JPH06157333A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH06157333A
JPH06157333A JP4303855A JP30385592A JPH06157333A JP H06157333 A JPH06157333 A JP H06157333A JP 4303855 A JP4303855 A JP 4303855A JP 30385592 A JP30385592 A JP 30385592A JP H06157333 A JPH06157333 A JP H06157333A
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antitumor agent
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inhibitor
cells
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学 鈴木
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とも子 菊池
Fumihiko Takatsuki
文彦 高月
Junji Hamuro
淳爾 羽室
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 延命効果、腫瘍縮小効果を併せ持ち、末期癌
患者や悪液質状態の患者においても有用性の期待される
抗腫瘍剤を提供する。 【構成】 生体防御賦活剤とヒトインターロイキン2と
癌悪液質抑制剤との組み合わせよりなる抗腫瘍剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(a)生体防御賦活剤お
よび(b)インターロイキン2(以下、IL−2と称
す)またはIL−2産生誘導物質と(c)癌悪液質抑制
剤とを有効成分とする抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、癌患者に対する薬物療法としては
細胞毒としての化学療法剤、免疫療法剤等が用いられて
いる。外科的治療のみでは完治し得ない患者や外科手術
が不可能な患者に対しては腫瘍縮小効果および延命効果
を期待して薬物療法が行われており、一方、治癒切除患
者に対しては再発防止による無病期間の延長を期待して
薬物療法が行われている。
【0003】担癌末期状態の患者においては、しばしば
極度の体重減少および全身性消耗状態が認められる。こ
の状態は癌悪液質と呼ばれており、担癌末期状態では、
患者の予後は腫瘍増殖の速度よりも悪液質の進行との相
関が強いと言われている。癌悪液質の成因には、古くよ
りトキソホルモンと称されるホルモン様の液性因子の関
与が想定されていたが、近年の研究の結果、癌細胞およ
び宿主炎症性細胞より産生されるTNF,IL−6等の
サイトカインや活性酸素分子種が重要な役割を担うこと
が明らかにされつつある。これらサイトカインによる血
中リポ蛋白リパーゼ(LPL)活性の低下が脂質代謝異
常を誘発し、脂肪組織の著しい縮小を引き起こす。ま
た、これらサイトカインにより誘導されるプロスタグラ
ンジンE2(以下、PGE2と称す)を介し発熱が誘導
され、食欲不振にも至る。更に、これらサイトカインは
血中ACTHの上昇を介し、高コルチゾール血症を誘発
し糖代謝異常を引き起こす。また、炎症性細胞から産生
される活性酸素により全身性の臓器、組織障害が引き起
こされる。これら複数の作用が重なりあい全身性の消
耗、および体重減少が誘発され癌悪液質と呼ばれる状態
に陥るものと考えられている。また、腫瘍細胞から産生
されるTGF−βやPGE2、コルチゾール等は免疫抑
制活性を示す事が知られており、担癌末期状態では多く
の場合、免疫抑制状態に陥るといわれている。
【0004】一方、癌の転移、再発には癌細胞が薬剤や
宿主細胞から種々の刺激を受け遺伝的な変化を生じ原発
癌細胞に比べ、細胞運動能の増強、浸潤能の増強、化学
療法剤耐性、免疫抑制物質産生増強等の多くの新たな形
質を獲得する(癌細胞の悪性化)ことによると言われて
いる。近年、この癌細胞の悪性化形質の獲得に化学療法
剤自身や、宿主炎症性細胞から産生されるTNF,IL
−6等のサイトカインやプロテアーゼや活性酸素分子種
などが関与することが明らかになりつつある(Lang
steinら、Nutri.Cancer,vol.
5,103−123ページ(1991))。
【0005】腫瘍細胞に対し直接的傷害作用を示す癌化
学療法剤の多くは腫瘍縮小効果を示すものの延命効果は
ほとんど示さない事、術後補助療法として用いた場合に
も有意な効果が見られない事などが明らかになるにつ
れ、レンチナンのような免疫賦活剤、生体防御賦活剤に
よる生体機能の修飾、増強に加えて、悪液質の改善およ
び悪性化の防止が癌患者の治療効果を左右する重要な因
子である事が認識され始めている。このような状況の中
で、悪液質の改善および癌細胞の悪性化の防止作用を示
し、かつ、抗腫瘍効果を合わせ持つ薬剤の開発が求めら
れている。近年、化学療法剤の一種である5−フルオロ
ウラシル(以下、5−FUと称す)の誘導体である5’
−DFURやPGE2合成に関与するシクロオキシゲナ
ーゼの阻害剤であるインドメサシン等が癌悪液質改善効
果を示す事が示唆されているが、これら薬剤を単独で用
いても生存期間の若干の延長を示すのみで著明な抗腫瘍
効果は認められない。即ち、現在、癌悪液質および癌細
胞の悪性化を抑制し、延命効果、腫瘍縮小効果を併せ持
つ薬剤は市場に存在しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は延命効
果、腫瘍縮小効果を併せ持ち、末期癌患者や悪液質状態
の患者においても有用性の期待される抗腫瘍剤を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために末期癌担癌状態や悪液質状態、癌の悪
性化について鋭意研究を行った結果、生体防御賦活剤
と、IL−2もしくはIL−2産生誘導物質と悪液質抑
制剤の3種類の作用の異なる薬物の組み合わせからなる
薬剤によって末期癌状態や悪液質状態においても延命効
果、腫瘍縮小効果が得られることを動物モデルで確認し
本発明を完成した。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】近年、癌悪液質の誘導にTNF,IL−6
等のサイトカインやPGE2、活性酸素などが関与する
可能性が疑われるようになってきた。これらの因子は、
化学療法剤や宿主炎症細胞と癌細胞との相互作用の結果
産生するものと考えられる。担癌状態において、腫瘍組
織に好中球、マクロファージを中心とする宿主炎症性細
胞の浸潤が起こり、腫瘍細胞との相互作用の結果、TG
F−β、IFN−α、TNF、IL−6等の細胞傷害性
サイトカインや活性酸素分子種やプロテアーゼなどを放
出する。癌が進行している場合や、宿主細胞が充分に活
性化されていない場合や腫瘍細胞が免疫抑制因子や悪液
質を誘導する場合には、宿主細胞による腫瘍細胞の傷害
をすり抜けた腫瘍が退縮に向かうこと無く腫瘍が増殖し
たり、遠隔転移する。宿主炎症性細胞より産生されるT
NF,IL−6等のサイトカインやPGE2は、直接も
しくは中枢系のCRH−ACTH軸を介してコルチゾー
ル産生増強を誘導し、また血中LPL活性を低下させる
ことにより宿主を悪液質状態に導く。PGE2やコルチ
ゾール、更には上記サイトカインの影響で悪性化した腫
瘍細胞から産生されるTGF−βは宿主の免疫系を抑制
し腫瘍抵抗性を弱め、腫瘍の増殖を容易にする。一方、
腫瘍細胞内に誘導された活性酸素は腫瘍細胞のDNAに
傷害を与えることにより遺伝的な変異を引き起こし、癌
細胞の悪性化を誘導し、またメタロプロテアーゼなども
腫瘍内で活性化され癌細胞に組織浸潤能を付与し再発、
転移の原因となる。化学療法剤の多くがDNAに損傷を
与え腫瘍細胞を傷害せしめる作用を持つことから、この
様な状況下での化学療法剤の使用によっては腫瘍の縮小
効果は認められても、癌悪液質および癌細胞の悪性化を
増悪し、延命効果には結びつかない。一方、免疫機能の
賦活化を介し作用を発揮する、いわゆる、免疫療法剤
も、悪液質状況下で生体の免疫能が抑制されている状態
ではその効果は充分に発揮し得ない。
【0010】そこで本発明者らは、癌細胞の悪性化、悪
液質の原因となる腫瘍細胞と非特異的炎症性細胞との相
互作用もしくはその相互作用により誘導され悪性化およ
び悪液質の誘因となる物質の機能および産生を阻害する
悪液質抑制剤とCTL等の特異的エフェクターをも増強
可能である生体防御賦活剤とIL−2もしくはIL−2
誘導物質を組み合わせて用いることにより、悪液質状況
下においても著明な抗腫瘍効果を発現可能な薬剤の開発
に成功した。
【0011】本発明に用いられる生体防御賦活剤の代表
例としてのレンチナンは、骨髄細胞からの免疫担当細胞
への成熟を増強し、また細胞障害性Tリンパ球(CT
L)前駆細胞のIL−2の応答性を増強する事が解明さ
れている(秋山ら、「多糖の抗腫瘍性発現の機構と免疫
学的性状の特徴」蛋白質、核酸、酵素,vol.26,
208−224ページ(1981))。従って、担癌状
態で低下しているIL−2産生能を薬剤としてIL−2
を投与することでバイパスし、担癌状態で同様に抑制さ
れているIL−2に対する応答性をレンチナンを投与す
ることで修飾すれば効率的な癌治療の行えることも本発
明者等によって示されている(日本国特許公告平4−5
005)。このレンチナンもしくはレンチナン同様の作
用を持つ抗腫瘍性多糖や生体防御賦活剤とIL−2の併
用でも、腫瘍縮小効果が如実に発揮されない癌種がある
こと、また癌が小さい間や外科手術との併用では著明な
抗腫瘍効果を立証することができるものの、末期癌状態
や悪液質誘導性の癌の場合には腫瘍縮小効果の認め難い
ことが、その後の研究で判明した(羽室ら、「生体防御
を最適化する免疫化学療法の検討;5−FU投与量のレ
ンチナン抗腫瘍効果発現に及ぼす影響」Biother
apy、vol.6,395ページ(1992))。そ
の理由が前述の癌悪液質の産生や活性酸素分子種による
癌細胞の悪性化にあることを見いだし本発明は完成され
たものである。本発明は、抗腫瘍効果を中心とする生体
防御賦活剤とIL−2の併用に更に加えるべき薬物とし
て悪液質抑制物質を考え、この3者による抗腫瘍効果の
一層の増強方法の考案によってなされたものである。本
発明で用いられる悪液質抑制剤としては、腫瘍内への非
特異的炎症細胞の浸潤を抑える、腫瘍血管増殖抑制因子
(代表的なものとしてはフマギリン誘導体を挙げられ
る)や、癌の進展に伴い炎症細胞との相互作用の結果誘
導される酵素(代表的なものとしてはピリミジンヌクレ
オチドホスフォリラーゼやマトリックスメタロプロテア
ーゼが挙げられる)により活性化される癌化学療法剤の
プロドラッグ(代表的なものとして、5’−DFURが
挙げられる)なども用いることができる。癌細胞の悪性
化によりこれら血管増殖が増強されると共に炎症性細胞
由来のサイトカインにより癌細胞中の種々の遺伝子が活
性化され、ピリミジンヌクレオチドホスフォリラーゼや
マトリックスメタロプロテアーゼなど各種の酵素活性が
増強することを活用するものである。これら悪性化癌細
胞で選択的に増強する酵素によりプロドラッグが活性体
に変換される事により、活性体としての化学療法剤は正
常細胞を傷害することなく悪性化癌細胞を選択的に傷害
することにより癌悪液質を抑制する。例えば、本発明に
使われる5’−DFURは、悪性化した癌細胞で増強す
るピリミジンヌクレオチドホスフォリラーゼにより活性
体である5−フルオウラシル(5−FU)に変換され、
代謝拮抗作用による癌細胞傷害作用を示すものである。
このピリミジンヌクレオチドホスファリラーゼは血小板
由来の血管内皮細胞増殖因子(PD−ECGF)と同一
構造ともされる(Furukawaら、Nature
vol.356,668ページ(1992))。また、
腫瘍局所に浸潤した非特異的炎症細胞から産生される活
性酸素の捕捉剤やその誘導物質(代表的なものとしては
カタラーゼ、次硝酸ビスマス、マンニトール、SOD、
チオレドキシン、グルタチオンなどが挙げられる)を用
いることもできる。癌悪性化の過程でこれらの活性酸素
が重要な働きをしていることは細川らによって報告され
ている(岡田ら、「癌細胞の悪性化の進展における抗腫
瘍エフェクター細胞由来活性酸素の役割」第50回日本
癌学会総会(東京)160ページ(1991))。ま
た、同様に炎症性細胞から産生されるPGE2を始めと
するアラキドン酸代謝物阻害剤(代表的なものとして非
ステロイド系酸性抗炎症剤であるインドメサシン、イブ
プロフェンなどが挙げられる)やTGF−β、TNF、
IL−6の産生、作用阻害剤(代表的なものとして各サ
イトカインに対する中和抗体や同レセプターのアンタゴ
ニスト等が挙げられる)やACTH阻害剤なども用いる
ことができる。
【0012】本発明で用いられる生体防御賦活剤として
は、レンチナン、ソニフィラン等のような抗腫瘍剤とし
て使用されている薬剤を始めとする多糖類、ピシバニー
ル、クレスチン並びにこれらと同様の作用を有する物質
を用いることができる。中でも、中性多糖に属し、マク
ローファージからの炎症性サイトカイン誘導能を持た
ず、悪液質の一成因であるPGE2の産生を抑制し、か
つ生体防御機能の賦活化に優れているレンチナンを好ま
しいものとして挙げることができる。特に、上記で具体
的に列挙した抗腫瘍性多糖はそれ自体公知の化合物であ
り、例えば、レンチナンについてはBiotherap
y、vol.4,No.6,1114−1126ページ
(1990)および、Carbohydrate Re
search Vol.74,227−240ページ
(1979)に詳細な記載がある。
【0013】本発明に用いるIL−2もそれ自体公知で
あり、哺乳類起源の天然に見いだされるものおよび遺伝
子組換え技術を利用したものを用いることができる。こ
れらのうちヒト由来のものが好ましく、例えば、Tan
iguchiらのNature,Vol.302,30
5−310ページ(1983)に記載のIL−2を具体
的なものとして挙げることができる。また、特願昭58
−157723に記載されるIL−2活性検定法におい
てIL−2活性を示すものであれば、IL−2の構造の
一部を追加、欠損、変異させたものでも良い。また、i
n vivoにおいてIL−2の発現を誘導するような
物質を上記IL−2に替えて用いることもできる。本発
明に用いるIL−2誘導物質としては、その作用を示す
ものであれば如何なるものでもよいが後記実施例2で示
すように、DHEAやエストラジオール等のIL−2産
生増強作用が知られているホルモン(Daynesら、
Eur.J.Immunol.Vol.20,793−
802ページ(1990))や核酸誘導体やアミノ酸誘
導体などを用いて外からIL−2を投与すると同様の効
果をもたらすことができる。また、後記実施例3で示す
ように、患者末梢血、腫瘍浸潤リンパ球もしくはこれら
の細胞を適切なサイトカインの存在下で培養し、活性化
した細胞、または、不活化した自己腫瘍細胞に、哺乳類
細胞中で発現する形で構築したIL−2遺伝子を含むベ
クター、例えば、KasidらのProc.Natl.
Sci.USA,Vol.87,473−477ページ
(1990)に記載のレトロウイルスベクター等を用い
IL−2遺伝子を導入することにより構成的にIL−2
を産生するようになった細胞を患者の体内に戻す事によ
り生体内でIL−2を構成的に誘導する方法によって
も、体内で相応のIL−2濃度をIL−2投与同様に保
持することができれば良い。
【0014】本発明者らは、in vivoにおいて免
疫化学療法による治療をすり抜けた癌細胞株が治療の回
数を増すに従い、免疫化学療法に対し抵抗性を獲得する
事、そして、この抵抗性の獲得には、悪液質の一成因と
考えられているPGE2の癌細胞での産生増強が関与す
る事を見いだしている(菊池ら、「免疫化学療法剤のt
umor progressionに対する作用」第5
1回日本癌学会総会(大阪)256(1992))。本
発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、該免疫化療剤抵抗
性株に対する治療効果を以て、癌悪液質状況下で悪液質
を抑制しかつ腫瘍増殖抑制効果を持つ新規薬剤の評価系
として使用可能である事を見いだした。すなわち、後記
実施例1で示す様にPGE2産生量が低い元株にたいし
ては、化学療法剤単独、レンチナン単独、もしくはIL
−2単独では抗腫瘍効果を示さないが、化学療法剤とレ
ンチナンもしくはレンチナンとIL−2の併用によって
著明な抗腫瘍効果が発現されることを確認した。一方、
免疫化学療法による治療を3回すり抜けた細胞株であり
中程度にPGE2産生が増強した細胞株であるvp3に
対しては、もはや癌化学療法剤とレンチナンの併用は治
療効果を示さず、レンチナンとIL−2の併用のみが効
果を示す。しかしながら、免疫化学療法のin viv
o治療を5回すり抜けた、よりPGE2産生の程度が増
した細胞株であるvp5に対してはレンチナンとIL−
2の併用でも治療効果が確認されなかった。。このよう
にin vivoにおける免疫化学療法剤治療を用いた
選択の結果得られた本耐性株は悪液質成因の一要因であ
るPGE2産生の亢進により化学療法及び免疫化学療法
いずれに対しても効果を示さず、担癌末期での悪液質に
類似した状況を示す。すなわち、本耐性株を用いること
により速やかに担癌末期での状況と同様の状況を作り出
すことが可能となった。本発明者らは、本耐性株を用い
多くの薬剤をスクリーニングした結果、後記実施例1に
示すごとく、抗腫瘍性多糖を始めとする生体防御賦活剤
とIL−2および5’−DFURや、インドメサシン
や、次硝酸ビスマスなどの悪液質抑制剤との組み合わせ
が本耐性株(vp.5)においても著明な抗腫瘍効果を
発現することを見いだした。本知見は、これら3剤の併
用が臨床における担癌末期での悪液質状態下において悪
液質を改善し更に抗腫瘍効果を示す事を示唆するもので
ある。そこで、これら3剤併用療法の悪液質状況下での
治療効果の有無をより臨床での悪液質状態に近いと想定
される担癌末期における治療効果により評価した。後記
実施例2に示す如く、担癌末期においてはこれら3剤の
単独およびそれぞれ2者の併用においては有意な抗腫瘍
効果は認められなかった。例外的に、5’−DFURと
レンチナンとの併用では一部のマウスで完全治癒が認め
られるものの、大部分のマウスを治癒にいたらしめるに
は至らなかった。一方、3剤併用では大多数のマウスが
完全治癒に至り、従来の薬剤には認められない効果が発
現された。本効果は従来の知見からは類推不能な相乗的
な抗腫瘍効果として確認されたものである。また、レン
チナンに換えて生体防御賦活剤としてソニフィラン用い
た場合やIL−2に換えてIL−2誘導物質であるDH
EAを用いた場合いずれも同様の結果が得られた。
【0015】更に、後記実施例3に示すごとく、これら
の3剤併用療法は臨床での悪液質パラメーターの一つで
ある宿主体重の減少を誘発する悪液質モデル系に於いて
も宿主体重の減少の抑制という悪液質抑制効果に加え、
著明な腫瘍縮小効果という抗腫瘍効果も合わせ持つこと
が明らかになった。
【0016】以上の事実は、これら3剤併用薬剤が、臨
床においても抗腫瘍効果を発現する薬剤としての有用性
を示すものである。
【0017】このような(a)レンチナンを始めとする
抗腫瘍性多糖、および(b)IL−2もしくはIL−2
誘導物質、および(c)悪液質抑制剤の組み合わせから
なる薬剤とは、それぞれの有効成分を個別にまたは同時
に含んで成る薬剤であって、本発明の目的とする効能を
奏するものであればその剤形並びに使用する賦形剤、割
合および投与経路を問わない。従って、有効成分を個別
に含んで成る薬剤にあっては、それぞれ異なる経路およ
び/または異なる時間に同一の患者に対して投与された
場合であっても所期の効能を示す限り本発明の組み合わ
せよりなる薬剤の概念に包含される。
【0018】本発明の製剤は、場合によりさらに別の効
能を有する薬剤を含有することができ、それ自体既知の
方法によって製造される。そして有効成分である上記
(a),(b),(c)をそれぞれ約0.1%−99.
9%。、好ましくは、約1.0%−99.0%、また凍
結乾燥の場合には100%まで含むことができる。
【0019】本発明の薬剤の投与は、患者の病態に応じ
てその最適の投与方法および単位投与量を専門医が選ぶ
ことができる。これらの製剤は同時に、または相違する
時期に同一または異なる経路で投与する事ができる。
【0020】
【実施例】以下の各例は、本発明をより具体的に説明す
ることを目的として提供する。従って、本発明が以下の
実施例により何等制限を受けるものではない。
【0021】実施例1 レンチナン、IL−2、インド
メサシン、次硝酸ビスマス、5’−DFUR、による免
疫化学療法剤耐性株に対する癌退縮効果 B10.D2マウスに同系腫瘍S908.D2線維肉腫
2X106/0.1ml皮内移植し、10日後にシクロ
フォスファミド(以後、CYと称す)を100mg/k
g腹腔内投与し、17日後より5日間レンチナン5mg
/kg腹腔内投与すると(以後、免疫化学療法治療と称
す)、9匹中全てのマウス原発巣の完全退縮が認められ
るが、完全治癒に至るマウスは中8匹であり、残り1匹
はリンパ節に転移再発を来す。この転移巣由来の癌細胞
株をvp.1と名付けた。vp.1を元株と同様に同系
マウスに移植後、同様の免疫化学療法治療を行ったが、
完全治癒に至るマウスは9匹中6匹に留まり、免疫化学
療法治療に対し部分的抵抗性を獲得している事が示され
た。表1に示すように、この治療抵抗性は免疫化学療法
を繰り返すに従い増強することが明らかになった(繰り
返した治療の回数は各癌細胞株のvp.の後の数字に対
応する)。また、治療抵抗性の獲得に従い、悪液質成因
の一つと想定されているPGE2産生能の増強が認めら
れた(表1)。このようにして得られた免疫化療剤抵抗
性株vp.5に対する5’−DFUR,インドメサシ
ン、次硝酸ビスマス、レンチナン、IL−2単独もしく
は併用での抗腫瘍効果を検討した。癌細胞株は、同系マ
ウスに2X106/0.1ml皮内移植した。5’−D
FURは、移植後10日目より、1日おきに130mg
/kg腹腔内投与した。インドメサシンは、移植後10
日目より14μg/mlの濃度で飲料水に混合し、経口
投与した。次硝酸ビスマスは移植後10日目より7日間
50mg/kg経口投与した。レンチナンは移植後17
日目より、5日間5mg/kg腹腔内投与した。IL−
2は19日目より4日間、1日2回2μg/匹腹腔内投
与した。治療効果の判定は、腫瘍移植60日目における
触知法による残存腫瘍の有無を以て判断した。結果を表
2に示す。
【0022】
【表1】 *完全治癒とは、腫瘍が触知不能になり250日以上の
間増殖せず、マウス個体も生存しているものを示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2に示す如く、元株に対しては、それぞ
れ単独では治療効果を認めないが、5’−DFURとレ
ンチナンの併用およびインドメサシンとレンチナンの併
用、更にレンチナンとIL−2との併用によりそれぞれ
8/9、6/9、9/9のマウスで治療効果を示した。
然るに、免疫化学療法耐性株(vp.5)においては
5’−DFURとレンチナンとIL−2との3剤併用も
しくはインドメサシンとレンチナンとIL−2との3剤
併用および次硝酸ビスマスとレンチナンとIL−2の3
剤併用のみがそれぞれ8/9,7/9,6/9のマウス
で治療効果を示した。
【0025】実施例2 レンチナン、ソニフィラン、I
L−2、DHEA、5’−DFUR、による担癌末期状
態における癌退縮効果 B10.D2マウスに同系腫瘍S908.D2線維肉腫
2X106/0.1ml皮内移植し、24日後からの
5’−DFUR、レンチナン、ソニフィラン、IL−2
単独もしくは併用での抗腫瘍効果を検討した。5’−D
FURは、移植後24日目より、1日おきに130mg
/kg腹腔内投与した。レンチナンまたはソニフィラン
は移植後31日目より、5日間5mg/kg腹腔内投与
した。IL−2は32日目より4日間、1日2回2μg
/匹腹腔内投与した。DHEAは32日目より14日間
0.45%のDHEAを含む飲料水を自由摂取させた。
治療効果の判定は、平均生存日数と腫瘍移植140日目
における残存腫瘍の有無を以て判断した。
【0026】
【表3】
【0027】表3に示すように、レンチナン、ソニフィ
ラン、IL−2、DHEA単独では無治療マウスに比
し、有意な生存日数の延長は認められなかった。5’−
DFURでは約20%の生存日数の延長は認められた
が、移植後140日での生存マウスは認められなかっ
た。5’−DFURとIL−2もしくはDHEAとの併
用は5’−DFUR単独に比し、有意な治療効果の増強
は認められなかった。5’−DFURとレンチナン、レ
ンチナンとIL−2、およびレンチナンとDHEAとの
併用ではそれぞれ平均生存日数114.2日、103.
5日、94.1日であり、また移植後140日での残存
腫瘍の存在しないマウスもそれぞれ3/9,1/9,1
/9の割合で認められた。更に、5’−DFURとレン
チナンとIL−2との3剤併用および5’−DFURと
レンチナンとDHEAとの3剤併用および5’−DFU
RとソニフィランとIL−2の3剤併用ではそれぞれ平
均生存日数>218.3日、>195.6日、>18
9.1日であり、また140日目の残存腫瘍の存在しな
いマウスの割合も8/9,6/9,6/9と著明な治療
効果を発揮することが明らかになった。
【0028】実施例3 5’−DFUR、レンチナン、
IL−2遺伝子導入活性化リンパ球による悪液質モデル
(体重減少)における癌退縮効果 CDF1マウスにマウス大腸癌細胞colon261X
106を皮下移植し、10日後の所属リンパ節細胞を採
取し、in vitroにてIL−2(100u/m
l)、10%牛胎仔血清を含むRPMI1640で5日
間培養した。この細胞にヒトIL−2遺伝子およびNe
o耐性遺伝子を哺乳類細胞中で発現可能な形で導入した
レトロウイルスベクター(pDGL/pDGL−IL−
2)(図1;高原ら、Human Cell、vol.
