JPH0814107A - 気化器の始動燃料供給装置 - Google Patents

気化器の始動燃料供給装置

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JPH0814107A
JPH0814107A JP16741394A JP16741394A JPH0814107A JP H0814107 A JPH0814107 A JP H0814107A JP 16741394 A JP16741394 A JP 16741394A JP 16741394 A JP16741394 A JP 16741394A JP H0814107 A JPH0814107 A JP H0814107A
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JP
Japan
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engine
valve
starting
fuel
passage
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JP16741394A
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Takeshi Kobayashi
猛 小林
Yoshimi Seshimo
義美 瀬下
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動始動操作時の電気信号と大気温度と機関
停止後の経過時間とに基づき始動用混合気量を求め、電
磁開閉弁により所要量の始動用混合気を機関へ供給し、
機関の円滑な始動を得る。 【構成】 吸気通路38の絞り弁30よりも上流側部分
から導入した空気と、定圧燃料室74から導入した燃料
とから濃い始動用混合気を生成し、かつ吸気通路38の
絞り弁30よりも下流側部分へ供給するバイスタータE
の通路を気化器本体27に設ける。バイスタータの通路
を開閉する電磁開閉弁Cを、フライホイルマグネト7の
1次コイル9の出力信号に基づき制御する。機関の始動
時、大気温度と機関停止後の経過時間とに対応して電磁
開閉弁Cの開時間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気温度と機関停止後の
経過時間とに基づき、機関が始動時要求する始動燃料な
いし始動用混合気の量を求め、所要量の始動燃料ないし
始動用混合気を始動燃料通路を経て吸気通路へ供給する
ようにした、気化器の始動燃料供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平2-146247号公報に開示される気化
器の始動燃料供給装置では、機関の円滑な始動を得るた
めに、フライホイルマグネトの1次コイルの電気信号に
基づき電磁開閉弁を開閉し、始動燃料を電磁開閉弁を経
て機関へ供給するようになつている。しかし、上述の始
動燃料供給装置は始動電動機を備えた機関に限られ、手
動操作により始動する機関の場合は、機関の回転が断続
的で回転数も一定しないので、始動燃料量は非常に不安
定なものになる。また、機関の外壁温度は200℃にも
なるので、機関の外壁にサーミスタなどの温度センサを
設けることは、温度センサの耐熱性に心配があり、また
温度センサが機関の運転中に外れるなどの恐れもないと
はいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、始動電動機を備えていない、つまりリコイ
ルスタータ方式などの手動操作により始動する機関で
も、手動操作時の電気信号と大気温度と機関停止後の経
過時間とに基づき、始動燃料ないし始動用混合気の量を
求め、電磁開閉弁により所要量の始動燃料ないし始動用
混合気を自動的に機関へ供給し、機関の円滑な始動を得
る、気化器の始動燃料供給装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は吸気通路の絞り弁よりも上流側部分
から導入した空気と、定圧燃料室から導入した燃料とか
ら濃い始動用混合気を生成し、かつ吸気通路の絞り弁よ
りも下流側部分へ供給するバイスタータ通路を気化器本
体に設け、バイスタータ通路を開閉する電磁開閉弁を、
フライホイルマグネトの1次コイルの出力信号に基づき
制御する内燃機関において、機関の始動時、大気温度と
機関停止後の経過時間とに対応して電磁開閉弁の開時間
を制御するものである。
【0005】
