JPH06159706A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH06159706A
JPH06159706A JP4312027A JP31202792A JPH06159706A JP H06159706 A JPH06159706 A JP H06159706A JP 4312027 A JP4312027 A JP 4312027A JP 31202792 A JP31202792 A JP 31202792A JP H06159706 A JPH06159706 A JP H06159706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain pan
air conditioner
air
injection molding
plate body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4312027A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Murano
光男 村野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4312027A priority Critical patent/JPH06159706A/ja
Publication of JPH06159706A publication Critical patent/JPH06159706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業性を向上することができると共に製
造コストを低減することができ、品質管理の容易で設計
上の制約が少なく、製品の小型化に対応することができ
る空気調和機を提供するものである。 【構成】 室内ユニット21aの筺体が熱可塑性樹脂を
射出成形することにより形成される空気調和機21にお
いて、上記筺体の冷房運転時に結露する部分の肉厚が他
の部分の肉厚より厚く射出成形され、この成形時にその
成形型32a内にガスを噴射して上記厚肉部分に中空部
34が形成されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室内ユニットと室外ユニ
ットとからなる空気調和機に係り、特に冷房運転時に室
内ユニットにおいて結露する部分の断熱構造を改良した
空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機の室内ユニットは室
内の壁等に取り付けられており、この室内ユニットは、
例えば、図6に示すように構成されている。図示されて
いるように、この種の空気調和機1の室内ユニット1a
は、室内の壁2等に据付板2a等を介して取り付けられ
ている。この室内ユニット1aの前面パネル3の上部及
び中間部には吸込み口3aが形成されており、その下部
には吹出し口3bが形成されている。この吹出し口3b
には、送風方向を調節するルーバ4が設けられている。
【0003】また、上記室内ユニット1a内には、上記
吸込み口3aに臨んで室内熱交換器5が設けられてい
る。この室内熱交換器5と上記吹出し口3bとの間に
は、該室内熱交換器5を通過した空気を吹出し口3bへ
と案内するための横流ファン6が設けられている。
【0004】さらに、上記室内熱交換器5の下方にはド
レンパン7が設けられており、このドレンパン7にはド
レンホース8が接続されている。このドレンパン7は、
室内熱交換器5のドレン水を集水すると共に、上記横流
ファン6の吸込側と吹出側とを分岐させて、その送風を
上記吹出し口3bへ案内するという重要な機能を有する
部品である。従って、図7に示すように、このドレンパ
ン7のパン本体7aの前側下部には吹出口カバー7bが
取り付けられ、その後側部にはノーズ7cが取り付けら
れているという複雑形状を呈している。このようにパン
本体7a,吹出口カバー7b及びノーズ7cからなるド
レンパン7は、その形状が複雑であるため、合成樹脂を
射出成形することにより各部品7a,7b,7cを別個
に成形し、これらを組み立てて形成している。
【0005】そして、上記室内熱交換器5及び横流ファ
ン6等の後方には、該横流ファン6により上記吸込み口
3aから吸い込まれ、室内熱交換器5を通過して上記吹
出し口3bへと吹き出される空気を案内すべく、その空
気の流れに沿って成形された後板本体9が取り付けられ
ている。空気調和機1の冷房運転時に、上記室内熱交換
器5により冷風域となる後板本体9の背面には、室内空
気との温度差により結露する。そのため、後板本体9の
背面の上記ドレンパン7よりもやや上方位置には樋9a
が一体的に設けられており、その結露を集水し、これを
ドレンパン7に導き室内熱交換器5のドレン水と共にド
レンホース8を介して屋外へ排水している。
【0006】また、この後板本体9と上記据付板2aと
の間の底部には、上記ドレンホース8及び室内ユニット
1aと室外ユニット(図示せず)とを接続するための接
続配管10が収納されている。
【0007】このような空気調和機1の冷房運転時に
は、室内空気は横流ファン6により上記吸込み口3aか
