JPH0615611U - 歯科用光重合器 - Google Patents

歯科用光重合器

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JPH0615611U
JPH0615611U JP5942292U JP5942292U JPH0615611U JP H0615611 U JPH0615611 U JP H0615611U JP 5942292 U JP5942292 U JP 5942292U JP 5942292 U JP5942292 U JP 5942292U JP H0615611 U JPH0615611 U JP H0615611U
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JP
Japan
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light
molded body
cooling liquid
transparent
cell
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Application number
JP5942292U
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English (en)
Inventor
正人 植野
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Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
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Publication date
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Priority to EP98122319A priority patent/EP0920840A3/en
Priority to US08/096,305 priority patent/US5554855A/en
Priority to KR1019930014741A priority patent/KR940005257A/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光重合を行うハロゲンランプの赤外光による
異常加熱を抑制すること。 【構成】 ハロゲンランプ17と、光重合樹脂パターン
材料13を被着、成形した成形体11の間に、冷却液を
封入した透明セル16を介在させ、このセルにて、赤外
光を遮断する。 【効果】 光重合樹脂パターン材料は殆ど加熱されない
から、異常加熱による変形は生じず、高精度、高強度の
成形体が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歯科技工分野において、クラスプ、バー、インレー、クラウン、硬 質レジン前装冠等のパターン材料として使用される光重合樹脂を重合硬化させる ための歯科用光重合器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、クラスプ、バー、クラウンブリッジ咬合面パターン等を製作するに際し 、ワックスにかわって光重合樹脂材料が使用されつつある。重合前、可塑性を有 する光重合樹脂材料を所定のパターンに成形し、これに可視光或いは紫外光を照 射して重合硬化させ、形態を固定するのである。かかる材料の硬化には、上述の 如く可視光或いは紫外光を発生する光源、例えばハロゲンランプが使用され、従 来かかるランプを用いた光重合器は既に市販されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ハロゲンランプは可視光及び紫外光を出力するためこの種光重合器光源として 適しているが、赤外線を多く出力し、ランプ自体、及び光重合樹脂よりなる成形 体を異常な高温に加熱してしまうという問題がある。
【0004】 特に成形体が異常な高温に加熱されると、重合前に変形したり、樹脂に含まれ るモノマー等液体が沸騰して気泡を生じたりするという問題が発生する。また前 装冠の形成時にあっては、金属成形体に光重合樹脂が被着され光照射されるが、 上記加熱により金属部分が高温に加熱される。それ故、次の作業をする際に、ピ ンセット等でこれを取り出して冷却するまで、相当時間をおかなければならず、 極めて非効率である。また金属体の熱膨張により樹脂部分との境界に歪を生じる おそれがある。
【0005】 特にクラウンブリッジの形成時、支台歯の咬合面を光重合樹脂で成形、硬化し た後、その歯形側面にワックスを盛り上げ形成し、その後、ポンティック部分の 咬合面を光重合樹脂にて形成、硬化する。この硬化の際、光照射により温度が上 昇するとワックスが溶け、変形してしまうという問題がある。
【0006】 従来の装置にみられる如く、装置内の大気を排気ファンで外部へ導出し、光照 射室内に大気の流れをつくって、これにより成形体を冷却する構造では、光照射 室内を流れる様々な大気の流れの一部が成形体に接触するのみであるから、冷却 効率は極めて悪い。実験によれば、このような冷却構造では、成形体の異常加熱 を防止する効果は殆どない。
【0007】 本考案は、このような問題を解決すべくなされたもので、成形体の冷却効果が 最大限得られる構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る歯科用光重合器は、少なくとも可視光及び赤外光を出力する光源 と、該光源の光出力側に配置された冷却液を満たした透明セルと、該透明セルを 透過した上記光源からの光が入射する光重合樹脂パターン材料を有する成形体が 載置される載置台を備えてなる。
【0009】
【作用】
載置台に載置された成形体に、光源からの光が照射される。光源からの光は、 冷却液を満たした透明セルを通過する際に赤外光が吸収される。光照射室内には 赤外光を除去した光が照射され、光重合樹脂材料は加熱されることなく、重合硬 化する。
【0010】
【実施例】
図1及び図2において、1は歯科用光重合器で、ヒンジ2にて開閉可能な上部 筐体3と下部筐体4よりなる。下部筐体4には、電源トランス5、モータ6等が 収納され、下部筐体4上面には円板状の載置台例えばターンテーブル7が配置さ れている。8は給気孔であり、下部筐体4側面の図中左側に設けられた細孔9か ら吸入された大気がこの給気孔8より導入される。10,10─は、ターンテー ブル7の端部付近に取りつけられたガイドピンで、テーブル7上に載置される成 形体11の位置を規制する。成形体11は、石膏顎模型12及びその所定位置に 被着、成形せしめられた光重合樹脂パターン材料13よりなる。
