JPH06159146A - 気化器の始動燃料供給装置 - Google Patents
気化器の始動燃料供給装置Info
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- JPH06159146A JPH06159146A JP4109187A JP10918792A JPH06159146A JP H06159146 A JPH06159146 A JP H06159146A JP 4109187 A JP4109187 A JP 4109187A JP 10918792 A JP10918792 A JP 10918792A JP H06159146 A JPH06159146 A JP H06159146A
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- engine
- starting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手動により始動する機関に簡単に取り付けら
れ、始動燃料を気化器の吸気通路へ自動的に供給または
停止し、もつて機関の始動を容易にする。 【構成】 気化器の燃料室26と吸気通路9を結ぶ始動
燃料供給通路14,14aに電磁開閉弁Cを備える。リ
コイル操作による機関31の始動時、電磁開閉弁Cは始
動スイツチの操作により開かれ、始動燃料が供給される
ので機関31が円滑に始動される。機関31がアイドル
回転に達すると、電磁開閉弁Cはフライホイルマグネト
30の1次コイル30aからの信号により閉じられるの
で、機関31がアイドル回転で始動燃料を不必要に供給
され、不調を来たすことはない。
れ、始動燃料を気化器の吸気通路へ自動的に供給または
停止し、もつて機関の始動を容易にする。 【構成】 気化器の燃料室26と吸気通路9を結ぶ始動
燃料供給通路14,14aに電磁開閉弁Cを備える。リ
コイル操作による機関31の始動時、電磁開閉弁Cは始
動スイツチの操作により開かれ、始動燃料が供給される
ので機関31が円滑に始動される。機関31がアイドル
回転に達すると、電磁開閉弁Cはフライホイルマグネト
30の1次コイル30aからの信号により閉じられるの
で、機関31がアイドル回転で始動燃料を不必要に供給
され、不調を来たすことはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電池により電磁開閉弁を
開閉し、機関の始動時始動燃料を自動的に供給し、機関
の完曝時始動燃料の供給を停止し、もつて機関の円滑な
始動を図る、気化器の始動燃料供給装置に関するもので
ある。
開閉し、機関の始動時始動燃料を自動的に供給し、機関
の完曝時始動燃料の供給を停止し、もつて機関の円滑な
始動を図る、気化器の始動燃料供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平2-146247号公報に開示される気化
器の始動燃料供給装置では、機関の始動時、電磁開閉弁
が開かれ、気化器の燃料室の始動燃料が吸気通路へ自動
的に供給され、気化器から濃い混合気が機関へ供給さ
れ、機関が円滑に始動するようになつている。しかし、
上述の始動燃料供給装置は、始動電動機と電磁開閉弁を
駆動する電源バツテリを機関に搭載する必要があり、携
帯作業機などの小型2サイクル内燃機関では、電源バツ
テリや始動電動機を機関に備えると、重量が増加し、コ
ストが嵩むなどの難点がある。
器の始動燃料供給装置では、機関の始動時、電磁開閉弁
が開かれ、気化器の燃料室の始動燃料が吸気通路へ自動
的に供給され、気化器から濃い混合気が機関へ供給さ
れ、機関が円滑に始動するようになつている。しかし、
上述の始動燃料供給装置は、始動電動機と電磁開閉弁を
駆動する電源バツテリを機関に搭載する必要があり、携
帯作業機などの小型2サイクル内燃機関では、電源バツ
テリや始動電動機を機関に備えると、重量が増加し、コ