ら室内ユニット1a内に吸い込まれ、上記室内熱交換器
5にて熱交換され冷風となり上記吹出し口3bから再度
室内へと吹き出される。従って、この室内ユニット1a
内の室内熱交換器5より下方は冷風域となり、その冷風
と室内空気との温度差等による結露を防止するために上
記ドレンパン7,後板本体9の背面部及び上記吹出し口
3bの区画壁の一部には、断熱材11等が貼り付けられ
ていた。
【0008】具体的には、上記ドレンパン7の場合、パ
ン本体7aの前面部,吹出口カバー7bの上部及びこれ
らパン本体7aと吹出口カバー7bとの間に、断熱材1
1が貼り付けられており、パン本体7a及び吹出口カバ
ー7bの下部に植毛12が施されていた。また、上記後
板本体9の場合、上記樋9aの下方部に断熱材11が貼
り付けられていた。
【0009】尚、空気調和機1の暖房運転時には、室内
熱交換器5を通過した空気は約60℃の高温になるた
め、送風機能を有するノーズ7cにはその長手方向で反
りが発生し、ノーズ隙間bを一定に保つには該ノーズ7
cを別部品にし、ドレンパン7の後面部に取り付けて二
重構造とせざるを得なかった。しかし従来は、ドレンパ
ン7に中空部を形成する方法としては、ブロー成形する
か、或いはドレンパン7の内壁と外壁とを別部品で作
り、その4辺を密封する方法もあったが、これらの方法
はいずれも複雑な形状を構成することは難しく、上述の
如く、射出成形にて製作されたドレンパン7に断熱材1
1を貼り付けているのが現在採用されている一般的な構
造である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の空気
調和機1には、以下のような課題があった。即ち、冷房
運転時における結露を防止するため、上記ドレンパン7
や後板本体9の背面部等に断熱材11を貼り付けている
が、これら各部品7,9に断熱材11を貼り付ける面は
できるだけ平坦に形成するのが望ましく、断熱材11の
浮きや剥がれが発生しないように密着させて貼り付け
後、更にこの断熱材11を押し付ける等の配慮が必要で
あった。また、曲面に貼り付ける際には、断熱材11の
浮きや剥がれを防止するため、金具等の別部品で断熱材
11を押える等の手段が必要であった。
【0011】このように、結露防止のために断熱材11
を要し、その貼付作業には手間が掛かっていたので、組
立作業性が低下し、製造コストを増大するという問題が
あった。そして、断熱材11の浮きや剥がれ防止のため
に、常に品質管理を心掛けなければならないという問題
があった。
【0012】特に、上記ドレンパン7はそのパン本体7
aに吹出口カバー7bやノーズ7cが取り付けられ複雑
な形状を呈しているため、作業バラツキにより断熱材1
1の浮き剥がれによるドレン滴下の懸念がある。そのた
め、断熱材11の貼付作業のダブルチェックや、完成品
の厳重な確認テスト等が必要になり、品質管理に非常に
多くの手間が掛かるという問題があった。
【0013】また、上記後板本体9の樋9aより下方部
は、上記横流ファン6の送風経路を区画するため湾曲状
を成している。この湾曲状部分に断熱材11を貼り付け
ても、貼付時の押さえが不十分であると、断熱材11に
浮きや剥がれが生じる危険性がある。従って、後板本体
9の下方部の湾曲形状も断熱材11浮きや剥がれを考慮
し、直状に近い形状にしなければならないなどの設計上
の制約が生ずるという問題があった。さらに、上記断熱
材11は所定の肉厚を要するので、上記後板本体9と据
付板2aとの間の底部に上記ドレンホース8及び接続配
管10を収納するための空間を確保するためには、室内
ユニット1aの奥行き寸法を拡大せざるを得ず、製品の
小型化に対応できないという問題があった。
【0014】上記課題に鑑み、本発明の目的は、組立作
業性を向上することができると共に製造コストを低減す
ることができ、品質管理の容易で設計上の制約が少な
く、製品の小型化に対応することができる空気調和機を
提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る空気調和機は、室内ユニットの筺体が
熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成される空気
調和機において、上記筺体の冷房運転時に結露する部分
の肉厚が他の部分の肉厚より厚く射出成形され、この成
形時にその成形型内にガスを噴射して上記厚肉部分に中
空部が形成されるものである。
【0016】また、上記筺体がドレンパンであり、これ
に上記射出成形により中空部が形成され、そのドレン溜
部となる部分以外の部位に上記ガスを注入するためのノ
ズル孔が設けられているものである。
【0017】さらに、室内ユニットの壁据付側に設けら
れた後板本体が熱可撓性樹脂を射出成形することにより
形成される空気調和機において、冷房運転時に結露する
上記後板本体の背面が中空部を有する二重構造にて形成
されているものである。
【0018】
【作用】上記構成によれば、空気調和機の室内ユニット
の筺体は、熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成
される。この射出成形を行うに際して、上記筺体の冷房
運転時に結露する部分の肉厚は、他の部分の肉厚より厚