【作用】大気温度と機関停止後の経過時間(最後に機関
の運転を停止してからの時間)とに基づき、機関の始動
に最適な始動燃料ないし始動用混合気の量を求め、機関
の手動始動操作時、始動用混合気の量に対応して電磁開
閉弁の開時間を制御する。
【0006】始動用混合気は機関の始動後も引き続き、
予め設定された電磁開閉弁の開時間だけ供給されるの
で、暖機運転やアイドル運転への復帰操作は特に必要な
い。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る始動燃料供給装置を備え
た気化器の正面断面図、図2は同始動燃料供給装置の制
御内容を表すブロツク図である。機関2はシリンダ4の
上端部に点火栓3を支持され、左側壁に断熱管5を介し
て気化器を、右側壁に排気マフラ6をそれぞれ接続され
る。機関2のクランク軸にフライホイルマグネト7が結
合され、1次コイル9に接続した点火回路13の信号に
基づき、2次コイル8から高圧電流が点火栓3へ供給さ
れると、シリンダ4の内部で火花が発生し、燃料と空気
の混合気を点火する。クランク軸は一方向クラツチを介
してリコイル式スタータ10の軸10aを連結される。
スタータ10の軸10aに巻き付けられたロープ12を
ばねの力に抗して引き出すと、軸10aの回転がクラン
ク軸へ伝達され、ロープ12を手離すと、ロープ12は
ばねの力により軸10aへ巻き戻される。点火回路13
はスイツチ14を閉じると短絡され、点火栓3への高圧
電流の供給を停止し、機関2を停止する。
【0008】始動用混合気を制御する電子制御装置16
は電源バツテリ15により駆動され、1次コイル9の電
気信号と大気温度と機関停止後の経過時間とに基づき、
電磁開閉弁Cの電磁コイル53の励磁時間、すなわち電
磁開閉弁Cの開時間を制御する。電磁開閉弁Cは電磁コ
イル53を励磁されると、プランジヤ54がばね52の
力に抗して吸引され、弁体44を引き上げ、バイスター
タの通路47と通路42との間を開く。
【0009】気化器は吸気通路38を有する本体27
に、吸気通路38と上下方向に交差する円筒部28を備
えている。円筒部28に空気孔32を有するスロツトル
型の絞り弁30が回動可能かつ軸方向移動可能に支持さ
れる。図1は説明の都合上、絞り弁30の全閉状態を示
しているが、実際には、空気孔32と吸気通路38との
連通度すなわち絞り弁30の開度は、ばね26の力によ
りアイドル位置で停止するように構成される。
【0010】ばね26は円筒部28を閉鎖する蓋25と
絞り弁30との間に介装され、かつ一端を蓋25に、他
端を絞り弁30にそれぞれ係止される。絞り弁30の上
端の弁軸24は蓋25を貫通し、かつ弁レバー21を結
合される。弁レバー21から下方へ突出するフオロア2
2が、ばね26の力により蓋25のカム面23ヘ押し付
けられる。弁レバー21をばね26の力に抗して回動す
ると、絞り弁30の開度が増加し、同時に絞り弁30と
一緒に棒弁29が引き上げられ、空気孔32へ突出する
燃料供給管33の燃料噴孔34の開度を増加する。
【0011】燃料供給管33へ燃料を供給するための定
圧燃料供給機構Bは、膜式燃料ポンプと定圧燃料室74
とを備えている。膜式燃料ポンプは本体27の下端に膜
67を挟んで中間壁体64を結合し、膜67の上側に2
行程機関のクランク室の脈動圧を導入する室61を、膜
67の下側にポンプ室66をそれぞれ区画してなる。し
たがつて、機関の運転に伴つて膜67が上下に振動する
と、図示してない燃料槽の燃料が管65、逆止弁63を
経てポンプ室66へ吸引され、通路68、逆止弁71、
流入弁72を経て定圧燃料室74へ供給される。
【0012】定圧燃料室74は中間壁体64の下端にカ
バー78を介して挟んだ膜77の上側に区画され、大気
室76が膜77の下側に区画される。定圧燃料室74に
支軸80により回動可能に支持したレバー75の一端
は、ばね79の力により膜77へ押し付けられ、レバー
75の他端は流入弁72に係合される。定圧燃料室74
の燃料が不足し、膜77が上昇すると、流入弁72が開
き、逆に定圧燃料室74に燃料が充満し、膜77が下降
すると、流入弁72が閉じ、燃料の供給が中断される。
こうして、定圧燃料室74には常に一定圧力の燃料が保
留される。定圧燃料室74の燃料は逆止弁69、通路7
0、燃料調整針弁62、燃料供給管33を経て高速燃料
噴孔34から空気孔32へ吸引される。
【0013】機関を始動する前に、定圧燃料室74の空
気や燃料ガスを排除したうえ、燃料槽の新たな燃料を定
圧燃料室74へ補給するために、手動のガス排出ポンプ