ストが嵩むなどの難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、手動によりクランク軸を回転して始動する
機関にも簡単に取り付けられ、機関の始動時始動燃料を
気化器の吸気通路へ自動的に供給し、機関の始動後は始
動燃料の供給を自動的に停止し、もつて機関の始動を容
易にする、気化器の始動燃料供給装置を提供することに
ある。
問題に鑑み、手動によりクランク軸を回転して始動する
機関にも簡単に取り付けられ、機関の始動時始動燃料を
気化器の吸気通路へ自動的に供給し、機関の始動後は始
動燃料の供給を自動的に停止し、もつて機関の始動を容
易にする、気化器の始動燃料供給装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は気化器の燃料室と吸気通路とを結ぶ
始動燃料供給通路に備えた電磁開閉弁を、フライホイル
マグネトの1次コイルの出力信号により作動させ、リコ
イル操作により機関を駆動するものである。
に、本発明の構成は気化器の燃料室と吸気通路とを結ぶ
始動燃料供給通路に備えた電磁開閉弁を、フライホイル
マグネトの1次コイルの出力信号により作動させ、リコ
イル操作により機関を駆動するものである。
【0005】
【作用】機関の始動時、予め手動吸引ポンプにより気化
器の燃料室の空気や燃料蒸気を燃料タンクまたは大気へ
排出し、燃料タンクの燃料を燃料室へ吸引する。次い
で、始動スイツチを閉じると電磁開閉弁が開き、リコイ
ル装置によりクランク軸を回転すると、燃料室の燃料が
電磁開閉弁を経て吸気通路へ吸引される。したがつて、
濃い混合気が機関へ供給され、機関が円滑に始動され
る。
器の燃料室の空気や燃料蒸気を燃料タンクまたは大気へ
排出し、燃料タンクの燃料を燃料室へ吸引する。次い
で、始動スイツチを閉じると電磁開閉弁が開き、リコイ
ル装置によりクランク軸を回転すると、燃料室の燃料が
電磁開閉弁を経て吸気通路へ吸引される。したがつて、
濃い混合気が機関へ供給され、機関が円滑に始動され
る。
【0006】機関回転数が所定値(リコイル操作による
回転数)よりも高くなると、フライホイルマグネトの1
次コイルからの信号に基づき電磁開閉弁が直ちに閉じ、
始動燃料の供給が遮断され、機関の円滑なアイドル回転
が維持される。
回転数)よりも高くなると、フライホイルマグネトの1
次コイルからの信号に基づき電磁開閉弁が直ちに閉じ、
始動燃料の供給が遮断され、機関の円滑なアイドル回転
が維持される。
【0007】
【実施例】図1は本発明による始動燃料供給装置を備え
たダイヤフラム型気化器の概略構成図である。ダイヤフ
ラム型気化器1は本体4に、ダイヤフラム型の燃料ポン
プAと、燃料供給機構Bと、燃料室26と燃料溜室10
とを結ぶ始動燃料供給通路14,14aを開閉する電磁
開閉弁Cと、電磁開閉弁Cの動作を機関31のフライホ
イルマグネト30の1次コイルの信号に基づいて制御す
る制御回路37と、始動前に燃料タンク18の燃料を燃
料室26へ充填する手動吸引ポンプ60とを備えてい
る。
たダイヤフラム型気化器の概略構成図である。ダイヤフ
ラム型気化器1は本体4に、ダイヤフラム型の燃料ポン
プAと、燃料供給機構Bと、燃料室26と燃料溜室10
とを結ぶ始動燃料供給通路14,14aを開閉する電磁
開閉弁Cと、電磁開閉弁Cの動作を機関31のフライホ
イルマグネト30の1次コイルの信号に基づいて制御す
る制御回路37と、始動前に燃料タンク18の燃料を燃
料室26へ充填する手動吸引ポンプ60とを備えてい
る。
【0008】気化器1は本体4の吸気通路9を横切る円
筒部7に、ロータリ型の絞り弁8を回転可能かつ軸方向
移動可能に支持される。絞り孔8aを有する絞り弁8は
上端側小径軸部にレバー2を結合され、レバー2から垂
下するフオロアが、円筒部7を閉鎖する蓋3に形成した
カム3aに、図示してないばねにより付勢係合される。
レバー2により絞り弁8を回動し、絞り弁8の開度を増
加すると、絞り弁8に結合したニードル5が上昇し、燃
料噴孔6からの燃料量が増加し、機関31の出力が増大
される。
筒部7に、ロータリ型の絞り弁8を回転可能かつ軸方向
