JPH06158629A - 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体 - Google Patents

緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体

Info

Publication number
JPH06158629A
JPH06158629A JP4331199A JP33119992A JPH06158629A JP H06158629 A JPH06158629 A JP H06158629A JP 4331199 A JP4331199 A JP 4331199A JP 33119992 A JP33119992 A JP 33119992A JP H06158629 A JPH06158629 A JP H06158629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushioning material
cylindrical
tubular
ring
bodies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4331199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3364756B2 (ja
Inventor
Hitoshi Hatano
倫 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Solid Co Ltd filed Critical Nihon Solid Co Ltd
Priority to JP33119992A priority Critical patent/JP3364756B2/ja
Publication of JPH06158629A publication Critical patent/JPH06158629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3364756B2 publication Critical patent/JP3364756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 弾力性のある輪状体8をその側面を互いに接
触させてまたは多少の間隔をあけて複数個配列して形成
した筒状集合体A、および該筒状集合体の長手方向の筒
状空所内に挿入した該筒状空所の内径とほぼ一致する外
径を有する連続した別の筒状体10または棒状体を備え
ている緩衝材、並びにその緩衝材を取り付けた壁面構造
体。 【効果】 筒状集合体を構成する複数の輪状体のバラケ
が抑制されて、衝撃吸収・緩衝作用が極めて大きく、船
舶や自動車等が壁面に衝突した場合に充分な衝撃吸収・
緩衝特性を有し、その破損防止および人的な面での安全
確保を充分に果たすことが可能であり、特に輪状体とし
て使用済みタイヤをした場合には現在その処分が大きな
社会問題となっている廃タイヤの有効再利用を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緩衝材およびそれを取り
付けた壁面構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶が衝突した際の衝撃を吸収・緩衝し
て船舶の破損の防止や乗船員の安全確保を図るために、
岸壁等に防げん材を設置することが従来から行われてお
り、その際の防げん材としては、ゴム等の弾性材料から
形成したものが広く使用されている。弾性材料製の従来
の防げん材は一般にゴム等をブロック状(塊状)に成型
することによって製造されており、その代表的な構造は
図1に示すようになっている。すなわち、図1は該防げ
ん材を取り付けた岸壁を上方から見た図であるが、そこ
ではゴム製防げん材1の船舶との衝突部2と壁面への取
り付け部3とが中央部4に比べて広がった構造となって
おり、この防げん材1を所定の間隔をあけて適当な固定
手段5を使用して岸壁等の壁面6に多数設置している。
【0003】しかしながら、図1に示したような従来の
防げん材の場合は、中実構造(中の詰まった構造)であ
るため、ゴム弾性を有するものの船舶等が衝突した際の
衝撃吸収特性および反撥特性は充分ではなく、充分な防
げん作用を示さない場合が多い。しかも、図1に示すよ
うに従来の防げん材は、通常、かなりの間隔をあけて壁
面に取り付けられるために、特に小型の船舶では防げん
材と防げん材との間の空間部分7で岸壁に衝突する場合
が多々生じており、防げん材を設けた効果を示さないこ
とが多い。
【0004】また、防げんや車両などが衝突した際の緩
衝作用をもたせることを目的として、使用済みのタイヤ
を岸壁、船腹、道路の壁面などに取り付けることも行わ
れている。そしてその場合は、図2に示すように、タイ
