JPH06160079A - 日射センサおよび日射検出装置 - Google Patents

日射センサおよび日射検出装置

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JPH06160079A
JPH06160079A JP32340492A JP32340492A JPH06160079A JP H06160079 A JPH06160079 A JP H06160079A JP 32340492 A JP32340492 A JP 32340492A JP 32340492 A JP32340492 A JP 32340492A JP H06160079 A JPH06160079 A JP H06160079A
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solar radiation
temperature
sensor
solar
detecting
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JP32340492A
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Inventor
Tomoji Terada
知司 寺田
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Yoshio Shinoda
芳夫 篠田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで日射光の強度、方向、高度を検出
することのできる日射センサの提供。 【構成】 日射センサ1は、日射強度を検出する1個の
受光素子2、日射方向を検出する2個の感温素子3、
4、および日射高度を検出する1個の感温素子5を備え
る。受光素子2は、日射センサ1の中央部に配置され
て、日射強度に応じた光起電力を発生し、その光起電力
の大きさが電流値の変化として出力される。感温素子
3、4、5は、外部温度に応じて電気抵抗が変化するサ
ーミスタを使用するもので、日射方向を検出する2個の
感温素子3、4は、受光素子2の前方で遮光性の仕切板
9を挟んで対称に配置されている。日射高度を検出する
1個の感温素子5は、受光素子2の後方に配置されて、
遮光筒10によって周囲が覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置に
用いて好適な日射センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の空調制御を行う場合に
は、日射センサにより日射量(日射強度)を検出して、
この日射量に応じて空調装置の吹き出し温度および吹き
出し風量を制御する日射補正が行われているが、より適
正な空調制御を行うためには、日射強度の他にも、日射
方向、日射高度を検出する必要がある。そこで、特開昭
62−73108号公報では、日射強度と日射方向を検
出することのできる日射状態検出装置が開示されてい
る。この日射状態検出装置は、複数の受光素子(太陽電
池、フォトダイオード)で構成され、日射量に応じて各
素子より出力される電圧を基に、日射強度および日射方
向を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の日射
状態検出装置は、単価の高い受光素子を複数個使用する
ことから、装置全体の製造コストが高くなるという課題
を有していた。なお、受光素子より単価の安いサーミス
タを使用して日射方向を検出する装置(実開昭57−1
79110号公報参照)もあるが、この装置では、日射
強度および日射高度を検出することができず、適正な空
調制御を行うために使用することはできない。本発明
は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、
低コストで日射光の強度、方位、高度を検出することの
できる日射センサの提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、日射強度を検出する日射強度検出手段、
日射方向を検出する日射方向検出手段、および日射高度
を検出する日射高度検出手段を有する日射センサにおい
て、前記日射強度検出手段は、日射量を検知する1つの
受光素子より成り、前記日射方向検出手段および前記日
射高度検出手段は、温度を検知する少なくとも2つの感
温素子より成ることを技術的手段とする。また、日射検
出装置は、前記日射センサと、前記各感温素子の置かれ
た雰囲気条件が同一の時に、前記各感温素子間の出力差
を小さくする方向に補正する補正手段とを備えることを
技術的手段として採用する。
【0005】
【作用】上記構成より成る本発明の日射センサは、1つ
の受光素子より成る日射強度検出手段と、少なくとも2
つの感温素子より成る日射方向検出手段および日射高度
検出手段を有する。つまり、日射強度、日射方向、日射
高度を検出するために、受光素子と比較して単価の安い
感温素子を少なくとも2つ使用することにより、高単価
の受光素子を1つ使用するだけで良い。また、各感温素
子の置かれた雰囲気条件が同一の時(例えば夜間)に、
各感温素子間の出力差を小さくする方向に補正すること
により、各感温素子の置かれた雰囲気条件が異なる時
に、各感温素子で検知される日射方向および日射高度の
検出誤差を防止することができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の日射センサの一実施例を図1
ないし図4を基に説明する。図1は日射センサの平面
図、図2は図1のA−A断面図である。本実施例の日射
センサ1は、車両用のオートエアコン(図3参照)に使
用されるもので、フロントガラスの内側でダッシュボー
ド上部に設置されている。この日射センサ1は、1個の
受光素子2(日射強度検出手段)と3個の感温素子3、
4、5とを備え、それぞれプリント基板6上に配設され
ている。プリント基板6は、基台7に位置決め固定され
て、受光素子2とともに樹脂製のカバー8によって覆わ
れている。
【0007】受光素子2は、日射強度(日射量)を検出
するもので、日射センサ1の中央部に配置され、光を受
けると光の強度に応じた光起電力を発生し、その光起電
力の大きさが電流値の変化として出力される。この受光
素子2としては、例えばフォトダイオード、フォトトラ
ンジスタ、太陽電池等を使用することができる。感温素
子3、4、5は、外部温度を検知するもので、本実施例
では、外部温度に敏感に反応して電気抵抗が大幅に変化
するサーミスタを使用する。このサーミスタは、温度が
高くなる程抵抗値が低下する負の温度特性を有する。車
両の前後方向(車両の進行方向を図1に白抜き矢印で示
す)において受光素子2より前方側に配置された2個の
感温素子3、4(日射方向検出手段)は、日射方向を検
出するためのもので、各感温素子3、4を車幅方向に区
画する仕切板9を挟んで対称に位置する。受光素子2よ
り後方側に配置された1個の感温素子5(日射高度検出
手段)は、日射高度を検出するためのもので、筒状の遮
光筒10によって周囲が覆われている(図2参照)。
【0008】カバー8は、光透過性を有する樹脂製で、
仕切板9、遮光筒10、および受光素子2を半球状に覆
う光拡散フィルタ11(図2参照)を一体に形成する。
なお、受光素子2は、光拡散フィルタ11に覆われてカ
バー8の内部に位置するが、日射方向検出用の感温素子
3、4および日射高度検出用の感温素子5は、それぞれ
カバー8に形成された各孔8aを通ってカバー8の上部
に現れている。仕切板9および遮光筒10は、それぞれ
各感温素子3、4、5より高く設けられて、光を遮蔽す
るために、表面に遮光塗料が塗布されている。光拡散フ
ィルタ11は、日射高度が低い場合でも良好な指向性で
日射強度を検出するために、通過する日射光を拡散する
光拡散機能を有する。
【0009】この日射センサ1の情報(日射強度、日射
方向、日射高度)は、図3に示すように、各種センサ
(外気温センサ12、室内温センサ13、エバポレータ
後温センサ14、水温センサ15等)の情報とともに、
オートエアコンを制御するエアコン制御装置16に出力
される。エアコン制御装置16は、車室内の操作パネル
17で希望の温度が設定されると、日射センサ1を含む
各種センサ12〜15からの情報に基づいて、吸込口1
8、19および吹出口20の切り替え、エアミックスダ
ンパ21の開度、送風機22の風量切り替え、冷媒圧縮
機(図示しない)のオン・オフ等の自動制御、および日
射補正制御を行う。なお、吸込口(内気導入口18と外
気導入口19)および吹出口20は、各サーボモータ2
3a、24aによって駆動される内外気切替ダンパ23
および吹出口ダンパ24により開閉され、エアミックス
ダンパ21はサーボモータ21aによって駆動される。
また、送風機22は、モータ22aの回転数をモータ駆
動回路22bにより調節することで風量の切り替えが行
われる。
【0010】日射補正制御は、車室内に差し込む日射光
の影響が大きい時に、日射センサ1からの情報に基づい
て、左右(助手席側と運転席側)のベント吹出口25、
26の風量比および吹き出し温度などを調節して、日射
光の影響を自動補正するものである。本実施例のオート
エアコンは、左右のベント吹出口25、26の風量比を
可変するベント吹出口切替ダンパ27、送風ダクト28
内の冷風を左右のベント吹出口25、26に導くことの
できる冷風ダクト29、30、およびこの冷風ダクト2
9、30を開閉する冷風ダクトダンパ31、32を有
し、各サーボモータ27a、31a、32aを介して、
ベント吹出口切替ダンパ27および各冷風ダクトダンパ
31、32の作動を制御することにより、左右のベント
吹出口25、26の風量比および吹き出し温度を調節す
る。なお、冷風ダクト29、30は、送風ダクト28と
ベントダクト25a、26aとを連通するもので、各冷
風ダクト29、30の入口側が、送風ダクト28内の冷
媒蒸発器33とヒータコア34との間に開口し、各冷風
ダクト29、30の出口側が、それぞれベントダクト2
5a、26aに連絡されている。
【0011】次に、日射補正制御に係る本実施例の作動
をエアコン制御装置16の処理に基づいて説明する。図
4はエアコン制御装置16の作動を示すフローチャート
である。なお、日射方向検出用の感温素子3、4は、車
両の進行方向に対して仕切板9より右側に配置された方
を右側感温素子3、左側に配置された方を左側感温素子
4と呼び、日射高度検出用の感温素子5を後方感温素子
5と呼ぶ。まず、受光素子2の出力Iおよび右側感温素
子3、左側感温素子4、後方感温素子5の各出力RR
L 、RB を読み取る(ステップ100)。そして、日
射強度の強弱を判断するために、受光素子2の出力Iが
所定値I1 以上か否かを判定する(ステップ101)。
ここで、出力Iが所定値I1 より小さい場合は、日射強
度が弱いと判断する(ステップ113)。従って、この
場合は、日射補正制御を行わず、通常制御を行う。出力
Iが所定値I1 以上の場合は、日射強度が強く、日射補
正制御が必要な領域であると判断して、日射方向の検出
に移る。
【0012】日射方向の検出では、右側感温素子3の出
力RR が左側感温素子4の出力RLから所定値R1 を差
し引いた値(RL −R1 )より小さいか否かを判定し
(ステップ102)、小さい場合は、車両の進行方向に
対して右側から日射光が入射していると判断することが
できる。これは、車両の進行方向に対して日射光が右側
より差し込む場合、仕切板9の右側に配置された感温素
子3には日射光が当たるが、仕切板9の左側に配置され
た感温素子4には、日射光の一部あるいは全部が仕切板
9によって遮られることになる。従って、右側感温素子
3と左側感温素子4とを比較した場合、日射量の多い右
側感温素子3の方が、日射量の少ない左側感温素子4よ
り温度が高くなる。つまり、負の温度特性を持つ本実施
例の感温素子3、4は、温度が高くなると出力が低下す
ることから、温度の高い右側感温素子3の出力RR の方
が温度の低い左側感温素子4の出力RL より小さくな
る。そして、その出力差(RL −RR)が所定値R1
り大きい時、日射光が右側より差し込んでいると判断す
ることができる。
【0013】次に、日射光の当たっている右側感温素子
3の出力RR が後方感温素子5の出力RB から所定値R
1 を差し引いた値(RB −R1 )より小さいか否かを判
定し(ステップ104)、小さい場合は日射高度が低い
と判断する。つまり、日射高度が低い場合は、日射光が
後方感温素子5の周囲を覆う遮光筒10によって遮られ
ることから、後方感温素子5には日射光が当たらず、日
射光の当たっている右側感温素子3の出力RR の方が、
後方感温素子5の出力RB より小さくなる。この結果、
日射光が右側から入射し、且つ日射高度が低いと判断す
る(ステップ107)。同様に、ステップ104の判定
結果がNOの場合(RR ≧RB −R1 )は、後方感温素
子5に日射光が当たっていると判定されることから、右
側からの入射で、日射高度が高いと判断する(ステップ
108)。
【0014】上記ステップ102の判定結果がNOの場
合(RR ≧RL −R1 )は、左側感温素子4の出力RL
が右側感温素子3の出力RR から所定値R1 を差し引い
た値(RR −R1 )より小さいか否かを判定し(ステッ
プ103)、小さい場合は、車両の進行方向に対して左
側から日射光が入射していると判断することができる。
そして、日射光の当たっている左側感温素子4の出力R
L が後方感温素子5の出力RB から所定値R1 を差し引
いた値(RB −R1 )より小さいか否かを判定する(ス
テップ105)。ここで、判定結果がYESの場合(R
L <RB −R1)は、日射高度が低いと判断し(ステッ
プ109)、判定結果がNOの場合(R L ≧RB
1 )は、日射高度が高いと判断する(ステップ11
0)。
【0015】また、上記ステップ103の判断結果がN
Oの場合(RL ≧RR −R1 )は、右側感温素子3と左
側感温素子4の両方に日射光が当たっていることから、
前方からの日射であると判断することができる。そし
て、日射光の当たっている右側感温素子3(左側感温素
子4でもよい)の出力RR が後方感温素子5の出力RB
より小さいか否かを判定し(ステップ106)、その判
定結果がYESの場合(RL <RB )は日射高度が低い
と判断し(ステップ111)、判定結果がNOの場合
(RL ≧RB )は日射高度が高いと判断する(ステップ
112)。
【0016】以上の判断結果に基づいて、日射補正制御
が必要な場合は、ベント吹出口切替ダンパ27および各
冷風ダクトダンパ31、32の作動を制御して、左右の
ベント吹出口25、26の風量比および吹き出し温度を
調節する。例えば、右側からの入射で日射高度が低いと
判断された場合には、右側(運転席側)のベントダクト
26aに接続された冷風ダクト30の開度を、左側(助
手席側)のベントダクト25aに接続された冷風ダクト
29の開度より大きくなるように各冷風ダクトダンパ3
1、32を駆動して、右側ベント吹出口26の吹出風温
度を左側ベント吹出口25の吹出風温度より低くする。
あるいは、ベント吹出口切替ダンパ27を駆動して、右
側ベント吹出口26の風量を左側ベント吹出口25の風
量より大きくする。なお、右側からの入射で日射高度が
高いと判断された場合には、日射高度が低い場合と比較
して日射の影響が少ないことから、右側ベント吹出口2
6の吹出風温度と左側ベント吹出口25の吹出風温度と
の温度差、および右側ベント吹出口26の風量と左側ベ
ント吹出口25の風量との風量差が、それぞれ日射高度
が低い場合の時より小さくなるように、各冷風ダクトダ
ンパ31、32およびベント吹出口切替ダンパ27を制
御する。
【0017】また、前方からの入射の場合は、運転席側
と助手席側の乗員に直接日射光が当たっていると判断し
て、ベント吹出口25、26の吹出風温度を全体に低く
し、且つ風量を大きくする。このように、日射方向、日
射高度に応じて、ベント吹出口25、26の吹出風温度
および風量比を調節することにより、乗員の快適性フィ
ーリングを向上させることができる。なお、本実施例で
は、光透過性のカバー8を使用して、仕切板9および遮
光筒10に遮光塗料を塗布したが、遮光性のカバー8を
使用することで、カバー8と一体を成す仕切板9および
遮光筒10に遮光性を持たせるようにしても良い。この
場合、光透過性の光拡散フィルタ11は、カバー8と別
体で形成する必要がある。
【0018】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
5は日射センサ1の平面図、図6は図5のB−B断面図
である。本実施例の日射センサ1は、日射強度検出用の
1個の受光素子2と、日射方向検出用の2個の感温素子
3、4を備え、この2個の感温素子3、4が、車両の前
後方向において受光素子2より後方側に配置されてい
る。受光素子2および2個の感温素子3、4は、光透過
性のカバー8によって覆われており、そのカバー8の一
部には、日射光を遮蔽する遮光板35が設けられてい
る。この遮光板35は、図6に示すように、カバー8と
別体に形成されて、感温素子3、4の上方および後方側
を遮蔽するように設けられている。なお、遮光板35の
代わりに、カバー8の一部に遮光塗料を塗布しても良
い。
【0019】この日射センサ1では、日射光が直接乗員
に当たらない場合(図6で一点鎖線Cで示す位置より後
方側)は、日射補正制御を行う必要がないものとして、
日射高度が高く、車両のフロントウィンドゥより差し込
む日射光が直接乗員に当たらない場合、あるいは日射セ
ンサ1に対して日射光が車両の後方側より当たる場合に
は、日射光が遮光板35に遮られて感温素子3、4に当
たらないように設けられている。従って、本実施例で
は、日射光が直接乗員に当たる場合(図6で一点鎖線C
で示す位置より前方側)のみ2個の感温素子3、4で日
射方向の検出を行い、必要に応じて日射補正制御を行う
ものである。このように感温素子3、4の上方に遮光板
35を設けたことにより、第1実施例に示した日射高度
検出用の感温素子5は不要となり、日射方向検出用の2
個の感温素子3、4で日射高度の検出も行うことができ
る。なお、日射強度および日射方向の検出方法は、第1
実施例の場合と同様である。
【0020】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
7は日射センサ1の平面図、図8は図7のD−D断面図
である。本実施例の日射センサ1は、日射強度検出用の
1個の受光素子2、日射方向検出用の4個の感温素子3
a、4a、3b、4b、日射高度検出用の2個の感温素
子5a、5bを備える。受光素子2は、日射センサ1の
中央部に配置されて、半球状を呈する光拡散フィルタ1
1によって覆われている。日射方向検出用の感温素子3
a、4a、3b、4bは、車両の進行方向に対して右側
前方寄りと左側前方寄りにそれぞれ2個ずつ配置され、
日射高度検出用の感温素子5a、5bは、受光素子2の
後方に前後して配置されている。これらの各感温素子3
a、4a、3b、4b、5a、5bは、カバー8の上部
に現れており、日射方向検出用の各感温素子3a、4
a、3b、4bの間にはそれぞれ仕切板9a、9bが配
設されて、受光素子2の後方に配置された2個の感温素
子5a、5bは、それぞれ筒状を成す遮光筒10a、1
0bによってその周囲が覆われている。なお、後側の感
温素子5bを覆う遮光筒10bは、前側の感温素子5a
を覆う遮光筒10aより遮光域が広くなるように、つま
り、遮光筒10aの高さより遮光筒10bの高さの方が
高く設けられている。
【0021】この日射センサ1では、日射方向検出用の
感温素子3a、4a、3b、4bを車両の進行方向に対
して右側と左側とにそれぞれ2個ずつ設けたことによ
り、例えば、右側では、日射光が感温素子3aのみに当
たる場合、感温素子4aのみに当たる場合、両方の感温
素子3a、4aに当たる場合の3領域に分割され、左側
でも同様に3領域に分割されることから、全体で6領域
に分割することができる。これにより、日射方向を精度
良く検出することが可能となる。また、日射高度検出用
の感温素子5a、5bを2個設けたことで、日射光が前
側の感温素子5aのみに当たる場合、後側の感温素子5
bのみに当たる場合、両方の感温素子5a、5bに当た
る場合の3領域に分割することができ、日射方向の場合
と同様に、日射高度を精度良く検出することが可能とな
る。この日射センサ1では、図8に示すように、日射光
の当たらない場所に基準感温素子36を配置し、各感温
素子3a、4a、3b、4b、5a、5bに日射光が当
たっているか否かを基準感温素子36との比較によって
判定する。これにより、日射光の当たっている感温素子
との差がより顕著になり、基準感温素子36を持たない
場合と比較してより正確な検出が可能となる。なお、本
実施例の場合、必ずしも基準感温素子36を設ける必要
はない。
【0022】次に、本発明の第4実施例を説明する。本
実施例では、第1実施例に示す日射センサ1(図1参
照)において、日射方向検出手段および日射高度検出手
段に用いる各感温素子(サーミスタ)3、4、5の初期
ばらつきによる影響を少なくして、誤検出を防止するも
のである。以下に本実施例の作動を説明する。図9は日
射補正制御に係るエアコン制御装置16(図3参照)の
処理手順を示すフローチャートである。まず、各種デー
タの初期設定を行なった後(ステップ200)、日射セ
ンサ1を含む各センサの検出値および操作パネル17
(図3参照)で設定された設定温度等を入力する(ステ
ップ201)。つぎに、日射センサ1からの信号を基
に、日射方向および日射高度を判定する(ステップ20
2)。なお、判定方法については下述する。続いて、ス
テップ201で入力した情報を基に、以下の式および
式より目標吹出温度TAOおよびエアミックスダンパ
21の開度SWを算出し、その算出したTAOを基にモ
ータ22aへの印加電圧および内外気切替ダンパ23の
開度を決定する(ステップ203)。
【数1】 TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C…… なお、Kset :温度設定定数、Tset :設定温度、K
r:内気温度定数、Tr:内気温度、Kam:外気温度定
数、Tam:外気温度、Ks:日射定数、Ts:日射量、
C補正定数である。
【0023】
【数2】 SW=(TAO−Te)×100(%)/(Tw−Te) ……………… なお、Te:エバ後温度、Tw:冷却水温である。続い
て、ステップ202で判定された日射方向に基づいて吹
出方向を決定する(ステップ204)。
【0024】ここで、上記ステップ202における日射
方向、日射高度の判定に係るエアコン制御装置16の処
理手順を、図10に示すフローチャートを基に説明す
る。まず、受光素子2の出力I、および右側感温素子
3、左側感温素子4、後方感温素子5の各出力RR 、R
L 、RB を読み取る(ステップ202a)。つぎに、以
下の式により各入力値の補正を行なう(ステップ202
b)。
【数3】 右側感温素子3の補正値RR1=RR −A (A:補正定
数) 左側感温素子4の補正値RL1=RL −B (B:補正定
数) なお、補正定数A、Bは、今回の作動が車両組付後の最
初の作動であれば、A=0、B=0と設定されている。
【0025】続いて、受光素子2の出力Iが所定値I2
(I2 は日射の影響を受けない時、例えば夜間の受光素
子2の出力)より小さいか否かを判定する(ステップ2
02c)。受光素子2の出力Iが所定値I2 より小さい
場合(YES)は、日射の影響がないものとして、各感
温素子3、4、5の置かれた雰囲気条件は同じとみなす
ことができる。そこで、後方感温素子5の出力RB を基
準として、日射の影響を受けない場合の補正定数A、B
を求める(ステップ202d)。この補正定数A、B
は、I<I2 の時の右側感温素子3、左側感温素子4、
後方感温素子5の各出力をそれぞれRR2、RL2、RB2
すると、補正定数A、Bは、それぞれ以下の式により求
められる。
【数4】補正定数A=RR2−RB2 補正定数B=RL2−RB2 なお、この補正定数A、Bは、エアコン制御装置16
(マイクロコンピュータ)のRAMに随時書き込まれ、
車両のイグニッションスイッチをオフした後も記憶され
る。本発明の補正手段は、上記ステップ202b、20
2c、202dの各ステップで構成される。補正定数
A、Bを求めた後、「日射なし」と判定(ステップ20
2e)して、上述のステップ203へ進む。
【0026】補正定数A、Bが決定された後、次回のス
テップ202bでは、ステップ202dで算出された補
正定数A、Bを用いて右側感温素子3および左側感温素
子4からの各入力値を補正する。そして、ステップ20
2cで受光素子2の出力Iが所定値I2 より大きくなっ
た場合(NO)は、日射強度の強弱を判定するために、
受光素子2の出力Iが所定値I1 以上か否かを判定する
(ステップ202f)。ここで、受光素子2の出力Iが
所定値I1 より小さい場合(NO)は、日射強度が弱い
と判定する(ステップ202g)。従って、この場合
は、日射補正制御を行わず、通常の制御を行う。ステッ
プ202fの判定結果がYESの場合は、日射強度が強
く、日射補正制御が必要な領域であると判定して、日射
方向および日射高度の検出に移る。
【0027】まず、ステップ202bで補正された右側
感温素子3の入力値RR1が補正された左側感温素子4の
入力値RL1より小さいか否かを判定する(ステップ20
2h)。この判定結果がYESの場合は、車両の進行方
向に対して右側から日射光が入射していると判定して、
さらにステップ202iで、右側感温素子3の入力値R
R1が後方感温素子5の入力値RB より小さいか否かを判
定する。この判定結果がYESの場合は、日射高度が低
いと判定することができる。従って、右側感温素子3の
入力値RR1が左側感温素子4の入力値RL1より小さく、
且つ後方感温素子5の入力値RB より小さい場合は、右
側からの入射で、日射高度が低いと判定する(ステップ
202j)。また、ステップ202iの判定結果がNO
の場合は、右側からの入射で、日射高度が高いと判定す
る(ステップ202k)。
【0028】上記ステップ202hの判定結果がNOの
場合は、ステップ202lで、右側感温素子3の入力値
R1が左側感温素子4の入力値RL1より大きいか否かを
判定する。この判定結果がYESの場合は、車両の進行
方向に対して左側から日射光が入射していると判定し
て、さらにステップ202mで、左側感温素子4の入力
値RL1が後方感温素子5の入力値RB より小さいか否か
を判定する。この判定結果がYESの場合は、日射高度
が低いと判定することができる。従って、右側感温素子
4の入力値RR1が左側感温素子4の入力値RL1より大き
く、且つ左側感温素子4の入力値RL1が後方感温素子5
の入力値RB より小さい場合は、左側からの入射で、日
射高度が低いと判定する(ステップ202n)。また、
ステップ202mの判定結果がNOの場合は、左側から
の入射で、日射高度が高いと判定する(ステップ202
o)。
【0029】また、上記ステップ202lの判定結果が
NOの場合は、右側感温素子3と左側感温素子4の両方
に日射光が当たっていることから、車両前方からの日射
であると判定して、さらにステップ202pで右側感温
素子3の入力値RR1が後方感温素子5の入力値RB より
小さいか否かを判定する。この判定結果がYESの場合
は、前方からの日射で、日射高度が低いと判定する(ス
テップ202q)。また、ステップ202pの判定結果
がNOの場合は、前方からの入射で、日射高度が高いと
判定する(ステップ202r)。以上の判定が成された
後、前述のステップ203へ進む。 このように、本実
施例では、各感温素子3、4、5の初期ばらつきを補正
することにより、精度良く日射方向および日射高度の検
出を行うことができる。
【0030】この実施例では、後方感温素子5の出力R
B を基準として補正定数を求めたが、右側感温素子3の
出力RR 、あるいは左側感温素子4の出力RL を基準と
して補正定数を求めても良い。また、ある定数Kを基準
値として予め設定しておき、右側感温素子3、左側感温
素子4、および後方感温素子5の各出力RR 、RL 、R
B を補正する時の補正定数A、B、Cをそれぞれ以下の
式より求めて使用しても良い。
【数5】補正定数A=RR2−K 補正定数B=RL2−K 補正定数C=RB2−K
【0031】なお、各感温素子3、4、5の特性の違い
や、コンピュータの処理能力に係わる誤差(所謂ビット
誤差)等により生じる判定誤差を防止するために、上記
ステップ202h、ステップ202i、ステップ202
l、ステップ202mにおいては、第1実施例と同様
に、所定値R1 による判定範囲を持たせるようにしても
よい。
【0032】〔変形例〕上記の各実施例では、感温素子
3、4、5としてサーミスタを使用したが、バイメタル
を用いても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明の日射センサは、日射強度、日射
方向、日射高度を検出するために、受光素子と比較して
単価の安い感温素子を少なくとも2つ使用することによ
り、高単価の受光素子を1つ使用するだけで良い。この
結果、低コストで日射強度、日射方向、日射高度の検出
が可能となる。また、各感温素子の初期ばらつきを補正
することで、各感温素子により検出される日射方向およ
び日射高度の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す日射センサの平面図
である。
【図2】図1に示す日射センサのA−A断面図である。
【図3】第1実施例に係るオートエアコンの模式図であ
る。
【図4】第1実施例に係るエアコン制御装置の作動を示
すフローチャートである。
【図5】第2実施例に係る日射センサの平面図である。
【図6】図5に示す日射センサのB−B断面図である。
【図7】第3実施例に係る日射センサの平面図である。
【図8】図7に示す日射センサのD−D断面図である。
【図9】第4実施例に係るエアコン制御装置の作動を示
すフローチャートである。
【図10】第4実施例に係るエアコン制御装置の作動を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 日射センサ 2 受光素子(日射強度検出手段) 3 感温素子(日射方向検出手段) 4 感温素子(日射方向検出手段) 5 感温素子(日射高度検出手段) 16 エアコン制御装置(日射検出装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日射強度を検出する日射強度検出手段、日
    射方向を検出する日射方向検出手段、および日射高度を
    検出する日射高度検出手段を有する日射センサにおい
    て、 前記日射強度検出手段は、日射量を検知する1つの受光
    素子より成り、 前記日射方向検出手段および前記日射高度検出手段は、
    温度を検知する少なくとも2つの感温素子より成ること
    を特徴とする日射センサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の日射センサと、 前記各感温素子の置かれた雰囲気条件が同一の時に、前
    記各感温素子間の出力差を小さくする方向に補正する補
    正手段とを備える日射検出装置。
JP32340492A 1992-09-22 1992-12-02 日射センサおよび日射検出装置 Pending JPH06160079A (ja)

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JP32340492A JPH06160079A (ja) 1992-09-22 1992-12-02 日射センサおよび日射検出装置

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JP25329692 1992-09-22
JP4-253296 1992-09-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132730A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Eko Instruments Trading Co Ltd 光触媒層を設けた日射計

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JP2007132730A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Eko Instruments Trading Co Ltd 光触媒層を設けた日射計

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