JPH06156475A - 贈答用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業性が良好でスペースをとらず箱本体
との色合わせも可能な中仕切を備え、さらには環境問題
の観点からも好ましい贈答用箱を提供する。 【構成】 打抜領域２３を設けた下側の段ボール２と、
打抜領域３３，３４，３５を設けた上側の段ボール３を
箱本体１の底１１に積み重ねて中仕切を形成する。積み
重ねた段ボール２，３の打抜領域に生じる凹部により内
容物が固定されしかも段差により内容物の高さ調節が行
える。贈答箱Ｐ全体が紙製でありながらも、段ボール
２，３を敷くだけで簡単に中仕切を形成できる。また、
中仕切にフランジ部分がないため、箱本体１として一回
り大きなものを必要とせずコンパクトな贈答用箱Ｐを形
成でき、中仕切の色と箱本体１の色を合わせて見栄えを
良くすることも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食品等を詰めて使用さ
れる贈答用箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の贈答用箱においては、個
包装された食品等の保護及び固定のために箱本体の中に
中仕切が使用されている。そして、この中仕切としては
ポリスチレン、ポリプロピレン等の成形品や、段ボール
を所望の形状に組み立てたものが用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の贈答用
箱のうち中仕切に成形品を用いたものは、任意の形状の
中仕切が簡単に作製できるという利点はあるものの、中
仕切には強度及び保形性を持たせるためのフランジ部分
があるために箱本体として一回り大きなものを必要とす
るという欠点があり、さらには箱本体と中仕切の色が合
わずに見栄えが悪くなるといった欠点がある。また、環
境問題の観点からプラスチックを使用したくないとの背
景があり、最近ではその使用が敬遠されている。

【０００４】一方、中仕切に段ボールを利用したもの
は、全体が紙製になるので廃棄するに際して環境上の問
題がなく、箱本体との色合わせも可能ではあるが、高さ
の異なる複数の内容物を収納する場合、各内容物の高さ
を揃えて見栄えを良くたり蓋との隙間によるガタツキを
防止したりするために中仕切の形状を工夫して高さ調節
をしており、このため中仕切の形状が複雑で組立の作業
性が悪いという欠点がある。また、組み立てた中仕切自
体にフランジ部分の有るものが多く、このため箱本体と
して一回り大きなものを必要とするという欠点もある。

【０００５】本発明は、上記のような従来の贈答用箱の
有する欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、組立作業性が良好でスペースを取らず箱本
体との色合わせも可能な中仕切を備え、さらには環境問
題上も好ましい贈答用箱を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の贈答用箱は、それぞれ所望の形状を打ち抜
いてなる段ボールを箱本体の底に積み重ねて中仕切の一
部又は全体を形成したことを要旨とするものである。

【０００７】

【作用】上述の構成からなる贈答用箱では、積み重ねた
段ボールの打抜箇所に厚み分の段差からなる凹部が形成
され、この凹部が内容物を固定するとともに、段差が内
容物に対する高さ調節を行う役目を果たす。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。

【０００９】図１は本発明に係る贈答用箱の一実施例を
示す斜視図、図２はその平面図、図３は贈答用箱を構成
する各部材を離間状態で示す斜視図である。

【００１０】本実施例の贈答用箱Ｐは各種乳製品を収納
するためのものであり、これらの図に示すように、箱本
体１の中に丁度入る大きさをした２枚の段ボール２，３
が積み重なるようにして底１１に敷かれている。このう
ち下側の段ボール２には大き目の矩形２１と小さめの矩
形２２が連続した形状の打抜領域２３が設けられてお
り、一方、上側の段ボール３には大きめの矩形３１と端
縁まで延びる小さめの矩形３２が連続した形状の打抜領
域３３と、２つの円形状の打抜領域３４，３５が設けら
れている。そして、矩形２１と矩形３１は同じ位置に、
矩形２２と矩形３２は一部に重なるように形成されてい
る。また、矩形２２と矩形３２が重なった部分に嵌まり
込む大きさの小さな組立仕切４が別途準備されている。

【００１１】贈答用箱Ｐはこのような構成をしているの
で、下側の段ボール２における打抜領域２３の矩形２１
と上側の段ボール３における打抜領域３３の矩形３１が
重なったところには段ボール２枚分の段差からなる矩形
状の凹部５が形成され、上側の段ボール３における打抜
領域３４，３５のところには段ボール１枚分の段差から
なる円形状の凹部６，７が形成される。また、打抜領域
２３の矩形２２と打抜領域３３の矩形３２が重なったと
ころには段ボール１枚分の段差からなる矩形状の凹部８
（外側）と段ボール２枚分の段差からなる矩形状の凹部
９（内側）が形成される。そして、凹部９に前記した組
立仕切４が嵌め込まれている。なお、矩形２２と矩形３
２の大きさの違いにより凹部９の一辺には下側の段ボー
ル２がない状態で隙間９ａが形成されており、この隙間
９ａに組立仕切４の脚部４ａが差し込まれて固定される
ようになっている。

【００１２】上記の贈答用箱Ｐに内容物を収納した状態
を図４に示している。すなわち、凹部５に大型の箱ケー
スＡ、凹部６，７にカップ容器Ｂ、凹部８に小型の箱ケ
ースＣ、凹部９にセットした組立仕切４にビン容器Ｄを
収納し、残りのスペースには中型の箱ケースＥを２つ並
べて収納したものである。このように内容物を収納する
訳であるが、図５に示すように、箱ケースＡは段ボール
２枚分の段差からなる凹部５内に、カップ容器Ｂは段ボ
ール１枚分の段差からなる凹部６の中に嵌まり込んだ状
態で固定される。そして、箱ケースＡとカップ容器Ｂは
高さが少し異なっているが、カップ容器Ｂは下側の段ボ
ール２の上に載るので少し高くなり、その結果両者の高
さが略同じになっている。また、ビン容器Ｄは箱ケース
Ａと略同じ高さに、箱ケースＣと箱ケースＥは若干低い
状態で収納されている。

【００１３】以上、本発明を一実施例に基づいて説明し
たが、本発明は上述の実施例のみに限定されるものでは
なく、収納する内容物の形状等に合わせて種々の形態を
採り得るものである。

【００１４】例えば、内容物の組合せによるが、上記実
施例に見られるように組立仕切を組み合わせるようにし
てもよいし、段ボールの積み重ねだけで中仕切全体を形
成するようにしてもよい。

【００１５】また、積み重ねる段ボールの枚数は２枚に
限るものではなく、収納する内容物の高さを調節する寸
法に応じて適宜の枚数を組み合わせて使用すればよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の贈答用箱
は、それぞれ所望の形状に打ち抜いてなる段ボールを箱
本体底に積み重ねて中仕切の一部又は全体を形成するよ
うにしたので、積み重ねた段ボールの打抜箇所に生じる
凹部により内容物が固定されしかも段差により内容物の
高さ調節が行われる中仕切が形成できることから、贈答
箱全体が環境問題上好ましい紙製でありながらも簡単に
中仕切を形成することができ、従来の段ボール製の中仕
切を使用したものに比べてその組立作業性が優れてい
る。

【００１７】また、中仕切に、従来の成形品からなる中
仕切や段ボールを組み立てた中仕切のようにフランジ部
分がないため、箱本体として一回り大きなものを必要と
しないことから、贈答用箱全体をコンパクトなものにす
ることができる。

【００１８】さらに、中仕切として段ボールを使用して
いるので、中仕切の色を箱本体の色と合わせることが可
能であるため、必要に応じて見栄えの良い贈答用箱を形
成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る贈答用箱の一実施例を示す斜視図
である。

【図２】図１に示す贈答用箱の平面図である。

【図３】図１に示す贈答用箱を構成する各部材を離間状
態で示す斜視図である。

【図４】図１に示す贈答用箱に内容物を収納した状態を
示す斜視図である。

【図５】図４のＸ−Ｘにおける概略断面図である。

【符号の説明】

Ｐ 贈答用箱 １ 箱本体 ２ 段ボール ２３ 打抜領域 ３ 段ボール ３３，３４，３５ 打抜領域

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ所望の形状を打ち抜いてなる段
   ボールを箱本体の底に積み重ねて中仕切の一部又は全体
   を形成したことを特徴とする贈答用箱。