ヤ8の側面(リム取り付け面)9の一方を壁面6と接触
させて多数偏平に寝せて並べて取り付けられている。し
かしながら、タイヤの偏平な側面(リム取り付け面)の
耐圧縮性、弾力性、反撥特性等はあまり高くなく、その
垂直方向に押圧力が作用すると簡単につぶれてしまうた
めに、このような取り付け方をした場合は、船舶や車両
の衝突時に充分な衝撃吸収・緩衝特性を示さない。
【0005】
【発明の内容】上記の点から、本発明者は、岸壁や道路
等の壁面に船舶や車両などが衝突した場合に、充分な衝
撃吸収・緩衝特性を有し、船舶や車両の破損防止および
乗船員や車両に乗った人々の安全確保を充分に果たし得
る緩衝材およびその壁面への取り付け構造を開発するこ
とを目的として研究を行ってきた。その結果、タイヤな
どの弾力性があってしかもつぶれにくい輪状体を、壁面
に対して偏平に取り付けずに、その側面(タイヤではリ
ム取り付け面)を互いに接触させてまたは多少の間隔を
あけて複数個配列して筒状集合体を形成し、壁面にこの
筒状集合体の周面を接触させて取り付けると上記の目的
を達成できることを見出した。
【0006】そして、更に研究開発を継続したところ、
複数の輪状体から形成した上記筒状集合体の長手方向の
筒状空所内に、該筒状空所の内径とほぼ一致する外径を
有する連続した別の筒状体または棒状体を挿入すると、
複数の輪状体がバラバラに分離することなく安定した状
態で集合保持され、良好な緩衝材を形成できることを見
いだして本発明を完成した。
【0007】したがって、本発明は、弾力性のある輪状
体をその側面を互いに接触させてまたは多少の間隔をあ
けて複数個配列して形成した筒状集合体、および該筒状
集合体の長手方向の筒状空所内に挿入した該筒状空所の
内径とほぼ一致する外径を有する連続した別の筒状体ま
たは棒状体を備えていることを特徴とする緩衝材、並び
にその緩衝材を取り付けた壁面構造体である。
【0008】理解が容易なように、本発明の緩衝材の基
本的な構造を図により以下に説明する。しかしながら、
本発明は勿論図のものに限定されるものではない。すな
わち、弾力性のある輪状体8の側面(タイヤの場合はリ
ム取り付け面)を互いに接触させてまたは多少の間隔を
あけて複数個配列して図3に示すような筒状集合体Aを
形成する。そして、該筒状集合体Aの長手方向の筒状空
所9内に、該筒状空所9の内径とほぼ一致する外径を有
する連続した別の筒状体10を挿入して図4に示すよう
な、本発明の緩衝材を形成する。
【0009】上記において、筒状集合体Aの筒状空所9
内に筒状体10を挿入する代わりに棒状体11を挿入す
ると図5に示すような本発明の緩衝材を得ることができ
る。図4および図5に示すような緩衝材においては、複
数の輪状体8から予め筒状集合体Aを形成してから、そ
の筒状空所9内に別の筒状体10または棒状体11を挿
入しても、或いは筒状体10または棒状体11に複数の
輪状体8を1個ずつ順に通して、図4および図5に示す
ような緩衝材を形成してもよい。
【0010】図3〜図5では、輪状体8を一重にして筒
状集合体Aを形成しているが、例えば図6に示すよう
に、径の大きな輪状体8から径の大きな筒状集合体Aを
形成し、筒状集合体Aの筒状空所9内に更に輪状体8よ
りも径の小さな輪状体8’を同じ方向に複数挿入して内
側の筒状集合体A’を形成し、筒状集合体A’の筒状空
所9’内に、例えば図7および図8に示すように、筒状
体10または棒状体11を挿入するようにしてもよい。
そして、この図7の緩衝材の場合には、筒状集合体が二
重になっているために、その耐衝撃性および緩衝作用が
一層増強される。
【0011】筒状集合体を構成する複数の輪状体8や輪
状体8’はそのままではバラバラになり易いが、本発明
におけるようにその内側に連続した筒状体10または棒
状体11を通すことによって、バラケが防止されて強固
に一つの筒状集合体にまとめることができる。そして、
図4〜図5および図7〜図8では、複数の輪状体8また
は輪状体8’は互いに接触して配置してあるが、隣り合
う輪状体8または輪状体8’同士の間に多少の間隔を設
けて配置してもよい。
【0012】筒状集合体Aおよび筒状集合体A’を構成
する輪状体8および輪状体8’は、ゴムやプラスチック
等の弾性を有する材料から形成されていて、しかも衝突
時の衝撃(圧縮力)によって変形は生じても完全につぶ
れることがなく、圧縮力が解除された時に再度復元し得
るものを使用するのがよい。輪状体では、その輪の部分
を中の詰まった中実のものとしても、また中空構造とし
てもよい。緩衝材の重量を軽くして取り付け作業時の負
担を軽くし、且つ固定具にかかる荷重を軽減し、しかも
緩衝性能を向上させるために、輪状体8および輪状体
8’の輪の部分を密閉した中空構造または例えばタイヤ
に見るようなその一部が解放した中空構造とするのが好
ましい。また、そのような中空部に更に発泡体やそのそ
の他の弾性材料を充填してその緩衝特性を更に増強して