く成形される。また、この成形時にその成形型内にガス
を噴射して、上記厚肉部分には中空部が形成される。即
ち、上記筺体の冷房運転時に結露する部分には、密閉さ
れた中空部を有する二重構造部が形成されることにな
る。従って、この中空部に封止された空気は上記二重構
造部の周囲の空気と接触しないので、これにより熱伝導
が防止される。よって、上記結露する部分に断熱材を貼
り付ける必要がなくなり、その煩雑な貼付作業が廃止さ
れ、空気調和機の組立作業性が向上する。これと相俟っ
てガスインジェクション射出成形されるので、部品点数
も減少し、空気調和機の製造コストが低減され、品質管
理も容易になるものである。
【0019】特に、上記筺体がドレンパンである場合に
は、このドレンパンは除湿水を集水し、上記横流ファン
の吸込側と吹出側とを分岐すると共にその送風を前面パ
ネルの吹出し口へ案内するという重要な機能を有する部
品であるので、複雑形状を呈している。しかし、このド
レンパンについても上記ガスインジェクション射出成形
により中空部が形成されるので、該ドレンパンのパン本
体,吹出口カバー及びノーズを上記中空部の形状を工夫
して一体成形することができる。従って、この中空部に
封止された空気はドレンパンの周囲の空気と接触しない
ので、これにより熱伝導が防止され、断熱材及びその煩
雑な貼付作業が廃止され、空気調和機の組立作業性が向
上する。また、上記パン本体,吹出口カバー及びノーズ
がガスインジェクション射出成形により一体成形される
ので、部品点数が減少し、空気調和機の製造コストが低
減され、品質管理も容易になる。さらに、このように成
形したドレンパンのドレン溜部となる部分以外の部位
に、射出成形時にガスを注入するためのノズル孔を設け
るので、該ノズル孔からドレンが漏れる慮れがないもの
である。
【0020】また、室内ユニットの壁据付側に設けられ
た後板本体の背面中間部には、冷房運転時における上記
後板本体背面への結露を集水するための樋が形成されて
いる。この樋によって、その上方の後板本体背面への結
露は集水される。そして、この樋の下方の後板本体に
は、中空部を有する二重構造体が形成されている。従っ
て、この中空部に封止された空気は上記二重構造体の周
囲の空気と接触しないので、これにより熱伝導が防止さ
れ、断熱材及びその煩雑な貼付作業が廃止され、空気調
和機の組立作業性が向上する。また、この二重構造体は
射出成形により形成されるので、部品点数が減少し、空
気調和機の製造コストが低減され、品質管理も容易にな
るものである。さらに、断熱材が不要であるので、その
貼付作業を容易にするための設計上の制約が少ない。そ
の結果、上記後板本体の下方部に位置する二重構造体を
湾曲状に形成することができるので、後板本体と据付板
との間の底部に上記ドレンホース及び接続配管を収納す
るための空間を確保することができ、室内ユニットの奥
行き寸法が拡大しないので、製品の小型化に対応するも
のである。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る空気調和機の好適一実施
例を添付図面に基づいて詳述する。本実施例の空気調和
機は図1及び図2に示すように構成されており、図示さ
れていない部分は適宜従来図と同一符号を用いて説明す
る。
【0022】本実施例の空気調和機21の室内ユニット
21aは、室内の壁22等に据付板22a等を介して取
り付けられている。この室内ユニット21aの前面パネ
ル3の上部には吸込み口3aが形成され、その下部には
吹出し口3bが形成されており、この吹出し口3bには
送風方向を調節するルーバ4が設けられている。
【0023】また、上記室内ユニット21a内には、上
記吸込み口3aに臨んで、その縦断面がくの字状を呈す
る室内熱交換器25が設けられている。この室内熱交換
器25と上記吹出し口3bとの間には、該室内熱交換器
25を通過した空気を吹出し口3bへと案内するための
横流ファン26が設けられている。
【0024】さらに、上記室内熱交換器25の下方には
ドレンパン27が設けられており、このドレンパン27
にはドレンホース28が接続されている。このドレンパ
ン27は、室内熱交換器25のドレン水を集水すると共
に、上記横流ファン26の吸込側と吹出側とを分岐させ
て、その送風を上記吹出し口3bへ案内するという重要
な機能を有する部品である。従って、このドレンパン2
7は、そのパン本体27aの前側下部に吹出口カバー2
7bを有すると共に、その後側部にノーズ27cを有し
ており、これらパン本体27a,吹出口カバー27b及
びノーズ27cは射出成形により一体成形されて複雑形
状を呈している。また、上記吹出口カバー27bの上部
には、ルーバモータコード31を保持するための凹部2
7dが一体成形されている。このドレンパン27は、上
記室内ユニット21aの筺体の一部を構成しており、こ
れら筺体は熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成
される。
【0025】具体的には、上記ドレンパン27は、図4
及び図5に示すガスインジェクション射出成形装置32
を使用して射出成形される。このガスインジェクション
射出成形装置32は、成形型32aを具備した射出成形
