JPH06155879A - 孔版製版方法およびその方法に使用する孔版印刷用原稿用紙、孔版原紙ユニットおよび孔版印刷装置 - Google Patents

孔版製版方法およびその方法に使用する孔版印刷用原稿用紙、孔版原紙ユニットおよび孔版印刷装置

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JPH06155879A
JPH06155879A JP22171293A JP22171293A JPH06155879A JP H06155879 A JPH06155879 A JP H06155879A JP 22171293 A JP22171293 A JP 22171293A JP 22171293 A JP22171293 A JP 22171293A JP H06155879 A JPH06155879 A JP H06155879A
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JP22171293A
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Takakuni Hasegawa
貴訓 長谷川
Atsushi Harada
篤 原田
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難しい位置決め作業等を必要とすることなく
高精度の重ね刷りを簡便に行うことができるようにする
こと。 【構成】 複数箇所の各々に予め定義された相対位置関
係をもって原稿画像を形成された一枚の孔版印刷用原稿
用紙21を用いて孔版原紙ユニット1の複数箇所に、こ
の孔版原紙ユニット1と孔版印刷用原稿用紙21との相
互の位置関係を変化させることなく原稿用紙21の各原
稿画像による孔版を製版する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版製版方法およびそ
の方法に使用する孔版印刷用原稿用紙、孔版原紙ユニッ
トおよび孔版印刷装置に関し、特にカラー印刷等のため
に重ね刷り印刷を行う孔版製版方法およびその方法に使
用する孔版印刷用原稿用紙、孔版原紙ユニットおよび孔
版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、事務所等にて葉書印刷等に用
いられる簡易式の孔版印刷装置として、印刷用紙載置台
を有する基台と、一端部を前記基台に枢動連結され前記
印刷用紙載置台の上面、即ち印刷用紙載置面に対向する
面部に孔版原紙を交換可能に位置決め装着される押圧板
とを有し、印刷用紙載置面上に印刷用紙が載置された状
態にて押圧板の押し下げ操作により当該押圧板に装着さ
れている孔版原紙を印刷用紙載置面上に印刷用紙を押し
付けることにより孔版印刷を行う手動押圧式の孔版印刷
装置が既に知られており、この種の孔版印刷装置は、例
えば実開昭62−196567号公報に示されている。
【0003】この孔版印刷装置に使用する孔版原紙とし
て、孔版原紙が枠状ホルダより支持されたユニット形式
の孔版原紙が知られており、これは例えば実開昭51−
132007号公報に示されている。
【0004】上述の如き孔版印刷装置によるカラー印刷
等の多色印刷は、シアン、マゼンタ、イエローの如く、
色分解された孔版印刷用原稿を用いて各色の印刷のため
の孔版を各孔版原紙、例えば上述の如き枠付きの孔版原
紙ユニットに個別に製版し、この各孔版原紙ユニットを
一つずつ取り替え式に押圧板に位置決め装着し、この各
孔版原紙ユニットにより印刷用紙載置面上に載置された
同一の印刷用紙に対して印刷を繰り返すことにより、即
ち重ね刷りすることにより行われる。
【0005】上述の如き重ね刷りに於いては、各孔版原
紙ユニットによる孔版印刷が印刷用紙の同一位置に行わ
れる必要があり、さもないと各刷りの印刷画像に相互の
ずれが生じ、適正な印刷物が得られない。
【0006】各孔版原紙ユニットによる孔版印刷が印刷
用紙の同一位置に行われるためには、各孔版原紙ユニッ
トが孔版印刷装置に互いに同一装着位置に位置決め装着
され、各孔版原紙ユニットによる同一印刷用紙に対する
孔版印刷の間、印刷用紙が印刷用紙載置面上に不動配置
される必要があり、しかもこれらのことが満たされた上
で、各孔版が各孔版原紙ユニットに相互に同一位置関係
をもって製版される必要がある。
【0007】各孔版原紙ユニットを孔版印刷装置の同一
位置に位置決め装着することは、従来より孔版原紙ユニ
ットの装着部である押圧板に孔版原紙ユニットの位置決
め装着構造が設けらていることにより解決され、印刷用
紙を印刷用紙載置面上に不動配置することは、従来より
印刷用紙載置面を粘着層により構成して印刷用紙が印刷
用紙載置面に剥離可能に貼着されるようにすること、或
いは印刷用紙載置部に印刷用紙の位置決め構造が設けら
ていることにより解決される。これら孔版原紙ユニット
の位置決め装着構造、印刷用紙の貼着構造、位置決め構
造は、例えば実公平4−11803号、実公平2−27
2号、実開昭64−20356号の各公報に示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き孔版印刷装
置に於いては、付属品として、フルカラー印刷のため
に、シアン、マゼンタ、イエローの如く、予め色分解さ
れた孔版印刷用原稿が準備され、従来、この各色の孔版
印刷のための孔版印刷用原稿による製版は、各色の孔版
印刷のための孔版印刷用原稿毎に個別の孔版原紙ユニッ
トに対して行われている。このため、各孔版印刷用原稿
による孔版が各孔版原紙ユニットに相互に同一位置関係
をもって製版されるためには、製版時に各孔版原紙ユニ
ットに対して各孔版印刷用原稿が各製版について相互に
同一の製版位置に位置決めされなくてはならない。
【0009】しかし、上述の如き手動押圧式の孔版印刷
装置にフラシュバルブによる感熱式の製版機能を付けた
製版機能付き孔版印刷装置に於いて、上述の如き製版を
行う場合、孔版原紙ユニットを印刷時と同様に押圧板に
位置決め装着した上で、印刷用紙載置面上に各孔版印刷
用原稿を相互に同一位置に位置決め配置しなければなら
ず、この位置決め作業は、面倒で、相当難しいものにな
る。
【0010】またこの場合は、上述の各位置決め誤差が
重畳することにより、重ね刷り精度が低下し、従来実際
には、何度か試し刷りを行って各印刷画像が一致するよ
うに試行錯誤的に印刷用紙の配置位置を微調整すること
が行われている。
【0011】本発明は、従来の重ね刷り印刷のための製
版に於ける上述の如き問題点に着目してなされたもので
あり、難しい位置決め作業等を必要とすることなく高精
度の重ね刷りを簡便且つ確実に行うことができる孔版製
版方法およびこの方法の実施に使用する孔版印刷用原稿
用紙、孔版原紙ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、複数箇所の各々に予め定義された相対位置
関係をもって原稿画像を形成された一枚の孔版印刷用原
稿用紙を用いて孔版原紙の複数箇所に、当該孔版原紙と
前記孔版印刷用原稿用紙との相互の位置関係を変化させ
ることなく前記孔版印刷用原稿用紙の各原稿画像による
孔版を製版することを特徴とする孔版製版方法によって
達成される。
【0013】また上述の如き目的を達成するために、本
発明による孔版製版方法の実施に使用する孔版印刷用原
稿用紙は、重ね刷りのための複数個の原稿画像が単一用
紙の複数箇所の各々に予め定義された相対位置関係をも
って形成されていることを特徴としている。
【0014】この孔版印刷用原稿用紙における原稿画像
の配置は、線形、格子配置に限らず、各原稿画像は一つ
の中心点の周りに回転変位した位置に形成されていても
よい。
【0015】また上述の如き目的を達成するために、本
発明による孔版製版方法の実施に使用する孔版原紙ユニ
ットは、枠状ホルダより支持された孔版原紙の複数箇所
に孔版の製版領域を有し、この複数箇所の孔版製版領域
の各々に応じて前記枠状ホルダに当該枠状ホルダの孔版
印刷装置に対する取付位置を規定する位置決め係合部が
形成されていることを特徴としている。
【0016】この孔版原紙ユニットにおける孔版製版領
域の配置は、線形、格子配置に限らず、各孔版製版領域
は一つの中心点の周りに回転変位した位置に形成されて
いてもよい。
【0017】またこの孔版原紙ユニットの枠状ホルダは
複数箇所の孔版製版領域毎に孔版原紙を枠状に支持し、
その複数箇所の孔版製版領域毎に分離可能に構成されて
いることを特徴としていてよい。
【0018】また上述の如き目的を達成するために、本
発明による孔版印刷装置は、印刷用紙を載置される印刷
用紙載置台を有する基台と、前記一端部を前記基台に回
動可能に装着され孔版原紙ユニットをこれの各孔版製版
領域に対応して割り出し移動可能に支持する押圧板とを
有していることを特徴としている。
【0019】この孔版印刷装置においては、孔版原紙ユ
ニットの支持部が前記押圧板に取付位置調整可能に設け
られていても、あるいは孔版原紙ユニットの支持部は孔
版原紙ユニットを割り出し回転可能に支持するよう構成
されていてもよい。
【0020】
【作用】上述の如き構成によれば、各原稿画像による孔
版が孔版印刷用原稿用紙に於ける原稿画像の相対位置関
係と同一の相対位置関係をもって孔版原紙に製版され
る。
【0021】このことにより各原稿画像による孔版を孔
版原紙ユニットの各枠体の孔版原紙に互いに同一位置関
係をもって製版することが可能になる。
【0022】上述の如き構成よりなる孔版印刷装置にお
いては、上述の如く製版された孔版原紙ユニットが押圧
板に装着され、孔版原紙ユニットが押圧板に対して割り
出し移動されることにより、孔版原紙ユニットの各孔版
製版領域が所定の位置に割り出され、各孔版製版領域に
製版されている孔版により孔版印刷が押圧式に行われ
る。
【0023】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。図1は本発明による孔版製版方
法の実施に使用する孔版印刷用原稿用紙および孔版原紙
ユニットの一実施例を示している。図1に於いて、符号
1は孔版原紙ユニットを、符号21は孔版印刷用原稿用
紙を各々示している。
【0024】孔版原紙ユニット1は、各々孔版製版領域
を郭定する3個の枠部3a、3b、3cを横方向に整列
状態にて有する枠状ホルダ5を有している。枠状ホルダ
5は、厚紙等により構成され、ミシン目7により各枠部
3a、3b、3c毎に分離可能になっている。枠状ホル
ダ5は各枠部3a、3b、3cについて位置決め用凹凸
部9を相互に同一位置関係をもって有している。
【0025】枠状ホルダ5の一方の面部には各枠部3
a、3b、3c毎に熱可塑性プラスチックスフィルムと
繊維質シートとの重合体よりなる感熱穿孔性の孔版原紙
11が張着され、また枠状ホルダ5の他方の面部には各
枠部3a、3b、3c毎に透明プラスチックシートより
なるインクカバーシート13が開閉可能に装着されてい
る。
【0026】この孔版原紙ユニット1は、各枠部3a、
3b、3cについて見れば、理想科学工業株式会社製の
商品名「プリントゴッコ」用のステンシルマスタと実質
的に同一構造のものであり、これについて、より詳細な
説明が必要ならば、実開昭51−132007号公報を
参照されたい。
【0027】孔版印刷用原稿用紙21は、一枚の単一用
紙により構成され、その単一用紙の複数箇所に各々重ね
刷りのための複数個の原稿画像、例えばフルカラー印刷
のために、シアン、マゼンタ、イエローの如く、予め色
分解された孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyを予め
定義された相対位置関係をもって印刷等により形成され
ている。ここで定義される孔版印刷用原稿画像Dc、D
m、Dyの相対位置関係は枠状ホルダ5の枠部3a、3
b、3cの整列配置関係と同一の整列配置関係にて決定
される。
【0028】孔版印刷用原稿用紙21には、製版時にこ
れと孔版原紙ユニット1とが重ね合わせられる時に、そ
の相互に位置決めのための位置決めマークmが孔版原紙
ユニット1の四隅の輪郭線により印刷されている。
【0029】また孔版印刷用原稿用紙21の孔版印刷用
原稿画像領域外の表面には部分的に粘着層部23が形成
されている。
【0030】上述の如き孔版原紙ユニット1と孔版印刷
用原稿用紙21とを使用して製版を行う場合は、孔版印
刷用原稿用紙21の原稿面上に位置決めマークmを用い
て孔版原紙ユニット1を、その孔版原紙張着面を下向き
にして重ね合わす。この重ね合わせにより孔版印刷用原
稿用紙21は粘着層部23により孔版原紙ユニット1に
貼り合わせられる。
【0031】この貼り合わせ状態下にては、孔版印刷用
原稿画像Dc、Dm、Dyが枠状ホルダ5の枠部3a、
3b、3cの各々に対応する。
【0032】尚、孔版原紙ユニット1と孔版印刷用原稿
用紙21との相互位置決めは、相互に斜めにならないな
らば、縦、横方向に多少のずれがあっても重ね刷りに於
ける印刷画像に相互にずれが生じることはない。
【0033】上述の如き貼り合わせ状態にて孔版原紙ユ
ニット1のインクカバーシート13の側より孔版原紙ユ
ニット1の孔版原紙11に対して光線を照射し、感熱に
孔版を製版する。
【0034】この製版は、その全体について一気に行わ
れても、枠状ホルダ5の各枠部3a、3b、3c毎に、
換言すれば孔版印刷用原稿用紙21の孔版印刷用原稿画
像Dc、Dm、Dy毎に個別に行われてもよい。尚、枠
状ホルダ5の各枠部3a、3b、3c毎に個別に製版を
行う場合は、孔版原紙ユニット1と孔版印刷用原稿用紙
21との相互位置関係を変化させることなく行う必要が
ある。このことは、一回の製版が感熱式に行われると、
孔版原紙11に孔版印刷用原稿用紙21が貼り付くこと
により保証され、またこの実施例に於いては、孔版印刷
用原稿用紙21が粘着層部23により孔版原紙ユニット
1に貼り合わせられていることによって保証される。
【0035】上述の如く製版が行われると、孔版印刷用
原稿用紙21の孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyに
よる各孔版が孔版原紙ユニット1の各枠部3a、3b、
3cの孔版原紙11に、孔版印刷用原稿用紙21の孔版
印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyの相対位置関係と同一
の相対位置関係をもって製版される。
【0036】このことにより孔版印刷用原稿用紙21の
孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyによる孔版が、孔
版原紙ユニット1の各枠部3a、3b、3cに、孔版印
刷用原稿用紙21に於ける孔版印刷用原稿画像Dc、D
m、Dyの相対位置関係と完全に同一の相対位置関係に
て、互いに同一位置関係をもって製版され、孔版印刷用
原稿用紙21にて孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dy
の相対位置関係が予め適切に設定されていることによ
り、各枠部3a、3b、3cの孔版の相対位置関係も自
ずと適切なものになる。
【0037】従って、シアン、マゼンタ、イエローの如
く色分解された孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyに
よる孔版により、その各色の印刷を重ね刷りしてフルカ
ラー印刷を行う場合は、孔版印刷用原稿用紙21に孔版
印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyが孔版原紙ユニット1
の各枠部3a、3b、3cの配置位置に応じて予め所定
の座標位置に形成されていることにより、上述の如く製
版された孔版原紙ユニット1が枠部3a、3b、3cの
各々について孔版印刷装置に相互に同一位置に位置決め
装着され、不動配置の印刷用紙に対して枠部3a、3
b、3cの各孔版原紙11による孔版印刷が行われるだ
けで、特別な手操作位置決めを行うことなく、印刷画像
ずれがない高精度のフルカラー印刷物が得られるように
なる。
【0038】この場合、孔版原紙ユニット1が枠部3
a、3b、3cの各々について孔版印刷装置に相互に同
一位置に位置決め装着されるならば、孔版原紙ユニット
1の枠部3a、3b、3cは、製版後にミシン目7によ
って互いに分離され、各枠部3a、3b、3c毎に個別
に孔版印刷装置に装着されてもよい。
【0039】上述の如く適切な所定の相対位置関係にて
孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyを有する孔版印刷
用原稿用紙21は色分解画像処理技術を用いた色分解印
刷により製作される。
【0040】図2は上述の如き製版と孔版印刷を行うの
に適した手動押圧式の製版機能付き孔版印刷装置の一実
施例を示している。この孔版印刷装置は、基台31と、
基台31の一端部に水平な枢軸33により枢動連結され
て実質的に上下方向に回動可能な押圧板35とを有して
いる。
【0041】基台31上には、スポンジ、軟質ポリウレ
タンフォーム等の弾性材により構成された印刷用紙載置
台37が設けられている。印刷用紙載置台37の上面に
は、シリコンゴム、粘着性を備えたポリウレタン樹脂等
により構成された粘着層39が印刷用紙載置台上面の全
面に亘って設けれられており、粘着層39は印刷用紙を
剥離可能に貼着保持するようになっている。
【0042】印刷用紙載置台37の二つの隅角部には印
刷用紙載置台37上に於ける印刷用紙の位置決めを行う
L形のコーナガイド41が降下移動可能に設けられてい
る。このコーナガイド41は、図示されていないばねに
より上方へ付勢され、製版、印刷時には押圧板35の押
圧により押し下げられる構造になっている公知のもので
あり、このコーナガイド41について、より詳細な説明
が必要ならば、実開昭64−20356号公報を参照さ
れたい。
【0043】押圧板35には手動操作のための把持部4
3が形成されていると共に、押圧板35が印刷用紙載置
面、即ち粘着層39の上面に対向する面部には原紙ユニ
ット取付部45、47が形成されている。
【0044】原紙取付部45、47は、上述の孔版原紙
ユニット1の各枠部3a、3b、3cを着脱可能に保持
するようになっており、このうち原紙取付部45には枠
部3a、3b、3cの各位置決め用凹凸部9の凸側を受
け入れる位置決め孔49が形成されている。
【0045】この場合、孔版原紙ユニット1の各枠部3
a、3b、3cは、図2にてX軸方向の位置決めは原紙
取付部45、47とのがた無し係合により行われ、図2
にてY軸方向の位置決めは位置決め用凹凸部9の位置決
め孔49に対するがた無し係合により行われる。この位
置決めがより一層正確に行われる必要がある場合は、原
紙取付部47にばねを組み込み、このばねにより孔版原
紙ユニット1が原紙取付部45に押し付けられるように
すればよい。
【0046】また押圧板35には感熱式製版のためのラ
ンプハウス51が着脱可能に取り付けられるようになっ
ている。ランプハウス51は、図には示されていない
が、内部にフラッシュバルブを交換可能に支持し、フラ
ッシュバルブの閃光によりの孔版原紙ユニット1の孔版
原紙11の製版を感熱式に行うようになっている。
【0047】上述の如き製版機能付き孔版印刷装置を用
いて本発明による孔版製版方法を実施する場合は、上述
の如く、孔版印刷用原稿用紙21の原稿面上に位置決め
マークmを用いて孔版原紙ユニット1を、その孔版原紙
張着面を下向きにして重ね合わせ、粘着層部23により
印刷用原稿用紙21を孔版原紙ユニット1に貼り合わせ
る。
【0048】この貼り合わせ状態にて孔版原紙ユニット
1の枠部3a、3b、3cの何れか一つを原紙取付部4
5、47に係合させると共にその枠部の位置決め用凹凸
部9を位置決め孔49に係合させる。
【0049】これにより孔版原紙ユニット1が各枠部3
a、3b、3cについて押圧板35に位置決め装着され
る。
【0050】この状態にて把持部43を手にて握って押
圧板35を枢軸33を中心として図1にて時計廻り方向
へ回動させ、押圧板35を印刷用紙載置台77に押し付
けた状態にてランプハウス51のフラツシュバルブを閃
光させる。これにより孔版原紙ユニット1の一つの枠部
3a、3b或いは3cの孔版原紙11に、これに対応す
る孔版印刷用原稿画像Dc、Dm或いはDyによる製版
が感熱式に行われる。
【0051】以降、孔版原紙ユニット1の一つの枠部3
a、3b或いは3cについて製版が完了する度に、孔版
原紙ユニット1を押圧板35より取り外して、孔版原紙
ユニット1の未製版の他の枠部3a、3b、3cの何れ
か一つを原紙取付部45、47に係合させると共に、そ
の枠部の位置決め用凹凸部9を位置決め孔49に係合さ
せ、上述の如き製版を繰り返し行う。
【0052】これにより孔版原紙ユニット1の各枠部3
a、3b、3cの孔版原紙11に、各々対応する孔版印
刷用原稿画像Dc、Dm、Dyによる製版が感熱式に行
われる。
【0053】これにより孔版印刷用原稿用紙21の孔版
印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyによる孔版が、孔版原
紙ユニット1の各枠部3a、3b、3cに、孔版印刷用
原稿用紙21に於ける孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、
Dyの相対位置関係と完全に同一の相対位置関係にて、
互いに同一位置関係をもって製版され、孔版印刷用原稿
用紙21にて孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyの相
対位置関係が予め適切に設定されていることにより、各
枠部3a、3b、3cの孔版の相対位置関係も自ずと適
切なものになる。
【0054】孔版印刷に際しては、印刷用紙をコーナガ
イド41により規定される位置にて印刷用紙載置台37
の粘着層39上に乗せて粘着層39上に貼り付ける。
【0055】また孔版原紙ユニット1の各枠部3a、3
b、3cの孔版原紙11とインクカバーシート13との
間に、シアン、マゼンタ、イエローの如く各色の印刷イ
ンクを装填し、第一刷りの孔版、例えば孔版印刷用原稿
画像Dcによる孔版を形成されている枠部3aを原紙取
付部45、47に係合させると共にその枠部の位置決め
用凹凸部9を位置決め孔49に係合させてこれを押圧板
35に位置決め装着する。
【0056】この状態にて把持部43を手にて握って押
圧板35を枢軸33を中心として図2にて時計廻り方向
へ回動させ、押圧板35を印刷用紙載置台37に押し付
けることにより、孔版原紙ユニット1の枠部3aの孔版
原紙11を粘着層39上の印刷用紙に押し付け、先ずシ
アン色の孔版印刷を行う。
【0057】このシアン色の孔版印刷完了後に第二刷り
の孔版、例えば孔版印刷用原稿画像Dmによる孔版を形
成されている枠部3bを原紙取付部45、47に係合さ
せると共にその枠部の位置決め用凹凸部9を位置決め孔
49に係合させてこれを押圧板35に位置決め装着す
る。
【0058】この状態にて把持部43を手にて握って押
圧板35を枢軸33を中心として図2にて時計廻り方向
へ回動させ、押圧板35を印刷用紙載置台37に押し付
けることにより、孔版原紙ユニット1の枠部3bの孔版
原紙11を粘着層39上の印刷用紙に押し付け、マゼン
タ色の孔版印刷を行う。
【0059】このマゼンタ色の孔版印刷完了後に第三刷
りの孔版、例えば孔版印刷用原稿画像Dyによる孔版を
形成されている枠部3cを原紙取付部45、47に係合
させると共にその枠部の位置決め用凹凸部9を位置決め
孔49に係合させてこれを押圧板35に位置決め装着す
る。
【0060】この状態にて把持部43を手にて握って押
圧板35を枢軸33を中心として図2にて時計廻り方向
へ回動させ、押圧板35を印刷用紙載置台37に押し付
けることにより、孔版原紙ユニット1の枠部3cの孔版
原紙11を粘着層39上の印刷用紙に押し付け、イエロ
色の孔版印刷を行う。
【0061】この三色の孔版印刷の完了するまで、印刷
用紙が粘着層39に貼り付いて不動であることが保たれ
ることにより印刷用紙にその三色の重ね刷りによるフル
カラー印刷が行われる。
【0062】このフルカラー印刷は、各色の印刷のため
の孔版を保持している枠体3a、3b、3cが孔版印刷
装置の押圧板35に相互に同一の位置に取り付けられ、
このことと、上述の如く孔版印刷用原稿用紙21の孔版
印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyによる孔版が、孔版原
紙ユニット1の各枠部3a、3b、3cに、孔版印刷用
原稿用紙21に於ける孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、
Dyの相対位置関係と完全に同一の相対位置関係にて、
互いに同一位置関係をもって製版されていることと相ま
って印刷画像ずれを生じることなく高精度に行われる。
【0063】尚、この孔版印刷時には、孔版原紙ユニッ
ト1の枠部3a、3b、3cは、ミシン目7によって互
いに分離されて各々個別に押圧板35に位置決め装着さ
れてもよい。
【0064】図3は本発明による手動押圧式の製版機能
付き孔版印刷装置の一実施例を示している。尚、図3に
於いて、図2に対応する部分は図2に付した符号と同一
の符号により示されている。
【0065】この実施例に於いては、押圧板35に孔版
原紙ユニット支持スライダ53がレール54により横方
向(X軸方向)に移動可能に設けられている。孔版原紙
ユニット支持スライダ53は、原紙取付部45、47に
よって孔版原紙ユニット1を位置決め保持し、図示され
ていないクリックストップ機構等により予め設定された
三個の移動位置に位置し、支持している孔版原紙ユニッ
ト1の各枠部3a、3b、3cを印刷用紙載置台37と
対向する位置に位置させるようになっている。即ち、孔
版原紙ユニット支持スライダ53は孔版原紙ユニット1
の各枠部3a、3b、3cに対応して三つの移動位置に
押圧板35に対して線形に割り出し移動する。
【0066】この実施例に於いては、孔版原紙ユニット
支持スライダ53が横移動されて、これがクリックスト
ップ機構等により予め設定された三個の移動位置の何れ
かに位置されることにより、孔版原紙ユニット1の枠部
3a、3b、3cの何れかが選択的に一つの印刷位置に
位置決め配置、即ち割り出され、孔版原紙ユニット1を
押圧板35に対して取り外しすることなく、孔版原紙ユ
ニット1の枠部3a、3b、3cの何れかの孔版による
孔版印刷が上述の実施例と同様に行われる。また孔版印
刷装置においては、製版時にも孔版原紙ユニット支持ス
ライダ53の上述の如き割り出し移動操作を行うことに
より、上述の実施例と同様にランプハウス51を使用し
て孔版原紙ユニット1の枠部3a、3b、3cの各々に
孔版を閃光式に製版することができる。
【0067】この実施例に用いられる孔版原紙ユニット
1は、各枠部3a、3b、3c毎に位置決め用凹凸部9
を形成されている必要はない。
【0068】なお、孔版原紙ユニット1の孔版原紙11
に製版された孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、Dyによ
る各孔版は、孔版原紙ユニット支持スライダ53の押圧
板35に対する移動方向(X軸方向)に対して平行に整
列配置されている必要がある。この要求のために、孔版
原紙ユニット支持スライダ53は孔版原紙ユニット1を
回動変位可能に支持するよう構成されていればよい。
【0069】図4は孔版原紙ユニット1を取付位置調整
可能に支持するよう構成された孔版印刷装置の実施例を
示している。この孔版印刷装置においては、孔版原紙ユ
ニット支持スライダ53が、レール54により押圧板3
5に横方向に移動可能に係合するスライダ母体53a
と、固定ねじ55によりスライダ母体53aに任意の回
動姿勢にて固定され、原紙取付部45、47により孔版
原紙ユニット1を支持するユニット支持体53bとによ
り構成されている。
【0070】この実施例においては、固定ねじ55がス
ライダ母体53aに上下方向(Y軸方向)に移動可能に
係合しているナット57との螺合し、スライダ母体53
aにおける固定ねじ55の通し孔59が上下方向(Y軸
方向)に延在する長孔とされ、ユニット支持体53bに
おける固定ねじ55の通し孔60が横方向(X軸方向)
に延在する長孔とされていることにより、ユニット支持
体53bは、スライダ母体53aに対し任意の回動傾斜
姿勢にて固定されると共に、上下方向、横方向にもスラ
イダ母体53aに対し取付位置を微調整され得るように
なっている。
【0071】上述の如き調整機構が設けられていれば、
例えば図5(a)に示されている如く、孔版原紙ユニッ
ト1の孔版原紙11に孔版印刷用原稿画像Dc、Dm、
Dyによる各孔版A、B、Cが孔版原紙ユニット支持ス
ライダ53の押圧板35に対する移動方向(X軸方向)
に対して傾斜角θをもった整列状態にて製版されても、
図5(b)に示されている如く、ユニット支持体53b
を、固定ねじ55を中心としてスライダ母体53aに傾
斜角θをもって回動変位させてスライダ母体53aに固
定し、この調整により孔版A、B、Cが孔版原紙ユニッ
ト支持スライダ53の押圧板35に対する移動方向に対
して平行に整列配置されればよい。
【0072】なお、このユニット支持体53bの取付姿
勢位置の調整機構は、ユニット支持体53bが上下左右
方向に、且つ回動変位可能にスライダ母体53aにフロ
ーティング支持され、ユニット支持体53bが任意の姿
勢位置にてスライダ母体53aに固定される構造もの
や、磁石によりユニット支持体53bが任意の姿勢位置
にてスライダ母体53aに固定される構造のものや、そ
の他、各種の取付姿勢位置調整構造により構成されても
よい。
【0073】なお、上述の何れの実施例に於いても、孔
版原紙ユニット1の枠状ホルダ5は各枠部3a、3b、
3c毎に分離可能になっているが、これが不必要な場合
は、図6に示されている如く、枠状ホルダ5は枠部3
a、3b、3cの分割枠を省略されれもよい。
【0074】図7は上述の如き製版方法により製版され
た孔版による孔版印刷を行うのに適した孔版印刷装置の
実施例を示している。
【0075】この実施例に於いては、一つの孔版原紙6
1の三箇所に、上述の如き製版方法により孔版印刷用原
稿用紙21を用いて孔版A、B、Cが製版されている。
【0076】孔版原紙61の配置位置の上方にはインキ
パッド装置73が配置されている。インキパッド装置7
3は正三角柱形状のパッドマウント部材75を有してお
り、パッドマウント部材75はブラケット部材77に枢
軸79によって回転可能に支持されている。パッドマウ
ント部材75の三つの面75a、75b、75cには各
々にインキ含浸層よりなるインキパッド81、83、8
5が取り付けられている。インキパッド81はイエロー
色の印刷インキを含浸保有し、インキパッド83はマゼ
ンタ色の印刷インキを含浸保有し、インキパッド85は
シアン色の印刷インキを含浸保有するようになってい
る。
【0077】パッドマウント部材75はモータを内蔵し
た分割回転駆動装置87により120度ずつ枢軸79を
中心して分割回転駆動されるようになっており、これに
よりインキパッド81、83、85の何れか一つが選択
的に孔版原紙11の上面に対向することになる。
【0078】ブラケット部材77は上下動アクチュエー
タ89により上下動可能に支持され、パッドマウント部
材75を孔版原紙61の上面より上方に引き離した上昇
位置とパッドマウント部材75のインキパッド81、8
3、85の何れかを孔版原紙11の上面に押し付ける降
下位置との間に上下動するようになっている。
【0079】孔版原紙61の下方には孔版原紙61を挟
んでインキパッド装置73と対向する位置に用紙載置台
91が固定配置されており、用紙載置台91は孔版原紙
11の下面より少し離れた台上に印刷用紙Pを取り外し
可能に保持するようになっている。
【0080】この実施例に於いては、用紙載置台91の
台上に印刷用紙Pをセッティングし、孔版A、B、Cを
製版された孔版原紙61を、その孔版の配列方向A、
B、C、即ち図にて符号Xにより示されている矢印方向
へ位置決め移動させることにより、孔版A、B、Cの何
れか一つをインキパッド装置73の真下に位置させる。
ブラケット部材77が前記上昇位置にある状態にて分割
回転駆動装置87によりパッドマウント部材75が12
0度ずつ枢軸79を中心して分割回転されることによ
り、インキパッド81、83、85の何れか一つが孔版
原紙61の上面に対向し、この状態にて上下動アクチュ
エータ89によりブラケット部材77が降下され、孔版
原紙61の上面に対向しているインキパッド81、8
3、あるいは85が孔版原紙61の上面に押し付けられ
るにより、孔版原紙61が用紙載置台91の台上にある
印刷用紙Pと接合し、インキパッド81、83、あるい
は85の印刷インキが孔版A、B、あるいはCを介して
用紙載置台91の台上の印刷用紙Pに与えられ、孔版
A、B、あるいはCによる孔版印刷が行われる。
【0081】この場合も、孔版A、B、Cは一枚の孔版
印刷用原稿用紙21に於ける原稿画像の相対位置関係と
同一の相対位置関係をもって形成され、孔版印刷用原稿
用紙21にて原稿画像の相対位置関係が予め適切に設定
されていることにより、孔版A、B、Cの相対位置関係
も自ずと適切なものになり、この孔版A、B、Cの配置
ピッチに応じた孔版原紙61の矢印X方向への位置決め
移動と、それに応じたパッドマウント部材75の120
度分割回転による使用インキパッドの変更により、用紙
載置台91の台上の印刷用紙Pに対して各色による重ね
刷りが印刷画像ずれを生じることなく行われることにな
る。
【0082】図8は上述の如き製版方法により製版され
た孔版による孔版印刷を行うのに適した孔版印刷装置の
他の実施例を示している。
【0083】この実施例に於いては、架台101により
上下方向に傾斜配置された基台103が設けられ、基台
103に四つの印刷ユニット105、107、109、
111が上下方向に一列に傾斜配置され、また最上位の
印刷ユニット105より傾斜上流側には自動給紙装置1
13が配置され、最下位の印刷ユニット111より傾斜
下流側に排紙台115が設けられている。
【0084】印刷ユニット105、107、109、1
11の各々には基台103の傾斜上面に対して垂直に案
内柱117が立設され、案内柱117の先端、即ち上端
には基台103の傾斜上面と平行に孔版原紙支持部11
9が構成されている。孔版原紙支持部119は印刷ユニ
ット105、107、109、111について一括した
ものとして構成され、図1または図6に示されている如
き孔版原紙ユニット1を連続状態にて装着されるような
っている。尚、この場合、孔版原紙ユニット1は各印刷
ユニット105、107、109、111の各々につい
て個別の孔版、即ち4個の孔版を製版される。
【0085】各印刷ユニット105、107、109、
111の案内柱117には各々可動台121が案内柱1
17の軸線方向に平行移動可能に係合しており、可動台
121は圧縮コイルばね123により案内柱117の軸
線方向に沿った上方、即ち図6にて矢印Zにより示され
ている方向(以降、この方向を単に上方、またその反対
方向を単に下方と云う)へ付勢されている。
【0086】可動台121には印刷用紙載置台125が
固定装着されている。印刷用紙載置台125は上側に印
刷用紙載置面127を有しており、印刷用紙載置面12
7は基台103の傾斜上面と平行に上下方向に傾斜して
いる。これにより孔版原紙支持部119、換言すれば孔
版原紙支持部119より支持された孔版原紙ユニット1
の孔版原紙面と印刷用紙載置面127とは互いに平行に
対向することになる。
【0087】各印刷ユニット105、107、109、
111の印刷用紙載置台125には各々ゲート部材12
9が上下方向に回動可能に設けられている。ゲート部材
129はステープル状に形成され、印刷用紙載置台12
5上の印刷用紙の落下を阻止する閉位置と印刷用紙の落
下を自由に許す開位置との間に回動移動可能とされ、ソ
レノイド装置131により前記閉位置と前記開位置との
間に回動駆動されるようになっている。
【0088】各印刷ユニット105、107、109、
111には可動台121の上下駆動ユニット133が設
けられている。上下駆動ユニット133は、モータ13
5を有し、リンク部材137により可動台121と駆動
連結されている。
【0089】これにより各印刷ユニット105、10
7、109、111の可動台121は、モータ135に
より案内柱117の軸線方向に印刷用紙載置台125の
印刷用紙載置面127を孔版原紙支持部119より下方
へ引き離した降下位置と印刷用紙載置面127を孔版原
紙支持部119より支持された孔版原紙ユニット1の孔
版原紙面に対して押し付ける上昇位置とに間に駆動され
るようになっている。
【0090】印刷用紙載置台125間には一つ下位の印
刷用紙載置面127への印刷用紙の傾斜落下を案内する
ために、一端をゲート部材129に接続され、他端を一
つ下位の印刷用紙載置台125の傾斜上縁部に接続され
たマイラフィルム等による可撓性ガイド部材139が設
けられている。また可撓性ガイド部材139の上方部に
もマイラフィルム等による可撓性ガイド部材141が設
けられている。
【0091】この孔版印刷装置に於いては、モータ13
5による可動台121の上下駆動とソレノイド装置13
1によるゲート部材129の開閉駆動により、印刷用紙
が印刷ユニット105、107、109、111へ重力
による傾斜落下により次々と自動供給され、印刷用紙は
ゲート部材129により位置決めされ、各印刷ユニット
105、107、109、111による印刷により重ね
刷りが行われる。
【0092】これにより、印刷ユニット105、10
7、109、111に於ける使用インキの色を黄、マゼ
ンタ、シアン、墨とすることにより、フルカラー印刷が
行われるようになる。
【0093】尚、この孔版印刷装置について、より詳細
な説明が必要ならば、本願出願人と同一の出願人による
特願平4−142306号の明細書および図面を参照さ
れたい。
【0094】尚、上述の何れの実施例に於いても、一枚
の孔版印刷用原稿用紙に於ける原稿画像は一列に互いに
隔置して配置され、これに伴い孔版原紙の形状もそれに
対応したものになっているが、一枚の孔版印刷用原稿用
紙に於ける原稿画像の配置は複列配置であってもよい。
【0095】また、図9に示されている如く、孔版印刷
用原稿用紙21に於ける原稿画像Dc、Dm、Dy、D
bは、一つの中心点C21の周りの回転変位した各位置に
配置されてもよい。
【0096】この原稿用紙21のための孔版原紙ユニッ
ト1は、円盤状のホルダ5に各孔版製版領域A、B、
C、Dが、孔版印刷用原稿用紙21に於ける原稿画像D
c、Dm、Dy、Dbの回転変位配置と同様に、一つの
中心点C1 の周りに回転変位した位置に配置されていれ
ばよい。
【0097】この場合には、孔版印刷用原稿用紙21の
中心点C21と孔版原紙ユニット1の中心点C1 とが合致
した状態にて製版されれば、孔版原紙ユニット1の各孔
版製版領域A、B、C、Dに製版される各孔版の位置が
相対的に変動することがない。
【0098】図10は図9に示された円盤状の孔版原紙
ユニット1を使用するインキパッド式の孔版印刷装置の
実施例を示している。尚、図10に於いて、図7に対応
する部分は図7に付した符号と同一の符号により示され
ている。この孔版印刷装置においては、孔版原紙ユニッ
ト1は、中心点C1 をもって図示されていない分割回転
支持機構の回転中心に装着され、中心点C1 廻りに分割
回転される。
【0099】インキパッド装置73は四角柱形状のパッ
ドマウント部材75を有しており、パッドマウント部材
75の四つの面75a、75b、75c、75dには各
々にインキ含浸層よりなるインキパッド81、83、8
5、86が取り付けられている。インキパッド81はイ
エロー色の印刷インキを含浸保有し、インキパッド83
はマゼンタ色の印刷インキを含浸保有し、インキパッド
85はシアン色の印刷インキを含浸保有し、インキパッ
ド86は墨色の印刷インキを含浸保有するようになって
いる。
【0100】パッドマウント部材75はモータを内蔵し
た分割回転駆動装置87により90度ずつ枢軸79を中
心して分割回転駆動され、これによりインキパッド8
1、83、85、86の何れか一つが選択的に孔版原紙
ユニット1の各孔版製版領域A、B、C、Dに何れかに
対向することになる。
【0101】図11は図9に示された円盤状の孔版原紙
ユニット1を使用する押圧式の孔版印刷装置の実施例を
示している。この実施例においては、押圧板35に孔版
原紙ユニット1を中心点C1 をもって回転可能に支持す
る支持軸体36が取り付けられている。
【0102】この孔版印刷装置にて使用される円盤状の
孔版原紙ユニット1にはホルダ5の外周縁部に割出しV
溝6が孔版製版領域A、B、C、Dの各々に対応して位
置決め形成されており、押圧板35にはばね片36によ
るばね力により割り出しV溝6の一つと係脱可能に係合
する割出し係合子38が取り付けられている。
【0103】この実施例に於いては、割出し係合子38
が割出しV溝6の一つに係合する位置にまで孔版原紙ユ
ニット1を押圧板35に対し割り出し回転変位させるこ
とにより、孔版製版領域A、B、C、Dの何れかが選択
的に印刷用紙載置台37と対応する印刷・製版位置に的
確に位置決め配置され、孔版製版領域A、B、C、Dの
製版、孔版製版領域A、B、C、Dの製版された各孔版
による孔版印刷が上述の実施例と同様に行われる。
【0104】図12は図9に示された円盤状の孔版原紙
ユニット1を使用する押圧式の孔版印刷装置の他の実施
例を示している。この実施例においては、押圧板35に
軸38により孔版原紙ユニット支持回転体40が回転可
能に設けられている。
【0105】孔版原紙ユニット支持回転体40の外周縁
部には割出しV溝42が位置決め形成され、押圧板35
にはばね片36によるばね力により割り出しV溝42の
一つと係脱可能に係合する割出し係合子38が取り付け
られており、この係合機構により孔版原紙ユニット支持
回転体40が押圧板35に対して割り出し回転される。
孔版原紙ユニット支持回転体40は、中心部をコルク
材などによる押しピン保持ボード44により構成され、
押しピン保持ボード44に孔版原紙ユニット1の支持の
ために押しピン46を刺されるようになっている。
【0106】この実施例においては、孔版原紙ユニット
1は、少なくとも2個の押しピン46が孔版原紙ユニッ
ト1を貫通して押しピン保持ボード44に刺されること
により、孔版原紙ユニット支持回転体40に取付位置調
整可能に取り付けられる。
【0107】孔版原紙ユニット支持回転体40に取り付
けられた孔版原紙ユニット1は、孔版原紙ユニット支持
回転体40の押圧板35に対する割り出し回転により、
上述の実施例と同様に、割り出し回転される。
【0108】この場合、孔版原紙ユニット支持回転体4
0にはこれの回転中心に応じて設定された位置に位置合
わせマークMraが印刷などにより与えられており、孔
版原紙ユニット1の製版時に孔版製版領域A、B、C、
Dに位置合わせマークMrbが孔版印刷と必要な画像と
共に製版され、位置合わせマークMrbが位置合わせマ
ークMraに合致するように、孔版原紙ユニット1が孔
版原紙ユニット支持回転体40に取り付けられることに
より、孔版印刷用原稿用紙21の中心点C21と孔版原紙
ユニット1の中心点C1 とがずれた状態にて製版されて
も、そのずれが補償される。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による孔版製版方法によれば、複数箇所の各々に予め定
義された相対位置関係をもって原稿画像を形成された一
枚の孔版印刷用原稿用紙を用いて孔版原紙の複数箇所
に、当該孔版原紙と前記孔版印刷用原稿用紙との相互の
位置関係を変化させることなく前記原稿用紙の各原稿画
像による孔版を製版することにより、各原稿画像による
孔版が孔版印刷用原稿用紙に於ける原稿画像の相対位置
関係と同一の相対位置関係をもって孔版原紙に製版さ
れ、このことにより各原稿画像による孔版を孔版原紙ユ
ニットの各枠体の孔版原紙に互いに同一位置関係をもっ
て製版することが可能になり、製版時と印刷時の何れに
於いても難しい位置決め作業等を必要とすることなく高
精度の重ね刷りが簡便且つ確実に行われ得るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版製版方法の実施に使用する孔
版印刷用原稿用紙および孔版原紙ユニットの一実施例を
示す斜視図。
【図2】本発明による孔版製版方法による製版と孔版印
刷を行うのに適した手動押圧式の製版機能付き孔版印刷
装置の一実施例を示す斜視図。
【図3】本発明による孔版印刷装置の一実施例を示す斜
視図。
【図4】本発明による孔版印刷装置の他の実施例を示す
斜視図。
【図5】(a)、(b)は孔版原紙ユニットの取付姿勢
の調整要領を示す説明図。
【図6】本発明による孔版製版方法の実施に使用する孔
版印刷用原稿用紙および孔版原紙ユニットの他の実施例
を示す斜視図。
【図7】本発明による孔版製版方法により製版された孔
版による孔版印刷を行うのに適したインキパッド式の孔
版印刷装置の実施例を示す斜視図。
【図8】本発明による孔版製版方法により製版された孔
版による孔版印刷を行うのに適した孔版印刷装置の他の
実施例を示す側面図。
【図9】本発明による孔版製版方法の実施に使用する孔
版印刷用原稿用紙および孔版原紙ユニットの他の実施例
を示す斜視図。
【図10】本発明による孔版製版方法により製版された
孔版による孔版印刷を行うのに適したインキパッド式の
孔版印刷装置の他の実施例を示す斜視図。
【図11】本発明による孔版印刷装置の他の実施例を示
す斜視図。
【図12】本発明による孔版印刷装置の他の実施例を示
す斜視図。
【符号の説明】
1 孔版原紙ユニット 5 枠状ホルダ 3a、3b、3c 枠部 7 ミシン目 9 位置決め用凹凸部 11 孔版原紙 13 インクカバーシート 21 孔版印刷用原稿用紙 23 粘着層部 31 基台 35 押圧板 36 割出し係合子 37 印刷用紙載置台 39 粘着層 40 孔版原紙ユニット支持回転体 45、47 原紙ユニット取付部 51 ランプハウス 53 孔版原紙ユニット支持スライダ 73 インキパッド装置 105、107、109、111 印刷ユニット 119 孔版原紙支持部 121 可動台 125 印刷用紙載置台 Dc、Dm、Dy 孔版印刷用原稿画像 m 位置決めマーク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数箇所の各々に予め定義された相対位
    置関係をもって原稿画像を形成された一枚の孔版印刷用
    原稿用紙を用いて孔版原紙の複数箇所に、当該孔版原紙
    と前記孔版印刷用原稿用紙との相互の位置関係を変化さ
    せることなく前記孔版印刷用原稿用紙の各原稿画像によ
    る孔版を製版することを特徴とする孔版製版方法。
  2. 【請求項2】 重ね刷りのための複数個の原稿画像が単
    一用紙の複数箇所の各々に予め定義された相対位置関係
    をもって形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の孔版製版方法の実施に使用する孔版印刷用原稿用
    紙。
  3. 【請求項3】 各原稿画像が一つの中心点の周りに回転
    変位した位置に形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の孔版印刷用原稿用紙。
  4. 【請求項4】 枠状ホルダより支持された孔版原紙の複
    数箇所に孔版の製版領域を有し、この複数箇所の孔版製
    版領域の各々に応じて前記枠状ホルダに当該枠状ホルダ
    の孔版印刷装置に対する取付位置を規定する位置決め係
    合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の孔版製版方法の実施に使用する孔版原紙ユニット。
  5. 【請求項5】 各孔版製版領域が一つの中心点の周りに
    回転変位した位置に形成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の孔版原紙ユニット。
  6. 【請求項6】 枠状ホルダは複数箇所の孔版製版領域毎
    に孔版原紙を枠状に支持し、その複数箇所の孔版製版領
    域毎に分離可能に構成されていることを特徴する請求項
    1に記載の孔版製版方法の実施に使用する孔版原紙ユニ
    ット。
  7. 【請求項7】 印刷用紙を載置される印刷用紙載置台を
    有する基台と、前記一端部を前記基台に回動可能に装着
    され孔版原紙ユニットをこれの各孔版製版領域に対応し
    て割り出し移動可能に支持する押圧板とを有する押圧式
    の孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】 孔版原紙ユニットの支持部が前記押圧板
    に取付位置調整可能に設けられていることを特徴とする
    請求項7に記載の孔版印刷装置。
  9. 【請求項9】 孔版原紙ユニットの支持部は孔版原紙ユ
    ニットを割り出し回転可能に支持するよう構成されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の孔版印刷装置。
  10. 【請求項10】 孔版原紙ユニットの支持体が前記押圧
    板に割り出し回転可能に取り付けられ、前記支持体は孔
    版原紙ユニットを取付位置調整可能に支持するよう構成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の孔版印刷
    装置。
JP22171293A 1992-09-14 1993-09-07 孔版製版方法およびその方法に使用する孔版印刷用原稿用紙、孔版原紙ユニットおよび孔版印刷装置 Withdrawn JPH06155879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6349640B1 (en) * 1999-07-30 2002-02-26 Annex Japan Co., Ltd. Seal type composite stencil and plychrome picture forming method
JP2008023949A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Werk Kogyo Kk 静電印刷装置

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