もよい。更に、輪状体8および輪状体8’は、ゴムやプ
ラスチック等の弾性材料単独で形成されていてもよい
が、増強や緩衝特性の向上の点から、金属(金属線な
ど)、繊維、布帛等の補強材や、充填剤等で補強されて
いるものを使用してもよい。
【0013】また、筒状集合体Aまたは筒状集合体A’
の筒状空所9または筒状空所内9’内に挿入する筒状体
10および棒状体11は、ゴム、プラスチック、布帛、
網、金属、それらの複合材料などの適宜の素材で形成す
ることができるが、ゴム、プラスチック、布帛などの可
撓性のある材料から形成するのが望ましい。そして、ゴ
ムやプラスチックなどからなる筒状体10または棒状体
11は、必要に応じてガラス繊維、炭素繊維、合成繊
維、金属繊維などの繊維、金属線などにより補強されて
いてもよい。また、筒状体10および棒状体11は、筒
状空所9または筒状空所内9’の長さ方向に連続してい
る限りは、その壁面に孔を有していても、スポンジなど
の発泡体であっても、網状構造、またはその他任意の構
造を有するものであることができる。
【0014】更に、筒状体10および棒状体11は、筒
状空所9または筒状空所内9’内の内周面にほぼ接触す
る外径を有する限りは、長さ方向の太さが同じであって
も、或いは規則的にまたは不規則に長さ方向に太細があ
ってもよい。また、筒状体10および棒状体11の長さ
は、筒状集合体Aまたは筒状集合体A’を構成する複数
の輪状体8または輪状体8’を集合保持できる限りは、
筒状空所9または筒状空所内9’の長さと同じであって
も、或いは例えば図5に示すように筒状空所9または筒
状空所内9’の長さよりも長くても、または多少短くて
もよい。
【0015】また、筒状体10の壁厚は、筒状体10を
構成する素材の種類、筒状体10の外側に位置する輪状
体8および輪状体8’の内容、緩衝材を取り付ける壁面
の種類などの種々の要因に応じて適宜調節することがで
きる。特に、本発明の緩衝材では、筒状体10の外周を
タイヤなどの丈夫な輪状体8や輪状体8’で包囲してい
るので、筒状体10の壁厚を薄くすることができ、素材
の節約になる。
【0016】そして、筒状集合体Aまたは筒状集合体
A’の内側に筒状体10または棒状体11が動かないよ
うに強固に嵌まっている場合には、図4〜図5および図
7〜図8に示した構造でそのまま緩衝材として壁面など
に取り付けて使用することができる。しかし、例えば図
9に示すように、鎖、紐、線材などの連結手段12を用
いて複数の輪状体8や輪状体8’および筒状体10を連
結固定すると、個々の輪状体への分離が防止されて一層
強固な緩衝材を得ることができる。
【0017】筒状集合体Aや筒状集合体A’、およびそ
の内側に挿入した筒状体10を連結手段12を用いて連
結固定するに当たって、たとえば図10および図11に
示すように、筒状集合体Aの両端部の外側に、1個また
は2個以上の別の輪状体(タイヤなど)8''を筒状集合
体Aと交差させまたは同じ方向に配置し、そこに連結手
段12を筒状体10の内側空所を通して該別の輪状体
8''に強く牽引して連結・固定すると、筒状集合体A、
筒状集合体A’および筒状体10の全体が互いに強固に
固定された緩衝材を形成することができる。そして、そ
のようにして形成した緩衝材を、岸壁、船ベリ、橋脚、
高速道路の壁面などの任意の壁面6に固定具13などを
使用して固定するようにすると、衝突が生じた場合にも
輪状体の破損やバラケが生じず、極めて強固な連結構造
および耐衝撃性を有する緩衝構造を得ることができる。
【0018】更に本発明では、上記したような緩衝材に
おいて、例えば図12に示すように、筒状集合体Aの外
周を更に別の連続した外部筒状体14で覆ってもよく、
それにより一層強固な緩衝材を得ることができる。その
場合に、外部筒状体14は筒状体10と同じ素材から形
成しても、または別の素材から形成してもよい。
【0019】壁面に本発明の緩衝材を取り付けるに当た
っては、例えば図13に示すように縦方向に並べて取り
付けても、または図14に示すように横方向に並べて取
り付けても、或いは斜め方向やその他任意の方向に取り
付けてもよい。また緩衝材は壁面に一列に取り付けても
または複数列に取り付けてもよく、緩衝材を取り付けよ
うとする壁面の種類や状態等に応じて、その取り付け数
や配列方法を適宜選択して取り付けるのがよい。
【0020】そして、本発明の緩衝材を縦方向や横方向
に複数列に間隔をあけて壁面に取り付ける場合に、例え
ば図15に示すように、隣り合う緩衝材同士を鎖やワイ
ヤーなどの連結手段12によって斜めや横または縦方向
に互いに連結しておくと、船舶や車両などが衝突した場
合にも、個々の緩衝材が壁面6から脱落しにくくなり、
一層その緩衝作用が増強される。
【0021】更に、本発明の緩衝材において、例えば図
16に示すように、筒状集合体Aまたは筒状集合体A’
の筒状空所9または筒状空所9’内に挿入する筒状体1