Dが定圧燃料室74と燃料槽との間に接続される。ガス
排出ポンプDは本体27にスポイド57を結合し、スポ
イド57の内部に茸状の複合逆止弁56(吸込弁と吐出
弁とを一体に備えたもの)を配設してなる。スポイド5
7を繰り返し押すと、定圧燃料室74の空気や燃料ガス
は通路73,45、複合逆止弁56の傘部を押し開いて
スポイド57の内部へ吸引され、さらに複合逆止弁56
の軸心部を押し開き、管58を経て燃料槽へ排出され
る。定圧燃料室74が負圧になるので、燃料槽の燃料が
管65、逆止弁63、ポンプ室66、通路68、逆止弁
71、流入弁72を経て定圧燃料室74へ吸引される。
【0014】機関の加速時、燃料量を増加するために、
ピストン型の加速ポンプAが本体27の内部に配設され
る。すなわち、加速ポンプAは円筒部28を横切るシリ
ンダ40に、ピストン36を嵌装してなり、シリンダ4
0の内端とピストン36との間に介装したばね37によ
り、ピストン36は絞り弁30の周面のカム35に当接
される。機関の低速運転時、定圧燃料室74の燃料が逆
止弁69、通路41を経てシリンダ40へ吸引されてお
り、機関の加速時、絞り弁30の回動に伴いカム35に
よりピストン36が押されると、シリンダ40の燃料が
通路41,70、燃料調整針弁62、燃料供給管33、
燃料噴孔34を経て空気孔32へ供給される。
【0015】本発明によれば、機関の円滑な始動を得る
ために、定圧燃料室74の燃料と吸気通路38の絞り弁
30よりも上流側部分の空気とをバイスタータEへ導入
して濃い混合気を生成し、濃い混合気をバイスタータ通
路の電磁開閉弁Cを経て、吸気通路38の絞り弁30よ
りも下流側部分へ供給するように構成される。このた
め、バイスタータEは始動燃料調整針弁49の弁室50
により形成される。定圧燃料室74が通路73、逆止弁
48、通路46を経て弁室50の入口へ連通される。ま
た、吸気通路38の絞り弁30よりも上流側部分へ開口
する空気取入口39が、通路43を経て弁室50へ連通
される。弁室50の入口すなわち通路46の通路面積
は、燃料調整針弁49により調整される。弁室50は通
路47、電磁開閉弁Cの弁体44、通路42、燃料供給
管33の外周面の環状溝を経て、吸気通路38の絞り弁
30よりも下流側部分の開口31へ連通される。
【0016】図2は上述した気化器の具体的構成を示す
平面図である。本体27には中心線87で示す吸気通路
38が設けられ、本体27の上壁に合成樹脂と金属板と
の複合体からなる蓋25がボルト82により支持され
る。蓋25の縁部を上方へ折り曲げてなる折曲片25a
に、図示してない遠隔操作ケーブルのアウタチユーブを
固定する取付筒81が支持され、インナケーブルは取付
筒81を貫通し、弁レバー21の端部に回動可能に支持
したスイベル83の溝に係止される。弁レバー21は前
述したばね26により、アイドル位置を調整するボルト
85の端部へ付勢係合される。ボルト85は蓋25と一
体のブロツク25bに螺合支持される。
【0017】電磁開閉弁Cは取付板86と一体的に構成
され、取付板86は吸気通路の側方で本体27の上壁に
ボルト84により支持される。したがつて、図1は説明
の都合から、電磁開閉弁Cの正確な位置を示すものでは
ない。
【0018】ところで、機関停止後の例えばシリンダの
外壁温度の変化は大気温度により異なるが、機関停止後
の経過時間が長くなるにつれて外壁温度は大気温度に近
づき、携帯作業機の場合で経過時間が約2時間を超える
と大気温度になる。機関の始動時(特に再始動時)、機
関の外壁温度が所定値(例えば35℃)よりも高けれ
ば、濃い始動用混合気を供給する必要はない。しかし、
機関の外壁温度が低いと、機関へ供給した燃料の一部が
気化するだけで、残部は吸気管に付着したり気化せず未
燃焼のまま排出されるので、その分を予め見込んだ量の
濃い始動用混合気を機関へ供給する必要がある。
【0019】上述の観点から始動用混合気の供給量を次
のようにして設定する。機関停止後の外壁温度は、機関
停止後の経過時間が長くなるにつれて大気温度に近づく
が、機関停止後の外壁温度の変化は、大気温度により異
なる。図4に示すように、機関始動後の外壁温度が所定
値(例えば30℃)に達するまでの時間(期間)a,
b,cは、大気温度が高いほど長い。したがつて、機関
始動後の外壁温度が所定値(例えば30℃)に達する時
の、大気温度tと機関停止後の経過時間sとの関係は、
図5に線60で表される。線60の左側の領域Uが機関
の始動に始動用混合気を必要としない運転条件であり、
線60の右側の領域Wが機関の始動に始動用混合気を必