移動可能に支持される。絞り孔8aを有する絞り弁8は
上端側小径軸部にレバー2を結合され、レバー2から垂
下するフオロアが、円筒部7を閉鎖する蓋3に形成した
カム3aに、図示してないばねにより付勢係合される。
レバー2により絞り弁8を回動し、絞り弁8の開度を増
加すると、絞り弁8に結合したニードル5が上昇し、燃
料噴孔6からの燃料量が増加し、機関31の出力が増大
される。
【0009】円筒部7の底部すなわち絞り弁8の下側
に、始動燃料を保留する燃料溜室10が形成され、機関
31の始動時燃料溜室10の燃料が円筒部7と絞り弁8
との隙間から吸気通路9へ吸引される。燃料溜室10に
は好ましくはセラミツクスなどの多孔質部材が収容され
る。
に、始動燃料を保留する燃料溜室10が形成され、機関
31の始動時燃料溜室10の燃料が円筒部7と絞り弁8
との隙間から吸気通路9へ吸引される。燃料溜室10に
は好ましくはセラミツクスなどの多孔質部材が収容され
る。
【0010】燃料ポンプAは気化器本体4の内部にダイ
ヤフラム28により脈動圧導入室とポンプ室を区画して
なり、脈動圧導入室は2サイクル機関31のクランク室
に接続される。ポンプ室は逆止弁27、管55を経て燃
料タンク18に接続され、また逆止弁24、通路15、
流入弁23を経て燃料供給機構Bのメータリング室と称
する燃料室26へ接続される。
ヤフラム28により脈動圧導入室とポンプ室を区画して
なり、脈動圧導入室は2サイクル機関31のクランク室
に接続される。ポンプ室は逆止弁27、管55を経て燃
料タンク18に接続され、また逆止弁24、通路15、
流入弁23を経て燃料供給機構Bのメータリング室と称
する燃料室26へ接続される。
【0011】燃料供給機構Bは気化器本体4の内部にダ
イヤフラム19により燃料室26と大気室20とを区画
してなる。燃料室26の内部に支軸22によりレバー2
1が支持される。レバー21の一端がばねによりダイヤ
フラム19へ付勢され、他端は流入弁23を閉鎖するよ
う流入弁23へ付勢係合される。燃料室26は逆止弁3
9、燃料ジエツト25を経て燃料供給管の燃料噴孔6へ
連通される。また、燃料室26は通路14、絞り17、
電磁開閉弁Cの弁体13により開閉される弁室、通路1
4aを経て前述の燃料溜室10へ連通される。
イヤフラム19により燃料室26と大気室20とを区画
してなる。燃料室26の内部に支軸22によりレバー2
1が支持される。レバー21の一端がばねによりダイヤ
フラム19へ付勢され、他端は流入弁23を閉鎖するよ
う流入弁23へ付勢係合される。燃料室26は逆止弁3
9、燃料ジエツト25を経て燃料供給管の燃料噴孔6へ
連通される。また、燃料室26は通路14、絞り17、
電磁開閉弁Cの弁体13により開閉される弁室、通路1
4aを経て前述の燃料溜室10へ連通される。
【0012】手動吸引ポンプ60は燃料供給機構Bの下
側壁部に結合したスポイド59によりポンプ室58を区
画し、ポンプ室58に2つの逆止弁を一体に備えた茸型
弁57を配設してなる。ポンプ室58は茸型弁57の傘
部に構成される逆止弁(吸入弁)、通路15aを経て燃
料室26へ連通され、また茸型弁57の中空軸部を扁平
に押し潰して構成される逆止弁(吐出弁)、管15bを
経て燃料タンク18へ連通される。管15bは大気へ開
放してもよい。
側壁部に結合したスポイド59によりポンプ室58を区
画し、ポンプ室58に2つの逆止弁を一体に備えた茸型
弁57を配設してなる。ポンプ室58は茸型弁57の傘
部に構成される逆止弁(吸入弁)、通路15aを経て燃
料室26へ連通され、また茸型弁57の中空軸部を扁平
に押し潰して構成される逆止弁(吐出弁)、管15bを
経て燃料タンク18へ連通される。管15bは大気へ開
放してもよい。
【0013】図2は電磁開閉弁Cの動作を制御する制御
回路図である。図2の左半部に示すように、フライホイ
ルマグネト30により点火栓40を駆動する点火回路ユ
ニツト32と、点火栓40の両端子間を短絡させて機関
31を停止する停止スイツチ33とが、ダイオード34