0を排水の可能な有底のものにして、筒状体10の内側
の空所に土壌や砂などの植物育成基材15を充填し、そ
こに花や樹木などの植物16を植えるようにしてもよ
い。また、図16のものに限らず、例えば図17に示す
ように、筒状集合体Aや筒状集合体A’を構成する隣り
合う輪状体8または輪状体8’間に多少間隔17を設
け、筒状体10を網やその他の開口を有する素材から形
成し、該間隔17の部分から蔦などの植物が垂れ下がる
ようにしてもよい。更に、筒状集合体Aまたは筒状集合
体A’を構成する輪状体がタイヤなどのように中空のも
のの場合は、その中空部に土や砂などの植物育成基材を
充填し、輪状体の周面にその強度を著しく損なわない程
度の穴や開口を設け、その部分から植物の種を蒔いた
り、植物を植えて、筒状集合体Aの側周壁を植物で飾る
ようにしてもよい。
【0022】筒状体10内や輪状体の中空部に土や砂な
どを充填した上記本発明の緩衝材は、土や砂などを充填
したことにより、一層つぶれにくくなり、その筒状構造
を安定状態で保つことが可能になり、良好な耐衝撃吸収
・緩衝特性を有するようになる。しかも、重量が増すこ
とにより倒れにくくなり、安定した状態でそのまま任意
の場所に配置することができ、施行が簡単であり、移動
も可能である。
【0023】土や砂などの植物育成基材を充填し、それ
に花やその他の植物を植えた上記本発明の緩衝材は、衝
突時の衝撃吸収や緩衝作用と併せて、環境の美化をも図
ることができ、例えば公園、路面などにおける分離帯、
飛行場の滑走路の始端や終端地点、護岸の上、高速道路
などの道路の壁面部、落砂防止壁などの種々の箇所に、
単にそのまま置くだけで、または適当な固定手段で固定
して、有効に使用することができる。
【0024】そして、本発明の緩衝材は、その使用環境
などに応じて、適当な色に着色したり、模様などを施し
ておいてもよい。また、緩衝材を壁面に取り付けるに際
しては、緩衝材を安定状態で且つ強固に取り付けるため
に、壁面に凹部や溝等を設けて、該凹部や溝等の緩衝材
の一部を挿入した状態にして固定してもよく、その際の
凹部や溝等の形状や深さは、使用する緩衝材の形状や大
きさ、その配置の仕方等に応じて適宜選択するとよい。
また、壁面に取り付けた緩衝材が徐々に下方に傾いてし
まうのを防止するために、そのような傾き防止部材を壁
面に設け、それによって緩衝材を更に下方からも支える
ようにしてもよい。
【0025】近年、使用済みの廃タイヤの処分が大きな
社会問題となっているが、本発明において上記した輪状
体として廃タイヤを使用した場合には、その有効利用を
図ることができ、この点からも極めて効果がある。
【0026】本発明の緩衝材は、岸壁、防波堤、消波
堤、橋脚、高速道路の壁面、野球場やカーレース場等の
衝突事故が度々生じているスポーツ施設の壁面、車庫な
どの衝突の危険のある壁面などに取り付けて有効に使用
することができる。更に、本発明の緩衝材は、船腹に取
り付けて防げん材としてもよい。また、車両の側壁など
に取り付けてもよく、或いは上記したように公園、分離
帯、飛行場の滑走路の始端や終端地点、護岸の上、落砂
防止壁などの安全が求められている箇所のいずれに配置
しても極めて有効である。特に、本発明の緩衝材を、1
個のみでなく、複数列に並べて用いると、その緩衝効果
が大きくなる。また、護岸工事のためにコンクリートケ
ーソンなどを設置するに当たって、ケーソンの角部や平
面部の壁面に本発明の緩衝材を取り付けた状態でケーソ
ンの曳行や設置を行うと、ケーソン同士が衝突したり、
ケーソンと他のものが衝突した時の衝撃吸収、緩衝作用
を果たすことができ、安全上極めて有効である。その場
合に、緩衝材はケーソンの設置後に取り外しても、その
まま取り付けておいてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の緩衝材は、弾力性のある輪状体
をその側面を互いに接触させてまたは多少の間隔をあけ
て複数個配列して筒状集合体を形成し、該筒状集合体の
長手方向の筒状空所内にその内径とほぼ一致する外径を
有する連続した別の筒状体または棒状体を備えているの
で、筒状集合体を構成する複数の輪状体のバラケが抑制
されて、衝撃吸収・緩衝作用が極めて大きく、船舶や自
動車等が壁面に衝突した場合に、充分な衝撃吸収・緩衝
特性を有し、それらの破損防止および人的な面での安全
確保を充分に果たすことが可能である。特に輪状体とし
て使用済みタイヤをした場合には、現在その処分が大き
な社会問題となっている廃タイヤの有効再利用を図るこ
とができる。また、筒状集合体の内側に配した筒状体内
に土や砂などを充填して花やその他の植物を植えたもの
の場合は、衝撃吸収・緩衝作用と併せて、環境の美化を
も実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の防げん材の壁面への取り付け構造を示す
図である。
【図2】従来のタイヤ(防げん材)の壁面への取り付け
構造を示す図である。
【図3】本発明の緩衝材で用いる複数の輪状体から形成
された筒状集合体の一例を示す図である。
【図4】図3の筒状集合体を用いた本発明の緩衝材の基
本的な構造の一例を示す図である。
【図5】図3の筒状集合体を用いた本発明の緩衝材の基
本的な構造の別の例を示す図である。
【図6】複数の輪状体から形成された筒状集合体を二重
に配置した本発明の緩衝材で用いる筒状集合体の構造の
一例を示す図である。
【図7】図6の筒状集合体を用いた本発明の緩衝材の基
本的な構造の一例を示す図である。
【図8】図6の筒状集合体を用いた本発明の緩衝材の基
本的な構造の別の例を示す図である。
【図9】連結手段によって連結した本発明の緩衝材の一
例を示す図である。
【図10】連結手段によって連結した本発明の緩衝材の
別の例を示す図である。
【図11】連結手段によって連結した本発明の緩衝材の
更に別の例を示す図である。
【図12】筒状集合体の外周を更に別の連続した筒状体
で覆った本発明の緩衝材の一例を示す図である。
【図13】緩衝材の壁面への取り付け構造の一例を示す
図である。
【図14】緩衝材の壁面への取り付け構造の別の例を示
す図である。
【図15】緩衝材を壁面に複数列に取り付けた際の連結
状態を示す図である。
【図16】植物を植えた本発明の緩衝材の一例を示す図
である。
【図17】植物を植えた本発明の緩衝材の別の例を示す
図である。
【符号の説明】
A 筒状集合体 A’筒状集合体 1 防げん材 2 衝突部 3 防げん材の壁面への取り付け部 4 防げん材の中央部 5 固定手段 6 壁面 7 空間部分 8 輪状体またはタイヤ 8' 輪状体またはタイヤ 8''別の輪状体またはタイヤ 9 筒状空所 9' 筒状空所 10 別の筒状体 11 棒状体 12 連結手段 13 固定具 14 外部筒状体 15 植物育成基材 16 植物 17 間隔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾力性のある輪状体をその側面を互いに
    接触させてまたは多少の間隔をあけて複数個配列して形
    成した筒状集合体、および該筒状集合体の長手方向の筒
    状空所内に挿入した該筒状空所の内径とほぼ一致する外
    径を有する連続した別の筒状体または棒状体を備えてい
    ることを特徴とする緩衝材。
  2. 【請求項2】 筒状集合体の両端部の外側に各々1個ま
    たは2個以上の別の輪状体を筒状集合体と交差する方向
    または同じ方向に配置し、筒状集合体の両端部の外側に
    配置した該別の輪状体に、筒状集合体および筒状集合体
    内に挿入した該別の筒状体または棒状体を連結手段で一
    体に連結固定した構造を有している請求項1の緩衝材。
  3. 【請求項3】 筒状集合体の外周を更に別の連続した筒
    状体で覆っている請求項1または2の緩衝材。
  4. 【請求項4】 輪状体がタイヤからなる請求項1〜3の
    いずれか1項の緩衝材。
  5. 【請求項5】 筒状集合体の長手方向の筒状空所内に挿
    入した別の筒状体の内側に植物育成基材を充填してある
    請求項1〜4のいずれか1項の緩衝材。
  6. 【請求項6】 植物育成基材に植物が植えられている請
    求項1〜5のいずれか1項の緩衝材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項の緩衝材を
    取り付けた壁面構造体。
JP33119992A 1992-11-18 1992-11-18 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体 Expired - Fee Related JP3364756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33119992A JP3364756B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33119992A JP3364756B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06158629A true JPH06158629A (ja) 1994-06-07
JP3364756B2 JP3364756B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=18241004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33119992A Expired - Fee Related JP3364756B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3364756B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306195A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Zeniya Kaiyo Service Kk 防衝材用フロート
