。この作用と同時に、主シリンダ
ー61の排出側から流出した圧力油は開閉弁68を介し
て副シリンダー62の圧力側に流入し、副シリンダー6
2のシリンダーロッドを押し上げることになる。この主
シリンダー61の排出側の断面積と副シリンダー62の
圧力側の断面積は一致させてあるため、主シリンダー6
1、副シリンダー62のシリンダーロッドは同じ速度で
押し上げられ、連結体63を両者が共同して上方に持ち
上げることになる。そして、副シリンダー62からの排
出側から排出された圧力油は、切換弁67を介して油タ
ンク64に戻り回収される。
状態では(フォークリフト車21が単体で操作される場
合)、開閉弁68は開通し、開閉弁69、70、71、
78は閉鎖している。従って、油ポンプ65からの圧力
油が切換弁67を介して主シリンダー61に流入すると
主シリンダー61内のピストンが移動し、連結体63を
持ち上げることになる。この作用と同時に、主シリンダ
ー61の排出側から流出した圧力油は開閉弁68を介し
て副シリンダー62の圧力側に流入し、副シリンダー6
2のシリンダーロッドを押し上げることになる。この主
シリンダー61の排出側の断面積と副シリンダー62の
圧力側の断面積は一致させてあるため、主シリンダー6
1、副シリンダー62のシリンダーロッドは同じ速度で
押し上げられ、連結体63を両者が共同して上方に持ち
上げることになる。そして、副シリンダー62からの排
出側から排出された圧力油は、切換弁67を介して油タ
ンク64に戻り回収される。
【0018】次に、図4は本実施例における電気的な制
御回路を示したものである。フォークリフト車11には
レバー52によってフォーク16を上側または下側に制
御するための制御スイッチ53が設けてあり、制御スイ
ッチ53の出力は制御回路54に接続してある。そし
て、制御回路54からの上昇又は下降の何れかの信号は
それぞれ切換弁47の一対の電磁コイルに接続してあ
る。また、フォークリフト車11を単独で作動させる
か、他のフォークリフト車21と同期して作動させるか
の設定を変更できる設定スイッチ55には切換回路56
が接続してあり、切換回路56の出力はそれぞれ開閉弁
48、49、50、51、58に接続してある。同時
に、切換回路56の出力は同期スイッチ57に接続して
ある。この同期スイッチ57は、内部に同時に開閉動す
る二双式のスイッチが設けてあり、同期スイッチ57内
のスイッチはそれぞれ制御回路54の出力に接続してあ
る。
御回路を示したものである。フォークリフト車11には
レバー52によってフォーク16を上側または下側に制
御するための制御スイッチ53が設けてあり、制御スイ
ッチ53の出力は制御回路54に接続してある。そし
て、制御回路54からの上昇又は下降の何れかの信号は
それぞれ切換弁47の一対の電磁コイルに接続してあ
る。また、フォークリフト車11を単独で作動させる
か、他のフォークリフト車21と同期して作動させるか
の設定を変更できる設定スイッチ55には切換回路56
が接続してあり、切換回路56の出力はそれぞれ開閉弁
48、49、50、51、58に接続してある。同時
に、切換回路56の出力は同期スイッチ57に接続して
ある。この同期スイッチ57は、内部に同時に開閉動す
る二双式のスイッチが設けてあり、同期スイッチ57内
のスイッチはそれぞれ制御回路54の出力に接続してあ
る。
【0019】また、フォークリフト車21にはレバー7
2によってフォーク26を上側または下側に制御するた
めの制御スイッチ73が設けてあり、制御スイッチ73
の出力は制御回路74に接続してある。そして、制御回
路74からの上昇又は下降の何れかの信号はそれぞれ切
換弁67の一対の電磁コイルに接続してある。また、フ
ォークリフト車21を単独で作動させるか、他のフォー
クリフト車11と同期して作動させるかの設定を変更で
きる設定スイッチ75には切換回路76が接続してあ
り、切換回路76の出力はそれぞれ開閉弁68、69、
70、71、78に接続してある。同時に、切換回路7
6の出力は同期スイッチ77に接続してある。この同期
スイッチ77は、内部に同時に開閉動する二双式のスイ
ッチが設けてあり、同期スイッチ77内のスイッチはそ
れぞれ制御回路74の出力に接続してある。
2によってフォーク26を上側または下側に制御するた
めの制御スイッチ73が設けてあり、制御スイッチ73
の出力は制御回路74に接続してある。そして、制御回
路74からの上昇又は下降の何れかの信号はそれぞれ切
換弁67の一対の電磁コイルに接続してある。また、フ
ォークリフト車21を単独で作動させるか、他のフォー
クリフト車11と同期して作動させるかの設定を変更で
きる設定スイッチ75には切換回路76が接続してあ
り、切換回路76の出力はそれぞれ開閉弁68、69、
70、71、78に接続してある。同時に、切換回路7
6の出力は同期スイッチ77に接続してある。この同期
スイッチ77は、内部に同時に開閉動する二双式のスイ
ッチが設けてあり、同期スイッチ77内のスイッチはそ
れぞれ制御回路74の出力に接続してある。
【0020】このような構成において、フォークリフト
車11、21を同期して同時に作動させる場合には、フ
