JPH06157572A - 2−[18f]フルオル−2−デオキシ−d−グルコースの製造法 - Google Patents

2−[18f]フルオル−2−デオキシ−d−グルコースの製造法

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JPH06157572A
JPH06157572A JP5190984A JP19098493A JPH06157572A JP H06157572 A JPH06157572 A JP H06157572A JP 5190984 A JP5190984 A JP 5190984A JP 19098493 A JP19098493 A JP 19098493A JP H06157572 A JPH06157572 A JP H06157572A
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JP
Japan
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deoxy
glucose
fluor
organic solvent
cryptofix
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Application number
JP5190984A
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English (en)
Inventor
Bruce F Johnson
ブルース・フレッチャー・ジョンソン
Donald Herbert Maylotte
ドナルド・ハーバート・メイロッテ
Cheryl L Sabourin
シェリル・リン・サボウリン
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H5/00Compounds containing saccharide radicals in which the hetero bonds to oxygen have been replaced by the same number of hetero bonds to halogen, nitrogen, sulfur, selenium, or tellurium
    • C07H5/02Compounds containing saccharide radicals in which the hetero bonds to oxygen have been replaced by the same number of hetero bonds to halogen, nitrogen, sulfur, selenium, or tellurium to halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B59/00Introduction of isotopes of elements into organic compounds ; Labelled organic compounds per se
    • C07B59/005Sugars; Derivatives thereof; Nucleosides; Nucleotides; Nucleic acids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PET用の放射性剤として有用な2−
18F]フルオル−2−デオキシ−D−グルコースの製
法。 【構成】 [18F]フルオライドイオンをもつ2−フル
オル−2−デオキシ−D−グルコースを相間移動試薬と
してジベンゾ置換アミノポリエーテル(クリプトフィッ
クス222BB)を用いて製造する方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陽電子放射断層撮影法
(PET)に使用される放射性薬剤の製造のために有用
な、担体を添加することなく調製される、[18F]フル
オライドイオンをもつ2−フルオル−2−デオキシ−D
−グルコースを合成する方法に関する。特に本発明は、
1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−トリフレ
ート−β−D−マンノピラノース中のトリフルオルメタ
ンスルホニル基(トリフレート)を[18F]フルオライ
ドイオンで置換する工程を含み、その際相間移動試薬
(PTR)をジベンゾ置換アミノポリエーテルアルカリ
金属錯体[“クリプトフィックス(Kryptofi
x)”222BB]の形で使用する2−[18F]フルオ
ル−2−デオキシ−D−グルコースの製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明が開発される以前においては、陽
電子放射断層撮影法(PET)用にもっとも広く使用さ
れている2−[18F]フルオル−2−デオキシ−D−グ
ルコース、すなわち“[18F]2FDG”を製造するた
めに種々の方法が使用されてきた。かゝる方法の開発及
び改善のためには著しい努力が払われてきた。[18F]
フルオライドイオンの減衰エネルギー(0.64ME
V)のために、該イオンはPET測定中に最高の固有の
分解能を与えかつ109.7分の比較的好都合な半減期
をもつ。次式は[18F]2FDGの好ましい製造法を説
明するものである。
【0003】
【化2】
【0004】(式中、AcOはアセテートである。)上
記の式に従う[18F]2FDGの合成法の一例はJou
rnal of Nuclear Medicine、
27、235−238(1986)のHamacher
らの報文に示されている。Hamacherらは
18F]フルオライドに対する相間移動試薬としてアミ
ノポリエーテル[クリプトフィックス222又は“K2
22”]−炭酸カリウム錯体を使用している。[18F]
2FDGの製造のための別の一方法はApplied
Radiation and Isotope、第39
巻、第7号、第699−703頁(1988)のBro
dackらの報文に示されており、それは相間移動試薬
としてHamacherらのアミノポリエーテルカリウ
ム錯体の代わりにテトラブチルアンモニウム水酸化物を
使用するものである。
【0005】式:
【0006】
【化3】
【0007】をもつクリプトフィックス222のような
クリプタンド類は相間移動試薬として有用であることが
認められているが、同時にクリプタンド類は有毒である
ことも認められている。その結果、これらをPET用の
放射性薬剤の製造に使用するには最終生成物中にこれら
が全く存在しないことを注意深く監視しなければならな
い。したがって、クリプタンド類の検出及び目的生成物
流からのクリプタンド類の除去の確実性を高めるための
手段は絶えず探求されている。
【0008】
【発明の概要】本発明は次式:
【0009】
【化4】
【0010】をもつジベンゾ置換クリプタンド(クリプ
トフィックス222BB)がPTRとしてクリプトフィ
ックスK222と実質的に均等であり、しかも単一ビー
ム方式の分光光度計を使用するか又はHPLC/UV技
術を使用して容易に定量的に検出し得るとの知見に基づ
くものである。しかも、C18セプ−パク(Sep−p
ak)を使用して脱色及び疎水性不純物の除去を行う[
18F]2FDGの標準的な回収工程の間に、クリプトフ
ィックスK222はその有意量が最終の[18F]2FD
G生成物中に存在することが認められているに対して、
クリプトフィックス222BBは実質的に除去されるこ
とが認められた。その結果、[18F]2FDGの合成に
おいて意義のある進歩が達成された。
【0011】したがって、本発明は次の工程: (1)1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−O
−トリフルオルメタンスルホニル−2−デオキシ−β−
D−マンノピラノース及び[18F]フルオライドイオン
を、不活性有機溶剤及び式(1)の相間移動試薬の存在
下に、40℃ないし100℃の温度で接触させ; (2)該有機溶剤を実質的に除去し; (3)工程(2)で得られる混合物を、生成したアセチ
ル化2−[18F]フルオル−2−デオキシ−D−グルコ
ースの脱保護が達成されるまで、ハロゲン化水素水溶液
の存在下で加熱し;そして (4)工程(3)の混合物から2−[18F]フルオル−
2−デオキシ−D−グルコースを回収する; 工程を含んでなる2−[18F]フルオル−2−デオキシ
−D−グルコースの製造法を提供するものである。
【0012】
【発明の詳細な開示】本発明の実施においては、クリプ
トフィックスBB―以下“相間移動試薬”又は“PT
R”という―及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭
酸塩をアセトニトリル又はプロピオニトリルのような有
機溶剤水溶液に溶解する。有機溶剤100ml当たり約
2.5ないし3ミリモルのPTR及び約1ないし3ミリ
モルのアルカリ金属炭酸塩を使用し得る。得られる溶液
に[18F]イオンを含有する有機溶剤水溶液をサイクロ
トロンターゲットから添加する。得られる溶液をヘリウ
ムのような不活性ガスを用いる部分真空下で好ましくは
50℃ないし70℃の範囲の温度で蒸発乾固することが
できる。アセトニトリルのような追加の溶剤を添加して
この蒸発処理を継続し得る。得られる混合物に1,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−2−トリフレート−β
−D−マンノピラノース―以下“トリフレート”という
―の溶液を添加し得る。トリフレートは有機溶剤100
ml当たり0.03ミリモルないし0.1ミリモルの割
合で使用し得る。ついで、得られる混合物を還流条件下
で4ないし10分間加熱し得る。ついで、この混合物を
蒸発乾固しそして得られる生成物をHCl水溶液を用い
て還流条件下で約15分ないし20分間加熱することに
よって加水分解することができる。加水分解が完了した
時点で、この溶液をついで一連のカラムに通送し得る。
まず、該混合物をスルホン酸官能基を有するポリスチレ
ンからなるH+ 型のダウエックス(Dowex)50W
樹脂のカラムに通送して相間移動試薬の除去を行い得
る。さらに、この混合物を米国、ニューヨーク州、ロッ
クビル センター在、バイオ−ラド ラブインク.(B
io−Rad Lab Inc.)のイオン抑制分離樹
脂“バイオラド(Biorad)”AG11A8のカラ
ムに通送して中和を達成し得る。着色性及び疎水性不純
物のような別の不純物は米国、マサチューセッツ州、ミ
ルフォード在、ウォーターズ社(Waters C
o.)の“C18セプ−パク”(Sep−pak)を用
いて除去することができ、また中性アルミナ“セプ−パ
ク”(ウォーターズ社)をすべての残存し得るフルオラ
イドイオンの除去に使用し得る。相間移動試薬を除去す
るために米国、ニュージャージー州、フィリップスバー
グ在、J.T.ベイカー社のスルホン酸官能基を付加し
たシリカ[ベイカーボンドスペ(Bakerbond
spe)]を充填したカラム及び中和用に第4級アミン
官能基を付加したシリカ(ベイカーボンド)を充填した
カラムからなる別の一連のカラムを使用することができ
る。
【0013】
【実施例の記載】本発明を当業者によりよく実施せしめ
得るように、以下本発明を実施例によって説明するが、
これは何等本発明を限定するものではない。実施例中、
すべての部は重量部である。実施例 アセトニトリル/水の80/20混合物1ml中に溶解
された相間移動試薬(K222BB)80−90μモル
及び炭酸カリウム40−50μモルの溶液に18Fイオン
を含有するアセトニトリル及び水3mlをサイクロトロ
ンターゲットから添加した。ついで、得られる溶液をヘ
リウムガスの部分真空下に60−70℃で蒸発乾固し
た。アセトニトリルの別量5mlを添加して、この蒸発
処理を反復した。この反応器に1,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−2−トリフレート−β−D−マンノピ
ラノース80μモル及びアセトニトリル4mlの溶液を
添加し、そしてこの反応器を95−105℃の油浴中に
装入して8分間保持して反応器の内容物を還流させた。
ついで、得られる溶液を蒸発乾固した。[18F]フルオ
ライドイオン置換トリフレートの加水分解は2NのHC
lの2mlを添加し、そしてこの反応器を115−12
5℃の油浴中で20分間加熱して反応器の内容物を還流
させることによって行った。加水分解後、この溶液を一
連のカラム、すなわちK222BBを除去するためのス
ルホン酸官能基を有するポリスチレン(H+ 型のダウエ
ックス50W樹脂)のカラム、生成物混合物を中和する
ためのイオン抑制樹脂(バイオラドAG11A8)のカ
ラム、着色性不純物及び疎水性不純物を除去するための
C18セプーパク(ウオーターズ社)のカラム、及び残
留するすべてのフルオライドイオンを除去するための中
性アルミナセプ−パク(ウオーターズ社)のカラムから
なる一連のカラム、に通送した。74%±10%の[18
F]2FDGの収率が得られた。Hamacherらに
よって示されるごときクリプトフィックス222を使用
する同様の方法は58%−80%の収率を与えた。
【0014】上記したごとき満足な収率の達成に加え
て、クリプトフィックスK222BBを用いて本発明の
方法によって製造された回収後の[18F]2FDGを、
最終の[18F]2FDG生成物中に残留する痕跡量の相
間移動試薬に関してクリプトフィックスK222を使用
する従来技術の方法と比較した。TCL及びHPLC技
術を用いるつぎの方法を使用した。
【0015】前述のごとく製造された[18F]2FDG
生成物を分析して相間移動試薬の残存の有無及び残存す
る場合はその重量%を測定するために一連のカラムを使
用した。まず最初に、バイオ−ラド ラボ社のイオン抑
制用カラム(AG11A8)を使用した。この生成物を
ついでPTRの重量%を測定するための分析に供した。
ついで、この生成物をイオン抑制用(AG11A8)バ
イオ−ラドカラム、C18セパックK逆相カラム(ウオ
ーターズ社)及びセパックR中性アルミナカラムからな
る一連のカラムに通送した。この生成物をPTRの存在
について再度分析した。
【0016】上記の方法を使用することによって、クリ
プトフィックスK222は当初の装入量の30−50重
量%の割合で存在することが認められた。クリプトフィ
ックスK222BBは5−7重量%の割合で存在するこ
とが認められた。さらに、回収後の[18F]2FDG生
成物の別の試料を、上記の方法によって分析する前に、
J.T.ベイカー社によって製造されるシリカゲルのス
ルホン酸誘導体で処理した。その結果、[18F]2FD
G生成物はクリプトフィックスK222BB及びクリプ
トフィックスK222PTRのいずれも含有しないこと
が認められた。
【0017】上記の結果は、本発明の方法に従ってK2
22BBを用いて製造された[18F]2FDGは有毒な
クリプタンド類を実質的に含まないか、又は相間移動試
薬としてクリプトフィックスK222を使用して製造さ
れた[18F]2FDGと比較してより低い重量%割合の
クリプタンド類含量で回収し得ることを示している。さ
らに、上記の方法によって製造された[18F]2FDG
の溶液の痕跡量のクリプタンド類をシングルビーム型分
光光度計を用いて分析した場合には、クリプトフィック
スK222BBはクリプトフィックスK222と比較し
てより容易に検出された。
【0018】上記の実施例は本発明の実施において使用
し得る極めて多数の変数のうちの若干についてのみ具体
的に示したに過ぎないが、本発明はこの実施例に先立っ
て述べたごとき有機溶剤及び条件の使用をすべて包含す
るものであることはいうまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド・ハーバート・メイロッテ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、ワイオミング・アベニュー、 1483番 (72)発明者 シェリル・リン・サボウリン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、パーク・アベニュー、1043番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの工程: (1)1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−O
    −トリフルオルメタンスルホニル−2−デオキシ−β−
    D−マンノピラノース及び[18F]フルオライドイオン
    を不活性有機溶剤及び式: 【化1】 をもつ相間移動試薬の存在下で40℃ないし100℃の
    温度で接触させ; (2)使用した有機溶剤を実質的に除去し; (3)工程(2)で得られる混合物を、得られるアセチ
    ル化2−[18F]フルオル−2−デオキシ−D−グルコ
    ースの脱保護が達成されるまで、ハロゲン化水素水溶液
    の存在下で加熱し;そして (4)工程3の混合物から2−[18F]フルオル−2−
    デオキシ−D−グルコースを回収する; 工程を含んでなる2−[18F]フルオル−2−デオキシ
    −D−グルコースの製造法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤がアセトニトリルである請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 2−[18F]フルオル−2−デオキシ−
    D−グルコースを誘導シリカゲルカラム及びついで逆相
    カラムを用いてクリプタンド類を除去することによって
    回収する請求項1記載の方法。
JP5190984A 1992-08-05 1993-08-02 2−[18f]フルオル−2−デオキシ−d−グルコースの製造法 Pending JPH06157572A (ja)

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US07/925,063 US5264570A (en) 1992-08-05 1992-08-05 Method for making 2-[18 F]fluoro-2-deoxy-D-glucose
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