JPH06155980A - 筆記具のキャップ - Google Patents

筆記具のキャップ

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JPH06155980A
JPH06155980A JP4305615A JP30561592A JPH06155980A JP H06155980 A JPH06155980 A JP H06155980A JP 4305615 A JP4305615 A JP 4305615A JP 30561592 A JP30561592 A JP 30561592A JP H06155980 A JPH06155980 A JP H06155980A
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JP
Japan
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pen core
ink
cap
sponge
tip
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JP4305615A
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English (en)
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Yutaka Kurita
裕 栗田
Kenji Sato
賢二 佐藤
Akihiro Yamamoto
明博 山本
Yoshiomi Kamise
芳臣 神瀬
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、かつキャップをした状態にお
いて連続気泡体が飽和状態になるほどインキを吸収して
いても、筆記具のキャップaが被されている部分がイン
キによって汚れてしまわないようにする。 【構成】筆記具Aの軸2から出ているペン芯の先端部分
28を挿入する凹部71が形成されるとともに連続気泡
体で構成されたインキ吸収部材57を内部に備えた筆記
具のキャップ5において、凹部71をペン芯先端部分2
8よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具のキャップに関
する。詳しくは、インキ吸収部材を介してペン芯にイン
キを供給する筆記具のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から筆記具のキャップには、その中
にスポンジ等の気泡構造からなる連続気泡体を入れて、
この連続気泡体にペン芯から漏れたインキやキャップ内
の温度変化による結露による液滴を吸収させて、キャッ
プを外してもそれらインキや液滴がキャップから漏れた
りしないようにされていた。例えば、図10で示すよう
に実公昭56−15025号公報では、このキャップa
内に入れたスポンジ等の連続気泡体bにペン芯の先端部
分がスッポリと入る大きさの凹部cを形成して、この凹
部cにペン芯の先端部分dを納めるようにしたものを開
示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
筆記具のキャップaにあっては、その連続気泡体bの凹
部cの大きさが、ペン芯の先端部分dをスッポリと入れ
てしまう程のものであったため、図11で示すように、
筆記具本体eにキャップをしたときに、連続気泡体b
が、そのペン芯の先端部分dによって圧縮されて収縮す
ることがなかった。そのため、インキ漏れをするペン芯
の先端部分dの位置するところの連続気泡体bの部分
b’では、連続気泡体bが圧縮によって収縮されない状
態、すなわち連続気泡体が形状変化しないそのままの状
態であるので、ペン芯の先端部分dから漏れたインキ
は、連続気泡体bの気泡に余すことなく吸収される。そ
のため、キャップをした状態において連続気泡体bがイ
ンキを吸収して飽和状態になると、筆記具のキャップa
の被されている部分が、インキによって汚れてしまうと
いうことがあった。
【0004】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その解決しようとする課題は、構造
が簡単で、かつキャップをした状態において連続気泡体
が飽和状態になるほどインキを吸収していても、筆記具
のキャップaが被されている部分がインキによって汚れ
てしまわないようにすることができる筆記具のキャップ
の提供をすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る筆記具のキ
ャップは、以上の課題を解決するものであって、次のよ
うなものである。請求項1記載の本発明に係る筆記具の
キャップは、筆記具の軸から出ているペン芯の先端部分
を挿入する凹部が形成されるとともに連続気泡体で構成
されたインキ吸収部材を内部に備えた筆記具のキャップ
において、前記凹部は前記ペン芯先端部分よりも小さく
されたものである。請求項2記載の本発明に係る筆記具
のキャップは、前記凹部の長さ寸法は、前記ペン芯の先
端部分の長さ寸法よりも短くされたものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の本発明の筆記具のキャップによ
れば、ペン芯の先端部分を挿入するインキ吸収部材の凹
部がペン芯の先端部分よりも小さいので、ペン芯の先端
部分によって圧縮されるインキ吸収部材の連続気泡体の
収縮率は、前記ペン芯の先端部分を挿入する凹部の大き
さをペン芯の先端部分と同じかそれよりも大きなものと
した場合における連続気泡体の収縮率が零であるのに比
べて高くなる。
【0007】したがって、連続気泡体で構成されたイン
キ吸収部材は、キャップをした状態においてはペン芯の
先端部分によって圧縮されて収縮し、その容積は小さく
なるので、その状態においてはインキ吸収部材は飽和状
態になりやすくなる。飽和状態にあっては、インキ吸収
部材はそれ以上のインキの吸収をしなくなるので、ペン
芯の先端からのインキの流動が抑制されてペン芯先端か
らのインキ漏れがとまる。
【0008】また、キャップをしたときのインキ吸収部
材の容積が小さければ、そのときのインキ吸収部材が吸
収できるインキの量も少ない。したがって、キャップを
外して連続気泡体にペン芯による圧力がかからなくなり
インキ吸収部材が膨張して元の状態に戻ったときには、
その状態におけるインキ吸収部材のインキ吸収容量はイ
ンキ吸収部材に圧力がかかっていたときよりも大きなも
のとなる。
【0009】請求項2記載の本発明の筆記具のキャップ
によれば、ペン芯の先端部分が挿入される凹部の長さ寸
法が、前記ペン芯の先端部分の長さ寸法よりも短くされ
ているので、当該凹部の中にこの凹部の長さ寸法よりも
長いペン芯の先端部分を入れるとインキ吸収部材の凹部
開口内側部分は、ペン芯に引っ張られて開口内側に変位
する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の筆記具を図
示した実施例に従って詳細に説明する。図1乃至図9
は、本発明の実施例に係る筆記具を示す。すなわち、図
1はこの筆記具の全体構成を示す斜視図、図2は同分解
斜視図、図3はこの筆記具の側断面図、図4は図3のA
−A線に沿う断面図、図5はキャップの分解斜視図、図
6はキャップをポイント部に嵌めたときのスポンジの連
続気泡体の変形状態を示す図、図7はポイント部がスポ
ンジに嵌められていないときのキャップの連続気泡体状
態を示す図、図8は図6の状態におけるスポンジの連続
気泡体の一部拡大図、図9は図7の状態におけるスポン
ジの連続気泡体の一部拡大図である。
【0011】筆記具本体1は、合成樹脂からできてお
り、インキタンク2と、インキタンク2の先端に置かれ
インキ3の出るペン芯4と、ペン芯4をインキタンク2
に保持するペン芯保持具6と、ペン芯4にインキタンク
2のインキ3を供給するための中継部材8とから基本構
成される。そして、筆記具本体1は、キャップ5を取り
外した状態で、その先端からペン芯4−ペン芯保持具6
−中継部材8の順で配列され、ペン芯4の先端部4aを
除きペン芯4、ペン芯保持具6および中継部材8はイン
キタンク2内に同一軸線上で接触状態になるように配置
される。符号7で示す一点鎖線は筆記具本体1の軸心を
示す。
【0012】インキタンク2は、全体がほぼ砲身形状を
しており、筆記具本体1のいわゆる軸、すなわち筆記具
本体1を持つための柄となる部分であるとともにこの中
にインキ3が入っている。このインキタンク2は、後軸
12と先軸14とからなる。
【0013】後軸12は、インキタンク2の大部分を占
めるものであって、その外形は反ペン芯4側に先細りに
されている。また、後軸は透明性材料から形成され、ほ
ぼ截頭円錐形状をしたものである。そして、後軸12は
中空であって、その中空部分の形状は外形形状と同じに
ほぼ截頭円錐形状をしており、この中空部分に規定量の
インキが貯蔵される。後軸12のペン芯4側は開口して
おり、この開口部16に先軸14が接着などの適宜な手
段によって固定される。
【0014】先軸14は、後軸12の開口部16を覆う
ものであって、蓋部18とチューブ体20とからなる。
このチューブ体20は、後述する中継部材8を構成する
ものでもある。
【0015】蓋部18は、はめ込みによってペン芯保持
具6を保持するための凹部22を有するおわん形状の保
持部23と、後軸12の開口部16に接着される連結部
24とからなる。
【0016】チューブ体20は、蓋部18の保持部23
の中央から後軸12側へ延設されており、ペン芯4と後
述する中綿とを連結する。そして、チューブ体20の内
壁には、筆記具本体1の軸心方向(以下単に「軸心方
向」という。)に沿った断面が横倒しL字形をした空気
路21が形成されている。この空気路21は、後述する
別の空気路21Aとともにインキタンク2の内部と外部
とを連通させてインキタンク2内の圧力の高まりを防止
するためのものである。空気路21は、インキタンク2
に通じる開口21aを有しており、この開口21aは、
規定量のインキ3をインキタンク2に入れた場合でもイ
ンキ3に浸らない箇所に形成されている。この実施例で
は、インキタンクの容積は22cm3、インキ3の容量
は6cm3および開口21aのチューブ体20先端から
の長さは10cmである。
【0017】ペン芯4は、繊維材、フェルト材または発
泡樹脂等通常ペン先の材料として用いられるものからな
り、くびれ26を介して左右対称に形成されるペン芯4
の先端部分としてのポイント部28と嵌合部30とから
なる。ポイント部28は、ペン先29に先端が位置し、
嵌合部30はチューブ20に嵌合する。また嵌合部30
とからなる。ポイント部28と嵌合部30とは、ともに
先端が尖った弾丸形状をしている。また、ペン芯4は、
ペン芯保持具6よりも長くされており、ペン芯4がペン
芯保持具6によって保持されたときに、ポイント部28
の先端と嵌合部30の先端とがペン芯保持具6から突出
するようにペン芯保持具6に対するペン芯4の寸法が定
められている。
【0018】ペン芯保持具6は、保持部32と嵌合部3
4とからなり、筆記具本体1の軸心方向における断面
が、ほぼ横倒しT字形状をした中空体である。そして、
その中空部分35にペン芯4を嵌め込んで固定する。
【0019】保持部32は、ペン芯4のポイント部28
の後半部を保持する中空円筒状の主部36と、主部36
の後部に形成され、ペン芯4のくびれ26に環状に係着
する環状突起38とからなる。また、主部36の内面4
0には、後述するインキ貯溜スポンジを介してチューブ
体20の空気路21と連通する別の空気路21Aが形成
されている。なお、この空気路21Aは、ペン芯4のポ
イント部28に設けるようにしてもよい。
【0020】嵌合部34は、主部36の後端から放射状
に延びる段部33と、この段部33の先端から後方に延
びるとともに蓋部18の保持部23に嵌め込まれるスカ
ート42とからなる。このスカート42にリング状のイ
ンキ貯溜スポンジ43が入れられる。
【0021】インキ貯溜スポンジ43は、衝撃や揺動に
よって、インキ3が空気路21の開口21aまたは後述
するインキ供給孔から強制的に供給された場合に、余剰
なインキを吸収して、筆記具本体1からのインキ3の噴
出を防止するためのものであって、インキタンク2から
のインキをスポンジの吸収力を利用して貯溜するように
なっている。
【0022】中継部材8は、チューブ体20と、チュー
ブ体20の後端部20aと嵌着してチューブ体20と同
軸上になる中空ホルダー44と、チューブ体20および
中空ホルダー44によって形成される空洞45に充填さ
れる中空ホルダー44よりも長い円柱状の中綿48とか
らなる。
【0023】中空ホルダー44は、試験管形状をしてお
り、その先端には径大のネック46が形成されている。
このネック46にチューブ体20の後端部20aをはめ
込んでチューブ体20と中空ホルダー44とを一体化す
る。また、中空ホルダー44の半球状底部50には軸心
上に位置するインキ供給孔52が一つまたは複数設けら
れている。インキ供給孔52を介してインキタンク2の
インキ3が中綿48に浸潤する。なお、このインキ供給
孔52は上記位置に限定されるものではなく半球状底部
50の頂点付近でもよい。要は、筆記中にインキタンク
2のインキ3が、中綿48に浸潤せしめられる位置であ
ればどこでもよい。
【0024】キャップ5は、保持部32とポイント部2
8を被覆するものであって、筒状本体53と筒状本体5
3の一端開口53aを閉じる天冠55と天冠55との間
で挟持されるインキ吸収部材としてのスポンジ57とか
らなる。
【0025】筒状本体53は、他端開口53bから軸芯
方向ほぼ5分の2の範囲に内周にわたって押えリンク5
9が形成されている。この押えリンク59によって保持
部32がほぼ全周に亘って押さえられ、キャップ5をペ
ン芯保持具6から抜けないようにされている。
【0026】天冠55は、天板63とスポンジ挿入筒6
5とからなる。
【0027】スポンジ57は、全体がほぼ筒状をしてお
り、径小部67と径大部69とからなる。径小部67は
天冠55のスポンジ挿入筒65に挿入される部分であっ
て、スポンジ挿入筒65の径よりも幾分大径をしてい
る。したがって、スポンジ挿入筒65にスポンジ57を
いれるとスポンジ57の弾力によってそれだけでもスポ
ンジ57はスポンジ挿入筒65から抜け出なくなる。
【0028】径大部69はその中央には、軸芯方向に凹
部としての筒状のペン芯挿入孔71が形成されており、
キャップ5をしたときにペン芯挿入孔71の中にペン芯
4のポイント部28の先端部分が挿入される。ペン芯挿
入孔71は、ポイント部28よりも径および長さが小さ
くなっており、その径大部69はその外径が筒状本体5
3の内径よりも幾分大径をしている。したがって、筒状
本体53ににスポンジ57をいれるとスポンジ57の弾
力によってスポンジ57は筒状本体53から抜け出なく
なる。
【0029】しかして、上述した筆記具本体1は、次の
ようにして組み立てられる。ペン芯保持具6の嵌合部3
4に入れられたインキ貯溜スポンジ43を通して、ペン
芯保持具6の保持部32にペン芯4のポイント部28を
挿入し、保持部32の先端からポイント部28を突き出
す。すると保持部32の環状突起部38が、ペン芯4の
くびれ26に係着して、ペン芯保持具6からペン芯4が
抜けなくなるとともにポイント部28の後半部が中空円
筒状の主部36によって保持される。
【0030】次に、中空ホルダー44に中綿48を入れ
る。中綿48は、中空ホルダー44よりも長いので、中
空ホルダー44のネック46から中綿48が突出する。
(なお、中綿48の長さは、次に述べるように、中継部
材8とペン芯4を保持したペン芯保持具6とを組み合わ
せたときに、ペン芯4の嵌合部30の先端部30aが中
綿48の先端に食い込んで、中綿48に浸潤したインキ
3が、ペン芯4に滲透するに十分となるような長さとさ
れている。
【0031】この状態で、チューブ体20の後端部20
aからチューブ体20の中に中綿48を押し込んでゆ
き、後端部20aとネック46とを接着剤その他の結合
手段で結合する。これによって、チューブ体20と中空
ホルダー44とが一体化されて、内部に中綿48を有す
る中継部材8が形成される。なお、チューブ体20と中
空ホルダー44とがあらかじめ一体であってもよい。
【0032】その後、ペン芯4を保持したペン芯保持具
6の嵌合部34を先軸14の凹部22に圧入などにより
嵌合する。これによってペン芯4、ペン芯保持具6、先
軸14のチューブ体20、中空ホルダー44が同一軸線
上に配列される。最後に、先軸14の連結部24を規定
量のインキ3が入れられた後軸12の、開口部16に圧
入などにより嵌合するか、超音波熔着で接触したり、ま
たは接着剤とともにはめ込んだり等の適宜な方法を施す
ことによって筆記具本体1が形成される。
【0033】また、キャップ5は、次のようにして組み
立てられる。天冠55のスポンジ挿入筒65にスポンジ
57の径小部67を挿入したものを筒状本体53に押し
込んで嵌合する。このとき、スポンジ挿入筒65よりも
径小部67の方が、また、筒状本体53の内径よりも径
大部69の方がそれぞれ大きいので、スポンジ57を仲
介して天冠55と筒状本体53とは一体化され、両者の
接合部分では接着剤や超音波熔着等による手段が施され
て、両者が分離しないようになっている。このキャップ
5を筆記具本体1にはめて筆記具Aが形成される。
【0034】しかして、本実施例によれば、ポイント部
28を挿入するスポンジ57のペン芯挿入孔71がポイ
ント部28よりも小さいので、ポイント部28によって
圧縮されるスポンジの連続気泡体72の収縮率が、ポイ
ント部28を挿入するペン芯挿入孔71の大きさをペン
芯4の先端部分と同じかそれよりも大きなものとした場
合における連続気泡体の収縮率と比べて高くなる。
【0035】したがって、スポンジ57の連続気泡体7
2は、キャップ5をした状態においてはキャップ5の内
壁とポイント部28とによって図8で示すように圧縮さ
れて収縮し、その空隙容積は小さくなるため、その状態
においてスポンジ57は飽和状態になりやすくなる。飽
和状態にあっては、スポンジ57はそれ以上のインキ3
の吸収をしなくなるので、ポイント部28からのインキ
3の流動が抑制されてポイント部28からのインキ漏れ
が止まる。
【0036】また、キャップ5をしたときのスポンジ5
7の容積が小さければ、そのときのスポンジ57が吸収
できるインキ3の量も少なくなる。したがって、図7で
示すように、スポンジ57に圧力がかからない状態にな
るとスポンジ57が膨張して元の状態に戻るのでスポン
ジ57のインキ吸収容量は、スポンジ57に圧力がかか
っていたときよりも大きなものとなる。このため、キャ
ップ5を取り外した場合、それ以前にスポンジ57に多
くのインキが吸収されていたとしても、このインクは確
実にスポンジ57に吸収されることとなり、スポンジに
57、つまりキャップ5からインキが垂れわたり、漏れ
たりすることが全くなくなる。
【0037】さらに、ポイント部28が挿入されるペン
芯挿入孔71の長さ寸法が、ポイント部28の長さ寸法
よりも短くされているので、ペン芯挿入孔71の中にこ
のペン芯挿入孔71の長さ寸法よりも長いポイント部2
8を入れるとスポンジ57のペン芯挿入孔71の開口部
分75は、ポイント部28に引っ張られて開口内側に変
位して、その部分がポイント部28の先端とペン芯保持
具6の先端に密着する。
【0038】なお、この実施例では、スポンジ57は、
径小部67と径大部69とが一体成形されていたものを