ォークリフト車11、21の外部で同期スイッチ57と
77をケーブル59、60によってそれぞれが接続させ
る(なお、フォークリフト車11だけ、或いはフォーク
リフト車21だけを、それぞれ単独で作動させる場合に
はケーブル59、60により同期スイッチ57と77を
接続せず、かつ、設定スイッチ55、75を同期側に設
定しない。この場合には、レバー52、72によって各
フォークリフト車11、21を単独で操作することがで
きる。この時、レバー52を上側又は下側に操作する
と、その信号は制御スイッチ53より制御回路54に伝
えられ、制御回路54より切換弁47の何方か一方の電
磁コイルに電流を流し、油ポンプ45から出力された圧
力油を主シリンダー41または副シリンダー42の何れ
か一方に供給させ、フォーク16を上昇又は下降させる
ことができる。また、フォークリフト車21でも同様
に、レバー72を上方又は下方に操作することにより制
御スイッチ73から信号が出力され、その信号が制御回
路74に伝えられ、制御回路74より切換弁67の何方
か一方の電磁コイルに電流を流し、油ポンプ65から出
力された圧力油を主シリンダー61または副シリンダー
62の何れか一方に供給させ、フォーク26を上昇又は
下降させることができる。)
車11、21を同期して同時に作動させる場合には、フ
ォークリフト車11、21の外部で同期スイッチ57と
77をケーブル59、60によってそれぞれが接続させ
る(なお、フォークリフト車11だけ、或いはフォーク
リフト車21だけを、それぞれ単独で作動させる場合に
はケーブル59、60により同期スイッチ57と77を
接続せず、かつ、設定スイッチ55、75を同期側に設
定しない。この場合には、レバー52、72によって各
フォークリフト車11、21を単独で操作することがで
きる。この時、レバー52を上側又は下側に操作する
と、その信号は制御スイッチ53より制御回路54に伝
えられ、制御回路54より切換弁47の何方か一方の電
磁コイルに電流を流し、油ポンプ45から出力された圧
力油を主シリンダー41または副シリンダー42の何れ
か一方に供給させ、フォーク16を上昇又は下降させる
ことができる。また、フォークリフト車21でも同様
に、レバー72を上方又は下方に操作することにより制
御スイッチ73から信号が出力され、その信号が制御回
路74に伝えられ、制御回路74より切換弁67の何方
か一方の電磁コイルに電流を流し、油ポンプ65から出
力された圧力油を主シリンダー61または副シリンダー
62の何れか一方に供給させ、フォーク26を上昇又は
下降させることができる。)
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
この作用においては、図2に示すように、2台のフォー
クリフト車11、21をほぼ並列に配置し、同時に両者
を作動させてフォーク16、26を同期して動作させる
場合について説明する。
この作用においては、図2に示すように、2台のフォー
クリフト車11、21をほぼ並列に配置し、同時に両者
を作動させてフォーク16、26を同期して動作させる
場合について説明する。
【0022】この場合、前述の図2に示すように、車体
12、22のそれぞれの接続プラグ17、18、19、
20、27、28、2930は同調ホース31、32、
33、34で圧力油が流動できるように接続しておく。
同時に、車体12、22の間にはケーブル59、60に
より制御信号が伝わるように電気的に接続しておく。
12、22のそれぞれの接続プラグ17、18、19、
20、27、28、2930は同調ホース31、32、
33、34で圧力油が流動できるように接続しておく。
同時に、車体12、22の間にはケーブル59、60に
より制御信号が伝わるように電気的に接続しておく。
【0023】この状態で、設定スイッチ55を同調側に
押し倒すと、切換回路56より制御信号が開閉弁48、
49、50、51、58に伝えられ、同時に同期スイッ
チ57に信号が伝えられる。すると、図3で示すように
開閉弁48が閉鎖させられ、開閉弁49、50、51、
58が開通する。また、同期スイッチ57のそれぞれの
スイッチが閉鎖するため、制御回路54から電気信号が
ケーブル59、60に伝えられることになる。同様に、
設定スイッチ75が押し倒されることで切換回路76が
作動し、切換回路76から開閉弁68、69、70、7
1、78に制御信号が伝えられ、同時に同期スイッチ7
7にも制御信号が伝えられる。このため、開閉弁68が
閉鎖し、開閉弁69、70、71、78が開通する。ま
た、同期スイッチ77が閉鎖し、制御回路74からの信
号がケーブル59、60に伝えることができるようにな
る。
押し倒すと、切換回路56より制御信号が開閉弁48、
49、50、51、58に伝えられ、同時に同期スイッ
チ57に信号が伝えられる。すると、図3で示すように
開閉弁48が閉鎖させられ、開閉弁49、50、51、
58が開通する。また、同期スイッチ57のそれぞれの
スイッチが閉鎖するため、制御回路54から電気信号が
ケーブル59、60に伝えられることになる。同様に、
設定スイッチ75が押し倒されることで切換回路76が
作動し、切換回路76から開閉弁68、69、70、7
