JPH0615421Y2 - 接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、印刷配線基板上の金属線とこの金属線に接触
する金属バネよりなり、操作ボタンのアースをとった
り、外部接続端子との電気導通をとるための接続装置に
関するものである。

従来の技術 従来、印刷配線基板上の金属線とこれに接触する金属バ
ネよりなる接続装置は、印刷配線基板に設けた孔に金属
線の両端を挿入し、上記孔の周囲に設けた印刷配線基板
上の銅箔に半田付けすることにより、上記金属線の上記
印刷配線基板に対する電気導通を得ており、上記金属線
に金属バネを接触させることにより実現している。第４
図，第５図に従来の接続装置を示す。第４図において、
印刷配線基板３に金属線２を挿入し、銅箔４と半田５で
電気導通をとった金属線２に金属バネ１を接触させて金
属バネ１と銅箔４の電気導通を得るように構成してい
る。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の接続装置では、第５図に示すよう
に、金属線２が印刷配線基板３との間にすき間ができた
場合、金属バネ１の圧力により半田５による取付部分に
クラックが入り、電気導通が得られなくなる欠点があ
る。

本考案は上記の問題を解決するもので、金属線が印刷配
線基板との間にすき間ができても確実に電気導通を得ら
れるように、簡単な構成により経済的にも有利な接続装
置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案の接続装置は、印刷配
線基板に、それに挿入した金属線の片側のみに対して銅
箔を設け、その銅箔と金属線を半田付けし、金属バネを
接触させるようにしたものである。

作用 本考案は上記した構成により、金属バネが金属線と接触
していて印刷配線基板と金属線にすき間があるも、金属
バネの圧力により印刷配線基板上に対して金属線が接近
して上記金属バネの圧力を吸収することなり、印刷配線
基板の銅箔がはく離したり、半田付部にクラックが入っ
たりして電気導通が断たれるのを防止することができ
る。

実施例 第１図，第２図，第３図は本考案の一実施例における接
続装置の構造図である。第１図において、印刷配線基板
３に挿入された金属線２の片側のみを半田５により銅箔
４と電気導通をとり、上記金属線２に金属バネ１を接触
させて印刷配線基板３と金属バネ１の電気導通を得てい
る。そして金属バネ１の圧力により電２図のように印刷
配線基板３と挿入された金属線２にすき間があっても、
金属線２は片方しか銅箔４に半田５によって固定されて
いないため、上記金属線２の片方が金属バネ１に押され
て印刷配線基板３とのすき間をうめるように接近し、す
き間がなくなる。

考案の効果 以上のような本考案によれば、印刷配線基板に挿入した
金属線の片方のみを半田により銅箔に固定することによ
り、金属バネによる圧力を固定されていない片方で印刷
配線基板と金属線のすき間を吸収するように作用し、金
属バネによる圧力で半田のクラックや銅箔のはく離によ
る電気導通不良を未然に防止でき、実用上有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による接続装置の一実施例を示す断面
図、第２図は同接続装置の金属バネの圧力により金属線
が変形した状態を示す断面図、第３図は同装置の背面
図、第４図は従来の接続装置の断面図、第５図は同装置
の金属バネの圧力により金属線が変形した状態を示す断
面図である。 １……金属バネ、２……金属線、３……印刷配線基板、
４……銅箔、５……半田。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷配線基板上の金属線に接触する金属バ
   ネにより電気導通を得るように構成した接続装置であっ
   て、上記印刷配線基板に対し上記金属線の一方を半田付
   けし、もう一方は印刷配線基板に設けた孔に通すだけで
   銅箔を設けずに半田付けしないように構成したことを特
   徴とする接続装置。