を経て電源36としての例えば乾電池に接続される。
回路図である。図2の左半部に示すように、フライホイ
ルマグネト30により点火栓40を駆動する点火回路ユ
ニツト32と、点火栓40の両端子間を短絡させて機関
31を停止する停止スイツチ33とが、ダイオード34
を経て電源36としての例えば乾電池に接続される。
【0014】図2の右半部に示すように、制御回路37
は好ましくは停止スイツチ33と連動する始動スイツチ
33aと、抵抗43〜47,49〜51と、ツエナダイ
オード42と,コンデンサ41,54と、トランジスタ
48,52と、ダイオード53,56とを備えている。
は好ましくは停止スイツチ33と連動する始動スイツチ
33aと、抵抗43〜47,49〜51と、ツエナダイ
オード42と,コンデンサ41,54と、トランジスタ
48,52と、ダイオード53,56とを備えている。
【0015】次に、本発明による気化器の始動燃料供給
装置の作動について説明する。機関の始動にあたり、手
動吸引ポンプ60のスポイド59を繰り返し押し潰し、
燃料室26の空気と燃料蒸気を通路15a、逆止弁57
を経てポンプ室58へ吸引し、さらに逆止弁57、管1
5bを経て燃料タンク18へ排出し、同時に燃料タンク
18の燃料を管55、逆止弁27、燃料ポンプAのポン
プ室、逆止弁24、通路15、流入弁23を経て燃料室
26へ充填する。
装置の作動について説明する。機関の始動にあたり、手
動吸引ポンプ60のスポイド59を繰り返し押し潰し、
燃料室26の空気と燃料蒸気を通路15a、逆止弁57
を経てポンプ室58へ吸引し、さらに逆止弁57、管1
5bを経て燃料タンク18へ排出し、同時に燃料タンク
18の燃料を管55、逆止弁27、燃料ポンプAのポン
プ室、逆止弁24、通路15、流入弁23を経て燃料室
26へ充填する。
【0016】次いで、始動スイツチ33aを閉じ、リコ
イル装置38により機関31のクランク軸と一緒にフラ
イホイルマグネト30を回転する。1次コイル30aに
誘導電流が流れ、2次コイル30bは機関31の回転に
同期して点火栓40の両端子間に高電圧を印加する。1
次コイル30aの誘導電圧は機関回転数に比例して増大
する。
イル装置38により機関31のクランク軸と一緒にフラ
イホイルマグネト30を回転する。1次コイル30aに
誘導電流が流れ、2次コイル30bは機関31の回転に
同期して点火栓40の両端子間に高電圧を印加する。1
次コイル30aの誘導電圧は機関回転数に比例して増大
する。
【0017】1次コイル30aの誘導電圧は、クランク
軸がリコイル装置38により駆動されている状態では、
図3に破線で示すように非常に低くなつており、1次コ
イル30aからダイオード56、抵抗44,45,47
を経てトランジスタ48のベースへ流れる電流は非常に
少く、トランジスタ48は不導通の状態にある。この
時、電源36からスイツチ33a、抵抗43,49,5
0を経てトランジスタ52のベースへ流れる電流が多
く、トランジスタ52が導通し、電磁開閉弁Cの電磁コ
イル12(図1)が励磁されて電磁開閉弁Cが開く。抵
抗51を流れる電流は微小になるように設定される。
軸がリコイル装置38により駆動されている状態では、
図3に破線で示すように非常に低くなつており、1次コ
イル30aからダイオード56、抵抗44,45,47
を経てトランジスタ48のベースへ流れる電流は非常に
少く、トランジスタ48は不導通の状態にある。この
時、電源36からスイツチ33a、抵抗43,49,5
0を経てトランジスタ52のベースへ流れる電流が多
く、トランジスタ52が導通し、電磁開閉弁Cの電磁コ
イル12(図1)が励磁されて電磁開閉弁Cが開く。抵
抗51を流れる電流は微小になるように設定される。
【0018】機関31がアイドル回転に達すると、図3
に実線で示すように1次コイル30aの電圧が高くな
り、トランジスタ48のベースへ流れる電流が増加し、
トランジスタ48が導通される。電源36の正極から電
流が始動スイツチ33a、抵抗43,49、トランジス
タ48を経て電源36の負極へ流れることになり、抵抗
