JPH0615791U - 水処理用磁気装置 - Google Patents

水処理用磁気装置

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JPH0615791U
JPH0615791U JP2058192U JP2058192U JPH0615791U JP H0615791 U JPH0615791 U JP H0615791U JP 2058192 U JP2058192 U JP 2058192U JP 2058192 U JP2058192 U JP 2058192U JP H0615791 U JPH0615791 U JP H0615791U
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water
water treatment
magnet
magnetic
permanent magnet
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JP2058192U
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Inventor
耕 田中
精佑 矢野
Original Assignee
株式会社ジャパンケミックス
精佑 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置内の如何なる部位においても充分な磁界
の広がりと強さが得られると共に、装置内における水の
流速を所定の値以上に確保し得る水処理用磁気装置を提
供する。 【構成】 板状に形成しかつ厚さ方向に磁化した永久磁
石をスペーサを介して軸体に複数個串刺し状に設けると
共に、通水孔を有する支持板を前記軸体の両端部に設け
て形成した磁石積層体を、中空円筒状に形成しかつ両端
部近傍に管接続口を設けてなるハウジング内に軸方向に
少なくとも1個介装させて構成した水処理用磁気装置に
おいて、永久磁石を同極が対向するように配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビル、工場、マンションおよび一般家庭における水道水の給水配管 、空調設備の循環水配管、ボイラその他の温水配管等に接続し、配管内に発生す る錆こぶの除去および成長防止を図ると共に、配管内に安定な酸化皮膜を形成す ることによる赤水の抑制を図るための水処理用磁気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来給水配管内の防錆用若しくは除錆用として、永久磁石を使用した水処理用 磁気装置としては、例えば図5ないし図8に示されるものが使用されている。
【0003】 図5は従来装置の例を示す要部縦断面図である。図5において、51は筒体で あり、例えば軟鋼等の強磁性材料により中空円筒状に形成する。52は隔壁であ り、筒体51と同様材料によって円板状に形成すると共に、外周近傍に通水孔5 3を複数個設ける。次に54は永久磁石であり、円柱状に形成すると共に、軸方 向に磁化し、かつ異極が相互に密着するように複数個を積層させた状態で、筒体 51内に介装され、両端部を隔壁52によって挟着保持される。55はキャップ であり、中心部に管接続口56を設け、前記筒体51の両端部に嵌着する。
【0004】 上記の構成により、管接続口56から矢印方向に流入した水は、隔壁52に設 けられた通水孔53から、筒体51と永久磁石54とによって形成される横断面 リング状の流路57内に流入する。そして永久磁石54による磁界の作用によっ て、水中に含まれる電解質分の電離が促進され、この作用により、通水孔53を 経て管接続口56から矢印方向に流出した水が給水配管内に流れると、給水管内 面と水との界面電位を酸化力の弱まる方向に変化させ、結果として除錆および防 錆の効果が生じるのである。
【0005】 図6は従来装置の他の例を示す要部縦断面図、図7は図6におけるA−A線断 面図である。図6および図7において、61は水道配管であり、この水道配管6 1の外方に非磁性材料からなる中空円筒状のケーシング62と、非磁性材料から なるリング状のケーシング63を設け、ケーシング62、63内に永久磁石64 を収容する。永久磁石64はその内外周面が前記水道配管61の外周面および前 記ケーシング62の内周面に各々密着するように、アークセグメント状に形成す ると共に、水道配管61の軸方向に複数個を接続し、かつ水道配管61の円周方 向に複数組を等間隔に配設する。なお永久磁石64は、水道配管61の直径方向 に磁化され、かつ直径方向に異極が対向するように設けると共に、円周方向の隣 接する永久磁石64には、水道配管61に対して異極が交互に現れるように設け る。
