JPH061567Y2 - ワインダの給糸部構造 - Google Patents

ワインダの給糸部構造

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JPH061567Y2
JPH061567Y2 JP5524689U JP5524689U JPH061567Y2 JP H061567 Y2 JPH061567 Y2 JP H061567Y2 JP 5524689 U JP5524689 U JP 5524689U JP 5524689 U JP5524689 U JP 5524689U JP H061567 Y2 JPH061567 Y2 JP H061567Y2
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JP
Japan
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yarn
cover
bobbin
yarn supplying
supplying bobbin
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JPH02147465U (ja
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保伸 谷川
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、給糸部で発生する風綿の飛散を防止するだけ
でなく、糸の解舒初期に発生するビリをも防止するよう
にしたワインダの給糸部構造に関する。
[従来の技術] ワインディングユニットの給糸部においては、起立した
給糸ボビンからその軸方向上へ糸が引出されて解舒され
るため、風綿が発生するだけでなく、糸の解舒初期にス
ラッフィング(輪抜け)による糸の縺れ、いわゆるビリ
を発生し易い。
そのため、給糸ボビンの周囲を覆って風綿の飛散を防止
するようにした風綿飛散防止装置(実開昭64−180
69号)と、糸解舒初期に給糸ボビンの上端部にビリ取
り片を接触させてビリを防止するようにしたビリ防止装
置(特開昭58−216869)とが個々に提案されて
いる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、風綿飛散防止装置が給糸ボビンの周囲を
覆う構造上、ビリ防止装置を給糸ボビンに近接して設け
ることが難しく、従って風綿の飛散防止とビリ防止を同
時に達成することができず、また風綿飛散防止装置の内
部にビリ防止装置を配置した場合にはそのビリ取り片が
通常の糸巻取中における糸解舒の障害になる問題が生じ
る。
そこで、本考案の目的は、上記課題を解決し、風綿の飛
散防止とビリ防止を同時に達成できると共に、通常の糸
巻取中にビリ取り片が糸解舒の障害とならないワインダ
の給糸部構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、ワインディングユ
ニットの給糸位置に、起立した給糸ボビンの周囲を覆う
左右一対の風綿飛散防止カバーを開閉自在に設け、該カ
バー内に作用時に給糸ボビンの上端部に接触し、非作用
時にカバー内側形状にフィットするビリ取り片を設けた
ものである。
[作用] 風綿飛散防止カバー内にビリ取り片を設けたので、風綿
の飛散防止とビリ防止を同時に達成することができる。
この場合、糸解舒初期にはビリ取り片が給糸ボビンの上
端部に接触操作されることによりビリの発生が防止さ
れ、通常の巻取中においてはビリ取り片がカバー内側形
状にフィットするよう給糸ボビンから退避操作されるこ
とによりビリ取り片が糸解舒の障害とはならない。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図において、1は自動ワインダを構成するワインデ
ィングユニットで、その下部の給糸位置には給糸ボビン
2が搬送用トレイ3に挿立した状態で位置されている。
給糸ボビン2の糸層から軸方向上方に引っ張られて解舒
される糸Yはユニット1の上部で駆動ドラム4により回
転する巻取パッケージ5に巻取られるようになってい
る。給糸ボビン2から巻取パッケージ5に至る糸道には
走行糸Yに所定の張力を付与するテンサ6、糸むら等を
検出して切除するスラブキャッチャ7、切断された給糸
ボビン側の糸端と巻取パッケージ側の糸端とを糸継ぎす
る糸継装置8等が配設されている。9,10は糸継ぎす
る際に給糸ボビン側の糸端とパッケージ側糸端とを糸継
装置8にそれぞれ案内するサクションマウスである。
そして、ユニット1の給糸位置には給糸ボビン2の周囲
を覆う左右1対の風綿飛散防止カバー11a,11bが
開閉自在に取付けられ、このカバー11a,11b内に
は作用時に給糸ボビン2の上端部に接触し、非作用時に
カバー11内側形状にフィットするビリ取り片12が取
付けられている。カバー11a,11bは第2図〜第4
図に示すように上端部が漸次縮径された筒体を半割りに
したもので、各カバー11a,11bに突設された支持
片13a,13bがユニット1にブラケット14を介し
て固定された支軸15に回動自在に支持されている。ブ
ラケット14には給糸ボビン位置で丁度カバー11a,
11bが閉じるように位置決めするストッパ軸16が突
設されている。カバー11a,11bは支持片13a,
13bの突軸17a,17bに図示しないリンクを介し
て連結された駆動機構によりボビン交換時に開閉操作さ
れるようになっている。
上記ビリ取り片12は一方のカバー11a内に取付けら
れている。このビリ取り片12は一方のカバー11a内
に収容される大きさで逆U字状に折り曲げられた線材か
らなり、またそのカバー11a内面形状に沿うように側
面く字状に折り曲げられている。このビリ取り片12の
両端部12a,12bはカバー11aの側壁に形成した
穴18から外側に突出され、その一端12aがカバー1
1aの外壁に軸受19を介して水平に取付けた回動軸2
0に固定されている。この回動軸20にはビリ取り片1
2をカバー11aの内壁に接近させるように付勢する復
帰ばね21が取付けられている。また、回動軸20には
両カバー11a,11bが閉じた時の一方の重合部まで
延出されると共にその重合部から先端部が外側に折り曲
げられた操作レバー23が取付けられ、この操作レバー
23の先端部を押下げるとビリ取り片12が復帰ばね2
1のばね力に抗して給糸ボビン2の上端部側面に接触さ
れるようになっている。
操作レバー23を操作するために、ユニット1には操作
レバー23の先端部を押下げる出力レバー24と、この
出力レバー24を操作する入力レバー25とがブラケッ
ト26を介してそれぞれ軸支され、出力レバー24の基
端部に突設したピン28が入力レバー25の先端部に形
成した長穴29に係合されている。入力レバー25の支
軸30には出力レバー24を操作レバー23から離反さ
せるように付勢する復帰ばね31が取付けられている。
この入力レバー25の入力端25aが給糸ボビン2から
の糸解舒初期、例えば糸継ぎする際に給糸ボビン側の糸
端をサクションマウス9により引つ張る時、或いは巻取
りを開始する時等に図示しない駆動機構により復帰ばね
31のばね力に抗して駆動されるようになっている。
なお、第2図において、32は閉じられたカバー11
a,11bの上部に位置するように配置された吸引ボッ
クス、33は吸引ボックス32の上部に配置され、テン
サ6を収容したテンサボックスである。吸引ボックス3
2は第5図、第6図に示すように走行糸の糸道前方が開
放されると共に糸道側部から斜め下方に傾斜した吸引室
34が形成された本体35を有し、この本体35には糸
道を挟んで吸引室34とは反対側の側面及び前面を覆う
開閉カバー36がヒンジ37を介して開閉自在に取付け
られている。本体35には吸引口38が形成され、この
吸引口38は吸引間39を介してユニット1の吸引ダク
ト40に接続されている。閉じた状態のカバー11a,
11bの上部開口端は吸引ボックス32内と連通し、吸
引室34からの吸引力によりカバー11a,11b内が
吸引されるようになっている。本体35と開閉カバー3
6とには開閉カバー36が閉じたときに走行糸Yを挟ん
で互いに対向するプレイクリアラ片41a,41bが突
設され、縺れた糸の通過を阻止して糸Yを切断するよう
になっている。切断された糸端は吸引室34に吸引さ
れ、吸引室34の入口に上向きに突設した鋸歯状の邪魔
板42に引っ掛かるようになっている。また、上記開閉
カバー36はサクションマウス9が邪魔板42に引っ掛
かっている糸端を取りに来た時に連動して開放されるよ
うになっている。なお、43は本体の上部に取付けられ
た糸ガイド片である。
次に上記実施例の作用を述べる。
カバー11a,11bは給糸交換時に開閉操作され、ト
レイ3に挿立したまま給糸位置に至った給糸ボビン2を
覆うべく閉じる。給糸ボビン2の糸端は予め上端ボビン
孔に挿入されて口出しされており、トレイ3に形成した
圧縮空気孔を介してボビン孔に噴射する圧縮空気により
その糸端が吹き上げられるとほぼ同時に、サクションマ
ウス9,10によりその吸引ボックス32内に至った糸
端と巻取パッケージ5側の糸端とが糸継装置8に案内さ
れて糸継装置8により糸継ぎされると、糸の巻取りが開
始される。
この糸継ぎの際或いは巻取開始時等の糸解舒初期に所定
時間、ビリ取り片12が給糸ボビン2の上端側面に接触
され、ビリの発生が防止されることになる。この場合、
出力レバー24が操作レバー23の先端部を押下げる
と、カバー11aの内壁に近接して待機していたビリ取
り片12が復帰ばね21のばね力に抗して給糸ボビン2
の上端側面に押し当てられる。ビリ取り片12が給糸ボ
ビン2を介して対称形状をなしているので、正巻及び逆
巻の給糸ボビン2に対応することができる。
糸解舒初期の所定時間後、出力レバー24が復帰される
と、ビリ取り片12が復帰ばね21により待機位置に復
帰される。この場合、ビリ取り片12がカバー11aの
内側形状にフィットするように形成されているので、通
常の糸巻取中における糸解舒の障害とはならない。そし
て、糸解舒中には給糸ボビン2の周囲から風綿が発生す
るようになるが、給糸ボビン2がカバー11a,11b
で覆われているので、風綿の飛散が防止されることにな
る。風綿はカバー11a,11b内から吸引ボックス3
2を介して図示しない集塵部に回収される。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、風綿の飛散防止とビリ防
止を同時に達成できると共に、通常の糸巻取中にビリ取
り片が糸解舒の障害になるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したワインディングユニットの概
略的側面図、第2図はその給糸部の拡大側断面図、第3
図は第2図のA−A線断面図、第4図は第3図のB−B
線断面図、第5図は第2図のC−C線断面図、第6図は
第5図の平面図である。 図中、1はワインディングユニット、2は給糸ボビン、
11a,11bは風綿飛散防止カバー、12はビリ取り
片である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワインディングユニットの給糸位置に、起
    立した給糸ボビンの周囲を覆う左右一対の風綿飛散防止
    カバーを開閉自在に設け、該カバー内に作用時に給糸ボ
    ビンの上端部に接触し、非作用時にカバー内側形状にフ
    ィットするビリ取り片を設けたことを特徴とするワイン
    ダの給糸部構造。
JP5524689U 1989-05-16 1989-05-16 ワインダの給糸部構造 Expired - Lifetime JPH061567Y2 (ja)

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JPH02147465U JPH02147465U (ja) 1990-12-14
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