1、78に制御信号が伝えられ、同時に同期スイッチ7
7にも制御信号が伝えられる。このため、開閉弁68が
閉鎖し、開閉弁69、70、71、78が開通する。ま
た、同期スイッチ77が閉鎖し、制御回路74からの信
号がケーブル59、60に伝えることができるようにな
る。
【0024】このように設定した後に、制御スイッチ5
3又は73のいずれにあるレバー52又は72の片側を
上側又は下側に切換える。仮に、レバー52を切換える
と制御スイッチ53より制御回路54に信号が伝えら
れ、切換弁47の一方の電磁コイルに制御信号が伝わ
る。そして、この信号は同時に同期スイッチ57、ケー
ブル59、60、同期スイッチ77を介して切換弁67
の一方の電磁コイルにも制御信号が伝えられる。このた
め、切換弁47、67が何れか一方に切り換えられ、切
換弁47から吐出された圧力油は主シリンダー41の圧
力側に流入し、切換弁67から吐出された圧力油は主シ
リンダー61の圧力側に流入し、主シリンダー41、6
1のシリンダーロッドを伸長させる。また、切換弁4
7、67から吐出された圧力油のバランスが崩れた場合
には、一部の圧力油は開閉弁50、接続プラグ18、同
調ホース32、接続プラグ28、開閉弁70を介して相
互に流動して何れの主シリンダー41、61にも同一の
圧力の圧力油を供給する。このため、両主シリンダー4
1、61の伸長量は同一となり、連結体43、63及び
フォーク16、26は同時に同じ速度で上昇する。
3又は73のいずれにあるレバー52又は72の片側を
上側又は下側に切換える。仮に、レバー52を切換える
と制御スイッチ53より制御回路54に信号が伝えら
れ、切換弁47の一方の電磁コイルに制御信号が伝わ
る。そして、この信号は同時に同期スイッチ57、ケー
ブル59、60、同期スイッチ77を介して切換弁67
の一方の電磁コイルにも制御信号が伝えられる。このた
め、切換弁47、67が何れか一方に切り換えられ、切
換弁47から吐出された圧力油は主シリンダー41の圧
力側に流入し、切換弁67から吐出された圧力油は主シ
リンダー61の圧力側に流入し、主シリンダー41、6
1のシリンダーロッドを伸長させる。また、切換弁4
7、67から吐出された圧力油のバランスが崩れた場合
には、一部の圧力油は開閉弁50、接続プラグ18、同
調ホース32、接続プラグ28、開閉弁70を介して相
互に流動して何れの主シリンダー41、61にも同一の
圧力の圧力油を供給する。このため、両主シリンダー4
1、61の伸長量は同一となり、連結体43、63及び
フォーク16、26は同時に同じ速度で上昇する。
【0025】次に、主シリンダー41のシリンダーロッ
ドが上昇すると、主シリンダー41の排出側から吐出し
た圧力油は開閉弁48が閉じていることから、開閉弁5
1、接続プラグ17、同調ホース31、接続プラグ2
9、開閉弁69を流動し、副シリンダー62の圧力側に
供給される。このため、副シリンダー62のシリンダー
ロッドは上昇するが、主シリンダー41の排出側の断面
積と副シリンダー62の圧力側の断面積が同一であるた
め、主シリンダー41と副シリンダー62の上昇は同一
となる。従って、連結体63は主シリンダー61と副シ
リンダー62によってそのまま上方に上昇させられる。
同様に、主シリンダー61の排出側から吐出した圧力油
は開閉弁68が閉鎖していることから、開閉弁71、接
続プラグ27、同調ホース33、接続プラグ19、開閉
弁49を通過して副シリンダー42の圧力側に流入す
る。このため、副シリンダー42のシリンダーロッドは
上昇するが、主シリンダー61の排出側の断面積と副シ
リンダー42の圧力側の断面積が同一であるため、副シ
リンダー42のシリンダーロッドの上昇と主シリンダー
41のシリンダーロッドの上昇速度が同一となり、連結
体43は主シリンダー41と副シリンダー42によって
そのまま上方に上昇される。なお、副シリンダー42の
シリンダーロッドが上昇することによって、排出側に貯
留していた圧力油は切換弁47を介して油タンク44に
回収される。同様に、副シリンダー62のシリンダーロ
ッドが上昇することによって、排出側から吐出した圧力
油は切換弁67を介して油タンク64に回収させられ
る。
ドが上昇すると、主シリンダー41の排出側から吐出し
た圧力油は開閉弁48が閉じていることから、開閉弁5
1、接続プラグ17、同調ホース31、接続プラグ2
9、開閉弁69を流動し、副シリンダー62の圧力側に
供給される。このため、副シリンダー62のシリンダー
ロッドは上昇するが、主シリンダー41の排出側の断面
積と副シリンダー62の圧力側の断面積が同一であるた
め、主シリンダー41と副シリンダー62の上昇は同一
となる。従って、連結体63は主シリンダー61と副シ
リンダー62によってそのまま上方に上昇させられる。
同様に、主シリンダー61の排出側から吐出した圧力油
は開閉弁68が閉鎖していることから、開閉弁71、接
続プラグ27、同調ホース33、接続プラグ19、開閉
弁49を通過して副シリンダー42の圧力側に流入す
る。このため、副シリンダー42のシリンダーロッドは
上昇するが、主シリンダー61の排出側の断面積と副シ
リンダー42の圧力側の断面積が同一であるため、副シ