【0006】 上記の構成により、水道配管61内を図6において矢印方向に流れる水に対し て、永久磁石64による磁界が作用するから、前記の例におけると同様に水道配 管内の除錆および防錆が行われるのである。
【0007】 図8は従来装置の更に他の例を示す一部省略要部縦断面図である。図8におい て、71はハウジングであり、中空円筒状に形成すると共に、一方の端部に軸方 向に向かう管接続口72を、他の端部の近傍に軸と直角方向に向かう管接続口7 3を設ける。74はフランジであり、中空円板状に形成すると共に、管接続口7 3側のハウジング71に固着し、このフランジ74にパッキング75を介して円 板状に形成したフランジ76を固着し、ハウジング71の端部を閉塞する。77 、78は各々ボルトおよびナットであり、フランジ74、76の締結用のもので ある。
【0008】 次に79は永久磁石であり、中空円板状に形成すると共に、厚さ方向に磁化さ れている。80は軸体であり、この軸体80の両端部に支持板81を設けると共 に、2個の永久磁石79を異極が相互に密着するように重合させ、かつ中空円板 状の継鉄82を介して同極が対向するように配設し、中空筒状に形成したスペー サ84を介して複数組を串刺し状にして磁石積層体83とする。85は中空筒体 であり、支持板81、81間に介装する。なお前記支持板81には通水孔86を 、中空筒体85には水孔87を夫々複数個設ける。88はナットであり、軸体8 0の端部に螺合するように設け、支持板81、81間に磁石積層体83を挟着保 持するように構成する。
【0009】 上記の構成により、管接続口72から水を矢印方向に流入させると、水は通水 孔86を経て磁石積層体83の表面に沿って左方向に流れる。また流入した水の 一部は中空筒体85とハウジング71との間に形成される横断面リング状の流路 89を流れるが、中空筒体85には水孔87を設けてあるため、水は中空筒体8 5の内外周に連通した状態で流れる。上記のようにして水は永久磁石79による 磁界の作用によって前記の例におけると同様に水中に含まれる電解質分の電離が 促進され、管接続口73から矢印方向に流出する。
【0010】 なお上記の例の他に、例えば実公平3−1118号公報に記載されるように、 筒状に形成した磁気ブロックを中空筒状に形成したケーシング内に、間隔をおい て複数段直列に取り付けた構成のものもある。
【0011】 上記従来の水処理用磁気装置において、水中に含まれる電解質分の電離が促進 される作用は、何れも下記の原理に基づくものである。すなわち、一般に使用さ れる水道水中には、カルシウム、ナトリウム等に代表される陽イオンおよび塩素 等の陰イオンが含まれると共に、イオン化されていないカルシウム、ナトリウム 、残留塩素等が含まれている。
【0012】 従って前記図5ないし図8に示される装置内において、水が所定の流速で磁界 中を通過することにより、フレミングの右手の法則またはファラデーの電磁誘導 の法則などに示される原理により、水中に含まれる電解質の電離が促進される。 このことにより水道配管中の水と、この水に接する配管内面との界面電位(酸化 還元電位)は、酸化力の弱まる方向に変化し、またpHもよりアルカリ度を高め ることとなる。この場合、配管内面と水との界面電位に影響を与えることが、装 置内に設けた永久磁石(図5における符号54、図6および図7における符号6 4および図8における符号79参照)の役割であるが、前記界面電位に影響を与 える度合は、水質、配管内面の状況、装置内面における磁界の広がりの大きさと 強さおよび装置内を通過する水の流速によって異なるのである。
【0013】 一方水道配管内面に発生する錆の原因は、電気化学的に次のように説明するこ とができる。すなわち水道水の場合、そのpH値は略中性であるため、水中に含 まれる溶存酸素の影響と、配管内面に局部的な電池が構成されることとにより、 次のような反応が生じ、錆の発生となる。
【0014】
【数1】
【0015】 しかし水道配管系の適切な部位に適切な水処理用磁気装置を設置した場合には 、前述のような理由により、水と配管内面との界面電位は酸化力が弱まる方向に 変化し、配管内面には次第にFe3 4 の安定な酸化皮膜が形成され、それ以後 の錆の発生を抑制することができるのである。
