JPH0615767A - 複合部材及びその加工方法 - Google Patents

複合部材及びその加工方法

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JPH0615767A
JPH0615767A JP17440492A JP17440492A JPH0615767A JP H0615767 A JPH0615767 A JP H0615767A JP 17440492 A JP17440492 A JP 17440492A JP 17440492 A JP17440492 A JP 17440492A JP H0615767 A JPH0615767 A JP H0615767A
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JP
Japan
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composite member
base material
mask
mask material
child
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Application number
JP17440492A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kuroda
正幸 黒田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】マイクロマシンに使用されるような微小機構で
も精度良く、効率的に、しかも、加工し易い複合部材を
得ようとするものである。 【構成】母材1、15の表面に所要のパターンを形成し
たマスク材2、14を固着し、そのマスク材上から微粒
子から成る子材8、16を含む固気2相流6を噴射し
て、その母材の露出した表面に子材を堆積固定すること
により、複合部材を得る加工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、母材の表面に所要パタ
ーンを形成したマスク材を固着し、前記マスク上から微
粒子から成る子材を含む固気2相流を噴射して、母材の
露出した表面に子材を堆積固定したものであって、マイ
クロマシン等に用いて好適な複合部材及びその加工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】母材にマスク材を施し、被膜を形成する
方法を用いて複合部材を得るために、メタルオーガニッ
クケミカルベーパーデポジションのように紫外線を利用
したもの、又は、イオンビームデポジションのようにイ
オンを利用したもの、又は、ケミカルベーパーデポジシ
ョンやフィジカルベーパーデポジションのように分子を
利用したもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上述べたデポ
ジションは、半導体装置としては実績はあるものの、一
般の加工方法として見た場合、実に作業性、能率が悪い
ために、マイクロマシンに適していない等の問題があっ
た。また、母材に被膜を形成する方法としては、薄膜を
厚くすることが問題であった。このために板厚の厚い複
合部材を加工する方法としては難があった。この発明
は、このような点に鑑み提案されたものであって、マイ
クロマシンに使用されるような微小機構に適用される、
精度が良く、効率的に、しかも、加工し易い複合部材を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、母材
の表面にマスク材を固着し、そのマスク材上から露出し
た母材の表面に微粒子から成る子材を含む固気2相流を
噴射して子材を堆積固定することにより、複合部材を得
るようにした。
【0005】
【作用】従って、厚さが数μm〜数100μmの厚さで
も、精度良く、効率的に、複合部材を加工でき、感光性
合成樹脂薄板の層が制振効果、緩衝効果、絶縁効果をも
たらすので、マイクロマシンに用いられる部品、例えば
マイクロオペレーション用の光顕微鏡、マイクロマニピ
ュレータ、マイクロステージ等の部品に適用すると効果
的である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の複合部材の加工方法を示す斜視
図、図2乃至図4は本発明の複合部材の第1の実施例で
あり、図2はその平面図、図3は図2のX1 −X2 線上
の断面図であり、図4は図3を変形した実施例で、その
断面図である。また、図5乃至図7は第2の実施例であ
り、図5はその平面図、図6は図5のX3 −X4線上の
断面図であり、図7は図6を変形した実施例で、その断
面図である。
【0007】まず始めに、図1を用いて本発明の複合部
材の加工方法について説明する。1は複合部材になる母
材で、用途に応じて素材を選べばよい。実施例では、A
l、Cu、Fe等の金属材料基板を用いた。2は厚さが
20〜100μmの感光性合成樹脂(例えばウレタン系
樹脂)を用いたマスク材で、制振、緩衝、絶縁性の効果
がある。このような母材1とマスク材2を接着して合体
している。
【0008】感光性合成樹脂を用いたマスク材2には、
紫外線露光法により所要のマスクパターンを形成させ
る。この実施例では、図2に示すように、一辺D=約1
50μmの正方形穴3が、等間隔E=約200μmにな
るように、25個設けられたマスクパターンで形成され
たマスク材2を用いた。
【0009】次に、このマスク材2の上部には、噴射ノ
ズル4を配置し、その噴射口5から固気2相流6をマス
ク材2に向けて噴射し、矢印7の方向に連続又は間欠的