50を経てトランジスタ52のベースへ流れる電流が激
減し、トランジスタ52が不導通になり、電磁開閉弁C
の電磁コイル12が消磁され、電磁開閉弁Cが閉じる。
に実線で示すように1次コイル30aの電圧が高くな
り、トランジスタ48のベースへ流れる電流が増加し、
トランジスタ48が導通される。電源36の正極から電
流が始動スイツチ33a、抵抗43,49、トランジス
タ48を経て電源36の負極へ流れることになり、抵抗
50を経てトランジスタ52のベースへ流れる電流が激
減し、トランジスタ52が不導通になり、電磁開閉弁C
の電磁コイル12が消磁され、電磁開閉弁Cが閉じる。
【0019】上述のように、機関31がアイドル回転に
達した時、電磁開閉弁Cが閉じるので、周囲温度など機
関31の運転条件に対応して濃い混合気をつくるための
始動燃料が供給され、機関31が円滑に始動される。
達した時、電磁開閉弁Cが閉じるので、周囲温度など機
関31の運転条件に対応して濃い混合気をつくるための
始動燃料が供給され、機関31が円滑に始動される。
【0020】図4に実線で示すように、周囲温度が低い
場合は、機関31のクランク軸が回転されると(回転数
n1 )、機関31のクランク室の脈動圧により燃料ポン
プA(図1)のダイヤフラム28が上下に往復動し、燃
料タンク18の燃料が管55、逆止弁27を経て燃料ポ
ンプAのポンプ室へ吸引され、さらに逆止弁24、通路
15、流入弁23を経て燃料室26へ供給される。燃料
室26の燃料は逆止弁39、燃料ジエツト25、燃料噴
孔6を経て絞り孔8aないし吸気通路9へ供給される。
同時に、燃料室26の燃料は通路14、絞り17、電磁
開閉弁C、通路14aを経て燃料溜室10へ送られる。
燃料溜室10の燃料は吸気通路9へ吸引され、濃い混合
気が機関31へ送られるので、機関31が円滑に始動さ
れる。
場合は、機関31のクランク軸が回転されると(回転数
n1 )、機関31のクランク室の脈動圧により燃料ポン
プA(図1)のダイヤフラム28が上下に往復動し、燃
料タンク18の燃料が管55、逆止弁27を経て燃料ポ
ンプAのポンプ室へ吸引され、さらに逆止弁24、通路
15、流入弁23を経て燃料室26へ供給される。燃料
室26の燃料は逆止弁39、燃料ジエツト25、燃料噴
孔6を経て絞り孔8aないし吸気通路9へ供給される。
同時に、燃料室26の燃料は通路14、絞り17、電磁
開閉弁C、通路14aを経て燃料溜室10へ送られる。
燃料溜室10の燃料は吸気通路9へ吸引され、濃い混合
気が機関31へ送られるので、機関31が円滑に始動さ
れる。
【0021】図4に実線で示すように、機関31がアイ
ドル回転(回転数n2 )に達すると、電磁開閉弁Cが閉
じ、燃料室26の燃料が燃料溜室10へ供給されなくな
る。しかし、暫時燃料溜室10の多孔質部材に残留する
始動燃料が吸気通路9へ吸引されるので、円滑な機関3
1の暖機運転が維持される。仮に、機関31がアイドル
回転に達しても電磁開閉弁Cが閉じないと、燃料室26
の燃料が燃料溜室10へ引き続き供給されるので、依然
として濃い混合気が機関31へ供給されることになり、
図4に破線で示すように機関31が不調を来たし、やが
て停止する。図4において、機関31がアイドル回転に
達するまで多少の時間が掛るのは、機関31および外気
の温度が低いために燃料の気化が悪いからである。
ドル回転(回転数n2 )に達すると、電磁開閉弁Cが閉
じ、燃料室26の燃料が燃料溜室10へ供給されなくな
る。しかし、暫時燃料溜室10の多孔質部材に残留する
始動燃料が吸気通路9へ吸引されるので、円滑な機関3
1の暖機運転が維持される。仮に、機関31がアイドル
回転に達しても電磁開閉弁Cが閉じないと、燃料室26
の燃料が燃料溜室10へ引き続き供給されるので、依然
として濃い混合気が機関31へ供給されることになり、
図4に破線で示すように機関31が不調を来たし、やが
て停止する。図4において、機関31がアイドル回転に
達するまで多少の時間が掛るのは、機関31および外気
の温度が低いために燃料の気化が悪いからである。