【0016】 一方すでに発生した鉄錆中の所謂錆こぶは、種々の鉄錆の中でも最も電気絶縁 性の高いFe2 3 においては、その突起部に電荷が集中し、この電荷が飽和状 態まで蓄積されると、静電気となり放電する。この時にFe2 3 の多い突起部 の結晶格子が破壊され、細粒となって水中に流される。このような現象が繰り返 され、錆こぶは次第に平坦な状態に変化するのである。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
まず前記図5に示す構成のものにおいては、水は左側の管接続口56からキャ ップ55内に入り、通水孔53を経て横断面リング状に形成された流路57内に 流入し、以後通水孔53からキャップ55を経て右側の管接続口56に排出され る。この場合、水は主として流路57において永久磁石54による磁界の作用を 受けて水中に含まれる電解質分の電離が促進される。しかしながら筒体51、隔 壁52およびキャップ55は軟鋼のような強磁性材料によって形成されているた め、継鉄若しくはヨークの役割を果たしている。従って永久磁石54による磁束 は、隔壁52に設けられた通水孔53には集中するものの、水の流路57におい ては充分な磁界の広がりと強さが及ばないため、水に対する電離促進作用が充分 に行われないという問題点がある。
【0018】 次に図6および図7に示す構成のものにおいては、水道配管61が鉄管である 場合には継鉄の役割を果たすこととなり、永久磁石64による磁束が水道配管6 1に吸収されることとなる。そして永久磁石64からの磁束量が充分に大である 場合にのみ、水道配管61内に磁界が生じ、水に対する電離促進作用化に寄与し 得る。従って永久磁石64として大型のもの若しくは高性能のものを必要とする のみならず、磁束の使用効率が低いという問題点がある。また水道配管61が大 口径である場合には、水道配管61の中心部まで充分な磁界の広がりと強さが及 ぶことが期待できないという問題点も併存する。
【0019】 また図8に示す構成のものにおいては、継鉄82を介して永久磁石79を複数 個串刺し状に設けることにより、水の流れに対して充分な広がりと強さを有する 磁界を及ぼそうとするものである。しかしながら継鉄82を介して対向する永久 磁石79は同極であるが、スペーサ84を介して対向する永久磁石79は異極で ある。従ってこの部位においては、永久磁石79、79間の空隙磁束密度は向上 するが、他方向への磁界の広がりと強さを弱めることとなり、全体としての磁束 の使用効率が低いという問題点がある。
【0020】 更に図8に示すもの、および図8における磁石積層体83を複数個有する構成 の前記実公平3−1118号公報記載のものにおいては、永久磁石79の磁化方 向の長さ、磁束量、永久磁石79相互間の間隙、ハウジング71と管接続口72 との口径比等を勘案しないと、装置内における充分な磁界の広がりと強さを得る ことができない。また装置内を流れる水の流速を著しく減少させることともなり (ファラデーの電磁誘導の法則における因子の1つである流速減少)、除錆およ び防錆作用を著しく低減してしまうことがある。
【0021】 本考案は上記従来技術に存在する問題点を解決し、装置内の如何なる部位にお いても充分な磁界の広がりと強さが得られると共に、装置内における水の流速を 所定の値以上に確保し得る水処理用磁気装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案においては、板状に形成しかつ厚さ方向に 磁化した永久磁石をスペーサを介して軸体に複数個串刺し状に設けると共に、通 水孔を有する支持板を前記軸体の両端部に設けて形成した磁石積層体を、中空円 筒状に形成しかつ両端部近傍に管接続口を設けてなるハウジング内に軸方向に少 なくとも1個介装させて構成した水処理用磁気装置において、永久磁石を同極が 対向するように配設する、という技術的手段を採用した。
【0023】 本考案において、単体で形成し、若しくは異極が相互に密着するよう複数個で 形成した永久磁石の磁化方向の長さを25〜100mmに形成することができる。 この場合、磁化方向の長さが25mm未満では、充分な磁界の広がりと強さが得 られないため好ましくない。また磁化方向の長さを増大させるためには、板状の 永久磁石を異極が相互に密着するように複数個を積層することが、実質的に動作 点を高め得るため有効である。一方磁化方向の長さが100mmを超えるものは実 用上無意味であると共に、複数個の永久磁石の積層によって動作点を上げても効 果が少ないため好ましくない。また本考案における永久磁石は、減磁を考慮して 充分な保磁力を有するものを選定する必要がある。また水に対する電離促進作用 を確保するために、単体若しくは異極が相互に密着するように複数個で形成した 永久磁石の磁束量を、35000マックスウエル以上とするのが好ましい。