示したが、径小部67と径大部69とを別体で形成する
ようにしてもよい。
【0039】また、この実施例では、本願発明の連続気
泡体として好適なものにスポンジを例示したが、当該気
泡体はスポンジに限定されるものではなく、他の種々の
連続気泡体やフェルト等の繊維類等を用い得ることはも
ちろんである。
【0040】
【発明の効果】本発明の筆記具によれば次の効果を奏す
る。 (1)請求項1記載の本発明の筆記具のキャップによれ
ば、キャップをした状態において、連続気泡体で構成さ
れたインキ吸収部材は、その空隙容積が小さくなるの
で、その状態におけるインキ吸収部材のインキの吸収力
は減少して飽和状態になりやすくなる。したがって、連
続気泡体が飽和状態にあっては、インキ吸収部材はそれ
以上のインキの吸収をしなくなるので、インキの流動は
抑制されるようになる。したがって、インキ漏れによっ
てキャップ内に溜まるインキ量は減り、インキ漏れによ
るインキの無駄をなくすることができる。また、インキ
吸収部材の圧縮量が多ければ、キャップを外して連続気
泡体にかかっている圧力がなくなるとインキ吸収部材の
復元性により圧縮された状態からの空隙量も多くなる。
したがって、圧力がかかっていないときのインキ吸収部
材のインキ吸収容量が、圧力がかかっていたときのイン
キ吸収容量よりも大きくなるので、インキ吸収部材に吸
収されていたインキはキャップを外してもキャップから
こぼれ落ちることがない。さらに、インキ吸収部材に凹
部をペン芯の先端部分よりも小さく形成するだけなので
構造を簡単にすることができる。 (2)請求項2記載の本発明の筆記具のキャップによれ
ば、ペン芯の先端部分が挿入される凹部の長さ寸法が、
前記ペン芯の先端部分の長さ寸法よりも短くされている
ので、当該凹部の中にこの凹部の長さ寸法よりも長いペ
ン芯の先端部分を入れるとインキ吸収部材の凹部開口内
側部分は、ペン芯に引っ張られて開口内側に変位する。
そのため、その部分がペン芯の先端部分とペン芯保持具
の先端に密着するようになるので、乾燥防止を効果的に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る筆記具の構成を説明する
ための全体斜視図である。
【図2】図1の筆記具の分解斜視図である。
【図3】図1の筆記具の側断面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【図5】キャップの分解斜視図である。
【図6】キャップをポイント部に嵌めたときのスポンジ
の気泡の変形状態を示す図である。
【図7】ポイント部がスポンジに嵌められていないとき
のキャップの連続気泡体状態を示す図である。
【図8】図6の状態におけるスポンジの連続気泡体の一
部拡大図である。
【図9】図7の状態におけるスポンジの気泡の一部拡大
図である。
【図10】従来技術を示す図である。
【図11】従来技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
A 筆記具 1 筆記具本体 2 軸 5 キャップ 28 ペン芯の先端部分 57 連続気泡体 71 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神瀬 芳臣 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具の軸から出ているペン芯の先端部
    分を挿入する凹部が形成されるとともに連続気泡体で構
    成されたインキ吸収部材を内部に備えた筆記具のキャッ
    プにおいて、前記凹部は前記ペン芯先端部分よりも小さ
    くされていることを特徴とする筆記具のキャップ。
  2. 【請求項2】 前記凹部の長さ寸法は、前記ペン芯の先
    端部分の長さ寸法よりも短くされていることを特徴とす
    る請求項1の筆記具のキャップ。
JP4305615A 1992-11-16 1992-11-16 筆記具のキャップ Pending JPH06155980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8215860B2 (en) 2005-10-12 2012-07-10 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Cosmetic storage type applicator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8215860B2 (en) 2005-10-12 2012-07-10 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Cosmetic storage type applicator

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