【0022】図5に示すように、機関31の温度が高い
場合、または外気の温度が低くても機関停止後再始動す
る場合は、リコイル装置38によりクランク軸が回転さ
れると、瞬時に機関31が始動され、アイドル回転に達
する。この間に燃料室26の燃料が電磁開閉弁Cを経て
燃料溜室10へ供給されるが、機関31がアイドル回転
に達すると直ちに電磁開閉弁Cが閉じるので、図5に実
線で示すように、機関31のアイドル回転が円滑に維持
される。仮に、電磁開閉弁Cが開いたままであると、図
5に破線で示すように、機関31がアイドル回転に達し
ても、濃い混合気が機関31へ引き続き供給されるの
で、機関31が不調を来たし、やがて停止する。
場合、または外気の温度が低くても機関停止後再始動す
る場合は、リコイル装置38によりクランク軸が回転さ
れると、瞬時に機関31が始動され、アイドル回転に達
する。この間に燃料室26の燃料が電磁開閉弁Cを経て
燃料溜室10へ供給されるが、機関31がアイドル回転
に達すると直ちに電磁開閉弁Cが閉じるので、図5に実
線で示すように、機関31のアイドル回転が円滑に維持
される。仮に、電磁開閉弁Cが開いたままであると、図
5に破線で示すように、機関31がアイドル回転に達し
ても、濃い混合気が機関31へ引き続き供給されるの
で、機関31が不調を来たし、やがて停止する。
【0023】なお、上述の実施例では、フライホイルマ
グネト30の1次コイル30aの電圧変化により電磁開
閉弁Cを制御しているが、電圧の代りに1次コイル30
aを流れる電流またはパルス数などの信号に基づき電磁
開閉弁Cを制御することができる。
グネト30の1次コイル30aの電圧変化により電磁開
閉弁Cを制御しているが、電圧の代りに1次コイル30
aを流れる電流またはパルス数などの信号に基づき電磁
開閉弁Cを制御することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のように、手動吸引ポンプ
により予め燃料タンクの燃料を気化器の燃料室へ充填し
たうえで、乾電池などで駆動される電磁開閉弁を開き、
リコイル装置によりクランク軸を回転するものであるか
ら、重い電源バツテリや始動電動機を必要とせず、始動
性に優れた軽量な内燃機関を提供できる。
により予め燃料タンクの燃料を気化器の燃料室へ充填し
たうえで、乾電池などで駆動される電磁開閉弁を開き、
リコイル装置によりクランク軸を回転するものであるか
ら、重い電源バツテリや始動電動機を必要とせず、始動
性に優れた軽量な内燃機関を提供できる。
【0025】機関の始動時、電磁開閉弁は始動スイツチ
の操作により開かれて始動燃料を供給するので、機関が
円滑に始動され、機関がアイドル回転に達すると直ち
に、電磁開閉弁はフライホイルマグネトの1次コイルか
らの信号により自動的に閉じられるので、機関がアイド
ル回転で始動燃料を不必要に供給され、不調を来たすこ
とはない。
の操作により開かれて始動燃料を供給するので、機関が
円滑に始動され、機関がアイドル回転に達すると直ち
に、電磁開閉弁はフライホイルマグネトの1次コイルか
らの信号により自動的に閉じられるので、機関がアイド
ル回転で始動燃料を不必要に供給され、不調を来たすこ
とはない。
【0026】本発明によれば、始動燃料の供給はフライ
ホイルマグネトの1次コイルからの信号に基づく電磁開
閉弁の閉動作により停止され、温度スイツチがなくて
も、始動燃料が必要な外気温度などの条件に適つた量の
始動燃料が供給されるので、使用する部品か少くコスト
が節減される。
ホイルマグネトの1次コイルからの信号に基づく電磁開
閉弁の閉動作により停止され、温度スイツチがなくて
も、始動燃料が必要な外気温度などの条件に適つた量の
始動燃料が供給されるので、使用する部品か少くコスト
が節減される。
【図1】本発明に係る始動燃料供給装置を備えた気化器
の概略構成を示す側面断面図である。
の概略構成を示す側面断面図である。
【図2】同気化器の始動燃料供給装置の電気回路図であ
る。
る。
【図3】フライホイルマグネトの1次コイルの回転数と
電圧との特性線図である。
電圧との特性線図である。
【図4】低温時の機関の始動特性線図である。
【図5】高温時の機関の始動特性線図である。
C:電磁開閉弁 1:気化器 8:絞り弁 9:吸気通
路 10:燃料溜室 14,14a,15a:通路 1
8:燃料タンク 26:燃料室 30:フライホイルマ
グネト 30a:1次コイル 31:機関 36:電源
38:リコイル装置 60:手動吸引ポンプ
路 10:燃料溜室 14,14a,15a:通路 1
8:燃料タンク 26:燃料室 30:フライホイルマ
グネト 30a:1次コイル 31:機関 36:電源
38:リコイル装置 60:手動吸引ポンプ
Claims (3)
- 【請求項1】気化器の燃料室と吸気通路とを結ぶ始動燃
料供給通路に備えた電磁開閉弁を、フライホイルマグネ
トの1次コイルの出力信号により作動させ、リコイル操
作により機関を駆動することを特徴とする、気化器の始
動燃料供給装置。 - 【請求項2】前記電磁開閉弁を駆動するための電池を搭
載した、請求項1に記載の気化器の始動燃料供給装置。 - 【請求項3】前記燃料室と燃料タンクまたは大気とを結
ぶ通路の間に、機関の始動前に燃料タンクの燃料を前記
燃料室へ充填する手動吸引ポンプを備えた、請求項1に
記載の気化器の始動燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109187A JPH06159146A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 気化器の始動燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4109187A JPH06159146A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 気化器の始動燃料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159146A true JPH06159146A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=14503848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4109187A Pending JPH06159146A (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 気化器の始動燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06159146A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2748521A1 (fr) * | 1996-05-09 | 1997-11-14 | Stihl Andreas | Moteur a combustion interne, en particulier a deux temps, pour machine outil se conduisant a la main |
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EP3693595A1 (en) | 2019-02-06 | 2020-08-12 | Yamabiko Corporation | Starting-fuel supply device, adapter, and engine work machine |
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-
1992
- 1992-04-02 JP JP4109187A patent/JPH06159146A/ja active Pending
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