JPH06153518A - 並列接続インバータにおける電流バランス制御方法およびその方法を使用したインバータ装置 - Google Patents
並列接続インバータにおける電流バランス制御方法およびその方法を使用したインバータ装置Info
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- JPH06153518A JPH06153518A JP4295073A JP29507392A JPH06153518A JP H06153518 A JPH06153518 A JP H06153518A JP 4295073 A JP4295073 A JP 4295073A JP 29507392 A JP29507392 A JP 29507392A JP H06153518 A JPH06153518 A JP H06153518A
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Abstract
バータの電流不平衡を抑制する。 【構成】 各単位インバータに共通のPWM制御信号S
PWMを発生するPWM信号発生回路、オフ時間の下限、
上限値STdMIN,STdMAXを発生するオフ時間限度値
発生回路、出力電流瞬時値の絶対値の不平衡量に応じて
各単位インバータのオフ時間を演算するオフ時間信号発
生回路、およびPWM制御信号とオフ時間信号とから各
単位インバータへのゲートパルス信号を発生するゲート
パルス信号発生回路を備えている。
Description
位インバータや3レベル単位インバータを複数台並列に
接続して運転する場合の電流バランス制御法およびこの
方法を使用したインバータ装置に関するものである。
33573号公報に示された従来のインバータ装置を示
す回路図であり、図12において、11と12とは3相
ブリッジ接続の2レベルインバータであり、直流端は共
通に電圧源1に接続され、交流端はリアクトル30U、
30V、30Wを介して並列に接続されている。また図
13において、11と12とは図12のインバータ1
1,12の1相分を示し、直流端は電圧源1に共通に接
続され、交流端はリアクトル31,32を介して並列に
接続されている。2はPWM信号発生回路であって、負
側のトランジスタTN1,TN2にPWM制御信号を与える
一方、正側のトランジスタTP1,TP2には電流バランス
制御回路4を介してPWM制御信号を与えるように構成
されている。
バータ2台の並列運転例を示し、リアクトル30U,3
0V,30Wにより出力電流の不平衡を抑制するととも
に各インバータの交流出力電流を検出する変流器21
U,21V,21Wおよび22U、22V,22Wを備
えて交流出力電流を個々に制御して出力電流の不平衡を
抑制している。
え、交流出力電流を変流器21,22で検出して、両交
流出力電流の大、小関係に応じて、PWM信号発生回路
4で与えられる基準パルス幅に対して幅広パルスと幅狭
パルスの組み合わせのパルス信号を作って、正側のトラ
ンジスタTP1,TP2に出力電流が平衡するように分配し
ている。
は以上のように構成されているので、いずれも基準信号
との偏差を入力として動作するフィードバック制御の応
答を上げて電流制御の精度を向上させる必要があり、そ
の結果、インバータを高周波でスイッチングさせねばな
らずGTOなどを用いた大容量インバータを並列接続し
た装置への適用は困難であった。また、制御上、正負両
側アーム素子間の直流短絡防止期間Td(オフ時間)が
確実に保持されるものではないので、直流短絡が発生し
得るという問題点もあった。
ためになされたもので、GTOなど大容量素子を用いた
インバータの並列運転を可能とし、直流短絡を確実に防
止することができる電流バランス制御方法およびインバ
ータ装置を得ることを目的とする。
タ装置は、各単位インバータの出力電流瞬時値を検出す
る出力電流検出器、上記各単位インバータに共通のPW
M制御信号を発生するPWM信号発生回路、オフ時間の
下限値と上限値との信号を上記PWM制御信号のレベル
変化時に発生するオフ時間限度値発生回路、上記各単位
インバータの内その出力電流瞬時値の絶対値が最小とな
るもののオフ時間は上記下限値とし、他の単位インバー
タのオフ時間は上記上限値の範囲内において当該単位イ
ンバータの出力電流絶対値と上記絶対値最小単位インバ
ータの出力電流絶対値とが等しくなった時点で終了する
よう各単位インバータのオフ時間信号を発生するオフ時
間信号発生回路、および上記PWM制御信号と上記オフ
時間信号とから各単位インバータ各アーム素子へのゲー
トパルス信号を発生するゲートパルス信号発生回路を備
えたものである。
アンバランス量を出力電流の最も小さい単位インバータ
の出力電流を基準にして検出し、出力電流最小の単位イ
ンバータのアーム素子のオフ時間をその下限値(Td
MIN)に設定するとともに、これより出力電流の大きい
単位インバータのアーム素子のオフ時間を出力電流のア
ンバランス量に応じて上記下限値より大きく設定するこ
とにより、これらオフ時間のずれに伴う単位インバータ
相互間に流れる循環電流を利用して出力電流のアンバラ
ンスを抑制する。
明する。図1において、11,12,13は3台並列接
続されたインバータの1相分を示す単位インバータであ
って、アーム素子がGTO(GP1〜GP3,GN1〜GN3)
から成る2レベルインバータである。21〜23はこの
単位インバータ11〜13の交流出力電流IAC1〜IAC3
を検出する出力電流検出器、31〜33は交流出力端に
接続されたリアクトルである。2はPWM信号発生回路