【0024】 次に本考案において、対向する永久磁石の端面間の間隙を2〜50mmに形成す ることができる。この間隙が2mm未満であると、間隙における水の流通が不円滑 となるため好ましくない。一方50mmを超えると、永久磁石による磁界の強さが 減少し、水に対する電離促進作用が低減されるため好ましくない。
【0025】 また本考案において、支持板間に軸線と平行に複数個の磁石積層体を設け、隣 接する磁石積層体の永久磁石外周面の間隙、および磁石積層体の永久磁石外周面 とハウジングの内周面との間隙を80mm以下に形成することができる。この場合 間隙が80mmを超えると、永久磁石による磁界の強さが減少し、水に対する電離 促進作用が低減されるため好ましくない。
【0026】 更に本考案において、管接続口の内径をd、ハウジングの内径をDとしたとき に、d<50mmの場合にD/d= 1.2〜 3.0、d≧50mmの場合にD/d= 1.2 〜 2.5とすることができる。この場合においてD/dが 1.2未満であると、ハウ ジングの内容積が狭小となり、水の浄化に必要な機能を有する永久磁石を介装す ることができないため好ましくない。一方D/dの値が上記上限値を超えると、 ハウジング内の水の流速が低下するため、水に対する電離促進作用を低減させる ため好ましくない。
【0027】 また更に本考案において、永久磁石以外の構成部材を不銹性を有する非磁性材 料によって形成することができる。このような材料としてはステンレス鋼、銅合 金のような金属材料をはじめ、プラスチック材料のような非金属材料も使用でき る。
【0028】
【作用】
上記の構成により、磁石積層体を構成する永久磁石はスペーサを介して同極が 対向して配置されるため、互いに反発し合うから、充分な磁界の広がりと強さが 得られ、水に対する電離促進作用を確保し得るのである。
【0029】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示す要部縦断面図である。図1において1はハウジン グであり、例えば呼び径65Aの中空円筒状に形成すると共に、一方の端部に軸 方向に向かう管接続口2を、他の端部の近傍に軸と直角方向に向かう管接続口3 を設ける。なお管接続口2、3は例えば呼び径25Aを使用する。次に4はフラ ンジであり、中空円板状に形成すると共に、管接続口3側のハウジング1に固着 し、このフランジ4にパッキング5を介して円板状に形成したフランジ6を固着 し、ハウジング1の端部を閉塞する。7、8は各々ボルトおよびナットであり、 フランジ4、6の締結用のものである。なお上記夫々の構成材料は、例えばステ ンレス鋼(非磁性)とする。
【0030】 次に9は永久磁石であり、異方性フェライト磁石(磁束密度3600ガウス、 保磁力3200エルステッド、第2象限のB−H特性が傾斜を有する直線である のが特徴)により、外径49.4mm、内径10mm、厚さ10mmに形成すると共に、厚 さ方向に磁化されている。10は軸体であり、この軸体10の両端部に円板状の 支持板11を設けると共に、3個の永久磁石9を異極が相互に密着するように重 合させ、かつ、例えば外径25mm、内径13mm、厚さ5mmの中空筒状に形成した スペーサ14を介して複数組串刺し状に設け、磁石積層体13を形成する。15 は中空筒体であり、例えば直径60mmに形成し、支持板11、11間に介装する 。
【0031】 また前記支持板11には通水孔16を、中空筒体15には水孔17を夫々複数 個設ける。18はナットであり、軸体10の端部に螺合するように設け、支持板 11、11間に磁石積層体13および中空筒体15を挟着保持するように構成す る。なお12はリング状に形成した隔壁であり、中空筒体15の両端部近傍に設 ける。上記永久磁石9を除く他の構成部材は、例えばステンレス鋼(非磁性)と する。
【0032】 上記の構成により、管接続口2から水を矢印方向に流入させると、水は通水孔 16を経て磁石積層体13の表面に沿って左方向に流れる。また流入水の一部は 中空筒体15とハウジング1との間に形成される横断面リング状の空間19を流 れるが、中空筒体15には複数個の水孔17を設けてあるため、ハウジング1内 の水はこの水孔17を介して中空筒体15の内外周に連通した状態で流れる。上 記のようにして水は永久磁石9による磁界の作用を受けながら、管接続口3から 矢印方向に流出する。
【0033】 すなわち上記のように水が磁界中を流れることによって電離が促進される。そ して電離が促進された処理水は、pHのアルカリ度が高まり、このような処理水 が給水管若しくは水道配管内に流入することによって、管内面と水との界面電位 が酸化力の弱まる方向に変化し、赤錆(Fe2 3 )は次第に黒錆(Fe3 4 )化し、安定な酸化皮膜を形成する。一方赤錆こぶも次第にFe2 3 の突起部 より徐々に細粒となり、水と共に流出して平坦化し、除錆および防錆効果が徐々 に進行するのである。
【0034】 なお図1において、永久磁石9を3個互いに異極を密着させて1組の永久磁石 として構成したが、このように構成することにより、実質的に磁化方向の長さが 大となり、永久磁石9の動作点が向上する。このことから永久磁石9が1個の場 合よりも動作点での磁束密度が大となり、磁界の広がりと強さも向上するのであ る。また3個を1組とした永久磁石の夫々の組毎に同極を対向させたことにより 、同極の対向面が互いに反発し合い、磁界は軸と直角方向へ円弧状に広がった磁 界となるのである。更に上記永久磁石の組を複数個軸体10に装着したことによ り、磁界の広がりと強さは、軸方向および直径方向に及ぶことになり、水に対す る電離促進作用が強化されるのである。
【0035】 図2は本考案の他の実施例を示す一部省略要部縦断面図であり、同一部分は前 記図1と同一の参照符号で示す。図2において20は磁気ブロックであり、後述 するように構成し、ハウジング1内に軸方向に複数個設ける。なお図2に示すも のは大口径用のものであり、管接続口2、3には各々フランジ2a、3aを設け てある。
【0036】 図3は図2における磁気ブロック20を示す一部省略要部縦断面図、図4は図 3における磁気ブロック20の構成説明図であり、(a)は左側面、(b)は横 断面を示し、同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図3においては、理 解を容易にするために、磁石積層体13の1本のみ示し、他は省略してある。図 4に示すように磁石積層体13は、支持板11の中心部に1個と、同心円上に6 個を等間隔に設ける。なお支持板11に設けられる通水孔16も前記磁石積層体 13を構成する軸体10と略同心円上に6個等間隔に、かつ軸体10の中間部に 配設する。
【0037】 上記のように構成した磁気ブロック20を図2に示すように、ハウジング1内 に介装し、左端をフランジ6によって閉塞し、管接続口2から矢印方向に水を流 入させ、磁気ブロック20を経由して管接続口3から矢印方向に流出させる。な おハウジング1は呼び径を200Aに、管接続口2、3は呼び径を150Aに形 成した。
【0038】 上記の構成により、図2に示す管接続口2から流入した水は、図3および図4 に示すように構成された磁気ブロック20内に流入する。この場合、水は6個の 通水孔16によって磁石積層体13を構成する永久磁石9、9間に導入され、以 後磁石積層体13の表面に沿って流れる。従って前記実施例におけると同様に、 充分な広がりと強さを有する磁界の作用により、水中に含まれる電解質分の電離 促進が行われるのである。なお使用水量の増大に伴ってハウジング1の呼び径が 大になった場合に、図1に示すような構成では永久磁石9の直径を大にする必要 があるが、このようにすると、永久磁石9が大型化するのみならず、ハウジング 1と永久磁石9との間に形成されるリング状の空間19若しくは流路の横断面積 が充分に確保され得ないこととなる。
【0039】 これに対して図4に示すような構成にすることにより、使用水量の大なる場合 の大口径のハウジングであっても、永久磁石9の大型化が不必要であるのみなら ず、水の流路を確保し、かつ永久磁石9若しくは磁石積層体13と水との接触面 積の増大が図れるのである。なお図4(b)に示す永久磁石9の外周面間の間隙 、および永久磁石9の外周面とハウジング(図示せず、図2における符号1参照 )の内周面との間隙を80mm以下に形成すると、水に対する磁界の広がりと強さ を充分に確保する上で好ましい。
【0040】 上記の実施例においては、永久磁石9をフェライト磁石によって形成した例に ついて記述したが、他の材質のものであってもよく、また磁石積層体13を構成 する永久磁石9の個数は、2個以上であればよく、ハウジング1の寸法、形状を 勘案して任意に選定できる。更に磁石積層体13を装着した軸体10の設置個数 も、図4に示すような7個のもの以外であってもよいことは当然であると共に、 これらによって構成される磁気ブロック20の設置個数もまた任意に選定可能で ある。