リンダー42のシリンダーロッドの上昇と主シリンダー
41のシリンダーロッドの上昇速度が同一となり、連結
体43は主シリンダー41と副シリンダー42によって
そのまま上方に上昇される。なお、副シリンダー42の
シリンダーロッドが上昇することによって、排出側に貯
留していた圧力油は切換弁47を介して油タンク44に
回収される。同様に、副シリンダー62のシリンダーロ
ッドが上昇することによって、排出側から吐出した圧力
油は切換弁67を介して油タンク64に回収させられ
る。
【0026】このような手順によって、車体12、22
の相互間で圧力油が交互に供給され、主シリンダー4
1、副シリンダー42、主シリンダー61、副シリンダ
ー62のそれぞれが規制されて作動するため、主シリン
ダー41、副シリンダー42、主シリンダー61、主シ
リンダー61のそれぞれのシリンダーロッドの上昇速度
は同一となり、連結体43、連結体63の上昇速度は同
一となる。このため、図2で示すように2つのフォーク
16、26の上昇速度は同一となり、長尺物35は水平
を維持されたまま上昇させられる。
の相互間で圧力油が交互に供給され、主シリンダー4
1、副シリンダー42、主シリンダー61、副シリンダ
ー62のそれぞれが規制されて作動するため、主シリン
ダー41、副シリンダー42、主シリンダー61、主シ
リンダー61のそれぞれのシリンダーロッドの上昇速度
は同一となり、連結体43、連結体63の上昇速度は同
一となる。このため、図2で示すように2つのフォーク
16、26の上昇速度は同一となり、長尺物35は水平
を維持されたまま上昇させられる。
【0027】前述とは逆に、図2で示した長尺物35を
下降させる場合には、前述とは逆にレバー52を下方向
に切換える。このレバー52の操作は制御スイッチ53
から制御回路54に伝えられ、制御回路54から出力さ
れた制御信号は切換弁47の逆側の電磁コイルに流れ、
切換弁47を逆転させる。同時に、制御回路54からの
信号は同期スイッチ57、ケーブル59、60、同期ス
イッチ77を介して切換弁67の逆側の電磁コイルに流
れ、切換弁67を逆転させる。この制御によって、油ポ
ンプ45から吐出した圧力油は副シリンダー42の排出
側に供給され、副シリンダー42のシリンダーロッドを
下降させる。同時に、油ポンプ65から吐出した圧力油
は切換弁67を通過し、副シリンダー62の排出側に供
給され、副シリンダー62のシリンダーロッドを下降さ
せる。この時、両油ポンプ45、65から吐出される圧
力油のバランスが崩れても、両者の出力は開閉弁58、
接続プラグ20、同調ホース34、接続プラグ30、開
閉弁78を介して連通しているため、相互に流動して各
副シリンダー42、62の圧力側に同じ圧力で圧力油を
供給するため、両副シリンダー42、62の上昇速度は
一致する。
下降させる場合には、前述とは逆にレバー52を下方向
に切換える。このレバー52の操作は制御スイッチ53
から制御回路54に伝えられ、制御回路54から出力さ
れた制御信号は切換弁47の逆側の電磁コイルに流れ、
切換弁47を逆転させる。同時に、制御回路54からの
信号は同期スイッチ57、ケーブル59、60、同期ス
イッチ77を介して切換弁67の逆側の電磁コイルに流
れ、切換弁67を逆転させる。この制御によって、油ポ
ンプ45から吐出した圧力油は副シリンダー42の排出
側に供給され、副シリンダー42のシリンダーロッドを
下降させる。同時に、油ポンプ65から吐出した圧力油
は切換弁67を通過し、副シリンダー62の排出側に供
給され、副シリンダー62のシリンダーロッドを下降さ
せる。この時、両油ポンプ45、65から吐出される圧
力油のバランスが崩れても、両者の出力は開閉弁58、
接続プラグ20、同調ホース34、接続プラグ30、開
閉弁78を介して連通しているため、相互に流動して各
副シリンダー42、62の圧力側に同じ圧力で圧力油を
供給するため、両副シリンダー42、62の上昇速度は
一致する。
【0028】この副シリンダー62の下降作動により、
副シリンダー62の圧力側に貯留している圧力油は開閉
弁69、接続プラグ29、同調ホース31、接続プラグ
17、開閉弁51を通過して主シリンダー41の排出側
に供給され、主シリンダー41のシリンダーロッドを下
降させる。前述のように、副シリンダー62の圧力側の
断面積と主シリンダー41の排出側の断面積を同一に設
定してあるため、主シリンダー41と副シリンダー62
のそれぞれのシリンダーロッドの下降速度は同一とな
る。同様に、副シリンダー42の圧力側から排出された
圧力油は開閉弁49、接続プラグ19、同調ホース3
3、接続プラグ27、開閉弁71を通過して主シリンダ
ー61の排出側に流入する。前述のように、副シリンダ
ー42の圧力側と主シリンダー61の排出側の断面積を
同一に設定してあるため、副シリンダー42と主シリン
ダー61のシリンダーロッドは同一の速度で移動するこ
とになる。このため、連結体43、連結体63は水平を
維持したまま同一速度で下降するため、フォーク16、
26の下降速度は同一となり、長尺物35は水平を維持
したままそのまま下降させられることになる。なお、主
シリンダー41の圧力室に貯留していた圧力油は切換弁