要とする運転条件である。
【0020】図6に示すように、機関始動時の外壁温度
が大気温度tと等しい時、大気温度tが低いほど燃料の
気化が悪く、暖機時間も長くなるので、濃い始動用混合
気を供給する時間すなわち電磁開閉弁Cの開時間svを長
くする。逆に、大気温度tが高ければ始動用混合気を供
給する時間すなわち電磁開閉弁Cの開時間svは短くてよ
く、大気温度tが30℃を超えると、始動燃料ないし始
動用混合気を供給する必要は殆どない。
【0021】機関始動時の外壁温度と、機関始動時の外
壁温度に適した始動用混合気の量ないし供給時間svとを
予め実験的に求め、この相関関係を表す制御マツプを電
子制御装置16のメモリーに記憶設定しておけば、機関
の外壁温度を直接検出しないでも、大気温度tと機関停
止後の経過時間sとから、始動用混合気の供給時間つま
り電磁開閉弁Cの開時間svを求め、電磁開閉弁Cを制御
することにより、手動操作による機関の円滑な始動が得
られる。
【0022】図3に示すように、機関の始動操作に伴い
クランク軸が回転されると、フライホイルマグネト7の
1次コイル9の出力信号に基づき、電子制御装置16に
内蔵されるタイマ回路19により機関停止後の経過時間
sが求められ、温度センサ20により大気温度tが検出
される。タイマ回路19は前回の機関の運転停止と同時
に計時を開始し、機関の始動操作と同時に計時を終了す
る。機関の始動操作開始と同時に1次コイル9からのパ
ルス信号pcが計数される。
【0023】電子制御装置16に記憶設定された制御マ
ツプ(図5)により、大気温度tと機関停止後の経過時
間sとの関係から、始動用混合気を供給する必要がある
か否かを判断し、始動用混合気を供給する必要がある場
合は、制御マツプ(図6)により、機関停止後の経過時
間sと大気温度tとに対応する電磁開閉弁Cの開時間sv
が求められ、電磁開閉弁Cが開かれる。電磁開閉弁Cの
開時間svはパルス設定回路18にパルス数poとして登録
され、1次コイル9から発生するパルス数pcが、パルス
設定回路18に登録されたパルス数poと等しくなつた
時、電磁開閉弁Cは閉じられる。
【0024】電磁開閉弁Cが開くと、定圧燃料室74か
ら始動用燃料が通路73、逆止弁48、通路46を経て
弁室50へ吸引される。また、吸気通路38の絞り弁3
0よりも上流側部分の空気が、空気取入口39、通路4
3を経て弁室50へ導入される。始動用燃料と空気は弁
室50で濃い始動用混合気を生成しつつ、通路47、電
磁開閉弁Cの弁体44、通路42、燃料供給管33の環
状溝、開口31を経て、吸気通路38の絞り弁30より
も下流側部分へ吸引され、機関へ供給される。
【0025】濃い始動用混合気は機関の始動後も引き続
き供給されるが、電磁開閉弁Cの開時間svが経過する
と、電磁開閉弁Cは閉じ、機関はアイドル運転に移る。
【0026】図7は上述の制御をマイクロコンピユータ
からなる電子制御装置16により実行する場合の制御プ
ログラムの流れ図である。機関の手動による始動操作は
絞り弁30のアイドル位置で行う。本制御プログラムは
p11で機関の始動操作と同時に開始し、p12で機関停止
後の経過時間sを求め、p13で大気温度tを読み込む。
p14で経過時間sと大気温度tから制御マツプ(図5参
照)により機関の始動条件を求め、p15で機関の始動条
件が制御マツプの何れの領域にあるか、つまり始動用混
合気を必要とするか否かを判別する。
【0027】機関の始動条件が始動用混合気を必要とし
ない場合はp21へ進み、機関の始動条件が始動用混合気
を必要とする場合は、p16で制御マツプ(図6参照)か
ら大気温度tに対応する、機関の始動に必要な始動燃料
供給量すなわち電磁開閉弁Cの開時間svを求める。p17
で電磁開閉弁Cの開時間svに対応するパルス数poを求
め、p18で電磁開閉弁Cを開く。p19で1次コイル9か
らのパルス信号pcを積算する。p20で1次コイル9から
のパルス数pcが、開時間svに対応するパルス数poよりも
大きいか否かを判別する。1次コイル9からのパルス数
pcが開時間svに対応するパルス数poよりも小さい場合は
p19へ戻り、1次コイル9からのパルス数pcが所定のパ
ルス数poよりも大きい場合は、p21で電磁開閉弁Cを閉
じ、p22で終了する。
【0028】なお、上述の実施例では、始動用混合気の
不必要範囲Uと必要範囲Wとを図5の線60で区画して
いるが、線60に隣接して範囲Vを区画し、始動用混合
気の必要な範囲Vでは、図6に破線で示すように、始動
用混合気の供給量すなわち電磁開閉弁Cの開時間svを短
くするのが好ましく、さらには図8に示すように、始動
用混合気の必要な範囲Vで、電磁開閉弁Cの開時間sv
を、機関停止後の経過時間sと大気温度tに対応してき
め細かく設定するのが好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように、吸気通路の絞り
弁よりも上流側部分から導入した空気と、定圧燃料室か
ら導入した燃料とから濃い始動用混合気を生成し、かつ
吸気通路の絞り弁よりも下流側部分へ供給するバイスタ
ータ通路を気化器本体に設け、バイスタータ通路を開閉
する電磁開閉弁を、フライホイルマグネトの1次コイル
の出力信号に基づき制御する内燃機関において、機関の
始動時、大気温度と機関停止後の経過時間とに対応して
電磁開閉弁の開時間を制御するものであるから、始動電
動機を備えていない機関でも、機関の始動条件に適した
量の始動用混合気が機関へ自動的に供給され、機関の円
滑な始動が得られる。
【0030】電子制御装置に内蔵されるタイマ回路によ
り機関停止後の経過時間を求め、機関停止後の経過時間
と大気温度に基づき、機関の外壁温度を求めるので、機
関の外壁部に温度センサなどを配設する必要はない。
【0031】機関の始動操作は絞り弁のアイドル位置で
なされ、バイスタータ通路の開口面積に対応する量の始
動用混合気が供給されるので、機関回転数がクラツチ接
続時の値を超えるほど、異常に高くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動燃料供給装置を備えた気化器
の概略構成を示す正面断面図である。
【図2】同気化器の平面図である。
【図3】本発明の制御内容を説明するためのブロツク図
である。
【図4】本発明の制御内容を説明するための線図であ
る。
【図5】本発明の制御内容を説明するための線図であ
る。
【図6】本発明の制御内容を説明するための線図であ
る。
【図7】電磁開閉弁をマイクロコンピユータからなる電
子制御装置により制御する場合の制御プログラムの流れ
図である。
【図8】機関停止後の経過時間と大気温度とに対する電
磁開閉弁の開時間を表す線図である。
【符号の説明】
A:加速ポンプ B:定圧燃料供給機構 C:電磁開閉
弁 D:ガス排出ポンプ E:バイスタータ 2:内燃機関 4:シリンダ 7:
フライホイルマグネト 9:1次コイル 15:電源バツテリ 16:電子制御
装置 24:弁軸 27:気化器本体 30:絞り弁
33:燃料供給管 34:燃料噴孔 35:カム 3
6:ピストン 38:吸気通路 39:空気取入口 4
0:シリンダ 42,43,46,47,73:バイス
タータ通路 44:弁体 49:始動燃料調整針弁 6
2:燃料調整針弁 74:定圧燃料室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気温度と機関停止後の
経過時間とに基づき、機関が始動時要求する始動用混合
の量を求め、所要量の始動用混合気を始動燃料通路を
経て吸気通路へ供給するようにした、気化器の始動燃料
供給装置に関するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、始動電動機を備えていない、つまりリコイ
ルスタータ方式などの手動操作により始動する機関で
も、手動操作時の電気信号と大気温度と機関停止後の経
過時間とに基づき、始動用混合気の量を求め、電磁開閉
弁により所要量の始動用混合気を自動的に機関へ供給
し、機関の円滑な始動を得る、気化器の始動燃料供給装
置を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【作用】大気温度と機関停止後の経過時間(最後に機関
の運転を停止してからの時間)とに基づき、機関の始動
に最適な始動用混合気の量を求め、機関の手動始動操作
時、始動用混合気の量に対応して電磁開閉弁の開時間を
制御する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る始動燃料供給装置を備え
た気化器の正面断面図、図3は同始動燃料供給装置の制
御内容を表すブロツク図である。機関2はシリンダ4の
上端部に点火栓3を支持され、左側壁に断熱管5を介し
て気化器を、右側壁に排気マフラ6をそれぞれ接続され
る。機関2のクランク軸にフライホイルマグネト7が結
合され、1次コイル9に接続した点火回路13の信号に
基づき、2次コイル8から高圧電流が点火栓3へ供給さ
れると、シリンダ4の内部で火花が発生し、燃料と空気
の混合気を点火する。クランク軸は一方向クラツチを介