【0011】 14は、上部筐体3に取りつけられた略半球状の反射壁で、内面が鏡面に仕上 げられている。この反射壁14の頂部及びその頂部周辺に合計5個の孔15,1 5─が設けられている。16,16─は、この孔15,15─に配置された透明 セルで、内部空間に透明な冷却液、例えば水、エチレングリコール等が満たされ ている。17,17─は、透明セル16,16─に光を照射する如く配置された 光源、例えばハロゲンランプで、可視光、紫外光及び赤外光を出力する。光源と して、このハロゲンランプのほか、キセノンランプ、メタルハライドランプ等が 使用できる。反射壁14、透明セル16,16─及び下部筐体4の上面にて光照 射室18が形成される。下部筐体4の上面を鏡面とすることも可能である。
【0012】 各々のハロゲンランプ17,17─は、光照射室18の外側に配置せしめられ る。これらのランプ17,17─の反射鏡14,14─内面には、赤外光のみを 透過し、他の光線を反射すべく蒸着処理が施されている。
【0013】 19,19─は、中央のハロゲンランプ17の周囲及び反射壁14の下方部分 に設けられた排気孔、20,20は上部筐体3の内部上方に取りつけられた排気 用ファンであり、排気孔19,19─から排気された大気を、装置外へ排気する ものである。このファン20は、後述するスタートスイッチのオンオフ動作に連 動して駆動する。このファン20の駆動により、大気は下部筐体4の細孔9から 吸入され、給気孔8を通って光照射室18内へ入り、成形体11等を冷却した後 、排気孔19を通って光照射室18外へ出、ランプ17,17─等を冷却した後 装置外へ排気される。
【0014】 27は、下部筐体4内に収納されたポンプでチューブ29を介して、透明セル 16,16─に連結されている。39は、給気用ファンであり、下部筐体4の図 中右側細孔9から大気を導入し、左側細孔9から排気する。チューブ29のファ ン39に近接する部分は、折り曲げられて、熱交換器28を構成している。即ち 、ファン39から導入された大気は、この熱交換器28において、チューブ29 内の冷却液を冷却する。
【0015】 光照射室18の中央には、5個のハロゲンランプ17,17─から出力される 光が集光し、かつ反射壁14からの反射光が集光する領域21が形成される。こ の領域に光重合樹脂パターン材料13を位置させれば最も効率よく光があたり、 光重合が速やかに行われるのである。この領域21を所定領域とよぶ。
【0016】 透明セル16は、図3及び図4に示すように2枚の透明なガラス板22,23 が約3mm間隔隔てて固着され、両ガラス板22,23間空間24に冷却液が満た される。2枚のガラス板22,23は、接着剤25にて接着し、空間24をシー ルすることができる。26,26は、空間24に連通する細管で、一方から給水 され、他方から排水される。このセル16は、耐熱ガラスのほか、耐熱プラスチ ックにて構成することもできる。またセル16のガラス板22,23の厚さを変 え、凸レンズ又は凹レンズに構成することも可能である。
【0017】 5個の透明セル16,16─は、図5に示すように、チューブ29によりポン フ27に対し並列に接続される。ポンプ27の駆動により、各セル16,16─ に冷却液が供給され、循環される。冷却液は循環する途中で熱交換器28により 冷却される。尚、必要であれば、冷却液を溜めておくタンクを、ポンプ27に直 列に接続することもできる。
【0018】 図2にもどって、30は電源スイッチ、31はスタートスイッチ、32はタイ マーであり、電源スイッチ30をオンとした状態でスタートスイッチ31をオン とすれば、予めタイマー32で設定された時間だけ、ハロゲンランプ17,17 ─が点灯し、ターンテーブル7が回転する。タイマー32は、成形体11の光重 合樹脂パターン材料13の形態、量に応じて秒単位で任意に設定でき、最大約1 0分とすれば実用上十分である。33はスタートスイッチ31がオン状態にある とき、即ち装置が駆動状態にあるとき、これを表示するランプである。ポンプ2 7は、電源スイッチ30のオンオフに連動させることができる。34は、上部筐 体3の上面に設けられた把手で上部筐体3の開閉動作時使用される。35は電源 コードである。
【0019】 尚、パターンの種類によっては、ターンテーブル7を止めた状態で所定時間光 照射する場合も考えられるが、かかる場合を想定して、ターンテーブル7の停止 手段を別途設けることも可能である。
【0020】 図6は、本考案他の実施例を示し、ハロゲンランプ17の反射鏡36を2重構 造とし、かつ前面のセル37と一体構造としたものである。反射鏡36及びセル 37内部の空間38を連通して形成し、この空間38に2本の細管39,39を 介して、冷却液を給水、排水させるのである。反射鏡36の内壁面には、赤外光 のみ透過し、可視光、紫外光を反射する蒸着面40が形成されている。
【0021】 図7は、本考案さらに他の実施例を示し、ターンテーブル7及び成形体11を 覆ってかぶせられたセル41を使用して冷却するものである。セル41は、透明 な耐熱ガラス又は耐熱プラスチックよりなり、内部に空間42を有し、この空間 42に冷却液43が封入されている。図示の例では、冷却液43は、密封構造と されているが、外部に設けたポンプとチューブで連結して、冷却液43を循環さ せることもできる。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、光源から出力された光は、冷却液を満たした透明セルを透過 して、赤外光が除去されて、成形体に入射する。赤外光は、この透明セルにより 、その約8割が遮断される。それ故成形体は殆ど温度上昇ぜす、光重合樹脂パタ ーン材料は硬化する。重合硬化した樹脂は、重合器から取り出され、すぐに次の 作業に移ることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0023】 また本考案によれば、成形体の温度上昇が抑制されるから、温度上昇が成形体 の光重合樹脂部に与える悪影響例えば変形、モノマー等液体の沸騰が防止され、 高精度かつ気泡等の存在しない高強度の成形体が得られる。
【0024】 さらに本考案によれば、ランプ冷却効率が極めて高いので、従来よりも高出力 のランプの使用が可能となり、それ故重合硬化時間の短縮が図られ、作業効率の 一層の向上が図れる。従来の非水冷構造の光重合器で重合時間に約3〜4分を要 していたのに対し、本考案装置では、約30〜40秒で硬化を完了させることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例を示す断面図である。
【図2】同実施例開蓋状態を示す斜視図である。
【図3】透明セルを示す斜視図である。
【図4】図3のI−I線断面図である。
【図5】透明セルの配列を示す概要図である。
【図6】本考案他の実施例を示すハロゲンランプの断面
図である。
【図7】本考案さらに他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 歯科用光重合器 3 上部筐体 4 下部筐体 7 ターンテーブル 11 成形体 12 模型 13 光重合樹脂パターン材料 14 反射壁 16,37,41 透明セル 17 ハロゲンランプ 18 光反射室 21 所定領域

