JPH0615632Y2

JPH0615632Y2 - 調理ゲ−ム玩具

Info

Publication number: JPH0615632Y2
Application number: JP4142587U
Authority: JP
Inventors: 繁夫大江; 俊之鹿野
Original assignee: Takara Co Ltd
Current assignee: Takara Co Ltd
Priority date: 1987-03-20
Filing date: 1987-03-20
Publication date: 1994-04-27
Anticipated expiration: 2002-03-20
Also published as: JPS63148400U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、メニューに従って料理パーツを一定時間内に
揃える調理ゲーム玩具に関する。

［従来の技術及びその解決すべき問題点］従来、子供達が飯事等の遊びに用いる玩具として種々の
調理玩具が提供されている。しかし、これら従来の調理
玩具は、実物の調理器具等を模して実物に近い遊びがで
きるように構成されているだけであり、それによってゲ
ーム遊びが行なえるものは提供されていなかった。

［問題点の解決手段］本考案は、極めて興味ある調理ゲームが行なえる調理ゲ
ーム玩具を提供するためになされたものであり、かかる
目的を達成する本考案の調理ゲーム玩具は、メニューに
従って料理パーツを一定時間内に揃える下記条件を備え
たことを特徴とする調理ゲーム玩具であって、調理台の
形状を模した調理台本体に、ゲーム時間を設定するタイ
マ装置と、ゲームの終了を知らせるゲーム終了表示部を
組込み、上記調理台本体に、料理パーツを載せて回転す
るターンテーブル部と、上記料理パーツを納める収納棚
と、上記料理パーツの揃え台及びメニューを表示したメ
ニューカードを挿入するメニューカード挿入部を設け、
上記タイマ装置は、タイマ駆動部と、タイマ駆動部と連
動して表示体を動かして残り時間を表示するタイマ表示
部と、上記メニューカード挿入部に設けられ挿入された
上記メニューカードによって押されて上記タイマ装置を
始動する始動スイッチを備え、上記ゲーム終了表示部
は、上記タイマ装置に連動して上記調理台本体から突出
しゲーム終了を知らせる突出体を備えて構成してなる。

［実施例］以下、本考案の一実施例について図面を参照して詳細に
説明する。

第１図から第６図に本考案の一実施例に係る調理ゲーム
玩具を示す。本実施例の調理ゲーム玩具は、メニューに
従って料理に模した料理パーツ６を一定時間内に揃える
ことを競う玩具であって、調理台本体１に、タイマ装置
２と、ゲーム終了表示部４を組込んでなる。

上記調理台本体１は、実物の調理台の形状を模して形成
してあり、その中央上部に料理パーツ６を載せて回転す
るターンテーブル部５を、左側上部に料理パーツ６を納
める収納棚７を、右側上部にメニューカード挿入部８を
有する。また、ターンテーブル部５の下部には、料理パ
ーツ６を揃える揃え台９を形成してある。上記ターンテ
ーブル部５は、前面に開閉可能な透明カバー５ａを設け
た空間内にタイマ装置３と連動して回転するターンテー
ブル１０を配して形成されている。また、このターンテ
ーブル１０には、図示の如く料理パーツ６を配置する４
個の孔１０ａが設けられていて、料理パーツ６は孔１０
ａ内に収まった状態でターンテーブル１０と共に回転す
るようになっている。

さらに、ターンテーブル部５下面の上記ターンテーブル
１０の孔１０ａが通過する位置には、料理パーツ６を落
下するための落下孔５ｂが設けられ、この落下孔５ｂの
部分には、押下レバー１１によって開閉する開閉蓋１２
が設けられている。そして、ターンテーブル１０と共に
回転する料理パーツ６が落下孔５ｂ上に位置したとき
に、押下レバー１１を操作して開閉蓋１２を開くとター
ンテーブル１０から落下孔５ｂを介して料理パーツ６が
揃え台９上に落ちてくる。これにより、回転する料理パ
ーツ６を選択して落とすことができるものである。

上記収納棚７は、図示の如く３段に仕切られていて、そ
の内に種類の異なる複数の料理パーツ６を予め載せてお
くことができるようになっている。また、メニューカー
ド挿入部８は、上部にメニューカード１３を挿入可能な
スリット状の挿入孔８ａを設け、かつその前面に挿入し
たメニューカード１３を透視できる透明窓８ｂを設けて
形成されている。

また、上記調理台本体１の右側部には、揃え台９で揃え
た料理パーツ６を最終的に配置するテーブル１４が着脱
自在に取付けられている。なお、上記調理台本体１の外
形状及びターンテーブル部５，収納棚７，メニューカー
ド挿入部８の構造については、図示のものに限定されな
い。例えば、ターンテーブル部５に開閉蓋を設けず透明
カバー５ａを開いて料理パーツ６を取出すようにしても
よい。

上記調理台本体１内に組込まれる上記タイマ装置２は、
ゲーム時間の設定を行なうものであり、タイマ駆動部１
５と、タイマ表示部１６及び始動スイッチ１７を備えて
構成される。

タイマ駆動部１５は、第２図に示す如く一端を回動自在
に支持された回動アーム２０と、回動アーム２０を上方
から吊上げるコイルバネ２１によつて形成されている。
ここで、上記回動アーム２０の回動端には、操作レバー
２０ａが取付けられていて、この操作レバー２０ａが調
理台本体１のターンテーブル部５側部に突出して位置し
ている。そして、上記操作レバー２０ａをコイルバネ２
１に抗して押下げることにより回動アーム２０を下方に
回動できるようになっている。回動アーム２０は、コイ
ルバネ２１の引張力によって元の位置に復帰するが、本
タイマ装置１５ではこの回動アーム２０の復帰動作を利
用してゲーム時間の設定を行なうものである。また、上
記回動アーム２０には、上方に延びる大小のラック２
２，２３が設けられている。

上記タイマ表示部１６は、下端を回動自在に軸支された
回動体２５と、当該回動体２５の下端に一体的に設けら
れた扇状の歯車２６によって構成される。回動体２５
は、その上端の円形部分を調理台本体１の上面から突出
させて位置している。なお、調理台本体１の上面には、
図示の如く透明カバーが設けられている。歯車２６は、
上記回動アーム２０のラック２２と噛合っており、回動
アーム２０の回動に伴ってラック２２が上下するとその
上下運動を回動運動に変えて回動体２５に伝える。この
結果、回動アーム２０が復帰した状態で回転体２５は右
側に傾いて位置しているが、回動アーム２０を下方に回
動してタイマセットした状態では左側に回動して傾いた
状態となる。そして、ゲームを開始し回動アーム２０が
復帰するにつれて、回動体２５は次第に右側の復帰位置
まで回動する。これにより、調理台本体１の上面から突
出する回動体２５上端部の位置を見ることによってゲー
ムの残り時間を確認することができるようになってい
る。本実施例の調理ゲーム玩具では、上記タイマ表示部
１６の回動体２５が左側から右側まで動く時間内に上記
ターンテーブル部５又は収納棚７から料理パーツ６を選
んで揃えるものである。

タイマ装置２の始動スイッチ１７は、第６図に示す如く
上記回動アーム２０のラック２３と噛合い連結する歯車
群２７中の一つの歯車２８に係止するつめ部材２９と、
このつめ部材２９の歯車２８への係止と解除を行なう２
本の連結バー３０，３１と、メニューカード６の挿入に
よって連結バー３１を押下げるスライド部材３２とで構
成されている。なお、歯車群２７は、図示の如く複数の
歯車を組合せて構成されており、回動アーム２０の動き
を減速すると共に、回動アーム２０の駆動力を上記ター
ンテーブル部５に伝えるためのものである。

つめ部材２９の一端側に回動自在に支持された連結バー
３０の左端部が下方から当接可能に位置し、かつ連結バ
ー３０の右端部側に回動自在に支持された連結バー３１
の左端部が下方から当接可能に位置している。また、連
結バー３１の右端部側に、スライド部材３２下端が上方
から当接している。このスライド部材３２は、ガイド部
３３，３３によって上下動可能に案内されており、上記
調理台本体１のメニューカード挿入部８の下方に取付け
られている。また、スライド部材３２の上端には、挿入
孔８ａから挿入されたメニューカード１３を受ける受部
３２ａが形成されている。

挿入孔８ａに挿入したメニューカード１３でスライド部
材３２を押下げると、スライド部材３２の下端で連結バ
ー３１が押され連結バー３１は図中右回りに回動する。
この連結バー３１の回動によって連結バー３０の右端部
が押上げられると、連結バー３０の左端部がつめ部材２
９から離れてつめ部材２９はフリー状態となり歯車２８
の係止が解除される。従って、回動アーム２０を押下げ
た状態で上記つめ部材２９を歯車２８に係止して回動ア
ーム２０の復帰を阻止しておき、上記メニューカード１
３の挿入によって始動スイッチ１７を操作して歯車２８
の係止を解けば回動アーム２０が動き出しタイマ装置２
が始動する。

なお、３５はタイマ装置２のストッパであり、上端に押
ボタン３５ａを有し、かつ下端に連結バー３０の右端部
上に当接するアーム３５ｂを有してなる。押ボタン３５
ａは、調理台本体１のターンテーブル部５上面に突出し
て位置している。タイマ装置２が動作している間に、押
ボタン３５ａを押すと、そのアーム３５ｂによって連結
バー３０の右端部が押下げられつめ部材２９が歯車２８
に係止する。これにより、タイマ装置２の動作が途中で
停止するものである。

また、歯車群２７中のピニオンギヤ２７ａと噛合うクラ
ウンギヤ２７ｂに連結された回転軸３６は上方に延びて
ターンテーブル部５のターンテーブル１０に連結されて
いる。この結果、回動アーム２０が回動しラック２３を
介して歯車群２７に回転が与えられると、クラウンギヤ
２７ｂと回転軸３６を介して回転が伝達されターンテー
ブル１０が回転するようになっている。

ゲームの終了を知らせるゲーム終了表示部４は、図示の
如く炎の形を模した表示板３７を調理台本体１内後側に
出没可能に設け、かつ突出部材４０を揃え台９上に突出
可能に設けてなる。この表示板３７は、コイルバネ３８
によって吊下げられタイマ表示部１６の回動体２５の後
側に位置している。そして、ゲームが終了すると表示板
３７がコイルバネ３８で引き上げられて、表示板３７上
部が調理台本体１上面から突出して現われゲームが終了
したことを知らせる。表示板３７は、回動アーム２０を
下方に押下げる際に同時にコイルバネ３８に抗して引下
げられ、一定位置でその係止孔３７ａに調理台本体１裏
側に設けられたストッパ３９が嵌ることによって調理台
本体１内に没した状態となる。そして、回動アーム２０
が元の位置まで復帰し、回動アーム２０に設けられた解
除レバー２０ｂがストッパ３９を回動して係止孔３７ａ
から外すと、表示板３７はコイルバネ３８のバネ力によ
って上方に突出するのである。

また、ターンテーブル部５の下部には、上記表示板３７
の突出動作と連動して調理台本体１の揃え台９上に突出
するねずみ又はゴキブリ等の絵を表わした突出部材４０
が設けられている。この突出部材４０は、表示板３７に
設けられたラック３７ｂと噛合って回転する歯車４１に
連結されたアーム４２を介して連結されている。表示板
３７が上方に突出しラック３７ｂによって歯車４１が回
転すると、アーム４２が回動して突出部材４０が突出孔
４３の開閉蓋４４を押し開いて揃え台９上に飛び出すも
のである。また、表示板３７を引き下げれば、突出部材
４０は突出孔４３内に没した状態となる。

次に、以上の如く構成される調理ゲーム玩具の遊び方に
ついて動作と共に説明する。

まず、ターンテーブル部５のターンテーブル１０の孔１
０ａの部分及び収納棚７に複数種類の料理パーツ６を適
宜配置する。また、調理台本体１の揃え台９上に料理パ
ーツ６を載せて運ぶためのトレー４５を置く。次に、操
作レバー２０ａを押下げてタイマ装置２をセットする。
この状態で、表示板３７は調理台本体１内に没した状態
となる。ここで、メニューカード１３をメニューカード
挿入部８の挿入孔８ａに挿入してタイマ始動スイッチ１
７のスライド部材３２を押下げてタイマ装置２を動作さ
せゲームを開始する。

ゲームは、挿入したメニューカード１３に印刷表示され
たメニュー１３ａに従ってターンテーブル部５又は収納
棚７から料理パーツ６を選択して取出し、トレー４５の
上に揃える方法で行なう。ターンテーブル部５の料理パ
ーツ６を取出すには、ターンテーブル１０と共に回転す
る料理パーツ６が落下孔５ｂに位置した時点で押下レバ
ー１１を押して開閉蓋１２を開ける。ゲーム時間内に料
理パーツ６が揃ったら、トレー４５をテーブル１４上に
運んでゲームの成功とする。そして、同時にストッパ３
５の押ボタン３５ａを押してタイマ装置２を停止する。

ゲーム時間内に料理パーツ６が揃わないと、ゲーム終了
表示部４の表示板３７が調理台本体１上部から突出して
ゲームの終了（失敗）を表示すると共に、突出孔４３か
ら突出部材４０が飛び出して第５図に示すように料理パ
ーツ６の載ったトレー４５をはね飛ばしてしまう。

以上により、料理パーツ６をメニューに従って揃えると
いう極めて面白味のあるゲーム遊びが行なえるものであ
る。

なお、メニューカード１３については、複数の異なるメ
ニュー１３ａを表示したものを複数枚用意しておくもの
とする。

また、タイマ装置２については、上記実施例のものに限
定されず、例えばゼンマイ及びモータ等を用いて駆動す
るようにしてもよい。また、タイマ表示部１６について
は、必ずしも回動体２５によって表示するものに限ら
ず、例えば表示体を出没させてタイマを表示するように
してもよい。ゲーム終了表示部４の表示板３７は、実施
例のような炎の形を模したもの以外に、種々のものが考
えられる。また、出没する場合だけでなく空中に飛び出
すように構成することができる。

［考案の効果］以上説明したように本考案は、ターンテーブル部と収納
棚と揃え台及びメニューカード挿入部を設けた調理台本
体に、ゲーム時間を設定するタイマ装置とゲームの終了
を知らせるゲーム終了表示部を組込むことにより、メニ
ューカードに表示されたメニューに従ってターンテーブ
ル部及び収納棚から料理パーツを選択して制限時間内に
揃えるという極めて興味に満ちたゲーム遊びが行なえる
という効果が得られる。また、ゲームを行なわない場合
は、通常の調理玩具として使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る調理ゲーム玩具の外観
図、第２図はその調理ゲーム玩具を背面側から見た縦断
面図、第３図はターンテーブル部の側断面図、第４図は
ゲーム終了表示部と突出部材を示す側断面図、第５図は
ゲーム終了時の状態を示す外観図、第６図は始動スイッ
チ部分の斜視図である。１：調理台本体、２：タイマ装置、４：ゲーム終了表示部、５：ターンテーブル部、６：料理パーツ、７：収納棚、８：メニューカード挿入部、９：揃え台、１３：メニューカード、１５：タイマ駆動部、１６：タイマ表示部、１７：始動スイッチ、３７：表示板、４０：突出部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ａ６３Ｈ 33/42 Ａ 7339−2Ｃ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下記要件を備えたことを特徴とする調理ゲ
ーム玩具。（イ）調理台の形状を模した調理台本体に、ゲーム時間
を設定するタイマ装置と、ゲームの終了を知らせるゲー
ム終了表示部を組込んでなる。（ロ）上記調理台本体に、料理パーツを載せて回転する
ターンテーブル部と、上記料理パーツを納める収納棚
と、上記料理パーツの揃え台及びメニューを表示したメ
ニューカードを挿入するメニューカード挿入部を設け
る。（ハ）上記タイマ装置は、タイマ駆動部と、タイマ駆動
部と連動して表示体を動かして残り時間を表示するタイ
マ表示部と、上記メニューカード挿入部に設けられ挿入
された上記メニューカードによって押されて上記タイマ
装置を始動する始動スイッチを備える。（ニ）上記ゲーム終了表示部は、上記タイマ装置に連動
して上記調理台本体から突出しゲーム終了を知らせる突
出体を備える。