4、18−24ページ、(1991))を含む組み替え
ウイルスを感染させることにより遺伝子を導入した。遺
伝子導入細胞のみを選択するためにG418(50μg
/ml)、IL−2(100u/ml)、10%牛胎仔
血清を含むRPMI1640で5日間培養した後の生存
細胞をIL−2(100u/ml)、10%牛胎仔血清
を含むRPMI1640で10日間培養したものをIL
−2遺伝子導入活性化リンパ球とした。対象の活性化リ
ンパ球としてはNeo耐性遺伝子のみを含むレトロウイ
ルスベクター(pDGL−Neo)を感染させて得た細
胞を用いた。これら活性化リンパ球、IL−2、レンチ
ナン、5’−DFURの単独もしくは併用での抗腫瘍効
果を以下の系で確認した。すなわち、CDF1マウスに
マウス大腸癌細胞colon261X106を皮下移植
した。14日後より1日おきに130mg/kg腹腔内
投与した。レンチナンは20日目より5日間5mg/k
g腹腔内投与した。IL−2は22日目より5日間、1
日2回2μg/匹腹腔内投与した。IL−2遺伝子導入
活性化リンパ球もしくは対象の活性化リンパ球は22日
目に1X107を尾静脈より1回投与した。治療効果の
判定は、移植後40日目の平均腫瘍重量、残存腫瘍の有
無、宿主体重の変化を以て行った。
【0029】
【表4】
【0030】表4に示す如く、レンチナンもしくはIL
−2単独での治療もしくはこれら2剤の併用治療では、
無治療群に対し腫瘍増殖および宿主体重の減少の有意な
抑制は認められなかった。5’−DFUR単独では有意
な腫瘍増殖および宿主体重の減少の抑制が認められた
が、移植後40日目における残存腫瘍が存在しないマウ
スは見られなかった。5’−DFURとIL−2との併
用は、5’−DFUR単独に比し有意な治療効果の増強
は認められなかった。5’−DFURとレンチナンとの
併用は5’−DFUR単独に比し、有意な腫瘍増殖の抑
制が認められたが、移植後40日目の残存腫瘍が存在し
ないマウスは認められなかった。一方、5’−DFU
R、レンチナン、IL−2との併用では、宿主体重の減
少の抑制に加え、強い腫瘍増殖の抑制が認められ、更に
移植後40日目の残存腫瘍の存在しないマウスも7/9
の割合で認められ、実質的治療効果を示した。また、
5’−DFUR、レンチナン、IL−2遺伝子導入リン
パ球の併用においても強い腫瘍増殖の抑制が認められ、
残存腫瘍が存在しないマウスの割合も4/9で認められ
た。IL−2遺伝子導入活性化リンパ球の代わりにIL
−2遺伝子を導入していない活性化リンパ球を用いた場
合には、残存腫瘍が存在しないマウスは認められなかっ
た。
【0031】
【発明の効果】延命効果、腫瘍縮小効果を併せ持ち、末
期癌患者や悪液質状態の患者においても有用性の期待さ
れる抗腫瘍剤を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】pDGLベクターの構造を表わす。領域IはpL
MV-1( )のSma I-Bgl II(1.9 kb) 断片で
ある。領域IIはpZIP-NeoSV(X)1.3' スプライス・アクセ
プター部位のBam HI-Sma I(0.34 kb)(
)断片である。領域IIIは HTLV-I プロバイラス・ゲ
ノムの Hind III-Bam HI(0.21 kb)() 断片である。領
域IV は pDOL の Bam HI-Sma I (5'LTR)8.3 KB 断片
( )である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】pDGLベクターの構造を表わす。領域IはpM
LV-1( Berms A. J. M.et al., J. Viol., 36, p.254-2
63 (1980))のSma I-Bgl II(1.9 kb) 断片である。領域
IIはpZIP-NeoSV(X)1.3' スプライス・アクセプター部位
のBam HI-Sma I(0.34 kb)( Cepko C. L. et al., Cel
l. 37, p.1053-1062 (1984))断片である。領域IIIは H
TLV-I プロバイラス・ゲノムの Hind III-Bam HI(0.21
kb) ( Seiki M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 80, p.3618-3622 (1983))断片である。領域IV は p
DOL の Bam HI-Sma I (5'LTR)8.3 KB 断片(Korman A.
