JPH06153582A - 回生制動のできる直流電動機 - Google Patents

回生制動のできる直流電動機

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JPH06153582A
JPH06153582A JP4330862A JP33086292A JPH06153582A JP H06153582 A JPH06153582 A JP H06153582A JP 4330862 A JP4330862 A JP 4330862A JP 33086292 A JP33086292 A JP 33086292A JP H06153582 A JPH06153582 A JP H06153582A
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phase
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coil
exciting
detection signal
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JP4330862A
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English (en)
Inventor
Itsuki Ban
五紀 伴
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Secoh Giken Co Ltd
Original Assignee
Secoh Giken Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速、高トルクで効率の良いリラクタンス型
電動機乃びブラシレス直流電動機を得ることができ、回
生制動が可能になる。 【構成】 1つの励磁コイル39aの通電が停止された
ときに、磁心に蓄積された磁気エネルギを、逆流防止用
のダイオード49aにより電源側に還流することを防止
して、小容量のコンデンサ47aに流入充電して高電圧
に保持するので、電流の降下が急速となる。所定時間後
に次の励磁コイル39bが通電されるが、このときの印
加電圧はコンデンサ47aの充電高電圧となるので、急
速に電流が立上がる。通電の立上がりと降下が急速とな
るので毎分数万回転とすることができるとともに、正転
中に逆電モードに転化することにより、チョッパ回路に
より任意の逆トルクを発生して回生制動を行なうことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】リラクタンス型の電動機を電動車
の駆動源として使用する場合に回生制動が必要となる。
かかる場合に本発明の技術が利用される。又ブラシレス
直流電動機を同じ目的に使用する場合には周知の手段が
あるが構成が錯雑となり高価となる問題点がある。
【従来の技術】リラクタンス型電動機は、マグネット回
転子が無いので、発電力による回生制動が不可能である
と考えられていたので、従来の技術はない。直流電動機
についても同じ手段はない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
第1の課題 リラクタンス型の電動機の場合には、回転
子の突極の数が多く、インダクタンスが大きいので、磁
極と突極に蓄積され若しくは放出される磁気エネルギの
量が大きく、又1回転毎の蓄積と放出の回数が多い。従
って、出力トルクは大きい長所がある反面に低速となる
問題点がある。ブラシレス直流電動機の場合にも大出力
のものとなると同じ問題が発生する。 第2の課題 リラクタンス型の電動機の場合には、励磁
コイルのインダクタンスが著しく大きいので、通電初期
の電流の立上がりがおそく、又通電停止時の電流の降下
がおくれる。前者は出力トルクを減少し、後者は反トル
クを発生する問題点がある。通電初期の立上がりを速く
する為に電源を高電圧とすると、磁気飽和点以降で鋭い
電流の立上がりが発生する。この為に、振動と電気ノイ
ズを発生し、又上述した電流の立上がる区間は、トルク
の小さい区間なので、欠点のみが助長される問題点があ
る。上述した減トルクと反トルクの発生することにより
高速化(毎分数万回転)は不可能となる問題点がある。
一般に利用される回転速度(毎分数千回転)としても減
トルクと反トルクが発生して、効率が劣化する不都合が
ある。出力トルクを大きくする為に電源電圧を上昇する
手段を採用すると、1000ボルト以上となり実用性が
失なわれる。ブラシレス直流電動機の場合にも大出力の
ものとなると同じ問題が発生する。
【0003】第3の課題 リラクタンス型の電動機は、
回転子にマグネットがないので、回転中に発電力がな
い。従つて、電磁制動力を得ることが不可能なので、電
磁制動作用が得られない。又回生制動作用も得られな
い。従って、サーボ電動機、電動車の駆動源として使用
することが困難となる問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の手段 3相片波通電のリラクタンス型電動機にお
いて、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角
で配設された複数個の突極と、固定電機子の内周面より
突出され、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極
と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッチで配設され
るとともに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の
巾が電気角で120度若しくは180度の巾の6n個
(nは正整数)の磁極と、該磁極に装着された第1,第
2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転位置を検知し
て、電気角で120度の巾で360度の位相差のある矩
形波の第1の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置
検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検
知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おく
れた第2,第3の相の位置検知信号が得られる複数個の
位置検知素子を含む位置検知装置と、各励磁コイルの両
端に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子
と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続
されたダイオードと、直流電源に順方向に接続した逆流
防止用の第1,第2,第3のダイオードを介して、それ
ぞれ第1,第2,第3の相の励磁コイルに対して、両端
に接続したスイッチング素子を第1,第2,第3の相の
位置検知信号によりそれぞれ導通して電動機を正転せし
め、若しくは逆転トルクを発生せしめる第1,第2,第
3の相の位置検知信号により、第1,第2,第3の相の
励磁コイルの両端に接続したスイッチング素子をそれぞ
れ導通して電動機を逆転せしめるように供電する第1,
第2,第3の通電制御回路と、第1,第2,第3の相の
励磁コイルの通電が位置検知信号の末端で停止されたと
きにそれぞれの蓄積磁気エネルギを励磁コイルの負電圧
側に一端が接続されたダイオードを介して流入充電して
通電電流の降下を急速とする小容量の第1,第2,第3
のコンデンサと、充電された第1,第2,第3のコンデ
ンサの高電圧を次に通電される励磁コイルに電源電圧と
ともに印加して通電電流の立上りを急速とする電気回路
と、励磁コイルの励磁電流が設定値を越えたときに、励
磁コイルの通電を停止し、励磁電流が所定値まで降下し
たときに再び通電を開始するチョッパ回路と、第1,第
2,第3のダイオードの通電回路のそれぞれ並列に接続
されるとともに通電方向が該通電回路と反対方向となっ
ている第1,第2,第3の半導体スイッチング素子と、
第1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する所定の
巾だけそれぞれ第1,第2,第3の半導体スイッチング
素子を導通する電気回路と、正転中において、逆転モー
ドに転換したときに、チョッパ回路による通電の区間中
の電流の立上り部を、励磁コイルと鎖交する磁束量の減
少による起電力と直流電源電圧を加算して急速とし、電
流の降下部において、励磁コイルと鎖交する磁束量の減
少による起電力と励磁コイルにより蓄積された磁気エネ
ルギ放出による起電力を加算した電圧により前記した第
1,第2,第3の半導体スイッチング素子を介して直流
電源正極側に電流を流入せしめて電力を回生して、電流
の降下部を緩慢として電磁制動を行なう電気回路と、突
極が磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間内
において、設定された角度を経過した点で該磁極に捲着
された励磁コイルの通電が開始されるように、前記した
位置検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成
されたものである。
【0005】第2の手段 3相全波通電のリラクタンス
型電動機において、磁性体回転子の外周面に等しい巾と
等しい離間角で配設された複数個の突極と、固定電機子
の内周面より突出され、軸対称の位置にある磁極が同相
となり、突極と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッ
チで配設されるとともに、励磁コイルの装着される磁極
の円周方向の巾が電気角で120度若しくは180度の
巾の12n個(nは正整数)の磁極と、該磁極に装着さ
れた第1,第2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転
位置を検知して、電気角で120度の巾で360度の位
相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号及び第1の
相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相
の位置検知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で12
0度おくれた第2,第3の相の位置検知信号ならびに第
1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1
の相の位置検知信号より位相が電気角で180度おくれ
第1の相の位置検知信号及び第1の相の位置検知信号
と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検知信号よ
りそれぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた
第3の相の位置検知信号が得られる複数個の位置検
知素子を含む位置検知装置と、第1の相の片波通電の励
磁コイルの1組を第1,第1の励磁コイルと呼称し、第
2,第3の相のそれぞれの片波通電の励磁コイルの各1
組をそれぞれ第2,第2の励磁コイル及び第3,第3
励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイルの両端に接
続されたスイッチング素子、とスイッチング素子と対応
する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続された
ダイオードと、固定電機子の磁極に装着された第1,第
2,第3の励磁コイルの両端に接続されたスイッチング
素子を、それぞれ第1,第2,第3の相の位置検知信号
の巾だけ導通せしめ、他の磁極に装着された第1
第3の励磁コイルの両端に接続されたスイッチング
素子を、それぞれ第1第2第3の相の位置検知信号
の巾だけ導通して電動機を正転せしめ、若しくは第1,
第2,第3の励磁コイルの両端に接続されたスイッチン
グ素子を、それぞれ第1第2第3の相の位置検知信
号の巾だけ導通せしめ、第1第2第3の励磁コイル
の両端に接続されたスイッチング素子を、それぞれ第
1,第2,第3の相の位置検知信号の巾だけ導通して電
動機を逆転せしめる電気回路と、直流電源に順方向に接
続された逆流防止用の第1,第2,第3のダイオードを
介してそれぞれ第1,第1の励磁コイル及び第2,第2
の励磁コイル及び第3,第3の励磁コイルに対して、両
端に接続したスイッチング素子の導通により供電する第
1,第2,第3の通電制御回路と、第1,第1の励磁コ
イル及び第2,第2の励磁コイル及び第3,第3の励磁
コイルの通電が位置検知信号の末端で停止されたときに
それぞれの蓄積された磁気エネルギを励磁コイルの負電
圧側に一端が接続されたダイオードを介して流入充電し
て通電電流の降下を急速とする小容量の第1,第2,第
3のコンデンサと、充電された第1,第2,第3のコン
デンサの高電圧を次に通電される励磁コイルに電源電圧
とともに印加して通電電流の立上りを急速とする電気回
路と、第1,第1の励磁コイル及び第2,第2の励磁コ
イル及び第3,第3の励磁コイルのそれぞれの励磁電流
が設定値を越えたときに、対応する励磁コイルの通電を
停止し、励磁電流が所定値まで降下したときに再び通電
を開始するチョッパ回路と、第1,第2,第3のダイオ
ードの通電回路のそれぞれに並列に接続されるとともに
通電方向が該通電回路と反対方向となっている第1,第
2,第3の半導体スイッチング素子と、第1,第1の相
の位置検知信号及び第2,第2の相の位置検知信号及び
第3,第3の相の位置検知信号に対応する所定の巾だけ
それぞれ第1,第2,第3の半導体スイッチング素子を
導通する電気回路と、正転中において、逆転モードに転
換したときに、チョッパ回路による通電の区間の電流の
立上り部を、励磁コイルと鎖交する磁束量の減少による
起電力と直流電源電圧を加算して急速とし、電流の降下
部において、励磁コイルと鎖交する磁束量の減少による
起電力と励磁コイルに蓄積された磁気エネルギの放出に
よる起電力を加算した電圧により前記した第1,第2,
第3の半導体スイッチング素子を介して直流電源正極側
に電流を流入せしめて電力を回生して、電流の降下部を
緩慢として電磁制動を行なう電気回路と、突極が磁極に
侵入し始める点より電気角で30度の区間内において、
設定された角度を経過した点で該磁極に捲着された励磁
コイルの通電が開始されるように、前記した位置検知素
子を固定電機子側に固定する手段とより構成されたもの
である。
【0006】第3の手段 固定電機子とマグネット回転
子を備えた3相全波通電の直流電動機において、電機子
の磁極に装着された第1,第2,第3の相の電機子コイ
ルと、第1の相の正方向の通電モードのときに第1の相
の電機子コイルと呼称し、逆方向の通電モードのときに
第1の相の電機子コイルと呼称し、第2,第3の正方向
の通電モードのときにそれぞれ第2,第3の相の電機子
コイル、又逆方向の通電モードのときにそれぞれ第2
第3の相の電機子コイルと呼称したときに、マグネット
回転子のN,S磁極の位置を検知して、電気角で120
度の巾で360度位相差のある矩形波の第1の相の位置
検知信号とこれよりそれぞれ位相が順次に電気角で12
0度おくれた第2,第3の位置検知信号ならびに第1の
相の位置検知信号と同じ巾と位相差を有し、第1の相の
位置検知信号より位相が電気角で180度おくれた第1
の相の位置検知信号及び第1の相の位置検知信号よりそ
れぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた第2
の相の位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子
を含む位置検知装置と、第1,第1,第2,第2,第
3,第3の各電機子コイルの両端に接続された6個のス
イッチング素子と、スイッチング素子と対応する電機子
コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオー
ドと、直流電源に順方向に接続した逆流防止用の第1,
第2,…,第6のダイオードを介して、それぞれ第1,
第2,第3,第1第2第3の相の電機子コイルの両
端に接続したスイッチング素子を対応する第1,第2,
第3,第1第2第3の相の位置検知信号によりそれ
ぞれ導通して通電することにより電動機を正転せしめ、
若しくは逆転トルクを発生せしめる第1,第2,第3,
第1第2第3の相の位置検知信号により、第1,第
2,第3,第1第2第3の相の電機子コイルの両端
に接続したスイッチング素子を導通して電動機を逆転せ
しめるように供電する第1,第2,第3の通電制御回路
と、第1,第2,第3,第1第2第3の相の電機子
コイルの通電が位置検知信号の末端で停止されたときに
それぞれの蓄積磁気エネルギを電機子コイルの負電圧側
に1端が接続されたダイオードを介して流入充電して通
電電流の降下を急速とする小容量の第1,第2,…,第
6のコンデンサと、充電された第1,第2,…,第6の
コンデンサの高電圧を次に通電される電機子コイルに電
源電圧とともに印加して通電電流の立上りを急速とする
電気回路と、電機子コイルの通電電流が設定値を越えた
ときに、電機子コイルの通電を停止し、通電電流が所定
値まで降下したときに再び通電を開始するチョッパ回路
と、第1,第1の電機子コイルの負電圧側よりそれぞれ
ダイオードを介して直流電源正極に接続する第1の半導
体スイッチング素子と、第2,第2の電機子コイル及び
第3,第3の電機子コイルの負電圧側よりそれぞれダイ
オードを介して直流電源正極に接続する第2,第3の半
導体スイッチング素子と、第1,第2,第3の半導体ス
イッチング素子をそれぞれ第1,第1の相の位置検知信
号、第2,第2の相の位置検知信号、第3,第3の相の
位置検知信号に対応する所定の巾だけ導通する電気回路
と、正転中において、逆転モードに転換したときに、チ
ョッパ回路による通電の区間中の電流の立上り部を、電
機子コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と直流
電源電圧を加算して急速とし、電流の降下部において、
電機子コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と電
機子コイルにより蓄積された磁気エネルギー放出による
起電力を加算した電圧により前記した第1,第2,第3
の半導体スイッチング素子を介して直流電源正極側に電
流を流入せしめて電力を回生して、電流の降下部を緩慢
として電磁制動を行う電気回路と、各電機子コイルの電
気角で120度の通電区間を最大トルクが得られるよう
に前記した位置検知素子を固定電機子側に固定する手段
とより構成されたものである。
【0007】
【作用】位置検知信号の巾だけ励磁コイル若しくは電機
子コイルが通電され、その末端で通電が停止されたとき
に、励磁コイルの蓄積磁気エネルギが小容量のコンデン
サに流入充電して高電圧となる。従って磁気エネルギの
消滅時間は著しく小さくなるので反トルクの発生が防止
される。所定時間後に到来する次の位置検知信号により
励磁コイルの通電が開始されるが、このときの印加電圧
は、前記したコンデンサの充電電圧と電源電圧が加算さ
れたものとなるので通電電流の立上がりが急速となる。
従って減トルクの発生が防止される。以上の説明より判
るように、リラクタンス型の電動機の回転速度の上昇が
不可能となる欠点を除去できる作用があり、第1,第2
の課題を解決する作用がある。大出力のブラシレス直流
電動機についても上述作用は同様である。
【0008】正転中に逆転モードとしたときに、チョッ
パ回路が作動しているので、励磁コイルの印加電圧が、
直流電源電圧と逆起電力の加算されたものとなり、励磁
電流の立上りが急速となり、設定値の電流となると、通
電が断たれると、励磁コイルの蓄積磁気エネルギの降下
が緩慢となり、この区間では、逆流防止用のダイオード
に並列に接続されたトランジスタにより、電力が電源に
流入して回生される。従って、回生制動ができる作用が
ある。従って、第3の課題が解決される。上述した手段
により、ブラシレス直流電動機の回生制動作用の場合に
は電気回路が簡素化される効果がある。
【0009】
【実施例】図1以降について本発明の実施例を説明す
る。各図面の同一記号のものは同一部材なので、その重
複した説明は省略する。以降の角度表示はすべて電気角
で表示する。次に本発明が適用される3相片波のリラク
タンス型の電動機の構成について説明する。図1は、固
定電機子と回転子の平面図である。図1において、記号
1は回転子で、その突極1a,1b,…の巾は180
度、それぞれは360度の位相差で等しいピッチで配設
されている。回転子1は、珪素鋼板を積層した周知の手
段により作られている。記号5は回転軸である。固定電
機子16には、磁極16a,16b,16c,16d,
16e,16fが、それ等の巾が180度で、等しい離
間角で配設されている。突極と磁極の巾は180度で等
しくされている。突極数は8個、磁極数は6個である。
電機子16も回転子1と同じ手段により作られている。
磁極16a,16b,…には、励磁コイル17a,17
b,…がそれぞれ捲着されている。
【0010】図3は、図1の磁極と回転子の展開図であ
る。図1において、円環部16及び磁極16a,16
b,…は、図示しない外筐に固定されて固定電機子とな
る。記号16の部分は磁路となる磁心である。励磁コイ
ル17a,17dは直列若しくは並列に接続され、この
接続体を励磁コイル39aと呼称する。励磁コイル17
b,17e及び励磁コイル17c,17fも同様に接続
され、これ等をそれぞれ励磁コイル39b,励磁コイル
39cと呼称する。励磁コイル39bが通電されている
と、突極1b,1fが吸引されて、矢印A方向に回転子
1が回転する。120度回転すると、励磁コイル39b
の通電が断たれ、励磁コイル39cが通電される。更に
120度回転すると、励磁コイル39cの通電が断たれ
て、励磁コイル39aが通電される。通電モードは12
0度の回転毎に、励磁コイル39a→励磁コイル39b
→励磁コイル39c→とサイクリツクに交替され、3相
片波の電動機として駆動される。このときに軸対称の位
置にある磁極は、図示のように、N,S極に着磁されて
いる。励磁される2個の磁極が常に異極となっている為
に、非励磁磁極を通る洩れ磁束は互いに反対方向とな
り、反トルクの発生が防止される。
【0011】上述した洩れ磁束を更に小さくする為に
は、第1の相の磁極16a,16dをそれぞれ2個1組
とし、それぞれを励磁コイルの通電により、N,S磁極
に励磁する。それぞれの2個1組の磁極による洩れ磁束
は、他の磁極において打消されて消滅して、洩れ磁束が
殆んど無くなる。他の磁極16b,16c,…16f
も、それぞれ2個1組の構成となり、N,S極に励磁さ
れる2個1組の磁極となる。効果も同様で洩れ磁束が消
滅する。この場合の突極1a,1b,…の数は、16個
となる。この場合の出力トルクは2倍となる。励磁コイ
ル39a,39b,39cをそれぞれ第1,第2,第3
の相の励磁コイルと呼称する。図1の回転子1の突極の
数は8個であるが、回転子1の径を小さくする為に突極
数を4個としても本発明を実施することができる。磁極
数は6個となる。図3のコイル10a,10b,10c
は、突極1a,1b,…の位置を検出する為の位置検知
素子で、図示の位置で電機子16の側に固定され、コイ
ル面は、突極1a,1b,…の側面に空隙を介して対向
している。コイル10a,10b,10cは120度離
間している。コイルは5ミリメートル径で30ターン位
の空心のものである。図6に、コイル10a,10b,
10cより、位置検知信号を得る為の装置が示されてい
る。図6において、コイル10a,抵抗15a,15
b,15cはブリッジ回路となり、コイル10aか突極
1a,1b,…に対向していないときには平衡するよう
に調整されている。従って、ダイオード11a,コンデ
ンサ12aならびにダイオード11b,コンデンサ12
bよりなるローパスフイルタの出力は等しく、オペアン
プ13の出力はローレベルとなる。記号10は発振器で
1メガサイクル位の発振が行なわれている。コイル10
aが突極1a,1b,…に対向すると、鉄損(渦流損と
ヒステリシス損)によりインピーダンスが減少するの
で、抵抗15aの電圧降下が大きくなり、オペアンプ1
3の出力はハイレベルとなる。
【0012】ブロック回路18の入力は、図14のタイ
ムチヤートの曲線25a,25b,…となり、反転回路
13aを介する入力は、曲線25a,25b,…を反転
したものとなる。図6のブロック回路14a,14b
は、それぞれコイル10b,10cを含む上述したブロ
ック回路と同じ構成のものを示すものである。発振器1
0は共通に利用することができる。ブロック回路14a
の出力及び反転回路13bの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図14において、曲
線27a,27b,…,及び曲線27a,27b,…を
反転したものとなる。ブロック回路14bの出力及び反
転回路13cの出力は、ブロック回路18に入力され、
それらの出力信号は、図14において、曲線29a,2
9b,…及びこれを反転したものとなる。曲線25a,
25b,…に対して、曲線27a,27b,…は位相が
120度おくれ、曲線27a,27b,…に対して、曲
線29a,29b,…は位相が120度おくれている。
ブロック回路18は、3相Y型の半導体電動機の制御回
路に慣用されている回路で、上述した位置検知信号の入
力により端子18a,18b,…,18fより120度
の巾の矩形波の電気信号が得られる論理回路である。端
子18a,18b,18cの出力は、図14において、
それぞれ曲線36a,36b,…,曲線37a,37
b,…,曲線38a,38b,…として示されている。
端子18d,18e,18fの出力は、それぞれ曲線4
3a,43b,…,曲線44a,44b,…,曲線45
a,45b,…として示されている。端子18aと18
dの出力信号、端子18bと18eの出力信号,端子1
8cと18fの出力信号の位相差は180度である。又
端子18a,18b,18cの出力信号は、順次に12
0度おくれ、端子18d,18e,18fの出力信号も
同じく順次に120度おくれている。コイル10a,1
0b,10cの対向する突極1a,1b…の代りに、図
1の回転子1と同期回転する同じ形状のアルミニユーム
板を用いても同じ効果がある。
【0013】図1の平面図及び図3の展開図において、
円環16及び磁極16a,16b,…は、外筺に固定さ
れて電機子となる。記号16の部分は磁路となる磁心で
ある。記号16及び記号16a,16b,…を電機子若
しくは固定電機子と呼称する。励磁される軸対称の磁極
と突極との径方向の磁気吸引力はバランスするので振動
の発生が抑止される。励磁コイルの通電手段を図10に
つき次に説明する。励磁コイル39a,39b,39c
の両端には、それぞれトランジスタ20a,20b及び
20c,20d及び20e,20fが挿入されている。
トランジスタ20a,20b,20c,…は、スイッチ
ング素子となるもので、同じ効果のある他の半導体素子
でもよい。直流電源正負端子2a,2bより供電が行な
われている。アンド回路41aの下側の入力がハイレベ
ルのときに、端子42aよりハイレベルの電気信号が入
力されると、トランジスタ20a,20bが導通して、
励磁コイル39aが通電される。同様に端子42b,4
2cよりハイレベルの電気信号が入力されると、トラン
ジスタ20c,20d及びトランジスタ20e,20f
が導通して、励磁コイル39b,39cが通電される。
端子40は励磁電流を指定する為の基準電圧である。端
子40の電圧を変更することにより、出力トルクを変更
することができる。電源スイッチ(図示せず)を投入す
ると、オペアンプ40bの−端子の入力は+端子のそれ
より低いので、オペアンプ40bの出力はハイレベルと
なり、トランジスタ20a,20bが導通して、電圧が
励磁コイル39aの通電制御回路に印加される。抵抗2
2aは、励磁コイル39aの励磁電流を検出する為の抵
抗である。記号26aは絶対値回路である。
【0014】端子42aの入力信号は、図14の位置検
知信号36a,36b…又端子42b,42cの入力信
号は、位置検知信号37a,37b,…及び38a,3
8b,…となっている。上述した位置検知信号曲線の1
つが図8のタイムチヤートの1段目に曲線36aとして
示されている。この曲線36aの巾だけ励磁コイル39
aが通電される。矢印23aは通電角120度を示して
いる。通電の初期では、励磁コイルのインダクタンスの
為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積された
磁気エネルギが、図10のダイオード49aが除去され
ていると、ダイオード21a,21bを介して電源に還
流放電されるので、点線Gの右側の曲線25の後半部の
ように降下する。正トルクの発生する区間は、矢印23
で示す180度の区間なので、反トルクの発生があり、
出力トルクと効率を減少する。高速回転となるとこの現
象は著しく大きくなり使用に耐えられぬものとなる。
【0015】反トルク発生の時間巾は、高速となっても
変化しないが、正トルク発生の区間23の時間巾は回転
速度に比例して小さくなるからである。他の位置検知信
号37a,38aによる励磁コイル39b,39cの通
電についても上述した事情は同様である。曲線25の立
上がりもおくれるので、出力トルクが減少する。即ち減
トルクが発生する。これは、磁極と突極により磁路が閉
じられているので大きいインダクタンスを有しているか
らである。リラクタンス型の電動機は大きい出力トルク
を発生する利点がある反面に回転速度を上昇せしめるこ
とができない欠点があるのは、上述した反トルクと減ト
ルクの発生の為である。かかる欠点を除去する為の周知
の手段は、突極が磁極に侵入する以前に進相して、励磁
コイルの通電を始めることである。
【0016】進相通電をすると、磁極のインダクタンス
が著しく小さいので、急速に立上がるが、出力トルクの
発生する点即ち突極が磁極に侵入し始めると、インダク
タンスが急速に大きくなり、電流も急速に降下する。従
って出力トルクが減少する欠点がある。正逆転の運転を
する場合には、位置検知素子の数が2倍必要となる欠点
がある。本発明装置は、図10の逆流防止用のダイオー
ド49a,49b,49cとコンデンサ47a,47
b,47cを付設することにより、上述した欠点を除去
したことに特徴を有するものである。曲線36aの末端
で通電が断たれると、励磁コイル39aに蓄積された磁
気エネルギは、逆流防止用ダイオード49aにより、直
流電源側に還流しないでダイオード21b,21aを介
して、コンデンサ47aを図示の極性に充電して、これ
を高電圧とする。従って、磁気エネルギは急速に消滅し
て電流が急速に降下する。
【0017】図8のタイムチヤートの1段目の曲線26
a,26b,26Cは、励磁コイル39aを流れる電流
曲線でその両側の点線26−1,26−2間が120度
となっている。通電電流は曲線26bのように急速に降
下して反トルクの発生が防止され、コンデンサ47aは
高電圧に充電して保持される。次に位置信号曲線36b
により、トランジスタ20a,20bが導通して再び励
磁コイル39aが通電されるが、このときの印加電圧
は、コンデンサ47aの充電電圧と電源電圧(端子2
a,2bの電圧)が加算されるので、励磁コイル39a
の電流の立上がりが急速となる。この現象により、曲線
26aのように急速に立上がる。以上の説明のように、
減トルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に近い
通電となるので、出力トルクが増大する。
【0018】次にチョッパ回路について説明する。励磁
コイル39aの励磁電流が増大して、その検出の為の抵
抗22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40bの+端子の入力電圧)を越えると、
アンド回路41aの下側の入力がローレベルとなるの
で、トランジスタ20a,20bは不導通に転化し、励
磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステリシス特
性により、所定値の減少により、オペアンプ40bの出
力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20a,20
bを導通して励磁電流が増大する。かかるサイクルを繰
返して、励磁電流は設定値に保持される。図8の曲線2
6cで示す区間がチョッパ制御の行なわれている区間で
ある。曲線26cの高さは基準電圧端子40の電圧によ
り規制される。図10の励磁コイル39bは、端子42
bより入力される位置検知信号曲線37a,37b,…
により、その巾だけトランジスタ20c,20dの導通
により通電され、オペアンプ40c,抵抗22b,絶対
値回路26b,アンド回路41bによりチョッパ制御が
行なわれる。ダイオード49b,コンデンサ47bの作
用効果も励磁コイル39aの場合と同様である。励磁コ
イル39cについても上述した事情は全く同様で、端子
42cに図14の位置検知信号曲線38a,38b,…
が入力されて励磁コイル39cの通電制御が行なわれ
る。トランジスタ20e,20f,アンド回路41c,
オペアンプ40d,抵抗22c,絶対値回路26c,ダ
イオード49c,コンデンサ47cの作用効果も前述し
た場合と全く同様である。
【0019】各励磁コイルの通電は、突極が磁極に侵入
する点若しくは30度の区間を経過した点のいずれでも
よい。回転速度,効率,出力トルクを考慮して調整し、
位置検知素子となるコイル10a,10b,10cの固
定電機子側に固定する位置を変更する。以上の説明より
理解されるように3相片波通電の電動機として効率良
く、大きい出力と高速回転を行なうことができるので本
発明の目的が達成される。3相全波通電の場合には、片
波づつを上述した手段により構成すれば同じ目的が達成
できる。
【0020】図8の1段目の曲線26a,26b,26
cは励磁コイルの通電曲線を示し、点線26−1と26
−2の間隔は位置検知信号の120度の巾で、点線26
−1と26−3の間隔は180度で出力トルクのある区
間である。曲線9−1,9−2,9−3は出力トルク曲
線で、点線26−1の点で通電が開始され、同時に突極
が磁極に侵入し始める。曲線9−1は励磁コイルの電流
が小さいときで、トルクは平坦であるが、電流の増大と
ともにトルクのピーク値は、曲線9−2,9−3に示す
ように左方に移動し、ピーク値の巾もせまくなる。通電
の開始される点は、上述したトルク特性と通電電流値を
考慮して位置検知コイル10a,10b,10cの固定
位置を調整することがよい。コンデンサ47a,47
b,47cは小容量の方が充電電圧が高電圧となるの
で、通電曲線の立上がりと降下を急速とし、高速回転の
電動機を得ることができ、リラクタンス型電動機の欠点
となっている低速度となる欠点が除去できる。上述した
コンデンサの容量は充電電圧が回路のトランジスタを破
損しない範囲で小容量のものを使用することがよい。
【0021】界磁マグネットがないので、減速若しくは
停止せしめる為の電磁制動を行なうことが不可能とな
り、また、回生制動もできない欠点がある。従つて、サ
ーボ電動機,電動車用の駆動電動機として使用すること
ができない。本発明により上述した欠点が除去される。
次にその詳細を説明する。図10において、ダイオード
49a,49b,49cには、半導体スイッチング素子
となるトランジスタ28a,28b,28cが並列に接
続されている。端子4a,4b,4cより、それぞれ端
子42a,42b,42cに入力される位置検知信号が
入力される。従って、トランジスタ24a,28aは、
曲線36a,36b,…の巾だけ導通される。トランジ
スタ24b,28b及びトランジスタ24c,28cは
それぞれ図14の曲線37a,37b,…及び曲線38
a,38b,…の巾の区間のみがそれぞれ導通される。
励磁コイル39a,39b,39cはそれぞれ120度
の巾だけ連続して通電されているので、トランジスタ2
0b,20d,20fのエミッタ側を接続し、絶対値回
路26b,26c及び抵抗22b,22c及びオペアン
プ40c,40dを除去しても同じ作用効果がある。励
磁コイルの通電角を120度以上とすると、上述した手
段を採用することはできない。
【0022】逆転をする場合には、端子42a,42
b,42cの入力信号を図14の位置検知信号曲線43
a,43b,…,曲線44a,44b,…,曲線45
a,45b,…にそれぞれ切換える。電動機を逆転せし
めたときには、図14の上から3段目までの位置検知信
号曲線は、位相が180度左方に移動するので、反転し
た曲線となる。従って曲線43a,43b,…を得る為
には、1段目の曲線と2段目の曲線を反転した曲線を2
つの入力とするアンド回路の出力が使用される。曲線4
4a,44b,…,曲線45a,45b,…を得る為に
も同様な手段が使用される。正転中に逆転モードとして
制動する場合には上述した手段は必要ない。
【0023】次に正転中に逆転モードに転化して回生制
動を行う場合につき説明する。正転のときの励磁コイル
39aの通電の説明をする。グラフ図9において、曲線
36aは端子42aの入力位置検知信号である。矢印3
8−1は120度の巾を示している。図10のトランジ
スタ28aの導通角も矢印38−1となっている。励磁
コイル39aの電流の立上り部は、曲線39aに示すよ
うに、コンデンサ47aの高電圧により急速となる。曲
線39aの前半部では、蓄積静電エネルギは励磁コイル
39aの磁気エネルギに転換される。曲線39aの後半
部では、電源より磁気エネルギが補充される。オペアン
プ40bの出力がローレベルに転化すると、トランジス
タ20a,20bは不導通に転化するので、曲線39b
に示すように、トランジスタ28aを介して磁気エネル
ギが電源側に還流され励磁コイル39aの電流が減少
し、所定値まで減少すると、オペアンプ40bのヒステ
リシス特性により出力がハイレベルとなり、トランジス
タ20a,20bが導通して曲線39cのように電流が
増大する。かかるサイクルを繰返すチョッパ回路とな
る。かかるチョッパ回路は他の周知の手段でもよい。
【0024】曲線36aの末端でトランジスタ20a,
20b,28aが不導通となるので、蓄積磁気エネルギ
の放出による電流は、ダイオード49aにより電源に還
流することが阻止されて、コンデンサ47aを充電する
ので急速に降下する。従つて前述したように、減トルク
と反トルクの発生が防止されて高速高効率の電動機が得
られる。励磁電流値は基準電圧端子40の電圧により制
御することができる。他の励磁コイル39b,39cに
ついても上述した事情は全く同様である。正転中に逆転
モードに転換して減速する場合を図9の下段の曲線につ
いて説明する。出力の大きい電動機の場合には、回生制
動を行ない、回転子及び負荷の運動エネルギを電源に帰
還する必要がある。次にその手段を説明する。正転中に
減速若しくは停止の為に、逆転モードに転換することに
よりその目的が達成される構成となっている。逆転モー
ドの場合の、励磁コイル39aについて説明すると、起
電力は矢印30の方向となり、励磁コイル39aに印加
される電圧は、V+Eとなる。Vは端子2a,2bの電
圧,Eは逆起電力即ち励磁コイル39aに鎖交する磁束
量が回転とともに減少することによる起電力である。従
って、図9のタイムチヤートの2段目の曲線36aの位
置検知信号により、点線35a,35c,…のように急
速に設定値まで増大する。オペアンプ40bの出力がロ
ーレベルとなると、トランジスタ20a,20bが不導
通に転化し、励磁コイル39aの蓄積磁気エネルギ放出
による通電方向と逆起電力の方向は同方向となる。正転
中には、上記した通電方向は反対方向となっているが、
逆転モードの為に、制動トルクが発生しているので、通
電方向が同方向となるものである。従って、ダイオード
21a,21bを介して流れる電流は、V−Eの電圧に
転化した電源電圧に蓄積磁気エネルギをトランジスタ2
8aを介して還流することになるので、通電電流の減少
度合は、正回転時の場合より小さく、降下部の巾が大き
くなる。従って、図9の点線35b,35dに示すよう
になる。所定値まで減少すると、オペアンプ40bのヒ
ステリシス特性により、その出力がハイレベルとなり、
再びトランジスタ20a,20bが導通して励磁電流は
急速に増大する。かかるサイクルを繰返すチョッパ回路
となる。各位置検知信号の始端と末端におけるダイオー
ド49a及びトランジスタ28a,コンデンサ47aの
作用効果は正転時の場合と全く同様である。図9の点線
35a,35c,…の巾は、点線35b,35d,…の
巾より小さくなっている。点線35a,35c,…の区
間では、電力を消費するが、時間巾が小さいので電力は
小量である。点線35b,35d,…では、回転子と負
荷のエネルギが電力に変換されて電源に還流されてい
る。この時間巾は大きいので回生制動が行なわれる効果
がある。所定の減速が完了したときに、正転に復帰する
と正常な正転の運転に復帰することができる。印加電圧
を上昇せしめると、例えば毎分3万回転位とすることが
できる。サーボ電動機として使用する場合には、図3の
突極1a,1b,…の数を数倍とし、磁極16a,16
b,…の突極との対向部に、突極巾と同じ巾の歯を設け
る周知の手段により、毎分3000回転とし、出力トル
クを数倍とすることができ、有効な手段を供与できる効
果がある。図10のトランジスタ28a,ダイオード4
9a,コンデンサ47aは電源正極2a側に設けられて
いるが、電源負極2b側に設けても同じ目的が達成され
る。
【0025】上述した作用効果は、励磁コイル39b,
39cの場合にも全く同様である。次に、突極と磁極に
よる180度の区間の出力トルクを説明する。図14の
タイムチヤートにおいて、最下段の曲線42,42−1
は矢印34a(180度)の出力トルクを示している。
励磁電流が小さいときには、曲線42−1で示すように
出力トルクは対称形で、平坦なトルク特性となる。励磁
電流が大きく磁束が飽和値に近づくと、曲線42で示す
ように非対称のトルク曲線となる。即ち突極が磁極に侵
入し始めると急速にトルクが増大し、次に平坦となり、
次に漸減する。更に励磁電流が増大すると平坦部が殆ど
消滅する。前述した正逆転のモードのときに、中央部の
巾の励磁コイルの通電の場合に、トルク曲線が対称形
(曲線42−1)のときには、正逆転時の出力トルク特
性は変化しない。しかし、非対称の場合には、出力トル
ク特性が変化する不都合がある。しかし逆転モードの減
速時に減速トルクが減少するのみなので実用上差支えは
ない。120度の通電の場合に、正転モードのときに
は、矢印34bの巾だけ励磁コイルの通電をすることが
一般的手段であるが、位置検知信号の始端部より矢印3
4cで示すように120度の通電をする場合もある。後
者の場合は毎分数万回転の高速度回転の場合に有効であ
る。
【0026】上述した説明より理解されるように、正転
中に逆転モードとすることにより回生制動が行なわれて
電動機が減速することができる。減速のトルクは図10
の端子40の電圧により規制することができる。減速し
て停止せしめる為には次の手段が採用される。減速モー
ドにすると同時に端子40の電圧を回転速度に比例する
電圧とすると、減速するに従がって減速トルクが減少
し、停止すると励磁コイルの電流も零となり、停止せし
めることができる。
【0027】図11は、図10のコンデンサ47a,4
7b,47cの接続位置を変更した実施例である。図1
0と同じ記号のものは同じ部材でその作用効果も同じな
のでそれ等の説明は省略する。図11において、励磁コ
イル39aの通電が停止されると、その蓄積磁気エネル
ギは小容量のコンデンサ47aを充電するので通電電流
は急速に降下する。次に到来する位置検知信号の始端部
でトランジスタ20a,20bが導通すると、コンデン
サ47aの高電圧が励磁コイル39aに印加されるので
通電電流の立上りが急速となる。抵抗22a,絶対値回
路26a,オペアンプ40b,基準電圧端子40がチョ
ッパ回路となることは図10の場合と全く同様である。
端子40の電圧に対応した励磁電流となり、出力トルク
も対応したものとなる。他の励磁コイル39b,39c
についても全く同様な励磁電流の制御が行なわれる。端
子42b,42cより入力される図14の位置検知信号
曲線37a,37b,…と曲線38a,38b,…によ
り、トランジスタ20c,20d,20e,20fの導
通制御が行なわれて励磁コイル39b,39cが通電さ
れる。抵抗22b,22c,絶対値回路26b,26c
オペアンプ20c,20d,基準電圧端子40によるチ
ョッパ作用も同様に行なわれる。励磁電流の立上りと降
下を急速とするコンデンサ47b,47cの作用も同様
である。
【0028】正転中に逆転モードに転化したときの回生
制動作用が、トランジスタ28a,28b,28c,2
4a,24b,24cにより行なわれることも図10の
場合と同様である。ブロック回路40−1は回転速度に
比例した直流電圧を得る電気回路なので、切換スイッチ
40aを切換えることにより、回生制動中の制動トルク
は回転速度に比例して降下し、停止すると零となる。従
って、回生制動を行なうことにより、負荷の運動エネル
ギは電源に回生されて自動的に停止する作用効果が得ら
れる。本実施例では、端子4a,4b,4cの入力信号
は、端子42a,42b,42cに入力される位置検知
信号の始端部を所定巾だけ削除したものとする必要があ
る。各励磁コイルの通電が開始されたときに、コンデン
サ47a,47b,47cの電荷が、トランジスタ28
a,28b,28cを介して電源端子2a側に流入する
ことを防止する為である。
【0029】次に3相全波通電の電動機の実施例につい
て説明する。この場合の電動機の構成の1つの実施例が
図2に示されている。図4はその展開図である。図2,
図4において、回転軸5に固定した磁性体回転子1に
は、180度の巾で等しい離間角の突極1a,1b,…
10個が設けられる。固定電気子16には、励磁コイル
の捲着部の巾が120度の磁極16a,16b,…12
個が等しいピッチで配設される。電機子16は外筺9の
内側に固定され、外筺9の両側の側板に設けた軸受によ
り、回転軸5は回動自在に支持されている。磁極16
a,16b,…には、それぞれ励磁コイル17a,17
b,…が装着されている。位置検知用のコイル10a,
10b,10cは、120度離間して図示の位置で電機
子16の側に固定され、突極1a,1b,…の側面に対
向している。コイル10a,10b,10cより位置検
知信号を得る電気回路は、前述した図6の電気回路で、
図14のタイムチヤートの各曲線で示す位置検知信号が
得られる。
【0030】各磁極は、励磁コイルにより図示したよう
にN,S磁極に励磁される。励磁コイル17a,17g
の直列若しくは並列に接続したものを励磁コイル32a
と呼称する。他の励磁コイル17b,17h,励磁コイ
ル17c,17i,励磁コイル17d,17j,励磁コ
イル17e,17k,励磁コイル17f,171の同様
に接続されたものをそれぞれ励磁コイル32b,32
c,32d,32e,32fと呼称する。図14の位置
検知信号曲線36a,36b,…,37a,37b,
…,38a,38b,…により、その巾だけ、励磁コイ
ル32a,32c,32eを通電し、位置検知信号45
a,45b,…,43a,43b,…,44a,44
b,…により、その巾だけ励磁コイル32b,32d,
32fをそれぞれ通電すると、3相全波通電の電動機と
して、回転子1は矢印A方向に回転する。上述した通電
のモードは次のように表現することもできる。励磁コイ
ル32a,32c,32eをそれぞれ第1,第2,第3
の励磁コイルと呼称し、励磁コイル32d,32f,3
2bをそれぞれ第1第2第3の励磁コイルと呼称す
る。両者それぞれ片波の通電となっている。
【0031】1相の励磁コイルは第1,第1の励磁コイ
ルで構成され、2,3相の励磁コイルは、それぞれ第
2,第2の励磁コイルと第3,第3の励磁コイルにより
構成される。位置検知信号曲線36a,36b,…,3
7a,37b,…,38a,38b,…をそれぞれ第
1,第2,第3の相の位置検知信号と呼称し、位置検知
信号曲線43a,43b,…,曲線44a,44b,
…,曲線45a,45b…をそれぞれ第1第2第3
の相の位置検知信号と呼称する。励磁コイルの通電巾
は、上述した120度の巾でなく、それより大きい巾の
場合にも本発明の技術を適用することができる。励磁コ
イルの通電手段を図12につき説明する。
【0032】図12において、端子42a,42b,4
2cより入力される位置検知信号をそれぞれ第1,第
2,第3相の位置検知信号と呼称し、端子42d,42
e,42fより入力される位置検知信号をそれぞれ
第2第3の位置検知信号と呼称する。又励磁コイ
ル32a,32dをそれぞれ第1の相の第1,第1の励
磁コイル、励磁コイル32c,32fと励磁コイル32
e,32bをそれぞれ第2と第3の相の第2,第2の励
磁コイル、第3,第3の励磁コイルと呼称する。端子4
2aの入力信号があるとトランジスタ20a,20bが
導通して、順方向に接続したダイオード49aを介して
励磁コイル32aが通電され、入力信号(曲線36a)
の末端でトランジスタ20a,20bは不導通に転化す
る。励磁コイル32aの蓄積磁気エネルギは、ダイオー
ド21a,21bを介して電源(端子2a,2b)に還
流することがダイオード49aにより防止されて、コン
デンサ47aに充電される。従って急速に蓄積磁気エネ
ルギによる放電電流が消滅する。
【0033】コンデンサ47aの容量を調整して、突極
が60度回転する時間即ち図14の曲線36aの右端と
曲線43aの左端の巾内に上記した放電電流が消滅する
ように小さい容量のものが使用される。容量が小さすぎ
ると充電電圧が高すぎて、トランジスタ20a,20
b,20c,20dの耐電圧を越えるからである。従っ
て反トルクの発生が防止される作用がある。突極が60
度回転すると、端子42dに曲線43aの位置検知信号
が入力されるので、トランジスタ20c,20dが導通
して励磁コイル32dの通電が開始される。このときの
印加電圧は、コンデンサ47aの高電圧なので電流は急
速に立上がる。図8のタイムチヤートの3段目の曲線3
1bで示すように立上がる。その後は、後述するチョッ
パ回路により設定された電流値で通電され、曲線43a
の末端で、トランジスタ20c,20dが不導通に転化
するので励磁コイルに蓄積された磁気エネルギは、逆流
防止用のダイオード49aにより電源側に還流すること
が阻止されて、コンデンサ47aに流入充電されて高電
圧に充電する。次に端子42aより曲線36bの入力信
号があるので、励磁コイル32aの通電電流は急速に立
上がる。上述した説明より判るように、励磁コイル32
a,32dの蓄積磁気エネルギは、通電の停止ととも
に、コンデンサ47aに充電されるので急速に消滅して
反トルクの発生が防止される。従って、トルクの減少す
ることを防止する作用がある。励磁コイル32dの通電
が断たれると、その蓄積磁気エネルギは急速にコンデン
サ47aに充電されて、その放出による電流も急速に減
少して高速度の回転でも60度以内に消滅する。所定時
間後に励磁コイル32aの通電が開始され、コンデンサ
47aの高電圧により電流は急速に増大する。その時間
巾も60度突極が回転する時間内となる。その後は、端
子2a,2bの電圧より励磁コイルの抵抗による電圧降
下を差引いた電圧とインダクタンスの増大(突極と磁極
の対向面積の増加によるもの)による逆起電力がバラン
スすることにより、逆起電力に対応した出力トルクが得
られる。
【0034】次にチョッパ作用のある場合につき説明す
る。アンド回路41a,41d,オペアンプ40b,基
準電圧端子40,抵抗22a,絶対値回路26aによ
り、トランジスタ20a,20b,20c,20dをオ
ンオフするチョッパ作用は前実施例と同様である。かか
るチョッパ作用により、図8の通電曲線31a,31
b,31cは方形に近い曲線となる。点線部がチョッパ
作用により設定された電流値となった区間である。端子
42b,42eの入力,ダイオード49b,コンデンサ
47b,アンド回路41b,41e,トランジスタ20
e,20f,…,抵抗22b,オペアンプ40c,絶対
値回路26bにより、励磁コイル32c,32fの通電
が制御される作用は、前述した励磁コイル32a,32
dと全く同様である。又端子42c,42fの入力、ダ
イオード49c,コンデンサ47c,アンド回路41
c,41f,トランジスタ20i,20j,…,オペア
ンプ40d,抵抗22c,絶対値回路26cにより、励
磁コイル32e,32bの通電が制御される作用も上述
した場合と全く同様である。従って、3相全波通電の行
なわれるリラクタンス型電動機が得られ、出力トルクの
大きい長所を保存し、回転速度が小さいという重欠点を
除去する作用がある。又リプルトルクも小さくなる。
【0035】図8の曲線31d,31eはそれぞれ位置
検知信号37a,44aによる励磁コイル32c,32
fの通電曲線である。曲線31g,31h,31fはそ
れぞれ位置検知信号38a,45a,45bによる励磁
コイル32e,32bの通電曲線である。コンデンサ4
7a,47b,47cを、ダイオード49a,49b,
49cと電源に並列に並置して設けても本発明を実施す
ることができる。チョッパ作用の区間中に励磁コイルの
通電が断たれたときに、磁気エネルギによりコンデンサ
47a,47b,47cの電圧が上昇する。従って励磁
コイルが次に通電されたときに通電の立上りを良好とす
る作用効果がある。
【0036】電動機を逆転せしめる手段について次に説
明する。端子42a,42b,42cに入力される位置
検知信号をそれぞれ端子42d,42e,42fに入力
せしめ、端子42d,42e,42fに入力される位置
検知信号をそれぞれ端子42a,42b,42cに入力
すると電動機は逆転する。上述した入力切換え手段を図
7につき説明する。図7において、端子8a,8b,
…,8fには、それぞれ図14の位置検知信号曲線36
a,36b,…,曲線37a,37b,..,曲線38
a,38b,…,曲線43a,43b,…,曲線44
a,44b,…,曲線45a,45b,…が入力されて
いる。端子66の入力がハイレベルのときには、アンド
回路66a,66c,66e,66g,66i,66k
の下側の入力がハイレベルとなり、オア回路65a,6
5b,…,65fを介して、端子9a,9b,…,9f
より正転する為の位置検知信号が得られる。端子9a,
9b,、9fの出力信号は、図12の端子42a,42
b,…,42fにそれぞれ入力されているものである。
端子66の入力をローレベルとすると、反転回路66a
によりハイレベルの電気信号がアンド回路66b,66
d,…,66lの下側に入力されるので、オア回路65
a,65b,…,65fを介して、端子9a,9b,
…,9fより逆転する為の位置検知信号が得られる。従
って、端子66の入力信号により正逆転を行なうことが
できる。正転中に、端子66の入力をローレベルとする
と逆転トルクが発生し、チョッパ回路による励磁電流の
上昇部の時間巾は、降下部の時間巾より小さくなり、回
生制動が行なわれることは、図11の実施例と全く同様
で、その作用効果も同様である。端子28−1,28−
2,28−3はそれぞれ端子31−1,31−2,31
−3に接続されている。端子4a,4b,4cの入力信
号はそれぞれ端子42a,42dと端子42b,42e
と端子42c,42fの入力信号と同じ信号となってい
る。従って前実施例と同様に、正転中に逆転モードに転
化することにより回生制動を行なうことができる。
【0037】突極が磁極に侵入して、30度の点で励磁
コイルの通電が開始され、120度回転して通電が停止
されるように、位置検知素子となるコイル10a,10
b,10cの位置が調整されて電機子側に固定されてい
る。従って、正逆転のいずれの場合でも、突極が磁極に
侵入して、30度の点で励磁コイルが通電され、120
度回転して通電が停止されるので、正逆転時の出力トル
クがほぼ等しくなる効果がある。出力トルクを規制する
のは基準電圧(図12の端子40の電圧)のみなので、
印加電圧に無関係となる。従って、電源端子2a,2b
のリプル電圧は余り関係がないので、交流電源の場合
に、その整流の為のコンデンサは大容量の必要がなく、
又交流電源が3相の場合には、コンデンサは更に小容量
となり、電源を簡素化できる特徴がある。図10,図1
2において、コンデンサ47a,47b,47cを電源
負極側に設けても本発明を実施することができる。
【0038】次に本発明の手段をブラシレス直流電動機
に適用した実施例につき説明する。図5は、マグネット
回転子と固定電機子16の展開図である。記号1−
1,1−3,…はS極に、記号1−2,1−4,…はN
極に磁化され、各N,S磁極は軟鋼円筒により磁路が閉
じられ、磁路開放端は界磁となる磁極16a,16b,
…に対向している。磁極16a,16b,…には、電機
子コイル17a,17b,…が捲着されている。上述し
た構成は、3相全波通電の周知のブラシレス直流電動機
の構成となっている。ホール素子7a,7b,7cは1
20度離間してN,S磁極1−1,1−2,…に対向し
ている。ホール出力は周知の回路により論理処理が行な
われて、図14に示す各位置検知信号が得られる。電機
子コイル17a,17dの直列若しくは接続体を電機子
コイルKと呼称する。電機子コイル17b,17e及び
電機子コイル17c,17fの同様な接続体をそれぞれ
電機子コイルL,Mと呼称する。
【0039】電機子コイルK,L,Mに図14の位置検
知信号曲線36a,36b,…,曲線37a,37b,
…,曲線38a,38b,…の巾だけそれぞれ正方向に
通電し、電機子コイルK,L,Mに図14の位置検知信
号曲線43a,43b,…,曲線44a,44b,…,
曲線45a,45b,…の巾だけそれぞれ逆方向に通電
すると、マグネット回転子1は矢印A方向に回転する3
相直流電動機となる。次に図13により、各電機子コイ
ルの通電制御回路を説明する。トランジスタ20a,2
0bが導通すると電機子コイルKは右方(正方向)に通
電され、トランジスタ20c,20dが導通すると、左
方(逆方向)に通電される。電機子コイルL,Mについ
ても上述した事情は全く同様で、対角線の位置にあるト
ランジスタ2個づつを導通することにより電機子コイル
L,Mはそれぞれ正逆方向に通電される。図13につき
電機子コイルの通電制御手段につき説明する。電機子コ
イルL,Mの通電制御回路は、電機子コイルKのものと
全く同様な手段なのでそれぞれブロック回路P,Qとし
て略示してある。端子42a,42b,42cよりそれ
ぞれ図14の位置検知信号曲線36a,36b,…,曲
線37a,37b,…,曲線38a,38b,…が入力
され、端子42d,42e,42fよりそれぞれ図14
の位置検知信号曲線43a,43b,…及びその下段の
曲線の2段に示される電気信号が入力される。端子42
a,42b,42cの入力により、対応するトランジス
タが導通するので、電機子コイルK,L,Mは正方向に
通電される。
【0040】従って3相片波で、通電角が120度の直
流電動機として駆動される。電機子コイルK,L,Mは
正方向の通電のモードとなり、このときの電機子コイル
K,L,Mをそれぞれ第1の相の電機子コイル、第2の
相の電機子コイル、第3の相の電機子コイルと呼称す
る。端子42d,42e,42fの入力により、対応す
るトランジスタが導通して、電機子コイルK,L,Mは
逆方向に通電される。従って3相片波で、通電角が12
0度の直流電動機として駆動される。
【0041】抵抗22a,絶対値回路26a,オペアン
プ40b,基準電圧端子40,アンド回路41a,41
dは前実施例の同じ記号の部材と同じ作用があるのでチ
ョッパ回路が構成される。従って電機子コイルKの通電
電流は端子40の電圧に規制されたものとなる。電機子
コイルKの右方若しくは左方の通電が停止されると、蓄
積磁気エネルギは小容量のコンデンサ47d,47aに
流入して高電圧に充電するので、電流の降下が急速とな
る。次に通電が開始されると、コンデンサ47d,47
aの高電圧がそれぞれ電機子コイルKの右方向と左方向
の通電時に印加されて通電電流の立上りを急速とする。
従って前実施例と同様に反トルクの発生がなく高速回転
が可能となる作用効果がある。電機子コイルのインダク
タンスの大きい高出力の電動機の場合に有効な技術を供
与できる特徴がある。ブロック回路P,Qについても上
述した作用効果がある。ブロック回路P,Qにもチョッ
パ回路が含まれ、端子40の電圧に規制された電機子電
流が得られる構成となっている。逆転をする為には、端
子42a,42b,42cの入力信号と端子42d,4
2e,42fの入力信号を交換することにより行なうこ
とができる。
【0042】次に回生制動の説明をする。電機子コイル
K,L,Mは全く同様な通電制御が行なわれるので、電
機子コイルKについて説明する。正転中に逆転モードに
転換すると、電機子コイルKは逆方向に通電されるの
で、通電方向と逆起電力の方向が同方向となるので電流
は急速に立上り、図9の曲線35a,35c,…のよう
になる。トランジスタ20a,20b若しくはトランジ
スタ20c,20dが不導通に転化すると、電機子コイ
ルの磁気エネルギは電源電圧より逆起電力を差引いた電
源にトランジスタ28aを介して還流されることにな
る。従って電流の降下は図9の曲線35b,35d,…
に示すように緩慢となり降下時間が延長される。端子4
aには、端子42a,42dに入力される位置検知信号
が入力されているのでそれらの区間だけトランジスタ2
4a,28aは導通されている。曲線35a,35c,
…の区間が、みじかいので電力消費は僅少で、曲線35
b,35d,…の区間では、回転子1とその負荷の力学
的エネルギが電力として回生される作用がある。制御ト
ルクは端子40の電圧により規制することができる。
【0043】以上の説明のように前実施例と同様な作用
効果がある。コンデンサ47aを図10の実施例のよう
に正電圧側(端子2aの側)に設けても本発明を実施す
ることができる。各実施例において、トランジスタ28
a,28b,28cを回生制動のときのみ通電すると次
に述べる作用効果がある。チョッパ作用により、励磁コ
イル若しくは電機子コイルの通電が断たれたときに各コ
イルの磁気エネルギがチョッパ回数に対応してコンデン
サ47a,47b,47cを充電して高電圧とするの
で、通電電流の立上りをより急速とすることができる。
従ってより高速度の回転を行なうことが可能となる作用
効果がある。図5の実施例は集中巻きの3相直流電動機
の場合であるが、周知の3相Y型重ね巻きのブラシレス
直流電動機の場合にも図13の通電制御手段が適用でき
る。
【0044】
【発明の効果】
第1の効果 1つの励磁コイル若しくは電機子コイルの
通電が停止されたときに、その蓄積磁気エネルギをコン
デンサの静電エネルギとして転化し、それを次に通電す
べき励磁コイル若しくは電機子コイルの磁気エネルギに
転化している。従って、該コンデンサの容量を変更する
ことにより、通電電流の立上がりと降下を必要な速さで
制御できるので、高速回転で効率の良い電動機を得るこ
とができる。 第2の効果 回生制動が可能で、制動トルクを自由に制
御できる直流電動機を得ることができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による3相片波リラクタンス型電動機
の平面図
【図2】 本発明による3相全波リラクタンス型電動機
の平面図
【図3】 図1の電動機の磁極と突極の展開図
【図4】 図2の電動機の磁極と突極の展開図
【図5】 マグネット回転子を有する3相直流電動機の
マグネット回転子と固定電機子の展開図
【図6】 3相の位置検知装置の電気回路図
【図7】 3相電動機の位置検知信号の正逆転モードの
切換回路
【図8】 位置検知信号、通電電流、出力トルクのタイ
ムチャート
【図9】 正逆転のモードのときの励磁コイルの通電電
流のグラフ
【図10】 3相片波通電の励磁コイルの通電制御回路
【図11】 3相片波通電の励磁コイルの通電制御回路
の他の実施例
【図12】 3相全波通電の励磁コイルの通電制御回路
【図13】 マグネット回転子を有する3相直流電動機
の通電制御回路図
【図14】 3相直流電動機の位置検知信号のタイムチ
ャート
【符号の説明】
1,1a,1b,… 回転子と突極 5 回転軸 16,16a,16b,… 電機子と磁極 17a,17b,…,39a,39b,39c,K,
L,M,S… 励磁コイル 9 外筐 10a,10b,10c,7a,7b,7c… 位置検
知コイル 25a,26a,26b,…,31a,31b,…,3
5a,35b,…,39a,39b,… 励磁電流曲線 9−1,9−2,9−3,42,42−1 トルク曲線 P,Q 励磁コイルの通電制御をするブロック回路 26a,26b,… 絶対値回路 10,14a,14b,18 ブロック回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相片波通電のリラクタンス型電動機にお
    いて、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角
    で配設された複数個の突極と、固定電機子の内周面より
    突出され、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極
    と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッチで配設され
    るとともに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の
    巾が電気角で120度若しくは180度の巾の6n個
    (nは正整数)の磁極と、該磁極に装着された第1,第
    2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転位置を検知し
    て、電気角で120度の巾で360度の位相差のある矩
    形波の第1の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置
    検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検
    知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おく
    れた第2,第3の相の位置検知信号が得られる複数個の
    位置検知素子を含む位置検知装置と、各励磁コイルの両
    端に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子
    と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続
    されたダイオードと、直流電源に順方向に接続した逆流
    防止用の第1,第2,第3のダイオードを介して、それ
    ぞれ第1,第2,第3の相の励磁コイルに対して、両端
    に接続したスイッチング素子を第1,第2,第3の相の
    位置検知信号によりそれぞれ導通して電動機を正転せし
    め、若しくは逆転トルクを発生せしめる第1,第2,第
    3の相の位置検知信号により、第1,第2,第3の相の
    励磁コイルの両端に接続したスイッチング素子をそれぞ
    れ導通して電動機を逆転せしめるように供電する第1,
    第2,第3の通電制御回路と、第1,第2,第3の相の
    励磁コイルの通電が位置検知信号の末端で停止されたと
    きにそれぞれの蓄積磁気エネルギを励磁コイルの負電圧
    側に一端が接続されたダイオードを介して流入充電して
    通電電流の降下を急速とする小容量の第1,第2,第3
    のコンデンサと、充電された第1,第2,第3のコンデ
    ンサの高電圧を次に通電される励磁コイルに電源電圧と
    ともに印加して通電電流の立上りを急速とする電気回路
    と、励磁コイルの励磁電流が設定値を越えたときに、励
    磁コイルの通電を停止し、励磁電流が所定値まで降下し
    たときに再び通電を開始するチョッパ回路と、第1,第
    2,第3のダイオードの通電回路のそれぞれ並列に接続
    されるとともに通電方向が該通電回路と反対方向となっ
    ている第1,第2,第3の半導体スイッチング素子と、
    第1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する所定の
    巾だけそれぞれ第1,第2,第3の半導体スイッチング
    素子を導通する電気回路と、正転中において、逆転モー
    ドに転換したときに、チョッパ回路による通電の区間中
    の電流の立上り部を、励磁コイルと鎖交する磁束量の減
    少による起電力と直流電源電圧を加算して急速とし、電
    流の降下部において、励磁コイルと鎖交する磁束量の減
    少による起電力と励磁コイルにより蓄積された磁気エネ
    ルギ放出による起電力を加算した電圧により前記した第
    1,第2,第3の半導体スイッチング素子を介して直流
    電源正極側に電流を流入せしめて電力を回生して、電流
    の降下部を緩慢として電磁制動を行なう電気回路と、突
    極が磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間内
    において、設定された角度を経過した点で該磁極に捲着
    された励磁コイルの通電が開始されるように、前記した
    位置検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成
    されたことを特徴とする回生制動のできる直流電動機。
  2. 【請求項2】3相全波通電のリラクタンス型電動機にお
    いて、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角
    で配設された複数個の突極と、固定電機子の内周面より
    突出され、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極
    と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッチで配設され
    るとともに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の
    巾が電気角で120度若しくは180度の巾の12n個
    (nは正整数)の磁極と、該磁極に装着された第1,第
    2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転位置を検知し
    て、電気角で120度の巾で360度の位相差のある矩
    形波の第1の相の位置検知信号及び第1の相の位置検知
    信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検知信
    号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた
    第2,第3の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置
    検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検
    知信号より位相が電気角で180度おくれた第1の相の
    位置検知信号及び第1の相の位置検知信号と同じ波形と
    位相差を有し、第1の相の位置検知信号よりそれぞれ位
    相が順次に電気角で120度おくれた第2,第3の相の
    位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む位
    置検知装置と、第1の相の片波通電の励磁コイルの1組
    を第1,第1の励磁コイルと呼称し、第2,第3の相の
    それぞれの片波通電の励磁コイルの各1組をそれぞれ第
    2,第2の励磁コイル及び第3,第3の励磁コイルと呼
    称したときに、各励磁コイルの両端に接続されたスイッ
    チング素子、と、スイッチング素子と対応する励磁コイ
    ルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオード
    と、固定電機子の磁極に装着された第1,第2,第3の
    励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、そ
    れぞれ第1,第2,第3の相の位置検知信号の巾だけ導
    通せしめ、他の磁極に装着された第1第2第3の励
    磁コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、それ
    ぞれ第1第2第3の相の位置検知信号の巾だけ導通
    して電動機を正転せしめ、若しくは第1,第2,第3の
    励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、そ
    れぞれ第1第2第3の相の位置検知信号の巾だけ導
    通せしめ、第1第2第3の励磁コイルの両端に接続
    されたスイッチング素子を、それぞれ第1,第2,第3
    の相の位置検知信号の巾だけ導通して電動機を逆転せし
    める電気回路と、直流電源に順方向に接続された逆流防
    止用の第1,第2,第3のダイオードを介してそれぞれ
    第1,第1の励磁コイル及び第2,第2の励磁コイル及
    び第3,第3の励磁コイルに対して、両端に接続したス
    イッチング素子の導通により供電する第1,第2,第3
    の通電制御回路と、第1,第1の励磁コイル及び第2,
    第2の励磁コイル及び第3,第3の励磁コイルの通電が
    位置検知信号の末端で停止されたときにそれぞれの蓄積
    された磁気エネルギを励磁コイルの負電圧側に一端が接
    続されたダイオードを介して流入充電して通電電流の降
    下を急速とする小容量の第1,第2,第3のコンデンサ
    と、充電された第1,第2,第3のコンデンサの高電圧
    を次に通電される励磁コイルに電源電圧とともに印加し
    て通電電流の立上りを急速とする電気回路と、第1,
    の励磁コイル及び第2,第2の励磁コイル及び第3,
    第3の励磁コイルのそれぞれの励磁電流が設定値を越え
    たときに、対応する励磁コイルの通電を停止し、励磁電
    流が所定値まで降下したときに再び通電を開始するチョ
    ッパ回路と、第1,第2,第3のダイオードの通電回路
    のそれぞれに並列に接続されるとともに通電方向が該通
    電回路と反対方向となっている第1,第2,第3の半導
    体スイッチング素子と、第1,第1の相の位置検知信号
    及び第2,第2の相の位置検知信号及び第3,第3の相
    の位置検知信号に対応する所定の巾だけそれぞれ第1,
    第2,第3の半導体スイッチング素子を導通する電気回
    路と、正転中において、逆転モードに転換したときに、
    チョッパ回路による通電の区間の電流の立上り部を、励
    磁コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と直流電
    源電圧を加算して急速とし、電流の降下部において、励
    磁コイルと鎖交する磁束量の減少による起電力と励磁コ
    イルに蓄積された磁気エネルギの放出による起電力を加
    算した電圧により前記した第1,第2,第3の半導体ス
    イッチング素子を介して直流電源正極側に電流を流入せ
    しめて電力を回生して、電流の降下部を緩慢として電磁
    制動を行なう電気回路と、突極が磁極に侵入し始める点
    より電気角で30度の区間内において、設定された角度
    を経過した点で該磁極に捲着された励磁コイルの通電が
    開始されるように、前記した位置検知素子を固定電機子
    側に固定する手段とより構成されたことを特徴とする回
    生制動のできる直流電動機。
  3. 【請求項3】固定電機子とマグネット回転子を備えた3
    相全波通電の直流電動機において、電機子の磁極に装着
    された第1,第2,第3の相の電機子コイルと、第1の
    相の正方向の通電モードのときに第1の相の電機子コイ
    ルと呼称し、逆方向の通電モードのときに第1の相の電
    機子コイルと呼称し、第2,第3の正方向の通電モード
    のときにそれぞれ第2,第3の相の電機子コイル、又逆
    方向の通電モードのときにそれぞれ第2第3の相の電
    機子コイルと呼称したときに、マグネット回転子のN,
    S磁極の位置を検知して、電気角で120度の巾で36
    0度位相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号とこ
    れよりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた
    第2,第3の位置検知信号ならびに第1の相の位置検知
    信号と同じ巾と位相差を有し、第1の相の位置検知信号
    より位相が電気角で180度おくれた第1の相の位置検
    知信号及び第1の相の位置検知信号よりそれぞれ位相が
    順次に電気角で120度おくれた第2第3の相の位置
    検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む位置検
    知装置と、第1,第1,第2,第2,第3,第3の各電
    機子コイルの両端に接続された6個のスイッチング素子
    と、スイッチング素子と対応する電機子コイルの直列接
    続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、直流電源
    に順方向に接続した逆流防止用の第1,第2,…,第6
    のダイオードを介して、それぞれ第1,第2,第3,
    第2第3の相の電機子コイルの両端に接続したス
    イッチング素子を対応する第1,第2,第3,第1
    第3の相の位置検知信号によりそれぞれ導通して通
    電することにより電動機を正転せしめ、若しくは逆転ト
    ルクを発生せしめる第1,第2,第3,第1第2
    の相の位置検知信号により、第1,第2,第3,
    第2第3の相の電機子コイルの両端に接続したス
    イッチング素子を導通して電動機を逆転せしめるように
    供電する第1,第2,第3の通電制御回路と、第1,第
    2,第3,第1第2第3の相の電機子コイルの通電
    が位置検知信号の末端で停止されたときにそれぞれの蓄
    積磁気エネルギを電機子コイルの負電圧側に1端が接続
    されたダイオードを介して流入充電して通電電流の降下
    を急速とする小容量の第1,第2,…,第6のコンデン
    サと、充電された第1,第2,…,第6のコンデンサの
    高電圧を次に通電される電機子コイルに電源電圧ととも
    に印加して通電電流の立上りを急速とする電気回路と、
    電機子コイルの通電電流が設定値を越えたときに、電機
    子コイルの通電を停止し、通電電流が所定値まで降下し
    たときに再び通電を開始するチョッパ回路と、第1,
    の電機子コイルの負電圧側よりそれぞれダイオードを
    介して直流電源正極に接続する第1の半導体スイッチン
    グ素子と、第2,第2の電機子コイル及び第3,第3
    電機子コイルの負電圧側よりそれぞれダイオードを介し
    て直流電源正極に接続する第2,第3の半導体スイッチ
    ング素子と、第1,第2,第3の半導体スイッチング素
    子をそれぞれ第1,第1の相の位置検知信号、第2,
    の相の位置検知信号、第3,第3の相の位置検知信号
    に対応する所定の巾だけ導通する電気回路と、正転中に
    おいて、逆転モードに転換したときに、チョッパ回路に
    よる通電の区間中の電流の立上り部を、電機子コイルと
    鎖交する磁束量の減少による起電力と直流電源電圧を加
    算して急速とし、電流の降下部において、電機子コイル
    と鎖交する磁束量の減少による起電力と電機子コイルに
    より蓄積された磁気エネルギ放出による起電力を加算し
    た電圧により前記した第1,第2,第3の半導体スイッ
    チング素子を介して直流電源正極側に電流を流入せしめ
    て電力を回生して、電流の降下部を緩慢として電磁制動
    を行う電気回路と、各電機子コイルの電気角で120度
    の通電区間を最大トルクが得られるように前記した位置
    検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成され
    たことを特徴とする回生制動のできる直流電動機。
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