JPH06159623A - オイルバーナガンの洗浄方法 - Google Patents

オイルバーナガンの洗浄方法

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Publication number
JPH06159623A
JPH06159623A JP4313312A JP31331292A JPH06159623A JP H06159623 A JPH06159623 A JP H06159623A JP 4313312 A JP4313312 A JP 4313312A JP 31331292 A JP31331292 A JP 31331292A JP H06159623 A JPH06159623 A JP H06159623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil burner
burner gun
autoclave
organic solvent
oil
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4313312A
Other languages
English (en)
Inventor
Chisato Tsukahara
千幸人 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルバーナガンを傷付けたり破損したりす
ることなくオイルバーナガン内部の付着物が短時間で完
全に除去されることを目的とする。 【構成】 オイルバーナガンを容れた容器内に先ず有機
溶剤を、次にフッ化水素をそれぞれ注入して加温、加圧
した後に抜き取って減圧し、最後に水を注入して沸騰さ
せるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重油などを燃料とする
燃焼装置に適用されるオイルバーナガンの洗浄方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントやディーゼル発電プラ
ント等においては燃料として主に重油が使用されている
が、重油には多くのスラッジ分やカーボン分が含まれて
おり、重油を噴霧するオイルバーナガンの使用中にこれ
らのスラッジ分やカーボン分がオイルバーナガンの内部
に堆積して固着する。このためにオイルバーナガンの内
部が閉塞し、重油の流れが阻害されて燃焼不良の原因と
なる。従来は、このオイルバーナガンの内部に付着した
重油のスラッジ分やカーボン分などの付着物を除去する
場合、オイルバーナガンの外側をハンマリングしてその
振動によって付着物を剥離、脱落させるか、内部に鋼製
の棒を通して付着物をこすり落としている。これらの方
法で除去が不可能な場合には、新しいバーナガンと交換
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オイル
バーナガンは可撓性を保つために鋼管による直管部のみ
ではなく、一部がフレキシブル管となっている。このフ
レキシブル管の内部は凹凸を有しており、ここに多量の
付着物が堆積し易い。また、重油は高圧で圧送されてオ
イルバーナガン内を通過するため、付着物は圧密されて
固着している。従って、従来のようにハンマリングや鋼
製の棒による方法では除去できる付着物の量は僅かであ
り、完全に除去することができない。また、操作によっ
てはオイルバーナガンを傷付けたり破損したりする場合
もあり、効果的な方法ではない。また、オイルバーナガ
ンの付着物による閉塞の発生頻度は通常2週間に1回程
度の割合で起こり、オイルバーナガンのメンテナンスに
要する手間が多大である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオイルバー
ナガンの洗浄方法は上記課題の解決を目的にしており、
容器内にオイルバーナガンを容れ、先ず有機溶剤を注入
して加温、加圧した後に上記有機溶剤を抜き取って減圧
し、次にフッ化水素を注入して加温、加圧した後に上記
フッ化水素を抜き取って減圧し、最後に水を注入して沸
騰させることを特徴とする。
【0005】
【作用】即ち、本発明に係るオイルバーナガンの除去方
法においては、オイルバーナガンを容れた容器内に先ず
有機溶剤を、次にフッ化水素をそれぞれ注入して加温、
加圧した後に抜き取って減圧し、最後に水を注入して沸
騰させるようにしており、オイルバーナガンを容れた容
器内に先ず有機溶剤を注入して加温、加圧することによ
り有機溶剤が短時間でバーナガン内部の付着物に浸透し
て付着物中の油分を溶解する。この有機溶剤を抜いた後
に減圧することにより、油分を溶解して混合した有機溶
剤が付着物から抽出される。次に、フッ化水素を注入し
て加温、加圧し、減圧することにより付着物中のAl、
Si、Ca、Fe、等がフッ化化合物として溶解して付
着物から遊離し、付着物が柔く脆くなる。最後に、水洗
によりオイルバーナガンを傷付けたり破損したりするこ
となくオイルバーナガン内部の付着物が短時間で完全に
除去される。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るオイルバーナ
ガンの洗浄方法の説明図である。図において、本実施例
に係るオイルバーナガンの洗浄方法は重油などを燃料と
する燃焼装置に使用されるオイルバーナガンの洗浄方法
で、図における符号1は重油を噴霧するオイルバーナガ
ン、2は重油のスラッジ分やカーボン分などの付着物、
3はオートクレーブ、4は油圧ポンプ、5は真空ポン
プ、6はヒータ、7は有機溶剤、8はフッ化水素、9は
水、10は排液管、11は空気抜管である。オートクレ
ーブ3は内壁にテフロンコーティングなどが施されてお
り、耐酸性のある構造になっている。有機溶剤7にはベ
ンゼンや四塩化炭素などを用い、フッ化水素8は2〜5
%のものを用いる。一般に、オイルバーナガン1の内部
に付着する付着物2の化学的な組成は、約70%がカー
ボン、約20%が油分、そして約10%がスラッジ、灰
分等のAl2 3 ,SiO2 、Fe2 3 ,CaO等で
占められている。
【0007】オイルバーナガン1の内部に付着した付着
物2を除去する場合は、先ずオートクレーブ3内にオイ
ルバーナガン1を静置し、有機溶剤7をオートクレーブ
3内に注入する。オートクレーブ3内の空気は、空気抜
管11から大気中に放出される。次に、油圧ポンプ4に
よりオートクレーブ3内を2000kg/cm2程度に加圧
し、ヒータ6によりオートクレーブ3を加温する。有機