に移動させる。固気2相流6は、Al2 3 、SiC、
SiO2 、Si3 4 等のセラミックス材料の粒径が
0.1μm程度の微粒子から成る子材8を1〜10kg
/cm2の高圧の空気又はドライ窒素から成る気体中に
均一に分散したものである。
【0010】また、噴射口5の断面形状は長方形になっ
ていて、その長辺寸法Aが図2で示す最大加工寸法Bよ
りも大きく、その短辺寸法Cが図2で示す単一加工寸法
Dより大きいものを使用すると良い。実施例では次式を
満足させる条件を与えた。 A>B=約1000μm、C>D=約150μm
【0011】このような噴射口5を有する噴射ノズル4
を用い、マスク材2上から固気2相流6を噴射して、母
材1に子材8を均一に堆積固定させる。ここで噴射ノズ
ルの高さH=5mmとする。このようにして噴射ノズル
4から前記固気2相流6をマスク材2に向けて噴射し、
矢印7方向に連続又は間欠的に移動させることにより、
マスク材2に覆われていない母材1に微粒子から成る子
材8がマスク材2に形成された25個の正方形穴3に均
一に堆積固定される。
【0012】次に、図2〜図4は図1の加工方法を用い
た複合部材10及び11の第1の実施例である。図3は
母材1の片面にマスク材2と子材8を形成したものであ
り、図4は母材1の両面にマスク材2と子材8を形成し
たものである。
【0013】前記したと同様に、図5〜図7は図1の加
工方法を用いた複合部材12及び13の第2の実施例で
ある。ここでは、感光性合成樹脂(例えばウレタン系樹
脂)を用いたマスク材14は一辺F=約150μmの正
方形で形成され、これらの隣接する正方形が等間隔G=
約200μmになるようにAl、Cu、Fe等の金属材
料から成る母材15上に接着して合体している。
【0014】図1に示すように、マスク材14の上部に
は、噴射ノズル4を配置し、噴射ノズル4の噴射口5か
らマスク材14に向けて固気2相流6を噴射し、矢印7
の方向に連続又は間欠的に移動させると、マスク材14
に覆われていない母材15の表面に前記微粒子から成る
子材16が均一に堆積固定される。
【0015】このようにして図6では、母材15の片面
に感光性合成樹脂から成るマスク材14と微粒子から成
る子材16を形成したものであり、図7では母材15の
両面に感光性合成樹脂から成るマスク材14と微粒子か
ら成る子材16を形成したものである。
【0016】前記実施例の複合部材10〜13は、マイ
クロマシンに用いられる部品、例えばマイクロオペレー
ション用の光顕微鏡、マイクロマニピュレータ、マイク
ロステージの部品に適用することができる。また、前記
実施例では正方形穴又は正方形突条のマスク材2を用い
たが、長方形、円形等の穴、溝、突条形状のマスク材2
で必要な部品を加工することができることはいうまでも
ない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マスク
材、子材と母材を合体するために所要のパターンを形成
した感光性合成樹脂から成るマスク材を母材に接着して
合体させ、その後マスク材側から微粒子から成る子材を
含む固気2相流を高速噴射し、母材に子材を堆積固定し
て複合部材を形成できるため、 (1)加工効率が良い。 (2)数100μmと厚手のものから、数μmの薄手の
ものまで加工自在である。 (3)制振、緩衝、絶縁性が大である。 (4)高精度で、微小機構に適用することができる。 等数々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合部材の加工方法を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の複合部材の第1の実施例を示す平面図
である。
【図3】図2のX1 −X2 線上の断面図である。
【図4】図3の変形した実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の複合部材の第2の実施例を示す平面図
である。
【図6】図5のX3 −X4 線上の断面図である。
【図7】図6の変形した実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 母材 2 マスク材 3 正方形穴 4 噴射ノズル 5 噴射口 6 固気2相流 7 移動方向 8 子材 10、11、12、13 複合部材 14 マスク材 15 母材 16 子材 A 噴射口5の長辺寸法 B 最大加工寸法 C 噴射口5の短辺寸法 D 単一加工寸法 E 隣接する正方形の間隔寸法 F マスク材14の正方形の一辺寸法 G マスク材14の正方形穴3の間隔寸法 H 噴射ノズルの高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の材料から構成される複合部材にお
    いて、所要の母材と、前記母材の表面に固着したマスク
    材と、前記母材の露出した表面に微粒子を堆積固定した
    子材とから構成したことを特徴とする複合部材。
  2. 【請求項2】 複数の材料から構成される複合部材の加
    工方法において、母材の表面に所要のパターンを形成し
    たマスク材を固着し、前記マスク材上から微粒子から成
    る子材を含む固気2相流を噴射して、前記母材の露出し
    た表面に前記子材を堆積固定したことを特徴とする複合
    部材の加工方法。
JP17440492A 1992-07-01 1992-07-01 複合部材及びその加工方法 Pending JPH0615767A (ja)

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