CN104005374A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 江苏博泓新材料科技有限公司 一种两级防撞缓冲圈
CN106436643A (zh) * 2016-11-30 2017-02-22 中水北方勘测设计研究有限责任公司 用于严寒地区碾压混凝土坝体保温层防冰拔力破坏的结构

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4811722B2 (ja) * 2006-04-27 2011-11-09 日本ソリッド株式会社 タイヤ構造体
CN105297681B (zh) * 2015-11-30 2018-03-27 新誉集团有限公司 海上风机防撞防冰装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306195A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Zeniya Kaiyo Service Kk 防衝材用フロート
CN104005374A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 江苏博泓新材料科技有限公司 一种两级防撞缓冲圈
CN106436643A (zh) * 2016-11-30 2017-02-22 中水北方勘测设计研究有限责任公司 用于严寒地区碾压混凝土坝体保温层防冰拔力破坏的结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3364756B2 (ja) 2003-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4643271A (en) Sound barrier
CA1057545A (en) Safety barrier for motorways and method of manufacture of the said safety barrier
US20020025221A1 (en) Modular barrier cushion system
US4594021A (en) Marker block for divisions on trafficways in form of an oblong beam-like body and having reflective means
KR101374310B1 (ko) 탄성형 무단횡단 금지대
US5441006A (en) Spacer assembly particularly useful as a boat fender
JP3364756B2 (ja) 緩衝材およびそれを取り付けた壁面構造体
US5288165A (en) Provisional road surface
JP3334083B2 (ja) 緩衝材を取り付けた壁面構造体
CN202416222U (zh) 户外电力线路管杆防护装置
WO1992001118A1 (en) Structures incorporating used vehicle tyres
JP2001011828A (ja) 緩衝式防護柵、その構築方法、それのための躯体及び緩衝体
CN110485795B (zh) 一种防撞杆
JPH0645450Y2 (ja) 車止め用標柱
JPH0813425A (ja) 落石,土砂,流木,雪崩,雪圧等の防止施設
CN2408135Y (zh) 柔性护栏
JPH0649964B2 (ja) ロックシェードの保護構造
JP6929727B2 (ja) 多段樹脂製マウントブロック及び車線区分柵
KR0162272B1 (ko) 폐타이어 튜브
KR20040026347A (ko) 기둥형 보강체가 삽입된 가드레일
CN221001051U (zh) 一种预防滑坡的安全维护网
SU1546540A1 (ru) Покрытие поверхности земл ных и бетонных сооружений
US4425052A (en) Retaining wall
WO2023275814A1 (en) Hybrid system for vehicle impact resistance and motion diversion
KR101022246B1 (ko) 충격 흡수를 위한 완충 구조를 구비한 도로용 가드레일

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees