JPH06156332A - クローラ式作業機の履帯 - Google Patents

クローラ式作業機の履帯

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JPH06156332A
JPH06156332A JP33376192A JP33376192A JPH06156332A JP H06156332 A JPH06156332 A JP H06156332A JP 33376192 A JP33376192 A JP 33376192A JP 33376192 A JP33376192 A JP 33376192A JP H06156332 A JPH06156332 A JP H06156332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting pin
crawler
track
block
screw rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP33376192A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ito
勝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 履帯を構成するトラックリンクを枢動自在に
連結する連結ピンの抜け止め機能を極めて長期間にわた
って、安定した状態で発揮できるようにする。 【構成】 履帯12を構成するトラックリンク20,2
0は連結ピン23により枢動自在に連結されており、こ
の連結ピン23の端部には、抜け止め機構としての規制
部材30が用いられる。この規制部材30は、規制ブロ
ック31とねじ杆32とから構成され、トラックリンク
20における中空状に形成した本体部21に穿設した透
孔25に挿通させて、ねじ杆32にナット33を用いて
締着・固定されるもので、規制ブロック31は硬質化処
理してあり、頭部は球形突部となっている。長期間の作
動によってたとえ著しく摩耗が進み、ねじ杆32への連
設部まで摩耗したとしても、この規制部材30がトラッ
クリンク20から脱落するおそれはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等、クロ
ーラ式作業機の下部走行体を構成する履帯に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等のクローラ式作業機は、
その下部走行体として履帯を有し、この履帯はスプロケ
ットまたはドライブタンブラからなる駆動輪と、アイド
ラからなる従動輪との間に巻回して設けられ、駆動輪を
油圧モータで回転駆動することにより車両の走行を行う
ように構成している。ここで、履帯は多数のトラックリ
ンクを連結ピンを用いて順次枢動自在に連結して、ルー
プ状の無限軌条を形成してなるものである。
【0003】トラックリンクは、金属板体からなる本体
部の左右両側部に連結部を複数箇所延在させてなるもの
から構成される。そして、この本体部は軽量化を図る等
のために、中空部材で形成されている。このトラックリ
ンクにおける複数の連結部の間に、それと連結される相
手方のトラックリンクの連結部を配置して、走行方向と
直交する方向に連結ピンを挿通することによって、相隣
接するトラックリンクが枢動自在に連結される。そし
て、この連結ピンが抜け出さないように保持するため
に、中空となった本体部の内部からボルトを突出させて
ナットを螺合させ、このナットを連結ピンの両端面に対
面させることによって、連結ピンがその軸線方向に所定
量以上動くのを規制し、もってこの連結ピンの抜け止め
を図るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の走行
中には、履帯に対して様々な方向に力が作用することに
なるから、連結ピンはその軸線方向に頻繁に往復動する
ことになり、その端面が抜け止め用のナットと繰り返し
衝当,摺接する。この結果、ナットは激しく摩耗するこ
とになり、長期間作動させると、それが損傷してボルト
から分離してしまい、連結ピンの抜け止め機能を発揮で
きなくなるという不都合が生じる。また、ナットには、
角があることから、その角の部分に石等が衝突すると、
容易に変形や損傷を生じることになり、このナットをさ
らに脆弱化させると共に、変形,損傷の度合いによって
は、連結ピンの端面に大きな引っ掻き傷の痕跡を生じさ
せるという欠点もある。さらに、ボルトのねじ山が外部
に露出しているために、悪路走行中に極めて早期にねじ
山が潰れてしまい、ナットを分解できなくなる等といっ
た問題点もある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、トラックリンクにお
ける連結ピンの抜け止め機能を極めて長期間にわたっ
て、安定した状態で発揮できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、多数のトラックリンクを連結ピンで
順次枢動自在に連結することにより無限軌条となし、ク
ローラ式作業機の走行体を構成する履帯であって、規制
ブロックにねじ杆を連設した規制部材を有し、この規制
部材の規制ブロックを連結ピンの両端と対面する位置に
配設して、ねじ杆をトラックリンクに形成した透孔に挿
通させて、このねじ杆にナットを締着して固定すること
によって、前記連結ピンを抜け止めする構成としたこと
をその特徴とするものである。
【0007】
【作用】規制ブロックはナットとは異なり、その厚み方
向における摩耗代を十分大きく取ることができる。従っ
て、繰り返し連結ピンの端面と衝当したり、摩擦したり
したとしても、この規制部材がトラックリンクから脱落
するおそれはない。しかも、この規制ブロックに連設し
たねじ杆に螺合されるナットは中空部材からなるトラッ
クリンクの内側に配置されているから、このナットの螺
合部分は外部に露出することがなくなり、ねじ杆に形成
したねじ山の潰れを防止でき、規制ブロックをトラック
リンクから分離可能な状態に保持できる。
【0008】ここで、規制ブロックの形状は任意なもの
とすることができ、例えば先端部分を球形にすると、車
両の走行中に、この規制ブロックに石等が衝突しても、
損傷等のおそれがなく、またこの規制ブロックを高周波
焼き入れ等により硬質化処理すれば、耐摩耗性が改善さ
れることになって、連結ピンの抜け止め機能をさらに長
期間にわたって、安定した状態で発揮させることができ
るようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1にクローラ式作業機の一例とし
て、油圧ショベルを示す。ただし、この図においては、
フロント作業機構は省略して示す。
【0010】図中において、1は走行体、2は旋回体を
それぞれ示し、旋回体2は走行体1に旋回可能に設置さ
れており、この旋回体2には、オペレータが操作を行う
運転室3が前方位置に設けられ、また後方位置にはエン
ジンや油圧ポンプ等の駆動機構、その他の機器が設置さ
れている。一方、走行体1は前後に配置した駆動輪とし
てのドライブタンブラ10及び従動輪としてのアイドラ
11と、このドライブタンブラ10,アイドラ11間に
巻回して設けた履帯12とを有し、ドライブタンブラ1
0を回転駆動することによって、履帯12による車両の
走行を行わせる構成となっている。
【0011】そこで、図2に履帯12の一部の構成を示
す。履帯12は、トラックリンク20を順次枢動自在に
連結することによって、無限走行軌条を構成している。
トラックリンク20は、本体部21の両側に連結部22
を複数個所延在させてなるものであって、この連結部2
2を相手方の連結部22の間に嵌め込んで、それに穿設
したピン挿入孔22aに連結ピン23を挿入することに
よって、トラックリンク20が順次連結される。また、
トラックリンク20の本体部21における中央の部位に
は、ドライブタンブラ10の歯部に係合する駆動爪(図
示せず)が突設されている。
【0012】連結ピン23により連結されたトラックリ
ンク20,20は、この連結ピン23を中心として自在
に枢動できるようになっている。而して、連結ピン23
とピン挿入孔22aとの間は円滑に摺動できるようにな
されており、従って連結ピン23は軸線方向にも動くこ
とができる状態となっている。このために、図3に示し
たように、連結ピン23が抜け出すのを防止する機構が
設けられている。この連結ピン23の抜け止め機構とし
て、規制部材30が用いられる。この規制部材30は、
規制ブロック31とねじ杆32とから構成され、トラッ
クリンク20における中空状に形成した本体部21に穿
設した透孔25に挿通させて、ねじ杆32にナット33
を締着することにより固定されている。
【0013】ここで、規制ブロック31は、例えばSC
M材で、焼き入れ硬度(HRC)が38〜43のものを用
い、これにさらに高周波焼き入れを行うことによって、
深さ4〜7mmでHRCが45以上となるように硬質化処
理してあり、またその頭部は球形突部となっている。ち
なみに、ナット33は、材質がS45Cで、焼き入れ硬
度HRCが18〜25程度のものが用いられるのが一般的
である。以上の材質の規制部材30としては、勿論、こ
の規制部材専用のものとして形成することもできるが、
シューを履帯に固定するためのシューボルトがこれとほ
ぼ同じ条件を備えていなければならないことから、規制
部材とシューボルトとを共通の部品とすれば、量産効果
等の点からより好ましい。
【0014】以上のように構成されるトラックリンク2
0からなる履帯12は、走行体1におけるドライブタン
ブラ10とアイドラ11との間に巻回されて、ドライブ
タンブラ10を回転駆動することによって、履帯12の
送りが行われて、走行体1による車両の走行が行われ
る。ここで、相隣接するトラックリンク20,20間は
連結ピン23により枢動自在に連結されているから、ド
ライブタンブラ10やアイドラ11の回りを円滑に回る
ことができる。このように、トラックリンク20,20
間を円滑に枢動させるために、連結ピン23はトラック
リンク20におけるピン挿入孔22aに対して円滑な摺
動が可能となっており、従って連結ピン23はその軸線
方向にもある程度の動きが許容される。ただし、連結ピ
ン23の両端面には規制部材30の規制ブロック31が
対面していることから、連結ピン23が抜け出すおそれ
はない。
【0015】ところで、走行体1は必ずしも平坦な地面
を走行して作業を行うのではなく、むしろ傾斜地や凹凸
のある地面上を走行するのを常とすることから、履帯1
2は車両の走行方向以外の方向に力が加わり、履帯12
には左右及び上下方向にずれたり、曲げられたりする力
が作用することから、トラックリンク20を連結する連
結ピン23が規制部材30の規制ブロック31に繰り返
し衝当する。また、連結ピン23が規制ブロック31と
当接した状態で、ドライブタンブラ10やアイドラ11
への巻回部分を通過する際には、規制ブロック31と連
結ピン23の端面とが摺動することになる。この衝当及
び摺動が繰り返し行われる結果、規制ブロック31が摩
耗することになる。
【0016】然るに、規制ブロック31は焼き入れによ
り硬質化処理されているので、摩耗の進行度合いを遅く
することができる。しかも、この規制ブロック31は中
実状となっており、かなりの厚みを持ったものであるこ
とから、長期間の作動によってたとえ著しく摩耗が進
み、ねじ杆32への連設部まで摩耗したとしても、この
規制部材30がトラックリンク20から脱落するおそれ
はない。また、規制ブロック31が摩耗すると、それと
連結ピン23の端面との間の間隔が広くなって、連結ピ
ン23の動きの範囲が大きくなる。しかしながら、規制
ブロック31の頭部は球形突部となっており、ある程度
摩耗すると、連結ピン23への当接面が増大するから、
摩耗の進行度合いがより遅くなり、連結ピン23と規制
ブロック31との間の間隔が極端に広くなってしまうの
を防止できる。しかも、このように規制ブロック31の
頭部を球形突部となし、角のない状態に形成することに
よって、走行中等に石等が衝突したとしても、この規制
ブロック31が変形したり、損傷したりすることがな
く、より長期間にわたって安定した状態で連結ピン23
の抜け止め機能を発揮させることができ、また連結ピン
23の端面に対する損傷等の防止も図られる。
【0017】また、規制部材30をトラックリンク20
に固定するために、ねじ杆32に締着されるナット33
は、トラックリンク20における中空となった本体部2
1の内側に位置しており、走行中等に石等が衝突してね
じ山を損傷させたりするおそれがないので、それが錆び
付いたりしない限り、ナット33の締め付け度合いの再
調整や、規制部材30の交換等も可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、履帯を
構成するトラックリンクに、規制ブロックにねじ杆を連
設した規制部材を装着して、ナットで固定して、連結ピ
ンの抜け止めを行う構成としたので、規制ブロックの連
結ピンに対する衝当,摺動等による摩耗の進行度合いを
遅くすることができ、長期間にわたって安定した連結ピ
ン抜け止め機能を発揮させることができ、その長寿命化
が図られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式作業機の一例としての油圧ショベル
の外観図である。
【図2】履帯の平面図である。
【図3】連結ピンの抜け止め機構の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 走行体 10 ドライブタンブラ 11 アイドラ 12 履帯 14 上ローラ 15 下ローラ 20 トラックリンク 21 本体部 22 連結部 23 連結ピン 24 駆動爪 30 規制部材 31 規制ブロック 32 ねじ杆 33 ナット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のトラックリンクを連結ピンで順次
    枢動自在に連結することにより無限軌条となし、クロー
    ラ式作業機の走行体を構成する履帯において、規制ブロ
    ックにねじ杆を連設した規制部材を有し、この規制部材
    の規制ブロックを前記連結ピンの両端と対面する位置に
    配設して、ねじ杆をトラックリンクに形成した透孔に挿
    通させて、このねじ杆にナットを締着して固定すること
    によって、前記連結ピンを抜け止めする構成としたこと
    を特徴とするクローラ式作業機の履帯。
  2. 【請求項2】 前記規制ブロックの先端部を球形に突出
    させる構成としたことを特徴とする請求項1記載のクロ
    ーラ式作業機の履帯。
  3. 【請求項3】 前記規制ブロックは高周波焼き入れを施
    したものであることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のクローラ式作業機。
JP33376192A 1992-11-20 1992-11-20 クローラ式作業機の履帯 Pending JPH06156332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU738926B2 (en) * 1998-03-12 2001-09-27 Bradken Resources Pty Limited A track shoe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU738926B2 (en) * 1998-03-12 2001-09-27 Bradken Resources Pty Limited A track shoe
US6543863B1 (en) 1998-03-12 2003-04-08 The Ani Corporation Limited Track shoe

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