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも可視光及び赤外光を出力する
    光源と、該光源の光出力側に配置された赤外光を吸収す
    る冷却液を満たした透明セルと、該透明セルを透過した
    上記光源からの光が入射する光重合樹脂パターン材料を
    有する成形体が載置される載置台とを具備してなる歯科
    用光重合器。
JP5942292U 1992-07-31 1992-07-31 歯科用光重合器 Pending JPH0615611U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5942292U JPH0615611U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 歯科用光重合器
EP93111907A EP0581226A3 (en) 1992-07-31 1993-07-24 Light-curing reactor and small light irradiation device for dental use.
EP98122319A EP0920840A3 (en) 1992-07-31 1993-07-24 Small-sized light irradiator for dental use
US08/096,305 US5554855A (en) 1992-07-31 1993-07-26 Photopolymerization reactor and small-sized light irradiator for dental use
KR1019930014741A KR940005257A (ko) 1992-07-31 1993-07-30 치과용 광중합 반응기 및 소형 광조사기

Applications Claiming Priority (1)

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JP5942292U JPH0615611U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 歯科用光重合器

Publications (1)

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JPH0615611U true JPH0615611U (ja) 1994-03-01

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ID=13112813

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JP5942292U Pending JPH0615611U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 歯科用光重合器

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JP (1) JPH0615611U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034838A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Gc Corp 光重合用容器、及び光重合器
JP2013017616A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Gc Corp 歯科技工用重合装置

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