47を介して油タンク44に回収され、主シリンダー6
1の圧力室に残留していた圧力油は切換弁67を通過し
て油タンク64に回収される。
副シリンダー62の圧力側に貯留している圧力油は開閉
弁69、接続プラグ29、同調ホース31、接続プラグ
17、開閉弁51を通過して主シリンダー41の排出側
に供給され、主シリンダー41のシリンダーロッドを下
降させる。前述のように、副シリンダー62の圧力側の
断面積と主シリンダー41の排出側の断面積を同一に設
定してあるため、主シリンダー41と副シリンダー62
のそれぞれのシリンダーロッドの下降速度は同一とな
る。同様に、副シリンダー42の圧力側から排出された
圧力油は開閉弁49、接続プラグ19、同調ホース3
3、接続プラグ27、開閉弁71を通過して主シリンダ
ー61の排出側に流入する。前述のように、副シリンダ
ー42の圧力側と主シリンダー61の排出側の断面積を
同一に設定してあるため、副シリンダー42と主シリン
ダー61のシリンダーロッドは同一の速度で移動するこ
とになる。このため、連結体43、連結体63は水平を
維持したまま同一速度で下降するため、フォーク16、
26の下降速度は同一となり、長尺物35は水平を維持
したままそのまま下降させられることになる。なお、主
シリンダー41の圧力室に貯留していた圧力油は切換弁
47を介して油タンク44に回収され、主シリンダー6
1の圧力室に残留していた圧力油は切換弁67を通過し
て油タンク64に回収される。
【0029】次に、図5は本発明の他の実施例を示すも
のである。この実施例では、3台のフォークリフト車8
1、82、83を並列に配置して、3台を同時に制御さ
ることができるものである。この場合では、フォークリ
フト車81、82、83のそれぞれはゴム又は合成樹脂
で形成されて柔軟性のある耐高圧性の同調ホース97、
98、99、100、101で相互に接続され、3台の
フォークリフト車81、82、83は車体の外部で油圧
回路が結線されている。そして、フォークリフト車81
の前方には上下に移動できるフォーク84が設けてあ
り、フォークリフト車82の前方には上下に移動できる
フォーク85が設けてあり、フォークリフト車83の前
方には上下に移動できるフォーク86が設けてある。こ
れらのフォーク84、85、86により重量のある長尺
物87がほぼ水平を維持したままで上方又は下方に移動
させることができる。
のである。この実施例では、3台のフォークリフト車8
1、82、83を並列に配置して、3台を同時に制御さ
ることができるものである。この場合では、フォークリ
フト車81、82、83のそれぞれはゴム又は合成樹脂
で形成されて柔軟性のある耐高圧性の同調ホース97、
98、99、100、101で相互に接続され、3台の
フォークリフト車81、82、83は車体の外部で油圧
回路が結線されている。そして、フォークリフト車81
の前方には上下に移動できるフォーク84が設けてあ
り、フォークリフト車82の前方には上下に移動できる
フォーク85が設けてあり、フォークリフト車83の前
方には上下に移動できるフォーク86が設けてある。こ
れらのフォーク84、85、86により重量のある長尺
物87がほぼ水平を維持したままで上方又は下方に移動
させることができる。
【0030】そして、図6はこの第二の実施例おける油
圧回路を示したものである。この実施例では第一の実施
例に比べ細かい部分は省略してある。この場合におい
て、フォークリフト車81にある主シリンダー88の圧
力側は同調ホース99を介してフォークリフト車82に
ある主シリンダー89の圧力側と連通させてあり、フォ
ークリフト車83にある主シリンダー90の圧力側は同
調ホース100を介してフォークリフト車82にある主
シリンダー89の圧力側と接続してあり、各主シリンダ
ー88、89、90の圧力室は同一圧力が加わるように
連通させてある。また、主シリンダー88の排出側は同
調ホース98を介してフォークリフト車82にある副シ
リンダー92の圧力側と連通させてあり、主シリンダー
89の排出側は同調ホース101を介してフォークリフ
ト車83にある副シリンダー93の圧力側に連通させて
あり、主シリンダー90の排出側は同調ホース97を介
してフォークリフト車81にある副シリンダー91の圧
力側と連通させてある。このような構成により、フォー
クリフト車81、82、83のそれぞれの内部に設けて
ある主シリンダー88、89、90、副シリンダー9
1、92、93は、それぞれが互い違いとなるように油
圧回路が形成されていることになる。
圧回路を示したものである。この実施例では第一の実施
例に比べ細かい部分は省略してある。この場合におい
て、フォークリフト車81にある主シリンダー88の圧
力側は同調ホース99を介してフォークリフト車82に
ある主シリンダー89の圧力側と連通させてあり、フォ
ークリフト車83にある主シリンダー90の圧力側は同
調ホース100を介してフォークリフト車82にある主
シリンダー89の圧力側と接続してあり、各主シリンダ
ー88、89、90の圧力室は同一圧力が加わるように
連通させてある。また、主シリンダー88の排出側は同
調ホース98を介してフォークリフト車82にある副シ
