JP2838633B2 - 歯科用光重合器 - Google Patents
歯科用光重合器Info
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- JP2838633B2 JP2838633B2 JP9055993A JP9055993A JP2838633B2 JP 2838633 B2 JP2838633 B2 JP 2838633B2 JP 9055993 A JP9055993 A JP 9055993A JP 9055993 A JP9055993 A JP 9055993A JP 2838633 B2 JP2838633 B2 JP 2838633B2
- Authority
- JP
- Japan
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- lamp
- timer
- upper housing
- motor
- turned
- Prior art date
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C19/00—Dental auxiliary appliances
- A61C19/003—Apparatus for curing resins by radiation
- A61C19/004—Hand-held apparatus, e.g. guns
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は歯科技工分野におい
て、クラスプ、バー、インレー、クラウン、硬質レジン
前装冠等のパターン材料として使用される光重合樹脂を
重合硬化させるための歯科用光重合器に関する。
て、クラスプ、バー、インレー、クラウン、硬質レジン
前装冠等のパターン材料として使用される光重合樹脂を
重合硬化させるための歯科用光重合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来歯科技工分野において、クラスプや
バークラウンブリッジ咬合面パターン等はワックスを使
用して製作していたが、近年ではワックスに代って光重
合樹脂材料が使用されるようになってきている。この光
重合樹脂材料は、重合前は可塑性を有しているため、自
由なパターンに成形することが可能で、成形後は可視光
や紫外光を照射して重合硬化させることにより、形態を
固定することができる。また材料を重合硬化させるため
の光源には、例えばハロゲンランプが一般に採用され、
ハロゲンランプを使用した光重合器がすでに市販されて
いる。
バークラウンブリッジ咬合面パターン等はワックスを使
用して製作していたが、近年ではワックスに代って光重
合樹脂材料が使用されるようになってきている。この光
重合樹脂材料は、重合前は可塑性を有しているため、自
由なパターンに成形することが可能で、成形後は可視光
や紫外光を照射して重合硬化させることにより、形態を
固定することができる。また材料を重合硬化させるため
の光源には、例えばハロゲンランプが一般に採用され、
ハロゲンランプを使用した光重合器がすでに市販されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の光重合器に使用
されているハロゲンランプは、可視光及び紫外光を出力
することから、光重合器には適した光源といえる。しか
し同時に赤外線も多く出力することから、ランプ自体や
光の照射される光重合樹脂を異常な高温に加熱してしま
う。特に光重合樹脂は異常な高温に加熱されると、重合
前に変形したり、樹脂に含まれるモノマー等の液体が沸
騰して気泡が発生する原因となる。
されているハロゲンランプは、可視光及び紫外光を出力
することから、光重合器には適した光源といえる。しか
し同時に赤外線も多く出力することから、ランプ自体や
光の照射される光重合樹脂を異常な高温に加熱してしま
う。特に光重合樹脂は異常な高温に加熱されると、重合
前に変形したり、樹脂に含まれるモノマー等の液体が沸
騰して気泡が発生する原因となる。
【0004】また前装冠などのように金属成形体に光重
合樹脂が被着されている場合、赤外線によって金属成形
体が高温に加熱されるため、重合後ピンセットなどを使
用してこれを取出したら、金属成形体が冷却するまで次
