JPH06159003A - ガスタービン翼 - Google Patents

ガスタービン翼

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Publication number
JPH06159003A
JPH06159003A JP33791192A JP33791192A JPH06159003A JP H06159003 A JPH06159003 A JP H06159003A JP 33791192 A JP33791192 A JP 33791192A JP 33791192 A JP33791192 A JP 33791192A JP H06159003 A JPH06159003 A JP H06159003A
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JP
Japan
Prior art keywords
blade
gas turbine
coating layer
turbine blade
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP33791192A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Aoki
素直 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 翼の全表面にわたって耐食強度を均一にする
こと。 【構成】 ガスタービン翼1において、減耗度が激しい
腹側1a及び前縁側1bの表面に施す耐食コーティング
層2a及び2bの厚さを厚くし(最適には0.5〜1.
0mm)、また減耗度がそれほど激しくない背側1cの
表面に施す耐食コーティング層2cの厚さを薄くし(最
適には0.1〜0.2mm)たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン翼に関し、
より詳細には、ガスタービン翼の表面に施される耐食コ
ーティング層の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンにおいて、その燃焼ガス中
にカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、
アルミニウム等のアルカリ金属が含まれていると、該ア
ルカリ金属が動・静翼のガスタービン翼耐熱材料中に含
まれているニッケル、コバルト等の重金属と酸化反応し
て腐食を起し、逐次翼を減耗させる。この腐食速度は加
速度的に進行するため、定期点検時減耗量が所定値(例
えば0.6〜1.0mm)に達すると、万全を期して新
翼に取り替えねばならず、極めて多額の保守費を必要と
していた。
【0003】そこで、この対策として、従来は、ガスタ
ービン翼の表面にモリブデン、クロム、アルミニウム、
イットリウム等の金属又は金属化合物の微粉末をプラズ
マ溶射し、翼表面に耐食層を形成して、翼寿命の延長を
図るようにしている。なお、この方法は一般にMクラリ
ー(M Clary)法と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスタービ
ン翼の運転実績によると、この種腐食による翼の減耗度
は、図2に示すガスタービン翼1の腹側1aと前縁側1
bの方が背側1cに比べて激しくなっている。これは、
燃焼ガスよりも重いアルカリ金属がガスタービン翼1の
背側1cよりも腹側1aと前縁側1bに付着し易いため
によるものである。
【0005】このようにガスタービン翼の腹側及び前縁
側と背側とには減耗度の差があるにもかかわらず、従来
は、ガスタービン翼の全表面にわたって、均一厚さの耐
食コーティング層を施すようにしているので、ガスター
ビン翼の背側では過剰品質、腹側及び前縁側では低品質
となる問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、翼の全表面にわたって耐
食強度が均一であり、翼のこの種耐食強度が向上して寿
命が増大するガスタービン翼を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ガスタービン翼において、翼表面に施
す耐食コーティング層の厚さを、腹側及び前縁側では厚
く、また背側では薄くしたものである。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、ガスタービン翼におい
て、翼表面に施す耐食コーティング層の厚さを、減耗度
が激しい腹側及び前縁側では厚く、また減耗度がそれほ
ど激しくない背側では薄くしているので、翼の全表面に
わたって耐食強度が均一となり、翼のこの種耐食強度が
向上して寿命が増大する。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るガスタービン
翼の一例を示す断面図である。
【0010】図1に示すように、本発明によれば、ガス
タービン翼1において、減耗度が激しい腹側1a及び前
縁側1bの表面に施される耐食コーティング層2a及び
2bの厚さは厚くされ、また減耗度がそれほど激しくな
い背側1cの表面に施される耐食コーティング層2cの
厚さは薄くされて、翼の全表面にわたって耐食強度が均
一とされている。この場合、本発明者等の幾多のガスタ
ービン運転実績に基づく経験によれば、腹側及び前縁側
の耐食コーティング層2a,2bの厚さは0.5〜1.
0mm、背側の耐食コーティング層2cの厚さは0.1
〜0.2mmがそれぞれ最適であった。
【0011】なお、耐食コーティング層の厚さは専らプ
ラズマ溶射の回数によって調節される。また、耐食コー
ティング層の材料は、従来と同様、モリブデン、クロ
ム、アルミニウム、イットリウム等が用いられる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
スタービン翼において、翼表面に施す耐食コーティング
層の厚さを、減耗度が激しい腹側及び前縁側では厚く、
また減耗度がそれほど激しくない背側では薄くしている
ので、翼の全表面にわたって耐食強度が均一となり、翼
のこの種耐食強度が向上して寿命が増大すると共に、プ
ラズマ溶射に要する加工費が従来と同様又は減少し、し
たがってコストを増大させることなく、極めて高価なガ
スタービン翼の寿命を延長することができ、ガスタービ
ン保守費を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン翼の一例を示す断面
図である。
【図2】耐食コーティング層が施される前のガスタービ
ン翼を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン翼 1a 腹側 1b 前縁側 1c 背側 2a,2b,2c 耐食コーティング層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】翼表面に施す耐食コーティング層の厚さ
    を、腹側及び前縁側では厚く、また背側では薄くしたこ
    とを特徴とするガスタービン翼。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスタービン翼において、
    上記耐食コーティング層の厚さを、腹側及び前縁側では
    0.5〜1.0mm、また背側では0.1〜0.2mm
    としたことを特徴とするガスタービン翼。
JP33791192A 1992-11-25 1992-11-25 ガスタービン翼 Pending JPH06159003A (ja)

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Effective date: 20010213