機32bと、該成形型32a内へN2 等の高圧ガスを噴
射するガス噴射ノズル32cと、該ガス噴射ノズル32
cへガスを供給するガスユニット32dと、これら成形
型32a,ガス噴射ノズル32c及びガスユニット32
dに接続されガス供給時期・ガス供給量等を制御する制
御装置32eとから成っている。また、上記ガス噴射ノ
ズル32cには合成樹脂を装入するホッパ32fが具備
されており、該ガス噴射ノズル32c内にはガス通路3
2g及び樹脂通路32hが形成されている。
【0026】このようなガスインジェクション射出成形
装置32を使用して上記ドレンパン27の射出成形を行
うが、これに際して、該ドレンパン27を成形する成形
型32aの容積が大きく形成される。即ち、ドレンパン
27の肉厚が厚く射出成形されるように成形型32aを
形成する。本実施例にあっては、ドレンパン27の射出
成形肉厚が、例えば、5mm以上になるように成形型3
2aの容積を形成する。そして、この成形型32a内に
合成樹脂を加熱溶融して上記ガス噴射ノズル32cから
射出して5mm以上の厚肉のドレンパン27を成形し、
この成形時に上記成形型32a内へ該ガス噴射ノズル3
2cから高圧ガスを噴射すると、中空部33を有するド
レンパン27が形成される。その後、冷却水で成形型3
2aを冷却することにより、合成樹脂が固化し、離型す
れば中空部33を有するドレンパン27が製品として取
り出されるものである。以上のようにして、ドレンパン
27には、上記パン本体27a,吹出口カバー27b,
ノーズ27c及び凹部27dが一体成形され、その内部
に中空部33を有するように内壁27fと外壁27gと
から成る複雑形状の二重構造体に形成される。
【0027】また、図3(a)に示すように、このドレ
ンパン27には、上記中空部33を形成すべく、射出成
形時に樹脂内へガスを注入するためのノズル孔27eが
形成される。このノズル孔27eは、ドレンパン27の
ドレン溜部となる内壁27f27f以外の部位に設定さ
れている。本実施例にあっては、ドレンパン27の外壁
27gの上記ノーズ27c近傍に、上記ノズル孔27e
が形成されている。このノズル孔27eが開口されてい
ると、ドレンパン27内の中空部34に空気が出入りす
るので、後述する断熱効果が無くなる慮れがあるので、
このノズル孔27eを溶着34や別ピース35により封
止している。即ち、図3(b)は、このノズル孔27e
の突出部をハンダゴテにより溶着34させることにより
該ノズル孔27eを封止したものである。また、図3
(c)は、上記ノズル孔27eの突出部を切除して平板
等の別ピース35を取り付けることにより該ノズル孔2
7eを封止したものである。
【0028】さらに、上記室内熱交換器25及び横流フ
ァン26等の後方には、該横流ファン26により上記吸
込み口3aから吸い込まれ、室内熱交換器25を通過し
て上記吹出し口3bへと吹き出される空気を案内すべ
く、その空気の流れに沿って成形された後板本体29が
取り付けられている。この後板本体29の背面中間部に
は、冷房運転時における上記後板本体29の背面への結
露を集水するための樋36が形成されている。この樋2
9aは、上記後板本体29の背面の上記ドレンパン27
よりもやや上方の部位に一体成形されている。また、上
記後板本体29の上記樋29aより下方の部分は、中空
部36を有する二重構造体29bにて形成されている。
本実施例にあっては、上記後板本体29には、これら樋
29a及び二重構造体29bが上記ガスインジェクショ
ン射出成形装置32を使用した射出成形により一体成形
されている。即ち、上記後板本体29の一部をなす二重
構造体29bの上端部が上記樋29aとして形成されて
いる。尚、この後板本体29のガスインジェクション射
出成形は、上記ドレンパン27と同様に行われる。
【0029】そして、上記後板本体29と上記据付板2
2aとの間の底部には、上記ドレンホース28及び室内
ユニット21aと室外ユニット(図示せず)とを接続す
るための接続配管30が収納されている。従って、上記
後板本体29の二重構造体29bは、上記ドレンホース
28及び接続配管30を収納し易いように、上記横流フ
ァン26による送風方向に沿った湾曲状に形成されてい
る。
【0030】次に、上記実施例における作用を述べる。
【0031】上述のように、本実施例の空気調和機21
の室内ユニット21aの筺体は、熱可塑性樹脂を射出成
形することにより形成される。この筺体の一部をなすド
レンパン27は、室内熱交換器25のドレン水を集水す
ると共に、上記横流ファン26の吸込側と吹出側とを分
岐させて、その送風を前面パネル3の吹出し口3aへ案
内するという重要な機能を有する部品である。本実施例
のドレンパン27には、上記ガスインジェクション射出
成形装置32を使用した射出成形により中空部34が形
成される。従って、このドレンパン27のパン本体27
a,吹出口カバー27b、ノーズ27c及び凹部27d
を上記中空部34の形状を工夫して、このような複雑形
状を一体成形することができる。また、ノーズ27cの
外面形状に対して自由な内面形状を得ることができるた
め、上記成形型32aの構造を簡素化することができ
る。さらに、ドレンパン27が一体成形されることによ
り、特に暖房運転時に反り易いノーズ27cの強度を確
保することができる。
【0032】このドレンパン27においては、ガスイン
ジェクション射出成形により中空部34が形成されてい
るので、この中空部34に封止された空気はドレンパン
27の周囲の空気と接触しないので、これにより熱伝導
が抑制され、ドレンパン27外面への結露が防止され
る。即ち、ドレンパン27に断熱材を貼り付ける必要が
なくなり、その煩雑な貼付作業が廃止され、空気調和機
21の組立作業性を向上させることができる。
【0033】また、上記パン本体27a,吹出口カバー
27b、ノーズ27c及び凹部27dがガスインジェク
ション射出成形により一体成形されるので、部品点数が
減少し、空気調和機21の製造コストを低減することが
できる。このようにドレンパン27が一体成形部品とな
り、且つ、上記断熱材が不要であるので、空気調和機2
1の品質管理を容易にすることができる。
【0034】さらに、このように成形したドレンパン2
7のノズル孔27eがその外壁27gのノーズ27c近
傍に設けられ、その設定位置はドレン溜部となる内壁2
7以外の部位であるので、該ノズル孔27eからドレン
水がドレンパン27内に侵入することはない。
【0035】尚、前述のように、ノズル孔27eがドレ
ンパン27の下面であっても開口されていると、ドレン
パン27内の中空部34に空気が出入りするので、断熱
効果がなくなると共に、中空部34にドレン水が結露し
てしまい、該ノズル孔27eからそのドレン水が漏れる
慮れがあるので、このノズル孔27eを溶着34や別ピ
ース35により封止して、上記中空部34への空気の出
入りを防止している。
【0036】なお、本実施例においては、ノズル孔27
eをドレンパン27の下部に設定したが、前面側に設定
すれば、通風の邪魔になることもない。
【0037】また、上記後板本体29には、上記樋29
a及び二重構造体29bが上記ガスインジェクション射
出成形装置32を使用した射出成形により一体成形され
ている。この樋29aによって、その上方の後板本体2
9の背面への結露が集水される。そして、この樋29a
の下方には、上述のように中空部36を有する二重構造
体29bが一体成形されている。
【0038】従って、この中空部36に封止された空気
は上記二重構造体29bの周囲の空気と接触しないの
で、これにより熱伝導が防止され、上記断熱材及びその
煩雑な貼付作業が廃止され、空気調和機21の組立作業
性を向上させることができる。また、この二重構造体2
9bはガスインジェクション射出成形により形成される
ので、部品点数が減少し、空気調和機21の製造コスト
を低減することができる。さらに、このように後板本体
29,樋29a及び二重構造体29bが一体成形部品と
なり、且つ、上記断熱材が不要であるので、空気調和機
21の品質管理を容易にすることができ、断熱材の貼付
作業を容易にするための設計上の制約を少なくすること
ができる。よって、上記樋29aの下部に位置する二重
構造体29bを湾曲状に形成することができるので、後
板本体29と据付板22aとの間の底部に上記ドレンホ
ース28及び接続配管30を収納するための空間を確保
することができ、上記室内ユニット21aの奥行き寸法
を拡大する必要がなく、製品の小型化に対応させること
ができるものである。これにより、製品の据付性及び商
品性の向上を図ることができる。尚、本実施例にあって
は、従来の断熱材11を貼り付けた後板本体9に比し
て、その厚さを約70%程度減少させることができた。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る空気調
和機によれば、組立作業性を向上することができると共
に製造コストを低減することができ、品質管理の容易で
設計上の制約が少なく、製品の小型化に対応することが
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の一実施例における後
板本体を示す右側断面図である。
【図2】本実施例におけるドレンパンを示す右側断面図
である。
【図3】本実施例におけるドレンパンのガス注入用ノズ
ル及びこれを封止した状態を示し、(a)はドレンパン
のガス注入用ノズルの右側断面図、(b)は半田溶着に
よりガス注入用ノズルを封止した状態の右側断面図、
(c)は別ピースでガス注入用ノズルを封止した状態の
右側断面図である。
【図4】本実施例に採用するガスインジェクション射出
成形装置の一例を示す概略図である。
【図5】図4のA部を示す拡大概略図である。
【図6】従来の空気調和機の室内ユニットの一例を示す
右側断面図である。
【図7】従来の空気調和機のドレンパンの一例を示す右
側断面図である。
【符号の説明】
21 空気調和機 21a 室内ユニット 27 ドレンパン 29 後板本体 32a 成形型 34,36 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニットの筺体が熱可塑性樹脂を射
    出成形することにより形成される空気調和機において、
    上記筺体の冷房運転時に結露する部分の肉厚が他の部分
    の肉厚より厚く射出成形され、該成形時にその成形型内
    にガスを噴射して上記厚肉部分に中空部が形成されるこ
