JPH0615996A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JPH0615996A JP2289670A JP28967090A JPH0615996A JP H0615996 A JPH0615996 A JP H0615996A JP 2289670 A JP2289670 A JP 2289670A JP 28967090 A JP28967090 A JP 28967090A JP H0615996 A JPH0615996 A JP H0615996A
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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ボールペンにおけるボール形状を 楕円球にしたボールペンに関するものである。
〔従来の技術〕 従前よりボールペンのボールは真球体であるこ とが唯一絶対の要件であった。
〔発明が解決しようとする課題〕 前記したように、従前よりボールペンのボール は、真球体であるがために、運筆方向の縦・横・ 斜め等、如何なる方向に対しても、同一抵抗をもっ て筆記することを可能とする反面、その記跡も同 一太さの線体で表現されたものである。
これら、表現形態は、毛筆をはじめ、万年筆や ペンのいわゆる先割ペンのように運筆方向によっ て描かれる線体の太さが異なって、特に日本国で 用いられる「国文字」の記載にはそれなりの「あ じ」の表現が自在であった。
ところがボールペンにおいては、前述の通り運 筆方向に関係なく、記載形態は同一筆圧抵抗で描 けることによって均一線体で形成されるため、特 に日本文字においては「あじ」のない無味乾燥の 文字のみが表現される。
また、ボールペンは、その運筆方向の如何に拘 わらず、前述のように、全方位均一の筆圧で描か れるため、フリーハンドによる直線表現を期待す る際には、均一な要筆圧が災いとなり、不安定な 微細多曲線となる。
また更に、前記したボールペン以外の筆記具、 特に万年筆においても欠点があり、キヤップを外 したまま、不使用状態が短時分でも続行すれば、 インクが凝固し、再使用時に即応し難い面がある ため、例え短時分でも不使用となった時点では、 常にキヤップを施してペン先の乾燥を防止しなけ ればならない煩わしさが存在した。
これら、先割ペンの致命的欠点に対し、現在の ボールペンはインクの精度向上によって如何なる 場合でも即使用を可能にする利点がある。
これらの先割ペンの利点と欠点・ボールペンの 利点と欠点において両者の欠点を除去し双方の長 所を合体したものを開発し、楕円球としたボール を用いたボールペンを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕 この発明の第1の発明は、上記の目的を達成さ せるための手段として、楕円球体をボールとし、 該ボールの長軸方向で両端の小半径部をボールチッ プで回転自在に抱持枢着して成ることを特徴とす るものである。
この発明の第2の発明は、楕円球体のボールに おいて、該ボールの長軸方向で、両端の小半径部 より枢軸を前記長軸方向に突出し、該枢軸をボー ルチップで回転自在に枢着して成ることを特徴と するものである。
この発明の第3の発明は、楕円球体のボールに おいて、該ボールの長軸方向で両端の小半径部よ り円錐形軸を前記長軸方向に突出し、該円錐形軸 をボールチップで回転自在に枢着して成ることを 特徴とするものである。
この発明の第4の発明は、前記した第1の発明、 第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明におい て、楕円球体のボールにおける長半径の球面に、 溝と凸条とよりなる凹凸条状を長軸に対して斜状 となるように刻設して成ることを特徴とするもの である。
