JPH06154770A - 水質調整方法 - Google Patents

水質調整方法

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JPH06154770A
JPH06154770A JP15842492A JP15842492A JPH06154770A JP H06154770 A JPH06154770 A JP H06154770A JP 15842492 A JP15842492 A JP 15842492A JP 15842492 A JP15842492 A JP 15842492A JP H06154770 A JPH06154770 A JP H06154770A
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water
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fresh water
marble
calcium
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Takashi Koyama
峻 小山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 大理石粒子とサンゴ未焼成カルシウム粒子、
更には蛇紋岩粒子を用いて、複層又は混床とする充填層
を形成するか、又はこれらの粒子を用いた充填層を多段
に配して、淡水を通水し接触せしめることによって、淡
水の水質を調整するものである。 【効果】 淡水のpH、アルカリ度、硬度を調整し、非
腐食性、且つ飲用し易い水を調製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然のカルシウム炭酸塩
を水中に溶出せしめ、水のpHの調整と主にカルシウム
炭酸塩含有量を調整し、飲用に好適な水を調整する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上水の水源である河川、湖沼等の
汚染に伴って、浄水場の浄水工程において、多くの塩素
を使用した処理がおこなわれるようになった。その結果
としてpHが微酸性側に傾いたり、副生物としてトリハ
ロメタンの生成を促し、健康に直ちに害がある程は含有
していないが数10ppb程度のトリハロメタンを含有
する上水が給水されているのが現状である。このような
実状から最近、活性炭を媒体として用いた浄水器が一般
家庭に普及し、とくに除菌性能、赤水、白水の成分であ
るコロイド性鉄化合物、亜鉛化合物等の瀘別性能をもつ
0.2〜0.01μm程度の細孔度を有する透過膜を賦
与した浄水器が普及している。
【0003】また、水産業として天然の瓶入ミネラルウ
オーターが販売され、外国から名水として硬度の高い水
等が多量輸入され、また、国内でも名水と目される瓶詰
の水が多量販売されている。
【0004】浄水器による処理の中には、好ましからぬ
物質の除去と同時に、ミネラル分の調節と称して、いろ
いろな天然鉱物を用いて、これと水とを接触せしめて、
鉱物成分、主としてカルシウム、マグネシウム、等を溶
出させるべく、工夫されているものもあるが、pHの調
節とミネラルの溶出と云う二つの効果を同時に果し得る
ものではない。
【0005】また天然の瓶詰ミネラルウオーターも、と
くに人為的にこれら硬度成分の溶出調整は殆んどおこな
われていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、一般の飲
用に供される淡水は勿論、浄水器による処理過程、或い
は処理後の水、脱塩精製装置による脱塩水等の水質調整
に当って、pHの調整と主にカルシウム炭酸塩含有量の
調整を同時におこなうものであるる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、淡水に整粒さ
れた大理石粒子とサンゴ未焼成カルシウム粒子とを接触
せしめることを特徴とする水質の調整方法であり、更に
は前記淡水に予め炭酸ガス及び/又は炭酸水を添加した
後、又は添加しつつ前記大理石粒子とサンゴ未焼成カル
シウム粒子と接触せしめることをも特徴とするものであ
る。更に本発明では前記大理石粒子とサンゴ未焼成カル
シウム粒子に加えてマグネシウム化合物として蛇紋岩粒
子をも使用し得るものであり、淡水としては吸着媒体、
濾過媒体、殺菌、静菌媒体の内から選ばれた少なくとも
一つの媒体によって処理された処理水であってもよい。
【0008】
【作用】本発明は同じカルシウムの炭酸塩であっても、
淡水に接触した場合の鉱物起源の大理石粒子の作用と、
生物起源のサンゴ未焼成カルシウム粒子の作用として大
きな差があり、各々特殊な作用効果があることが幾多の
研究の結果明白となって為し得たものである。即ちサン
ゴ未焼成カルシウム粒子は淡水と接触せしめる場合、p
Hの上昇、炭酸アルカリの溶出に効果を奏し、大理石粒
子はpHの上昇、炭酸アルカリの溶出よりはむしろカル
シウムイオンの溶出に効果を奏するもので、この両者を
もって混床、或いは複層、或いは多段の充填層として配
設し、これに淡水を通水することによって接触させれ
ば、好適にpH調整、アルカリ度の調整と加えてカルシ
ウム、イオン濃度の調整が可能となる。次に本発明の作
用、効果を実証するための実施例を示す。
【0009】
【実施例】
サンゴ未焼成カルシウム粒子を10〜80meshに調
整して別の後段の充填層を形成し、濾過流量3l/分、
SV値170、350、660、1500〔1/h〕の
条件で、先ず前段へ通水、更に後段へ通水して処理水を
得た。その結果を次表をまとめて示す。
【表1】 また、同一の充填塔に大理石粒子を充填して上層を形成
サンゴ未焼成カルシウム粒子を充填して下層を形成して
複層とし、前記同様の条件で下向流として通水した処、
ほぼ同様の結果を得た。なお、本発明によらず、サンゴ
未焼成カルシウム粒子の充填層のみに通水した場合に
は、ΔCaイオンは前記ΔCaイオン値の50〜60%
の溶出にとどまった。
【0010】また、本発明においては、同一の充填塔に
大理石粒子とサンゴ未焼成カルシウム粒子との混床を形
成して用いてもよく、これを多段に配してもよい。又、
前記のように大理石粒子とサンゴ未焼成カルシウム粒子
から成る複層の充填塔を用いてもよく、またこれを多段
に配してもよい。
【0011】また、本発明においては、マグネシウム水
酸化物を主成分とする蛇紋岩粒子も前記大理石粒子とサ
ンゴ未焼成カルシウム粒子に加えて用いることもでき、
淡水との接触方法、態様に何らの制限をおくものではな
い。
【0012】
【効果】以上のように本発明の方法によるときには、淡
水のpH、全アルカリ度の調整Caイオンの溶出調整が
極めて容易であり、よって飲用し易く調整される。ま
た、本発明の方法によって淡水を処理すれば亜鉛引き鋼
管、鋼管を使用した配水管の腐食も防止し得るもので、
保守管理に多大の効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 淡水に整粒された大理石粒子とサンゴ未
    焼成カルシウム粒子とを接触せしめることを特徴とする
    水質調整方法
  2. 【請求項2】 前記淡水に予め炭酸ガス及び/又は炭酸
    水を添加した後、又は添加しつつ前記大理石粒子とサン
    ゴ未焼成カルシゥム粒子とを接触せしめることを特徴と
    する水質調整方法
  3. 【請求項3】 前記淡水と、大理石粒子とサンゴ未焼成
    カルシゥム粒子に加えて、整粒された蛇紋岩粒子とも接
    触せしめることを特徴とする特許請求の範囲請求項1、
    又は請求項2に記載の水質調整方法
  4. 【請求項4】 前記淡水が吸着媒体、濾過媒体、殺菌、
    静菌媒体の内から選ばれた少なくとも、一つの媒体によ
    り接触処理されたものである特許請求の範囲請求項1、
    又は請求項2に記載の水質調整方法
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