溶剤7は付着物2の細孔から浸入して全体に浸透し、付
着物2が内蔵する油分を溶解する。そして、排液管10
から有機溶剤7を抜き取った後、真空ポンプ5によりオ
ートクレーブ3内を真空にする。これにより、付着物2
内の約20%を占める油分が完全に抽出される。
【0008】さらに、フッ化水素8をオートクレーブ3
内に注入し、有機溶剤7による工程と同様に加圧、加
温、減圧を行う。このとき、付着物2内の約10%を占
めるスラッジ、灰分などのAl2 3 ,SiO2 、Fe
2 3 ,CaO等は、それぞれ水溶性フッ素化合物Al
3 ,SiF4 、FeF3 ,CaF2 に反応する。ここ
までで、付着物2は約30%が取り除かれてポーラスと
なり、オイルバーナガン1の内壁との固着がなくなって
脆く剥離、脱落し易くなっている。最後に、水9をオー
トクレーブ3内に注入してヒータ6により加熱し、少し
沸騰させることにより残りの付着物2がオイルバーナガ
ン1の内壁から脱落し、オートクレーブ1の下部に沈降
して洗浄が完了する。
【0009】このように、本洗浄方法はオイルバーナガ
ン1をオートクレーブ3内に置き、先ず有機溶剤7を注
入してオートクレーブ3内を加圧することにより有機溶
剤7が短時間にオイルバーナガン1内の付着物2に浸透
して付着物2中の油分を溶解するので、この有機溶剤7
を抜いた後にオートクレーブ3内を減圧することにより
溶解した油分と混合した有機溶剤7が付着物2から浸出
する。次に、フッ化水素8により付着物2中のAl、S
i、Ca、Fe等をフッ化物の化合物として溶解し、付
着物2から除去することにより付着物2を柔く脆くす
る。最後に、水洗により付着物2を完全に除去する。こ
のフッ化水素8を付着物2と接触させる時間は、付着物
2の量にもよるが10〜20分間が適当で、過分な接触
はオイルバーナガン1の材質を侵すことになるので注意
が必要である。
【0010】火力発電プラントやディーゼル発電プラン
ト等においては燃料として重油が使用されているが、重
油には多くのスラッジ分やカーボン分が含まれており、
重油を噴霧するオイルバーナガンの使用中にこれらのス
ラッジ分やカーボン分がオイルバーナガンの内部に堆積
して固着する。このためにオイルバーナガンの内部が閉
塞し、重油の流れが阻害されて燃焼不良の原因となる。
従来は、このオイルバーナガンの内部に付着した重油の
スラッジ分やカーボン分などの付着物を除去する場合、
オイルバーナガンの外側をハンマリングしてその振動に
よって付着物を剥離、脱落させるか、内部に鋼製の棒を
通して付着物をこすり落としている。これらの方法で除
去が不可能な場合には、新しいバーナガンと交換してい
る。しかしながら、オイルバーナガンは可撓性を保つた
めに鋼管による直管部のみではなく、一部がフレキシブ
ル管となっている。このフレキシブル管の内部は凹凸を
有しており、ここに多量の付着物が堆積し易い。また、
重油は高圧で圧送されてオイルバーナガン内を通過する
ため、付着物は圧密されて固着している。従って、従来
のようにハンマリングや鋼製の棒による方法では除去で
きる付着物の量は僅かであり、完全に除去することがで
きない。また、操作によってはオイルバーナガンを傷付
けたり破損したりする場合もあり、効果的な方法ではな
い。また、オイルバーナガンの付着物による閉塞の発生
頻度は通常2週間に1回程度の割合で起こり、オイルバ
ーナガンのメンテナンスに要する手間が多大であるが、
本洗浄方法においてはオートクレーブ3内で洗浄液とし
て有機溶剤7、フッ化水素8,水9をそれぞれ単独に使
用して各洗浄液毎にオートクレーブ3内を加温、加圧
し、減圧した後に水洗を行うことにより、ハンマリング
や鋼製の棒などによって除去が困難なオイルバーナガン
1内部に固着した付着物2をオイルバーナガン1を損傷
することなく、少ない薬液量で短時間で除去することが
可能であり、高価なオイルバーナガン1を長期間にわた
って使用することができてボイラ等の燃焼装置における
メンテナンスに要する手間や経費などが大幅に節減され
る。
【0011】
【発明の効果】本発明に係るオイルバーナガンの洗浄方
法は前期のようになっており、オイルバーナガンを傷付
けたり破損したりすることなくオイルバーナガン内部の
付着物が短時間で完全に除去されるので、オイルバーナ
ガンのメンテナンスに要する手間が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るオイルバーナガ
ンの洗浄方法の説明図である。
【符号の説明】
1 オイルバーナガン 2 付着物 3 オートクレーブ 4 油圧ポンプ 5 真空ポンプ 6 ヒータ 7 有機溶剤 8 フッ化水素 9 水 10 排液管 11 空気抜管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内にオイルバーナガンを容れ、先ず
    有機溶剤を注入して加温、加圧した後に上記有機溶剤を
    抜き取って減圧し、次にフッ化水素を注入して加温、加
    圧した後に上記フッ化水素を抜き取って減圧し、最後に
    水を注入して沸騰させることを特徴とするオイルバーナ
    ガンの洗浄方法。
JP4313312A 1992-11-24 1992-11-24 オイルバーナガンの洗浄方法 Withdrawn JPH06159623A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5510187A (en) * 1993-04-27 1996-04-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium whose magnetic layer incorporates nonhalogenated vinyl copolymer and specified polyurethane polymer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5510187A (en) * 1993-04-27 1996-04-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetic recording medium whose magnetic layer incorporates nonhalogenated vinyl copolymer and specified polyurethane polymer

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