の作業ができず、作業能率を低下させると共に、金属成
形体の熱膨張により光重合樹脂部と金属成形体の境界に
歪が発生するなどの不具合がある。さらにクラウンブリ
ッジの形成時は、支台歯の咬合面を光重合樹脂で成形し
て、光重合樹脂が硬化した後、その歯形側面にワックス
を盛り上げ形成し、その後、ポンティック部分の咬合面
を光重合樹脂にて形成硬化するが、この硬化の際、光照
射により温度が上昇すると、ワックスが溶けて変形して
しまう不具合もある。
合樹脂が被着されている場合、赤外線によって金属成形
体が高温に加熱されるため、重合後ピンセットなどを使
用してこれを取出したら、金属成形体が冷却するまで次
の作業ができず、作業能率を低下させると共に、金属成
形体の熱膨張により光重合樹脂部と金属成形体の境界に
歪が発生するなどの不具合がある。さらにクラウンブリ
ッジの形成時は、支台歯の咬合面を光重合樹脂で成形し
て、光重合樹脂が硬化した後、その歯形側面にワックス
を盛り上げ形成し、その後、ポンティック部分の咬合面
を光重合樹脂にて形成硬化するが、この硬化の際、光照
射により温度が上昇すると、ワックスが溶けて変形して
しまう不具合もある。
【0005】一方従来の光重合器では、装置内の大気を
排気ファンにより排出することにより、光照射室内に大
気の流れを形成して光照射室内の成形体を冷却する方法
を採用しているが、この方法では光照射室内を流れる大
気のほんの一部しか成形体と接触しないため、冷却効率
がきわめて悪く、光重合樹脂の異常加熱をほとんど防止
できないと共に、ランプの出力を上げることもできない
ことから、光重合に5分から10分もの時間がかかって
作業能率が大変悪い不具合もある。また従来の光重合器
では、通常、前扉を開け装置内の載置台へ石膏模型を載
せ、扉を閉めた後、タイマーをセットし、次にスタート
スイッチを押して一定時間光照射したら、ランプ消灯後
再び扉を開けて模型を取り出すという操作が必要であ
り、これら操作はすべて手作業で行われるため、操作が
面倒であるという不具合もある。この発明は上記従来の
不具合を改善するためになされたもので、光重合樹脂の
重合硬化時間を短縮すると同時に、操作性のきわめてよ
い歯科用光重合器を提供することを目的とするものであ
る。
排気ファンにより排出することにより、光照射室内に大
気の流れを形成して光照射室内の成形体を冷却する方法
を採用しているが、この方法では光照射室内を流れる大
気のほんの一部しか成形体と接触しないため、冷却効率
がきわめて悪く、光重合樹脂の異常加熱をほとんど防止
できないと共に、ランプの出力を上げることもできない
ことから、光重合に5分から10分もの時間がかかって
作業能率が大変悪い不具合もある。また従来の光重合器
では、通常、前扉を開け装置内の載置台へ石膏模型を載
せ、扉を閉めた後、タイマーをセットし、次にスタート
スイッチを押して一定時間光照射したら、ランプ消灯後
再び扉を開けて模型を取り出すという操作が必要であ
り、これら操作はすべて手作業で行われるため、操作が
面倒であるという不具合もある。この発明は上記従来の
不具合を改善するためになされたもので、光重合樹脂の
重合硬化時間を短縮すると同時に、操作性のきわめてよ
い歯科用光重合器を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、光重合樹脂材料を被着した石膏模型を照
射するランプ及び該ランプ前面に配置され赤外光を吸収
する冷却液が充填された透明セルとを収納する上部筐体
と、上記石膏模型が載置されるターンテーブルと、該タ
ーンテーブルを回転する第1モータと、上記透明セルと
チューブを介して連結され、上記冷却液を循環冷却する
ポンプ、熱交換器及びファンよりなる冷却部と、上記上
部筐体を上下方向へ開閉駆動する第2モータとを収納す
る下部筐体と、上記下部筐体表面に設けられ、電源をオ
ン、オフするためのメインスイッチと、上記ランプの照
射時間を設定するためのタイマー及び上記ランプを点灯
させると同時に上記タイマーを始動させるためのスター
トスイッチと、上記メインスイッチのオンにて、上記上
部筐体を開放し、オフにて閉鎖すると共に、上記スター
トスイッチのオンにて上記上部筐体を閉鎖、オフにて開
放する駆動制御手段と、上記スタートスイッチのオンに
て、上記タイマーの始動と上記ランプを点灯及び第1モ
ータを駆動させ、上記タイマー設定時間終了により上記
ランプを消灯させ、かつ上記第1モータを停止させる主
制御手段と、上記タイマー始動信号にて、上記ポンプ及
びファンの駆動を開始し、上記タイマー設定時間終了後
一定時間が経過してから上記ポンプ及びファンを停止さ
せる冷却部制御手段とを具備したものである。
成するために、光重合樹脂材料を被着した石膏模型を照
射するランプ及び該ランプ前面に配置され赤外光を吸収
する冷却液が充填された透明セルとを収納する上部筐体
と、上記石膏模型が載置されるターンテーブルと、該タ
ーンテーブルを回転する第1モータと、上記透明セルと
チューブを介して連結され、上記冷却液を循環冷却する
ポンプ、熱交換器及びファンよりなる冷却部と、上記上
部筐体を上下方向へ開閉駆動する第2モータとを収納す
る下部筐体と、上記下部筐体表面に設けられ、電源をオ
ン、オフするためのメインスイッチと、上記ランプの照
射時間を設定するためのタイマー及び上記ランプを点灯
させると同時に上記タイマーを始動させるためのスター
トスイッチと、上記メインスイッチのオンにて、上記上
部筐体を開放し、オフにて閉鎖すると共に、上記スター
トスイッチのオンにて上記上部筐体を閉鎖、オフにて開
放する駆動制御手段と、上記スタートスイッチのオンに
て、上記タイマーの始動と上記ランプを点灯及び第1モ
ータを駆動させ、上記タイマー設定時間終了により上記
ランプを消灯させ、かつ上記第1モータを停止させる主
制御手段と、上記タイマー始動信号にて、上記ポンプ及
びファンの駆動を開始し、上記タイマー設定時間終了後
一定時間が経過してから上記ポンプ及びファンを停止さ
せる冷却部制御手段とを具備したものである。
【0007】
【作 用】上記構成により、メインスイッチのオンに
より上部筐体が自動的に開放してスタンバイ状態となる
ので、タイマーを一定時間にセットした後スタートスイ
ッチを押せば、上部筐体は自動的に閉じてランプが点灯
し、ターンテーブルが回転すると共に、ポンプ及びファ
ンが駆動開始する。またランプ点灯時、載置台に載置さ
れた光重合樹脂材料に、光源からの光が照射されると、
光源からの光は、冷却液を満たした透明セルを通過する
際に赤外光が吸収されて、光照射室内には赤外光を除去
した光が照射され、光重合樹脂材料は赤外線によって加
熱されることなく重合硬化される。そして、タイマーセ
ット時間が経過すると、ランプは消灯してターンテーブ
ルが停止し、上部筐体が自動的に上昇してスタンバイ状
態にもどる。その後ポンプ及びファンは、一定時間駆動
を続行して冷却作用を持続すると共に、一定時間後ポン
プ及びファンが停止する。
より上部筐体が自動的に開放してスタンバイ状態となる
ので、タイマーを一定時間にセットした後スタートスイ
ッチを押せば、上部筐体は自動的に閉じてランプが点灯
し、ターンテーブルが回転すると共に、ポンプ及びファ
ンが駆動開始する。またランプ点灯時、載置台に載置さ
れた光重合樹脂材料に、光源からの光が照射されると、
光源からの光は、冷却液を満たした透明セルを通過する
際に赤外光が吸収されて、光照射室内には赤外光を除去
した光が照射され、光重合樹脂材料は赤外線によって加
熱されることなく重合硬化される。そして、タイマーセ
ット時間が経過すると、ランプは消灯してターンテーブ
ルが停止し、上部筐体が自動的に上昇してスタンバイ状
態にもどる。その後ポンプ及びファンは、一定時間駆動
を続行して冷却作用を持続すると共に、一定時間後ポン
プ及びファンが停止する。
【0008】
【実 施 例】この発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1及び図2において、1は歯科用光重合器本
体で、上下に重なり合った上部筐体2及び下部筐体3よ
りなり、上部筐体2は、下部筐体3に対し、上下方向に
開閉できるようになっている。上記上部筐体2には、5
個のハロゲンランプよりなるランプ4,4…と、これら
のランプ4,4…の前面に配置された透明セル5,5…
と、ランプ4,4…に風をあてて冷却するファン6とが
収納されている。上記各透明セル5,5…は、直径約5
cm、厚さ約10mmの円板状のガラス製中空体で、2
本のパイプ5aが突設されて、このパイプ5aに接続さ
れたチューブ19により冷却液、例えば水やエチレング
リコール等が充填され、循環されるようになっている。
なお透明セル5,5…は、耐熱ガラスにて一体的に形成
されたものが使用できる。
述する。図1及び図2において、1は歯科用光重合器本
体で、上下に重なり合った上部筐体2及び下部筐体3よ
りなり、上部筐体2は、下部筐体3に対し、上下方向に
開閉できるようになっている。上記上部筐体2には、5
個のハロゲンランプよりなるランプ4,4…と、これら
のランプ4,4…の前面に配置された透明セル5,5…
と、ランプ4,4…に風をあてて冷却するファン6とが
収納されている。上記各透明セル5,5…は、直径約5
cm、厚さ約10mmの円板状のガラス製中空体で、2
本のパイプ5aが突設されて、このパイプ5aに接続さ
れたチューブ19により冷却液、例えば水やエチレング
リコール等が充填され、循環されるようになっている。
なお透明セル5,5…は、耐熱ガラスにて一体的に形成
されたものが使用できる。
【0009】7は光照射室8を形成する反射鏡で、ほぼ
半球状をなしており、頂部及び頂部周辺に窓9,9…が
開口されていて、これら窓9,9…に透明セル5,5…
及びランプ4,4…が配置されている。上記構成により
ランプ4,4…から出力された光は、赤外光の大部分が
透明セル5,5…にて吸収されるため、ほとんど可視光
線のみとされた光が光照射室8内に入力するようにな
る。なお光源として、ハロゲンランプのほか、キセノン
ランプやメタルハライドランプ等が使用できる。
半球状をなしており、頂部及び頂部周辺に窓9,9…が
開口されていて、これら窓9,9…に透明セル5,5…
及びランプ4,4…が配置されている。上記構成により
ランプ4,4…から出力された光は、赤外光の大部分が
透明セル5,5…にて吸収されるため、ほとんど可視光
線のみとされた光が光照射室8内に入力するようにな
る。なお光源として、ハロゲンランプのほか、キセノン
ランプやメタルハライドランプ等が使用できる。
【0010】一方、上記下部筐体3には、ターンテーブ
ル10と、このターンテーブル10を回転する第1モー
タ11、ポンプ12とファン13及び熱交換器14より
なる冷却部15、上部筐体2を上下方向へ開閉する第2
モータ16が収納されている。上記ターンテーブル10
上には、石膏模型17が載置され、この石膏模型17に
光重合樹脂パターン材料18が取付けられている。ポン
プ12はチューブ19を介して透明セル5,5に直列に
接続されていて、ポンプ12により冷却液を強制的に循
環させるようになっている。熱交換器14は、この冷却
液の循環回路途中に配置されていて、銅管を螺旋状に巻
いた構造を有しており、近接配置されたファン13より
送風される冷却風が銅管の隙間(約1mm)を吹き抜け
ることにより、熱交換器14を冷却するようになってい
る。
ル10と、このターンテーブル10を回転する第1モー
タ11、ポンプ12とファン13及び熱交換器14より
なる冷却部15、上部筐体2を上下方向へ開閉する第2
モータ16が収納されている。上記ターンテーブル10
上には、石膏模型17が載置され、この石膏模型17に
光重合樹脂パターン材料18が取付けられている。ポン
プ12はチューブ19を介して透明セル5,5に直列に
接続されていて、ポンプ12により冷却液を強制的に循
環させるようになっている。熱交換器14は、この冷却
液の循環回路途中に配置されていて、銅管を螺旋状に巻
いた構造を有しており、近接配置されたファン13より
送風される冷却風が銅管の隙間(約1mm)を吹き抜け
ることにより、熱交換器14を冷却するようになってい
る。
【0011】20は、下部筐体3の前面に設けられたス
イッチパネルで、電源をオン・オフするためのメインス
イッチ21や、ランプ4,4…の照射時間を設定するた
めのタイマー22、ランプ4,4…を点灯させると同時
にタイマーを始動させるためのスタートスイッチ23が
配置されている。タイマー22は、スライドスイッチに
より構成されていて、約5秒ないし2分の範囲で任意に
時間が設定できるようになっている。24,24…はラ
ンプ断線を表示するモニターLED、25は電源オン状
態を表示するLED、26は商用100V電源に接続す
るプラグである。
イッチパネルで、電源をオン・オフするためのメインス
イッチ21や、ランプ4,4…の照射時間を設定するた
めのタイマー22、ランプ4,4…を点灯させると同時
にタイマーを始動させるためのスタートスイッチ23が
配置されている。タイマー22は、スライドスイッチに
より構成されていて、約5秒ないし2分の範囲で任意に
時間が設定できるようになっている。24,24…はラ
ンプ断線を表示するモニターLED、25は電源オン状
態を表示するLED、26は商用100V電源に接続す
るプラグである。
【0012】一方図3は、上記光重合器の駆動回路を、
図4は各回路からの出力信号を示すもので、27は交流
100V電源、28はヒューズ、29はスイッチ回路
で、メインスイッチ21及びスタートスイッチ23より
なる。25はメインスイッチ21に設けられた前述の電
源表示用のLEDである。そしてメインスイッチ21か
ら出力信号Aが、またスタートスイッチ23から出力信
号Bがそれぞれの操作に応じて出力されるようになって
いる。
図4は各回路からの出力信号を示すもので、27は交流
100V電源、28はヒューズ、29はスイッチ回路
で、メインスイッチ21及びスタートスイッチ23より
なる。25はメインスイッチ21に設けられた前述の電
源表示用のLEDである。そしてメインスイッチ21か
ら出力信号Aが、またスタートスイッチ23から出力信
号Bがそれぞれの操作に応じて出力されるようになって
いる。
【0013】30は信号A、Bが入力する第2モータ駆
動制御手段で、信号AがH(ハイ)、即ち電源オンとさ
れたとき、上部筐体2の信号Cを出力し、信号Bが入力
したとき、上記筐体2の信号Dを出力する。31は、信
号C,Dが入力する第2モータ駆動回路で、信号Cによ
り正回転信号を、信号Dにより逆回転信号を出力し、次
段の第2モータ32を回転駆動する。33はこの第2モ
ータ32の回転を検知する上昇、下降検知回路で、上部
筐体2が完全に上昇したこと及び下降したことを検知し
て、検知信号を第2モータ駆動制御手段30へ出力する
ようになっている。そして第2モータ駆動制御手段30
は、この検知信号を受けて、第2モータ32の駆動を停
止させる。
動制御手段で、信号AがH(ハイ)、即ち電源オンとさ
れたとき、上部筐体2の信号Cを出力し、信号Bが入力
したとき、上記筐体2の信号Dを出力する。31は、信
号C,Dが入力する第2モータ駆動回路で、信号Cによ
り正回転信号を、信号Dにより逆回転信号を出力し、次
段の第2モータ32を回転駆動する。33はこの第2モ
ータ32の回転を検知する上昇、下降検知回路で、上部
筐体2が完全に上昇したこと及び下降したことを検知し
て、検知信号を第2モータ駆動制御手段30へ出力する
ようになっている。そして第2モータ駆動制御手段30
は、この検知信号を受けて、第2モータ32の駆動を停
止させる。
【0014】また34は信号Bが入力する主制御手段
で、信号Bの入力と同時に、タイマー回路35を始動さ
せ、計数動作を開始させる。36はスライドスイッチに
より抵抗値を可変することにより任意の時間を設定する
可変抵抗器で、前述のタイマー22にて制御される。上
記タイマー回路35は、このタイマー22にて設定され
た時間Hレベル信号Eを出力するようになっている。信
号Eは、ソフトスタート回路37を介してランプ4,4
…に加えられ、これらを点灯する。ソフトスタート回路
37は、ランプ4,4…に加わる電圧を徐々に上昇させ
ることにより、ランプの寿命を延ばすものである。
で、信号Bの入力と同時に、タイマー回路35を始動さ
せ、計数動作を開始させる。36はスライドスイッチに
より抵抗値を可変することにより任意の時間を設定する
可変抵抗器で、前述のタイマー22にて制御される。上
記タイマー回路35は、このタイマー22にて設定され
た時間Hレベル信号Eを出力するようになっている。信
号Eは、ソフトスタート回路37を介してランプ4,4
…に加えられ、これらを点灯する。ソフトスタート回路
37は、ランプ4,4…に加わる電圧を徐々に上昇させ
ることにより、ランプの寿命を延ばすものである。
【0015】24,24…は、ランプ4,4…に対し、
並列に接続された前述のモニター用LEDで、対応する
ランプ4,4…が断線したとき、断線したランプ4に対
応したモニター用LED24のみが点灯するようになっ
ており、信号EがL(ロー)に切り換わると、ランプ
4,4…は消灯する。38は信号Eが入力とする第1モ
ータ駆動回路で、信号EがHレベルにある期間第1モー
タ39を駆動し、ターンテーブル10を回転する。
並列に接続された前述のモニター用LEDで、対応する
ランプ4,4…が断線したとき、断線したランプ4に対
応したモニター用LED24のみが点灯するようになっ
ており、信号EがL(ロー)に切り換わると、ランプ
4,4…は消灯する。38は信号Eが入力とする第1モ
ータ駆動回路で、信号EがHレベルにある期間第1モー
タ39を駆動し、ターンテーブル10を回転する。
【0016】40は信号Eが入力する冷却部制御手段
で、タイマー設定時間及びこの時間終了後更に一定時間
Hレベル信号Fを出力し、この信号Fにより次段のポン
プ12及びファン駆動回路41,42が駆動される。そ
してポンプ12の駆動により冷却液が透明セル5,5…
及び熱交換器14を連結した閉回路内を循環すると同時
に、ファン駆動回路41,42によりファン6,13が
駆動されて、ランプ4,4…から発せられる熱が上部筐
体2外へ排気され、また熱交換器14が冷却されるよう
になっている。
で、タイマー設定時間及びこの時間終了後更に一定時間
Hレベル信号Fを出力し、この信号Fにより次段のポン
プ12及びファン駆動回路41,42が駆動される。そ
してポンプ12の駆動により冷却液が透明セル5,5…
及び熱交換器14を連結した閉回路内を循環すると同時
に、ファン駆動回路41,42によりファン6,13が
駆動されて、ランプ4,4…から発せられる熱が上部筐
体2外へ排気され、また熱交換器14が冷却されるよう
になっている。
【0017】次に作用を説明する。図4に示す波形図
は、タイマー22によるセット時間を1回目は1分、2
回目は40秒として、間隔をおいて駆動させた例を示
す。この波形図に基づいて操作方法を説明する。まずメ
インスイッチ21をオンにすると、上部筐体2が自動的
に上昇し、スタンバイ状態となる。この状態で、パター
ン材料18を被着した石膏模型17をターンテーブル1
0上に載置する。次にタイマー22を1分にセットし、
スタートスイッチ21を押すと、上部筐体2が自動的に
下降して下部筐体3の開口を閉じ、ランプ4,4…が点
灯すると共に、ターンテーブル10が回転を開始する。
パターン材料18に対する光の照射は、タイマー22で
セットした1分間行われ、この間にパターン材料18が
重合硬化される。タイマー22が1分間を計時すると、
ランプ4,4…が消灯されてターンテーブル10が停止
され、第2モータ16により上部筐体2が上昇されて、
スタンバイ状態に戻ると共に、その後2分間ポンプ12
及びファン6,13が回転を続けて、透明セル5,5…
の冷却と、重合硬化されたパターン材料18の冷却が行
われる。
は、タイマー22によるセット時間を1回目は1分、2
回目は40秒として、間隔をおいて駆動させた例を示
す。この波形図に基づいて操作方法を説明する。まずメ
インスイッチ21をオンにすると、上部筐体2が自動的
に上昇し、スタンバイ状態となる。この状態で、パター
ン材料18を被着した石膏模型17をターンテーブル1
0上に載置する。次にタイマー22を1分にセットし、
スタートスイッチ21を押すと、上部筐体2が自動的に
下降して下部筐体3の開口を閉じ、ランプ4,4…が点
灯すると共に、ターンテーブル10が回転を開始する。
パターン材料18に対する光の照射は、タイマー22で
セットした1分間行われ、この間にパターン材料18が
重合硬化される。タイマー22が1分間を計時すると、
ランプ4,4…が消灯されてターンテーブル10が停止
され、第2モータ16により上部筐体2が上昇されて、
スタンバイ状態に戻ると共に、その後2分間ポンプ12
及びファン6,13が回転を続けて、透明セル5,5…
の冷却と、重合硬化されたパターン材料18の冷却が行
われる。
【0018】そして2分間が経過してパターン材料18
が十分に冷却されたら、ターンテーブル10上に載置さ
れた石膏模型17を取出してから、次の作業へ移行す
る。また続けて同様な作業を繰返す場合は、タイマー2
2を例えば40秒にセットして、次に重合硬化するパタ
ーン材料18を取付けた石膏模型17をターンテーブル
10上へ載置し、この状態でスタートスイッチ23を押
すことにより、再び上述した動作を繰返してパターン材
料18の重合硬化が行えるようになる。
が十分に冷却されたら、ターンテーブル10上に載置さ
れた石膏模型17を取出してから、次の作業へ移行す
る。また続けて同様な作業を繰返す場合は、タイマー2
2を例えば40秒にセットして、次に重合硬化するパタ
ーン材料18を取付けた石膏模型17をターンテーブル
10上へ載置し、この状態でスタートスイッチ23を押
すことにより、再び上述した動作を繰返してパターン材
料18の重合硬化が行えるようになる。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、上部筐
体の開閉や、ランプの点灯、ターンテーブル及びファン
の動作をメインスイッチやスタートスイッチに連動させ
て自動的に行うようにしたことから、タイマーのセット
と模型の出し入れ及びスタートスイッチの操作のみで光
重合樹脂の重合硬化が可能となり、操作回数の大幅な削
減が図れると共に、片手操作も可能なため操作性も一段
と向上する。また上部筐体が自動的に上昇してスタンバ
イ状態となるため、作業者はターンテーブル上に模型を
置くのみでよく、従来装置のような扉の開閉操作は不要
となる。これによって細かく、かつ精度の高い補綴物の
製作を要求される技工士は、精神を集中して作業を行う
ことができるようになると共に、ランプより出力された
光は、透明セルにより赤外線の約80%が除去されて光
重合樹脂へ照射されるため、成形体の温度をほとんど上
昇させずに光重合樹脂を重合硬化させることができる。
体の開閉や、ランプの点灯、ターンテーブル及びファン
の動作をメインスイッチやスタートスイッチに連動させ
て自動的に行うようにしたことから、タイマーのセット
と模型の出し入れ及びスタートスイッチの操作のみで光
重合樹脂の重合硬化が可能となり、操作回数の大幅な削
減が図れると共に、片手操作も可能なため操作性も一段
と向上する。また上部筐体が自動的に上昇してスタンバ
イ状態となるため、作業者はターンテーブル上に模型を
置くのみでよく、従来装置のような扉の開閉操作は不要
となる。これによって細かく、かつ精度の高い補綴物の
製作を要求される技工士は、精神を集中して作業を行う
ことができるようになると共に、ランプより出力された
光は、透明セルにより赤外線の約80%が除去されて光
重合樹脂へ照射されるため、成形体の温度をほとんど上
昇させずに光重合樹脂を重合硬化させることができる。
【0020】従ってランプの出力を上げても成形体が加
熱されることがないため、重合硬化時間を従来の5分の
1から10分の1程度に短縮できると共に、重合硬化さ
れた成形体は加熱されていないため、取出し後すぐに次
の作業に着手することができ、重合加工時間の短縮と相
俟って作業能率の大幅な向上が図れるようになる。さら
にこの発明によれば、成形体の温度上昇が抑制されるか
ら、温度上昇が光重合樹脂に与える悪影響例えば変形、
モノマー等液体の沸騰が防止され、高精度かつ気泡等の
存在しない高強度の成形体が得られるようになる。
熱されることがないため、重合硬化時間を従来の5分の
1から10分の1程度に短縮できると共に、重合硬化さ
れた成形体は加熱されていないため、取出し後すぐに次
の作業に着手することができ、重合加工時間の短縮と相
俟って作業能率の大幅な向上が図れるようになる。さら
にこの発明によれば、成形体の温度上昇が抑制されるか
ら、温度上昇が光重合樹脂に与える悪影響例えば変形、
モノマー等液体の沸騰が防止され、高精度かつ気泡等の
存在しない高強度の成形体が得られるようになる。
【図1】この発明の一実施例になる歯科用光重合器の上
部筐体開放状態を示す斜視図である。
部筐体開放状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例になる歯科用光重合器の上
部筐体閉鎖状態を示す断面図である。
部筐体閉鎖状態を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施例になる歯科用光重合器の駆
動回路を示す回路ブロック図である。
動回路を示す回路ブロック図である。
【図4】この発明の一実施例になる歯科用光重合器の駆
動回路の動作を説明するための信号波形図である。
動回路の動作を説明するための信号波形図である。
1…歯科用光重合器本体、2…上部筐体、3…下部筐
体、4…ランプ、5…透明セル、6,13…ファン、7
…反射鏡、8…光照射室、10…ターンテーブル、11
…第1モータ、12…ポンプ、14…熱交換器、15…
冷却部、16…第2モータ、17…石膏模型、18…パ
ターン材料、21…メインスイッチ、22…タイマー、
23…スタートスイッチ。
体、4…ランプ、5…透明セル、6,13…ファン、7
…反射鏡、8…光照射室、10…ターンテーブル、11
…第1モータ、12…ポンプ、14…熱交換器、15…
冷却部、16…第2モータ、17…石膏模型、18…パ
ターン材料、21…メインスイッチ、22…タイマー、
23…スタートスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 13/15
Claims (1)
- 【請求項1】 光重合樹脂材料を被着した石膏模型を照
射するランプ及び該ランプ前面に配置され、赤外光を吸
収する冷却液が充填された透明セルを収納する上部筐体
と、 上記石膏模型が載置されるターンテーブルと、該ターン
テーブルを回転する第1モータと、上記透明セルとチュ
ーブを介して連結され、上記冷却液を循環冷却するポン
プ、熱交換器及びファンよりなる冷却部と、上記上部筐
体を上下方向へ開閉駆動する第2モータとを収納する下
部筐体と、 上記下部筐体表面に設けられ、電源をオン、オフするた
めのメインスイッチと、上記ランプの照射時間を設定す
るためのタイマー及び上記ランプを点灯させると同時に
上記タイマーを始動させるためのスタートスイッチと、 上記メインスイッチのオンにて、上記上部筐体を開放
し、オフにて閉鎖すると共に、上記スタートスイッチの
オンにて上記上部筐体を閉鎖、オフにて開放する駆動制
御手段と、 上記スタートスイッチのオンにて、上記タイマーの始動
と上記ランプを点灯及び第1モータを駆動させ、上記タ
イマー設定時間終了により上記ランプを消灯させ、かつ
上記第1モータを停止させる主制御手段と、 上記タイマー始動信号にて、上記ポンプ及びファンの駆
動を開始し、上記タイマー設定時間終了後一定時間が経
過してから上記ポンプ及びファンを停止させる冷却部制
御手段とを具備してなる歯科用光重合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9055993A JP2838633B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 歯科用光重合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9055993A JP2838633B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 歯科用光重合器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277233A JPH06277233A (ja) | 1994-10-04 |
JP2838633B2 true JP2838633B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=14001779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9055993A Expired - Fee Related JP2838633B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 歯科用光重合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2838633B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101170101B1 (ko) * | 2010-09-13 | 2012-07-31 | 비스코덴탈아시아 주식회사 | 엘이디중합장치 및 그의 제어방법 |
KR102226749B1 (ko) * | 2019-08-14 | 2021-03-11 | 주식회사 디오 | 광경화장치 |
JP7444579B2 (ja) * | 2019-10-29 | 2024-03-06 | 株式会社松風 | 扉でスイッチが隠される歯科用光重合器 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP9055993A patent/JP2838633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06277233A (ja) | 1994-10-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |