JPH06155926A - 感熱色素転写用色素供与体素子 - Google Patents

感熱色素転写用色素供与体素子

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JPH06155926A
JPH06155926A JP5202185A JP20218593A JPH06155926A JP H06155926 A JPH06155926 A JP H06155926A JP 5202185 A JP5202185 A JP 5202185A JP 20218593 A JP20218593 A JP 20218593A JP H06155926 A JPH06155926 A JP H06155926A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱色素転写用色素供与体素子を提供する。 【構成】 該感熱色素転写用色素供与体素子は、熱によ
って転写されないポリマーバインダー中の画像色素と、
赤外吸収材料と、そして前記バインダーの約25重量%
以下の量の前記バインダーとは別のエポキシド安定剤と
を含んで成る色素層を表面に有する支持体を含んで成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱色素転写装置の色
素供与体素子にエポキシド安定剤を使用することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、カラービデオカメラにより電子的
に発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装
置が開発された。このようなプリントを得る方法の一つ
によれば、まず電子画像をカラーフィルターによって色
分解する。次いで、色分解したそれぞれの画像を電気信
号に変換する。その後、これらの信号を操作して、シア
ン、マゼンタ及びイエローの電気信号を発生させる。続
いて、これらの信号を感熱プリンターへ送信する。プリ
ントを得るために、シアン、マゼンタまたはイエローの
色素供与体素子を色素受容素子と向い合わせて配置す
る。次いで、その二つの素子を感熱プリントヘッドと定
盤ローラーの間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッ
ドを使用して、色素供与体シートの裏側から熱をかけ
る。感熱プリントヘッドは多数の加熱素子を有し、そし
てシアン、マゼンタまたはイエローの信号に応じて逐次
加熱される。その後、この工程をその他の2種類の色に
ついて繰り返す。こうして、スクリーンで見たオリジナ
ルの画像に対応するカラーハードコピーが得られる。こ
のプロセスとそれを実施するための装置に関するさらな
る詳細は、米国特許第 4,621,271号明細書に記載されて
いる。
【0003】上記の電子信号を用いてプリントを熱的に
得る別の方法は、感熱プリントヘッドの代わりにレーザ
ーを使用する方法である。このような系では、供与体シ
ートは、レーザーの波長で強い吸収を示す物質を含有す
る。供与体を照射すると、この吸収物質が光のエネルギ
ーを熱エネルギーに変換し、そしてその熱を近くの色素
へ伝達することによって色素をその蒸発温度にまで加熱
して受容体へ転写させる。吸収物質は、色素の下方にあ
る層に存在させること、及び/または色素と混合させる
ことが可能である。原画の形状や色を代表する電子信号
によってレーザービームを変調し、原物体の色を再構築
するために受容体表面で存在させなければならない領域
においてのみ蒸発させるように各色素を加熱する。この
プロセスについてのさらなる詳細は、英国特許出願公開
第 2,083,726号明細書に記載されている。
【0004】いずれの感熱色素供与体素子にとっても重
要な要件は、画質の劣化を伴わない有用な寿命にわたる
性能を維持することである。このことは、カラー画像の
プルーフィングに用いられる感熱色素供与体素子の場合
に特に重要であるが、その理由は、最終画像のカラーバ
ランスが顧客には最大の関心事となるからである。色素
供与体素子がその寿命においていくらかでも変化をする
と、ある一定の画像の元の色を再現できなくなるであろ
う。
【0005】色素供与体素子において起こりうる望まし
くない変化には、色素の結晶化、コーティング表面への
物質のしみ出し、または熱分解や化学変化による色素損
失が含まれる。2種以上の色素が存在する色素供与体素
子において起こりうる特に顕著な問題は、1種以上の色
素の選択的損失である。この場合、問題はより深刻にな
るが、これは人間の目が往々にして色濃度よりもカラー
バランスの方に対して感受性が強いからである。
【0006】特開平3-036087号明細書は、感熱記録材料
にヒンダードフェノールを使用して貯蔵安定性を改善す
る方法に関して記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの材料は、以降
の比較試験によって例示されるように、本発明のエポキ
シド安定剤ほど効果的ではない、という問題がある。
【0008】本発明の目的は、使用前の濃度損失を防止
するために、色素供与体素子用の安定剤を提供すること
である。本発明の別の目的は、得られるプリントのカラ
ーバランスをより良好に維持するために、2種以上の色
素が存在する場合の色素濃度の選択的損失を防止する安
定剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】これらの及びそ
の他の目的は、熱では転写されないポリマーバインダー
中の画像色素と、赤外吸収材料と、そして該バインダー
の約25重量%以下の量の該バインダーとは別のエポキ
シド安定剤とを含んで成る色素層を表面に有する支持体
を含んで成る感熱色素転写用色素供与体素子に関する本
発明により実現される。
【0010】本発明のエポキシド安定剤は、これがなけ
れば画像色素及び/または存在する場合には赤外吸収色
素の劣化を引き起こすであろうバインダー中の残留性の
酸発生部分と反応するように作用すると考えられる。
【0011】本発明の好ましい実施態様では、エポキシ
ド安定剤は、約5〜約10重量%の濃度で存在する。
【0012】一般に、本発明の実施においては、天然油
及び天然脂肪由来のエポキシ化合物、例えばエポキシ化
大豆油やエポキシ化タル油、並びに完全合成エポキシ樹
脂、例えばビスフェノールAとエピクロロヒドリンとか
ら誘導された樹脂、が効果的である。コーティング表面
へ移行する傾向が小さいので、固体のエポキシ化合物が
好ましい。本発明の好ましい実施態様においては、エポ
キシ化合物は以下の化学式を有する。
【0013】
【化1】 ビスフェノールAエポキシ樹脂
【0014】上式中、nは0〜約3個である。
【0015】本発明に用いられる色素供与体には、熱の
作用で色素受容層へ転写可能である限り、いずれの色素
を使用してもよい。下記のような昇華性色素を使用する
と、特に良好な結果が得られる。
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】また、米国特許第 4,541,830号、同第 4,6
98,651号、同第 4,695,287号、同第4,701,439号、同第
4,757,046号、同第 4,743,582号、同第 4,769,360号及
び同第 4,753,922号明細書に記載されているいずれの色
素でも良好な結果が得られる。上記の色素は、単独で使
用しても、あるいは組合せで使用してもよい。これらの
色素は、約0.05〜約1 g/m2の所要量で使用することがで
き、また疎水性である方が好ましい。
【0020】転写色素の濃度を改善するために、本発明
の色素供与体素子に色素バリヤ層を設けてもよい。この
ような色素バリヤ層材料は、米国特許第 4,716,144号明
細書に記載されて特許請求されているような親水性材料
を含む。
【0021】色素供与体素子の色素層は、支持体上に塗
布しても、あるいはグラビヤ印刷のような印刷技法によ
って表面に印刷してもよい。
【0022】本発明の色素供与体素子用の支持体には、
寸法的に安定であり、しかもレーザーや感熱ヘッドの熱
に耐えられる限り、いずれの材料を使用してもよい。こ
のような材料には、ポリ(エチレンテレフタレート)の
ようなポリエステル;ポリアミド;ポリカーボネート;
セルロースエステル;フッ素ポリマー;ポリエーテル;
ポリアセタール;ポリオレフィン及びポリイミドが含ま
れる。支持体の厚さは一般に約5〜約200μmであ
る。所望であれば、米国特許第 4,695,288号または同第
4,737,486号明細書に記載されている材料のような下塗
層を、支持体に塗布してもよい。
【0023】本発明の色素供与体素子中の色素は、ポリ
マーバインダー、例えば酢酸水素フタル酸セルロース、
酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酪酸
セルロース、三酢酸セルロースまたは米国特許第 4,70
0,207号明細書に記載されているいずれかの材料といっ
たセルロース誘導体;ポリカーボネート;ポリ酢酸ビニ
ル;ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル);ポリ
(スルホン)またはポリ(フェニレンオキシド)、の中
に分散している。バインダーは、約 0.1〜約5 g/m2の所
要量で使用することができる。
【0024】本発明の色素供与体素子と共に用いられる
色素受容素子は、通常は、色素画像受容層を表面に有す
る支持体を含んで成る。支持体は、透明フィルム、例え
ばポリ(エーテルスルホン)、ポリイミド、酢酸セルロ
ースようなセルロースエステル、ポリ(ビニルアルコー
ル−コ−アセタール)またはポリ(エチレンテレフタレ
ート)であることができる。また、色素受容素子のため
の支持体は、バライタ塗布紙、ポリエチレン塗布紙、ア
イボリー紙、コンデンサー紙または合成紙(例、DuPont
社 Tyvek(登録商標))のように反射性であってもよ
い。白色ポリエステル(白色顔料を含有させた透明ポリ
エステル)のような着色支持体を使用することもでき
る。
【0025】色素画像受容層は、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(カプ
ロラクトン)、ポリ(ビニルアセタール)、例えばポリ
(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニル
アルコール−コ−ベンザール)、ポリ(ビニルアルコー
ル−コ−アセタール)またはそれらの混合物を含んで成
ることができる。色素画像受容層は、所期の目的に有効
な任意の量で存在することができる。一般には、約 1〜
約5 g/m2の濃度で良好な結果が得られる。
【0026】上記のように、本発明の色素供与体素子を
使用して色素転写画像を形成する。このようなプロセス
は、上記の(赤外吸収物質を含むかまたは含まない)色
素供与体素子を像様加熱する工程と、色素画像を色素受
容素子へ転写して色素転写画像を形成する工程とを含ん
で成る。
【0027】本発明の色素供与体素子は、シート状で使
用しても、あるいは連続ロールや連続リボンとして使用
してもよい。連続ロールや連続リボンを採用する場合に
は、それは色素の交互領域、例えば昇華性シアン及び/
またはマゼンタ及び/またはイエロー及び/またはブラ
ックまたはその他の色素、を有することができる。こう
して、本発明の範囲には、1色、2色、3色もしくは4
色素子(またはこれ以上多数のものも)が包含される。
【0028】本発明の好ましい実施態様では、色素供与
体素子は、シアン、イエロー及びマゼンタの逐次反復領
域が塗布されているポリ(エチレンテレフタレート)支
持体を含んで成り、そして上記の処理工程を各色につい
て逐次的に施して3色色素転写画像を得る。もちろん、
この処理を単色についてのみ施した場合には、モノクロ
色素転写画像が得られる。
【0029】本発明の色素供与体素子から色素を転写す
るためにレーザーを使用してもよい。レーザーを使用す
る場合、ダイオードレーザーを使用するのが好ましい
が、その理由は、該レーザーは、寸法が小さく、低コス
トであり、安定性や信頼性があり、丈夫であり、また変
調し易いからである。実際には、何らかのレーザーを使
用して色素供与体素子を加熱するためには、素子が、赤
外吸収材料、例えばカーボンブラックや米国特許第 4,9
73,572号明細書に記載されているシアニン赤外吸収色
素、または米国特許第 4,948,777号、同第 4,950,640
号、同第 4,950,639号、同第 4,948,776号、同第 4,94
8,778号、同第 4,942,141号、同第 4,952,552号及び同
第 4,912,083号明細書に記載されているその他の材料を
含有しなければならない。そうすると、レーザー輻射線
は色素層中に吸収されて、内部変換として知られている
分子過程によって熱に変換される。このように、有用な
色素層の構成は、画像色素の色相、転写性及び強度のみ
ならず、色素層が輻射線を吸収してそれを熱に変換でき
る能力にも依存する。赤外吸収色素は、色素層自体に含
有させても、またそれと組み合わされている別の層に含
有させてもよい。
【0030】上記のレーザーを使用して感熱プリント媒
体上に画像を形成させる感熱プリンターが、米国特許第
5,168,288号明細書に記載され、また特許請求されてい
る。
【0031】色素供与体と色素受容体とを色素転写の際
に分離することにより転写画像の均一性や濃度を増大さ
せるために、上記のレーザープロセスにおける色素供与
体の色素層の上の別層にスペーサービーズを使用しても
よい。その発明については、米国特許第 4,772,582号明
細書にさらに詳しく記載されている。別法として、米国
特許第 4,876,235号明細書に記載されているように、色
素受容体の受容層にスペーサービーズを使用してもよ
い。所望であれば、スペーサービーズにポリマーバイン
ダーを被覆してもよい。
【0032】カラープルーフィングに用いる場合、中間
受容体を使用し、続いて第二の受容素子へ再転写する方
法を本発明で採用することもできる。数多くの様々な支
持体を使用して、好ましくは印刷機運転用に用いる同じ
支持体であるカラープルーフ(第二受容体)を製作する
ことができる。こうして、色素の汚染や結晶化を伴うこ
とのない効率的な色素吸収に対して、この一つの中間受
容体を最適化することができる。
【0033】第二受容素子(カラープルーフ)に使用で
きる支持体の例として、Flo Kote Cove(登録商標)(S.D.
Warren Co.)、Champion Textweb (登録商標) (Champio
n Paper Co.)、Quintessence Gloss (登録商標)(Potlat
ch Inc.)、Vintage Gloss(登録商標)(Potlatch Inc.)、
Khrome Kote(登録商標) (Champion Paper Co.)、Ad-Pro
of Paper (登録商標)(Appleton Papers, Inc.)、Consol
ith Gloss(登録商標)(Consolidated Papers Co.)及びMo
untie Matte(登録商標)(Potlatch Inc.)が挙げられる。
【0034】上記のように、第一の色素受容素子上に色
素画像を得た後に、それを第二の色素画像受容素子へ再
転写する。これは、例えば、その二つの受容体を加熱さ
れた一対のローラー間を通過させることによって実現で
きる。色素画像を再転写する別の方法、例えば加熱定盤
の使用、圧力及び熱の使用、外部加熱、等を採用しても
よい。
【0035】本発明の感熱色素転写集成体は、 a)上記の(赤外吸収物質を含むかまたは含まない)色
素供与体素子、及び b)上記の色素受容素子 を含んで成り、色素受容素子は色素供与体素子と重畳関
係にあって、供与体素子の色素層が受容素子の色素画像
受容層と接触するようになっている。
【0036】モノクロ画像を得る場合には、これら二つ
の素子を含んで成る上記の集成体を一体式単位として予
備集成しておいてもよい。これは、一時的に二つの素子
をそれらの縁部で一緒に接着させることによって行うこ
とができる。転写後、色素受容素子を剥離して色素転写
画像を現す。
【0037】3色画像を得る場合には、異なる色素供与
体素子を使用して上記の集成体を3回形成する。最初の
色素を転写した後、その素子を剥離する。次いで、第二
の色素供与体素子(または、異なる色素領域を有する供
与体素子の別の領域)を色素受容素子と位置合わせして
該工程を繰り返す。同様にして第三の色を得る。
【0038】
【実施例】以下の実施例により本発明を例示する。
【0039】実施例1 厚さ100μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持
体上に、1990年 3月19日出願のCharles Buchananの同時
係属米国特許出願第 495,186号明細書に記載されている
0.61 gm/2の量の高分子量酢酸プロピオン酸セルロース
(アセチル2.5%、プロピオニル45% 、固有粘度 >1.8 dL
/g)の溶液と、下記のシアン色素、マゼンタ色素及びイ
エロー色素をそれぞれ 0.22 g/m2含む混合物と、0.054
g/m2の下記の赤外吸収色素と、下記の本発明または対照
用の添加物とを、メチルイソアミルケトンとイソブタノ
ールとの80:20混合物から塗布することによって、ブラ
ック色素供与体を製作した。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】以下の実施例では、次の本発明のエポキシ
化合物について評価した。 E−1;D.E.R. 661、ビスフェノールAとエピクロロヒ
ドリンから誘導された低分子量固体樹脂。この材料は、
約7%のエポキシドであり、またDow Chemical社(Midl
and, Michigan )から市販されている。 E−2;D.E.R. 337、ビスフェノールAとエピクロロヒ
ドリンから誘導された低分子量半固体樹脂。この材料
は、約12%のエポキシドであり、またDow Chemical社
(Midland, Michigan )から市販されている。 E−3;D.E.R. 331、ビスフェノールAとエピクロロヒ
ドリンから誘導された低分子量液体樹脂。この材料は、
約20%のエポキシドであり、またDow Chemical社(Mi
dland, Michigan )から市販されている。 E−4;Flexol可塑剤EP-8として Union Carbide社(Da
nbury, Connecticut)より市販されているオクチルエポ
キシタレート。これは、エポキシド含有量が約5%の一
官能性エポキシドである。
【0043】以下の実施例では、対照として次の材料を
評価した。 C−1;Ciba-Geigy社(Hawthorn, NY)から市販されて
いるIrganox B225{トリス(2,3-ジ-tert-ブチルフェニ
ル)ホスフィットとテトラキス[メチレン(3,5-ジ-ter
t-ブチル -4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン
との50:50混合物と記載されている}。 C−2;Ciba-Geigy社(Hawthorn, NY)から市販されて
いるIrganox 1010{テトラキス[メチレン(3,5-ジ-ter
t-ブチル -4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン
と記載されている}。 C−3;Ciba-Geigy社(Hawthorn, NY)から市販されて
いるChimassorb 944FL{2,4,6-トリクロロ-1,3,5- トリ
アジンと2,4,4-トリメチル -1,2-ペンタンアミンとを含
む N,N'-ビス(2,2,6,6-テトラメチル -4-ピペリジル)
-1,6- ヘキサンジアミンポリマーと記載されている}。 C−4;Witco Chemical社(Memphis, Tennessee)のHu
mko Chemical部から Kemamine T-9902-Dとして市販され
ているN,N-ジメチルオクタデシルアミン。
【0044】色素供与体の濃度は、分光光度計において
840 nmで測定した。その後、色素供与体に50℃及びRH50
%におけるインキュベーション試験を4週間施した。そ
の後の濃度を再度測定した。以下の結果が得られた。
【0045】
【表1】
【0046】上記の結果は、本発明のエポキシ安定剤
が、インキュベーション時の濃度損失を最小限に抑える
上で有効であることを示している。
【0047】実施例2 この実施例は実施例1と同様に行った。集めたデータ
は、実施例1に記載したインキュベーションの前後で測
定したステータスA赤色透過濃度値から成る。対照化合
物は、酸掃去剤として、ヒンダードフェノール(C−
2)、ヒンダードアミン(C−3)及び第三アミン(C
−4)から成るものとした。表2に示した結果は、それ
ぞれ5個のデータを平均した測定値である。
【0048】
【表2】
【0049】上記のデータは、本発明のエポキシドが比
較的低い塗布所要量で濃度損失に対して色素供与体を安
定化する有益な効果を示している。
【0050】実施例3 この実施例は、低塗布濃度で本発明のエポキシドを含む
ものと添加剤を含まないものとで、各種のポリマーバイ
ンダーを濃度損失について比較する。実施例1に記載し
たように色素供与体を製作し試験したが、但し以下のバ
インダーを使用した。 B−1;CAP482-.5 、Tennessee Eastman 社(Kingspor
t, Tennessee)から市販されている、粘度 0.5秒の酢酸
プロピオン酸セルロースであって、メチルイソブチルケ
トンとエタノールの70:30混合物から塗布した。 B−2;CAP482-20 、Tennessee Eastman 社(Kingspor
t, Tennessee)から市販されている、粘度20秒の酢酸プ
ロピオン酸セルロースであって、メチルイソブチルケト
ンとエタノールの70:30混合物から塗布した。 B−3;HIGH IV CAP 、1990年 3月19日出願の米国特許
出願第 495,186号明細書に従い調製した(高粘度酢酸プ
ロピオン酸セルロース)であって、メチルイソブチルケ
トンとエタノールの70:30混合物から塗布した。 B−4;ニトロセルロース、グレードRS 30-40、Aqualo
n 社(Wilmington, Delaware)より入手、メチルイソブ
チルケトンとエタノールの70:30混合物から塗布した。 B−5;Butvar B-72(登録商標) ポリ(ビニルブチラー
ル)樹脂、Monsanto社(St. Louis, Missouri)から入
手、メチルイソブチルケトンとエタノールの70:30混合
物から塗布した。 B−6;ポリスチレン、約MW 280,000、Scientific Pol
ymer Products (Ontario, New York )からカタログ番
号039Aとして入手、2-ブタノンとジクロロメタンの80:
20混合物から塗布した。 B−7;Vylon 200(登録商標) ポリエステル、東洋紡株
式会社から入手、ジクロロメタンと1,1,2-トリクロロエ
タンの70:30混合物から塗布した。以下の結果が得られ
た。
【0051】
【表3】
【0052】表3の脚注:表中の最初の三つの記載デー
タは、それぞれ20個のデータ点を平均した値である
が、残りのデータはそれぞれ5個のデータ点を平均した
値である。どの場合も、E−1を0.054 g/m2の濃度で含
有させた。
【0053】表3のデータは、各種の色素バインダー
が、本発明のエポキシドの一つを用いると、濃度損失に
対して安定化されうることを例示している。
【0054】実施例4 以下の実施例は、本発明の化合物が、各種の色素及びバ
インダーと共に、また比較的低い塗布量において、抵抗
ヘッド感熱プリント媒体における色素の安定化に有効で
あることを例示するものである。
【0055】厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレー
ト)支持体の両面に、n-ブタノール中にTyzor TBT(登録
商標)(DuPont Chemical 社より市販されているチタンア
ルコキシド) を含む溶液を塗布して、被覆量を各面共
0.10 g/m2とした。支持体の片面に、ニトロセルロース
バインダーに分散させたポリテトラフルオロエチレン微
粒子の分散体から成るスリップ層を、乾燥被覆量0.54 g
/m2 で塗布した。この分散体は、商品名Emralon 329(登
録商標) でAcheson Colloids社から市販されている。こ
の塗布に用いた溶媒は、Acheson 社からSB-1として市販
されている4成分系配合物とした。
【0056】支持体の色素側に、実施例1のイエロー色
素(0.22 g/m2) または下記のシアン色素#2(0.32 g/m2)
の溶液を、下記のポリマーバインダー(0.54 g/m2) 及び
溶媒から塗布した。用いたバインダーは、実施例1、2
及び3に用いたものと同じとし、その添加または変更は
記載のとおりである。 B−8;ポリスチレンは、Scientific Polymer Product
s(Ontario, NY)製のカタログ#400とした。このバインダ
ーは、色素と共に、2-ブタノンとジクロロメタンとの8
0:20配合物から塗布した。 B−9;ポリ(メチルメタクリレート)は、Kodak Labo
ratory Chemicals(Rochester, NY) 製の化学品#04942P
とし、2ーブタノンとジクロロメタンとの80:20配合物か
ら塗布した。 B−10;ポリ塩化ビニルは、Scientific Polymer Produ
cts(Ontario, NY)製のカタログ#354とした。塗布溶剤は
テトラヒドロフランとした。 B−11;エチルセルロースは、Dow Chemical社(Midlan
d, Mich.)製の製品HE350Hとし、メチルイソブチルケト
ンとエタノールとの70:30配合物から塗布した。
【0057】
【化7】
【0058】それぞれのコーティングには、安定剤とし
て本発明のエポキシドを含むコーティングを少なくとも
一つ伴わせた。
【0059】
【表4】
【0060】表4の脚注:表記の濃度値は5個のデータ
点の平均値である。イエロー色素を含有するコーティン
グにはステータスA青色透過濃度が、またシアン色素を
含有するコーティングには赤色透過濃度が示されてい
る。
【0061】表4の結果は、各種のポリマーバインダー
及び色素を安定化する上での本発明のエポキシドの使用
効果を例示している。
【0062】
【発明の効果】本発明のエポキシド安定剤を使用する
と、インキュベーションの際の濃度損失が最小限に抑え
られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱では転写されないポリマーバインダー
    中の画像色素と、赤外吸収材料と、そして前記バインダ
    ーの約25重量%以下の量の前記バインダーとは別のエ
    ポキシド安定剤とを含んで成る色素層を表面に有する支
    持体を含んで成る感熱色素転写用色素供与体素子。
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