してリコイル式スタータ10の軸10aを連結される。
スタータ10の軸10aに巻き付けられたロープ12を
ばねの力に抗して引き出すと、軸10aの回転がクラン
ク軸へ伝達され、ロープ12を手離すと、ロープ12は
ばねの力により軸10aへ巻き戻される。点火回路13
はスイツチ14を閉じると短絡され、点火栓3への高圧
電流の供給を停止し、機関2を停止する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 上述の観点から始動用混合気の供給量を
次のようにして設定する。機関停止後の外壁温度は、機
関停止後の経過時間が長くなるにつれて大気温度に近づ
くが、機関停止後の外壁温度の変化は、大気温度により
異なる。図4に示すように、機関停止後の外壁温度が所
定値(例えば30℃)に達するまでの時間(期間)a,
b,cは、大気温度が高いほど長い。したがつて、機関
始動後の外壁温度が所定値(例えば30℃)に達する時
の、大気温度tと機関停止後の経過時間sとの関係は、
図5に線60で表される。線60の左側の領域Uが機関
の始動に始動用混合気を必要としない運転条件であり、
線60の右側の領域Wが機関の始動に始動用混合気を必
要とする運転条件である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 図6に示すように、機関始動時の外壁温
度が大気温度tと等しい時、大気温度tが低いほど燃料
の気化が悪く、暖機時間も長くなるので、濃い始動用混
合気を供給する時間すなわち電磁開閉弁Cの開時間sv
を長くする。逆に、大気温度tが高ければ始動用混合気
を供給する時間すなわち電磁開閉弁Cの開時間svは短
くてよく、大気温度tが30℃を超えると、始動用混合
を供給する必要は殆どない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路の絞り弁よりも上流側部分から導
    入した空気と、定圧燃料室から導入した燃料とから濃い
    始動用混合気を生成し、かつ吸気通路の絞り弁よりも下
    流側部分へ供給するバイスタータ通路を気化器本体に設
    け、バイスタータ通路を開閉する電磁開閉弁を、フライ
    ホイルマグネトの1次コイルの出力信号に基づき制御す
    る内燃機関において、機関の始動時、大気温度と機関停
    止後の経過時間とに対応して電磁開閉弁の開時間を制御
    することを特徴とする、気化器の始動燃料供給装置。
  2. 【請求項2】前記電磁開閉弁の開時間は、大気温度が低
    いほど長く、大気温度が高いほど短くなるように設定さ
    れている、請求項1に記載の気化器の始動燃料供給装
    置。
  3. 【請求項3】前記フライホイルマグネトの1次コイルか
    ら機関1回転ごとのパルス信号を検出し、検出したパル
    ス数が大気温度と機関停止後の経過時間とに基づき予め
    設定された基準パルス数と等しくなつた時前記電磁開閉
    弁を閉じる、請求項1に記載の気化器の始動燃料供給装
    置。
  4. 【請求項4】前記電磁開閉弁の開時間に対応する基準パ
    ルス数は、機関停止から大気温度に対応して設定した時
    間内では0であり、電磁開閉弁が作動しない、請求項1
    に記載の気化器の始動燃料供給装置。
  5. 【請求項5】前記電磁開閉弁が作動しない範囲は、大気
    温度が高いほど長く、大気温度が低いほど短く設定され
    る、請求項5に記載の気化器の始動燃料供給装置。
  6. 【請求項6】前記電磁開閉弁は気化器の吸気通路の側壁
    にあつて、吸気通路とガス排出ポンプとの間に配設され
    る、請求項1に記載の気化器の始動燃料供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017008943A (ja) * 2010-07-01 2017-01-12 フスクバルナ アクティエボラーグ 始動時における内燃エンジンへの燃料供給を制御するための方法、およびキャブレータ
US10801444B2 (en) 2018-06-19 2020-10-13 Andreas Stihl AG & Co. LG Carburetor and handheld work apparatus including a combustion engine having said carburetor

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