    とを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記筺体がドレンパンであり、これに上
    記射出成形により中空部が形成され、そのドレン溜部と
    なる部分以外の部位に上記ガスを注入するためのノズル
    孔が設けられている請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 室内ユニットの壁据付側に設けられた後
    板本体が熱可撓性樹脂を射出成形することにより形成さ
    れる空気調和機において、冷房運転時に結露する上記後
    板本体の背面が中空部を有する二重構造にて形成されて
    いることを特徴とする空気調和機。
JP4312027A 1992-11-20 1992-11-20 空気調和機 Pending JPH06159706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4312027A JPH06159706A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4312027A JPH06159706A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06159706A true JPH06159706A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18024341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4312027A Pending JPH06159706A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06159706A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005016848A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Daikin Ind Ltd 空気調和機の室内機
JP2010082914A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機およびそのドレンパン部品、並びにドレンパン部品成形用金型
JP2012172855A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Sharp Corp 空気調和機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005016848A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Daikin Ind Ltd 空気調和機の室内機
JP2010082914A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機およびそのドレンパン部品、並びにドレンパン部品成形用金型
JP2012172855A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Sharp Corp 空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5203400A (en) Air conditioner
EP1674310B1 (en) Two layer type air conditioner of vehicles
US6338676B1 (en) Air conditioner
US5690549A (en) Roof for a vehicle cab
KR101880103B1 (ko) 실내기의 전면패널 및 그의 제조방법
JPH06159706A (ja) 空気調和機
CN100432565C (zh) 天花板型空调机
CN109428433B (zh) 用于车辆通风座椅的电机组件
US11149982B2 (en) Air conditioner
KR102681456B1 (ko) 차량용 공조장치
KR101754080B1 (ko) 차량용 공조장치
JPH1061969A (ja) 空気調和機
CN216143963U (zh) 壁挂式空调室内机
KR20040108454A (ko) 2층류 공기조화장치의 송풍유니트
CN107405980A (zh) 车辆空调装置
JP4199649B2 (ja) パチンコ機
JP4263498B2 (ja) 車両用空調装置
US6098419A (en) Air conditioner case
JPH0939610A (ja) 自動車用フロントデフ構造
CN216143952U (zh) 壁挂式空调室内机
JP2001105837A (ja) 空調装置
KR0174079B1 (ko) 버스 출입구의 에어 커튼 장치
JPS59210229A (ja) 放熱器
JP4102641B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0241044Y2 (ja)