〔作 用〕 この発明のボールペンのボールは、楕円球体と し、しかも、該ボールの長軸方向の両端部に形成 された小半径部をボールチップによって枢支され たものであるから、該ボールの回転方向は、従前 のボールペンの真球のボールにおける全方位と異 なり、制約を受ける一方向の往復運動のみが運筆 上最も低抵抗によって行い得るもので、従って、 記載しようとする紙等とボールとの接触形態は、 楕円球における長半径の弧面となることによって、 インクの表面張力で太い線を描くことができる。
ペン軸を上記状態に変化を与えることなくボー ルの回転方向に反する斜状に運筆すれば、ボール は該運筆作用によって回転しようとはするものの、 枢軸方向とは直交する方向と違って静止する「ズ レ」を伴って回転するため、静止しようとはする 状態のボールに対し、無理に回転を与えるための 運筆作に要する運筆運動量は、可能回転方向より 大なるものを要求される。即ち、抵抗が回転可能 方向の抵抗値より大となる。この抵抗量の増大と 反比例して描かれる線体は細くなる。
また、ボールの回転可能方向と直交する方向に 運筆すれば、更に運筆抵抗が増大し、描かれる線 体も更に細くなる。
このようにして、ボールの回転可能方向から運 筆に要する抵抗の増減によって、運筆方向によっ て自からペンの運筆運動量が均一では描けないた めに、作字形態に応じた不均一の運筆運動が要求 される。これを更に詳述すれば、「日本文字」( 「漢字」ならびに「かな」)の一文字記載中、運 筆力の強弱の変化が幾度となく要求され、その感 覚はあたかも毛筆の運筆に極似した運筆形態が要 求される。
そして、描かれる文字においても一文字中、そ の部所部所に応じた箇所において線の太さを異に する形態が形成されるものである。
また、ボールの表面に凹凸条状を設けることに より、細線表示時にインクの流出動を促進できる ようにして成るものである。
〔実 施 例〕 次に、この発明の実施例を図面とともに説明す れば、楕円球体(1)をボールとし、該ボールの長 軸(x)方向で両端の小半径部(2)をボールチップ (3)で回転自在に抱持枢着して成るものである。
また、第2番目の発明は、楕円球体(1)のボー ルにおいて、該ボールの長軸(x)方向で、両端の 小半径部(2)より枢軸(2a)を前記長軸(x)方向に突 出し、該枢軸(2a)をボールチップ(3)で回転自在 に枢着して成るものである。
更に、第3番目の発明は、楕円球体(1)のボール において、該ボールの長軸(x)方向で両端の小半 径部(2)より円錐形軸(2b)を前記長軸(x)方向に突 出し、該円錐形軸(2b)をボールチップ(3)で回転 自在に枢着して成るものである。
また更に、第4番目の発明は、前記した第1の 発明、第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明 において、楕円球体(1)のボールにおける長半径 の球面(4)に、溝と凸条とよりなる凹凸条状(5)を 長軸(x)に対して斜状となるように刻設して成る ものである。
〔発明の効果〕 この発明は以上のようにボールペンのボールを、 一般通常のボールペンにおける真球のボールは、 その5割強をボールチップで抱着している形態に 反し、有軸の楕円球体とすることにより、その回 転軸をボールチップで軸支することにより、従前 一般のボールペンより軽快な回転運動が得られ、 また前記回転軸によって、その運筆方向を規制す ることにより、運筆に要する抵抗値に変化を要求 させることと、ボールの回転方向によって字線の 太細を形成できることにより、毛筆ならびに先割 ペン同様に作字形態を日本国文字の表現を豊かに することができる効果あるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はボールチップで小半径部を枢支された 楕円球体の正面図、第2図はボールチップで抱接 された楕円球体の側面図、第3図はボールチップ で枢軸を枢支された楕円球体の正面図、第4図は ボールチップで円錐形軸を枢支された楕円球体の 正面図、第5図は枢軸部を示す楕円球体の部分的 拡大正面図、第6図は円錐形軸を示す楕円球体の 部分的拡大正面図である。 (1)…楕円球体、(2)…小半径部、(2a)…枢軸、 (2b)…円錐形軸、(3)…ボールチップ、(4)…球面、 (5)…凹凸条状。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平3.3.26
【発明の名称】ロールペン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、筆記具における一般的なボールペ ンにおける筆記部であるボールの形状を、楕円球 にしたロールを筆記部としたロールペンに関する ものである。 〔従来の技術〕 従前よりボールペンのボールは真球体であるこ とが唯一絶対の要件であった。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記したように、従前よりボールペンのボール は、真球体であるがために、運筆方向の縦・横・ 斜め等、如何なる方向に対しても、同一抵抗をもっ て筆記することを可能とする反面、その記跡も同 一太さの線体で表現されたものである。 これら、表現形態は、毛筆をはじめ、万年筆や ペンのいわゆる先割ペンのように運筆方向によっ て描かれる線体の太さが異なって、特に日本国で 用いられる「国文字」の記載にはそれなりの「あ じ」の表現が自在であった。 ところがボールペンにおいては、前述の通り運 筆方向に関係なく、記載形態は同一筆圧抵抗で描 けることによって均一線体で形成されるため、特 に日本文字においては「あじ」のない無味乾燥の 文字のみが表現される。 また、ボールペンは、その運筆方向の如何に拘 わらず、前述のように、全方位均一の筆圧で描か れるため、フリーハンドによる直線表現を期待す る際には、均一な要筆圧が災いとなり、不安定な 微細多曲線となる。 また更に、前記したボールペン以外の筆記具、 特に万年筆においても欠点があり、キヤップを外 したまま、不使用状態が短時分でも続行すれば、 インクが凝固し、再使用時に即応し難い面がある ため、例え短時分でも不使用となった時点では、 常にキヤップを施してペン先の乾燥を防止しなけ ればならない煩わしさが存在した。 これら、先割ペンの致命的欠点に対し、現在の ボールペンはインクの精度向上によって如何なる 場合でも即使用を可能にする利点がある。 これらの先割ペンの利点と欠点・ボールペンの 利点と欠点において両者の欠点を除去し双方の長 所を合体したものを開発し、楕円球としたロール にしたロールペンを目的としたものである。 〔課題を解決するための手段〕 この発明の第1の発明は、上記の目的を達成さ せるための手段として、筆記部を楕円球体のロー ルとし、該ロールの長軸方向で両端の小半径部を ボールチップで回転自在に抱持枢着して成ること を特徴とするものである。 この発明の第2の発明は、筆記部を楕円球体の ロールとし、該ロールの長軸方向で、両端の小半 径部より枢軸を前記長軸方向に突出し、該枢軸を ボールチップで回転自在に枢着して成ることを特 徴とするものである。 この発明の第3の発明は、楕円球体のロールに おいて、該ロールの長軸方向で両端の小半径部よ り円錐形軸を前記長軸方向に突出し、該円錐形軸 をボールチップで回転自在に枢着して成ることを 特徴とするものである。 この発明の第4の発明は、前記した第1の発明、 第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明におい て、楕円球体のロールにおける長半径の球面に、 溝と凸条とよりなる凹凸条状を長軸に対して斜状 となるように刻設して成ることを特徴とするもの である。 〔作 用〕 この発明のロールペンのロールは、楕円球体と し、しかも、該ロールの長軸方向の両端部に形成 された小半径部をボールチップによって枢支され たものであるから、該ロールの回転方向は、従前 のボールペンの真球のボールにおける全方位と異 なり、制約を受ける一方向の往復運動のみが運筆 上最も低抵抗によって行い得るもので、従って、 記載しようとする紙等とロールとの接触形態は、 楕円球における長半径の弧面となることによって、 インクの表面張力で太い線を描くことができる。 ペン軸を上記状態に変化を与えることなくロー ルの回転方向に反する斜状に運筆すれば、ロール は該運筆作用によって回転しようとはするものの、 枢軸方向とは直交する方向と違って静止する「ズ レ」を伴って回転するため、静止しようとはする 状態のロールに対し、無理に回転を与えるための 運筆作に要する運筆運動抵抗は、可能回転方向よ り大なるものを要求される。即ち、抵抗が回転可 能方向の抵抗値より大となる。この抵抗量の増大 と反比例して描かれる線体は細くなる。 また、ロールの回転可能方向と直交する方向に 運筆すれば、更に運筆抵抗が増大し、描かれる線 体も更に細くなる。 このようにして、ロールの回転可能方向から運 筆に要する抵抗の増減によって、運筆方向によっ て自からペンの運筆運動量が均一では描けないた めに、作字形態に応じた不均一の運筆運動が要求 される。これを更に詳述すれば、「日本文字」( 「漢字」ならびに「かな」)の一文字記載中、運 筆力の強弱の変化が幾度となく要求され、その感 覚はあたかも毛筆の運筆に極似した運筆形態が要 求される。 そして、描かれる文字においても一文字中、そ の部所部所に応じた箇所において線の太さを異に する形態が形成されるものである。 また、ボールの表面に凹凸条状を設けることに より、細線表示時にインクの流出動を促進できる ようにして成るものである。 また更に、本発明のロールペンは、前記した日 本文字の外、欧米文字のアルファベットの筆記体 の「つづり」は、その殆どを曲線をもって構成さ れるものであり、運筆の方向により、つづり線の 微妙な細・太が優雅に表現することができ、あた かも広告文字、あるいは「花文字」と称される運 筆の強弱をことさら強調した文字に極似する筆線 をもって顕わすことができる。 更にまた、楽譜への採譜、あるいはイラスト原 図製作にも最適である。 〔実 施 例〕 次に、この発明の実施例を図面とともに説明す れば、楕円球体(1)をロールとし、該ロールの長 軸(x)方向で両端の小半径部(2)をボールチップ (3)で回転自在に抱持枢着して成るものである。 また、第2番目の発明は、楕円球体(1)のロー ルにおいて、該ロールの長軸(x)方向で、両端の 小半径部(2)より枢軸(2a)を前記長軸(x)方向に突 出し、該枢軸(2a)をボールチップ(3)で回転自在 に枢着して成るものである。 更に、第3番目の発明は、楕円球体(1)のロール において、該ロールの長軸(x)方向で両端の小半 径部(2)より円錐形軸(2b)を前記長軸(x)方向に突 出し、該円錐形軸(2b)をボールチップ(3)で回転 自在に枢着して成るものである。 また更に、第4番目の発明は、前記した第1の 発明、第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明 において、楕円球体(1)のロールにおける長半径 の球面(4)に、溝と凸条とよりなる凹凸条状(5)を 長軸(x)に対して斜状となるように刻設して成る ものである。 〔発明の効果〕 この発明は以上のようにロールペンのロールを、 一般通常のボールペンにおける真球のボールは、 その5割強をボールチップで抱着している形態に 反し、有軸の楕円球体とすることにより、その回 転軸をボールチップで軸支することにより、従前 一般のボールペンより軽快な回転運動が得られ、 また前記回転軸によって、その運筆方向を規制す ることにより、運筆に要する抵抗値に変化を要求 させることと、ロールの回転方向によって字線の 太細を形成できることにより、毛筆ならびに先割 ペン同様に作字形態を日本国文字をはじ、欧米文 字の筆記体において線の強弱を強調された優雅な 文字表現を顕わすことができるとともに、楽譜の 採譜時、あるいはイラストなどの製作表現を豊か にすることができる効果あるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図はボールチップで小半径部を枢支された 楕円球体の正面図、第2図はボールチップで抱接 された楕円球体の側面図、第3図はボールチップ で枢軸を枢支された楕円球体の正面図、第4図は ボールチップで円錐形軸を枢支された楕円球体の 正面図、第5図は枢軸部を示す楕円球体の部分的 拡大正面図、第6図は円錐形軸を示す楕円球体の 部分的拡大正面図である。 (1)…楕円球体、(2)…小半径部、(2a)…枢軸、 (2b)…円錐形軸、(3)…ボールチップ、(4)…球面、 (5)…凹凸条状。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平3.10.19
【発明の名称】ロールペン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、筆記具における一般的なボールペ ンにおける筆記部であるボールの形状を、楕円球 にしたロールを筆記部としたロールペンに関する ものである。 〔従来の技術〕 従前よりボールペンのボールは真球体であるこ とが唯一絶対の要件であった。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記したように、従前よりボールペンのボール は、真球体であるがために、運筆方向の縦・横・ 斜め等、如何なる方向に対しても、同一抵抗をもっ て筆記することを可能とする反面、その記跡も同 一太さの線体で表現されたものである。 これら、表現形態は、毛筆をはじめ、万年筆や ペンのいわゆる先割ペンのように運筆方向によっ て描かれる線体の太さが異なって、特に日本国で 用いられる「国文字」の記載にはそれなりの「あ じ」の表現が自在であった。 ところがボールペンにおいては、前述の通り運 筆方向に関係なく、記載形態は同一筆圧抵抗で描 けることによって均一線体で形成されるため、特 に日本文字においては「あじ」のない無味乾燥の 文字のみが表現される。 また、ボールペンは、その運筆方向の如何に拘 わらず、前述のように、全方位均一の筆圧で描か れるため、フリーハンドによる直線表現を期待す る際には、均一な要筆圧が災いとなり、不安定な 微細多曲線となる。 また更に、前記したボールペン以外の筆記具、 特に万年筆においても欠点があり、キヤップを外 したまま、不使用状態が短時分でも続行すれば、 インクが凝固し、再使用時に即応し難い面がある ため、例え短時分でも不使用となった時点では、 常にキヤップを施してペン先の乾燥を防止しなけ ればならない煩わしさが存在した。 これら、先割ペンの致命的欠点に対し、現在の ボールペンはインクの精度向上によって如何なる 場合でも即使用を可能にする利点がある。 これらの先割ペンの利点と欠点・ボールペンの 利点と欠点において両者の欠点を除去し双方の長 所を合体したものを開発し、楕円球としたロール にしたロールペンを目的としたものである。 〔課題を解決するための手段〕 この発明の第1の発明は、上記の目的を達成さ せるための手段として、筆記部を楕円球体のロー ルとし、該ロールの長軸方向で両端の小半径部を ボールチップで回転自在に抱持枢着して成ること を特徴とするものである。 この発明の第2の発明は、筆記部を楕円球体の ロールとし、該ロールの長軸方向で、両端の小半 径部より枢軸を前記長軸方向に突出し、該枢軸を ボールチップで回転自在に枢着して成ることを特 徴とするものである。 この発明の第3の発明は、楕円球体のロールに おいて、該ロールの長軸方向で両端の小半径部よ り円錐形軸を前記長軸方向に突出し、該円錐形軸 をボールチップで回転自在に枢着して成ることを 特徴とするものである。 この発明の第4の発明は、前記した第1の発明、 第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明におい て、楕円球体のロールにおける長半径の球面に、 溝と凸条とよりなる凹凸条状を長軸に対して斜状 となるように刻設して成ることを特徴とするもの である。 〔作 用〕 この発明のロールペンのロールは、楕円球体と し、しかも、該ロールの長軸方向の両端部に形成 された小半径部をボールチップによって枢支され るとともに、液密に抱着されたものであるから、 該ロールの回転方向は、従前のボールペンの真球 のボールにおける全方位と異なり、制約を受ける 一方向の往復運動のみが運筆上最も低抵抗によっ て行い得るもので、従って、記載しようとする紙 等とロールとの接触形態は、楕円球における長半 径の弧面となることによって、インクの表面張力 で太い線を描くことができる。また、筆圧によっ て多様な太さの線を引くことができる。 ペン軸を上記状態に変化を与えることなくロー ルの回転方向に反する斜状に運筆すれば、その筆 跡線は、長軸方向の当接幅に対する斜め角度の投 影幅となり、従って、同じ筆圧でも、縦・横・斜 めの各方向に応じて多様な太さの線を描くことが できる。 また、楕円球体の長軸方向に線を引く際にもロ ールが回転するように、楕円球体の球面円周に、 該楕円球体の長軸(x)に対して斜角をなす複数の凹 凸条状が形成されている。 この凹凸条状は、紙面との摩擦抵抗により、ロ ールにねじれを与え、これにより、ロールの回転 を促すための手段で、楕円球体のロールを紙面に 当接して長軸方向に引くと、ロールの表面の凹凸 条状が抵抗となるが、この凹凸条状はロールの長 軸方向に傾斜して形成されているので、凹凸条状 と紙面の摩擦抵抗によりロールに回転力が付与さ れ、その結果、インクのついた新しい球体表面が 次々と紙面に接触することになり、連続した線が 描かれる。 なお、この場合、ロールと紙面の接触面は運筆 方向に向けて延びる楕円形であるからインクの保 持面が長くなり、かすれが生じにくい。 このようにして、ロールの回転可能方向から運 筆に要する抵抗の増減によって、運筆方向によっ て自からペンの運筆運動量が均一では描けないた めに、作字形態に応じた不均一の運筆運動が要求 される。 これを更に詳述すれば、「日本文字」(「漢字」 ならびに「かな」)の一文字記載中、運筆力の強 弱の変化が幾度となく要求され、その感覚はあた かも毛筆の運筆に極似した運筆形態が要求される。 そして、描かれる文字においても一文字中、そ の部所部所に応じた箇所において線の太さを異に する形態が形成されるものである。 また更に、本発明のロールペンは、前記した日 本文字の外、欧米文字のアルファベットの筆記体 の「つづり」は、その殆どを曲線をもって構成さ れるものであり、運筆の方向により、つづり線の 微妙な細・太が優雅に表現することができ、あた かも広告文字、あるいは「花文字」と称される運 筆の強弱をことさら強調した文字に極似する筆線 をもって顕わすことができる。 更にまた、楽譜への採譜、あるいはイラスト原 図製作にも最適である。 〔実 施 例〕 次に、この発明の実施例を図面とともに説明す れば、楕円球体(1)をロールとし、該ロールの長 軸(x)方向で両端の小半径部(2)をボールチップ (3)で回転自在に抱持枢着して成るものである。 また、第2番目の発明は、楕円球体(1)のロー ルにおいて、該ロールの長軸(x)方向で、両端の 小半径部(2)より枢軸(2a)を前記長軸(x)方向に突 出し、該枢軸(2a)をボールチップ(3)で回転自在 に枢着して成るものである。 更に、第3番目の発明は、楕円球体(1)のロール において、該ロールの長軸(x)方向で両端の小半 径部(2)より円錐形軸(2b)を前記長軸(x)方向に突 出し、該円錐形軸(2b)をボールチップ(3)で回転 自在に枢着して成るものである。 また更に、第4番目の発明は、前記した第1の 発明、第2の発明ならびに第3のそれぞれの発明 において、楕円球体(1)のロールにおける長半径 の球面(4)に、溝と凸条とよりなる凹凸条状(5)を 長軸(x)に対して斜状となるように刻設して成る もので、この凹凸条状(5)は、第1図および第2 図示のように平面視谷型(あるいは山型)でもよ く、また、第7図のように片流れ斜状でもよく、 これら斜状の刻設形態は任意である。 更に、第8図および第9図は本発明によるロー ルペンの作用の説明図で、第8図における(a1)、 (a2)は楕円球体(1)が紙面に接触した状態時の筆 圧の大小による接触面積幅を示すものであり、ま た第9図示の(A)は、楕円球体(1)における長軸(x) に直交する方向の運筆方向を示す矢印であり、(a) は運筆方向矢印(A)における筆跡幅、(B)は楕円球 体(1)の長軸(x)方向への運筆方向を示す矢印であ り(b)はその筆跡幅を示すものであり、更に、(C) は楕円球体(1)の長軸(x)に対し斜状の運筆方向を 示す矢印で、(c1)、(c2)はその筆跡幅を示すもの である。 特に、前記した矢印(B)方向の運筆時において は、また、楕円球体(1)が回転するように、楕円 球体(1)の球面円周に、該楕円球体(1)の長軸(x) に対して斜角をなす複数の谷型あるいは片流れの 凹凸条状(5)が形成されているので、該凹凸条状 (5)は、紙面との摩擦抵抗により、楕円球体(1)に ねじれを与え、これにより、楕円球体(1)の回転 を促すための手段で、楕円球体(1)のロールを紙 面に当接して長軸(x)の矢印(B)方向に引くと、ロ ールの表面の凹凸条状(5)が抵抗となるが、凹凸 条状(5)は楕円球体(1)の長軸(x)方向に対し傾斜 して形成されているので、凹凸条状(5)と紙面の 摩擦抵抗により楕円球体(1)に回転力が付与され、 その結果、インクのついた新しい球体表面が次々 と紙面に接触することになり、少なくとも筆跡幅 (b)の連続した線が描かれ、なお、この描線時、 楕円球体(1)と紙面の接触面は運筆方向(B)に向け て延びる楕円形であるからインクの保持面が長く なり、かすれが生じにくい作用を呈するようにし たものである。 〔発明の効果〕 この発明は以上のようにロールペンのロールを、 一般通常のボールペンにおける真球のボールは、 その5割強をボールチップで抱着している形態に 反し、有軸の楕円球体とすることにより、その回 転軸をボールチップで軸支することにより、従前 一般のボールペンより軽快な回転運動が得られ、 また前記回転軸によって、その運筆方向を規制す ることにより、運筆に要する抵抗値に変化を要求 させることと、また、楕円球体のロールの長軸に 対して斜状の凹凸条状を設けたことにより、楕円 球体のロールの長軸方向への描線も可能となり、 かつまた、ロールの回転方向によって字線の太細 を形成できることにより、毛筆ならびに先割ペン 同様に作字形態を日本国文字をはじめ、欧米文字 の筆記体において線の強弱を強調された優雅な情 緒ある文字表現を顕わすことができるとともに、 楽譜の採譜時、あるいはイラストなどの製作表現 を豊かにすることができる効果あるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図はボールチップで小半径部を枢支された 楕円球体の正面図、第2図はボールチップで抱接 された楕円球体の側面図、第3図はボールチップ で枢軸を枢支された楕円球体の正面図、第4図は ボールチップで円錐形軸を枢支された楕円球体の 正面図、第5図は枢軸部を示す楕円球体の部分的 拡大正面図、第6図は円錐形軸を示す楕円球体の 部分的拡大正面図、第7図は楕円球体の表面に楕 円球体の長軸に対し片流れの斜状の凹凸条状を設 けたロールの平面図、第8図は楕円球体における 筆圧差異で生じる紙面との接触面の状態を説明す るための作用図、第9図は運筆方向の作用説明図 である。 (1)…楕円球体、(2)…小半径部、(2a)…枢軸、 (2b)…円錐形軸、(3)…ボールチップ、(4)…球面、 (5)…凹凸条状。 本願の図面に不足するところがありましたので、下記
の通り、図面を新たに補充します。 記 1 添付した図面第7図を新たに追加する。 2 添付した図面第8図を新たに追加する。 3 添付した図面第9図を新たに追加する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円球体をボールとし、該ボールの長軸
    方向 で両端の小半径部をボールチップで回転自在に抱 持枢着して成ることを特徴とするボールペン。
  2. 【請求項2】 楕円球体のボールにおいて、該ボールの
    長軸 方向で、両端の小半径部より枢軸を前記長軸方向 に突出し、該枢軸をボールチップで回転自在に枢 着して成ることを特徴とするボールペン。
  3. 【請求項3】 楕円球体のボールにおいて、該ボールの
    長軸 方向で両端の小半径部より円錐形軸を前記長軸方 向に突出し、該円錐形軸をボールチップで回転自 在に枢着して成ることを特徴とするボールペン。
  4. 【請求項4】 楕円球体のボールにおける長半径の球面
    に、 溝と凸条とよりなる凹凸条状を長軸に対して斜状 となるように刻設して成ることを特徴とする請求 項1、2、3項記載のボールペン。
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