JPH06155215A - 自動工具交換装置 - Google Patents

自動工具交換装置

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JPH06155215A
JPH06155215A JP32609692A JP32609692A JPH06155215A JP H06155215 A JPH06155215 A JP H06155215A JP 32609692 A JP32609692 A JP 32609692A JP 32609692 A JP32609692 A JP 32609692A JP H06155215 A JPH06155215 A JP H06155215A
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cam
cylindrical
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Hiroshi Okumura
太史 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素にして保守が容易で性能的にも充分な自
動工具交換装置を提供する。 【構成】 交換アームユニット4の枠体5に、円筒カム
6を回転及び軸方向移動可能に支持し、円筒カムの中心
穴にナット8aを有する軸8A,8Bを回転のみ可能に
軸承して、回り止め13により枠体に対する回転を阻止
し、円筒カム外周のリード部と軸心と平行の直線部から
なるカム溝6aに係合するカムフォロア15を枠体に設
け、サーボモータ9により送りねじ11を介して円筒カ
ムを軸方向移動して、カム溝のリード部で円筒カムの軸
方向移動による旋回運動を発生させて、円筒カム先端に
固着の工具交換アーム14の旋回を行い、直線部で抜き
差し動作を行って工具交換をする。尚、円筒カムの軸方
向移動の折り返し点ではカムフォロアの進路を規制する
ストッパとソレノイド26,27が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマシニングセンタ等工作
機械の自動工具交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マシニングセンタ等工作機械の自
動工具交換装置は、油圧駆動式と、ACモータを用いた
カム式と、サーボモータを用いたNC式の三つに大別す
ることができる。油圧式は図9に示すように油圧シリン
ダ101により工具交換アーム102の旋回を行い、油
圧シリンダ103により工具交換アーム102の抜き差
しを行うものである。ACモータを用いたカム式は、図
10に示すように一個のACモータ104で旋回用ロー
ラギヤカム105と抜き差し用溝カム106とを駆動
し、ローラギヤカム105に係合するタレットフォロア
カム107により中間軸108を旋回して、歯車10
9,110を介して工具交換アーム111の旋回を行
い、溝カム106に係合するカムフォロア112を有す
るレバー113により工具交換アーム111の抜き差し
を行うものである。
【0003】サーボモータを用いるNC式は図11に示
すように二個のサーボモータ114,115を有し、一
方のサーボモータ114で減速機116を介して駆動軸
117を回転し、歯車118,119,120を介して
工具交換アーム121の旋回を行い、他方のサーボモー
タ115で歯車122,123を介してボールねじスプ
ライン124を回転し、工具交換アーム121の抜き差
しを行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた油
圧式自動工具交換装置は、振動や衝撃が大きくなるため
動作速度を上げることができず、そのうえ油圧源として
コンプレッサや油圧ユニットが必要で加圧された油を制
御するコントロールユニットと配管部品が必要になる等
比較的部品点数が多く高価になるという問題を有してい
る。ACモータを用いたカム式は、二種類のカムが必要
で、ローラギヤカム等比較的高価な部品が多く、構造が
複雑かつ高価になるという問題点を有している。
【0005】サーボモータを用いるNC式は、ボールね
じスプラインやサーボモータが二個必要で、ドライブユ
ニットが二個分必要となり、それぞれの加減速の制御,
回転角の制御等コントロールソフトも複雑となり開発に
時間がかかるという問題を有している。本発明は従来の
技術の有するこれらの問題点に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、部品点数が少なく簡素で
しかも動作が確実な自動工具交換装置を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における自動工具交換装置は、工具交換アーム
の旋回と抜き差し動作により自動工具交換を行う交換ア
ームユニットにおいて、前記交換アームユニットの枠体
に旋回と軸心方向直進用カム溝を外周に有する円筒カム
を回転及び軸方向移動可能に設け、該円筒カムの先端に
前記工具交換アームを設け、前記円筒カムを軸方向移動
させるモータによる送り手段を設け、前記カム溝に係合
され前記円筒カムの動きを規制するカムフォロアを前記
枠体に設け、前記カム溝の旋回と直進を前記モータの逆
回転により行う折り返し点での前記円筒カムの戻りを阻
止する規制手段を設けてなり、一個のモータと一個の円
筒カムにより自動工具交換動作を行うものである。
【0007】
【作用】サーボモータにより送りねじを介して円筒カム
を軸方向移動すると、リード部と軸心線と平行な直線部
からなるカム溝が枠体に設けられているカムフォロアに
より動きが規制されて、リード部により円筒カム自体の
旋回運動が発生する。従ってリード部で工具交換アーム
の90°と180°の旋回が行われ、直線部で抜き差し
を行う。この抜き差し動作切り換えはカム溝の折り返し
点においてモータの回転方向を変えることにより行わ
れ、折り返し点における円筒カムの戻りをストッパによ
り阻止して所定の工具交換動作を行わせる。
【0008】
【実施例】以下実施例について図面を参照して説明す
る。横形マシニングセンタにおいて、主軸頭1に回転可
能に支持される主軸2と、マガジンポット3の中央に交
換アームユニット4が取付けられている。交換アームユ
ニット4の枠体5には中空の円筒カム6が回転可能かつ
軸方向移動可能に支持されており、円筒カム6の中心穴
に複数の軸受7を介して回転のみ可能に軸8A,8Bが
支持されている。軸8Bは中心にナット8aを有し、枠
体5の後端に固着のサーボモータ9により回転されるボ
ールねじ等の送りねじ11がナット8aに螺合されてい
る。更に軸8Bの後端部に固着の鍔12に固着されてい
る回り止め13が枠体の穴の内面に刻設されている軸方
向の溝5aに係合されており、この回り止め13により
軸8A,8Bの回転が阻止されている。
【0009】円筒カム6の先端には工具交換アーム14
が固着されており、工具交換アーム14は両端に反時計
方向の旋回でマガジンポット3と主軸2の装着工具を同
時に把持するグリッパ14aを有している。円筒カム6
は外周にカム溝6aを有し、このカム溝6aに係合する
カムフォロア15は枠体5に取付けられている。カム溝
6aは図3に示すようにリード部と軸心線と平行な直線
部からなり、図4の展開図に示すようなパターンに形成
されている。図4は軸方向を横軸に円周方向を縦軸に表
し、鋭角の屈折部aはサーボモータ9の逆転による軸方
向移動の折り返し点である。そしてこの折り返し点を検
知するドッグ16と近接スイッチ17が円筒カムの後端
面と枠体5のカムフォロアの近傍にそれぞれ固着されて
いる。
【0010】図5は屈折部aの部分拡大図で、折り返し
点にカムフォロア15が係合している状態を表し、折り
返し点の前後のカム溝内にAモード用ストッパ18とB
モード用ストッパ19が取付けられている。Aモードと
は図4の展開図で(1)〜(5)の動作、Bモードとは
(6)〜(10)の動作であり、モード判別用ドッグ3
1と近接スイッチ32が円筒カム6と枠体5にそれぞれ
取付けられている。Aモード用ストッパ18は、カム溝
6aの底に刻設されたねじ穴6bに埋設されるばね箱2
0内に軸方向移動可能に設けられた止め板21がばね2
2によって常時突出勝手に付勢されている。
【0011】またBモード用ストッパ19は、カム溝6
aの底に刻設された角穴6c内に軸方向移動可能に設け
られている止め駒23が、角穴6cの奥に刻設されてい
るねじ穴6dに埋設されるばね箱24内のばね25によ
り常時突出勝手に付勢されている。そしてこの止め板2
1,止め駒25はともに屈折部aの交点(折り返し点)
にカムフォロア15が近づく場合のみ、ばね22,25
の力に抗して押し込まれてカムフォロア15の通過が可
能で、逆に折り返し点から遠ざかる方向への移動を阻止
するようになっている。従ってAモードのときはBモー
ド用ストッパ19を、BモードのときはAモード用スト
ッパ18をそれぞれ押し込んでストッパ作用を解除して
所定の動作が行われるようにする必要がある。
【0012】このため枠体5のカムフォロア15の近傍
対応位置にAモード用ソレノイド26とBモード用ソレ
ノイド27が取付けられている。Aモード用ソレノイド
26は、Aモード動作中カムフォロア15に折り返し点
が到達すると、近接スイッチ17の信号で押しピン28
によりストッパ19を押し込み、Bモード用ソレノイド
27は、Bモード動作中カムフォロア15に折り返し点
が到達すると押しピン29によりストッパ18を押し込
んでそれぞれストッパ作用を解除するようになってい
る。
【0013】続いて本実施例の作用について説明する。
今、工具交換アーム14は垂直姿勢で待機位置にあり、
ドッグ31がモード判別用近接スイッチ32に接近して
Aモードに切り換わっている。NCより工具交換指令が
出ると、サーボモータ9が正方向に回転して送りねじ1
1により軸8A,8Bが軸方向前側に押し出される。そ
してこの軸8A,8Bの外周に回転のみ可能に支持さ
れ、枠体に設けられたカムフォロア15がカム溝6aに
係合されている円筒カム6が軸方向移動することにより
図4に示すカム溝6aのリード部(1)により回転運動
を発生し、工具交換アーム14が90°旋回してマガジ
ンポット3の次工具Tと主軸2の現工具Tとを同時に把
持する。このときの工具交換アーム14のグリッパ14
aの動きは、図8に示すように斜めに移動するが移動軌
跡の角度αが工具Tの鍔に刻設されているV溝の角度の
30°以下になるようカム溝6aのリード角θが形成さ
れているので干渉はしない。
【0014】次いでカム溝6aの直線部(2)に入って
工具抜き動作に入り、工具交換アーム14の両端に把持
される次工具Tと現工具Tが同時に抜き取られる。次い
でカム溝6aのリード部(3)に入り回転力が発生して
工具交換アーム14が180°旋回して両工具の位置が
入れ替わり、カムフォロア15に屈折部aの折り返し点
が到達する。ここでドッグ16が近接スイッチ17に接
近して、サーボモータ9の逆転指令が出ると同時に、A
モード用ソレノイド26に信号が入ってBモード用スト
ッパ19を押し込む。これによりカム溝6aの直線部
(3)方向への進行が可能となり、リード部(3)方向
への戻りはAモード用ストッパ18により阻止されてい
るので、サーボモータ9の逆方向の回転で円筒カム6が
軸方向後側に移動して工具交換アーム14が引き込ま
れ、次工具Tが主軸2に、現工具がマガジンポットにそ
れぞれ差し込まれる。
【0015】次いでカム溝6aのリード部(5)により
工具交換アーム14が90°旋回して両工具から離れ、
垂直姿勢となって待機する。そしてこの場合はドッグ3
1は180°位相を異にする位置にあるため、近接スイ
ッチ32から信号が出ずNCの待機位置の位置決め完了
信号のみでBモードに切り換わる。次に行われるBモー
ドの動作は、カム溝6aの(6)〜(10)の逆コース
をたどることによって90°旋回,抜き,180°旋
回,差し,90°旋回の各動作が行われる。但し屈折部
aの折り返し点でサーボモータ9を逆方向に回転すると
同時に、Bモード用ソレノイド27によりAモード用ス
トッパ18を押し込んで、リード部(8)方向への進行
を可能とし、Aモード用ストッパ19により直線部
(7)方向への戻りを阻止する。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。一個のサーボモータに
より送りねじ部材を介して円筒カムの軸方向移動を行
い、枠体に設けられたカムフォロアが係合するカム溝の
リード部で軸方向移動による旋回動作を発生させて工具
交換アームの旋回と抜き差し動作を行うようにしたの
で、最小の部品点数で充分な性能を有する自動工具交換
装置となり、大幅なコストダウンが達成できるとともに
簡素で保守の容易な自動工具交換装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の自動工具交換装置の交換アームユニ
ットの断面図である。
【図2】本実施例の工具交換アームとマガジンポット,
主軸との関係を表す斜視図である。
【図3】工具交換アームと円筒カムのカム溝との関係を
表す斜視図である。
【図4】カム溝の展開図である。
【図5】カム溝の折り返し点における進路規制機構で、
aは上視図、bはaのB−B線視断面図、cはaのA−
A線視断面図である。
【図6】Aモード動作中の戻り防止用規制機構を示すa
は側面図、bは正面図である。
【図7】Bモード動作中の戻り防止用規制機構を示すa
は側面図,bは正面図である。
【図8】工具交換アームの工具把持動作の説明図であ
る。
【図9】従来の技術の油圧駆動式自動工具交換装置の構
造図である。
【図10】従来の技術のカム式自動工具交換装置の断面
図である。
【図11】従来の技術のNC式自動工具交換装置の断面
図である。
【符号の説明】
4 交換アームユニット 5 枠体 6 円筒カム 6a カム
溝 8A,8B 軸 9 サーボ
モータ 11 送りねじ 13 回り
止め 14 工具交換アーム 18 Aモ
ード用ストッパ 19 Bモード用ストッパ 26 Aモ
ード用ソレノイド 27 Bモード用ソレノイド T 工具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具交換アームの旋回と抜き差し動作に
    より自動工具交換を行う交換アームユニットにおいて、
    前記交換アームユニットの枠体に旋回と軸心方向直進用
    のカム溝を外周に有する円筒カムを回転及び軸方向移動
    可能に設け、該円筒カムの先端に前記工具交換アームを
    設け、前記円筒カムを軸方向移動させるモータによる送
    り手段を設け、前記カム溝に係合され前記円筒カムの動
    きを規制するカムフォロアを前記枠体に設け、前記カム
    溝の旋回と直進を前記モータの逆回転により行う折り返
    し点での前記円筒カムの戻りを阻止する規制手段を設け
    てなり、一個のモータと一個の円筒カムにより自動工具
    交換動作を行うことを特徴とする自動工具交換装置。
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Cited By (6)

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