であって、PWM制御信号SPWMを発生する。3は単位
インバータ11〜13の上、下アーム素子のオフ時間限
度値発生回路であって、PWM制御信号SPWMの論理レ
ベルが変化するタイミング毎に、最小幅の下限値信号S
TdMINと最大幅の上限値信号STdMAXとを発生する。
ここで、下限値信号STdMINは、直流短絡を防止する
ために最少限必要なオフ時間に相当し、アーム素子のス
イッチング特性等により決定される。また、上限値信号
STdMAXは出力波形に基づく高調波成分等の許容限界
等から決定される。
電流検出器21〜23で検出された交流出力電流信号S
AC1〜SAC3から電流の不平衡量を、オフ時間限度値信号
STdMIN、STdMAXの発生時点で検出して各単位イン
バータ11〜13のオフ時間信号STd1〜STd3を発
生する。51〜53は単位インバータ11〜13のゲー
トパルス信号発生回路であって、PWM制御信号SPWM
と、オフ時間信号STd1〜STd3から各アーム素子G
P1〜GP3,GN1〜GN3のゲートパルス信号SP1〜SP3,
SN1〜SN3を発生し、ゲートドライブ回路GDを介して
各アーム素子のゲートを制御する。
交流出力電流の平衡化の動作原理を図2、図3に基づい
て説明する。図2は交流出力電流IACが正極性で、3台
並列運転時の単位インバータ11〜13の交流出力電流
の大きさがIAC1>IAC2>IAC3>0の場合における動
作を示している。時刻t0より以前ではPWM制御信号
SPWMの論理レベルは0であり、GTO(GN1〜GN3)
へのゲートパルス信号SN1〜SN3がオン状態になってい
る。このとき、交流出力電流IAC1〜IAC3の通流経路
は、電圧源1の負側よりダイオードDN1〜DN3を通って
流れている。
レベルが0から1に変化すると、時間幅t0〜t1および
t0〜t4を有するオフ時間限度値信号STdMINおよび
STdMAXを発生させるとともに、ゲートパルス信号S
N1〜SN3をオフ状態にする。
値信号STdMINが解除されるが、その時間幅TdMINは
上、下アームのGTOが直流短絡を防止できる下限値に
設定され、時刻t0〜t1間は上、下アームのGTOはオ
フ状態であるが、交流出力電流の通流経路は変化しな
い。時刻t1において、最少の交流出力電流IAC3の単位
インバータ13のGTO(GP3)をオンさせるために、
ゲートパルス信号SP3をオン状態にする。その結果、図
示点線の経路で単位インバータ間に循環電流△IAC'が
流れる。即ち、循環電流△IAC'は電圧源1(正側)→
GTO(GP3)→リアクトル33と流れ、ここで(A
路)リアクトル31→ダイオードDN1と(B路)リアク
トル32→ダイオードDN2とに分流した後、再び合流し
て電圧源1(負側)に至る経路で流れ、IAC3を増加さ
せる一方、IAC1とIAC2とを減少させるように作用す
る。ここでダイオードDN1とDN2へは交流出力電流I
AC1とIAC2とが順方向に流れているが、その電流に逆方
向に重畳して循環電流が△IAC'/2づつ分流する。
にて単位インバータ12のGTO(GP2)をオンさせる
ためにゲートパルス信号SP2をオン状態にする。その結
果、図示二点鎖線の経路で循環電流△IAC"が流れる。
即ち、循環電流△IAC"は電圧源1(正側)から先ず
(A路)GTO(GP2)→リアクトル32と(B路)G
TO(GP3)→リアクトル33とに分流した後再び合流
し、リアクトル31→ダイオードDN1→電圧源1(負
側)に至る経路で流れ、IAC2とIAC3を増加させる一
方、IAC1を減少させるように作用する。
が、その時刻で単位インバータ11のGTO(GP1)を
オンさせるためにゲートパルス信号SP1をオン状態にす
る。正側のGTO(GP1〜GP3)がオン状態になれば、
負側のダイオード(DN1〜DN3)はオフされるために単
位インバータ間での循環電流はなくなり、出力電流I
AC1〜IAC3の平衡化動作が完了する。以上のようにして
各単位インバータ11〜13のオフ時間Td1〜Td3は
次のように設定される。Td1=時刻t0〜t3,Td2=
時刻t0〜t2,Td1=時刻t0〜t1=TdMINなお、t
dMAXは時刻t0〜t4に設定されており、これはtdの
上限値であるが、あまりtdが長くなるとインバータの
出力電圧波形に歪みが生じるのを防ぐために必要なため
に用いており、仮にTd1がTdMAXを越えそうな場合に
Td1をTdMAXに設定する。
て説明する。ここでリアクトル31〜33のインダクタ
ンスをLとし、電圧源1の電圧をEとする。時刻t1〜
t2間に流れる循環電流△IAC'の時刻t2における値を
△IAC'(t2)とすれば、リアクトル33の循環電流は
+△IAC'(t2)になり、またリアクトル31と32の
循環電流は−△IAC'(t2)/2になる。 ここで、△IAC'(t2)=2E(Td2−Td3)/(3
L)=2E(Td2−TdMIN)/(3L) 従って、時刻t2における各交流出力電流値I
AC1(t2)〜IAC3(t2)は次の式1のようになる。 IAC1(t2)=IAC1(t1)−E(Td2−TdMIN)/(3L)・・・・1(1) IAC2(t2)=IAC2(t1)−E(Td2−TdMIN)/(3L)・・・・1(2) IAC3(t2)=IAC3(t1)+2E(Td2−TdMIN)/(3L)・・・1(3)
≒IAC3(t2)になるようにTd2を設定すれば次の式
2で与えられる。 Td2−TdMIN=(L/E)[IAC2(t1)−IAC3(t1)]・・・・2
の時刻t3における値を△IAC"(t3)とすればリアク
トル32と33の循環電流は+△IAC"(t3)/2にな
り、またリアクトル31の循環電流は−△IAC"(t3)
になる。ここで△IAC"(t3)=2E(Td1−Td2)
/(3L)
値IAC1(t3)〜IAC3(t3)は次の式3のようにな
る。 IAC1(t3)=IAC1(t2)−2E(Td1−Td2)/(3L)・・・・3(1) IAC2(t3)=IAC2(t2)+E(Td1−Td2)/(3L)・・・・・3(2) IAC3(t3)=IAC3(t2)+E(Td1−Td2)/(3L)・・・・・3(3)
AC3(t2)であるから、IAC2(t3)=IAC3(t3)で
ある。そして、式1,3からIAC1(t2)、I
AC3(t2)を消去すれば、IAC1(t3)、IAC3(t3)
は次の式4で与えられる。 IAC1(t3)=IAC1(t1)−E(2Td1−Td2−TdMIN)/(3L)・・・4(1) IAC3(t3)=IAC3(t1)+E(Td1+Td2−2TdMIN)/(3L)・・・4(3)
≒IAC3(t3)になるようにTd1を設定すれば式4か
ら式5が得られる。 Td1−TdMIN=(L/E)[IAC1(t1)−IAC3(t1)]・・・5
最少の単位インバータのTdをTdMINに設定し、その
他の単位インバータのTdは時刻t1における最少の単
位インバータの電流値に対する電流不平衡量に比例した
時間にTdMINが加算したものにすれば電流の平衡化が
行える。
並列運転時の単位インバータ11〜13の交流出力電流
の大きさがIAC1<IAC2<IAC3<0、即ち、|IAC1|
>|IAC2|>|IAC3|>0の場合における動作を示し
ている。時刻t0より以前ではPWM制御信号SPWMの論
理レベルは1であり、GTO(GP1〜GP3)へのゲート
パルス信号SP1〜SP3がオン状態になっている。このと
き、交流出力電流IAC1〜IAC3の通流経路は、リアクト
ル31〜33側よりダイオードDP1〜DP3を通って電圧
源1の正側へ流れている。
ベルが1から0に変化すると時間幅t0〜t1およびt0
〜t4を有するオフ時間限度値信号STdMINおよびST
dMAXを発生させるとともに、ゲートパルス信号SP1〜
SP3をオフ状態にする。時間幅t0〜t1のTdMIN期間
中は上、下GTOはオフ状態であるが、交流出力電流の
通流経路は変化しない。
の単位インバータ13のGTO(GN3)をオンするため
にゲートパルス信号SN3をオン状態にする。その結果、
図示点線の経路で単位インバータ間に循環電流△IAC'
が流れる。即ち、循環電流△IAC'は電圧源1(正側)
から先ず(A路)ダイオードDP1→リアクトル31と
(B路)ダイオードDP2→リアクトル32とに分流した
後再び合流し、リアクトル33→GTO(GN3)→電圧
源1(負側)に至る経路で流れ、IAC3の絶対値|IAC3
|を増加させる一方、IAC1とIAC2の絶対値|IAC1|
と|IAC2|とを減少させるように作用する。ここでダ
イオードDP1とDP2とへは交流出力電流IAC1とIAC2と
が順方向に流れているが、その電流に逆方向に重畳して
循環電流が△IAC'/2づつ分流する。
にて単位インバータ12のGTO(GN2)をオンさせる
ためにゲートパルス信号SN2をオン状態にする。その結
果、図示二点鎖線の経路で循環電流△IAC"が流れる。
即ち、循環電流△IAC"は電圧源1(正側)→ダイオー
ド(DP1)→リアクトル31と流れ、ここで(A路)リ
アクトル32→GTO(GN2)と(B路)リアクトル3
3→GTO(GN3)とに分流した後、再び合流して電圧
源1(負側)に至る経路で流れ、IAC2とIAC3との絶対
値|IAC2|と|IAC3|とを増加させる一方、IAC1の
絶対値|IAC1|を減少させるように作用する。このと
き、リアクトル32と33とへの循環電流は△IAC"/
2づつ分流する。
が、その時刻で単位インバータ11のGTO(GN1)を
オンさせるためにゲートパルス信号SN1をオン状態にす
る。負側のGTO(GN1〜GN3)がオン状態になれば正
側のダイオード(DP1〜DP3)はオフされるために単位
インバータ間での循環電流はなくなり、出力電流IAC1
〜IAC3の平衡化動作が完了する。
Tdの設定は交流出力電流の絶対値が最少の単位インバ
ータのTdを下限値TdMINに設定すればよく、また循
環電流値は交流出力電流が正極性の場合(図2)と同じ
になるため、他の単位インバータのTd設定も同様に最
少の単位インバータの電流絶対値に対する電流不平衡量
に比例した時間にTdMINを加算したものにすれば電流
の平衡化が行える。
AC1〜IAC3は定常状態の波形を示している。即ち、各単
位インバータ11〜13の交流出力電流IAC1〜IAC3に
存在するアンバランスは、オフ時間の上限値TdMAX内
における上記アンバランスを考慮したオフ時間の制御の
結果平均化され、出力電流は図2と図3とで示す正負の
動作を1サイクルとした交流出力波形を繰り返すことに
なる。
の制御回路を構成したものが図1に示すものであるが、
次にそのオフ時間信号発生回路4の具体的な回路構成例
を図4について説明する。図4のオフ時間信号発生回路
4は各単位インバータ11〜13の交流出力電流の検出
信号SA1〜SA3とオフ時間限度値信号STdMIN,ST
dMAXとを入力し、上述した動作原理にもとづき電流不
平衡量が0になる時刻を検出してオフ時間Tdを解除す
る方式で各単位インバータ11〜13のオフ時間信号S
Td1〜STd3を出力する。
号SAC1〜SAC3の絶対値回路、410はこの絶対値回路
401〜403の絶対値出力信号|SAC1|〜|SAC3|
の最少値選択回路、411〜413はこの最少値選択回
路410の最少値選択信号|SACMIN|と絶対値回路4
01〜403の絶対値出力信号|SAC1|〜|SAC3|と
の差分を検出する減算器、421〜423はこの減算器
411〜413の出力信号をサンプリングするサンプリ
ング回路、430はこのサンプリング回路421〜42
3の出力信号△AC1〜△AC3のレベルを比較するた
めの一定のレベル基準信号△ACrefを発生するレベ
ル基準信号発生器、431〜433はこのレベル基準信
号△ACrefとサンプリング回路出力信号△AC1〜
△AC3のレベルとを比較する比較器、441〜443
はこの比較器441〜443の論理出力信号とオフ時間
Tdの上限値信号STdMAXとの論理積を演算するAN
D回路,451〜453はこのAND回路441〜44
3の論理出力信号とオフ時間Tdの下限値信号STd
MINとの論理和を演算するOR回路であって、各単位イ
ンバータのオフ時間信号STd1〜STd3を出力する。
のタイムチャートを参考にして説明する。図5では単位
インバータ11〜13の出力電流IAC1〜IAC3の大きさ
がI AC1>IAC2>IAC3>0の場合を例にしている。出
力電流検出信号SAC1〜SAC3は出力電流IAC1〜IAC3と
相似な波形であり、最少値選択回路410の出力信号|
SACMIN|は絶対値回路403の出力信号|SAC3|が選
択される。サンプリング回路421〜423はオフ時間
Tdの上限値信号STdMAXの論理レベルが1の期間
(t0〜t4)だけ減算器411〜413の出力信号を発
生する。
421〜423の出力信号△AC1〜△AC3は次のよ
うになる。 △AC1=|SAC1|−|SACMIN|=|SAC1|−|S
AC3|>0 △AC2=|SAC2|−|SACMIN|=|SAC2|−|S
AC3|>0 △AC3=|SAC3|−|SACMIN|=0 レベル基準信号△ACrefは0より多少大き目に設定
しており、比較器431と432との論理出力信号は1
であり、比較器433の論理出力信号は0である。各単
位インバータのオフ時間信号はSTdMIN信号がOR回
路451〜453を介して入力されておりSTd1=S
Td2=STd3=1である。
STd3のみ0になり、STd2=STd3は1のレベル
を継続する。時刻t2にて△AC2<△ACrefにな
ると比較器432の論理出力信号が0になり、STd2
は0になる。時刻t3にて、△AC1<△ACrefに
なると比較器431の論理出力信号が0になり、STd
1も0になる。なおサンプリング回路421〜423は
上記動作には本質的には不要であるが、電流検出信号S
AC1〜SAC3がノイズに弱い信号の場合にはサンプリング
回路に、時定数としてTdMIN以下のフィルタ要素を付
加することにより耐ノイズ性を向上できる。
1〜53の具体例を示す図6について説明する。501
と502とはNOT回路であって、それぞれPWM制御
信号SPWMとオフ時間信号STd1の論理を反転させ、出
力信号SPWM'とSTd1'とを出力する。503と504
はAND回路であって、それぞれSPWMとSTd1'との
論理積およびSPWM'とSTd1'との論理積の演算を行
い、GTO(GP1)およびGTO(GN1)のゲートパル
ス信号SP1およびSN1を発生する。STd1=0の状態
では PWM制御信号SPWMの論理レベルに従い、ゲート
パルス信号SP1,SN1を発生する。即ちSPWM=1のと
きSP1=1,SN1=0であって、GTO(GP1)のみオ
ンする。逆にSPWM=0のときSP1=0,SN1=1であ
って、GTO(GN1)のみオンする。STd1=1の状
態ではSTd1'=0となり、SP1=SN1=0であって、
GTO(GP1)とGTO(GN1)とは同時にオフ状態に
なる。STd1=1になるのはPWM制御信号SPWMの論
理レベルが変化する時点で発生し、上、下アームのGT
O(GP1とGN1)が同時にオンして直流短絡が生じるこ
とを防止している。なお、図6ではゲートパルス信号発
生回路51を示しているが、ゲートパルス信号発生回路
52,53も同様である。
時間信号発生回路4の具体的構成において、最少電流値
を基準にして電流不平衡量が0に減少する時点を検出し
てTdを解除していく方法について述べたが、図7に示
すように時刻t0〜t1間(TdMIN期間)に電流不平衡
量をサンプルホールドして、このサンプルホールド信号
のレベルに応じてTdの期間を決定するようにしてもよ
い。
ールド回路であって、減算器411〜413の出力信号
をオフ時間Tdの上限値信号STdMAXの立ち上がり時
点でサンプリングしてTdMAX期間中ホールドする。4
70は傾斜基準信号発生器であってTdMINが解除され
た時点より傾斜基準信号を発生する。
刻t0にてサンプルホールド回路461〜463の出力
信号△AC1〜△AC3が発生して、時刻t0〜t4の期
間、ホールドされる。一方傾斜基準信号発生器470は
STdMINにより時刻t0〜t1期間に0までリセットさ
れ、時刻t1より所定の傾斜で上昇していく。△AC3
は0であるため、STd3=STdMINである。時刻t2
にて△AC2<ACrefになるとSTd2は0にな
る。さらに時刻t3にて△AC1<△ACrefになる
と、STd1は0になる。
式よりK・E/Lに調整すればよい。ここでKは出力電
流検出器21〜23の変換係数でありK=SAC1/IAC1
に相当する。図4と図7とに示す実施例を比較した場合
に、図7のものはサンプルホールドされた電流不平衡量
に対してオフ時間Tdを予測する方法であり、ディジタ
ルコンピュータ上でのソフトウェア処理に適している。
インバータの並列運転の場合について説明したが、3レ
ベルインバータの並列運転の場合にも適用でき、図9に
その実施例3を示す。図において、110,120,1
30は3台並列接続された3レベルの単位インバータで
あって、正側電圧源1Pと負側電圧源1Nとが直列接続さ
れてなる電圧源1の正側直流端Pと負側直流端Nとの間
に、アーム素子がGTOで構成される正側アーム素子群
(GP1〜3,GPO1〜3)と負側アーム素子群(G
NO1〜3,GN1〜3)とが直列接続され、正側電圧源1Pと
負側電圧源1Nとの中点Oと、正側アーム素子GP1〜3と
GPO1〜3との中間接続点および負側アーム素子GNO1〜3
とGN1〜3との中間接続点間にそれぞれ正側ダイオード
DCP1〜3と負側ダイオードDCN1〜3とが接続されてい
る。
素子の導通制御のモードは次の3ケースである。 モードM1 GP1〜3,GPO1〜3:オン 交流出力
端の電位=P モードM2 GPO1〜3,GNO1〜3:オン 交流出力
端の電位=O モードM3 GNO1〜3,GN1〜3:オン 交流出力
端の電位=N 上記モードM1〜M3において、アーム素子GP1〜3と
GNO1〜3およびアーム素子GPO1〜3とGN1〜3は同時に
オンすることは許されない。なぜなら直流短絡が生じる
ためである。モードM1とモードM2との間の移行時点
でGP1〜3とGNO1〜3とに共通の直流短絡防止のための
オフ時間TdPが必要になる。またモードM2とモード
M3との間の移行時点でGPO1〜3とGN1〜3とに共通の
短絡防止のためのオフ時間TdNが必要になる。モード
M1とモードM3との間の移行はいわゆる2レベルイン
バータの動作と同様であるため、ここでは考慮しない。
転流アーム素子群GP1〜3とGNO1〜3との正側PWM制
御信号SPWMPと、負側転流アーム素子群GPO1〜3とGN1
〜3との負側PWM制御信号SPWMNとを発生する。3P,
3Nはそれぞれ正側および負側のオフ時間限度値発生回
路であって、正側および負側PWM制御信号SPWMPおよ
びSPWMNの論理レベルが変化するタイミング毎に、オフ
時間Tdの下限値および上限値信号STdMINP,STd
MINNおよびSTdMAXP,STdMAXNを発生する。40は
オフ時間信号発生回路であって、各単位インバータ11
0,120,130の交流出力電流IAC1〜IAC3の出力
電流検出器21〜23の電流検出信号SAC1〜SAC3と正
側、負側オフ時間限度値発生回路3P,3Nとの出力信号
が入力され、各GTOのゲートパルス信号発生回路51
P〜53P,51N〜53Nにオフ時間信号STd1P〜ST
d3P,STd1N〜STd3Nを出力する。
電流平衡化の動作原理を説明する。なお、ここでは時刻
t0より以前では、SPWMP=0,SPWMN=1であって、
アーム素子GPOとGNOとがオン状態のモードM2で運転
しており、時刻t0より移行はGPとGPOとがオン状態の
モードM1へ移行する場合を例にしている。また時刻t
0より以前の交流出力電流のIACは正極性であり、各単
位インバータ110,120,130の交流出力電流I
AC1〜IAC3は電圧源1P,1Nの中点0からダイオードD
CP1〜3→GTO(GPO1〜3)→リアクトル31〜33の
経路で流れており、このときIAC1>IAC2>IAC3>0
と仮定する。
PWMPの論理レベルが0から1に変化すると、正側のTd
下限値および上限値信号STdMINP,STdMAXPがそれ
ぞれt0〜t1およびt0〜t4の期間発生する。また時刻
t0にてゲートパルス信号SNO1〜3は0レベルに変化
し、GTO(GNO1〜3)をゲートオフするが、t0〜t1
の期間、GTO(GP1〜3)がオンされないために、各
交流出力電流IAC1〜3の通流経路は変化しない。
位インバータ130のゲートパルス信号SP3が1にな
り、GTO(GP3)をオンする。そうすると図示点線の
経路で単位インバータ間に循環電流△IAC'が流れる。
即ち、循環電流△IAC'は正側直流端P→GTO
(GP3)→GTO(GPO3)→リアクトル33と流れ、
ここで(A路)リアクトル31→GTO(GPO1)→ダ
イオードDCP1と(B路)リアクトル32→GTO(G
PO2)→ダイオードDCP2とに分流した後、再び合流して
電圧源1の中点0に至る経路で流れ、IAC3を増加させ
る一方、IAC1とIAC2とを減少させるように作用する。
ルス信号SP2を1にしてGTO(GP2)をオンする。時
刻t2における循環電流値△IAC'(t2)は下式で与え
られる。 △IAC'(t2)=2E(Td2P−Td3P)/(3L) =2E(Td2P−TdMIN)/(3L) また、時刻t2における各交流出力電流値IAC1(t2)
〜IAC3(t2)は、前掲式1と同様であり、また、Td
2Pの値も式2と同様に与えられる。ここで電圧源1P,
1Nの各電圧をEと仮定している。
状態になると、単位インバータ間の循環電流△IAC"は
図示二点鎖線の経路で流れる。即ち、循環電流△IAC"
は正側直流端Pから先ず(A路)GTO(GP2)→GT
O(GPO2)→リアクトル32と(B路)GTO
(GP3)→GTO(GPO3)→リアクトル33とに分流
した後再び合流し、リアクトル31→GTO(GPO1)
→ダイオードDCP1→電圧源1の中点0に至る経路で流
れ、IAC2とIAC3とを増加させる一方、IAC1を減少さ
せるように作用する。
ートパルス信号SP1を1にして、GTO(GP1)をオン
することにより電流平衡化が完了する。時刻t3におけ
る循環電流値△IAC"(t3)は2E(Td1P−Td2P)
/(3L)で与えられ、時刻t3における各交流出力電
流値IAC1(t3)〜IAC3(t3)は前掲式3と同様であ
り、またTd1Pの値も式5と同様に与えられる。
を図11に示す。2レベルインバータの場合と同様に電
流不平衡量が0になる時点でオフ時間Tdを解除する方
法と、下限値TdMIN期間中にオフ時間Tdを予測する
方法とが適用できるが、ここでは前者の方法を適用した
場合について、図11を参照して説明する。交流出力電
流IAC1〜IAC3の検出信号SAC1〜SAC3の絶対値信号と
それらの最少値選択信号との差分△AC1'〜AC3'を
検出する手段までは2レベルインバータの場合(図4)
と同様である。この電流不平衡量に相当する交流出力電
流の差分検出信号△AC1'〜△AC3'を共通に入力し
て、正側転流アーム素子群用のオフ時間信号発生回路4
0Pと負側転流アーム素子群用のオフ時間信号発生回路
4ONとが構成される。
構成は図4に示す2レベルインバータのものと同様であ
り、Tdの下限値および上限値信号STdMINP,STd
MINNおよびSTdMAXP,STdMAXNが個別に入力され
て、正側および負側転流アーム素子群のオフ時間信号S
Td1P〜STd3PおよびSTd1N〜STd3Nを出力す
る。このオフ時間信号STd1P〜STd3PおよびSTd
1N〜STd3Nはそれぞれゲートパルス信号発生回路51
P〜53Pおよび51N〜53Nに与えられ、各アーム素子
のオフ時間Tdを設定する。
3P,51N〜53Nは図6に示す2レベルインバータの
ものと同様の構成であり、例えば正側転流アーム素子群
GP1,GNO1のゲートパルス信号発生回路51Pでは、正
側PWM制御信号SPWMPに対して相補的にゲートパルス
信号SP1とSNO1とを発生するとともに共通のオフ時間
信号STd1Pが与えられ、Td1Pの期間はSP1とSNO1
とが同時にオフ状態を発生するように動作する。
ム素子としてGTOを適用した場合のものについて説明
したが、その他の自己消弧形半導体素子であってもよ
く、また単位インバータの数として3台の場合について
説明したが、3台以外の複数台のものについても同様に
適用することができ同等の効果を奏する。また、上記実
施例ではオフ時間信号発生回路の構成を、理解が容易な
ようにH/W構成で説明したが、コンピュータでS/W
処理したものであっても同様の効果を奏する。
は3レベルインバータ装置において、並列接続した単位
インバータの各交流出力電流の瞬時不平衡量に応じて各
単位インバータのオフ時間を制御して電流平衡を図るよ
うにしたので、電流平衡化の応答および精度が向上し、
また直流短絡も確実に防止でき高い信頼性が得られる。
す回路図である。
る。
る。
す回路図である。
る図である。
成を示す回路図である。
路4の内部構成を示す回路図である。
る図である。
す回路図である。
ある。
を示す回路図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 正側アーム素子と負側アーム素子とから
なる2レベル単位インバータを複数台、電圧源に並列に
接続し、上記各単位インバータの出力側を上記各単位イ
ンバータ毎に設けられたリアクトルを介して並列に接続
してなるインバータ装置の上記各単位インバータ間の電
流バランスを制御する方法において、 上記各単位インバータの出力電流瞬時値を検出して各出
力電流の絶対値の大小を判別するとともに、上記正負両
極アーム素子の転流時点で両極アーム素子を同時にオフ
させるオフ時間に関し、上記絶対値が最小である単位イ
ンバータのオフ時間はその許容下限値に設定し、他の単
位インバータのオフ時間は当該単位インバータの出力電
流絶対値と上記絶対値最小の単位インバータの出力電流
絶対値とが等しくなった時点で終了するようにしたこと
を特徴とする並列接続インバータにおける電流バランス
制御方法。 - 【請求項2】 正側アーム素子と負側アーム素子とから
なる2レベル単位インバータを複数台、電圧源に並列に
接続し、上記各単位インバータの出力側を上記各単位イ
ンバータ毎に設けられたリアクトルを介して並列に接続
してなるインバータ装置において、 上記各単位インバータの出力電流瞬時値を検出する出力
電流検出器、上記各単位インバータに共通のPWM制御
信号を発生するPWM信号発生回路、上記両極アーム素
子の転流時点で両極アーム素子を同時にオフさせるオフ
時間の下限値と上限値との信号を上記PWM制御信号の
レベル変化時に発生するオフ時間限度値発生回路、上記
各単位インバータの内その出力電流瞬時値の絶対値が最
小となるもののオフ時間は上記下限値とし、他の単位イ
ンバータのオフ時間は上記上限値の範囲内において当該
単位インバータの出力電流絶対値と上記絶対値最小単位
インバータの出力電流絶対値とが等しくなった時点で終
了するよう各単位インバータのオフ時間信号を発生する
オフ時間信号発生回路、および上記PWM制御信号と上
記オフ時間信号とから各単位インバータ各アーム素子へ
のゲートパルス信号を発生するゲートパルス信号発生回
路を備えたことを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項3】 オフ時間信号発生回路は、出力電流検出
器の出力信号を絶対値信号に変換する絶対値回路、これ
ら各絶対値回路の出力信号の中から最小値を選択する最
小値選択回路、この最小値選択回路の出力信号と上記各
絶対値回路の出力信号との偏差を演算する減算器、これ
ら各減算器の出力信号をオフ時間上限値信号の期間サン
プリングするサンプリング回路、一定の大きさのレベル
基準信号を発生するレベル基準信号発生器、上記各サン
プリング回路の出力信号と上記レベル基準信号とを比較
する比較器、これら各比較器の出力信号と上記オフ時間
上限値信号との論理積を演算するAND回路、およびこ
れら各AND回路の出力信号とオフ時間下限値信号との
論理和を演算するOR回路を備えたことを特徴とする請
求項2記載のインバータ装置。 - 【請求項4】 オフ時間信号発生回路は、出力電流検出
器の出力信号を絶対値信号に変換する絶対値回路、これ
ら各絶対値回路の出力信号の中から最小値を選択する最
小値選択回路、この最小値選択回路の出力信号と上記各
絶対値回路の出力信号との偏差を演算する減算器、これ
ら各減算器の出力信号をオフ時間上限値信号の期間サン
プリングホールドするサンプルホールド回路、オフ時間
下限値信号終了時点からE/L(Eは電圧源の電圧、L
はリアクトルのインダクタンス)に比例した時間変化率
で直線的に増大する傾斜基準信号を発生する傾斜基準信
号発生器、上記各サンプルホールド回路の出力信号と上
記傾斜基準信号とを比較する比較器、これら各比較器の
出力信号と上記オフ時間上限値信号との論理積を演算す
るAND回路、およびこれら各AND回路の出力信号と
オフ時間下限値信号との論理和を演算するOR回路を備
えたことを特徴とする請求項2記載のインバータ装置。 - 【請求項5】 正側電圧源と負側電圧源とが直列に接続
されてなる電圧源の正側直流端と負側直流端との間に、
正側アーム素子群(上記正側直流端側の第1の正側アー
ム素子と第2の正側アーム素子との直列体)と負側アー
ム素子群(上記負側直流端側の第1の負側アーム素子と
第2の負側アーム素子との直列体)とが直列に接続さ
れ、上記電圧源の中間接続点と上記正側アーム素子群の
中間接続点および負側アーム素子群の中間接続点との間
にそれぞれ正側ダイオードおよび負側ダイオードが接続
される3レベル単位インバータを複数台、上記電圧源に
並列に接続し、上記各単位インバータの出力側を上記各
単位インバータ毎に設けられたリアクトルを介して並列
に接続してなるインバータ装置の上記各単位インバータ
間の電流バランスを制御する方法において、 上記各単位インバータの出力電流瞬時値を検出して各出
力電流の絶対値の大小を判別するとともに、正側転流ア
ーム素子群(上記第1の正側アーム素子と第2の負側ア
ーム素子)と負側転流アーム素子群(上記第1の負側ア
ーム素子と第2の正側アーム素子)との転流時点で両ア
ーム素子群を同時にオフさせるオフ時間に関し、上記絶
対値が最小である単位インバータのオフ時間はその許容
下限値に設定し、他の単位インバータのオフ時間は当該
単位インバータの出力電流絶対値と上記絶対値最小の単
位インバータの出力電流絶対値とが等しくなった時点で
終了するようにしたことを特徴とする並列接続インバー
タにおける電流バランス制御方法。 - 【請求項6】 正側電圧源と負側電圧源とが直列に接続
されてなる電圧源の正側直流端と負側直流端との間に、
正側アーム素子群(上記正側直流端側の第1の正側アー
ム素子と第2の正側アーム素子との直列体)と負側アー
ム素子群(上記負側直流端側の第1の負側アーム素子と
第2の負側アーム素子との直列体)とが直列に接続さ
れ、上記電圧源の中間接続点と上記正側アーム素子群の
中間接続点および負側アーム素子群の中間接続点との間
にそれぞれ正側ダイオードおよび負側ダイオードが接続
される3レベル単位インバータを複数台、上記電圧源に
並列に接続し、上記各単位インバータの出力側を上記各
単位インバータ毎に設けられたリアクトルを介して並列
に接続してなるインバータ装置において、 上記各単位インバータの出力電流瞬時値を検出する出力
電流検出器、上記各単位インバータに共通に正側転流ア
ーム素子群(上記第1の正側アーム素子と第2の負側ア
ーム素子)の正側PWM制御信号と負側転流アーム素子
群(上記第1の負側アーム素子と第2の正側アーム素
子)の負側PWM制御信号とを発生するPWM信号発生
回路、上記正側および負側転流アーム素子群の転流時点
で両アーム素子群を同時にオフさせるオフ時間の下限値
と上限値との信号を上記PWM制御信号のレベル変化時
に発生するオフ時間限度値発生回路、上記各単位インバ
ータの内その出力電流瞬時値の絶対値が最小となるもの
のオフ時間は上記下限値とし、他の単位インバータのオ
フ時間は上記上限値の範囲内において当該単位インバー
タの出力電流絶対値と上記絶対値最小単位インバータの
出力電流絶対値とが等しくなった時点で終了するよう各
単位インバータのオフ時間信号を発生するオフ時間信号
発生回路、および上記PWM制御信号と上記オフ時間信
号とから各単位インバータ各アーム素子へのゲートパル
ス信号を発生するゲートパルス信号発生回路を備えたこ
とを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項7】 オフ時間信号発生回路は、出力電流検出
器の出力信号を絶対値信号に変換する絶対値回路、これ
ら各絶対値回路の出力信号の中から最小値を選択する最
小値選択回路、この最小値選択回路の出力信号と上記各
絶対値回路の出力信号との偏差を演算する減算器、これ
ら各減算器の出力信号をオフ時間上限値信号の期間サン
プリングするサンプリング回路、一定の大きさのレベル
基準信号を発生するレベル基準信号発生器、上記各サン
プリング回路の出力信号と上記レベル基準信号とを比較
する比較器、これら各比較器の出力信号と上記オフ時間
上限値信号との論理積を演算するAND回路、およびこ
れら各AND回路の出力信号とオフ時間下限値信号との
論理和を演算するOR回路を備えたことを特徴とする請
求項6記載のインバータ装置。 - 【請求項8】 オフ時間信号発生回路は、出力電流検出
器の出力信号を絶対値信号に変換する絶対値回路、これ
ら各絶対値回路の出力信号の中から最小値を選択する最
小値選択回路、この最小値選択回路の出力信号と上記各
絶対値回路の出力信号との偏差を演算する減算器、これ
ら各減算器の出力信号をオフ時間上限値信号の期間サン
プリングホールドするサンプルホールド回路、オフ時間
下限値信号終了時点からE/L(Eは電圧源の電圧、L
はリアクトルのインダクタンス)に比例した時間変化率
で直線的に増大する傾斜基準信号を発生する傾斜基準信
号発生器、上記各サンプルホールド回路の出力信号と上
記傾斜基準信号とを比較する比較器、これら各比較器の
出力信号と上記オフ時間上限値信号との論理積を演算す
るAND回路、およびこれら各AND回路の出力信号と
オフ時間下限値信号との論理和を演算するOR回路を備
えたことを特徴とする請求項6記載のインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295073A JP2778388B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 並列接続インバータにおける電流バランス制御方法およびその方法を使用したインバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295073A JP2778388B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 並列接続インバータにおける電流バランス制御方法およびその方法を使用したインバータ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06153518A true JPH06153518A (ja) | 1994-05-31 |
JP2778388B2 JP2778388B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=17815970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4295073A Expired - Lifetime JP2778388B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 並列接続インバータにおける電流バランス制御方法およびその方法を使用したインバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778388B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08149824A (ja) * | 1994-11-18 | 1996-06-07 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | インバータの並列運転装置 |
CN103207578A (zh) * | 2013-02-04 | 2013-07-17 | 广东工业大学 | 一种可编程交流电源数字平台及其控制方法 |
JP2018023192A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 株式会社明電舎 | マルチレベル電力変換装置のユニット制御装置 |
US10284094B2 (en) | 2017-03-10 | 2019-05-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Current balance adjustment circuit and power conversion system |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP4295073A patent/JP2778388B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08149824A (ja) * | 1994-11-18 | 1996-06-07 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | インバータの並列運転装置 |
CN103207578A (zh) * | 2013-02-04 | 2013-07-17 | 广东工业大学 | 一种可编程交流电源数字平台及其控制方法 |
CN103207578B (zh) * | 2013-02-04 | 2015-04-29 | 广东工业大学 | 一种可编程交流电源数字平台及其控制方法 |
JP2018023192A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 株式会社明電舎 | マルチレベル電力変換装置のユニット制御装置 |
US10284094B2 (en) | 2017-03-10 | 2019-05-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Current balance adjustment circuit and power conversion system |
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---|---|
JP2778388B2 (ja) | 1998-07-23 |
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