JPH0615898U - ブリケットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一対の回転可能な成形ロ−ルの上方に原料供給用のスク
リュ−フィ−ダを配設するブリケツトマシンにおいて、
凹状ポケットを掘った表面セグメントを長時間使用でき
るようにすることを目的とする。 【構成】 成形ロ−ル１．２の表面セグメント３に、幅
方向の中心線を中心にして左右対称位置にそれぞれ凹状
ポケツト３Ａの列を設け、該成形ロ−ル１．２の表面セ
グメント３をスクリュ−フィ−ダ５の原料押出口５Ｂの
中心に対して前記対称ポケット列の片側列のみを対向さ
せて着脱反転可能に設けたブリケットマシン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一対の回転可能な成形ロ−ルの上方に原料供給用のスクリュ−フィ −ダを配設するブリケットマシンに関する。

【０００２】

【従来技術と問題点】

従来金属の粉粒体をア−モンド状の小塊に圧縮成形する装置として、一対の回 転可能な成形ロ−ルの上方に原料供給用のスクリュ−フィ−ダを配設するいわゆ るブリケットマシンが一般に知られている。 一方金属粉粒体をア−モンド状の小塊に圧縮成形したブリケットを溶解炉に投入 して溶解原料として使用する場合、ブリケットの成形密度が低いと溶湯中にブリ ケットが沈下せず溶解に時間がかかることから沈下が可能な高密度ブリケットの 成形要求が高くなってきている。

【０００３】 このように金属粉粒体を高密度ブリケットに加圧成形する場合は、成形ロ−ル表 面あるいは表面セグメントに高い圧力がかけられることになり、成形用のポケッ トはロ−ルあるいは表面セグメントの材質、強度により決められたロ−ルあるい はセグメント幅の範囲で堀られる。一方高い圧力を受けるロ−ルあるいはセグメ ントのポケット部分は摩耗が早く成形ロ−ルあるいは表面セグメントを早期に交 換する必要があり、ブリケットマシンのランニングコストを高くするという問題 があった。本考案は上記の問題に鑑みて成されたもので成形ロ−ルあるいは表面 セグメントを従来のものに比べて長時間使用可能にするブリケットマシンを提供 することを目的とする。

【０００４】

【問題解決のための手段】

上記の目的を達成するために本考案におけるブリケットマシンは、第１に一対の 回転可能な成形ロ−ルの上方に原料供給用のスクリュ−フィ−ダを配設するブリ ケットマシンにおいて、該成形ロ−ルの表面セグメントに、該表面セグメントに おける幅方向の中心線を中心にして左右対称位置にそれぞれ凹状ポケットの列を 設け、該成形ロ−ルの表面セグメントを、前記スクリュ−フィ−ダの原料押出口 の中心に対して前記対称ポケット列の片側列のみを対向させて着脱反転可能に設 けたことを特徴とするものであり、第２には、一対の回転可能な成形ロ−ルの上 方に原料供給用のスクリュ−フィ−ダを配設するブリケットマシンにおいて、該 成形ロ−ルの表面あるいは表面セグメントに該成形ロ−ル表面あるいは表面セグ メントにおける幅方向の中心線を中心にして左右対称位置にそれぞれ凹状ポケッ トの列を設け、前記対称ポケット列における片側列に対し、前記スクリュ−フィ −ダの原料押出口の中心を対向させて該スクリュ−フィ−ダを着脱移動可能にし て設けたことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のような解決手段を採用することにより、対称位置に設けたポケ ット列のうちの片側列が摩耗した場合に、第１の解決手段では表面セグメントを 成形ロ−ルから取りはずし１８０度方向転換を成す反転をして再び成形ロ−ルに 取付けて、摩耗していないポケツト列をスクリュ−フィ−ダの原料押出口に対応 させることにより、さらにブリケット造粒を続けることができる。また第２の解 決手段ではスクリュ−フィ−ダを取りはずして原料押出口を摩耗していないポケ ット列に対応するように移動して取付けることにより、さらにブリケット造粒を 続けることができる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面にもとづいて詳しく説明する。図１、図２において 所定の間隔をおいて前後に並設され互いに反対方向に回転可能にされた一対の成 形ロ−ル１、２がその表面に、表面セグメント３．３をクランプリング４．４を 介して着脱可能にして取付け、配設されている。 該一対のせいけいロ−ル１．２の上方にはその下端にガイドノズル５Ａを付属さ せたスクリュ−フィ−ダ５がフィ−ダベ−ス６を介して配設されていて全体とし てブリケットマシンを構成している。 前記表面セグメント３．３には該表面セグメント３．３における幅方向の中心線 ｉを中心にして左右対称位置にそれぞれ凹状ポケット３Ａの列が掘ってあり、該 対称ポケット３Ａ、３Ａ列の片側列（図２で右側列）は前記スクリュ−フィ−ダ ５の原料押出口５Ｂに対向して配置されている。

【０００７】 このように構成されたものは図２において表面セグメント３の右側の凹状ポケッ ト３Ａ列によりブリケット造粒が行なわれ、このブリケツト造粒を長時間続ける と右側の凹状ポケット３Ａが摩耗をし、所定形状の高密度ブリケットが造粒でき ないようになってくる。 このように使用中の凹状ポケット３Ａが摩耗した場合には、クランプリング４． ４を取りはずし表面セグメント３を１８０度水平回転による反転をして摩耗して いない他方（図２で左側）の凹状ポケット３Ａの列をスクリュ−フィ−ダ５の原 料押出口５Ｂに対向させた状態にして再びクランプリング４．４により取付け固 定してブリケットの造粒を続ける。

【０００８】 上記実施例においては凹状ポケット３Ａの列を左右対称位置に各１列設けている が左右各２列以上としてもよい。また上記の実施例においては表面セグメント３ を反転して摩耗していない凹状ポケット３Ａの列をスクリュ−フィ−ダ５の原料 押出口５Ｂに対向させるようにしているが表面セグメント３をそのままとし、ス クリュ−フィ−ダ５をフィ−ダベ−ス６から取りはずして図２で左方へ移動させ 原料押出口５Ｂを摩耗していない凹状ポケット３Ａの列に対向させて再びフィ− ダべ−ス６に取付けても同様にブリケットの造粒が可能である。この場合凹状ポ ケット３Ａを成形ロ−ル１．２の表面に直接設けたブリケットマシンにも応用で きるものである。 また凹状ポケット３Ａの各列の形状、大きさ等を異なるものにして、使用する凹 状ポケット３Ａを選択してブリケット造粒をすれば複数種類のブリケットを造粒 することも可能になる。

【０００９】

【考案の効果】 本考案は上記の説明から明らかなように成形ロ−ルの表面あるいは表面セグメ ントの対称位置に設けた凹状ポケットの列の片側列づつに分けて使用することが できるため長時間使用が可能になりマシンのランニングコストを下げることがで きるようになる。また凹状ポケットの列の選択使用により複数種類のブリケット を造粒することも可能になる等の効果があり利とするところは著大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示すブリケットマシンの要部
縦断正面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ矢視拡大図である。

【符号の説明】

１ ２ 成形ロ−ル ３ 表面セグメント ３Ａ 凹状ポケット ４ クランプリング ５ スクリュ−フィ−ダ ５Ｂ 原料押出口 ｉ 中心線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の回転可能な成形ロ−ルの上方に、
   原料供給用のスクリュ−フィ−ダを配設するブリケット
   マシンにおいて、該成形ロ−ルの表面セグメントに該表
   面セグメントにおける幅方向の中心線を中心にして左右
   対称位置にそれぞれ凹状ポケットの列を設け、該成形ロ
   −ルの表面セグメントを、前記スクリュ−フィダの原料
   押出口の中心に対して前記対称ポケット列の片側列のみ
   を対向させて着脱反転可能にして設けたことを特徴とす
   るブリケットマシン。
2. 【請求項２】 一対の回転可能な成形ロ−ルの上方に、
   原料供給用のスクリュ−フィ−ダを配設するブリケット
   マシンにおいて、該成形ロ−ルの表面あるいは表面セグ
   メントに該成形ロ−ル表面あるいは表面セグメントにお
   ける幅方向の中心線を中心にして左右対称位置にそれぞ
   れ凹状ポケットの列を設け、前記対称ポケット列におけ
   る片側列に対し、前記スクリュ−フィ−ダの原料押出口
   の中心を対向させて該スクリュ−フィ−ダを着脱移動可
   能にして設けたことを特徴とするブリケットマシン。