【0041】
【考案の効果】
本考案は以上記述のような構成および作用であるから、下記の効果を奏し得る 。 (1)永久磁石を同極が対向するように配設したことにより、互いに反発し合う から、水中に充分な磁界の広がりと強さが得られ、水に対する電離促進能力を大 幅に向上させることができる。 (2)複数個の永久磁石を異極を密着させて磁石積層体を形成することにより、 永久磁石の動作点を向上させることができ、軸方向および直径方向における磁界 の広がりと強さを向上させることができ、水に対する電離促進能力を向上させ得 る。 (3)大口径のものに対しても、複数組の磁石積層体の配設により、ハウジング 内の何れの部位においても、浄化に必要な磁界強さを確保し得ると共に、水の流 路を確保し、水の流速を所定の値以上に確保することができる。従ってファラデ ーの法則に示される効果も併せて、水に対する電離促進能力を向上させることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す一部省略要部縦断面
図である。
【図3】図2における磁気ブロック20を示す一部省略
要部縦断面図である。
【図4】図3における磁気ブロック20の構成説明図で
あり、(a)は左側面、(b)は横断面を示す。
【図5】従来装置の例を示す要部縦断面図である。
【図6】従来装置の他の例を示す要部縦断面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】従来装置の更に他の例を示す一部省略要部縦断
面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 9 永久磁石 10 軸体 11 支持板 13 磁石積層体

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成しかつ厚さ方向に磁化した永
    久磁石をスペーサを介して軸体に複数個串刺し状に設け
    ると共に、通水孔を有する支持板を前記軸体の両端部に
    設けて形成した磁石積層体を、中空円筒状に形成しかつ
    両端部近傍に管接続口を設けてなるハウジング内に軸方
    向に少なくとも1個介装させて構成した水処理用磁気装
    置において、 永久磁石を同極が対向するように配設したことを特徴と
    する水処理用磁気装置。
  2. 【請求項2】 単体で形成し、若しくは異極が相互に密
    着するよう複数個で形成した永久磁石の磁化方向の長さ
    を25〜100mmに形成したことを特徴とする請求項1
    記載の水処理用磁気装置。
  3. 【請求項3】 対向する永久磁石の端面間の間隙を2〜
    50mmに形成したことを特徴とする請求項1若しくは2
    記載の水処理用磁気装置。
  4. 【請求項4】 支持板間に軸線と平行に複数個の磁石積
    層体を設け、隣接する磁石積層体の永久磁石外周面の間
    隙、および磁石積層体の永久磁石外周面とハウジングの
    内周面との間隙を80mm以下に形成したことを特徴とす
    る請求項1ないし3何れかに記載の水処理用磁気装置。
  5. 【請求項5】 管接続口の内径をd、ハウジングの内径
    をDとしたときに、d<50mmの場合にD/d= 1.2〜
    3.0、d≧50mmの場合にD/d= 1.2〜 2.5としたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4何れかに記載の水処理
    用磁気装置。
  6. 【請求項6】 永久磁石以外の構成部材を不銹性を有す
    る非磁性材料によって形成したことを特徴とする請求項
    1ないし5何れかに記載の水処理用磁気装置。
JP2058192U 1992-04-06 1992-04-06 水処理用磁気装置 Pending JPH0615791U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113845264A (zh) * 2021-10-21 2021-12-28 福建共盈科技有限公司 一种带有磁化预处理的超滤水处理装置
JP2022012996A (ja) * 2020-07-02 2022-01-18 東洋工学株式会社 磁気泳動装置

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