リンダー92の圧力側と連通させてあり、主シリンダー
89の排出側は同調ホース101を介してフォークリフ
ト車83にある副シリンダー93の圧力側に連通させて
あり、主シリンダー90の排出側は同調ホース97を介
してフォークリフト車81にある副シリンダー91の圧
力側と連通させてある。このような構成により、フォー
クリフト車81、82、83のそれぞれの内部に設けて
ある主シリンダー88、89、90、副シリンダー9
1、92、93は、それぞれが互い違いとなるように油
圧回路が形成されていることになる。
【0031】この構成では、各フォークリフト車81、
82、83に内蔵した切換弁を同時に制御すると、油ポ
ンプから吐出された圧力油はそれぞれ主シリンダー8
8、89、90の圧力側に流入し、連結体94、95、
96がそれぞれ上昇させられる。しかし、第一の実施例
で説明したと同様に、主シリンダー88の排出側から排
出した圧力油は同調ホース98を介して副シリンダー9
2の圧力側に流入し、主シリンダー89の排出側から排
出した圧力油は同調ホース101を介してフォークリフ
ト車83にある副シリンダー93の圧力側に伝えられ、
主シリンダー90の排出側から排出した圧力油は同調ホ
ース97を介してフォークリフト車81の内部にある副
シリンダー91の圧力側に供給させられる。このため、
それぞれの主シリンダー88、89、90の排出側の断
面積と副シリンダー91、92、93の圧力側の断面積
が同一であれば、それぞれのシリンダーロッドは同時に
しかも同じ速度で上昇することなる。このため、各フォ
ークリフト車81、82、83に設けてあるフォーク8
4、85、86は同じ上昇速度で上昇することとなり、
フォーク84、85、86に載置してある長尺物35は
水平を維持したまま上方に持ち上げられることになる。
82、83に内蔵した切換弁を同時に制御すると、油ポ
ンプから吐出された圧力油はそれぞれ主シリンダー8
8、89、90の圧力側に流入し、連結体94、95、
96がそれぞれ上昇させられる。しかし、第一の実施例
で説明したと同様に、主シリンダー88の排出側から排
出した圧力油は同調ホース98を介して副シリンダー9
2の圧力側に流入し、主シリンダー89の排出側から排
出した圧力油は同調ホース101を介してフォークリフ
ト車83にある副シリンダー93の圧力側に伝えられ、
主シリンダー90の排出側から排出した圧力油は同調ホ
ース97を介してフォークリフト車81の内部にある副
シリンダー91の圧力側に供給させられる。このため、
それぞれの主シリンダー88、89、90の排出側の断
面積と副シリンダー91、92、93の圧力側の断面積
が同一であれば、それぞれのシリンダーロッドは同時に
しかも同じ速度で上昇することなる。このため、各フォ
ークリフト車81、82、83に設けてあるフォーク8
4、85、86は同じ上昇速度で上昇することとなり、
フォーク84、85、86に載置してある長尺物35は
水平を維持したまま上方に持ち上げられることになる。
【0032】この実施例では、フォーク84、85、8
6を上昇させる作用に付いて説明したが、フォーク8
4、85、86を下降させる場合でも同様に同調して下
降することになる。
6を上昇させる作用に付いて説明したが、フォーク8
4、85、86を下降させる場合でも同様に同調して下
降することになる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したため、常
時はそれぞれのフォークリフト車は単独で操作すること
ができ、単独で積載の作業をすることができる。そし
て、長尺物を持ち上げるために複数台のフォークリフト
車を用いる場合には、それらの独立したフォークリフト
車を複数台を並列に並べ、各フォークリフト車の間で同
期用のホースを接続させ、それぞれのフォークリフト車
を同期して制御することが可能となる。このため、重量
のある長尺物を水平を維持したままで上下に移動させる
ことが容易となる。このため、レールや長尺の丸パイプ
のように重量が重く長い資材をクレーンを用いずに積み
上げ、積降ろしの作業を行うことができる。しかも、こ
の作業には、従来から単独で用いられているフォークリ
フト車を大きな改造を加えることもなく転用することが
できるので、改造が安価となる。さらに、クレーンのよ
うにその操作の際にブームが旋回できるだけの大きな空
間を必要とせずに、狭い作業現場であっても作業が可能
となる。
時はそれぞれのフォークリフト車は単独で操作すること
ができ、単独で積載の作業をすることができる。そし
て、長尺物を持ち上げるために複数台のフォークリフト
車を用いる場合には、それらの独立したフォークリフト
車を複数台を並列に並べ、各フォークリフト車の間で同
期用のホースを接続させ、それぞれのフォークリフト車
を同期して制御することが可能となる。このため、重量
のある長尺物を水平を維持したままで上下に移動させる
ことが容易となる。このため、レールや長尺の丸パイプ
のように重量が重く長い資材をクレーンを用いずに積み
上げ、積降ろしの作業を行うことができる。しかも、こ
の作業には、従来から単独で用いられているフォークリ
フト車を大きな改造を加えることもなく転用することが
できるので、改造が安価となる。さらに、クレーンのよ
うにその操作の際にブームが旋回できるだけの大きな空
間を必要とせずに、狭い作業現場であっても作業が可能
となる。
【図1】本発明の一実施例に用いるフォークリフト車を
単独で使用する状態を示す斜視図である。
単独で使用する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す、2台のフォークリフ
ト車を同調させるためにホースで両者を接続した状態を
示す斜視図である。
ト車を同調させるためにホースで両者を接続した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における2台のフォークリフ
ト車の油圧回路とそれらの接続を示す油圧回路図であ
る。
ト車の油圧回路とそれらの接続を示す油圧回路図であ
る。
【図4】本発明の一実施例における2台のフォークリフ
ト車の電気制御系統を示す電気回路図である。
ト車の電気制御系統を示す電気回路図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す、3台のフォークリ
フト車を同調させるためにホースで両者を接続した状態
を示す斜視図である。
フト車を同調させるためにホースで両者を接続した状態
を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例における3台のフォークリ
フト車の油圧回路とそれらの接続を示す油圧回路図であ
る。 11 フォークリフト車 15 マスト 16 フォーク 17 接続プラグ 18 接続プラグ 19 接続プラグ 20 接続プラグ 21 フォークリフト車 25 マスト 26 フォーク 27 接続プラグ 28 接続プラグ 29 接続プラグ 30 接続プラグ 31 同調ホース 32 同調ホース 33 同調ホース 34 同調ホース 35 長尺物 41 主シリンダー 42 副シリンダー 61 主シリンダー 62 副シリンダー
フト車の油圧回路とそれらの接続を示す油圧回路図であ
る。 11 フォークリフト車 15 マスト 16 フォーク 17 接続プラグ 18 接続プラグ 19 接続プラグ 20 接続プラグ 21 フォークリフト車 25 マスト 26 フォーク 27 接続プラグ 28 接続プラグ 29 接続プラグ 30 接続プラグ 31 同調ホース 32 同調ホース 33 同調ホース 34 同調ホース 35 長尺物 41 主シリンダー 42 副シリンダー 61 主シリンダー 62 副シリンダー
Claims (5)
- 【請求項1】 それぞれが単独で荷役の機能を持つ複数
台のフォークリフト車を配置し、それぞれのフォークリ
フト車にはフォークを上下動させるために主シリンダー
と副シリンダーを設け、一つのフォークリフト車の主シ
リンダーの排出側と他のフォークリフト車の副シリンダ
ーの圧力側を相互に連通し、一つのフォークリフト車の
主シリンダーの排出側から排出された圧力油を他のフォ
ークリフト車の副シリンダーの圧力側に供給し、フォー
クリフト車のフォークを同期して作動させることを特徴
とする複数台のフォークリフト車の同調機構。 - 【請求項2】 それぞれが単独で荷役の機能を持つ複数
台のフォークリフト車のそれぞれにフォークを上下動さ
せるために主シリンダーと副シリンダーを設け、それぞ
れのフォークリフト車には内部の油圧回路に接続した接
続プラグを設け、一つのフォークリフト車の接続プラグ
と他のフォークリフト車の接続プラグを同調ホースで着
脱自在に接続し、この同調ホースにより一つのフォーク
リフト車の主シリンダーの排出側と他のフォークリフト
車の副シリンダーの圧力側を相互に連通し、一つのフォ
ークリフト車の主シリンダーの排出側から排出された圧
力油を他のフォークリフト車の副シリンダーの圧力側に
供給し、フォークリフト車のフォークを同期して作動さ
せることを特徴とする複数台のフォークリフト車の同調
機構。 - 【請求項3】 各フォークリフト車の主シリンダーの排
出側の断面積と各フォークリフト車の副シリンダーの圧
力側の断面積をほぼ同一に設定したことを特徴とする請
求項1、2記載の複数台のフォークリフト車の同調機
構。 - 【請求項4】 それぞれが単独で荷役の機能を持つ複数
台のフォークリフト車のそれぞれにフォークを上下動さ
せるために主シリンダーと副シリンダーを設け、各フォ
ークリフト車の主シリンダーの排出側と副シリンダーの
圧力側には開閉弁を介して直列に接続し、主シリンダー
の圧力側と副シリンダーの排出側には閉ループとなるよ
うに油圧供給源を接続し、フォークリフト車のそれぞれ
には同調ホースを接続するための複数の接続プラグを設
け、各接続プラグにはそれぞれ開閉弁を介して主シリン
ダーの圧力側、排出側、副シリンダーの圧力側とを連通
させ、一つのフォークリフト車の接続プラグと他のフォ
ークリフト車の接続プラグを同調ホースで着脱自在に接
続し、この同調ホースにより一つのフォークリフト車の
主シリンダーの排出側と他のフォークリフト車の副シリ
ンダーの圧力側を相互に連通し、一つのフォークリフト
車の主シリンダーの排出側から排出された圧力油を他の
フォークリフト車の副シリンダーの圧力側に供給し、フ
ォークリフト車のフォークを同期して作動させることを
特徴とする複数台のフォークリフト車の同調機構。 - 【請求項5】 各フォークリフト車の主シリンダーの排
出側の断面積と各フォークリフト車の副シリンダーの圧
力側の断面積をほぼ同一に設定したことを特徴とする請
求項1、2記載の複数台のフォークリフト車の同調機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18059092A JPH061600A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 複数台のフォークリフト車の同調機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18059092A JPH061600A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 複数台のフォークリフト車の同調機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061600A true JPH061600A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16085927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18059092A Pending JPH061600A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 複数台のフォークリフト車の同調機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103303843A (zh) * | 2013-05-06 | 2013-09-18 | 临沂市河东区伯特利叉车属具厂 | 火车用装箱夹抱推出器 |
CN105060184A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-11-18 | 佛山市南海区广工大数控装备协同创新研究院 | 一种瓷砖搬运叉车属具 |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP18059092A patent/JPH061600A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103303843A (zh) * | 2013-05-06 | 2013-09-18 | 临沂市河东区伯特利叉车属具厂 | 火车用装箱夹抱推出器 |
CN105060184A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-11-18 | 佛山市南海区广工大数控装备协同创新研究院 | 一种瓷砖搬运叉车属具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3268301B1 (en) | Load transfer mechanism | |
US7226064B2 (en) | Locking anti-motion suspension | |
CN116692724A (zh) | 无人驾驶运输系统 | |
US8998342B2 (en) | Conveyance vehicle | |
US3092268A (en) | Industrial lift truck | |
JP5700488B2 (ja) | 運搬車両 | |
JPH061600A (ja) | 複数台のフォークリフト車の同調機構 | |
CN105883688A (zh) | 叉车用工作装置 | |
CN110566527B (zh) | 液压驱动系统 | |
JP3321102B2 (ja) | 車両用リフト | |
CN205802892U (zh) | 叉车用工作装置 | |
JP6457380B2 (ja) | 運搬車両 | |
CN115043334A (zh) | 举升臂机构及集装箱吊装翻转装载机 | |
EP4324782A1 (en) | Forklift | |
KR101971237B1 (ko) | 건설기계의 유압 제어 시스템 | |
JPH09132074A (ja) | 自動車輸送コンテナのデッキ昇降用油圧装置 | |
JPH0468953B2 (ja) | ||
JP3729925B2 (ja) | 昇降機構および建設機械 | |
JP2885870B2 (ja) | 塵芥コンテナ搬送装置 | |
CN114623116A (zh) | 一种随车叉车液压控制油路 | |
KR20240111193A (ko) | 파렛트 체인 리프팅 장치 | |
JP2002036935A (ja) | 搬送台車 | |
CN115045872A (zh) | 一种矿用退锚机器人及其液压控制系统 | |
JP5725520B2 (ja) | 油圧システム及び該油圧システムを備えるフォークリフト | |
JP2000351591A (ja) | フォークリフトの自己昇降装置 |