J.et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84, p.2150-2
154 (1987))である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽室 淳爾 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体防御賦活剤とヒトインターロイキン
    2と癌悪液質抑制剤との組み合わせよりなる抗腫瘍剤。
  2. 【請求項2】 生体防御賦活剤が、抗腫瘍性多糖である
    ことを特徴とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  3. 【請求項3】 生体防御賦活剤が、レンチナン、ソニフ
    ィランもしくはクレスチンであることを特徴とする請求
    項2記載の抗腫瘍剤。
  4. 【請求項4】 癌悪液質抑制剤が、アラキドン酸代謝産
    物産生阻害剤であることを特徴とする請求項1記載の抗
    腫瘍剤。
  5. 【請求項5】 癌悪液質抑制剤が、炎症性サイトカイン
    (TGF−β、TNF、IL−6など)の産生、作用阻
    害剤であることを特徴とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  6. 【請求項6】 癌悪液質抑制剤が、腫瘍血管増殖阻害剤
    であることを特徴とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  7. 【請求項7】 癌悪液質抑制剤が、炎症性マクロファー
    ジを選択的に消去したり同細胞の誘導を抑制したりする
    ものであることを特徴とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  8. 【請求項8】 癌悪液質抑制剤が、活性酸素捕捉剤や活
    性酸素スカベンジャー誘導剤であることを特徴とする請
    求項1記載の抗腫瘍剤。
  9. 【請求項9】 癌悪液質抑制剤が、癌の悪性化の進展に
    伴い癌局所に増強する酵素によって活性体に変換される
    癌化学療法剤のプロドラッグであることを特徴とする請
    求項1記載の抗腫瘍剤。
  10. 【請求項10】アラキドン酸代謝産物産生阻害剤が、非
    ステロイド系抗炎症剤である事を特徴とする請求項4記
    載の抗腫瘍剤。
  11. 【請求項11】腫瘍内血管増殖阻害剤が、フマギリン誘
    導体であることを特徴とする請求項6記載の抗腫瘍剤。
  12. 【請求項12】活性酸素捕捉剤や活性酸素捕捉剤誘導剤
    が、カタラーゼ、次硝酸ビスマス、マンニトール、スー
    パーオキシドデスミューテース(SOD)、チオレドキ
    シン、もしくはグルタチオンであることを特徴とする請
    求項8記載の抗腫瘍剤。
  13. 【請求項13】癌化学療法剤のプロドラッグが、ピリミ
    ジンヌクレオチドホスフォリラーゼ、マトリックスメタ
    ロプロテアーゼにより活性体に変換される癌化学療法剤
    のプロドラッグであることを特徴とする請求項9記載の
    抗腫瘍剤。
  14. 【請求項14】癌化学療法剤のプロドラッグが、5’−
    デオキシ−5−フルオロウリジンであることを特徴とす
    る請求項13記載の抗腫瘍剤。
  15. 【請求項15】ヒトインターロイキン2が、薬剤の投与
    により生体内で誘導されるものである事を特徴とする請
    求項1記載の抗腫瘍剤。
  16. 【請求項16】ヒトインターロイキン2産生誘導物質
    が、デヒドロキシエピアンドロステロン、エストラジオ
    ールなどのホルモン類、核酸誘導体もしくはアミノ酸誘
    導体のいずれかであることを特徴とする請求項15記載
    の抗腫瘍剤。
  17. 【請求項17】ヒトインターロイキン2産生誘導物質
    が、ヒトインターロイキン2遺伝子を哺乳類細胞中で発
    現可能な形で構築されたプラスミドであることを特徴と
    する請求項15記載の抗腫瘍剤。
  18. 【請求項18】プラスミドが、不活化腫瘍細胞もしく
    は、正常細胞もしくは免疫エフェクター細胞(CTL,
    TIL,LAK,NK細胞)に導入された細胞によりヒ
    トインターロイキン2を産生させることを特徴とする請
    求項17記載の抗腫瘍剤。
  19. 【請求項19】プラスミドが、生体内に投与することに
    より体内標的細胞に選択的に導入され選択的に遺伝子発
    現し、局所でヒトインターロイキン2を産生させること
    を特徴とする請求項17記載の抗腫瘍剤。
  20. 【請求項20】各構成物質をキットの形で含むことを特
    徴とする請求項1ないしは19記載の抗腫瘍剤。
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